JPH07233583A - 開閉式屋根を備えた大型建物 - Google Patents

開閉式屋根を備えた大型建物

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JPH07233583A
JPH07233583A JP6051304A JP5130494A JPH07233583A JP H07233583 A JPH07233583 A JP H07233583A JP 6051304 A JP6051304 A JP 6051304A JP 5130494 A JP5130494 A JP 5130494A JP H07233583 A JPH07233583 A JP H07233583A
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JP
Japan
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roof
roofs
openable
pair
retractable
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Application number
JP6051304A
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Inventor
Hidehiko Ota
秀彦 太田
Kozo Fukao
康三 深尾
Tadashi Goto
匡 後藤
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】屋根の構成等が単純で、案内路が短く、効率的
に矩形状の競技場等の部分を覆い得る開閉式屋根を備え
た大型建物を提供すること。 【構成】開閉式屋根20、21の対の回動屋根22、2
3を平面視で扇形に形成し、各回動屋根を互いに重ね得
るように高低差をつけ、対の回動屋根22、23をそれ
ぞれ回動軸線RC1、RC2で枢支し、それらの円弧部2
2a、23aを駆動体を介して案内路18a、18b上
で支持し、駆動体の作動により各回動屋根を回動させ
て、建物の矩形Rの部分等の上側を開閉自在に覆う。 【効果】回動操作等が簡単で、開いた時の回動屋根の収
容空間が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、開閉式屋根を備えた
大型建物、特に、第1の側又は第2の側の開閉式屋根を
1又は2以上の平面視で扇形の回動屋根で構成し、各開
閉式屋根の各回動屋根の扇形の円弧部に対応する中心部
を対向して配した回動軸線で枢支し、各回動屋根の円弧
部を駆動体を介して案内路上に位置させた競技場等とし
て使う開閉式屋根を備えた大型建物に関する。
【0002】
【従来の技術】通常屋外で行なう野球、サッカー等の競
技や催し物を、天候に影響されることなく行い、それを
観戦又は観覧するために、競技用、催し物用等になる大
空間を大屋根で覆った大型建物が建造されている。競技
用等の大型建物01として、例えば、図4及び図5に示
すもの(たとえば、特開平4ー24340号公報参照)
が提案されている。前記提案の大型01の建物は、図4
に示すように、第1および第2の三日月状屋根部1、4
を互いに離して平行に位置させ、これらの三日月状屋根
部1、4の間に第1および第2の台形状屋根部2、3を
互いに平行に位置させて、グラウンド5となる空間の天
井の屋根を閉じた状態にし、図5に示すように、第1お
よび第2の三日月状屋根部1、4の一方の前側の端部よ
りの部分を他方の前側の端部よりの低部4aに重ねるこ
とにより、第1および第2の三日月状屋根部1、4を角
度をなして配置させ、第1および第2の台形状屋根部
2、3の一方の前側の端部よりの部分と他方の前側の端
部よりの段差部3aとを重ねて、第1および第2の台形
状屋根部2、3を角度をなして配置させ、かつ第1およ
び第2の台形状屋根部2、3を第1および第2の三日月
状屋根部1、4の上に入れ子状に嵌合させて、各屋根部
1ないし4をクラウンド5となる空間の天井の主要部分
外に位置させ、屋根を開いた状態にすることができるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記提案の大型建物0
1は、野球等を行う扇形状の競技場5を開閉自在に覆う
のに適した構成になっている。しかし、サッカー等の競
技を行う矩形状のグラウンドを開閉自在に覆うのには適
していない。また、三日月状屋根部1、4及び台形状屋
根部2、3は、軌条に沿ってそれぞれ回動させる必要が
