JPH072334Y2

JPH072334Y2 - 車輌用ハンドル

Info

Publication number: JPH072334Y2
Application number: JP1985131152U
Authority: JP
Inventors: 一広鈴木
Original assignee: 東京シ−ト株式会社
Priority date: 1985-08-27
Filing date: 1985-08-27
Publication date: 1995-01-25
Anticipated expiration: 2000-08-27
Also published as: JPS6237578U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、車輌用ハンドルの改良に関するものである。

従来の技術従来、車輌用ハンドルは第７図で示す如くステアリング
ホィール１のボスプレート２を介して下側に位置するボ
ディカバー３と、ボスプレート２の上側に位置するホー
ンカバー4,ベースプレート5,ホーンプレート６との各機
構部品を備えることにより構成されている。

その車輌用ハンドルにおいては、第８図に示すようにボ
ディカバー３をボスプレート２から螺入するタッピング
ネジ7,7…で固定し、また、ベースプレート５をホーン
プレート４から突出するピン4a,4a…の頭部で嵌着固定
し、ベースプレート５の下面にねじ止め固定するホーン
プレート６とボスプレート２の板面に位置するホーン端
子2aとをバネ偏位で接触乃至は離間することによりホー
ンスイッチが構成されている。また、ベースプレート５
の板面に遊嵌装入する鍔付きボルト8,8…をボスプレー
ト２にねじ止めすると共に、その鍔付きボルト8,8…の
軸線上にはコンプレッションスプリング9,9…を嵌装さ
せて板スポーク２とベースプレート５との間に位置する
ことによりホーンカバー４側を上下に偏位動するよう組
み立てられている。

然し、この車輌用ハンドルでは部品点数が多く組立てに
手間が掛ってコスト高なものになるばかりでなく、ホー
ンカバー４がピン4a,4a…でベースプレート５に取り付
けられているのにすぎないからガタ付き易く、また、ボ
ディカバー３に直接連結されないから相互の外形合せも
行い難い等の欠点がある。

なお、上述した車輌用ハンドル以外に、ステアリングホ
ィールの下側に固定されるボディカバー側にベースプレ
ートを取り付け、このベースプレートの略中央には板ば
ねを設けて上側に配置されるホーンパッドを上下動自在
に弾圧支持すると共に、そのベースプレートの別位置で
ホーンパッドとの相対向面に突出ピンと係合孔とを設け
て互いに嵌め合せることにより、ホーンパッドを板バネ
で上下に偏位ガイドするものも知られている（実開昭60
-5970号）。

然し、この車輌用ハンドルにおいてもベースプレートを
組み付けて構成するものであるから部品点数が多く、し
かも突出ピン，係合孔の嵌合せ位置とは別の位置に板ば
ねを取り付けねばならないから組立にも手間が掛る。

考案が解決しようとする課題本考案は、部品点数を相対的に少なくしかもホーンスイ
ッチ機構を含む全体を容易に組立可能な車輌用ハンドル
を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段本考案に係る車輌用ハンドルにおいては、ステアリング
ホィールの中央位置にボスプレートを備え、そのボスプ
レートの下部にはボディカバーをビス止め固定すると共
に、上部にはボスプレートとの間でホーン接点を形成す
るホーンプレートを備えたホーンカバーを組付け装備す
るもので、ボスプレートと対向するボディカバーの内面にはガイド
筒を立上げ形成し、そのガイド筒の外側にはコイル状の
コンプレッションスプリングを嵌挿させてボディカバー
とボスプレートとの間に組付け配置し、ボスプレートと対向するホーンカバーの内面には突出ピ
ンをボディカバーのガイド筒と対応位置させて形成する
と共に、この突出ピンの軸線から側方に張出し位置させ
てリブを形成し、更に、ボスプレートの板面には突出ピンの頭部を挿通す
る開口部と、該開口部の口縁から突出ピンのリブを挿通
するスリット部とでなる開口を設け、この開口の開孔部
に挿通する突出ピンの頭部をガイド筒の径内に上下動自
在に嵌め込み、且つ、該開口のスリット部を通して部分
的に見えるコンプレッションスプリングのコイル端上に
は突出ピンのリブを当接位置し、ボスプレートを介して
ホーンカバーをボディカバーにスプリング偏位自在に組
付け配置することにより構成されている。

