JPH06194054A - 加熱炉の燃焼制御方法及び装置 - Google Patents

加熱炉の燃焼制御方法及び装置

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JPH06194054A
JPH06194054A JP34705792A JP34705792A JPH06194054A JP H06194054 A JPH06194054 A JP H06194054A JP 34705792 A JP34705792 A JP 34705792A JP 34705792 A JP34705792 A JP 34705792A JP H06194054 A JPH06194054 A JP H06194054A
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俊一 秋山
Takeshi Tada
健 多田
Toyokazu Teramoto
豊和 寺本
Taketo Sasaki
健人 佐々木
Yukio Ishiguchi
由紀男 石口
Kiyoshi Muta
潔 牟田
Ryoichi Tanaka
良一 田中
Masao Kawamoto
雅男 川本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉長方向の炉内温度パターンを任意に制御す
ることのできる加熱炉の燃焼制御方法及び装置を得るこ
と。 【構成】 炉体内が複数のゾーン2a〜2dに区画さ
れ、これら各ゾーン2a〜2dに、蓄熱体を通してバー
ナ7a〜7dへの燃焼用空気の供給及びバーナ7a〜7
dからの燃焼ガスの排出を行う蓄熱型交番燃焼バーナシ
ステムをそれぞれ1システム以上設けた加熱炉1を有
し、この加熱炉1の炉長方向の温度を各ゾーン2a〜2
dにそれぞれ1つ以上設けた温度検出手段16a〜16
d、17a〜17dにより検出し、この検出結果に基い
て対応するゾーンの蓄熱型交番燃焼バーナシステムの燃
焼を制御して、加熱炉の炉長方向の炉内温度パターンを
所望の値に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱炉の燃焼制御方法及
び装置係り、さらに詳しくは、炉長方向の炉内温度パタ
ーンを任意に制御することのできる加熱炉の燃焼制御方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な連続鉄鋼加熱炉は、図1
1に示すように、炉内を複数のゾーン51a,51b,
51c,51dに分けて、各ゾーンごとに上下にバーナ
52a,52b,52c,52d、52e,52f、5
2g,52h及び温度検出器56a,56b,56c,
56dを設置し、搬送装置57によって装入口53から
装入された被加熱物Wに沿って火炎を形成し、被加熱物
Wを加熱するようにしたものである。そして、温度検出
器56a〜56dにより各ゾーン51a〜51dの炉内
温度をそれぞれ検出し、あるゾーン(例えば51a)の
炉内温度が設定温度より高い場合は、当該ゾーン51a
のバーナ52a,52bへの燃料の供給量を減じ、設定
温度より低い場合は、燃料の供給量を増加して各ゾーン
51a〜51dの炉内温度をそれぞれ設定温度に保つよ
うに制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の鉄
鋼加熱炉においては、下流側のゾーンで発生した燃焼ガ
スに上流側のゾーンで発生した燃焼ガスが加わりながら
装入口53側に設けた煙突55に向って流れるため、上
流側の燃焼ガスが下流側のゾーンの炉内温度に与える影
響を把握することが難しく、このため各ゾーン51a〜
51dの炉内温度を所望の温度に制御して保持すること
が困難であった。また、このように、炉内温度パターン
は必ず上流側ゾーンの燃焼ガスの影響を受けるため、各
ゾーンごとに所望の温度に制御することもできなかっ
た。
【0004】さらに、被加熱物の加熱条件、例えば、装
入温度や抽出温度が異なる被加熱物を順次組合せて加熱
炉に装入して加熱するような場合に、多く制約があっ
た。例えば、装入温度が異なる場合、境界部分の被加熱
物のうち装入温度が高温の被加熱物は必要温度以上に加
熱されてしまい(過加熱)、また、抽出温度が異なる場
合、その境界部分で互いの被加熱物の影響がでないよう
に、炉内を空け又は空けないで連続して加熱できるとき
には、抽出温度の低い被加熱物のほうが必要以上に過熱
