JPH07233980A - 通風調節装置 - Google Patents

通風調節装置

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JPH07233980A
JPH07233980A JP6028180A JP2818094A JPH07233980A JP H07233980 A JPH07233980 A JP H07233980A JP 6028180 A JP6028180 A JP 6028180A JP 2818094 A JP2818094 A JP 2818094A JP H07233980 A JPH07233980 A JP H07233980A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 風などの影響があってもほぼ定風量で換気風
路での換気を可能にする。 【構成】 室内と室外とを連通する換気風路1の一部に
介在させ、同換気風路1による通風を調節する装置であ
り、換気風路1に装着され、上部ほど突出量の大きい斜
めの開口に構成された通風方向について上流側となる入
口開口端2と下流側となる出口開口端3とを有する調節
筒4の入口開口端2の上部に、通風方向への回動を自由
にできるように調節板10を垂下させ、この調節板10
の下部及び側部から調節筒4への通風がなされるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は換気用の換気風路の通
風を調節する通風調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内の換気は機械力による強制換気か機
械力を使わない自然換気かのいずれかにより行なわれて
いるが、いずれも外風など風の影響で換気量が変動する
ものである。換気量の外乱要件での変動は給気による換
気の場合でも、排気による換気の場合でも好ましくない
ので、外風などの影響を少なくする技術が開発されてい
る。特に、高気密断熱住宅等では自然換気による外気の
給気を過不足なくすることは重要なことになる。
【0003】例えば特開平2ー161237号公報に
は、外風圧を検出して外風速を判定し、基準値との差に
応じてシャッタの開度が調節される換気グリルが示され
ている。この換気グリルでは、外風が強い時にはシャッ
タの開度が絞られ、弱い時にはシャッタの開度が大きく
なり、外風の換気に及ぼす悪影響が回避される。
【0004】しかしながらこの換気グリルは、風圧測定
用の圧力センサや風圧変化率測定手段などが必要で、構
成が複雑でコストが高くつくといった課題の他にも、圧
力センサ自体が外乱を受けたり、経時的劣化等で感度が
変ったりするため誤動作が起きやすいといった課題も含
まれている。
【0005】また、外風に対するものではないが、特開
昭59ー56644号公報には、吸気口に常閉の開閉シ
ャッタを回動可能に設け、この開閉シャッタに当接し開
閉シャッタの開度を規定する移動可能なストッパを設け
た換気装置が示されている。この換気装置では、ストッ
パの位置を調節することにより開閉シャッタに当るスト
ッパの位置が変り、開閉シャッタの開度が変化して吸気
量が調節されることになる。
【0006】この換気装置の吸気口まわりの構成は、強
制換気に対しては有効なものの自然換気には、常閉の開
閉シャッタにより所定の換気にかかる開口面積が開口維
持されないため適用することはできない。言い換えると
風の作用を利用して開閉シャッタを動かすため、風の作
用が無い状況での換気量の調節には適用できない技術で
ある。
【0007】これも外風に対するものではないが、実開
平2ー16936号公報には外風の作用で換気口を閉止
する蓋を換気口にヒンジで取り付けた換気装置が示され
ている。この換気装置は換気口から外風とともに雨が侵
入することを防ぐものであるが、強い外風の時には、蓋
が閉まり雨とともに外風も換気口から吹き込まないこと
になるものであるから換気にも無関係ではない。
【0008】しかしながら、このものはそもそも外風の
強い時には換気口に蓋をしてしまう技術であり、開閉二
通りの状態しかなく、換気風路による通風を調節するこ
とには利用することはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、換気風路による通風を調節する装置につい
て、風などの影響があってもほぼ定風量での換気を可能
にすること、装置の構成を簡素にしコストの低減を達成
すること、その通風についての調節動作を安定化するこ
と、通風についての調節機能を付与し対応性を高めるこ
