JPH07233935A - 連続加熱装置 - Google Patents

連続加熱装置

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JPH07233935A
JPH07233935A JP6025734A JP2573494A JPH07233935A JP H07233935 A JPH07233935 A JP H07233935A JP 6025734 A JP6025734 A JP 6025734A JP 2573494 A JP2573494 A JP 2573494A JP H07233935 A JPH07233935 A JP H07233935A
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JP
Japan
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burners
burner
heated
line
continuous heating
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JP6025734A
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English (en)
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Hideki Murakami
英樹 村上
Junichi Hayashi
順一 林
Masataka Hase
政孝 長谷
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Air Supply (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラブやビレット等の鋼片など金属材料を通
過させて所定温度に加熱する連続加熱炉において、各種
被加熱材をスケジュールフリーで装入し所定温度に加熱
することのできるコンパクトな装置。 【構成】 被加熱材を通過させて所定温度に加熱する連
続加熱炉において、蓄熱式切換え燃焼バーナを被加熱材
通過ライン方向に複数組配備し、該燃焼バーナの各組で
炉内の該ライン方向を複数に区画して形成されるバーナ
ゾーンのそれぞれに温度検出器を設け、該検出値に基づ
き各バーナゾーン毎に燃焼制御を行う燃焼制御装置を設
けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼片など金属材料をつ
ぎつぎに通過させて所定温度に加熱する装置において、
被加熱材毎の温度制御を行うことのできる高効率連続加
熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スラブやビレット等の鋼片など金属材料
に、熱間圧延や熱処理を施す際の加熱炉として、被加熱
材をつぎつぎに通過させて所定温度に加熱する連続加熱
炉が使用されている。被加熱材の温度制御としては、炉
全体の温度を制御するもの、あるいは炉内を加熱帯およ
び均熱帯に区分して各帯ごとに制御するもの等が採用さ
れていた。そして加熱炉の効率を高める方法としては、
例えば、特定の性質が一定である被加熱材をグループ化
して炉内に装入することが、特開昭58−16019号
公報に開示されている。
【0003】近年、スラブやビレット等の鋳造設備と加
熱炉がローラーテーブル等で直結され、被加熱材を高温
の状態で加熱炉に装入することが可能となった。このた
め、加熱炉に装入される時点での被加熱材の温度がロッ
ト間で異なる場合や、後工程の圧延との関係で熱片と冷
片が交互に装入される場合等が生じた。このような場
合、従来の加熱炉では、低温の装入材を所定温度に加熱
するように炉温が制御されており、高温の装入材につい
ては過剰な加熱が行われていた。
【0004】この問題の改良技術として、被加熱材の装
入温度が異なる場合でも、無駄な加熱を行わず均一に加
熱する制御方法が特公平2−17611号公報に提案さ
れている。すなわち、複数のバーナを有する加熱炉にお
いて、リアルタイムで個々の被加熱材の焼き上がり状態
を定量的に把握し、焼き上がり状態の良い被加熱材のあ
る部分のバーナを遮断する方法である。