されてしまう(過加熱)という問題がある。
【0005】これらの問題が生じる原因としては、前述
のように、従来の鉄鋼加熱炉の温度制御は、複数のバー
ナによって構成されるゾーン毎の制御であるため、加熱
条件の異なる被加熱物の境界部分の炉温だけを急激に変
化させることが不可能であること、また、当該ゾーンの
炉温を変化させようとしても、他のゾーンから流れ込む
燃焼ガスの影響を受けて、短時間に炉温を変化させるこ
とができないなどの理由があげられる。
【0006】一方、上述の過加熱などの問題を避けるた
めには、装入温度が高い材料の場合は、ある程度数量を
まとめて加熱することが必要となるが、装入待ちをして
いる間に装入温度が低下してしまい、加熱に多くのエネ
ルギーを必要とするという問題がある。また、加熱条件
の異なる被加熱物を加熱する際に、その境界部分で炉内
を空ける場合には、加熱能率が低下してしまうという問
題が生じる。
【0007】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、炉長方向の炉内温度パターンを任意に制御す
ることのできる加熱炉の燃焼制御方法及び装置を得るこ
とを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る加熱炉の燃
焼制御方法は、炉体内が複数のゾーンに区画され、これ
ら各ゾーンに、蓄熱体を通してバーナへの燃焼用空気の
供給及びバーナからの燃焼ガスの排出を行う蓄熱型交番
燃焼バーナシステムをそれぞれ1システム以上設けた加
熱炉を有し、この加熱炉の炉長方向の温度を各ゾーンに
それぞれ1つ以上設けた温度検出手段により検出し、そ
の検出結果に基いて対応するゾーンの蓄熱型交番燃焼バ
ーナシステムの燃焼を制御するようにしたものである。
【0009】また、上記の加熱炉の燃焼制御方法におい
て、蓄熱型交番燃焼バーナシステムを、各ゾーンの被加
熱物の進行方向と直交して設けたものである。
【0010】さらに、本発明に係る加熱炉の燃焼制御装
置は、炉体内が複数のゾーンに区画され、これら各ゾー
ンの被加熱物の進行方向と直交する炉壁に、蓄熱体を通
してバーナへの燃焼用空気の供給及びバーナからの燃焼
ガスの排出を行う蓄熱型交番燃焼バーナシステムがそれ
ぞれ1システム以上設けられた加熱炉と、各ゾーンに配
設された1つ以上の温度検出手段と、蓄熱型交番燃焼バ
ーナシステムに選択的に燃料を供給する切換手段、及び
燃焼用空気の供給と燃焼ガスの排出を切換える切換手段
と、蓄熱型交番燃焼バーナシステムに燃料を供給する配
管に設けられた制御弁と、温度検出手段の出力信号が入
力され、制御弁に制御信号を出力する制御器とを備えた
ものである。
【0011】
【作用】各ゾーンに設けた蓄熱型交番燃焼バーナシステ
ムの一方のバーナを燃焼させ、燃焼していない方のバー
ナから燃焼ガスを排出する作用を交互に繰返して被加熱
物を加熱する。この間、各ゾーンに設けられた温度検出
手段により当該ゾーンの炉温が検出され、制御器に送ら
れる。制御器では各ゾーンの炉温設定値と上記の検出温
度とをそれぞれ比較し、あるゾーンにおいて炉温が設定
温度より低い場合は当該ゾーンの制御弁に制御信号を加
え、蓄熱型交番燃焼バーナシステムに供給する燃料を増
加して炉温を上昇させる。また、炉温が設定温度より高
い場合は、同様にして燃料を減少させ、炉温を低下させ
る。このようにして、各ゾーンの炉温をそれぞれ設定温
度に制御することにより、加熱炉の炉長方向の炉内温度
パターンを所望の値に制御することができる。なお、蓄
熱型交番燃焼バーナシステムを、各ゾーンの被加熱物の
進行方向と直交して設けた場合は、燃焼ガスの大部分
(80〜100%)が対向する非燃焼バーナユニットか
ら排出されるため、燃焼ガスの他の部分への影響を少な
くすることができる。
【0012】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の第1の実施例の全体構成を示す模式図で
ある。図において、1は鉄鋼加熱炉で、複数のボックス
型の単位炉(ゾーン)2a,2b,2c,2dを直列に
連結し、全体として1つの鉄鋼加熱炉1を構成したもの
である。各単位炉2a〜2dには被加熱物Wの装入口3
と抽出口4がそれぞれ形成されており、その天井部分又
はその他の部分には、例えば開閉ダンパとダクトからな
る炉圧制御装置5a,5b,5c,5dが設けられてい
る。そして、各炉圧制御装置5a〜5dは集合煙突6に
それぞれ接続されている。
【0013】各単位炉2a〜2dには、対向する炉壁1
