JPH07234457A - 写真プリンタの可変マスク機構 - Google Patents

写真プリンタの可変マスク機構

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Publication number
JPH07234457A
JPH07234457A JP2255994A JP2255994A JPH07234457A JP H07234457 A JPH07234457 A JP H07234457A JP 2255994 A JP2255994 A JP 2255994A JP 2255994 A JP2255994 A JP 2255994A JP H07234457 A JPH07234457 A JP H07234457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
negative film
opening
photographic
negative
Prior art date
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Pending
Application number
JP2255994A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Tsuji
淳一 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH07234457A publication Critical patent/JPH07234457A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像コマサイズの変更に対応して簡易に開口
量を変更する。 【構成】 ネガキャリア18に開口部による開口量を調
節するシャッタ122、124が配置される。マスク1
18の右側に連動部材150が移動可能に支持される。
連動部材150の下部寄りからシャッタ122に固着さ
れたピン132と先端部が係合する操作片152が延
び、連動部材150の上端部にラック154が形成され
る。ネガキャリア18に、駆動ギヤ162が固着された
モータ160が取付けられると共に従動ギヤ164が支
軸168を介して回転可能に支持される。支軸168に
ラック154が噛み合うピニオンギヤ166が取付けら
れる。従って、モータ160が回転すると、ピニオンギ
ヤ166が回転し、連動部材150が上下方向に移動し
て、シャッタ122、124が開閉動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネガフィルム上の画像
を感光材料に焼付露光する写真プリンタの可変マスク機
構に関し、例えば、写真プリンタとプロセッサとを組み
合わせたプリンタプロセッサ用等としても用いられるも
のである。
【0002】
【従来の技術】プリンタプロセッサは所謂ミニラボと称
されDPE店等に設置されている。このプリンタプロセ
ッサは、ネガフィルムに記録された画像を印画紙へ焼付
露光するプリンタ部と、焼付露光処理された印画紙を現
像処理するプロセッサ部とが一体となっており、長尺状
の印画紙をプリンタプロセッサにセットするのみで、自
動的にプリンタ部及びプロセッサ部内を搬送し処理でき
る。このプリンタプロセッサのプリンタ部では、ネガフ
ィルムを案内して位置決めするためのネガキャリア上の
ネガフィルムの画像を、選択された一定の大きさに拡大
して印画紙に焼付けるようになっており、ネガフィルム
の画像が焼付けられた印画紙が連続してプロセッサ部へ
搬送されて現像され、写真プリントとして仕上げられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
プリンタプロセッサによる印画紙への露光に際して用い
られるネガフィルムの画像コマサイズが増加している。
つまり、写真プリントの横方向が普通サイズであるフル
サイズの写真プリントの2倍となっているパノラマサイ
ズの写真プリントがフルサイズの他に普及しているが、
さらに近年、フルサイズの写真プリントとパノラマサイ
ズの写真プリントの中間の迫力ビジョンサイズ(ハイビ
ジョンサイズ)なども加わり、画像コマサイズが増加す
る傾向にある。
【0004】また、1本のネガフィルムの撮影途中で、
フルサイズ用の画像コマであるフルサイズコマと特殊サ
イズ用の画像コマであるパノラマサイズコマ等との間で
アスペクト比を自由に切替えができるようにしたコマサ
イズ切換えカメラが市販されている。このコマサイズ切
換えカメラを使用すると、1本のネガフィルムにフルサ
イズコマとパノラマサイズコマ等のアスペクト比の異な
る画面サイズのコマとが混在することになる。
【0005】従って、画像コマサイズが増加すると共に
多種類の画像コマサイズが混在するようになった結果、
近年特に、ネガフィルムをネガキャリア上に固定するネ
ガマスクが画像コマサイズに対応して多種必要となると
共に、煩雑なネガマスクの交換作業が頻繁に必要となる
という欠点が目立つようになった。この為、ネガマスク
を交換しなくともマスクサイズを変更できる可変マスク
機構の採用が望まれるようになった。
【0006】そして、このような可変マスク機構を採用
した場合においても、全ての画像コマサイズのピントを
正確に合わせて画像を印画紙に焼付けることが必要であ
り、また、測光用の濃度測定器による測光精度を高める
べく、画像コマの外周エッジの輪郭を明瞭にすることが
求められている。
【0007】一方、このような可変マスク機構でも対応
できないような画像コマサイズの露光に際して、迅速に
ネガマスクを交換して露光できるような機構としておく
必要があった。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、画像のピント
を正確に合わせると共に測光精度を高めつつ、ネガフィ
ルム上の画像コマサイズの変更に対応して簡易に開口量
