JPH07232737A - 飲料用金属容器 - Google Patents
飲料用金属容器Info
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Abstract
料の種類及び、高温の影響を受ける飲料充填後の取り扱
いに対しても、ガスバリアー性、耐腐食性に優れ、飲料
中のフレーバーの損失や飲料への溶出がなく、飲料の品
質及び香味を劣化させることがない飲料用金属容器を提
供する。 【構成】 本発明の飲料用金属容器は、金属容器の内面
に樹脂組成物が被覆され、該樹脂組成物が、ポリ塩化ビ
ニルを30〜60重量%、フェノール樹脂を3〜10重
量%、エポキシ樹脂及びアクリル樹脂の共重合体を30
重量%以上含有することを特徴とする。
Description
し、更に詳しくは、ガスバリアー性、耐腐食性、耐アル
コール性、耐熱性に優れ、飲料の品質及び香味を劣化さ
せることのない飲料用金属容器に関するものである。
である密封性、外部からの光、水、ガス等への遮断性、
搬送或は輸送時の取扱の簡便性等から、また自動販売機
の普及にも伴い、非常に多用されている。これらの飲料
用金属容器の内面は、金属と内容物である飲料との接触
による影響を防止するため、通常樹脂組成物で塗装され
ている。昨今では、飲料用金属容器に充填される飲料も
多様化しており、果実飲料、乳性飲料、ミネラルウオー
タ、紅茶、日本茶やウーロン茶等の茶飲料、コーヒー飲
料、炭酸飲料からビール、清酒、ワイン、カクテル等の
アルコール飲料までと様々であり、また、乳或いは乳製
品入りの飲料であるコーヒー飲料、ココア飲料、スープ
系飲料、中性飲料等のように、ホットパックや加熱殺菌
を要する飲料も多く、さらに、店頭において加温されて
販売される飲料も多くなってきており、飲料用金属容器
に求められる適性も多様化且つ高度化している。
は、エポキシ/尿素系樹脂組成物、エポキシ/フェノー
ル系樹脂組成物、エポキシ/アクリル/メラミン系樹脂
組成物、エポキシ/アクリル/フェノール系樹脂組成物
等のエポキシ系樹脂を主成分としたものと、ポリ塩化ビ
ニル/ポリ塩化ビニル酢酸ビニル/プロピオン酸または
マレイン酸共重合体/エポキシ/フェノール系樹脂組成
物(例えば、特公平3−75419号公報等参照のこ
と)、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体/エポキシ/
尿素等のビニル系樹脂を主成分としたものなどがある。
これら樹脂組成物の中から充填される飲料の性質及び飲
料充填以降の取り扱い条件等に適合した樹脂組成物を選
択し、金属容器の内面にこの樹脂組成物を塗布し焼き付
けることにより塗膜を形成し、飲料用金属容器が製造さ
れている。
来の樹脂組成物には次に挙げる様な欠点がある。エポキ
シ系樹脂組成物を被覆した場合、ワイン系飲料に含まれ
る亜硫酸ガス(SO2)をはじめとするガスに対するガ
スバリヤー性が劣っており、かつフレーバー成分の収着
性が高い。例えば、ワイン系飲料等を充填した場合、含
有する亜硫酸ガス(SO2)が塗膜を通過して下地の金
属面を腐食する虞があり、場合によっては内容物が漏洩
することもある。この亜硫酸ガスは下地の金属と反応し
て硫化水素(H2S)を発生させるが、この硫化水素
(H2S)は悪臭の主要因となるばかりでなく、飲料の
品質保持のために必要な亜硫酸ガス(SO2)を消費す
るため飲料の品質を劣化させフレーバーを損なうことと
なる。また、この樹脂組成物は飲料中のフレーバーを特
徴付ける成分を収着しやすく、飲料用金属容器の内面に
被覆するには官能的に充分満足のできるものではない。
