JPH0723272A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH0723272A
JPH0723272A JP5160895A JP16089593A JPH0723272A JP H0723272 A JPH0723272 A JP H0723272A JP 5160895 A JP5160895 A JP 5160895A JP 16089593 A JP16089593 A JP 16089593A JP H0723272 A JPH0723272 A JP H0723272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
distance measuring
signal
focus
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5160895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5160895A priority Critical patent/JPH0723272A/ja
Publication of JPH0723272A publication Critical patent/JPH0723272A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動きのある被写体に対して、ピントのふわつ
きや、被写体追従の遅れを抑え、応答性、安定性に優れ
たAF性能を実現したカメラを提供することにある。 【構成】 カメラの動きを検出する動き検出手段と、被
写体像の映像信号から合焦度に応じた鮮鋭度信号を抽出
する抽出手段と、前記抽出手段により、前記鮮鋭度信号
を抽出するために前記映像信号の一部の領域をゲートす
るゲート手段と、前記ゲートされた領域内における前記
鮮鋭度信号に基づいて焦点調節を行う焦点調節手段と、
前記動き検出手段によるカメラの動きに応じて前記ゲー
ト手段を制御し、ゲートする領域の大きさを決定するゲ
ート領域選択手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動的に被写体に合焦
させる自動焦点調節装置を備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラなどの2次元撮像素子など
を有する装置では、被写体の映像信号より画面の鮮鋭度
を検出し、それが最大となるようにフオーカスレンズ位
置を制御して、ピントを合わせる方法が知られている。
【0003】前記鮮鋭度の評価としては一般に、バンド
パスフイルタより抽出された映像信号の高周波成分の強
度、あるいは微分回路などにより抽出された映像信号の
ボケ幅検出強度などを用いる。これらの信号は、通常被
写体を撮影した場合、ピントがボケている状態では小さ
く、ピントが合うにつれて大きくなり、完全にピントが
合った状態で、最大値に達する。従って、フオーカスレ
ンズの制御は前記鮮鋭度信号が小さいときは、大きくな
る方向になるべく早く動かし、大きくなるにつれて、ゆ
っくりと動かして、精度良く山の頂上でフオーカスレン
ズを止めるように、すなわちピントを合わせるようにす
る。また、一般にこのようなオートフオーカス方式を山
登り法オートフオーカス(以下「山登りAF」と略す)
と呼んでいる。
【0004】この山登りAFに必要な鮮鋭度信号を抽出
する領域(以下「測距枠」という)は、画面のほぼ中央
に設定している(図3にAで示す中央の測距枠参照)。
これは、撮影者が撮影したい被写体を画面の中央部に持
ってくることを想定しているためである。
【0005】しかしながら、測距枠を画面中央に固定し
ていると、撮影する被写体が測距枠内から測距枠外に移
動して行くような場合、本来現在のフオーカス位置が合
焦位置であるのに、被写体がいなくなったとして、ボケ
を生ずる方向にフオーカスレンズを動かしてしまい、不
必要なボケを生じるという問題があった。
【0006】このような問題点を解決するために、本出
願人は鮮鋭度信号の変化に応じて測距枠の大きさを可変
し、被写体の移動に対してもボケを生じないようにした
AF装置を開発し、特許出願した(特願平5−1270
77号)。
【0007】図2,図3,図4はその具体的な処理動作
を説明するものであり、図2はシステム制御用のマイク
ロコンピユータ(以下マイコンと称す)が行う処理のう