あり、各屋根部の駆動体、案内路等の構成が複雑になる
欠点がある。さらに、三日月状屋根部1、4及び台形状
屋根部2、3を高剛性のものにしないと、駆動体、案内
路等に無理な力が作用し、円滑に作動しない欠点があ
る。この発明の解決しようとする課題は、従来の大型建
物の上記のような欠点を有しない開閉式屋根を備えた大
型建物を提供すること、換言すると、開閉式屋根の構成
等が単純で、案内路が短く、効率的に矩形状の競技場等
の部分を開閉自在に覆い得る開閉式屋根を備えた大型建
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するための手段として、次の構成を採用する。この
発明の構成は、建物の内側の所望部分の上側を開閉式屋
根で覆うようにした大型建物において、回動式屋根で覆
うべき部分内に一つの矩形を想定し、この矩形の対角線
上の対向する角部又はその近傍にそれぞれ第1及び第2
の回動軸線を設定し、第1の回動軸線を中心とし第2の
回動軸線を基点として前記対角線の第1の側に描いた両
回動軸線間の距離を半径とする円弧に沿って第1の案内
支持部を形成し、第2の回動軸線を中心とし第1の回動
軸線を基点として前記対角線の第2の側に描いた両回動
軸線間の距離を半径とする円弧に沿って第2の案内支持
部を形成し、第1の側又は第2の側の開閉式屋根の1又
は2以上の回動屋根を、両回動軸線間の距離に略等しい
半径で前記矩形の対角線とその長辺との間の角度を整数
で除した角度に等しい頂角の扇形に略一致するように形
成し、第1の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根
を対角線の第1の側に配し、第1の側の開閉式屋根の1
又は2以上の回動屋根の扇形の円弧部に対応する中心部
を第1の回動軸線で枢着し、その1又は2以上の回動屋
根の前記円弧部を駆動体を介して第1の案内支持部の案
内路で支持し、第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の
回動屋根を対角線の第2の側に配し、第2の側の開閉式
屋根の1又は2以上の回動屋根の扇形の円弧部に対応す
る中心部を第2の回動軸線で枢着し、その1又は2以上
の回動屋根の前記円弧部を駆動体を介して第2の案内支
持部の案内路で支持し、各駆動体の作動により、第1の
側及び第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根
を回動させて、少なくとも前記矩形の部分の上側を第1
の側及び第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋
根で開閉自在に覆うようにしたことを特徴とする開閉式
屋根を備えた大型建物にある。第1の側及び第2の側の
開閉式屋根をそれぞれ1個の回動屋根で構成すると、開
閉式屋根、案内路等の構成が簡単になるが、屋根を開い
た時の回動屋根の収容空間が大きくなる。第1の側及び
第2の側の開閉式屋根をそれぞれ3個以上の回動屋根で
構成すると、開閉式屋根、案内路等の構成が複雑になる
が、屋根を開いた時の回動屋根の収容空間が小さくな
る。
【0005】好適な実施形態においては、第1の側及び
第2の側の開閉式屋根を対の回動屋根で構成し、該対の
回動屋根を第1及び第2の回動軸線間の距離に略等しい
半径で前記矩形の対角線とその長辺との間の角度の2分
の1に等しい頂角の扇形に略一致するように形成し、且
つ第1の側及び第2の側の開閉式屋根の対の回動屋根を
互いに重ね得るように高低差をつけ、第1の側の開閉式
屋根の対の回動屋根の扇形の円弧部に対応する中心部を
第1の回動軸線で枢着し、その対の回動屋根の円弧部を
駆動体を介して第1の案内支持部の案内路で支持し、第
2の側の開閉式屋根の対の回動屋根の扇形の円弧部に対
応する中心部を第2の回動軸線で枢着し、その対の回動
屋根の円弧部を駆動体を介して第2の案内支持部の案内
路で支持し、第1の側の開閉式屋根の高い回動屋根の対
角線側の径方向の部分と第2の側の開閉式屋根の高い回
動屋根の対角線側の径方向の部分とが略対角線上で互い
に接合し且つ第1の側及び第2の側の開閉式屋根の対の
回動屋根の重なりが零又は僅かになるように、第1の側
及び第2の側の開閉式屋根の対の回動屋根を回動させ
て、少なくとも前記矩形の部分の上側を各回動屋根で覆
って各開閉式屋根を閉じ、また、第1の側及び第2の側
の開閉式屋根の対の回動屋根の対角線側の径方向の部分
が互いに間隔をおいて平行になり且つ第1の側及び第2
の側の開閉式屋根の対の回動屋根が重なるように、第1