合、例えば、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体/エポ
キシ/尿素系樹脂組成物を例にとると、エポキシ系樹脂
組成物と同様に亜硫酸ガス(SO2)等に対するガスバ
リヤー性に乏しく、やはり腐食や漏洩の危険性及び官能
的な問題がある。さらに、耐熱性に乏しいために、飲料
の充填時或は充填後の加熱殺菌等により高温の影響を受
けた場合や、比較的高温で加温保存された場合に、塗膜
からの低分子成分の飲料中への溶出が起こり或は促進さ
れ、フレーバーを損なうという欠点がある。
ニル/プロピオン酸またはマレイン酸共重合体/エポキ
シ/フェノール系樹脂組成物を被覆した場合は、ガスバ
リヤー性に優れ耐腐食性も良好であり、かつ、フレーバ
ー成分の収着量も少ないため、ワイン系飲料やその他の
飲料を充填した場合、官能的にも満足でき漏洩に至るこ
ともない。しかしながら、この樹脂組成物においても、
上記ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体/エポキシ/尿
素系樹脂組成物と同様耐熱性に乏しいため、官能的に満
足できない場合がある。その原因は、熱の影響を受けた
際に塩化ビニル酢酸ビニル/プロピオン酸またはマレイ
ン酸共重合体及びエポキシ樹脂中の低分子成分が飲料中
に溶出するためであると考えられる。さらに、この樹脂
組成物を金属容器の内面に塗布する場合、多量の揮発性
の有機溶媒を必要とし、焼付け時に揮発する溶剤が作業
環境を悪化させ社会的に問題になっている。
器の問題点としては、 (1) 塗膜中の低分子成分の溶出による飲料の香味劣
化 (2) 特に、飲料の加熱殺菌等により容器が高温の影
響を受けた場合や、冬季において飲料を加温して販売す
るために、容器が比較的高温で加温保存された場合の塗
膜中の低分子成分の溶出による飲料の香味劣化 (3) 飲料中のフレーバー成分が塗膜に収着すること
による飲料の香味劣化や低下 (4) ガスバリアー性が不充分な際の金属容器内面の
腐食による漏洩、異味異臭の発生による飲料の品質劣化
及び香味劣化 (5) 特に、ワイン系飲料の場合、含有する亜硫酸ガ
ス(SO2)と下地の金属面との反応により発生する硫
化水素(H2S)を主要因とする悪臭の発生、亜硫酸ガ
スの消費による飲料の品質劣化及び香味劣化 (6) 耐アルコール性が不充分な際の、金属容器内面
の腐食による漏洩、異味異臭の発生による飲料の品質劣
化及び香味劣化 (7) 塗布するために、樹脂組成物を溶解又は分散さ
せる際の、多量の揮発性有機溶媒の使用による作業環境
の悪化 等が挙げられる。
飲料用金属容器では、これらの問題点のいずれかが解決
できなかった。特に、飲料の場合、フレーバー保持性は
非常に重視されるため、これらの問題点は深刻であっ
た。昨今では、金属容器を用いる飲料の種類が多様化し
ており、様々な飲料の特性や飲料への加熱処理、加温保
存等の熱の影響に対しても優れた適性を示す樹脂組成物
を被覆した飲料用金属容器の開発が望まれていた。
のであって、ガスバリアー性、耐腐食性、耐アルコール
性、耐熱性に優れ、容器内面を被覆する樹脂組成物から
の飲料中への溶出がなく、また、飲料中のフレーバーの
収着性がなく飲料の品質及び香味を劣化させることのな
い、飲料用金属容器を提供するものである。
のできる請求項1記載の飲料用金属容器は、金属容器の
内面に樹脂組成物が被覆されたもので、この樹脂組成物
は、ポリ塩化ビニルを30〜60重量%、フェノール樹
脂を3〜10重量%、エポキシ樹脂及びアクリル樹脂の
共重合体を30重量%以上含有することを特徴とするも
のである。
請求項1記載の飲料用金属容器において、前記フェノー
ル樹脂を4〜8重量%含有することを特徴とするもので
ある。