を変更し得る写真プリンタの可変マスク機構を得ること
を第1の目的とし、前記の可変マスク機構でも対応でき
ないような画像コマサイズの露光に際して、迅速にネガ
マスクを交換して露光できる写真プリンタの可変マスク
機構を得ることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1による写真プリ
ンタの可変マスク機構は、ネガフィルム上の画像を感光
材料に焼付露光する装置本体と、前記装置本体に取り付
けられ且つ感光材料を焼付露光する光線が通過する開口
部を有すると共に前記ネガフィルムをこの開口部上に案
内するネガキャリアと、前記ネガフィルムに接しつつ前
記ネガフィルムに対向して位置し且つ前記開口部の開口
量を変更するシャッタと、前記シャッタに接続され且つ
前記シャッタを開閉動して開口量を調整する駆動手段
と、前記シャッタと前記ネガフィルムを挟んで対向する
と共に前記駆動手段と接続されて前記シャッタと同期し
て一体的に移動し得る支持材と、前記支持材に取り付け
られ且つ前記ネガフィルムの画像周辺部分を前記シャッ
タとで挟持する押圧材と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項2による写真プリンタの可変マスク
機構は、ネガフィルム上の画像を印画紙に焼付露光する
写真プロセッサと、前記写真プロセッサに取り付けられ
且つ印画紙を焼付露光する光線が通過する開口部を有す
ると共に前記ネガフィルムをこの開口部上に案内するネ
ガキャリアと、前記ネガフィルムに接しつつ前記ネガフ
ィルムに対向して位置し且つ前記開口部の開口量を変更
するシャッタと、前記シャッタに連結され且つ前記シャ
ッタを開閉動するシャッタ開閉機構と、前記シャッタ開
閉機構に接続され且つ前記シャッタ開閉機構を作動して
前記シャッタによる開口量を調整するモータと、前記シ
ャッタと前記ネガフィルムを挟んで対向すると共に前記
モータに前記シャッタ開閉機構を介して接続されて前記
シャッタと同期して一体的に回動し得るアームと、前記
アームに取り付けられ且つ前記ネガフィルムの画像周辺
部分を前記シャッタとで挟持する弾性変形可能な弾性体
と、を有することを特徴とする。
【0011】請求項3による写真プリンタの可変マスク
機構は、ネガフィルム上の画像を印画紙に焼付露光する
写真プロセッサと、前記写真プロセッサに取り付けられ
且つ印画紙を焼付露光する光線が通過する開口部を有す
ると共に前記ネガフィルムをこの開口部上に案内するネ
ガキャリアと、前記ネガフィルムに接しつつ前記ネガフ
ィルムに対向して位置し且つ前記開口部の開口量を変更
する一対のシャッタと、前記シャッタに連結され且つ前
記シャッタを開閉動するシャッタ開閉機構と、前記シャ
ッタ開閉機構に接続され且つ前記シャッタ開閉機構を作
動して前記シャッタによる開口量を調整するモータと、
前記シャッタと前記ネガフィルムを挟んで対向すると共
に前記モータに前記シャッタ開閉機構を介して接続され
て前記シャッタと同期して一体的に回動し得るアーム
と、前記アームに取り付けられ且つ前記ネガフィルムの
画像周辺部分を前記シャッタとで挟持する弾性変形可能
な弾性体と、一対の前記シャッタ間に着脱自在に装着さ
れ且つ一対の前記シャッタ間による開口量より小さな開
口量の窓部を有した着脱可能マスクと、を有することを
特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に係る写真プリンタの可変マスク機構
の作用を以下に説明する。
【0013】駆動手段がシャッタを開閉動してネガキャ
リアの開口部の開口量を調整する。そして、光線がネガ
キャリアの開口部を通過することにより、ネガフィルム
上の画像を装置本体が感光材料に焼付露光する。
【0014】また、シャッタがネガフィルムに接しつつ
ネガフィルムに対向して位置していて、ネガフィルムを
挟んでシャッタと対向して位置すると共に押圧材を取り
付けた支持材が、シャッタと同期して一体的に移動し
て、ネガフィルムの画像周辺部分を押圧材とシャッタと
で挟持する。
【0015】従って、駆動手段が駆動することにより、
シャッタ及び支持材が移動して開口部の開口量を調整す
ることが可能となり、画像コマサイズの変更の際の作業
性が向上する。例えば、フルサイズ、パノラマサイズ及
び迫力ビジョンサイズ(ハイビジョンサイズ)等の間で
画面コマサイズが変更されても、ネガマスクを交換する
必要がなくなる。
【0016】一方、ネガフィルムにカール等の変形が生
じていても、シャッタの移動に伴って支持材がシャッタ
と同期して一体的に移動するので、ネガフィルムの画像
周辺部分が常時シャッタと支持材に取り付けられた押圧
材とで挟持されて、変形が矯正される。この為、ネガフ
ィルムの画像内のいずれの部分でも、ピントを正確に合
わせて画像を印画紙に焼付けることが可能となる。
【0017】さらに、シャッタがネガフィルムに直接接
しているので、画像コマの外周エッジの輪郭を明瞭にす
ることができ、結果として、より広い面積での光量の判
定が可能となり、画像コマ全体の測光精度を高めること
が可能となる。
【0018】請求項2に係る写真プリンタの可変マスク
機構の作用を以下に説明する。モータがシャッタ開閉機
構を作動して、シャッタの開閉動によりネガキャリアの
開口部の開口量を調整する。そして、光線がネガキャリ
アの開口部を通過することにより、ネガフィルム上の画
像が写真プロセッサによって印画紙に焼付露光される。
【0019】また、シャッタがネガフィルムに接しつつ
ネガフィルムに対向して位置していて、ネガフィルムを
挟んでシャッタと対向すると共に弾性変形可能な弾性体
が取り付けられるアームが、シャッタと同期して一体的
に回動して、ネガフィルムの画像周辺部分を弾性体とシ
ャッタとで挟持する。
【0020】従って、モータが駆動することにより、請
求項1と同様にシャッタ及び弾性体を取り付けたアーム
が移動して、ネガマスクを交換する必要がなくなる。