ちAF制御の部分のフローチヤートを示している。マイ
コンには各レンズの位置情報や前記鮮鋭度信号が取り込
まれ、その信号強度に応じて、マイコンは、内部プログ
ラムに基づき、山登りAF処理を行い、レンズの駆動/
停止命令を、レンズの駆動アクチユエータに接続された
モータドライバに出力することにより、オートフオーカ
ス制御を行う。
【0008】図2に示す処理は一定時間(例えば垂直同
期期間)に実行される。同図のステツプ201において
ズーム中かどうかの判断を行いズーム中でなければ、合
焦かどうかの判断を行う(ステツプ202)。合焦であ
ればマイコン内のカウンタのカウント値Cをインクリメ
ントし(ステツプ203)、このカウント値Cが偶数か
どうかを判断する(ステツプ204)。カウント値Cが
偶数の時には、測距枠を小とし(例えば図3にA(30
1)で示す測距枠を選択する)(ステツプ205)、前
回小さい測距枠で取り込んだ鮮鋭度信号(小測距枠信
号)Ess を、小測距枠信号の前回値Ess0とする(ステツ
プ206)と共に、今回の測距枠から抽出した鮮鋭度信
号Esを、小測距枠信号の今回値Ess とし(ステツプ20
7)、ステツプ208へ進む。ここで、測距枠の変更
は、画面内の映像信号から一部の領域の映像信号の抽出
を行うゲート回路へ、マイコンから抽出領域変更の制御
信号が供給されることにより行われる。
【0009】一方、ステツプ204で、カウント値Cが
奇数の時は、測距枠を大とし(例えば図3にD(30
4)で示す測距枠を選択する)(ステツプ212)、前
回大きい測距枠で取り込んだ鮮鋭度信号(大測距枠信
号)Esl を、大測距枠信号の前回値Esl0とする(ステツ
プ213)と共に、今回の測距枠から抽出した鮮鋭度信
号Esを、大測距枠信号の今回値Esl とし(214)、ス
テツプ215へ進む。
【0010】ステツプ208では、小測距枠の前回値Es
s0と今回値Ess がほぼ等しいかどうか判別し、その答え
がYES 、即ちEss0=Ess の時には合焦として本処理を終
了する。ステツプ208の答えがNOの時には、ステツプ
209で小測距枠信号の今回値Ess と大測距枠信号の今
回値Esl とがほぼ等しいかどうかの判断をする。この答
えがYES 、即ちEss =Esl の時には、カメラに対して被
写体が移動したか、あるいはカメラをパンニングしたた
めに被写体が小さい枠の外に出たと判断し、本処理を終
了する。
【0011】ステツプ209の答えがNO、即ち小測距枠
信号の今回値Ess と大測距枠信号の今回値Esl とが大き
く異なるときには、被写体の距離が大きく変化したと
判断し、非合焦とする(ステツプ210)と共にカウン
ト値Cをクリアして(ステツプ211)、本処理を終了
する。この場合、次に本処理を実行するときには、ズー
ム中でなければステツプ202の答えがNOとなり、21
6で測距枠の再設定処理(後に詳しく説明する)を行
い、ステツプ216で決まる測距枠で山登り制御を行う
(ステツプ217)。
【0012】一方、ステツプ215では大測距枠信号の
前回値Esl0と今回値Esl とがほぼ等しいかの判別をし、
答えがYES ならば合焦と判断して本処理を終了する。ス
テツプ215の答えがNO、即ち今回値Esl が前回値Esl0
から大きく変化したときには、前記ステツプ210に進
む。従つてこの場合には、次に本処理を実行するときに
は、ズーム中でなければステツプ216の処理実行後、
ステツプ217の山登り制御が行われる。尚、測距枠が
大きいときには、大きい測距枠に小さい測距枠が含まれ
るので、小測距枠信号の今回値Ess と大測距枠信号の今
回値Esl との比較を行う必要はない。但し、小さい測距
枠の全体が大きい測距枠に含まれていない場合には、ス
テツプ209の判定が必要となる。
【0013】ステツプ202で非合焦と判定されたとき
には、ステツプ216の測距枠決定ルーチンにて測距枠
の再設定がなされる。
【0014】ステツプ216は図4に示すフローチヤー
トにおける各ステツプの処理から構成されている。図4
の処理は山登り制御中における、パンニング動作等によ
って生じる被写体の中抜けに対して、不必要にボケる方
向にレンズを動かしてボケを増長しないようにするため
の処理である。
【0015】図4において、ステツプ401で現在の測
距枠が大きい測距枠であるか否かを判断し、その答えが
NOであるなら、本処理とは別の鮮鋭度信号取り込みルー
チンで決定される『鮮鋭度信号の1垂直同期期間前の値
Esb に比べ、鮮鋭度信号の今回の値Esが、しきい値k以