の側及び第2の側の開閉式屋根の対の回動屋根を回動さ
せて、少なくとも前記矩形の部分の上側から第1の側及
び第2の側の開閉式屋根の各回動屋根を除いて各開閉式
屋根を開くようにする。好ましい実施形態においては、
建物の内側の開閉式屋根で開閉自在に覆うべき部分の周
囲の一部又は全部に固定式屋根で覆われた部分を形成
し、前記矩形の部分、固定式屋根で覆われた部分等の周
囲を周囲(外周)壁で囲み、固定式屋根を開閉式屋根よ
り低くし、開閉式屋根を開いた時に、開閉式屋根の主な
部分が固定式屋根の上側にくるようにする。好ましい実
施形態においては、固定式屋根及び開閉式屋根の回動屋
根を上方に膨出した球面の立体トラスの上側に屋根材を
取り付けて構成するが、他の構成にしてもよい。大型建
物の周囲壁の平面視の形状は、実施例では楕円形にした
が、これに限定されるものではない。駆動体としては、
例えば、駆動輪を備えた台車、引っ張り装置で駆動され
る台車、流体圧等により支持部を浮かせて移動させる移
動手段等を使う。
【0006】
【実施例】実施例は、本発明を大型競技場10に適用し
たもので、図1ないし図4に示す構成を備えている。大
型競技場10の設計に当たって、図2に示すように、建
物の内側の開閉式屋根で覆うべき部分を定め、その部分
内に直線L1、L2、L3、L4からなる矩形Rを想定し、
この矩形の内側及び外側に外側壁11、グラウンド1
2、1階及び2階の観覧席13、14等を設ける。外側
壁11は、図1及び図2に示すように、平面視で略楕円
形に形成し、外側壁11上に前記矩形Rの対角線L5上
の角部がくるようにする。グラウンド12は、前記矩形
Rの内側にその矩形の各辺と略平行な4辺からなる略矩
形状に形成し、グラウンド12上でサッカー、陸上競技
等を行い得るようにする。略矩形状のグラウンド12と
外側壁11との間に1階の観覧席13を形成し、1階の
観覧席13の上側に2階の観覧席14を形成する。前記
矩形Rの対角線L5と外側壁11の楕円形との交差部
(又はその近傍)に開閉式屋根20、21の回動軸線R
1、RC2を設定する。この回動軸線RC1、RC2を中
心として両回動軸線間の長さr1を半径とする円弧C
1、CA2を描き、この円弧CA1、CA2に沿って平面
視が円弧状の支持案内壁17を形成する。外側壁11の
部分11Bでは外側壁11と支持案内壁17とが一体に
なっている。 グラウンド12、1階の観覧席13及び
2階の観覧席14の上方を、固定式屋根15、16及び
第1の側と第2の側の開閉式屋根20、21で覆い、屋
根15、16、20、21を外側壁11、支持案内壁1
7等で支持する。固定式屋根15、16の平面視の形状
は、回動軸線RC1、RC2を通る矩形Rの長辺L3、L4
に沿った線で楕円形を分割して形成される三日月形に略
一致する形状にする。各固定式屋根15、16は、例え
ば、鋼製の部材を結合して形成した立体トラスからな
り、その上方に膨出した球面シェルの上側に屋根材を取
り付けて構成する。固定式屋根15、16は、外側壁1
1の部分11Aと矩形状のグラウンド12の長辺の部分
との間の1階及び2階の観覧席13、14等の上側を覆
い、外側壁11の上部の内側部11b等で支持される。
支持案内壁17の上側に傾斜面を形成し、この傾斜面上
に案内路18a、18bを形成する。
【0007】第1の側の開閉式屋根20は、図1ないし
図3に示すように、平面視が扇形の対の回動屋根22、
23、枢軸24、駆動体を構成する台車25等で構成さ
れる。 複数の台車25を各案内路18a、18b上に
間隔をおいて移動自在に配置し、各台車25で回動屋根
22、23の円弧部22a、23aの下面を支持する。
対の回動屋根22及び23の平面視の形状は、矩形Rの
対角線L5とその長辺L3、L4との間の角度θを2等分
する線L6、対角線L5及び円弧CA1からなる仮想の扇
形、及び角度θを2等分する線L6、長辺L3に沿った線
及び前記円弧CA1よりなる仮想の扇形に略一致する形
状である。回動屋根22は回動屋根23の案内路18b
の幅分んだけ回動屋根23よりも径方向の長さを短く
し、回動屋根22、23は前記仮想の扇形よりも屋根の
重なり分だけ大きい扇形に形成する。回動屋根22、2
3は、例えば、鋼製の部材を結合して形成した立体トラ
スからなり、その上方に膨出した球面シェルの上側に屋
根材を取り付けて構成され、回動屋根22を固定式屋根
15よりも高く、回動屋根23を回動屋根22よりも高
く形成し、回動屋根22、23を固定式屋根15の上側
で重ね得るように構成する。
【0008】図3に示すように、対の回動屋根22、2
3の扇形の円弧部22a、23aに対向する中心部(角