【0021】一方、請求項1と同様に、ネガフィルムの
カール等の変形が矯正され、ピントを正確に合わせて画
像を印画紙に焼付けることが可能となると共に、画像コ
マ全体の測光精度を高めることが可能となる。
【0022】他方、弾性変形する弾性体が、ネガフィル
ムの画像周辺部分をシャッタとの間で挟持するので、ネ
ガフィルムが必要以上に強く挟持されて、ネガフィルム
に傷が生じることもなくなる。また、モータがシャッタ
開閉機構を介してシャッタの開閉動することから、最も
簡易で制御し易い駆動手段であるモータの回転駆動力
を、直線状の往復動にシャッタ開閉機構が変換すること
になり、開口部の開口量をより簡易で低コストに調整す
ることが可能となる。
【0023】請求項3に係る写真プリンタの可変マスク
機構の作用を以下に説明する。請求項1及び請求項2に
記載の作用を有するだけでなく、開口部の開口量を変更
するシャッタが一対のシャッタにより構成され、また、
これら一対のシャッタ間に着脱自在に装着される着脱可
能マスクが、一対のシャッタ間による開口量より小さな
開口量の窓部を有するので、請求項1及び請求項2に記
載の可変マスク機構でも対応できないような画像コマサ
イズの露光に際して、迅速にネガマスクを交換して露光
できるようになる。
【0024】
【実施例】本発明に係る写真プリンタの可変マスク機構
の一実施例をプリンタプロセッサのプリンタ部に適用し
た例を図1から図10に示し、これらの図に基づき本実
施例を説明する。
【0025】図1には本実施例に係るプリンタプロセッ
サ10が示されている。まず、この装置本体であるプリ
ンタプロセッサ10の全体構成を説明する。
【0026】プリンタプロセッサ10は外部がケーシン
グ12で覆われており、図1における左方にケーシング
12から突出する作業テーブル14を備えている。つま
り、作業テーブル14が装置本体の一部を構成する。こ
の作業テーブル14の上面にはネガフィルム16がセッ
トされるネガキャリア18が載置されている。また、作
業テーブル14の下方には光源部36が設置されてい
る。光源部36は光源38を備えている。光源38から
照射された光線は、フィルタ部40、拡散筒42を介し
てネガキャリア18にセットされたネガフィルム16へ
と至る。フィルタ部40はC、M、Yの3枚のフィルタ
から構成され、各フィルタは前記光線の光軸上を出没可
能とされている。
【0027】作業テーブル14の上方に位置するアーム
44には光学系46が取り付けられている。光学系46
はレンズ48、シャッタ50及び反射ミラー51等の光
学系部材を備え、レンズ48及びシャッタ50は前記光
線の光軸上に配置されている。ネガフィルム16を透過
した光線は露光光線となってレンズ48及びシャッタ5
0を通過し、反射ミラー51によって(光軸が略90
度)偏向され、露光室52にセットされた印画紙54上
にネガフィルム16の画像を結像させる。
【0028】また、光学系46はネガフィルム16の濃
度を測定する例えばCCD等の濃度測定器56を備えて
いる。この濃度測定器56は、図示しないコントローラ
に接続されており、濃度測定器56によって測定された
データ及び、作業者によりキー入力されたデータに基づ
いて、焼付露光時の露光補正値が設定される。
【0029】この光源部36と光学系46と露光室52
とにより焼付処理が可能となり、焼付露光部(プリンタ
部)58が形成される。
【0030】露光室52の上方右側部分の角部には、マ
ガジン装着部60が設けられている。マガジン装着部6
0は長尺状の印画紙54をリール62にロール状に巻き
取って収容するペーパマガジン64が装着されるように
なっている。
【0031】マガジン装着部60の近傍には一対の搬送
ローラであるローラ66が配置されており、印画紙54
を挟持して水平状態で露光室52へ搬送する。印画紙5
4はアーム44の手前でローラ67に巻掛られ、90度
方向転換されて垂下される。なお、ローラ66とローラ
67との間には印画紙54を略U字状に案内してストッ
クしておく第1のストック部69が設けられている。
【0032】ローラ67による印画紙54の案内方向下
流側には、露光ステージ94が設けられている。この露
光ステージ94には、図示しない制御装置に接続されて
開閉される可変マスク(図示せず)が設けられている。
この為、制御装置により、プリントサイズ及びプリント
の種類(例えば白枠の有無)に応じて可変マスクのマス
ク範囲の長さ寸法及び幅寸法が変更されるようになって
いる。
【0033】露光室52の露光ステージ94の下方には
ローラ68A、68B、68Cが配置され、露光ステー
ジ94においてネガフィルム16の画像が焼付けられた
印画紙54が略90度毎方向転換されて、焼付露光部5
8と隣接するプロセッサ部72の発色現像部74へ搬送
される。
【0034】このローラ68Aの下流側には、カッタ7
1が配設されている。このカッタ71は、焼付露光処理
が終了した印画紙54の後端を切断する役目を有してお
り、このため、露光室52内に残った印画紙54を再度
ペーパマガジン64へ巻き戻すことができる。
【0035】なお、ローラ68Aとローラ68Bとの間
には焼付露光処理された印画紙54を略U字状に案内し
てストックしておく第2のストック部73が設けられて
いる。第2のストック部73では、印画紙54をストッ
クし、焼付露光処理を行う焼付露光部58と現像、漂白
定着、水洗の各処理を行うプロセッサ部72との処理時
間の差を吸収する。
【0036】発色現像部74は印画紙54を現像液に浸
して現像処理を行う。現像処理された印画紙54は発色
現像部74と隣接する漂白定着部76へ搬送される。漂
白定着部76は印画紙54を漂白定着液に浸して漂白処
理と定着処理とを行う。定着処理された印画紙54は漂
白定着部76に隣接するリンス部78へ搬送される。リ
ンス部78は印画紙54を洗浄水に浸して水洗処理を行
う。
【0037】水洗処理された印画紙54はリンス部78