a,1bの上方と下方にそれぞれ2基1組の蓄熱型交番
燃焼バーナシステム(以下各基をバーナユニットとい
う)7a,7bと7c,7dが設置され、被加熱物Wに
沿って上下に水平火炎が形成されるようになっている。
ここで、蓄熱型交番燃焼バーナユニット7a〜7dは、
その構造及び燃焼方式を特に限定するものではないが、
本実施例においては、バーナ及び蓄熱体を一体化したも
のを2基組合わせて交互に燃焼させ、燃焼していない方
のバーナ及び蓄熱体を介して排ガスを排出するようにし
たものである。
【0014】8a,8bは一端が三方弁9a,9b,9
c,9dに接続され、他端が上方のバーナユニット7
a,7bにそれぞれ接続された燃料配管、10a,10
b,10c,10dは一端がそれぞれ三方弁9a〜9d
に接続され、他端が制御弁11a,11b,11c,1
1dを介して燃料本管に接続された燃料配管である。1
2a,12bは同様にして三方弁13a,13b,13
c,13dと下方のバーナユニット7a,7b間にそれ
ぞれ接続された燃料配管、14a,14b,14c,1
4dは一端が三方弁13a〜13dに接続され、制御弁
15a,15b,15c,15dを介して燃料本管に接
続された燃料配管である。
【0015】16a,16b,16c,16dは各単位
炉2a〜2dの炉内上方に設置された温度検出器、17
a,17b,17c,17dは各単位炉2a〜2dの炉
内下方に設置された温度検出器で、各温度検出器16a
〜16d及び17a〜17dの出力信号は、信号線1
8,19を介してそれぞれ制御器20に送られ、制御器
20は各単位炉2a〜2dの上方及び下方の炉内温度に
対応して制御信号を出力し、信号線21を介してこれに
対応した制御弁11a〜11d、15a〜15dにそれ
ぞれ加える。
【0016】上記のように構成した鉄鋼加熱炉におい
て、各単位炉2a〜2dの各対向するバーナユニット7
aと7b、7cと7dには、三方弁9a〜9d、13a
〜13dを切換えることにより、例えば、バーナユニッ
ト7aと7d、7bと7cの如く燃料が交互に供給され
て燃焼し、他方のバーナユニットは停止している。そし
て、燃焼ガスは対向し停止しているバーナユニットから
排出される。
【0017】この間、各単位炉2a〜2d内の上方及び
下方の炉温が温度検出器16a〜16d及び17a〜1
7dにより検出され、制御器20に送られてそれぞれの
設定温度と比較される。そして、ある単位炉(例えば2
a)の上方の炉温が設定温度より低い場合は、制御器2
0は制御弁11aに制御信号を加えて燃料配管10a中
を流れる燃料を増加させ、単位炉2aの上部の炉温を設
定温度まで上昇させる。また、設定温度より高い場合は
燃料を減少させ、炉温を低下させる。同様にして、単位
炉(例えば2a)の下方の温度が設定温度より低い場合
は、制御器20は制御弁15aに制御信号を加えて燃料
を増加させ、設定温度より高い場合は燃料を減少させ
る。
【0018】このようにして、各単位炉2a〜2dの上
下ごとにバーナユニット7a,7bと7c,7dに送ら
れる燃料をそれぞれ独立して調整してバーナユニット7
a〜7dの燃焼を制御し、各単位炉2a〜2dの炉内温
度を所定の温度に調整することにより、鉄鋼加熱炉全体
を所望の炉内温度パターンに制御することができる。
【0019】実施例2 図2は本発明の第2の実施例の側面図(図1の左側面図
に相当)、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB
−B断面図である。本実施例は、各単位炉(図には2a
のみ示してある)の一方の炉壁1aの装入口3の上方
に、一対のバーナユニット7a,7bを並設すると共
に、装入口3の下方に一対のバーナユニット7c,7d
を並設し、また、この炉壁1aと対向する他方の炉壁1
bの抽出口4の上下に同様にして各一対のバーナユニッ
ト7e,7f及び7g,7hを並設したものである。
【0020】上記各バーナユニット7a〜7hは、それ
ぞれバーナ71a〜71hと蓄熱体22a〜22h及び
ウインドボックス23a〜23hを一体化したもので、
各一対のバーナユニット7a〜7bは、図2に示すよう
に、それぞ蓄熱体22a〜22hを経てウインドボック
ス23a〜23hに燃焼用空気を供給する燃焼用空気系
24a,24bと、排ガスを排出する燃焼ガス排気系2
5a,25bとを、切換弁26a,26bを介して何れ
か一方のバーナユニット(例えば7a又は7b)に選択
的に接続しうるように構成したものである。なお、27