部)に軸受体22b、23bを固着する。設定した開閉
式屋根20の回動軸線RC1の位置の外側壁11の部分
に枢軸24を立設する。そして、この枢軸24と回動屋
根22、23の軸受体22b、23bの軸孔とを嵌合
し、案内路18a上に配置した複数の台車25の上側に
回動屋根22の外周部22aを設置し、案内路18b上
に配置した複数の台車25の上側に回動屋根23の外周
部23aを設置する。駆動体を構成する台車25として
は、例えば、台枠、車軸、車輪等で構成し、多数の台車
25のうちの幾つかのものに、又は各台車25に、その
車輪を積極的に駆動するモータ等の駆動装置を設けたも
のを使うか、或いは台車25に駆動装置を設けずに、駆
動装置を備えた引っ張り装置を周囲壁及び支持案内壁の
上部等に設置し、引っ張り装置と各回動屋根22、23
とを適宜の手段で連結したものを使う。そして、所望時
に駆動装置を作動させて各回動屋根22、23を案内路
18a、18bに沿って移動させ得るようにする。第2
の側の開閉式屋根21は、第1の側の開閉式屋根20と
同様の対の回動屋根22、23で構成する。開閉式屋根
21の回動屋根22、23はその中心が回動軸線RC2
と一致する枢軸にて枢着する。第2の側の開閉式屋根2
1のその他の構成は、第1の側の開閉式屋根20の構成
と同じであるから、その説明を省略する。実施例の大型
建物10は、図4に示すように、その屋根が閉じた時
に、第1の側の開閉式屋根20の高い回動屋根23の対
角線側の部分と第2の側の開閉式屋根21の高い回動屋
根23の対角線側の部分とが略対角線上で互いに接合
し、第1の側及び第2の側の開閉式屋根の高い回動屋根
23と低い回動屋根22とが僅かに重なるようになって
いる。
【0009】次に、実施例の大型競技場10の使い方を
説明する。晴天時等に、第1の側及び第2の側の開閉式
屋根20、21を開いて、グラウンド12上でサッカー
等の競技を行う場合は、第1の側及び第2の側の開閉式
屋根20、21を構成する対の回動屋根22、23を、
それらの台車25、引っ張り装置等の駆動装置を作動さ
せて、図1に示す屋根の閉じた状態から図2に示す屋根
の開いた状態に移動させる。この屋根の開いた状態で
は、対の回動屋根22、23が固定式屋根15、16の
上側に重ねられている。雨天時等の第1の側及び第2の
側の回動式屋根20、21を閉じて、グラウンド12上
でサッカー等の競技を行う場合には、開閉式屋根20、
21を構成する対の回動屋根22、23を、それらの台
車25、引っ張り装置等の駆動装置を作動させて、図2
に示す屋根の開いた状態から図1に示す屋根の閉じた状
態に移動させる。実施例の大型競技場10の第1の側及
び第2の側の開閉式屋根20、21は、それらの対の回
動屋根22、23を枢軸24を中心として小角度回動さ
せるだけで、開閉でき、案内路18a、18bを短くす
ることができる。また、各回動屋根22、23は、枢軸
24を中心として、それらの円弧部22a、23aと案
内路18a、18bとの間に配した台車25の駆動装置
の作動により回動させるから、各回動屋根22、23の
台車25が案内路18a、18bから外れる恐れが全く
ない。また、各回動屋根22、23の円弧部22a、2
3aに半径方向の変位が生じても、台車25を半径方向
に変位させたり、又は回動屋根22、23の円弧部22
a、23aと台車25との連結部を径方向の変位が許容
できる構成にしたりすることにより、その変位を容易に
吸収することができる。
【0010】
【発明の作用効果】この発明の開閉式屋根を備えた大型
建物は、特許請求の範囲の欄に記載した構成を備えるこ
とにより、次の(イ)ないし(ニ)の作用効果を奏す
る。 (イ)請求項1記載の大型建物は、回動式屋根で覆うべ
き部分内に一つの矩形を想定し、この矩形の対角線上の
対向する角部又はその近傍にそれぞれ第1及び第2の回
動軸線を設定し、第1の回動軸線を中心とし第2の回動
軸線を基点として前記対角線の第1の側に描いた両回動
軸線間の距離を半径とする円弧に沿って第1の案内支持
部を形成し、第2の回動軸線を中心とし第1の回動軸線
を基点として前記対角線の第2の側に描いた両回動軸線
間の距離を半径とする円弧に沿って第2の案内支持部を
形成し、第1の側又は第2の側の開閉式屋根の1又は2
以上の回動屋根を、両回動軸線間の距離に略等しい半径
で前記矩形の対角線とその長辺との間の角度を整数で除
した角度に等しい頂角の扇形に略一致するように形成
し、第1の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根を