と隣接する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は印画
紙54をローラに巻掛け高温の空気にさらして乾燥させ
る。乾燥処理が終了した印画紙54は、図示しない一対
のローラによって挟持されて乾燥部80から排出され
る。乾燥部80の下流側にはカッタ部84が配設されて
いる。カッタ部84は、印画紙54に付与されたカット
マークを検知するカットマークセンサ86と印画紙54
を切断するカッタ88とで構成され、印画紙54を画像
コマ毎にカットし、プリンタプロセッサ10のケーシン
グ12の外部へ排出する。
【0038】このカットされた印画紙54は、ソータ部
108によって仕分けられる。また、図2に示すよう
に、作業テーブル14上のネガキャリア18には、開閉
可能なカバー19が取り付けられていて、このカバー1
9の下部に、図3に示すように、矢印A方向に沿って挿
入されてホルダ115に装着される圧着板(アッパーネ
ガマスクともいう)116と、ネガフィルム16の通過
部114上の設置されるマスク(アンダーネガマスクと
もいう)118とが取り付けられている。そして、この
圧着板116側及びマスク118側には、それぞれネガ
フィルム16の最大の画面サイズであるフルサイズの画
像コマ16A(図9に示す)より若干大きな面積の窓部
119A及び窓部119Bが形成されている。
【0039】このマスク118が装着されるネガキャリ
ア18の位置には、圧着板116及びマスク118の窓
部119A、119Bより大きい矩形状をした開口部
(図示せず)が形成され、光源部36側から照射された
光線が、マスク118の窓部119Aと圧着板116の
窓部119Bとの間に位置したネガフィルム16を、通
過し得るようになっている。
【0040】図4に示すように、ネガキャリア18(図
4上、一部切り欠いて示す)にねじ止め等により固着さ
れたマスク118の裏面側には、それぞれL字状に形成
された一対のシャッタ支持部材172、174が、マス
ク118の窓部119Aを挟んで相互に対向して配置さ
れている。そして、シャッタ支持部材172、174の
それぞれ上下方向に延びる操作部172B、174Bそ
れぞれには、上下方向に沿って延びる一対の案内孔12
6、128がそれぞれ穿設されている。
【0041】これらシャッタ支持部材172、174の
一対の案内孔126、128に対応するネガキャリア1
8の部分には、4本の支持ピン176が固着されて配置
されていて、これら支持ピン176が案内孔126、1
28に挿入されて、図4上、上下方向にシャッタ支持部
材172、174が移動可能とされている。尚、これら
支持ピン176の頭部には、図示しないフランジが形成
されていて、シャッタ支持部材172、174のネガキ
ャリア18からの抜け落ちを防止している。
【0042】シャッタ支持部材172、174にほぼ重
複して配置されるマスク118のネガフィルム16と対
向する側には、光源部36側から照射された光線を部分
的に遮って前記開口部及び窓部119Aの開口量を調節
する一対のシャッタ122、124が移動可能に配置さ
れていて、シャッタ支持部材172、174のそれぞれ
左右方向に伸びる部分とシャッタ122、124との間
がそれぞれ一対の連結ピン182、184により連結さ
れている。この為、シャッタ122がシャッタ支持部材
172と一体的に移動し、シャッタ124がシャッタ支
持部材174と一体的に移動することになる。
【0043】以上より、ネガフィルム16に接しつつネ
ガフィルム16に対向して位置すると共に、図4上、上
下方向に沿って移動可能に、一対のシャッタ122、1
24が配置されていることになる。
【0044】これらシャッタ支持部材172、174の
内の図4上、上側のシャッタ支持部材172の右端側に
形成された操作部172Bの中程と上端部とには、それ
ぞれピン132及び作動ピン134が固着されており、
また、下側のシャッタ支持部材174の左上端側には、
作動ピン136が固着されている。
【0045】また、作動ピン136と操作部172Bの
上端部に固着された作動ピン134との間であってマス
ク118の背面側の位置には、両端部にそれぞれこれら
作動ピン136、134が挿入される凹部138Aを有
したアーム138が、配置されている。そして、このア
ーム138は、その中央部を中心として回動し得るよう
にネガキャリア18に支軸140を介して支持されてい
る。
【0046】従って、例えばシャッタ122が図4上、
上下方向に移動することにより、シャッタ支持部材17
2の移動を介してアーム138が回動し、これに伴っ
て、シャッタ支持部材174の移動を介して他方のシャ
ッタ124がシャッタ122と逆方向に移動することに
なる。
【0047】また、マスク118の図4上、右側には、
上下方向を長手方向とする連動部材150が位置し、こ
の連動部材150には、上下方向に沿ってそれぞれ延び
る一対のガイド孔142、144が穿設されている。
【0048】この連動部材150の一対のガイド孔14
2、144に対応するネガキャリア18の部分には、2
本の支持ピン146が固着されて配置されていて、これ
ら支持ピン146がガイド孔142、144に挿入され
て、図4上、上下方向に連動部材150が移動可能とさ
れている。尚、これら支持ピン146の頭部には、図示
しないフランジが形成されていて、連動部材150のネ
ガキャリア18からの抜け落ちを防止している。
【0049】この連動部材150の下部寄りからはピン
132と先端部152Aが係合する操作片152が延び
ており、ピン132を操作片152の先端部152Aと
で挟持するための挟持板153がこの操作片152にね
じ止められている。また連動部材150の上端部には、
ラック154が形成されている。さらに、連動部材15
0には、連動板156がねじ止められて固定されてお
り、その先端側が図4上、上側に延びている。尚、ネガ
キャリア18には、透過型のセンサ158が取付けられ