請求項1または2のいずれか1項記載の飲料用金属容器
が、アルコール飲料用であることを特徴とするものであ
る。
請求項1ないし3のいずれか1項記載の飲料用金属容器
が、耐熱性であることを特徴とするものである。
する親水性溶媒中に溶解または分散させて均一とし、ス
プレーまたはロールコーティング等により金属容器内面
に塗布し、その後加熱することにより硬化させ、前記金
属容器内面に塗膜を形成する。本発明に係る樹脂組成物
による被覆は、金属容器の内面、特に内容物の飲料と接
触する部分に形成するものであり、缶胴内面に塗布され
ておれば、本発明の効果は充分に得られる。前記金属容
器の金属材料としては、アルミニウム、ブリキ、クロム
メッキ鋼板(いわゆるティンフリースチール)及びこれ
らの金属材料を組み合わせた金属材料が好適に用いられ
る。
化重合法または懸濁重合法により得られる粉末状のもの
で平均分子量が80000〜150000程度の大きさ
のものが好適であり、例えば、日本ゼオン社製の「ゼオ
ン121」等である。ここで、前記ポリ塩化ビニルの添
加量を30〜60重量%に限定した理由は、60重量%
を越えて添加した場合、樹脂組成物の粘度が非常に高く
なるために塑性流動性を示すようになり、塗布する際に
塗膜の厚みが不均一になり易く、かつポリ塩化ビニル粉
末が樹脂組成物中で沈澱し易くなるからであり、さら
に、この樹脂組成物を焼き付けた金属容器に飲料を充填
した場合、飲料中にポリ塩化ビニルから低分子成分が溶
出するようになり飲料のフレーバーに悪影響を及ぼすか
らである。また、30重量%未満の添加量の場合、飲料
中のフレーバー成分が収着されやすくなり、またガスバ
リヤー性が不充分となる。
は、平均分子量が300〜1000程度の大きさの油状
または軟らかい固体状のもので、反応系としてはフェノ
ールをホルムアルデヒドと反応させて熱硬化型レゾール
としたもの、またはビスフェノールAとホルマリンを反
応させたもの等が好適である。また、該フェノール樹脂
は一核体(ベンゼン環が1つのもの)の含有率が5%以
下の方が好ましい。一核体の含有率が5%を越える場
合、本願発明の特許請求の範囲内であっても塗膜から飲
料への抽出物が多くなり官能的に問題が生じる虞がある
からである。該フェノール樹脂の添加量を3〜10重量
%に限定した理由は、3重量%未満の添加量では下地金
属との密着性が十分ではなく、塗膜の硬度及び耐腐食性
が不充分となり、種々のガスに対するガスバリヤー性が
低下するためであり、また、10重量%を越えて添加し
た場合、塗膜の硬度が上がりすぎるために脆くなり、衝
撃等を受けた場合に割れが生じ易くなるからである。
のみを鑑みると、添加量が4重量%から8重量%の範囲
が最も密着性に優れたものとなり、4重量%より少ない
場合または8重量%より多い場合には、密着性が劣って
くる傾向になってくる。また、特に添加量が8重量%よ
り多い場合には、飲料中へ塗膜から、若干抽出が認めら
れる場合がある。従って、より好ましいフェノール樹脂
の添加量の範囲は、4重量%から8重量%の範囲であ
る。
びアクリル樹脂の共重合体は、エポキシ樹脂と、該エポ
キシ樹脂に対して配合比15〜30重量%程度のアクリ
ル樹脂との共重合体で、例えば、メタクリル酸/スチレ
ン/エチルアクリレート等のモノマーを予め重合させ、
その後この共重合体をエポキシ樹脂とエステル化させエ
ポキシアクリル共重合体とする方法、または、エポキシ
樹脂に過酸化ベンゾイル等の触媒と共にメタクリル酸/
スチレン/エチルアクリレート等のモノマーを滴下する
ことによりエポキシ樹脂に該モノマーをグラフト化しエ
ポキシアクリル共重合体とする方法等により作ることが
できる。
が2000以上のものが好適であり、例えば、シェル化