と、使用環境への適応性を高めること、防雨機能を得る
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、上部ほど突出量の大きい斜めの開
口に構成された通風方向について上流側となる入口開口
端と下流側となる出口開口端とを有する調節筒の入口開
口端の上部に、通風方向への回動を自由にできるように
調節板を垂下させ、この調節板の下部及び側部から調節
筒への通風がなされる手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、上部ほど突出量の大きい斜めの開口に構成された通
風方向について上流側となる入口開口端と下流側となる
出口開口端とを有する調節筒の入口開口端の上部に、通
風方向への回動が可能で下流側への回動には弾性力によ
る抵抗が付与された調節板を垂下させ、この調節板の下
部及び側部から調節筒への通風がなされる手段を採用す
る。
【0012】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1若しくは請求項2のいずれかにかかる手段
における調節板に、その回動をしにくくし、あるいは回
動をし易くする可変抵抗としての回動調節部材を設ける
手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項1若しくは請求項2のいずれかにかかる手段
における調節筒に対し、その入口開口端の外周をスリー
ブで隙間をもって被覆する手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、上部ほど突出量の大きい斜めの開口に構成された通
風方向について上流側となる入口開口端と下流側となる
出口開口端とを有する調節筒の入口開口端の上部に、通
風方向への回動を可能に垂下され、一部に開口面積を調
整できる調整窓を有する調節板を設け、この調節板の下
部、側部、開口窓から調節筒への通風を可能にする手段
を採用する。
【0015】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、通風方向について上流側ほど内径の漸増するテーパ
状の入口開口と下流側となる出口開口とを有する調節筒
の入口開口に、入口開口において通風方向への平行移動
を可能に同入口開口の形状と相似形状の調節板を介在さ
せ、この調節板を通常は入口開口の開口端位置近傍にバ
ネの付勢により保持させ、この調節板の周囲から調節筒
への通風がなされる手段を採用する。
【0016】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、調節筒
の斜めの入口開口端の上流側に垂下している調節板によ
り、入口開口端の通常における実質的な開口面積が調節
板の側部と下部とにより維持されることになる。調節筒
に吹き込む方向の風があると調節板が風を受けその強さ
に応じて下流側へ回動し、実質的な開口面積が風の強さ
に応じて減少し、風の吹き込みによる換気量の増加を抑
止する。
【0017】請求項2にかかる前記手段においては、調
節筒の斜めの入口開口端の上流側に垂下している調節板
により、入口開口端の通常における実質的な開口面積が
調節板の側部と下部とにより維持されることになる。調
節筒に吹き込む方向の風があると調節板が風を受けその
強さに応じて弾性力の抵抗に抗して下流側へ回動し、実
質的な開口面積が風の強さに応じて減少し、風の吹き込
みによる換気量の増加を抑止する。
【0018】請求項3にかかる前記手段においては、請
求項1若しくは請求項2のいずれかの作用とともに、可
変抵抗としての回動調節部材により調節板の風に対する
回動の感度調節ができる。
【0019】請求項4にかかる前記手段においては、請
求項1若しくは請求項2のいずれかの作用とともに、調
節筒の入口開口端がスリーブで囲まれスリーブから離れ
た位置になるため、入口開口端への雨水の侵入経路が分
断される。
【0020】請求項5にかかる前記手段においては、調
節筒の斜めの入口開口端の上流側に垂下している調節板
により、入口開口端の通常における実質的な開口面積が
調節板の側部と下部とにより維持されることになる。調
節筒に吹き込む方向の風があると調節板が風を受けその
強さに応じて下流側へ回動し、実質的な開口面積が風の
強さに応じて減少し、風の吹き込みによる換気量の増加
を抑止する。また、調整窓の開口面積を調整することに
より、入口開口端の通常における実質的な開口面積の大
小調整が可能になる。
【0021】請求項6にかかる前記手段においては、調