ていて、連動部材150の位置をこのセンサ158で検
出している。
【0050】また、図4に示すように、ネガキャリア1
8には、その回転軸160Aに駆動ギヤ162が固着さ
れた駆動手段であるモータ160が取付けられていると
共に、この駆動ギヤ162と噛み合う従動ギヤ164が
支軸168を介して回転可能に支持されている。さら
に、この支軸168にラック154と噛み合うピニオン
ギヤ166が取付けられている。そして、このモータ1
60は、図示しないマスク調整用のキーの操作により駆
動回転するように、コントーラに接続されている。
【0051】従って、マスク調整用のキーが操作されて
モータ160が回転すると、これらギヤ162、164
のかみ合いに伴ってピニオンギヤ166が回転し、ラッ
ク154がピニオンギヤ166と噛み合いつつ移動す
る。この為、ピニオンギヤ166の回転に連れて、連動
部材150がガイド孔142、144の長手方向である
図4上、上下方向に沿って移動することになる。
【0052】そして、この結果として、ピン132を挟
持する操作片152及び挟持板153がピン132を移
動することにより、シャッタ支持部材172、174が
移動し、このシャッタ支持部材172、174の移動に
伴ってシャッタ122、124が上下方向に沿って相互
に逆方向に移動して、シャッタ122、124が開閉動
することになる。つまり、これらギヤ162、164、
ピニオンギヤ166、連動部材150及び操作片152
等がシャッタ開閉機構を構成することになる。
【0053】他方、図5に示すように、圧着板116に
は、軸部115Aを介してネガキャリア18に回動可能
に支持されるホルダ115に装着されるように、舌部1
16Aが突出して形成される構造となっている。
【0054】この圧着板116に支持板117を取付け
るための4本の支持ピン232、234、236、23
8が植設されており、この支持板117に形成された窓
部119Bの図5上、右側の上下にこの内の支持ピン2
32、234が植設されている。そして、一対のL字状
に形成された支持材であるアーム212、214がそれ
ぞれこれら支持ピン232、234を介して窓部119
Bの右側に回動可能に配置されている。
【0055】これらアーム212、214の図5上、上
下方向に延びる上下辺部212A、214Aは相互に対
向しており、アーム212の上下辺部212Aの先端側
には連結ピン242が植設され、アーム214の上下辺
部214Aの先端側には凹部244が形成されていて、
この凹部244に連結ピン242が係合している。従っ
て、例えば一方のアーム212が支持ピン232廻りに
回動すると、これに連れて他方のアーム214が支持ピ
ン234廻りに回動することになる。そして、アーム2
12、214の左右に延びる左右辺部212B、214
Bの先端側には、それぞれ連結ピン266が植設されて
いている。
【0056】一方、窓部119Bの図5上、左側の上下
には一対の支持ピン236、238が植設されており、
それぞれ左右方向に延びる一対の支持材であるアーム2
16、218がそれぞれこれら支持ピン236、238
を介して窓部119Bの左側寄りの上下に回動可能に配
置されている。そして、これらアーム216、218の
右端側には、それぞれ凹部268が形成されていて、こ
のアーム216に形成された凹部268にアーム212
の連結ピン266が係合し、アーム218に形成された
凹部248にアーム214の連結ピン266が係合して
いる。
【0057】さらに、これらアーム216、218のそ
れぞれの左端側間には、コイルスプリング226が掛け
渡されていて、常時、アーム216、218の左端側を
相互に近づける回動方向に、アーム216、218をそ
れぞれ付勢している。
【0058】また、アーム212の左右辺部212Bの
先端側寄り及びアーム216の右端側寄りには、それぞ
れゴム製であって円板状に形成された押圧材222が固
着されており、支持板117よりこの押圧材222の先
端側が突出した状態となっている。また、アーム214
の左右辺部214Bの先端側寄り及びアーム218の右
端側寄りには、それぞれゴム製であって円板状に形成さ
れた押圧材224が固着されており、支持板117より
この押圧材224の先端側が突出した状態となってい
る。
【0059】つまり、これら押圧材222、224が、
マスク118側のシャッタ122、124とネガフィル
ム16を挟んで対向して位置して、ネガフィルム16の
画像周辺部分をシャッタ122、124とで挟持するゴ
ム材であって弾性体を構成する。
【0060】以上より、アーム212、214及びアー
ム216、218に外力が作用していないときには、コ
イルスプリング226によりアーム216、218が回
動するように付勢されるのに伴って、連結ピン266及
び凹部268によりアーム216、218に接続される
ことになるアーム212、214が回動し、押圧材22
2、224が支持板117に当接して、図5に示すよう
に、押圧材222、224が開放された状態とされてい
る。
【0061】そして、例えばアーム212及びアーム2
16がコイルスプリング226による付勢力に抗して回
動すると、押圧材222が図5上、上下方向に移動し、
これに伴ってアーム214及びアーム218が回動する
ことによって、他方の押圧材224が押圧材222と逆
方向に移動することになる。
【0062】さらに、図5に示すように、アーム212
の左右辺部212Bの先端側寄りには、作動ピン264
が植設されており、また、ホルダ115側には一対の案
内ピン242A、242Bが植設されており、一端側が
この作動ピン264と当接するように配置された連動レ
バー244の移動を、これら一対の案内ピン242A、
242Bが案内するべく、案内ピン242A、242B
が連動レバー244に設けられた一対の長孔246に挿
入されている。この為、連動レバー244は長孔246
の長手方向(図5上、上下方向)に沿った方向に移動し
得るようになる。尚、連動レバー244の一対の長孔2
