JPH09119589A - 真空断熱容器 - Google Patents

真空断熱容器

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JPH09119589A
JPH09119589A JP7278215A JP27821595A JPH09119589A JP H09119589 A JPH09119589 A JP H09119589A JP 7278215 A JP7278215 A JP 7278215A JP 27821595 A JP27821595 A JP 27821595A JP H09119589 A JPH09119589 A JP H09119589A
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JP
Japan
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vacuum
container
heat insulating
heat
heat transfer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7278215A
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English (en)
Inventor
Masanobu Morimoto
眞布 森本
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内壁1と外壁2との間に真空断熱層3を有
し、一端に開口4が形成されるとともに他端が閉じられ
て箱状に構成され、開口4を下側に配置するとともに前
記閉じられた天井部5を上側に配置した伏せた状態で使
用され、かつ下側の開口4が蓋6により閉じられた真空
断熱容器において、容器内の上部と下部との温度差をで
きる限り小さくして、内容物を均一に加熱できるように
する。 【解決手段】 天井部5における真空断熱層3の内部
に、この真空断熱層3における他の部分よりも伝熱性の
良好な伝熱体11を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空断熱容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】真空断熱容器として、図7に示すよう
に、金属製の内壁1と外壁2との間に真空断熱層3を有
し、一端に開口4が形成されるとともに他端が閉じられ
て箱状に構成され、この開口4を下側に配置するととも
に閉じられた天井部5を上側に配置した伏せた状態で使
用され、かつ下側の開口4が蓋6により閉じられた真空
断熱容器が知られている。開口4においては、内壁1と
外壁2とは金属製の薄肉のメンブレン7を介して接続さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の真空断熱容器では、その内部を加熱する場合に、容
器の上部の温度が下部の温度よりも高くなる傾向があ
る。なぜなら、上述のように真空断熱容器を伏せた状態
で使用すると、メンブレン7にて構成されるヒートブリ
ッジ部分が容器の下部に位置して、図8に示すようにこ
のメンブレン7を通っての大きな熱流8が容器の下部に
おいて生じるためである。また通常、蓋6は真空断熱材
よりも断熱性能の劣る常圧断熱材にて構成されることか
ら、この蓋6を通っての熱流9も他の真空断熱部分に比
べ大きくなる。なお、蓋6の常圧断熱材としては、ロッ
クウール、セラミックウール、ケイ酸カルシウム、マイ
クロサームなどが利用される。
【0004】すなわち、このようなメンブレン7による
ヒートブリッジと蓋6とによる熱流8、9の影響で、容
器の下部からの放熱が他の部分よりも極端に大きくなる
傾向がある。さらに容器の内部の空気が自然対流するこ
とも原因して、容器内の上部の温度が下部の温度よりも
高くなり、内容物を均一に加熱できないという問題点が
ある。
【0005】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、容器内の上部と下部との温度差をできる限り小さ
くして、内容物を均一に加熱できるようにすることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、容器の天井部における真空断熱層の内部に、
この真空断熱層における他の部分よりも伝熱性の良好な
部材を配置したものである。
【0007】このような構成であると、伝熱性の良好な
部材が存在することによって、容器の天井部において外
壁へ良好に熱が伝わることになる。このため、この天井
部の断熱性を低下させてその放熱性を向上させることが
可能になり、その結果、容器の上部と下部との温度差が
小さくなって、内容物を均一に加熱することが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図6にもとづき、図7および図8に示したものと同
一の部材には同一の参照番号を付して、詳細に説明す
る。
【0009】図1〜図2に示すように、真空断熱容器の
天井部5の真空断熱層3には、伝熱体11が設けられてい
る。図1〜図4に示すように、この伝熱体11は、中空の
箱体にて構成されており、上板12と下板13と側板14とを
有している。この伝熱体11は、熱の良導体であるアルミ
ニウムなどの金属にて形成されており、その下板13が内
壁1に接するように配置されている。また、伝熱体11と
外壁2との間には、粉末や繊維などを充填したうえで真
空断熱層3の他の部分と同様に真空排気された真空断熱
部15が、一定の厚さで設けられている。
【0010】箱状の伝熱体11の内部には充填層16が設け
られており、この充填層16は、耐圧性を有する充填材に
て構成されている。この耐圧性を有する充填材は、無機
繊維や粉末、あるいはケイ酸カルシウムの成形板などの
材料にて構成されて、中空の箱状の伝熱体11の内部に充
填されている。
【0011】伝熱体11を構成する側板14には貫通口17が
形成されており、真空断熱層3を真空排気するときにこ
の充填層16も同時に排気できるように構成されている。
なお、この貫通口17は、上板12に形成することも可能で
ある。この貫通口17の大きさは、排気速度を考慮して設
定される。
【0012】このような構成によれば、天井部5の内壁
1からの熱は、熱の良導体である伝熱体11の下板13と側
板14とを経て、その上板12へ円滑に伝わる。上板12と容
器の外壁2との間には真空断熱部15が存在するため、こ
の外壁2の温度が極端に上昇することを防止する。この
真空断熱部15を構成する粉末・繊維の断熱性能や、その