節筒のテーパ状の入口開口端位置近傍に介在している調
節板により、入口開口の通常における実質的な開口面積
が調節板の周囲の隙間により維持されることになる。調
節筒に吹き込む方向の風があると調節板が風を受けその
強さに応じて入口開口を下流側へバネの付勢に抗して平
行移動し、実質的な開口面積が風の強さに応じて減少
し、風の吹き込みによる換気量の増加を抑止する。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例としての通風調節
装置を示す側面図である。この通風調節装置は、室内と
室外とを連通する換気風路1の一部に装着され、換気風
路1の換気量を調節するものである。換気風路1はこの
実施例では、室内に外気を取り入れるための給気用の通
風路として塩ビパイプにより構成され、その室内側開口
端に通風調節装置が嵌め装着される。
【0023】通風調節装置は図2の拡大断面図により示
すように、上部ほど突出量の大きい斜めの開口として構
成された通風方向(図2における右側から左側)につい
て上流側(図2における右側)となる入口開口端2と下
流側(図2における左側)となる出口開口端3とを有す
る調節筒4を備えている。調節筒4は円筒体(換気風路
1の断面形状に対応するもので、換気風路1が角形断面
であれば角筒とする)で、室内に臨む出口開口端3には
半径方向に張り出すフランジ5が一体に形成されてい
る。出口開口端3の前方には出口開口端3に所定の間隔
をおいて対向する前パネル6が設けられ、出口開口端3
は前側からはこの前パネル6により隠蔽されている。
【0024】調節筒4の入口開口端2は、調節筒4の室
内側をそのまま延長させたスリーブ7により被覆されて
いる。スリーブ7の開放端は調節筒4の入口開口端2よ
り上流側に位置していて、スリーブ7の外周には周方向
に間隔をおいて数個の取付バネ8が設けられている。こ
の取付バネ8は、拡開方向のバネ力を換気風路1の内面
に作用させ、全体を換気風路1に保持するものである。
調節筒4の入口開口端2には、その上部の両側に形成さ
れた軸受構造9により、通風方向への回動を自由にでき
るように調節板10が垂下されている。
【0025】調節板10は入口開口端2の投影平面積と
ほぼ同等の平面積をもち、その両側の軸部11で軸受構
造9により両持ちされ、下流方向への回動は入口開口端
2の縁部への当接により規制される。調節板10は通常
は垂下していて、入口開口端2が斜めの開口となってい
るので調節板10の下部及び側部から調節筒4への通風
がなされることになる。調節板10が入口開口端2に当
接しても、入口開口端2は完全には閉止されず、下部側
に所定の開口部分が残るようになっている。なお、入口
開口端2の調節板10との当り部にはクッション材12
が設けられ、当接時の緩衝と当接音の発生防止がはから
れている。
【0026】調節板10は図1や図2及び図3に示すよ
うに単純な平板でもよいが、図4に示すように下端部を
上流側にL字形に曲げた曲げ部13を設けてもよく、こ
の方が下部に曲げ部13によるウエイトが付くので垂下
状態の安定が高くなるうえ、垂下状態への復帰も円滑に
なり、より機能的な調節板となる。
【0027】上記構成の通風調節装置は、図1に示すよ
うに換気風路1の室内側端から換気風路1内へスリーブ
7を室外側にして押し込むことにより取付バネ8により
装着される。換気風路1から室内への給気はこの通風調
節装置を通して行なわれることになる。換気風路1へ吹
き込む外風が無いか、有っても微風程度のときには、調
節板10は動かされずそのまま自由垂下している。従っ
て、外気は調節板10の下部と両側から調節筒4内に流
れ込み、調節筒4の出口開口端3から室内へ給気され
る。
【0028】換気風路1へ吹き込む比較的強い外風があ
ると、外風の強さに応じて外風に押され調節板10が入
口開口端2側へ回動する。調節板10のこの回動によ
り、調節板10の両側の通風空間は回動量に応じて狭く
なる。従って、外風の吹き込みによる給気量の増加が制
限され、室内への給気量はほぼ一定に保持されることに
なる。外風が随分強いときには、調節板10は入口開口
端2に当接し、入口開口端2を閉止する状態になるが、
入口開口端2の下部は依然開放されているので、この部
分から調節筒4への通風がなされ室内へ給気される。
【0029】即ち、この通風調節装置は図5に示すよう
な機能を果たすことになる。図5は風量・静圧特性を示
したもので、図におけるQ1を必要な換気の風量とした
とき、0〜Q1の間では調節板10は垂下状態で低圧損
の状態にある。Q1より少し上がったQ2に風量がなる