【0005】また、加熱炉用の高効率燃焼バーナとし
て、蓄熱式切換え燃焼バーナが実開平3−46742号
公報等により知られている。このバーナは、図10の例
に示すように、一対のバーナ11,21および蓄熱器1
2,22が空気切換弁15で連結されて構成されてお
り、一方のバーナ21が点火している間は、他方のバー
ナ11は炉内の廃ガスを吸引し蓄熱器12に熱を蓄えて
いる。
【0006】この間、廃ガスは連結管13を通り空気切
換弁15を経て廃ガス管19から排気され、空気は空気
管17から空気切換弁15および連結管23を経て蓄熱
器22に入り予熱されてバーナ21に送られる。そし
て、所定のタイミングで空気切換弁15を矢印のように
回動させ、バーナ11とバーナ21を交互に切換えて燃
焼させる。燃料ガスは、ガス導入管14および24から
交互に導入される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特公平2−176
11号公報に提案された方法は、個々のバーナ毎に燃焼
制御を行う点で注目すべき技術であるが、燃料枝管の開
閉で燃焼量を制御するオンオフ制御を行うため、被加熱
材毎の微妙な温度制御ができないという問題があった。
なお該公報の技術において、燃料供給量を変化させると
炉内の酸素バランスがくずれ、燃料および空気の供給量
をともに変化させた場合にはバーナの吹き消えの問題が
あり、実現困難であった。
【0008】また、上記実開平3−46742号公報等
により知られている蓄熱式切換え燃焼バーナは、比較的
小規模の加熱炉に採用され、大型の被加熱材を対象とす
る連続加熱炉には採用されていない。
【0009】本発明は、スラブやビレット等の鋼片など
金属材料を通過させて所定温度に加熱する連続加熱炉に
おいて、各種被加熱材をスケジュールフリーで装入し所
定温度に加熱することのできるコンパクトな装置を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、被加熱材を通過させて所定温度に加熱する
連続加熱炉において、蓄熱式切換え燃焼バーナを被加熱
材通過ライン方向に複数組配備し、該燃焼バーナの各組
で炉内の該ライン方向を複数に区画して形成されるバー
ナゾーンのそれぞれに温度検出器を設け、該検出値に基
づき各バーナゾーン毎に燃焼制御を行う燃焼制御装置を
設けたことを特徴とする連続加熱装置である。
【0011】本発明装置の第1の態様は、被加熱材通過
ラインの上下にサイドバーナを配備し、該上下のサイド
バーナを一組の蓄熱式切換え燃焼バーナとして、バーナ
ゾーンを形成したことを特徴とする。
【0012】第2の態様は、被加熱材通過ラインの両サ
イドにサイドバーナを配備し、該両サイドのサイドバー
ナを一組の蓄熱式切換え燃焼バーナとして、バーナゾー
ンを形成したことを特徴とする。
【0013】第3の態様は、被加熱材通過ラインの上方
に複数のルーフバーナを配備し、該ルーフバーナを一組
の蓄熱式切換え燃焼バーナとして、バーナゾーンを形成
したことを特徴とする。
【0014】第4の態様は、被加熱材通過ラインの上方
に複数のルーフバーナを、両サイドにサイドバーナをそ
れぞれ配備し、該ルーフバーナと該サイドバーナを一組
の蓄熱式切換え燃焼バーナとしてバーナゾーンを形成し
たことを特徴とする。
【0015】また本発明装置は、各バーナゾーン間の被
加熱材通過ライン上下に仕切壁を設けるのが好ましく、
さらに、被加熱材通過ライン上方の仕切壁の下部をスカ
ート状にするのが好ましい。
【0016】
【作用】以下、図面により本発明装置を説明する。図1
は第1の態様の例を示す縦断面図であり、スラブ等の被
加熱材Sが、連続加熱炉9内を通過ラインLに沿って図
の右から左へ、ウォーキングビーム(図示せず)等によ
りつぎつぎと送られる。
【0017】本発明装置の第1の態様は、このような炉
において、図1のように被加熱材通過ラインLの上下に
サイドバーナ1,2を設け、該サイドバーナ1,2を一
組の蓄熱式切換え燃焼バーナとして、これをラインLの
方向に複数組(図では4組)配備し、該各組のバーナで
炉内のラインLの方向を複数に区画して形成されるバー
ナゾーンZ1 ,Z2 ,・・・,Zn-1 ,Zn のそれぞれ
に温度検出器26を設け、該検出器26の検出値に基づ
き各バーナゾーン毎に燃焼制御を行う燃焼制御装置27