a,27bは四方弁26a,26bを介して一方のバー
ナユニット(例えば7a又は7b)のウインドボックス
23a又は23bに燃焼用空気を供給する押込みフア
ン、28a,28bは同様にしてウインドボックス23
a,23bから排ガスを吸引する吸引フアンである。
【0021】11aは単位炉2aの上方に設置した一対
のバーナユニット7a,7bと7e,7fに、四方弁2
6a,26cを介して燃料配管8a,10aにより接続
された四方弁、15aは単位炉2aの下方に設置した一
対のバーナユニット7c,7dと7g,7hに、四方弁
26b,26dを介して接続された制御弁である。ま
た、16aは単位炉2aの上方に配設された温度検出
器、17aは同じく下方に配設された温度検出器で、そ
の出力信号は制御器20に送られ、制御器20の出力信
号は制御弁11a,15aに加えられる。
【0022】上記のように構成した本実施例において
は、燃料及び燃焼用空気は同一炉壁上に並設したバーナ
ユニット(例えば図2の7aと7b)に、四方弁26a
を切換えることにより選択的に供給されるが、燃焼ガス
は対向する壁面に設置された対向するバーナユニット
(図3の7eと7f)により交互に排出される。即ち、
一方の炉壁1aに設置したバーナユニット7a又は7b
のうち例えばバーナユニット7aを燃焼させるときは、
これと対向する他方の炉壁1bに設置したバーナユニッ
ト7eを停止させ、停止中のバーナユニット7eから燃
焼ガスを排出することにより蓄熱体22eでその排熱を
回収し、バーナユニット7eの燃焼時にその熱を燃焼用
空気の予熱に利用することにより再び単位炉2aに還流
させるようになっている。なお、上述の場合、炉壁1
a,1bに設置した下方のバーナユニット7c,7dと
7g,7hについては、図3に示すように、当該バーナ
ユニット(例えば7c)とその直上に設置したバーナユ
ニット7aとが、交互に燃焼又は停止を行なうように選
択する。
【0023】本実施例によれば、一方の炉壁に設置され
た一対のバーナユニットを交互に燃焼させて、その燃焼
ガスを対向する炉壁に設置した停止中のバーナユニット
から燃焼ガス排気系25aを通して排気させるようにし
たので、火炎及び燃焼ガスは非加熱物に沿ってほぼ平行
に流れ、対向設置されたバーナユニットのウインドボッ
クスへ吸引されて炉外へ排出される。そして、排出に際
して蓄熱体により燃焼ガスの排熱を回収し、これを燃焼
用空気の予熱に利用する。
【0024】そして、各単位炉ごとに、四対のバーナユ
ニットの燃焼量を制御して炉内温度を所定の温度に調整
することにより、鉄鋼加熱炉全体として所望の炉内温度
パターンに制御することができる。なお、燃焼と排気の
切換えは、従来の交番燃焼よりはるかに短いサイクル、
例えば20秒〜2分間隔、あるいは排出される燃焼ガス
が所定の温度(例えば200℃程度)になったときに行
なう。
【0025】実施例3 図5は本発明の第3の実施例を模式的に示した平面図、
図6はその側面図で、本実施例は前述の第2の実施例を
利用したものであるが、バーナの設置位置を異にしたも
のである。本実施例は、単位炉を14基(2a〜2n)
結合して鉄鋼加熱炉1を構成した炉長30mに達するも
ので、被加工物の移動方向と直交する側の両側壁1c,
1dの上下には、それぞれバーナユニット7a,7b,
7c,7d及び7e,7f,7g,7hが1mピッチで
設置されており、一方の側壁に上下56本、両側で合計
112本が設けられている。
【0026】各単位炉2a〜2nの上部に設置した各一
対のバーナユニット7a,7b、7e,7fは、管路に
より三方弁26a,26cを介して制御弁11aに接続
されており、下部に設置された各一対のバーナユニット
7c,7d、7g,7hは、管路により三方弁26b,
26dを介して制御弁15aに接続されている。また、
温度検出器16aは各単位炉2a〜2nの天井に配設さ
れて各単位炉2a〜2nの上部の炉温を検出し、温度検
出器17aは各単位炉2a〜2nの側壁の下部に配設さ
れ、各単位炉2a〜2nの下部の炉温を検出して、その
出力信号をそれぞれ制御器20へ送る。
【0027】そして、温度検出器16aで検出した各単
位炉2a〜2nの上部の炉温が設定温度と異なるとき
は、制御器20は制御弁11aに制御信号を送り、上部
のバーナユニット7a,7b、7e,7fに送る燃料を
調節して上部の炉温が設定温度になるように制御する。
同様にして、各単位炉2a〜2nの下部の炉温が設定温
度と異なるときは、制御弁15aにより下部のバーナユ