と、調節板10が回動し圧損がP2まで増加して、風量
がQ3まで低下する。風量がQ1より大きい領域では調
節板10は閉状態となり、高圧損の状態になり、風量は
Q1よりごく僅か増加したQ4となる。従って、ほぼ定
風量の換気が実現することになる。
【0030】また、換気風路から吹き込まれる雨水は、
調節板10による進路妨害で室内側へは侵入しにくく、
またスリーブ7により入口開口端2が換気風路1の内周
とは離れた内寄りに開口することになるため、換気風路
を伝わってくる雨水も調節筒4内への侵入経路が断た
れ、室内へは到達することはない。スリーブ7はこうし
た防雨機能を果たすが、本質的には調節筒4の入口開口
端2の側方の通風を保持する機能部分である。
【0031】実施例2.図6はこの発明の他の実施例と
しての通風調節装置を示した背面図である。この通風調
節装置は前述の実施例1のものの調節板10の閉じ側へ
の回動に弾性力による抵抗を付与したもので、これに係
る構成以外は実施例1のものと同じである。従って、実
施例1と同一部分は同一の符号を用い、それらの説明は
省略する。
【0032】この通風調節装置は、調節板10と調節筒
4の入口開口端2との間に調節板10の入口開口端2側
への回動に対する抵抗となるコイルバネ14が介装され
ていることに特徴がある。調節板10は垂下状態ではコ
イルバネ14のバネ力を受けていないが、入口開口端2
側への回動ではコイルバネ14のバネ力を抵抗として受
ける構成である。これ以外の構成は実施例1のものと同
じである。
【0033】この通風調節装置では調節板10は、コイ
ルバネ14のバネ力に抗して回動することになり、垂下
状態への復帰はバネ力により行なわれることになる。即
ち、コイルバネ14のバネ力の設定により調節板10の
回動についての動作点を変えることができ、使用環境に
応じうる対応性と適応性が高まることになる。また、回
動時には風とバネ力とが拮抗して調節板10に作用する
ので、調節板10の回動におけるふらつきがなくなり、
安定した機能が得られる。これ以外の機能は実施例1の
ものと同じでありその説明は省略する。
【0034】実施例3.図7はこの発明の他の実施例と
しての通風調節装置を示した断面図である。この通風調
節装置は前述の実施例1又は実施例2で示した調節板1
0にその回動をしやすくし、或いは回動をしにくくする
可変抵抗としての回動調節部材15を設けたもので、こ
れ以外の構成は実施例1又は実施例2のものと同じであ
る。従って、実施例1又は実施例2と同一部分は同一の
符号を用い、それらの説明は省略する。
【0035】この通風調節装置は、その調節板10の下
部に着脱でき増減できる可変抵抗としての回動調節部材
15が設けられている。回動調節部材15は図8に示す
ように調節板10の下部に形成されたピン等の係合部1
6に係合保持させうるいくつかのウエイト17により構
成されている。ウエイト17のその数の増減により調節
板10の風に対する回動の感度を調節することができ
る。即ち、ウエイト17を増せば調節板10は回動しに
くくなり、減ずれば回動しやすくなる。従って、適用環
境に応じてウエイト17の調整をすることにより、過敏
に調節板10が調整動作を起こすような不都合を回避す
ることができ、適用場所の特異性への対応性も増す。こ
れ以外の構成及び機能は実施例1又は実施例2のものと
同じであるので、それらについての説明は省略する。
【0036】実施例4.図9と図10はこの発明の他の
実施例としての通風調節装置の調節板を示した平面図と
断面図である。この通風調節装置は前述の実施例1又は
実施例2で示した調節板10の一部に開口面積を調整で
きる調整窓18を設けたもので、これ以外の構成は実施
例1又は実施例2のものと同じである。従って、実施例
1又は実施例2と同一部分は同一の符号を用い、それら
の説明は省略する。
【0037】この通風調節装置は、その調節板10の正
面に調整窓18が開けられている。この調整窓18には
開度を変えるための調整蓋19が備えられている。調整
蓋19は例えば調整窓18の縁部に形成されたピン20
に嵌めうるいくつかの穴21を有した構成で、ピン20
に対して係合させる穴21を変えることにより調整窓1
8を閉止から全開状態にまで調整することができる。こ
の通風調節装置では調節板10の下部、側部、調整窓1
8から調節筒4への通風が可能になっている。従って、
調節板10が入口開口端2に当接しても、調整窓18の
開放度に応じた通風が維持されることになり、入口開口
端2の通常における実質的な開口面積の大小調整が簡単
になり、必要とする換気量を地域や取付場所の風環境に