対角線の第1の側に配し、第1の側の開閉式屋根の1又
は2以上の回動屋根の扇形の円弧部に対応する中心部を
第1の回動軸線で枢着し、その1又は2以上の回動屋根
の前記円弧部を駆動体を介して第1の案内支持部の案内
路で支持し、第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の回
動屋根を対角線の第2の側に配し、その1又は2以上の
回動屋根の扇形の円弧部に対向する中心部を第2の回動
軸線で枢着し、その1又は2以上の回動屋根の前記円弧
部を駆動体を介して第2の案内支持部の案内路で支持
し、各駆動体の作動により、第1の側及び第2の側の開
閉式屋根の1又は2以上の回動屋根を回動させて、少な
くとも前記矩形の部分の上側を第1の側及び第2の側の
開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根で開閉自在に覆う
ようにしたから、第1の側又は第2の側の開閉式屋根の
1又は2以上の回動屋根の回動角度が小さくなり、案内
路を短くすることができ、第1の側及び第2の側の開閉
式屋根の1又は2以上の回動屋根の構成を簡素化するこ
とができる。また、第1の側及び第2の側の開閉式屋根
の1又は2以上の回動屋根が、可動屋根の扇形の外周部
と案内路との間に配した駆動体の作動により、第1及び
第2の回動軸線を中心として回動させるから、前記円弧
部が半径方向に多少変位しても、回動屋根の駆動体が案
内路から外れる恐れがない。さらに、各回動屋根の外周
部に半径方向の変位が生じても、駆動体を半径方向に変
位できる構成にしたり、回動屋根の外周部と駆動体のと
連結部を前記の半径方向の変位を許容できる構成にする
ことにより、その変位を容易に吸収できる。 (ロ)請求項2記載のように、第1の側及び第2の側の
開閉式屋根を対の回動屋根で構成し、その対の回動屋根
に互いに重ね得るような高低差を付けると、屋根を開い
た時の各回動屋根の収容空間を小さくすることができ
る。 (ハ)請求項3記載のようにすると、回動屋根、固定屋
根、周囲壁等をコンパクトにまとめることができる。 (ニ)請求項4記載のようにすると、固定式屋根及び開
閉式屋根の回動屋根の製作が容易になり、且つ回動屋根
の主架構の重なり部分の成を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の大型建物の開閉式屋根を閉じた状態の
平面図
【図2】実施例の大型建物の開閉式屋根を開いた状態の
平面図
【図3】実施例の開閉式屋根が開いた大型建物を図2の
A−A線で断面し矢印方向に見た側面図
【図4】実施例の開閉式屋根が開いた大型建物を図1の
B−B線で断面し矢印方向に見た正面図
【図5】従来の大型建物の開閉式屋根を開いた状態の平
面図
【図6】従来の大型建物の開閉式屋根を閉じた状態の平
面図
【符号の説明】
10 大型建物 11 外周壁 12 グラウンド 13 1階の観覧席 14 2階の観覧席 15 固定式屋根 16 固定式屋根 17 案内支持壁 18a 案内路 18b 案内路 20 第1の側の開閉式屋根 21 第2の側の開閉式屋根 22 低い回動屋根 22a 円弧部 22b 軸受部 23 高い回動屋根 23a 円弧部 23b 軸受部 24 枢軸 25 台車 L5 対角線 R 矩形 RC1 第1の回動軸線 RC2 第2の回動軸線 θ 矩形の対角線とその長辺との間の角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の内側の所望部分の上側を開閉式屋根
    で覆うようにした大型建物において、回動式屋根で覆う
    べき部分内に一つの矩形を想定し、この矩形の対角線上
    の対向する角部又はその近傍にそれぞれ第1及び第2の
    回動軸線を設定し、第1の回動軸線を中心とし第2の回
    動軸線を基点として前記対角線の第1の側に描いた両回
    動軸線間の距離を半径とする円弧に沿って第1の案内支
    持部を形成し、第2の回動軸線を中心とし第1の回動軸
    線を基点として前記対角線の第2の側に描いた両回動軸
    線間の距離を半径とする円弧に沿って第2の案内支持部
    を形成し、第1の側又は第2の側の開閉式屋根の1又は
    2以上の回動屋根を、両回動軸線間の距離に略等しい半
    径で前記矩形の対角線とその長辺との間の角度を整数で
    除した角度に等しい頂角の扇形に略一致するように形成
    し、第1の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根を