作用この車輌用ハンドルではボディカバーのガイド筒とホー
ンカバーの突出ピンとを嵌め合せることから、ステアリ
ングホィールの上下に位置するボディカバーとホーンカ
バーとを直接連結させて互いに整合位置することにより
組み立てることができる。また、コンプレッションスプ
リングをボディカバーの内面に突設するガイド筒の外側
に嵌挿し、ボディカバーをボスプレートにビス止めする
だけで、コンプレッションスプリングをボスプレートと
ボディカバーとの間に介装させて組付け配置することが
できる。

これに加えて、ホーンカバーの突出ピンをガイド筒の径
内に嵌め込むと共に、ボスプレートのスリットを介して
部分的に見えるコンプレッションスプリングのコイル端
上に突出ピンのリブを当接位置するだけでホーンカバー
をコンプレッションスプリングで弾圧支持するよう簡単
に組み立てでき、また、ホーンカバーを安定よく弾圧支
持できることによりベースプレートを介装しなくてもホ
ーンプレートとステアリングホィール側のスイッチ端子
とを接触乃至離間自在に組み立てしかも全体を容易に組
み立てることができる。

実施例以下、第１〜６図を参照して説明すれば、次の通りであ
る。

この車輌用ハンドルは、第１図で示す如くステアリング
ホィール10の成形時に一体にインサート装着する金属材
料のボスプレート11を介し、下側に位置するボディカバ
ー12と上側に位置するホーンカバー13とを組み付けるこ
とにより構成されている。そのうち、ボディカバー12は
第２図で示すようにボスプレート11の板面上から螺入す
るタッピンネジ14,14…でボスプレート11に固定されて
いる。また、ボディカバー12の略中央にはボスプレート
11を軸支するステアリングシャフト15で挿通配置されて
いる。ホーンカバー13はタッピンネジ16,16…でねじ止
め固定したホーンプレート17の内面側に備え、このホー
ンプレート17のスイッチ端子17aをボスプレート11のス
イッチ端子11aと接触可能に整合位置し、コンプレッシ
ョンスプリング18で上下にバネ偏位するようボディカバ
ー１に組み付けられている。

そのボディカバー12にはガイド筒19が設けられ、ホーン
カバー13には頭部20aを有する突出ピン20が設けられて
いる。ホーンカバー13は突出ピン20の頭部20aをガイド
筒19の開口縁19aで抜け外れないよう係止すると共に、
突出ピン20をガイド筒19の径内に上下摺動可能に嵌装す
ることによりボディカバー12に組み付けられている。ま
た、このホーンカバー13はコイル状のコンプレッション
スプリング18をガイド筒19の外周に嵌装し、そのコンプ
レッションスプリング18で上下偏位可能に支持するボデ
ィカバー12に組み付けられている。これに加えて、第３
及び第４図で示す如く突出ピン20の軸線から左右に張り
出すリブ21,21を設け、そのリブ21,21をコンプレッショ
ンスプリング18のコイル端上に当接させることにより、
ホーンカバー13は上下にバネ偏位可能に支持されてい
る。ボスプレート11の板面には、第４図に示す如く突出
ピン20の頭部20aを挿通する開孔部22aと、該開孔部22a
の孔縁から突出ピン20のリブ21,21を挿通するスリット
部22bとを含む鍵穴状の開口22が設けられている。その
開口22は、第５図a,bで示す如く全体が長方形或いは十
字状を呈するよう形成することもできる。この開口22の
形状から、突出ピン20はボスプレート11のスリット22b
を介して部分的に見えるコンプレッションスプリング18
のコイル端上にリブ21,21を当接させるよう容易に組み
付けできる。また、ガイド筒19には割溝19b,19bを設け
て突出ピン20のリブ21,21を外方に突出位置するよう組
み合わせればよい。

なお、上述した実施例では一つの突出ピン20を介してリ
ブ21,21を両側に張出し形成したものを示したが、第６
図で示す如く突出ピン20,20を両側部に備えて軸線間の
中央のリブ21で連結するよう形成することもできる。こ
の場合には突出ピン20,20の頭部20a,20aを受け入れる両
側の開孔部22a,22aと、その両者を連結する直線状のス
リット部22bとでなる開口部22をボスプレート11に形成
すればよい。