学(株)製の「エピコート1010」、「エピコート1
009」等が挙げられる。エポキシ当量は小さいと飲料
中への低分子エポキシ成分の溶出量が増大しフレーバー
に悪影響を及ぼすため好ましくない。
に対して配合比15〜30重量%程度とするのが好まし
いが、該アクリル樹脂の配合量は、塗膜の硬度及び耐腐
食性に問題が生じなければ特に限定する必要はない。こ
こで、該エポキシ樹脂及びアクリル樹脂の共重合体の添
加量を30重量%以上に限定した理由は、30重量%未
満であると、前記ポリ塩化ビニルが溶媒中に十分に分散
されず沈澱し易くなってしまうからである。一旦沈澱し
たものは簡単な攪拌では元の分散状態に戻らず、ポリ塩
化ビニル粒子は凝集状態のまま存在することとなり、ポ
リ塩化ビニル粒子の分散が不均一な塗料となる。この様
な塗料を金属容器内面に塗布すると塗装時に塗膜中に穴
や抜けが発生し、金属容器のカバー適性に問題が生じ、
加工性が悪化する。また、ポリ塩化ビニル粒子の分散が
不均一であるために、塗膜中にポリ塩化ビニル粒子の含
有量が少ない部分が生じ、期待するガスバリヤー性が得
られなくなる等の問題が生じる。
中に該樹脂組成物を溶解または分散させて均一とし、金
属容器の内面に塗布した後に焼付ける。これにより、従
来の樹脂組成物の様に、トルエン、キシレン、ヘキサン
等を含む揮発性の有機溶剤を使用しないため、大気を汚
染する危険性が極めて小さく、作業環境も改善されるた
めに、社会環境的にも好ましいものである。前記親水性
溶媒としては、例えば、ブチル−β−オキシエチルエ−
テル(ブチルセロソルブ)、ブタノ−ル、アミルアルコ
−ル、ジメチルエタノールアミン等を含有する水溶液が
好適に用いられる。
成物により被覆された本発明に係る金属容器は、ガスバ
リヤー性、耐腐食性及び耐アルコール性が向上し、かつ
内容物のフレーバー成分の収着量も少なく、香味劣化の
虞がなくなる。さらに、前記金属容器は充填された飲料
のフレーバー劣化に影響する低分子成分の溶出が少な
く、特に高温の影響を受けた場合または高温保存時にお
ける香味劣化も小さく、耐熱性がある。これより、本発
明による金属容器は、亜硫酸ガス(SO2)を含有する
ワイ ン系飲料や各種加熱処理が必要な飲料、または加
温(約60℃程度)した後に飲用に供する飲料を充填す
るのに好適であり、該金属容器に充填された飲料は、長
時間経過後も本来の香味及び品質を失うことがない。更
に、本発明に係る金属容器は飲料用として開発されたも
のであるが、上記のような効果を有することから、食品
全般のための金属容器として使用するにも好適である。
示し、本発明について説明する。なお、本実施例におい
ては、本発明の金属容器の一例として缶胴を選択し、以
下の各種試験を行なっているが、これは本発明を例示す
るものであって、何等本発明を限定するものではない。
容量250mlのアルミニウム製缶の缶胴内面に、本発
明に係る下記の表1に示すような樹脂組成物(A’〜
F’)を膜厚が3μm以上になるように塗布し、その後
焼付けを行い塗膜を形成しサンプル(A〜F)とした。
焼付け条件は、210℃、60秒とした。また、表1中
のエポキシアクリル共重合体(エポキシ樹脂とアクリル
樹脂の共重合体)は、エポキシ樹脂80重量%とアクリ
ル樹脂20重量%を共重合させたものを用いた。なお、
これらの樹脂組成物(A’〜F’)は、いずれも溶媒に
溶解させて均一としたものを用いた。前記溶媒として
は、水を80容量%含むとともに、n−ブタノール、ブ
チルセロソルブ及びジメチルエタノールアミンを合計2
0容量%含む組成のものを用いた。
る下記の表2に示すような樹脂組成物(G’〜M’)を
前記サンプルと同様に膜厚が3μm以上になるように缶