46間には、ピン245が固着されていて、このピン2
45と案内ピン242Bとの間に、コイルスプリング2
50がかけ渡されて、コイルスプリング250により、
連動レバー244が常時、図5上、下方向に付勢されて
いる。
【0063】そして、この連動レバー244の中程に
は、図5上、左右方向に突出する係合部248が形成さ
れている。この係合部248には、連動部材150に取
付けられた連動板156の先端側が係合することにな
る。
【0064】具体的には、この係合部248の先端部側
は屈曲されていて、図5及び図8に示すように、屈曲さ
れた先端側の部分に、回動レバー252が回転可能に支
持されている。この回動レバー252の一端側は屈曲さ
れて、係合部248に当接し得るようになっている。そ
して、回動レバー252の他端側には、直線状に端面を
有した係合部252Aが連動板156と対向するように
形成されている。
【0065】従って、図8上、実線で示されるように右
側から連動板156の先端側が当接すると、回動レバー
252に連動板156が係合して、連動板156と係合
部248とが、回動レバー252を介して一体的に矢印
B方向に移動するが、二点鎖線で示されるように左側か
ら連動板156の先端側が当接すると、回動レバー25
2が矢印C方向に回動して、連動板156と係合部24
8とが一体的に移動することが無くなる。この為、誤っ
た位置での連動板156と係合部248との間の係合が
防がれる。
【0066】また、以上のように、連動板156と係合
部248とが回動レバー252を介して一体的に移動す
ることにより、マスク118側のシャッタ122と、圧
着板116側の押圧材222とが同一方向に一体的に移
動し得ると共に、マスク118側のシャッタ124と、
圧着板116側の押圧材224とが同一方向に一体的に
移動し得るようになる。
【0067】次に本実施例の作用を説明する。まず、通
常のプリンタプロセッサ10による焼付露光処理の手順
について説明する。
【0068】予め印画紙54を露光室52へ搬送し露光
ステージ94への位置決めを行う。処理が開始される
と、ネガキャリア18を駆動してネガフィルム16の位
置決めを行い、光源38を点灯する。濃度測定器56に
よりネガフィルム16の焼付に供する画像コマのLAT
D(平均透過濃度)を測定し、この測定データ及び手動
によりキー入力されたデータから露光補正値を設定し、
露光量(露光時間)を演算して、最適な露光条件を得
る。露光条件に従って光軸上に位置しているC、M、Y
の各フィルタを移動させる。
【0069】次に、シャッタ50を開放する。これによ
り、光源38が照射する光線は、フィルタ部40、ネガ
フィルム16を透過して露光室52へ到達し、露光室5
2の露光ステージ94に位置決めされた印画紙54にネ
ガフィルム16上の画像の焼付けが開始され、所定の露
光時間が経過した後で、シャッタ50を閉止する。最後
に、印画紙54にカットマークをつけて、画像1コマ分
の搬送を行う。以上でネガフィルム16の画像1コマ分
の焼付露光処理が終了する。これを繰り返すことによ
り、印画紙54の焼付露光処理された部分を順次プロセ
ッサ部72へ搬送する。
【0070】このように焼付露光処理されてプロセッサ
部72へ搬送された印画紙54は発色現像部74へ搬送
され、現像液に浸して現像処理が行われる。現像処理さ
れた印画紙54は漂白定着部76へ搬送され漂白処理と
定着処理がなされる。定着処理された印画紙54はリン
ス部78へ搬送され水洗処理される。水洗処理された印
画紙54は乾燥部80へ搬送され乾燥処理される。
【0071】乾燥処理された印画紙54は、カッタ部8
4でカットマークが検出され、各画像毎に切断され、ソ
ータ部108によって仕分けられる。
【0072】また、ネガフィルム16の画像コマサイズ
の変更に伴って、ネガキャリア18上では以下のように
動作する。
【0073】図3に示すように、ネガキャリア18にマ
スク118を装着すると共に、ホルダ115に圧着板1
16を挿入して圧着板116をホルダ115と一体的に
マスク118側である矢印D方向に回動した状態で画像
コマサイズが変わった場合、作業者がマスク調整用のキ
ーを操作することになる。そして、このキーが操作され
ると、図2及び図4に示すモータ160が駆動回転し、
ギヤ162、164のかみ合いに合わせてピニオンギヤ
166が回転する。このピニオンギヤ166の回転に連
れてラック154がピニオンギヤ166と噛み合って、
連動部材150がガイド孔142、144の長手方向で
ある図4上、上下方向に沿って移動することになる。
【0074】この結果として、操作片152及び挟持板
153がピン132を移動することにより、マスク11
8側のシャッタ122、124が上下方向に沿って相互
に逆方向に移動すると共に、連動部材150に取付けら
れた連動板156が回動レバー252を介して連動レバ
ー244を移動することにより、シャッタ122、12
4と同期しつつ、圧着板116側の押圧材222、22
4が上下方向に沿って相互に逆方向に移動することにな
る。
【0075】従って、このようなシャッタ122、12
4の開閉動によりネガキャリア18の開口部の開口量が
調整された状態で、光源部36側から照射された光線が
ネガキャリア18の開口部を通過することにより、ネガ
フィルム16上の画像がプリンタプロセッサ10内の露
光ステージ94に位置する印画紙54に焼付露光され
る。
【0076】以上より、単にマスク調整用のキーを操作
するだけで、モータ160の駆動によって、シャッタ1
22、124が移動して開口部の開口量を調整すること
が可能となり、ネガフィルム16の変更の際の作業性が
向上する。
【0077】例えば、図9に示すように、ネガフィルム
16上の画像コマの種類が変わり、図4に示すようなフ
ルサイズの画像コマ16A(26×36mm)に対応した
開口量W1(26mm)から、図6に示すようなパノラマ
サイズの画像コマ16C(13×36mm)に対応した開