上小さくなったかどうか、即ち Esb - Es > k(kは
正の定数)かどうか』の判別を行う(ステツプ40
2)。
【0016】ステツプ402の答えがNOならばステツプ
216の処理を終了して、図2におけるステツプ217
の山登り制御へ行く。ステツプ402の答えがYES なら
ば、小さい測距枠内から現在の被写体距離に被写体がい
なくなったとして、小さい測距枠内から外へ被写体が移
動したのか、それとも被写体距離が大きく変化したの
か、を確認するために、1垂直同期期間前の鮮鋭度信号
値Esb を定数Pとしてメモリすると共に、大きい測距枠
への切り換えを行う(ステツプ405)。その際、測距
枠を切り換えたという意味で、切り換えフラグをセット
しておく(ステツプ404)。この場合、次にステツプ
216の測距枠決定ルーチンを実行するとき、測距枠が
大きくなっているのでステツプ406へ進むことにな
る。
【0017】ステツプ401で測距枠が大きいと判断さ
れた場合には、ステツプ406で切り換えフラグがセッ
トされているのかを判断する。切り換えフラグがクリア
の場合にはステツプ216の処理を終了しステツプ21
7へ行く。ステツプ406で切り換えフラグ=1の時、
ステツプ407で切り換えフラグをクリアし、ステツプ
408で大測距枠で取り込んだ鮮鋭度信号の今回値Esと
403でメモリしたPとがほぼ等しいかの判断を行う。
ステツプ408の答えがYES の時、ステツプ402でい
なくなったと認識された被写体は、小さい測距枠から外
へ移動したとして、大きな測距枠のままステツプ216
の処理を抜ける。この場合、次ステツプに216を実行
するときにはステツプ406で切り換えフラグがクリア
と判断され、合焦まで大きな測距枠のまま、山登り制御
を行うことになる。
【0018】一方、ステツプ408の答えがNOの場合
は、被写体距離が大きく変化したとして、測距枠を再び
小さく切り換えてステツプ216を抜ける。
【0019】従って、ステップ215で大測距枠状態で
非合焦となった場合には、大きな測距枠のまま山登り制
御を行う。
【0020】また、ステツプ209で小測距枠状態で非
合焦となった場合には、山登り制御実行中、鮮鋭度信号
の変化量が小さければ小さい測距枠のまま、変化量が大
きなときには、一旦大きな測距枠の信号を見て、被写体
の移動か、被写体距離の変化かを判断し、前者は小さい
測距枠、後者は大きな測距枠に設定して、合焦するま
で、又はズームされるまで、山登り制御を実行する。
【0021】尚、ステツプ201でズーム中と判断され
たときには、カウント値Cをクリアし(ステツプ21
8)、ステツプ205からステツプ207と同一の処理
を行って(ステツプ219から221)本処理を終了す
る。ズーム中に測距枠を小さくするのは、画角変化のた
めに、大きな測距枠にすると、次々に被写体が画面内か
ら抜けてしまうため、鮮鋭度信号の変化が大きくなり、
大きな測距枠での情報が意味をなさなくなるためであ
る。
【0022】図3は測距枠の設定例を示す図である。A
の枠は小さい測距枠を示しており、Dの枠は大きい測距
枠を示している。A(x,y)D(x,y)におけるx
とyはそれぞれ水平方向、垂直方向の位置を示してお
り、この点を変更することにより、測距枠の大きさは画
面内であれば可変できるようにしている。
【0023】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら本出
願人のさらなる研究及び実験によれば、さらなる改良が
可能なことがわかつた。
【0024】すなわち上記のように、鮮鋭度信号の変化
に応じた測距枠の制御では、被写体の移動やカメラ操作
による被写体の乗り移りに対して、受動的制御となって
しまい、AFの応答性や追従性が悪くなりがちになるこ
とが考えられる。
【0025】例えばパンニングやチルティングといった
カメラ操作で、AF動作は遅れ気味となり、現在の測距
枠から被写体が抜けた瞬間にピントがふわついたりする
事が考えられる。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決することを目的としてなされたもので、その特徴と
するところは、カメラの動きを検出する動き検出手段
と、被写体像の映像信号から合焦度に応じた鮮鋭度信号
を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により、前記鮮鋭
度信号を抽出するために前記映像信号の一部の領域をゲ