ニット7c,7d、7g,7hに送る燃料を調節して下
部の炉温が設定温度になるように制御し、当該単位炉の
炉温を設定温度に維持する。なお、図示してないが、各
単位炉2a〜2nにはすべて上述したような四対のバー
ナユニット7a〜7h、温度検出器16a,17a、制
御弁11a,15a等を備えており、1台の制御器20
により各単位炉2a〜2nの炉内温度がそれぞれ独立し
て制御される。また、燃焼用空気系統については、図示
してないが燃料と同様の制御を行なう。
【0028】次に、上記のように構成した本実施例の作
用を、図7〜図10を参照して説明する。本実施例に係
る鉄鋼加熱炉により、冷片と熱片が混在した鋼材W
を加熱する場合、これらの境界部分が移動するごと
に該当する単位炉の炉温を変化させれば、過加熱や過熱
不足などを防止することができる。
【0029】例えば、図7に示すように、冷片W(装
入温度20℃)のあとに引続いて熱片W(装入温度8
00℃)を加熱する場合は、冷片Wの加熱時には冷片
加熱用の炉内温度(例えば単位炉2a〜2h間は130
0℃、2L〜2n間は1250℃)で加熱し、熱片W
に切換ったときは、装入口である単位炉2aから熱片加
熱用の炉内温度(例えば1100℃)に炉内温度を下げ
て加熱を行なう。図7は冷片Wが移動し、装入口3か
ら熱片Wを装入したときの状態を示すもので、単位炉
2a,2bは熱片加熱用の炉内温度(1100℃)に制
御され、単位炉2c〜2nは冷片加熱用の炉内温度(1
300℃及び1250℃)に制御される。
【0030】図8は熱片Wを装入後図7の状態から1
2分経過し、熱片Wが単位炉2cまで移動したときの
状態を示すもので、単位炉2a〜2cの炉温は1100
℃に、単位炉2d〜2nは1300℃及び1250℃に
制御される。図9は熱片Wの装入後図7の状態から8
4分経過し、熱片Wが単位炉2iまで移動したときの
状態を示すもので、単位炉2a〜2fの炉温は1100
℃、2g〜2iの炉温は1250℃に制御され、冷片W
を加熱している単位炉2j,2kの炉温は1300
℃、2L〜2nの炉温は1250℃に制御される。
【0031】図10は熱片Wの装入後図7の状態から
144分経過し、冷片Wは加熱が終了して加熱炉1か
ら抽出され、加熱炉1内はすべて熱片Wに置き代った
状態を示すもので、単位炉2a〜2fの炉温は1100
℃、2g〜2kの炉温は1250℃、2L〜2nの炉温
は1230℃に制御される。このように、冷片Wのみ
を加熱するときは、単位炉2a〜2kの炉温は1300
℃、2L〜2nの炉温は1250℃にそれぞれ制御さ
れ、熱片Wのみを加熱するときは、単位炉2a〜2f
の炉温は1100℃、2g〜2kの炉温は1250℃、
単位炉2L〜2nの炉温は1230℃にそれぞれ制御さ
れる。さらに、冷片Wと熱片Wが混在する場合は、
前述のように制御された炉温パターンによって加熱され
る。
【0032】本実施例は、前述のようにバーナユニット
を被加工物の移動方向と直交する両側壁に設けたので、
燃焼ガスの大部分(80〜100%)が対向する非燃焼
バーナユニットから排出される。このため、燃焼ガスの
他の部分への温度影響がきわめて少ない加熱炉を得るこ
とができる。
【0033】上記の説明では、本発明を鉄鋼加熱炉に実
施した場合を示したが、本発明は鉄鋼以外の金属の加熱
炉にも実施することができる。また、各単位炉に2組又
は4組のバーナユニットを設置し、また、上下2個の温
度検出器を配設した場合を示したが、これらバーナユニ
ット及び温度検出器の数は適宜増減することができる。
例えば、単位炉に設置した4組のバーナユニットごとに
温度検出器を設置すれば、バーナユニットの位置ごとの
炉温をバーナの停止状態(負荷が零)から燃焼の最大負
荷まで、広範囲かつ高精度で制御することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る加熱炉の燃焼制御方法は、
複数のゾーンにそれぞれ1システム以上の蓄熱型交番燃
焼バーナシステムが設けられた加熱炉の炉長方向の温度
を、各ゾーンに設けた温度検出手段によりそれぞれ炉温
を検出し、その検出結果に基づいて各ゾーンの炉温をそ
れぞれ独立して調節することにより、加熱炉全体の炉温
パターンを所望の値に制御するようにしたので、加熱炉
全体の炉内温度パターンを任意に設定することができ
る。
【0035】このため、例えば、装入温度や抽出温度の
異なる被加熱物を順次組合わせて加熱炉に装入して加熱
する場合、あるいは装入温度が同じでも加熱温度が異な