応じて調整することができる。調整窓18を完全に閉止
して使えば、実施例1や実施例2と同様の機能を果た
し、調整窓18を開放して使えば実施例1や実施例2の
ものより調整窓18から通風する分、給気量を多く設定
することができる。
【0038】実施例5.図11はこの発明の他の実施例
としての通風調節装置を示した断面図である。この通風
調節装置は、室内と室外とを連通する換気風路1の一部
に介在させ、同換気風路1による通風を調節する装置で
あり、換気風路1に装着され、通風方向について上流側
ほど内径の漸増するテーパ状の入口開口22と下流側と
なる出口開口23とを有する円筒や角筒の調節筒4と、
この調節筒4の入口開口22に介在する調節板24とか
ら構成されている。調節板24は調節筒4の入口開口2
2において通風方向への平行移動を可能に中心に取り付
けられた軸25により調節筒4に組付けられ、入口開口
22の形状と相似形状に形成されている。調節板24の
軸25にはバネ26が巻着され、このバネ26により調
節板24は通常においては入口開口22の開口端位置近
傍に保持されている。調節板24と入口開口22の内周
面との間には隙間27が設定されている。この隙間27
は入口開口22がテーパ状であるため、調節板24がバ
ネ26のバネ力に抗して出口開口23側へ移動するにつ
れて小さくなるが、閉止されてしまうことはないように
なっている。
【0039】上記構成の通風調節装置は、換気風路1の
室内側端から換気風路1内へ調節筒4の入口開口22を
室外側にして押し込むことにより取付バネなどにより装
着される。換気風路1から室内への給気はこの通風調節
装置を通して行なわれることになる。換気風路1へ吹き
込む外風が無いか、有っても微風程度のときには、調節
板24は動かされずそのまま入口開口端位置近傍にあ
る。従って、外気は調節板24の外周部の隙間27から
調節筒4内に流れ込み、調節筒4の出口開口23から室
内へ給気される。
【0040】換気風路1へ吹き込む比較的強い外風があ
ると、外風の強さに応じて外風に押され調節板24がバ
ネ26の付勢に抗して出口開口23側へ平行移動する。
調節板24のこの移動により、調節板24の外周部の隙
間27は移動量に応じて狭くなる。従って、外風の吹き
込みによる給気量の増加が制限され、室内への給気量は
ほぼ一定に保持されることになる。外風が随分強いとき
には、調節板24は最奥部に到達して止まり、最小の隙
間27から調節筒4への通風がなされ室内へ給気される
ことになる。即ち、実施例1とほぼ同様の機能を果たす
ことになる。
【0041】なお、上記各実施例はいずれも自然換気に
よる給気のための換気風路1への適用例であるが、排気
のための換気風路への適用も可能である。排気のための
換気風路への適用では、調節板10,24のある方を室
内側に向けて取り付けることになる。これにより、室内
外の温度差や室内給気の大小によって変動する換気風路
からの排気量をほぼ一定に保つことができる。即ち、い
ずれの実施例のものも換気に必要な換気量を過不足なく
維持でき、過度の換気によるエネルギーロスを減少させ
ることができ、高気密断熱住宅の換気に有効に機能す
る。
【0042】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに請求項1の発明によれば、換気風路の風の吹き込み
などによる換気量の増加を抑止し、風などの影響があっ
てもほぼ定風量での換気が簡素な構成により可能にな
る。
【0043】請求項2の発明によれば、風などの影響が
あってもほぼ定風量での換気が簡素な構成で可能になる
とともに、調整動作が安定化する。
【0044】請求項3の発明によれば、請求項1若しく
は請求項2の発明のいずれかの効果とともに、可変抵抗
としての回動調節部材により調節板の風に対する回動の
感度調節ができ、使用環境への対応性や適応性を高める
ことができる。
【0045】請求項4の発明によれば、請求項1若しく
は請求項2の発明のいずれかの効果とともに、調節筒の
外周にスリーブがあり調節筒の入口開口端が浮いた位置
になるため、入口開口端への雨水の侵入経路が分断さ
れ、防雨機能を持たせることができる。
【0046】請求項5の発明によれば、換気風路の風の
吹き込みなどによる換気量の増加を抑止し、風などの影
響があってもほぼ定風量での換気が簡素な構成により可
能になるとともに、調整窓の開口面積を調整することに
より、入口開口端の通常における実質的な開口面積の大
小調整が可能になり、使用環境への対応性や適応性を高
めることができる。
【0047】請求項6の発明によれば、換気風路の風の