胴内面に塗布し、焼付けを行い塗膜を形成し比較用のサ
ンプル(G〜M)とした。
解させた溶媒をあわせて表3に示す。
の表4に示すような樹脂組成物(N’〜S’)を前記サ
ンプルと同様に膜厚が3μm以上になるように缶胴内面
に塗布し、焼付けを行い塗膜を形成し比較用のサンプル
(N〜S)とした。
解させた溶媒をあわせて表5に示す。
存安定性を調べるために、前記各樹脂組成物をガラス容
器に充填し室温(25℃)にて2週間放置し、前記各樹
脂組成物の状態を目視で観察した。その結果、L’,
M’の各樹脂組成物についてはポリ塩化ビニル粒子が沈
澱しているのが認められたが、L’,M’以外の樹脂組
成物については何等沈澱物が認められなかった。
試験を行い評価した。ここでは、上記A〜Mのサンプル
の金属容器胴部を2cmの幅で切り抜き試験片とし、こ
の試験片で0.9mmの厚みのアルミニウム板を挟み、
次いで3kgの重りを40cmの高さから落下させるこ
とにより前記試験片に曲げ加工を施し、この曲げ加工を
施した部位のERV値を測定した。ここでのERV値と
は、1重量%NaCl水溶液を介して6.2Vの電圧を
印加した場合に流れる電流の量である。このERV値が
高いほど、衝撃を受けた際に塗膜の割れや亀裂が生じる
可能性が高くなると判断できる。表6に曲げ加工試験の
結果を示す。
腐食性試験を行い評価した。ここでは、上記A〜Mの各
サンプルについて、エタノールを20容量%、クエン酸
を1重量%、メタ亜硫酸カリウムを1000ppm含む
水溶液をそれぞれ充填し、缶蓋を卷き締めた。その後、
37℃で1カ月間保存し、その後の缶内面の腐食状態を
目視で観察した。缶蓋はいずれもアルミニウム製で内面
を表4に掲げる塩化ビニル/塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体(マレイン酸を含む)/エポキシ/フェノール系の
樹脂組成物で被覆したものを用いた。耐腐食性試験の評
価は、全く腐食が認められなかったものを「○」、僅か
に腐食が認められたものを「△」、明かに腐食が認めら
れるものを「×」とした。表7に耐腐食性試験の結果を
示す。
各サンプルでは曲げ加工試験、耐腐食性試験共に良好な
結果を得ているのに対し、A,E,Fの各サンプルでは
曲げ加工試験または耐腐食性試験のいずれか一方の特性
が若干低下しており、また、G〜Mの各比較用のサンプ
ルに至ってはMを除き曲げ加工試験または耐腐食性試験
のいずれか一方の特性がかなり低下していることが明白
である。
水、10容量%エタノール水溶液(10V/V%EtO
H)をそれぞれ充填した後、缶蓋を卷き締めた。その
後、蒸留水 を充填したものについては121℃で30
分間加熱処理を行い、また、エタノール水溶液を充填し
たものについては70℃で1週間ないし4週間保存し、
それぞれについて官能試験を行なった。缶蓋はいずれも
アルミニウム製で内面を表4に掲げるエポキシ/フェノ
ール系の樹脂組成物で被覆したものを用いた。表8に官
能試験の結果を示す。官能試験の評価は、味覚及び臭い
について全く問題がなかったものを「○」、味覚及び臭
いに僅かに変質が認められるものを「△」、味覚及び臭
いに明かに変質が認められるものを「×」とした。
を充填し缶蓋を卷き締めた後、35℃の下で1か月保存
した後に官能試験及び耐腐食性試験を行なった。また、
塗膜の割れ易さを調べるために、白ワインを充填し缶蓋
を卷き締めた後に缶胴に凹みを付け、その後35℃の下
で1か月間保存し官能試験及び耐腐食性試験を行なっ
た。缶蓋はいずれもアルミニウム製で内面を表4に掲げ
る塩化ビニル/塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(マレイ
