JPH07232773A - 断熱容器 - Google Patents

断熱容器

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JPH07232773A
JPH07232773A JP1797594A JP1797594A JPH07232773A JP H07232773 A JPH07232773 A JP H07232773A JP 1797594 A JP1797594 A JP 1797594A JP 1797594 A JP1797594 A JP 1797594A JP H07232773 A JPH07232773 A JP H07232773A
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JP
Japan
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lid
heat
container
main body
container main
Prior art date
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Pending
Application number
JP1797594A
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English (en)
Inventor
Tadao Yamaji
忠雄 山路
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部温度の変化に応じて断熱性能を変化させ
る断熱容器を提供することを目的とする。 【構成】 2重壁に構成され、前記2重壁間を真空とし
た容器本体1および蓋2よりなり、容器本体1の内部温
度の変化に応じて容器本体1と蓋2のはめ合いを調整し
て断熱性能を変化させる断熱容器の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は断熱性能が内部温度によ
って変化する断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に断熱容器は保温あるいは冷凍食品
の収容、その他化学物質の収容等のために用いられる。
【0003】前記断熱容器は、図6に示すように反射面
をもつ2重壁間を断熱構造とした、たとえば真空にした
容器本体11と、同じく2重壁間を真空にした蓋12よ
りなり、前記蓋12の一端を蝶番13によって容器本体
11の上端の一側に連結し、蓋12の他側は容器本体1
1の上端の他側に設けた鎖錠具14で固定する構成とな
っている。
【0004】この構成によって、真空層における熱輻
射、対流を防止し、また熱伝導を小さくして断熱効果を
発揮し、収容物の保温あるいは冷凍保存をはかってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように蓋12が
密閉される断熱容器では、食品等の保温あるいは冷蔵に
都合がよいが、収容物が高温になると化学反応等によっ
て発熱するもの、たとえば高温電池や化学物質等の場
合、熱の放熱ができないために不都合であり、また、危
険であり、したがって、高温電池用保温容器や化学反応
槽として用いることはできない。
【0006】本発明は前記従来の問題に留意し、内部の
温度によって断熱性能を変化させることができる断熱容
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、2重壁に構成され、前記2重壁間に充て
ん材を入れて真空とした容器本体と蓋よりなり、容器本
体の内部温度の変化に応じて容器本体と蓋のはめ合いを
調整して断熱性能を変化させる断熱容器の構成とする。
【0008】
【作用】上記構成において、容器本体の内部温度がたと
えば上昇したとき、蓋は外気温の関係から内壁が膨張
し、前記蓋はそり返えるように変形する。そして蓋と容
器本体とのはめ合い部にすき間を生じさせて放熱させる
こととなり、断熱容器の断熱性能が低下させられる。
【0009】また、容器本体内の温度が低下した場合に
は、前記と逆に蓋の内壁が収縮し、容器本体とのはめ合
い部を密着させ、断熱性能を向上させることとなる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の断熱容器の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例の
断熱容器を示し、図において1は容器本体、2は蓋であ
る。前記容器本体1および蓋2は、オーステナイト系ス
テンレス鋼よりなる外壁と内壁によって、いわゆる2重
壁構造に構成され、前記外壁と内壁とによって形成され
る密閉空間は真空になっており、かつ、たとえばシリカ
系微粉末(平均粒径10μ、カサ密度0.38g/cm
3 )を封入して複合断熱層としている。前記蓋2はキャ
ップ状に形成され、その周壁部3を容器本体1の上部開
口部の外周に形成した嵌合用段部4に外側より浅く嵌合
させている。そして容器本体1の内底に立設した支柱5
の上端を、蓋2における内壁の中心部に結合させてい
る。なお、図中の6は、容器本体1内に収容された収納
物を示す。
【0011】上記構成において、図2に示すように、蓋
2の断熱厚さD、長さLとする。そして、容器本体1の
内部温度(蓋2の内壁側)をTH、外部温度TCとし、
前記内部温度THが高くなると、蓋2の内壁の熱膨張が
外壁の熱膨張より大きくなるため、蓋2は同図(b)の
ようにたわむ。
【0012】ここで、たわみδとすると、数1で現わせ
る。
【0013】
【数1】
【0014】ただしK:定数(K=1/8) α:内、外壁の熱膨張率(1/K) L:長さ(mm) D:断熱厚さ(mm) TH,HC:内部、外部温度(K) ここで、図3に示すように蓋2は内壁の中心部を支柱5
によって固定化されており、したがって蓋2の周辺部が
上方になるように反りかえる。このため、蓋2と容器本
体1の嵌合部に小さな隙間が生じ、内部の熱を放熱す
る。すなわち熱ロスが大きくなって、断熱容器の断熱性
能を自動的に低下させる。
【0015】なお、上記と逆に断熱容器の内部温度が低
温に変化する場合は、ルーズな状態の蓋2は図示の状態
とは逆になり、嵌合部のすき間を閉じて断熱性能を向上
させることになる。
【0016】図4は本発明の第2の実施例の断熱容器を
示す。本実施例の断熱容器は、前記第1の実施例の構成
のものを上下逆にしたものであり、すなわち、蓋2が下
部に位置し、その上に容器本体1を、その開口部を下側
にして配置している。