このように構成する車輌用ハンドルではホーンカバー13
を押圧すると、ボスプレート11に固定したボディカバー
12で支持するコンプレッションスプリング18をボスプレ
ート11の板面から下方に位置する突出ピン20のリブ21,2
1で圧縮しつつ突出ピン20をガイド筒19の径内で降下さ
せ、ホーンカバー13に取り付けたホーンプレート17のス
イッチ端子17aをボスプレート11のスイッチ端子11aと接
触させることから警笛を鳴らすことができる。これとは
逆に、ホーンカバー13から押圧を解除すると、コンプッ
ションスプリング18を伸長することにより突出ピン20の
リブ21,21を押し上げると共に、突出ピン20の頭部20aを
ガイド筒19の開口縁19aで係止するまでホーンカバー13
を上方にバネ偏位させる。これに伴って、ホーンプレー
ト17のスイッチ端子17aがボスプレート11のスイッチ端
子11aから離間することにより警笛を停止するようにで
きる。

なお、上述した実施例ではステアリングホィール10と一
体にインサート成形したボスプレート11を介してボディ
カバー12とホーンカバー13とを上下に配置したが、この
ボスプレート或いはコンタクトプレートをステアリング
ホィール10のベースフレームとなる棒状スポークに取り
付けるもので組み立てることもできる。

考案の効果以上の如く、本考案に係る車輌用ハンドルに依れば、ベ
ースプレートを組み込まないでも、ホーンスイッチを構
成するホーンカバーをボディカバーにバネ偏位可能に組
み付けできるため、部品点数を少なくしかも全体を容易
に組み立てられることにより相対的に安価なものにでき
るばかりでなく、ホーンカバーとボディカバーとを直接
連結することから互いを整合位置させて体裁よく容易に
組み立てることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る車輌用ハンドルを示す展開斜視
図、第２及び３図は同ハンドルを組立状態で示す部分断
面図、第４図は同ハンドルを組み立てるガイド筒と突出
ピンとの位置関係を示す部分展開斜視図、第５図a,bは
ボスプレートに設けられる開口の変形例を示す説明図、
第６図は別の実施例に係るガイド筒と突出ピンとの位置
関係を示す部分展開斜視図、第７図は従来例に係る車輌
用ハンドルを示す展開斜視図、第８図は同ハンドルを組
立状態で示す部分断面図である。 10:ステアリングホィール、11:ボスプレート、12:ボデ
ィカバー、13:ホーンカバー、17:ホーンプレート、18:
コンプレッションスプリング、19:ガイド筒、20:突出ピ
ン、20a:突出ピンの頭部、21:リブ、22:開口、22a:開口
の開孔部、22b:開口のスリット部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ステアリングホィール（10）の中央位置に
ボスプレート（11）を備え、そのボスプレート（11）の
下部にはボディカバー（12）をビス止め固定すると共
に、上部にはボスプレート（11）との間でホーン接点を
形成するホーンプレート（17）を備えたホーンカバー
（13）を組付け装備する車輌用ハンドルにおいて、上記ボスプレート（11）と対向するボディカバー（12）
の内面にはガイド筒（19）を立上げ形成し、そのガイド
筒（19）の外側にはコイル状のコンプレッションスプリ
ング（18）を嵌挿させてボディカバー（12）とボスプレ
ート（11）との間に組付け配置し、上記ボスプレート（11）と対向するホーンカバー（13）
の内面には突出ピン（20）をボディカバー（12）のガイ
ド筒（19）と対応位置させて形成すると共に、この突出
ピン（20）の軸線から側方に張出し位置させてリブ（2
1）を形成し、更に、上記ボスプレート（11）の板面には突出ピン（2
0）の頭部（20a）を挿通する開孔部（22a）と、該開孔
部（22a）の孔縁から突出ピン（20）のリブ（21）を挿
通するスリット部（22b）とでなる開口（22）を設け、
この開口（22）の開孔部（22a）に挿通する突出ピン（2
0）の頭部（20a）をガイド筒（19）の径内に上下動自在
に嵌め込み、且つ、該開口（22）のスリット部（22b）
を通して部分的に見えるコンプレッションスプリング
（18）のコイル端上には突出ピン（20）のリブ（21）を
当接位置し、ボスプレート（11）を介してホーンカバー
（13）をボディカバー（12）にスプリング偏位自在に組
付け配置したことを特徴とする車輌用ハンドル。