口量W3(13mm)に調整する場合は、マスク調整用の
キーを作業者が操作する。この結果、モータ160が駆
動回転してピニオンギヤ166の回転及び連動部材15
0の移動等を介して、シャッタ122、124が開閉動
し、開口量W3に調整されると共に、これに伴って押圧
材222、224が図5の状態から図7の状態に調整さ
れる。従って、印画紙54上に、89×127mmのフル
サイズのプリントサイズから89×254mmのパノラマ
サイズのプリントサイズに変更されて焼付露光されるこ
とになる。尚、この変更の際当然に、焼付露光の拡大倍
率が変更される。
【0078】また、フルサイズの画像コマあるいはパノ
ラマサイズの画像コマから図9に示すような迫力ビジョ
ンサイズ(ハイビジョンサイズ)の画像コマ16Bに対
応した開口量W2に調整する場合も、上記と同様に動作
されて、シャッタ122、124及び押圧材222、2
24が開閉動して開口量W2に調整される。従って、フ
ルサイズあるいはパノラマサイズのプリントサイズから
でも、容易に印画紙54上に89×158mmのハイビジ
ョンサイズのプリントサイズに変更されて焼付露光され
ることになる。
【0079】つまり、フルサイズ、パノラマサイズ及び
迫力ビジョンサイズ(ハイビジョンサイズ)等が混在さ
れてこれらの間で画面コマサイズが変更されても、ネガ
フィルム16上の画像コマの長手方向の寸法H(36m
m)は変更されないので、圧着板116及びマスク11
8等を交換する必要がなくなり、ネガフィルム16の変
更の際の作業性が向上することになる。
【0080】一方、シャッタ122、124がネガフィ
ルム16に接しつつネガフィルム16に対向して位置
し、また、ネガフィルム16を挟んでシャッタ122、
124と対向して位置する押圧材222、224が、ネ
ガフィルム16の画像コマ周辺部分をシャッタ122、
124とで挟持するので、ネガフィルム16にカール等
の変形が生じていても、ネガフィルム16の画像コマ周
辺部分が挟持されることにより、変形が矯正される。こ
の為、ネガフィルム16の画像コマ内のいずれの部分で
も、ピントを正確に合わせて画像を印画紙54に焼付け
ることが可能となる。
【0081】さらに、シャッタ122、124がネガフ
ィルム16に直接接しているので、画像コマの外周エッ
ジの輪郭を明瞭にすることができ、結果として、より広
い面積での光量の判定が可能となり、濃度測定器56に
よる画像コマ全体の測光精度を高めることが可能とな
る。
【0082】他方、弾性変形される押圧材222、22
4が、ネガフィルム16の画像コマの周辺部分である画
像周辺部分をシャッタ122、124とで挟持するの
で、ネガフィルム16が必要以上に強く挟持されて、ネ
ガフィルム16に傷が生じることもなくなる。
【0083】さらに、押圧材222、224がネガキャ
リア18に設置されるモータ160とシャッタ開閉機構
を介して接続されて、前述のようにシャッタ122と押
圧材222との間及びシャッタ124と押圧材224と
の間が、それぞれ同一方向に一体的に移動し得ることに
なっている。従って、より画像コマに近いネガフィルム
16の画像周辺部分をシャッタ122、124とで挟持
することが可能となり、より一層確実にネガフィルム1
6の変形が矯正されることになる。また、モータ160
がシャッタ開閉機構を介してシャッタ122、124の
開閉動することにより、最も簡易で制御し易い駆動手段
であるモータ160の回転駆動力をシャッタ開閉機構が
直線状の往復動に変換することができ、シャッタ12
2、124による開口部の開口量をより簡易で低コスト
に調整することが可能となる。
【0084】さらに、上記の機構で対応できない例えば
一対のシャッタ122、124間による開口量より小さ
な開口量となるハーフサイズ等の画像コマサイズに対応
する場合、図10に示すように、マスク118のシャッ
タ122、124間にハーフサイズ用の窓部270Aを
有した着脱可能マスクであるハーフサイズマスク270
を挿入して、ハーフサイズ用にマスクを交換することが
できる。従って、この様な場合でも従来の圧着板及びマ
スク以上に、迅速に画像コマサイズを変更することが可
能となる。
【0085】尚、上記実施例において、キー操作により
開口量を変更するようにしたが、例えばセンサにより画
像コマサイズを検出して、自動的にモータ160を駆動
回転することによって、シャッタ122、124等を開
閉動するようにしてもよい。また、上記実施例におい
て、圧着板116側に押圧材222、224を設け、マ
スク118側にシャッタ122、124を設ける構造と
したが、この替わりに、この逆の構造としても同様な効
果を奏することは言うまでもない。
【0086】さらに、シャッタ122、124の材質と
しては、ステンレス鋼等の金属或いは、合成樹脂等が加
工性及び製造コストなどから最適と考えられ、また、押
圧材222、224をゴム製としたが、コイルスプリン
グ等の他の弾性体としても良く、加工性及び製造コスト
を考慮して、金属或いは合成樹脂等の他の材質としても
良い。
【0087】一方、上記実施例において、ネガフィルム
16に、フルサイズ、迫力ビジョンサイズ(ハイビジョ
ンサイズ)及びパノラマサイズの3種類のアスペクト比
の異なる画像コマがあることを前提として説明したが、
4種類以上のアスペクト比の異なる画像コマが存在して
も本発明が適用できることはいうまでもない。また、シ
ャッタ開閉機構等の構造も上記実施例の構造、形状等に
限定されるものではなく、例えば、上記実施例のシャッ
タ開閉機構の替わりに、カムを用いて回転運動を直線状
の運動に変換するようにしてもよいことは、当然であ
る。
【0088】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真プリ
ンタの可変マスク機構は、画像のピントを正確に合わせ
ると共に測光精度を高めつつ、ネガフィルム上の画像コ
マサイズの変更に対応して簡易に開口量が変更できる。