を設けている。
【0018】図1のバーナゾーンZ1 について、バーナ
の燃焼制御を説明する。サイドバーナ1,2はそれぞ
れ、バーナ11,21および蓄熱器12,22を有し、
連結管13,23と空気切換弁15、およびガス導入管
14,24とガス切換弁16で連結されている。空気切
換弁15は空気調整弁20を経て空気管17に接続し、
ガス切換弁16はガス調整弁25を経てガス管18に接
続している。両切換弁15,16は、燃焼制御装置27
の指令により同時に作動してサイドバーナ1と2を交互
に燃焼させる。上方のサイドバーナ1を燃焼させるとき
は、燃料ガスはガス管18から、ガス調整弁25、ガス
切換弁16、およびガス導入管14を経てサイドバーナ
1に供給され、空気は空気管17から空気調整弁20、
空気切換弁15、および連結管13を経てサイドバーナ
1に供給され、蓄熱器12で予熱される。この間、下方
のサイドバーナ2では炉内の廃ガスを吸引し、蓄熱器2
2に熱を蓄え、空気切換弁15を経て廃ガス管19に導
いている。
【0019】温度検出器26により、バーナゾーンZ1
の雰囲気温度あるいは該ゾーンにある被加熱材S1 の材
料温度を検出し、図1の破線で示すように燃焼制御装置
27に入力する。そして、あらかじめ入力された情報に
基づき点線で示すように、ガス調整弁25および空気調
整弁20を作動させて、燃料ガスおよび空気の供給量を
調整して燃焼制御を行う。また、燃料ガスおよび空気の
供給量に応じた適正なタイミングで切換弁15,16を
作動させ、サイドバーナ1,2の燃焼切換えを行う。切
換えのタイミングは、蓄熱器12あるいは22の温度が
飽和する時間よりも短時間とするのが効果的である。
【0020】バーナゾーンZ2 ,・・・Zn-1 ,Zn
ついても同様にして、各サイドバーナの燃焼制御を行
い、被加熱材S1 ,S2 ,・・・Sn-1 ,Sn を、それ
ぞれ所定の温度に加熱することができる。各被加熱材の
装入温度が異なる場合、あるいは所定の加熱温度が異な
る場合でも、本発明装置の燃焼制御により、それぞれの
所定温度に加熱することができる。
【0021】このような第1の態様において、図2の横
断面に示すように、連続加熱炉9の両サイドにサイドバ
ーナ1,3を配備することもできる。その場合の燃焼制
御は、上方のサイドバーナ1,3を実線のように連結
し、かつ下方のバーナを一点鎖線のように連結し、上下
のサイドバーナを切換えて行うことができる。また連続
加熱炉9の両サイドで、それぞれ独立に、上下のサイド
バーナを切換えて制御することもできる。なお図2にお
いて、制御系統は図1と同じであり、図示を省略してあ
る。温度検出器26は、一つのバーナゾーンZ内に3ケ
所設けてあり、それぞれの温度検出値に基づいて燃焼制
御を行うことができる。
【0022】つぎに本発明装置の第2の態様は、図3の
横断面図に示すように、被加熱材通過ラインLの両サイ
ドにサイドバーナ1,3を設け、該サイドバーナ1,3
を一組の蓄熱式切換え燃焼バーナとして、バーナゾーン
1 ,Z2 ,・・・,Zn-1,Zn を形成したものであ
る。
【0023】図3のバーナゾーンZ1 について、バーナ
の燃焼制御を説明する。サイドバーナ1,3はそれぞ
れ、バーナ11,31および蓄熱器12,32を有し、
連結管13,33と空気切換弁15、およびガス導入管
14,34とガス切換弁16で連結されている。空気切
換弁15は空気調整弁20を経て空気管17に接続し、
ガス切換弁16はガス調整弁25を経てガス管18に接
続している。両切換弁15,16は、燃焼制御装置27
の指令により同時に作動してサイドバーナ1と3を交互
に燃焼させる。サイドバーナ1を燃焼させるときは、燃
料ガスはガス管18から、ガス調整弁25、ガス切換弁
16、およびガス導入管14を経てサイドバーナ1に供
給され、空気は空気管17から空気調整弁20、空気切
換弁15、および連結管13を経てサイドバーナ1に供
給され、蓄熱器12で予熱される。この間、サイドバー
ナ3では炉内の廃ガスを吸引し、蓄熱器32に熱を蓄
え、空気切換弁15を経て廃ガス管19に導いている。
【0024】バーナゾーンZ1 の3ケ所に設けた温度検
出器26により、バーナゾーンZ1の雰囲気温度あるい
は該ゾーンにある被加熱材S1 の材料温度を検出し、図
3の破線で示すように燃焼制御装置27に入力する。そ