ートするゲート手段と、前記ゲートされた領域内におけ
る前記鮮鋭度信号に基づいて焦点調節を行う焦点調節手
段と、前記動き検出手段によるカメラの動きに応じて前
記ゲート手段を制御し、ゲートする領域の大きさを決定
するゲート領域選択手段とを備えたカメラにある。
【0027】
【作用】これによつて、カメラや被写体の動きに応じ
て、測距枠の大きさを変化させることができ、画面内の
被写体に対し能動的に測距枠切り換えが行え、現在の測
距枠から被写体が抜ける前に、予め被写体が移動する方
向に測距枠を大きくしたり移動させたりできるので、ピ
ントのふわつきや、被写体追従の遅れを抑えた、応答
性、安定性に優れたAF性能が引き出せる。
【0028】
【実施例】以下、本発明におけるカメラを各図を参照し
ながら、その実施例について詳述する。
【0029】《第1の実施例》図1は本発明の第1の実
施例に係るカメラとしてのビデオカメラのブロック構成
図であり、同図中1はインナーフオーカスタイプのレン
ズシステムで、図に於いて左側の被写体側から右側に向
かって順次光軸に沿って配置された第1群固定レンズ
(前玉レンズ)2、光軸と平行に移動して変倍を行うた
めの第2のレンズ群3、絞り4、固定の第3のレンズ群
5、第2のレンズ群3による変倍動作に伴なう焦点面の
位置ずれを補正するためのコンペ機能とフォーカシング
の機能を兼ね備えた第4のレンズ群6とからなる。
【0030】また第1群固定レンズ2の左側にあるの
が、光学防振を行うためのレンズ28であり、例えば可
変頂角プリズムで構成されており、2組のガラス28
a、28bとからなる。28a、28bはジャバラで接
続されており、その間にはシリコンの液体が入ってい
る。ガラス28aは水平方向、28bは垂直方向の動き
を補正する。ガラス28a、28bの振り角は角度セン
サ34、35でそれぞれ検出され、防振制御用マイコン
31に送られる。またカメラ本体の動きは加速度センサ
29、30で検出される。29は水平方向、30は垂直
方向の加速度センサである。加速度センサ29、30の
検出信号に応じて出力されるマイコン31の駆動命令信
号に従って、ドライバ33a、33bから駆動エネルギ
ーが水平方向補正用アクチユエータ32a、垂直方向補
正用アクチユエータ32bにそれぞれ出力され、ガラス
28a、28bが駆動する。
【0031】防振レンズ28、インナーフオーカスレン
ズシステム1による光学的被写体像は撮像素子(CC
D)7の撮像面7aに結像され光電変換されて映像信号
となる。
【0032】この映像信号は、第1増幅器(またはイン
ピーダンス変換器)8により増幅され、AGC回路9に
より出力の振幅が一定に保持され、バンドパスフイルタ
10により高周波成分のみが抽出される。フイルタ10
からの映像信号の内、測距枠内に相当する一部の領域の
映像信号をゲート回路11により抽出する。そして、信
号処理回路12は、フイルタ10、ゲート回路11から
の映像信号に対してAF処理を行うために、高周波成分
の強度、或いはボケ幅検出強度を求めるなどの信号処理
を行い、レンズ制御用マイコン13に出力する。
【0033】変倍レンズ3、フオーカスコンペレンズ6
は、それぞれレンズ移動手段14,15により移動され
る。これらのレンズ移動手段14,15はステツピング
モータ14a、15aとドライバ14b、15bとを有
している(以下、変倍レンズ3駆動用のステツピングモ
ータをズームモータ、フオーカスコンペレンズ6駆動用
のステツピングモータをフオーカスモータという)。
【0034】これらズームモータ14a、フオーカスモ
ータ15aに各々直結された出力軸14c、15cを、
それぞれラツク14d,15dが挟んでおり、ラツク1
4d,15dはそれぞれ変倍レンズ3,フオーカスコン
ペレンズ6に固定されている。
【0035】そして、マイコン13から出力される移動
命令信号(方向信号s1、s2、速度信号s3、s4)
に従ってドライバ14b、15bから駆動エネルギーが
ズームモータ14a、フオーカスモータ15aにそれぞ
れ供給されて出力軸14c、15cが回転することによ
り、ラツク14d、15dと一体に変倍レンズ3、フオ
ーカスコンペレンズ6が、光軸と平行に(図中矢印A、
B方向)に移動する。
【0036】絞り4は、適正露光量を維持するようにド
ライバ16により駆動される。すなわち、絞り制御回路
17は、AGC回路9の出力信号のレベルを検出し、こ
のレベルが一定レベル(適正露光量)でないときには、
一定レベルにするための絞り量制御信号を発生する。こ