    対角線の第1の側に配し、第1の側の開閉式屋根の1又
    は2以上の回動屋根の扇形の円弧部に対応する中心部を
    第1の回動軸線で枢着し、その1又は2以上の回動屋根
    の前記円弧部を駆動体を介して第1の案内支持部の案内
    路で支持し、第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の回
    動屋根を対角線の第2の側に配し、第2の側の開閉式屋
    根の1又は2以上の回動屋根の扇形の円弧部に対応する
    中心部を第2の回動軸線で枢着し、その1又は2以上の
    回動屋根の前記円弧部を駆動体を介して第2の案内支持
    部の案内路で支持し、各駆動体の作動により、第1の側
    及び第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根を
    回動させて、少なくとも前記矩形の部分の上側を第1の
    側及び第2の側の開閉式屋根の1又は2以上の回動屋根
    で開閉自在に覆うようにしたことを特徴とする開閉式屋
    根を備えた大型建物。
  2. 【請求項2】建物の内側の所望部分の上側を開閉式屋根
    で覆うようにした大型建物において、回動式屋根で覆う
    べき部分内に一つの矩形を想定し、この矩形の対角線上
    の対向する角部又はその近傍にそれぞれ第1及び第2の
    回動軸線を設定し、第1の回動軸線を中心とし第2の回
    動軸線を基点として前記対角線の第1の側に描いた両回
    動軸線間の距離を半径とする円弧に沿って第1の案内支
    持部を形成し、第2の回動軸線を中心とし第1の回動軸
    線を基点として前記対角線の第2の側に描いた両回動軸
    線間の距離を半径とする円弧に沿って第2の案内支持部
    を形成し、第1の側及び第2の側の開閉式屋根の対の回
    動屋根を、第1及び第2の回動軸線間の距離に略等しい
    半径で前記矩形の対角線とその長辺との間の角度の2分
    の1に等しい頂角の扇形に略一致するように形成し、且
    つ第1の側及び第2の側の開閉式屋根の対の回動屋根を
    互いに重ね得るように高低差をつけ、第1の側の開閉式
    屋根の対の回動屋根の扇形の円弧部に対応する中心部を
    第1の回動軸線で枢着し、その対の回動屋根の円弧部を
    駆動体を介して第1の案内支持部の案内路で支持し、第
    2の側の開閉式屋根の対の回動屋根の扇形の円弧部に対
    応する中心部を第2の回動軸線で枢着し、その対の回動
    屋根の円弧部を駆動体を介して第2の案内支持部の案内
    路で支持し、第1の側の開閉式屋根の高い回動屋根の対
    角線側の径方向の部分と第2の側の開閉式屋根の高い回
    動屋根の対角線側の径方向の部分とが略対角線上で互い
    に接合し且つ第1の側及び第2の側の開閉式屋根の対の
    回動屋根の重なりが零又は僅かになるように、第1の側
    及び第2の側の開閉式屋根の対の回動屋根を回動させ
    て、少なくとも前記矩形の部分の上側を各回動屋根で覆
    って各開閉式屋根を閉じ、また、第1の側及び第2の側
    の開閉式屋根の対の回動屋根の対角線側の径方向の部分
    が互いに間隔をおいて平行になり且つ第1の側及び第2
    の側の開閉式屋根の対の回動屋根が重なるように、第1
    の側及び第2の側の開閉式屋根の対の回動屋根を回動さ
    せて、少なくとも前記矩形の部分の上側から第1の側及
    び第2の側の開閉式屋根の各回動屋根を除いて各開閉式
    屋根を開くようにしたことを特徴とする回動屋根を備え
    た大型建物。
  3. 【請求項3】建物の内側の開閉式屋根で開閉自在に覆う
    べき部分の周囲の一部又は全部に固定式屋根で覆われた
    部分を形成し、前記矩形の部分、固定式屋根で覆われた
    部分等の周囲を周囲壁で囲み、固定式屋根を開閉式屋根
    より低くし、開閉式屋根を開いた時に、開閉式屋根の主
    な部分が固定式屋根の上側にくるようにしたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の開閉式屋根を備えた大型建
    物。
  4. 【請求項4】固定式屋根及び開閉式屋根の回動屋根を上
    方に膨出した球面の立体トラスの上側に屋根材を設けて
    構成したことを特徴とする請求項3記載の開閉式屋根を
    備えた大型建物。
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