して、図1で説明した第1の態様と同様にして、ガス調
整弁25および空気調整弁20を作動させ、燃料ガスお
よび空気の供給量を調整して燃焼制御を行い、また、適
正なタイミングで切換弁15,16を作動させ、サイド
バーナ1,3の燃焼切換えを行う。
【0025】このような第2の態様において、図3のよ
うに被加熱材通過ラインの上方にのみサイドバーナを配
備する他、該通過ラインの上下にサイドバーナを配備す
ることもできる。その場合の燃焼制御は、両サイドのそ
れぞれにおいて上下のサイドバーナを連結し、左右のサ
イドバーナを切換えて行うことができる。また上下それ
ぞれ独立に、左右のサイドバーナを切換えて行うことも
できる。
【0026】本発明の第3の態様は、図4に示す例のよ
うに連続加熱炉9の天井に複数のルーフバーナ5,6,
7,8を配備している。そして被加熱材通過ラインの上
方では、ルーフバーナ5と6を空気切換弁15で連結
し、またルーフバーナ7と8を別の空気切換弁15で連
結し、それぞれを一組の蓄熱式切換え燃焼バーナとして
バーナゾーンを形成している。通過ラインの下方では、
サイドバーナ2と4を一組の蓄熱式切換え燃焼バーナと
している(図4では連結を省略しているが、図3の例と
同様に連結されている)。
【0027】なお図4では、燃料ガスの供給系統および
制御系統を省略しているが、図1あるいは図3と同様、
各バーナにはガス管がガス調整弁およびガス切換弁を経
て接続され、また各バーナゾーンの温度検出値に基づく
燃焼制御系統が設けられており、前記第1の態様あるい
は第2の態様と同様、各バーナゾーン毎に燃焼制御が行
われる。
【0028】第3の態様は図4の例の他、ルーフバーナ
5および6と、ルーフバーナ7および8とを切換弁で連
結し、4本のバーナで一組の蓄熱式切換え燃焼バーナを
構成することもできる。また、一つのバーナゾーン当た
りのルーフバーナの本数は4本に限らず、炉の容積およ
びバーナの能力に応じて6本あるいは8本等偶数本を採
用することができる。
【0029】本発明の第4の態様は、図5に示す例のよ
うに連続加熱炉9の天井に複数のルーフバーナ5,6,
7,8を配備し、かつ両サイドにサイドバーナ1,2,
3,4を配備している。そして、被加熱材通過ライン上
方では、ルーフバーナ5および6とサイドバーナ1とを
空気切換弁15で連結し、またルーフバーナ7および8
とサイドバーナ3とを別の空気切換弁15で連結し、そ
れぞれを一組の蓄熱式切換え燃焼バーナとしてバーナゾ
ーンを形成している。通過ラインの下方では、サイドバ
ーナ2と4を一組の蓄熱式切換え燃焼バーナとしている
(図5では連結を省略しているが、図3の例と同様に連
結されている)。
【0030】なお図5でも、燃料ガスの供給系統および
制御系統を省略しているが、図1あるいは図3と同様、
各バーナにはガス管がガス調整弁およびガス切換弁を経
て接続され、また各バーナゾーンの温度検出値に基づく
燃焼制御系統が設けられており、前記第1の態様あるい
は第2の態様と同様、各バーナゾーン毎に燃焼制御が行
われる。
【0031】第4の態様において、一つのバーナゾーン
当たりのルーフバーナの本数は4本に限らず、炉の容積
およびバーナの能力に応じて6本あるいは8本等偶数本
を採用することができる。
【0032】以上述べた第2〜第4の態様においても、
第1の態様において述べたと同様、各バーナゾーン
1 ,Z2 ,・・・Zn-1 ,Zn 毎にバーナの燃焼制御
を行い、被加熱材S1 ,S2 ,・・・Sn-1 ,Sn を、
それぞれ所定の温度に加熱することができる。各被加熱
材の装入温度が異なる場合、あるいは所定の加熱温度が
異なる場合でも、本発明装置の燃焼制御により、それぞ
れの所定温度に加熱することができる。なお本発明にお
いて、蓄熱式切換え燃焼バーナとしては、図10に示し
たものの他、各種公知のものを採用することができる。
【0033】つぎに本発明において、図6(a)に示す
ように、各バーナゾーンZ1 ,Z2,・・・Zn-1 ,Z
n の間の被加熱材通過ライン上下に仕切壁28を設ける
と、各バーナゾーン間の熱移動が抑制され、温度制御を
より精度良く行うことができる。この場合、上方の仕切
壁の下部をフレキシブルなスカート状とすることによ
り、被加熱材への擦り疵発生を防止することができる。