の絞り量制御信号は、第2増幅器18により増幅されて
ドライバ16に出力され、ドライバ16により適正露光
量となるように絞り4が駆動される。絞り4の絞り状態
は、エンコーダ19により検出され、その検出信号は、
第3増幅器20により増幅され、信号変換回路21によ
りレンズ制御マイコン13が読み取り可能な信号に変換
された後、該レンズ制御用マイコン13に出力される。
【0037】レンズ制御用マイコン13には、変倍レン
ズ2をワイド方向、テレ方向にそれぞれ駆動させるため
のスイツチ22、23、フオーカスコンペレンズ6を無
限方向、至近方向にそれぞれ移動させるためのスイツチ
24、25が接続されている。これら各スイッチとレン
ズ制御用マイコン13との接続ラインには、プルアップ
抵抗26を介してで電源27が接続されている。
【0038】また、レンズ制御用マイコン13は光学防
振マイコン31と相互通信を行っており、マイコン31
より加速度センサー29、30の検出信号、及びガラス
28a、28bの振り角情報を得、これらの諸情報を基
にカメラの動きを検知し、現在パンニングやチルティン
グ状態にあるのかを判断する。
【0039】次に上記構成による本発明のカメラの制御
動作を図5に基づいて説明する。図5はAF部分の制御
手順を示すフローチヤートであり、レンズ制御マイコン
13内で処理される。また図5に示すフローチヤートは
処理プログラムの中でサブルーチン化されており、この
処理が行われる前に、鮮鋭度信号の取り込みや光学防振
マイコン31との相互通信処理等が行われている。
【0040】このフローチヤートは、上記図2に示すフ
ローチヤートのステツプ204とステツ205の間にス
テツプ501の処理からステツプ504の処理を付加
し、さらに図2のフローチヤートにおけるステツプ21
6の処理における測距枠決定ルーチンを、ステツプ21
6とは別の測距枠決定ルーチンを形成するステツプ60
0の処理に置き換えたものであり、他の処理は図2と同
様である。
【0041】ステツプ501では,レンズ制御マイコン
13と光学防振マイコン31との相互通信情報を基に、
カメラが撮影者によつて動かされているのか否かを判断
し、動いていないならステツプ205へ行き、測距枠を
小さくする。ステツプ501で動いていると判断された
ら、ステツプ502でパンニングされているのか、チル
ティング動作されているのかを判別する。パンニング中
なら測距枠を図3のBに示すような横長の測距枠に設定
する(ステツプ503)。チルテイングされているなら
ば、ステツプ504で測距枠を図3のCに示したような
縦長の測距枠に設定し、ステツプ206からの処理を実
行する。これら測距枠の大きさの変更は、図1の信号線
S5により、レンズ制御マイコン13からゲート回路1
1へと送られる測距枠変更信号により行われる。
【0042】ステツプ501からステツプ504の処理
は、カメラが撮影者により動かされているときには、従
来例で述べた合焦状態での大小の測距枠の切り換えを行
わずに、カメラの移動方向に応じて、横長枠と大枠との
切り換え、または縦長枠と大枠との切り換えとする処理
である。
【0043】ステツプ202で合焦でないと判断された
ときには、ステツプ600で測距枠の再設定を行い、山
登り制御を行う(ステツプ217)。ステツプ600に
おいて行われる処理は、図6に示すフローチヤートのよ
うになつており、上記図4の処理に、カメラの動きに応
じ測距枠の切り換え処理を追加した処理ルーチンであ
る。
【0044】図6に於いて、ステツプ401で今の測距
枠は大きい測距枠であるのかを判断し、その答えがNOで
あるなら、ステツプ501でカメラが撮影者により動か
されているかどうか判断し、動いているなら、それがパ
ンニングであるのかチルティングであるのか確認し(ス
テツプ502)、パンニング中なら測距枠を横長とし
(ステツプ503)、チルティング中なら、測距枠を縦
長とすし(ステツプ504)、ステツプ402からの処
理へ行く。ステツプ501でカメラが動いていないと判
断された場合には、本処理とは別の鮮鋭度信号取り込み
ルーチンで決定される、鮮鋭度信号の1垂直同期期間前
の値Esb に比べ、鮮鋭度信号の今回の値Esが、しきい値
k分以上小さくなったかどうか、すなわち Esb - Es > k(kは正の定数) かどうかの判別を行う(ステツプ402)。ステツプ4
02の答えがNOならばステツプ216の処理を終了し
て、図2のステツプ217の山登り制御へ行く。ステツ