厚さを変えることによって、天井部5からの放熱量を変
えることができる。
【0013】伝熱体11の内部に設けられた充填層16の密
度は、通常500kg/m3以下であるので、この伝熱体11
にたとえば密度2700kg/m3の中実のアルミ材を用い
るよりも軽量化を図ることができる。しかも側板14を熱
の良導体で構成しているため、中実体の場合とほぼ同等
の放熱作用を期待することができる。また充填層16を構
成する充填材は、耐圧性を有しているので、容器の天井
部5に加わる大気圧をサポートすることができ、このた
め伝熱体11が大気圧の作用で変形したりつぶれたりする
ことを防止できる。
【0014】なお、伝熱体11は、上述のようなアルミニ
ウム材に代えて、銅や炭素鋼やステンレス鋼などにて形
成することもできる。
【0015】図5〜図6は、本発明の他の実施の形態を
示す。図示のように天井部5が細長く形成されている場
合は、複数の伝熱体11を並設しても良い。また、この図
5〜図6の例では、上板12に貫通口17が形成された伝熱
体11が例示されている。
【0016】
【実施例】幅1000mm、奥行500mm、高さ1000
mmの外寸法を有するとともに、繊維を充填した真空断熱
層の断熱厚さが40mmである保温容器を準備した。この
容器の底部の開口におけるメンブレンは、厚さ0.8mm
のJISのSUS304材にて形成した。底部の蓋は、
厚さ70mmのマイクロサームにて形成しした。このよう
な真空断熱容器において、本発明にもとづく伝熱体を用
いない場合は、上側の(天井側)と下側の部分との放熱
比率は、(上側):(下側)=1:9であった。
【0017】この保温容器の真空断熱層に、幅600m
m、奥行300mm、高さ27mmの外寸法を有するアルミ
ニウム製の伝熱体を設置した。その上板および下板の厚
さは6mm、側板の厚さは2mmであり、4面の側板にはそ
れぞれ貫通口を形成した。またその内部には繊維を充填
して厚さ15mmの充填層を形成した。
【0018】真空断熱層を真空排気して保温容器を形成
したところ、上側(天井側)と下側の部分との放熱比率
を、(上側):(下側)=1:3にすることができ、内
部温度を均一化しやすい容器が得られた。
【0019】この場合に、内部に充填層を形成した中空
のアルミニウム製の断熱体の質量は約6kgであり、ほぼ
同等の伝熱効果を有する厚さ27mmのアルミニウムの中
実板を用いた場合の質量である約13kgの二分の一以下
にすることができた。またこのため、安価に構成するこ
とができた。
【0020】また、伝熱体と容器の外壁との間に真空断
熱部を形成したため、このような保温容器の内部を20
0℃に加熱したときに、外気温が20℃であれば、天井
部の外壁温度を60℃以下にすることができ、火傷を防
止することができた。これに対し、伝熱体を内壁のみな
らず外壁にも接触させた場合には、外壁の温度が100
℃を超え、火傷の危険があった。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によると、真空断熱
容器の天井部における真空断熱層の内部に、この真空断
熱層における他の部分よりも伝熱性の良好な部材を配置
したため、容器の天井部において外壁へ良好に熱を伝え
ることができ、このため、この天井部の断熱性を低下さ
せてその放熱性を向上させることができ、したがって、
真空断熱容器の上部と下部との温度差を小さくすること
ができて、その内容物を均一に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空断熱容器の実施の一形態を示す図
である。
【図2】図1におけるI−I線に沿った断面図である。
【図3】図1における伝熱体の斜視図である。
【図4】図3におけるII−II線に沿った断面図である。
【図5】本発明の真空断熱容器の実施の他の形態を示す
図である。
【図6】図5における III−III 線に沿った断面図であ
る。
【図7】従来の真空断熱容器の断面図である。
【図8】図7における要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 内壁 2 外壁 3 真空断熱層 4 開口 5 天井部 6 蓋 11 伝熱体 15 真空断熱部 16 充填層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁と外壁との間に真空断熱層を有し、
    一端に開口が形成されるとともに他端が閉じられて箱状
    に構成され、前記開口を下側に配置するとともに前記閉
    じられた天井部を上側に配置した伏せた状態で使用さ
    れ、かつ前記下側の開口が蓋により閉じられた真空断熱
    容器であって、前記天井部における真空断熱層の内部
    に、この真空断熱層における他の部分よりも伝熱性の良
    好な部材を配置したことを特徴とする真空断熱容器。
  2. 【請求項2】 伝熱性の良好な部材が内壁に接して設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の真空断熱容
    器。
  3. 【請求項3】 伝熱性の良好な部材と外壁との間に真空
    断熱部が形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の真空断熱容器。
  4. 【請求項4】 伝熱性の良好な部材が金属製の中空の箱
    体にて構成されていることを特徴とする請求項1から3
    までのいずれか1項記載の真空断熱容器。
  5. 【請求項5】 箱体の内部に耐圧性を有する充填材が充
    填されていることを特徴とする請求項4記載の真空断熱
    容器。
JP7278215A 1995-10-26 1995-10-26 真空断熱容器 Pending JPH09119589A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502118A (ja) * 2000-06-30 2004-01-22 サエス ゲッターズ ソチエタ ペル アツィオニ 非平面を有する物体の断熱用の真空パネル
CN102388254A (zh) * 2009-04-07 2012-03-21 松下电器产业株式会社 纤维隔热体和使用它的真空隔热体

Cited By (3)

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JP2004502118A (ja) * 2000-06-30 2004-01-22 サエス ゲッターズ ソチエタ ペル アツィオニ 非平面を有する物体の断熱用の真空パネル
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