仕切壁は、図6(b)のように中心部30と表層部35
で異なる材質で構成し、中心部は断熱耐火レンガまたは
断熱キャスタブル等を採用し、表層部はアルミナ−シリ
カ系のプラスチック耐火物等を採用することができる。
またスカート29にはジルコニア系のセラミックファイ
バー等を採用することができる。
【0034】上記のような各種の本発明装置を採用する
ことにより、従来、予熱帯、加熱帯および均熱帯からな
る連続加熱炉により、スケジュールを組んで加熱されて
いたような大型スラブでも、コンパクトな一体炉により
スケジュールフリーで、所定温度に加熱することができ
る。
【0035】なお本発明装置は、蓄熱式切換え燃焼バー
ナを採用したものであるが、上記各態様に示したものの
他、通常のバーナと併用することもできる。例えば、第
2の態様(図3)において、被加熱材通過ライン上下の
一方に蓄熱式切換え燃焼バーナを配備し、他方には通常
のバーナを配備することができる。また、第3および第
4の態様(図4および図5)において、下方のサイドバ
ーナ2および4を通常のバーナとすることもできる。
【0036】また本発明装置を採用するにあたり、従来
の連続加熱炉と組合わせてもよい。例えば、熱片と冷片
が混在したものを一定の所定温度に加熱する場合、本発
明装置により所定温度近くまで急速に加熱し、ついで従
来炉により所定温度に均熱することができる。
【0037】
【実施例】
(本発明例) 図1に示すような本発明の連続加熱装置
により、厚さ250mm, 幅1000mm, 長さ8500mm
の鋼スラブを加熱した。連続加熱装置は、炉の両サイド
がそれぞれ、通板ラインの上下で対となった一組の蓄熱
式切換え燃焼バーナを設けたものとし、上下および両サ
イドにおいて燃焼−蓄熱の関係が保たれるように、すな
わち、一方の側のバーナが上下で燃焼−蓄熱の関係にあ
る場合は、他の側のバーナは上下で蓄熱−燃焼の関係に
なるように燃焼を制御して加熱した。
【0038】装入時のスラブは温度20℃の冷片と95
0℃の熱片が混在しており、これらを交互に装入して目
標温度1200℃に加熱した。結果は、図7の温度推移
に示すように、炉の出側では両者とも等しく目標温度に
到達した。加熱の過程においては、各バーナゾーンの温
度が、冷片通過時には高く、熱片通過時には低く制御さ
れていることがわかる。また1本のバーナに注目して、
燃料のCOGガス燃焼量をみると、図8のような推移で
変化した。
【0039】炉全体のエネルギー消費量は、460T/
hr程度の連続加熱炉で、目標温度1200℃に加熱す
る場合、約140kcal/kgであり、後述の従来例
に対し約60kcal/kgの省エネルギーが得られ
た。
【0040】(従来例) 上記本発明例と同様の被加熱
材を、予熱帯、加熱帯、均熱帯からなる従来の連続加熱
炉で加熱した結果、図8に示すように、冷片を目標温度
に加熱すると熱片は過剰加熱となった。また上記本発明
例と同様にして炉全体のエネルギー消費量を求めると、
約200kcal/kgであった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、スラブやビレット等の
鋼片など金属材料を通過させて所定温度に加熱する連続
加熱炉において、従来、予熱帯、加熱帯および均熱帯か
らなる連続加熱炉により、スケジュールを組んで加熱さ
れていたような大型スラブでも、コンパクトな一体炉に
よりスケジュールフリーで、所定温度に加熱することが
できる。また、装入温度が異なり、また目標加熱温度が
異なる各種の被加熱材が混在しても、スケジュールフリ
ーで装入し所定温度に加熱することができる。したがっ
て、設置費用の削減、消費エネルギーの低減、被加熱材
の工程管理の簡素化等、多くの効果が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の例を示す縦断面図である。
【図2】本発明装置の例を示す横断面図である。
【図3】本発明装置の別の例を示す横断面図である。
【図4】本発明装置の別の例を示す斜視図である。
【図5】本発明装置の別の例を示す斜視図である。
【図6】本発明装置の別の例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施例を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例を示すグラフである。