プ402の答えがYES ならば、現在の測距枠内から現在
の被写体距離に被写体がいなくなったとして、測距枠内
から外へ被写体が移動したのか、それとも被写体距離が
大きく変化したのか、を確認するために、1垂直同期期
間前の鮮鋭度信号値Esb を定数Pとしてメモリする(ス
テツプ403)と共に、現在の測距枠の大きさも記憶し
ておき(ステツプ601)、大きい測距枠への切り換え
を行う(ステツプ405)。その際、測距枠を切り換え
たという意味で、切り換えフラグをセットしておく(ス
テツプ404)。この場合、次にステツプ600の測距
枠決定ルーチンを実行するとき、測距枠が大きくなって
いるのでステツプ406へ進むことになる。
【0045】ステツプ401で測距枠が大きいと判断さ
れた場合には、ステツプ406で切り換えフラグがセッ
トされているのかを判断する。切り換えフラグがクリア
の場合にはステツプ600の処理を終了してステツプ2
17へ行く。
【0046】またステツプ406で切り換えフラグ=1
の時、ステツプ407で切り換えフラグをクリアし、ス
テツプ408で大測距枠で取り込んだ鮮鋭度信号の今回
値Esとステツプ403でメモリしたPとがほぼ等しいか
の判断を行う。ステツプ408の答えがYES の時、ステ
ツプ402でいなくなったと認識された被写体は、その
時のステツプら外へ移動したとして、大きな測距枠のま
まステツプ216の処理を抜ける。この場合、次にステ
ツプ216を実行するときにはステツプ406で切り換
えフラグがクリアと判断され、合焦まで大きな測距枠の
まま、山登り制御を行うことになる。
【0047】一方,ステツプ408の答えがNOの場合
は、被写体距離が大きく変化したとして、測距枠を前回
ステツプ601の処理において記憶した大きさに測距枠
を切り換えて(ステツプ602)ステツプ600を抜け
る。
【0048】従って、図5のステツプ215で大測距枠
状態で非合焦となった場合には、大きな測距枠のまま山
登り制御を行う。
【0049】またステツプ209で非合焦となった場合
には、山登り制御実行中に鮮鋭度信号の変化量が小さけ
ればその大きさの測距枠のまま山登りAF動作を続行
し、変化量が大きなときには一旦大きな測距枠の信号を
見て、被写体の移動か被写体距離の変化かを判断し、前
者は大きくする前の測距枠に、後者は大きな測距枠に設
定し、合焦するまで又はズームされるまで山登りAF制
御を実行する。
【0050】以上の制御により、カメラや被写体の動き
に応じて、適応的に測距枠の大きさを変化させることが
でき、画面内の被写体に対し能動的に測距枠切り換えが
行えるため、現在の測距枠から被写体が抜ける前に、予
め被写体が移動する方向に測距枠を大きくしたり移動さ
せたりできるので、ピントのふわつきや、被写体追従の
遅れを抑えた、応答性、安定性に優れたAF性能が引き
出せる。
【0051】《第2の実施例》図7は第2の実施例を説
明するための図面であり、図1に示す第1の実施例の構
成ブロツク図における光学的防振処理回路(符号28〜
35)の代わりに、電子防振処理回路を用いる場合の構
成図である。図7に於いて、符号1〜27で表されてい
る構成要素については、図1のブロツク図と同様であ
り、その説明を省略する。
【0052】AGC回路9を通った映像信号は、デジタ
ル信号処理回路701により所定のカメラ信号処理を施
されるとともに電子的な防振処理を施された後、レコー
ダー信号処理系へ送られる。デジタル信号処理回路70
1はA/Dコンバータ701a、カメラ信号処理回路7
01b、バス選択回路701c、D/Aコンバータ70
1dから構成されている。
【0053】バス選択回路701cは、映像信号の出力
方向を切り換えるスイツチ回路であり、電子防振マイコ
ン704からの信号s6の状態に応じて、映像信号をD
/Aコンバータ701dに出力するのか、動き検出回路
702及びフィールドメモリ&メモリコントロール回路
703に出力するのかを選択する。
【0054】動き検出回路702により映像信号中より
検出された動き情報は、電子防振マイコン704に出力
され、電子防振マイコン704では動き信号に応じて、
動きを補正する補正命令をフイールドメモリ&メモリコ
ントロール回路703に出力する。フイールドメモリ&
メモリコントロール回路703では、補正信号に応じて
選択した領域を、メモリした映像情報の中から抜き出
し、デジタル信号処理回路701に戻す。このような処
理により、電気的な防振制御を行っている。