吹き込みなどによる換気量の増加を抑止し、風などの影
響があってもほぼ定風量での換気が簡素な構成により可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての通風調節装置を取
付状態で示す側面図である。
【図2】図1の通風調節装置の拡大縦断側面図である。
【図3】図1の通風調節装置の背面図である。
【図4】実施例における調節板の他の態様を示す要部の
側面図である。
【図5】図1の通風調節装置の機能を示す説明図であ
る。
【図6】この発明の他の実施例を示す通風調節装置の背
面図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す通風調節装置の縦
断側面図である。
【図8】図7におけるA矢印部分の拡大斜視図である。
【図9】この発明の他の実施例を示す通風調節装置の調
節板の平面図である。
【図10】図9の調節板の断面図である。
【図11】この発明の他の実施例を示す通風調節装置の
縦断側面図である。
【符号の説明】
1 換気風路 2 入口開口端 3 出口開口端 4 調節筒 7 スリーブ 10 調節板 14 コイルバネ 15 回動調節部材 18 調整窓 19 調整蓋 22 入口開口 23 出口開口 24 調節板 26 バネ 27 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内と室外とを連通する換気風路の一部
    に介在させ、同換気風路による通風を調節する装置であ
    り、上記換気風路に装着され、上部ほど突出量の大きい
    斜めの開口に構成された通風方向について上流側となる
    入口開口端と下流側となる出口開口端とを有する調節筒
    と、この調節筒の上記入口開口端の上部に通風方向への
    回動を自由にできるように垂下された調節板とを有し、
    この調節板の下部及び側部から上記調節筒への通風がな
    される構成の通風調節装置。
  2. 【請求項2】 室内と室外とを連通する換気風路の一部
    に介在させ、同換気風路による通風を調節する装置であ
    り、上記換気風路に装着され、上部ほど突出量の大きい
    斜めの開口に構成された通風方向について上流側となる
    入口開口端と下流側となる出口開口端とを有する調節筒
    と、この調節筒の上記入口開口端の上部に通風方向への
    回動を可能に垂下され、下流側への回動には弾性力によ
    る抵抗が付与された調節板とを有し、この調節板の下部
    及び側部から上記調節筒への通風がなされる構成の通風
    調節装置。
  3. 【請求項3】 請求項1若しくは請求項2のいずれかに
    記載の通風調節装置であって、調節板にその回動をしに
    くくし、あるいは回動をし易くする可変抵抗としての回
    動調節部材を設けたことを特徴とする通風調節装置。
  4. 【請求項4】 請求項1若しくは請求項2のいずれかに
    記載の通風調節装置であって、調節筒の入口開口端の外
    周をスリーブで隙間をもって被覆したことを特徴とする
    通風調節装置。
  5. 【請求項5】 室内と室外とを連通する換気風路の一部
    に介在させ、同換気風路による通風を調節する装置であ
    り、上記換気風路に装着され、上部ほど突出量の大きい
    斜めの開口に構成された通風方向について上流側となる
    入口開口端と下流側となる出口開口端とを有する調節筒
    と、この調節筒の上記入口開口端の上部に通風方向への
    回動を可能に垂下され、一部に開口面積を調整できる調
    整窓を有する調節板とを有し、この調節板の下部、側
    部、調整窓から上記調節筒への通風を可能に構成した通
    風調節装置。
  6. 【請求項6】 室内と室外とを連通する換気風路の一部
    に介在させ、同換気風路による通風を調節する装置であ
    り、上記換気風路に装着され、通風方向について上流側
    ほど内径の漸増するテーパ状の入口開口と下流側となる
    出口開口とを有する調節筒と、この調節筒の上記入口開
    口に介在し、同入口開口において通風方向への平行移動
    を可能に設けられ、通常は入口開口の開口端位置近傍に
    バネの付勢により保持された上記入口開口の形状と相似
    形状の調節板とを有し、この調節板の周囲から上記調節
    筒への通風がなされる構成の通風調節装置。
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