ン酸を含む)/エポキシ/フェノール系の樹脂組成物で
被覆したものを用いた。表9に官能試験及び耐腐食性試
験の結果を示す。官能試験の評価については上記と同様
とし、耐腐食性試験については、塗膜に割れが全く認め
られなかったものを「○」、僅かに割れが認められるも
のを「△」、明かに割れが認められるものを「×」とし
た。
たウイスキー(アルコ−ル濃度:9%)を充填し缶蓋を
卷き締めた後、70℃の下で5週間保存した後に官能試
験を行なった。缶蓋はいずれもアルミニウム製で内面を
表4に掲げるエポキシ/フェノール系の樹脂組成物で被
覆したものを用いた。表10に官能試験の結果を示す。
茶を充填し缶蓋を卷き締めた後、121℃で20分加熱
処理を行ない、70℃の下で5週間保存した後に官能試
験を行なった。缶蓋はいずれもアルミニウム製で内面を
表4に掲げるエポキシ/フェノール系の樹脂組成物で被
覆したものを用いた。表11に官能試験の結果を示す。
水、10容量%エタノール水溶液をそれぞれ充填し缶蓋
を卷き締めた後、121℃で20分間加熱処理を行なっ
た後に、各充填液への溶出分析試験を行なった。缶蓋は
いずれもアルミニウム製で、表4に掲げたエポキシ/フ
ェノール系に樹脂組成物で被覆したものを用いた。この
溶出分析試験は、充填液の190nmから350nmま
での範囲の吸光度を測定したものと、充填液に含まれる
溶出成分をエチルエーテル、n−ペンタン等の有機溶媒
を用いて抽出し、200倍以上に濃縮した後にガスクロ
マトグラフィにより定性分析を行なったものの2種とし
た。また、いずれのサンプルも、充填に用いた蒸留水及
び10容量%エタノール水溶液を予めガラス瓶に分取し
たものを対照とした。
溶出分析試験の評価については、対照と比較して何等差
が認められなかったものを「○」、吸光度またはガスク
ロマトグラムの上に対照には検出されないピークが認め
られたものを「×」とした。
量%エタノール水溶液をそれぞれ充填し缶蓋を卷き締め
た。その後、35℃で1カ月間保存し、各充填液への溶
出分析試験を行なった。缶蓋はいずれもアルミニウム製
で、表4に掲げた塩化ビニル/塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体(マレイン酸を含む)/エポキシ/フェノール系
に樹脂組成物で被覆したものを用いた。この溶出分析試
験は、充填液の190nmから350nmまでの範囲の
吸光度を測定したものと、充填液に含まれる溶出成分を
エチルエーテル、n−ペンタン等の有機溶媒を用いて抽
出し、200倍以上に濃縮した後にガスクロマトグラフ
ィにより定性分析を行なったものの2種とした。また、
いずれのサンプルも、充填に用いた45容量%エタノー
ル水溶液を予めガラス瓶に分取したものを対照とした。
分析試験の評価については、対照と比較して何等差が認
められなかったものを「○」、吸光度またはガスクロマ
トグラム上に対照には検出されないピークが認められた
ものを「×」とした。
発明に係る金属容器の一例としてBを、また、比較例と
して上記実施例の(1)ないし(6)において官能試験
の評価が全体的に高かったP及びQをそれぞれ選択し、
これらの各サンプルに対して以下の試験を行なった。サ
ンプルB、P及びQの各金属容器にフレーバー水溶液を
それぞれ充填し、缶蓋を巻き締めた後、35℃で2週間
保存し、その後、各缶胴から120cm2の面積の試験
片を切取り、それを蒸留水で洗浄した後に100mlの
エチルエーテル中に1昼夜浸漬した。その後、試験片を
エチルエーテルから取り出してこのエチルエーテル溶液
を50倍に濃縮し、ガスクロマトグラフィにより塗膜中
のフレーバー成分の収着量を測定した。