【0055】すなわち動き量及び動きの方向からなる動
きベクトル情報に基づいて、フイールドメモリより画像
信号を読み出す範囲を該動きを相殺する方向にシフトす
ることにより、画像の動きを電子的画像処理によつて補
正するものである。
【0056】705は防振機能のON/OFFスイッチ
であり、電子防振マイコン704はスイッチ705の状
態に応じて、防振制御のON/OFF制御を行う。また
レンズ制御マイコン13は電子防振マイコン704と相
互通信しており、被写体の動きベクトル情報等を受け取
り、被写体が主としてどの方向に移動しているのかを判
別する。
【0057】なお、この時レンズ制御用マイコン13で
処理されるフローチヤートを図8、図9に示す。図9は
図8におけるステツプ900の測距枠決定ルーチンで行
われる処理のフローチヤートを示している。
【0058】図8のフローチヤートは、図5のフローチ
ヤートにおけるステツプ501,ステツプ502の処理
をステツプ801,802の処理に、ステツプ600の
処理をステツプ900の処理に置き換えたものであり、
他の処理は図5に示したフローチヤートと同様である。
【0059】図8に於いて、ステツプ801の処理は、
被写体が動いたかを判別する処理であり、ステツプ80
2は被写体の動き方向が、主として画面の水平方向であ
るか否かの判別処理であり、この結果がYESならステ
ツプ503で横長測距枠に設定し、NOならステツプ5
04で縦長測距枠にする。
【0060】また、図9に示したフローチヤートは、図
6のステツプ501,502の処理をステツプ801,
802の処理に置き換えたものであり、他の処理は図6
と同様である。
【0061】このように本第2の実施例は、被写体の動
きを検出し、その動き方向に応じた測距枠を設定するこ
とにより、AFの追従性能の遅れやピントのフワツキを
防止することができるものである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラや被写体の動きに応じて、測距枠の大きさを変化
させることにより、画面内の被写体に対し能動的に測距
枠切り換えが行え、現在の測距枠から被写体が抜ける前
に、予め被写体が移動する方向に測距枠を大きくした
り、移動させたりできるので、ピントのふわつきや、被
写体追従の遅れを抑えた、応答性、安定性に優れたAF
性能を引き出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの第1の実施例の構成を示すブ
ロツク図である。
【図2】本発明のカメラにさきがけ発明されたAF制御
を説明するためのフローチヤートである。
【図3】画面内における測距枠の設定動作を説明するた
めの図である。
【図4】図2のフローチヤートにおける要部の処理を説
明するためのフローチヤートである。
【図5】本発明のカメラの第1の実施例における制御処
理を説明するためのフローチヤートである。
【図6】図5のフローチヤートにおける要部の処理を説
明するためのフローチヤートである。
【図7】本発明のカメラの第2の実施例の構成を示すブ
ロツク図である。
【図8】本発明のカメラの第1の実施例における制御処
理を説明するためのフローチヤートである。
【図9】図8のフローチヤートにおける要部の処理を説
明するためのフローチヤートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの動きを検出する動き検出手段
    と、 被写体像の映像信号から合焦度に応じた鮮鋭度信号を抽
    出する抽出手段と、 前記抽出手段により、前記鮮鋭度信号を抽出するために
    前記映像信号の一部の領域をゲートするゲート手段と、 前記ゲートされた領域内における前記鮮鋭度信号に基づ
    いて焦点調節を行う焦点調節手段と、 前記動き検出手段によるカメラの動きに応じて前記ゲー
    ト手段を制御し、ゲートする領域の大きさを決定するゲ
    ート領域選択手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 被写体像の動きを検出する動き検出手段
    と、 前記被写体像の映像信号から合焦度に応じた鮮鋭度信号
    を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により、前記鮮鋭度信号を抽出するために
    前記映像信号の一部の領域をゲートするゲート手段と、 前記ゲートされた領域内の鮮鋭度信号に基づいて焦点調