る場合、その境界部分又は材料の移動に応じて迅速な炉
温変化を行なうことができるので、過加熱や加熱不足を
生じるおそれがない。
【0036】また、蓄熱型交番燃焼バーナシステムを、
各ゾーンの被加熱物の進行方向と直交する両側壁に設け
た場合は、燃焼ガスの大部分が対向する非燃焼バーナユ
ニットから排出されるため、燃焼ガスの他の部分への温
度影響がきわめて少ない加熱炉を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体構成を示す模式図
である。
【図2】本発明の第2の実施例の要部を示す正面図であ
る。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例を模式的に示した平面図
である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の作用説明図である。
【図8】本発明の第3の実施例の作用説明図である。
【図9】本発明の第3の実施例の作用説明図である。
【図10】本発明の第3の実施例の作用説明図である。
【図11】従来の連続鉄鋼加熱炉の一例の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 加熱炉 2a〜2n 単位炉 3 装入口 4 抽出口 7a〜7h バーナユニット 11a〜11d、15a〜15d 制御弁 16a〜16d、17a〜17d 温度検出器 20 制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 豊和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐々木 健人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 石口 由紀男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 牟田 潔 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田中 良一 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目1番53号 日本ファーネス工業株式会社内 (72)発明者 川本 雅男 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目1番53号 日本ファーネス工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体内が複数のゾーンに区画され、これ
    ら各ゾーンに、蓄熱体を通してバーナへの燃焼用空気の
    供給及びバーナからの燃焼ガスの排出を行う蓄熱型交番
    燃焼バーナシステムをそれぞれ1システム以上設けた加
    熱炉を有し、 該加熱炉の炉長方向の温度を前記各ゾーンにそれぞれ1
    つ以上設けた温度検出手段により検出し、該検出結果に
    基いて対応するゾーンの蓄熱型交番燃焼バーナシステム
    の燃焼を制御することを特徴とする加熱炉の燃焼制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱型交番燃焼バーナシステムを、
    各ゾーンの被加熱物の進行方向と直交して設けたことを
    特徴とする請求項1記載の加熱炉の燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 炉体内が複数のゾーンに区画され、これ
    ら各ゾーンの被加熱物の進行方向と直交する炉壁に、蓄
    熱体を通してバーナへの燃焼用空気の供給及びバーナか
    らの燃焼ガスの排出を行う蓄熱型交番燃焼バーナシステ
    ムがそれぞれ1システム以上設けられた加熱炉と、 前記各ゾーンに配設された1つ以上の温度検出手段と、 前記蓄熱型交番燃焼バーナシステムに選択的に燃料を供
    給する切換手段、及び前記燃焼用空気の供給と燃焼ガス
    の排出を切換える切換手段と、 前記蓄熱型交番燃焼バーナシステムに燃料を供給する配
    管に設けられた制御弁と、 前記温度検出手段の出力信号が入力され、前記制御弁に
    制御信号を出力する制御器とを備えたことを特徴とする
    加熱炉の燃焼制御装置。
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