ン、オクタナールを各2ppmずつ添加した1容量%エ
タノール水溶液を用いた。また、缶蓋はいずれもアルミ
ニウム製で、表4に掲げた塩化ビニル/塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体(マレイン酸を含む)/エポキシ/フェ
ノール系に樹脂組成物で被覆したものを用いた。表14
に収着量の測定結果を示す。
に、本発明に係るサンプルA〜Fでは、比較用のサンプ
ルG〜Sのものと比較して、金属容器に充填する飲料が
官能的に非常に微妙な水やウーロン茶、アルコール或は
アルコール飲料、亜硫酸ガスを含有するワイン系飲料の
いずれにおいても、また、充填後に加熱処理を行なった
場合や高温で加温保存された場合においても、官能試
験、耐腐食性試験、そして飲料への溶出分析試験、フレ
ーバー成分の収着量試験においても、良好な結果を得て
いることが判る。
容器の一例として、充填する飲料との接触の多い缶胴を
選択して各種試験を行なっているが、充填する飲料と接
触する缶蓋の内側を本発明に係る樹脂組成物で被覆する
ことによって、同様の効果を得ることができるのは明か
である。
載の飲料用金属容器によれば、金属容器の内面に樹脂組
成物が被覆され、該樹脂組成物がポリ塩化ビニルを30
〜60重量%、フェノール樹脂を3〜10重量%、エポ
キシ樹脂及びアクリル樹脂の共重合体を30重量%以上
含有することとしたので、ガスバリヤー性、耐腐食性、
耐アルコール性及び耐熱性を向上或いは付加させること
ができ、また、樹脂組成物からの飲料への溶出がなく、
且つ樹脂組成物への飲料中のフレーバー成分の収着量が
少ない飲料用金属容器を得ることができた。
り、非常に微妙な官能特性を要求されるミネラルウオー
ター或いは茶飲料、アルコールを含む飲料、亜硫酸ガス
を含有するワイン系飲料等、いずれの飲料を充填した場
合においても、飲料の品質及び香味を劣化させることが
なく、また、充填された飲料は、長時間保存されても本
来の香味及び品質が損なわれることがなく、優良な飲料
用金属容器として用いることができる。
ーヒー飲料、ココア飲料、スープ系飲料、中性飲料等に
おいて、高温での充填や充填後の加熱殺菌等のように、
高温(100℃以上)での処理が行なわれた場合や、比
較的高温(約60℃以上)で加温保存された場合にも、
同様に飲料の品質及び香味を劣化させることがなく、優
良な飲料用金属容器として用いることができる。
は、多様化するどのような飲料にも優れた適性を示し、
また飲料充填等の金属容器入りの飲料の製造工程の様々
な温度条件においてもその特性が損なわれることなく、
更に、高温での保存或いは販売にも適した飲料用金属容
器を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属容器の内面に樹脂組成物が被覆さ
れ、 該樹脂組成物が、ポリ塩化ビニルを30〜60重量%、
フェノール樹脂を3〜10重量%、エポキシ樹脂及びア
クリル樹脂の共重合体を30重量%以上含有することを
特徴とする飲料用金属容器。 - 【請求項2】 請求項1記載の飲料用金属容器におい
て、 前記フェノール樹脂を4重量%から8重量%の範囲で含
有することを特徴とする飲料用金属容器。 - 【請求項3】 請求項1または2のいずれか1項記載の
飲料用金属容器が、アルコール飲料用であることを特徴
とする飲料用金属容器。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
飲料用金属容器が、耐熱性であることを特徴とする飲料
用金属容器。
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