【図9】従来例の実施例を示すグラフである。
【図10】公知の蓄熱式切換え燃焼バーナの断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4:サイドバーナ 5,6,7,8:ルーフバーナ 9:連続加熱炉 10:炉壁 11,21,31,41:バーナ 12,22,32,42:蓄熱器 13,23,33,43:連結管 14,24,34,44:ガス導入管 15:空気切換弁 16:ガス切換弁 17:空気管 18:ガス管 19:廃ガス管 20:空気調整弁 25:ガス調整弁 26:温度検出器 27:燃焼制御装置 28:仕切壁 29:スカート 30:中心部 35:表層部 L:被加熱材通過ライン S:被加熱材 Z:バーナゾーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱材を通過させて所定温度に加熱す
    る連続加熱炉において、蓄熱式切換え燃焼バーナを被加
    熱材通過ライン方向に複数組配備し、該燃焼バーナの各
    組で炉内の該ライン方向を複数に区画して形成されるバ
    ーナゾーンのそれぞれに温度検出器を設け、該検出値に
    基づき各バーナゾーン毎に燃焼制御を行う燃焼制御装置
    を設けたことを特徴とする連続加熱装置。
  2. 【請求項2】 被加熱材通過ラインの上下にサイドバー
    ナを配備し、該上下のサイドバーナを一組の蓄熱式切換
    え燃焼バーナとして、バーナゾーンを形成したことを特
    徴とする請求項1記載の連続加熱装置。
  3. 【請求項3】 被加熱材通過ラインの両サイドにサイド
    バーナを配備し、該両サイドのサイドバーナを一組の蓄
    熱式切換え燃焼バーナとして、バーナゾーンを形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の連続加熱装置。
  4. 【請求項4】 被加熱材通過ラインの上方に複数のルー
    フバーナを配備し、該ルーフバーナを一組の蓄熱式切換
    え燃焼バーナとして、バーナゾーンを形成したことを特
    徴とする請求項1記載の連続加熱装置。
  5. 【請求項5】 被加熱材通過ラインの上方に複数のルー
    フバーナを、両サイドにサイドバーナをそれぞれ配備
    し、該ルーフバーナと該サイドバーナを一組の蓄熱式切
    換え燃焼バーナとしてバーナゾーンを形成したことを特
    徴とする請求項1記載の連続加熱装置。
  6. 【請求項6】 各バーナゾーン間の被加熱材通過ライン
    上下に仕切壁を設けたことを特徴とする請求項1ないし
    5記載の連続加熱装置。
  7. 【請求項7】 被加熱材通過ライン上方の仕切壁の下部
    をスカート状にしたことを特徴とする請求項6記載の連
    続加熱装置。
JP6025734A 1994-02-23 1994-02-23 連続加熱装置 Pending JPH07233935A (ja)

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JP6025734A JPH07233935A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 連続加熱装置

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ID=12174053

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012078082A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Linde Ag 工業用炉の炉内燃焼制御法
JP2013224753A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Chugai Ro Co Ltd 壁面輻射式バーナー
CN106403585A (zh) * 2016-09-20 2017-02-15 佛山市荣冠玻璃建材有限公司 一种大断面隧道窑

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