    節を行う焦点調節手段と、 前記動き検出手段による被写体の動きに応じて前記ゲー
    ト手段を制御し、ゲートする領域の大きさを決定するゲ
    ート領域選択手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
JP5160895A 1993-06-30 1993-06-30 カメラ Withdrawn JPH0723272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5160895A JPH0723272A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5160895A JPH0723272A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0723272A true JPH0723272A (ja) 1995-01-24

Family

ID=15724686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5160895A Withdrawn JPH0723272A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0723272A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8228383B2 (en) 2008-04-21 2012-07-24 Sony Corporation Image pickup apparatus and method for controlling ranging area based on detected object

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8228383B2 (en) 2008-04-21 2012-07-24 Sony Corporation Image pickup apparatus and method for controlling ranging area based on detected object

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6850280B2 (en) Automatic focus adjusting device with distance measuring area selection based on discrimination of a state of focus
JP2803072B2 (ja) 手振れ補正装置
US7830415B2 (en) Camera having an image stabilizer
JPH07123317A (ja) 防振機能付き撮影装置
JP2010008936A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2012060371A (ja) 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JPH07115579A (ja) 自動焦点調節装置
JPH07298120A (ja) 自動焦点調節装置
JP2749961B2 (ja) 撮像装置
US20050083428A1 (en) Image pickup apparatus
JP2002365524A (ja) オートフォーカス装置及びそれを用いた撮像装置
JP3943609B2 (ja) カメラ及びレンズユニット
JPH11266389A (ja) 撮像装置
JP2003101866A (ja) 光学装置
JPH0723272A (ja) カメラ
JP3109819B2 (ja) 自動焦点調節装置
JPH0746455A (ja) ビデオカメラ
JPH0698239A (ja) 自動焦点調節装置
JPH05191701A (ja) 撮影装置あるいはレンズ位置制御装置
JPH0662298A (ja) カメラ
JPH0545554A (ja) レンズ制御装置
JP3507086B2 (ja) カメラ
JP3253983B2 (ja) レンズ制御装置
JPH0965185A (ja) レンズユニット及び撮像装置
JPH0698235A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905