また、前記の可変マスク機構でも対応できないような画
像コマサイズの露光に際して、迅速にネガマスクを交換
して露光できるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリンタプロセッサを
示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るネガキャリアの作業テ
ーブルへの装着を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るネガキャリアの拡大斜
視図である。
【図4】本発明の一実施例に係るネガキャリア及びマス
クの平面部分断面図であって、フルサイズの画像コマに
対応した状態を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係るホルダ及び圧着板の平
面部分断面図であって、フルサイズの画像コマに対応し
た状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係るネガキャリア及びマス
クの平面部分断面図であって、パノラマサイズの画像コ
マに対応した状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係るホルダ及び圧着板の平
面部分断面図であって、パノラマサイズの画像コマに対
応した状態を示す図である。
【図8】図5の8−8矢視線図である。
【図9】ネガフィルムの画像コマの種類を表す説明図で
ある。
【図10】本発明の一実施例に係るネガキャリア及びマ
スクの平面部分断面図であって、ハーフサイズマスクを
装着した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ(装置本体) 14 作業テーブル(装置本体) 16 ネガフィルム 18 ネガキャリア 54 印画紙(感光材料) 122 シャッタ 124 シャッタ 150 連動部材(シャッタ開閉機構) 152 操作片(シャッタ開閉機構) 160 モータ(駆動手段) 162 駆動ギヤ(シャッタ開閉機構) 164 従動ギヤ(シャッタ開閉機構) 166 ピニオンギヤ(シャッタ開閉機構) 212 アーム(支持材) 214 アーム(支持材) 216 アーム(支持材) 218 アーム(支持材) 222 押圧材(弾性体) 224 押圧材(弾性体) 270 ハーフサイズマスク(着脱可能マスク)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガフィルム上の画像を感光材料に焼付
    露光する装置本体と、 前記装置本体に取り付けられ且つ感光材料を焼付露光す
    る光線が通過する開口部を有すると共に前記ネガフィル
    ムをこの開口部上に案内するネガキャリアと、 前記ネガフィルムに接しつつ前記ネガフィルムに対向し
    て位置し且つ前記開口部の開口量を変更するシャッタ
    と、 前記シャッタに接続され且つ前記シャッタを開閉動して
    開口量を調整する駆動手段と、 前記シャッタと前記ネガフィルムを挟んで対向すると共
    に前記駆動手段と接続されて前記シャッタと同期して一
    体的に移動し得る支持材と、 前記支持材に取り付けられ且つ前記ネガフィルムの画像
    周辺部分を前記シャッタとで挟持する押圧材と、 を有することを特徴とする写真プリンタの可変マスク機
    構。
  2. 【請求項2】 ネガフィルム上の画像を印画紙に焼付露
    光する写真プロセッサと、 前記写真プロセッサに取り付けられ且つ印画紙を焼付露
    光する光線が通過する開口部を有すると共に前記ネガフ
    ィルムをこの開口部上に案内するネガキャリアと、 前記ネガフィルムに接しつつ前記ネガフィルムに対向し
    て位置し且つ前記開口部の開口量を変更するシャッタ
    と、 前記シャッタに連結され且つ前記シャッタを開閉動する
    シャッタ開閉機構と、 前記シャッタ開閉機構に接続され且つ前記シャッタ開閉
    機構を作動して前記シャッタによる開口量を調整するモ
    ータと、 前記シャッタと前記ネガフィルムを挟んで対向すると共
    に前記モータに前記シャッタ開閉機構を介して接続され
    て前記シャッタと同期して一体的に回動し得るアーム
    と、 前記アームに取り付けられ且つ前記ネガフィルムの画像
    周辺部分を前記シャッタとで挟持する弾性変形可能な弾
    性体と、 を有することを特徴とする写真プリンタの可変マスク機
    構。
  3. 【請求項3】 ネガフィルム上の画像を印画紙に焼付露
    光する写真プロセッサと、 前記写真プロセッサに取り付けられ且つ印画紙を焼付露
    光する光線が通過する開口部を有すると共に前記ネガフ
    ィルムをこの開口部上に案内するネガキャリアと、 前記ネガフィルムに接しつつ前記ネガフィルムに対向し
    て位置し且つ前記開口部の開口量を変更する一対のシャ
    ッタと、 前記シャッタに連結され且つ前記シャッタを開閉動する
    シャッタ開閉機構と、 前記シャッタ開閉機構に接続され且つ前記シャッタ開閉
    機構を作動して前記シャッタによる開口量を調整するモ
    ータと、 前記シャッタと前記ネガフィルムを挟んで対向すると共
    に前記モータに前記シャッタ開閉機構を介して接続され
    て前記シャッタと同期して一体的に回動し得るアーム
    と、 前記アームに取り付けられ且つ前記ネガフィルムの画像
    周辺部分を前記シャッタとで挟持する弾性変形可能な弾
    性体と、 一対の前記シャッタ間に着脱自在に装着され且つ一対の
    前記シャッタ間による開口量より小さな開口量の窓部を
    有した着脱可能マスクと、 を有することを特徴とする写真プリンタの可変マスク機
    構。
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