【0017】本実施例の断熱容器も、前述の第1の実施
例と同様に、支柱5によって天板部内壁の中央を固定さ
れた容器本体1は、内部温度の上昇にともない、同図
(b)に示すように天板部が反って、その周縁部が上方
に変位し、これにともない周壁部は外方に変位し、した
がって蓋2との嵌合部にすきまを生じさせ、断熱容器の
断熱性能を自動的に低下させる。この場合、熱ロスが大
きくなる部分が下部であるので、第1の実施例のものよ
りも断熱性能の低下はゆるやかである。すなわち、加熱
された内部の空気は上方に溜りやすいので、下部からの
熱ロスは小さいためである。
【0018】なお、収納物6は重量物であるので、その
重量によって下部の蓋2はたわみにくく、上側の容器本
体1がたわむことになる。図5は本発明の第3の実施例
を示す。本実施例に示す断熱容器の特徴は、第1の実施
例における支柱5を除き、蓋2の一側部を蝶番7によっ
て容器本体1の上部の一側に枢結したことにある。
【0019】この構成においては、支柱がないために収
納物6の収容が行いやすいこと、また、蓋2の開閉によ
って収納物6の出し入れが容易となるが、特に内部温度
が上昇して蓋2が同図(b)のように反り上がる場合、
蓋のたわみがδとすると蓋2の固定点は一端であるの
で、蓋2の他端のはめ合い部は2δに相当する長さだけ
はめ合い部が浅くなり、熱ロスが大きくなる。したがっ
て内部温度変化に対して断熱性能を大きく低下させるこ
とができる。
【0020】つぎに具体的に説明すると、図5の構成に
おいて、容器本体1が縦、横、高さを1000mm×1
000mm×500mmの直方体とし、一面を蓋2と
し、容器本体1および蓋2ともに断熱層厚さを40mm
とする。また、断熱層には粒径10μ、カサ密度0.3
8g/cm3 のシリカ微粉末を使い、真空度0.01T
orrとする。
【0021】断熱容器の内部を350℃まで加熱する
と、室温との断熱であるので熱伝導率は0.01W/m
kとなる。平均の熱貫流率は、密閉されていれば0.3
W/m 2 kとなるが、図5の構成では、ステンレスの熱
膨張率1.6×10-51/kとして約30mmのはめ合
い部にずれが生じる。したがって、このずれのために、
空気の出入りが生じ、断熱性能は0.5〜1W/m2
程度に低下する。
【0022】なお、前記各実施例において容器本体は直
方形としているが、これを円筒形としとてもよく、内外
壁に用いる部材はオーステナイト系ステンレス鋼以外に
熱膨張率の大きい材料を用いてもよい。さらに、断熱層
にシリカ微粉末を封入しているが、このシリカ微粉末以
外に他の充てん材を充てんしてもよい。
【0023】
【発明の効果】前記実施例の説明より明らかなように、
本発明の断熱容器は内部温度の変化に応じて蓋または容
器本体の熱ひずみでその嵌合部のすき間調整が自動的に
行なわれ、断熱性能を低下または向上させることがで
き、高温になると発熱する収納物、たとえば化学物質、
その他高温電池などの収容容器、化学反応槽として有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断熱容器の断面図
【図2】(a)は同断熱容器の2重壁部の説明図 (b)は同2重壁部の熱変形した状態の説明図
【図3】図1に示す断熱容器の熱変形した状態の断面図
【図4】(a)は本発明の第2の実施例の断熱容器の断
面図 (b)は同断熱容器の熱変形した状態の断面図
【図5】(a)は本発明の第3の実施例の断熱容器の断
面図 (b)は同断熱容器の熱変形した状態の断面図
【図6】従来の断熱容器の断面図
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋 3 周壁部 4 嵌合用段部 5 支柱 6 収納物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2重壁に構成され、前記2重壁間に無機
    質多孔質材を充てんし、その空間を真空とした容器本体
    と、2重壁に構成され前記2重壁間に無機質多孔質材を
    充てんし、その空間を真空とし、前記容器本体の開口部
    にはまり合う蓋よりなり、前記容器本体の内部温度の変
    化に応じて前記容器本体と蓋のはめ合いを調整して断熱
    性能を変化させるようにした断熱容器。
  2. 【請求項2】 容器本体内の中央部に支柱を立設し、前
    記支柱の一端を蓋の内壁に固定した請求項1記載の断熱
    容器。
  3. 【請求項3】 蓋の一側を蝶番により容器本体の上部一
    側に結合した請求項1記載の断熱容器。
  4. 【請求項4】 容器本体および蓋の2重壁間の真空層に
    シリカ系微粉末を封入した請求項1記載の断熱容器。
JP1797594A 1994-02-15 1994-02-15 断熱容器 Pending JPH07232773A (ja)

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JP1797594A JPH07232773A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 断熱容器

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JP1797594A JPH07232773A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 断熱容器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1047712A (ja) * 1996-08-06 1998-02-20 Kansai Electric Power Co Inc:The 冷暖房システム
JP2008500825A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 ミシェル ロワスレ, 練混、遅延発酵およびパン種の製造装置
CN104464841A (zh) * 2014-12-16 2015-03-25 中国核动力研究设计院 压水堆内置蒸汽稳压器隔热板及其构成的一体化压水堆

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JP2008500825A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 ミシェル ロワスレ, 練混、遅延発酵およびパン種の製造装置
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