JPH07232545A - 電気自動車の事前空調制御装置 - Google Patents
電気自動車の事前空調制御装置Info
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- JPH07232545A JPH07232545A JP6027007A JP2700794A JPH07232545A JP H07232545 A JPH07232545 A JP H07232545A JP 6027007 A JP6027007 A JP 6027007A JP 2700794 A JP2700794 A JP 2700794A JP H07232545 A JPH07232545 A JP H07232545A
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- Japan
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- air conditioning
- time
- air
- air conditioner
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗車時刻等を設定するためのパネルや事前空
調開始時刻を検出するためのタイマを設ける必要をなく
す。 【構成】 バッテリの充電電圧VBが所定値VB *を越
えた時点で充電器タイマTCHG をスタートさせ、時間t
0が経過した時点で充電を終了する。充電が終了するの
に時間t1だけ先立ちエアコンをオンさせ事前空調を開
始させる。事前空調を開始させてから時間t2 0経過後
にエアコンをオフさせ、時間t3 0が経過した後再びオ
ンさせる。この繰返しを実行した後、充電プラグが外さ
れた時点でエアコンをオフさせ事前空調を終了させる。
オン期間は、時間t2 0,時間t2 1,…というように
短縮し、オフ期間は時間t3 0,t3 1,…というよう
に延長していく。
調開始時刻を検出するためのタイマを設ける必要をなく
す。 【構成】 バッテリの充電電圧VBが所定値VB *を越
えた時点で充電器タイマTCHG をスタートさせ、時間t
0が経過した時点で充電を終了する。充電が終了するの
に時間t1だけ先立ちエアコンをオンさせ事前空調を開
始させる。事前空調を開始させてから時間t2 0経過後
にエアコンをオフさせ、時間t3 0が経過した後再びオ
ンさせる。この繰返しを実行した後、充電プラグが外さ
れた時点でエアコンをオフさせ事前空調を終了させる。
オン期間は、時間t2 0,時間t2 1,…というように
短縮し、オフ期間は時間t3 0,t3 1,…というよう
に延長していく。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車を運転する
のに先立ち車内を空調させる電気自動車の事前空調制御
装置に関する。
のに先立ち車内を空調させる電気自動車の事前空調制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、車載のバッテリをエネル
ギ源とする車両であり、従って所定の頻度でバッテリの
充電を行う必要がある。例えば、昼間の運転によってバ
ッテリから放電された電力を夜間の充電によって補うよ
うにする。このような形態で電気自動車を使用した場
合、安価な夜間電力や深夜電力を使用してバッテリを充
電することができる。
ギ源とする車両であり、従って所定の頻度でバッテリの
充電を行う必要がある。例えば、昼間の運転によってバ
ッテリから放電された電力を夜間の充電によって補うよ
うにする。このような形態で電気自動車を使用した場
合、安価な夜間電力や深夜電力を使用してバッテリを充
電することができる。
【0003】また、電気自動車の運転環境をより快適な
ものとするためには、車載の空調装置(エアコンディシ
ョナ。以下エアコンという)を電気自動車の運転に先立
ち動作させ、車内の温度等を好適な値に整えておくのが
望ましい。このような空調(事前空調)を実行可能な装
置としては、例えば特開平5−147420号公報に開
示された装置がある。
ものとするためには、車載の空調装置(エアコンディシ
ョナ。以下エアコンという)を電気自動車の運転に先立
ち動作させ、車内の温度等を好適な値に整えておくのが
望ましい。このような空調(事前空調)を実行可能な装
置としては、例えば特開平5−147420号公報に開
示された装置がある。
【0004】この公報に開示されている従来の装置は、
使用者により予め設定された乗車時刻における外気温と
室内温とを予測する機能を有している。予測の結果はエ
アコンの制御に用いられ、乗車時刻において室内温が目
標温度となるようエアコンが運転される。このような制
御により、エアコンの駆動時間を最少限にとどめること
ができ、事前空調に必要な電力を低減することができ
る。エアコンに対する電力供給は、例えば夜間充電され
たバッテリから供給されるから、上述のような電力消費
低減によって電気自動車の走行可能距離を延長すること
ができる。
使用者により予め設定された乗車時刻における外気温と
室内温とを予測する機能を有している。予測の結果はエ
アコンの制御に用いられ、乗車時刻において室内温が目
標温度となるようエアコンが運転される。このような制
御により、エアコンの駆動時間を最少限にとどめること
ができ、事前空調に必要な電力を低減することができ
る。エアコンに対する電力供給は、例えば夜間充電され
たバッテリから供給されるから、上述のような電力消費
低減によって電気自動車の走行可能距離を延長すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置を実現するためには、事前空調に係る制御装置
に使用者が乗車時刻を設定するためのパネル等や、更に
乗車時刻等によって定まる事前空調開始時刻に至ったこ
とを何時何分という絶対時刻の計時により検出する手段
(タイマ)等が必要である。このため、従来の装置にお
いては、時刻設定機器等によるコスト増大が生じてい
た。
うな装置を実現するためには、事前空調に係る制御装置
に使用者が乗車時刻を設定するためのパネル等や、更に
乗車時刻等によって定まる事前空調開始時刻に至ったこ
とを何時何分という絶対時刻の計時により検出する手段
(タイマ)等が必要である。このため、従来の装置にお
いては、時刻設定機器等によるコスト増大が生じてい
た。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、事前空調制御をバ
ッテリの充電制御と連係させることにより、使用者が乗
車時刻を設定する必要をなくし、乗車時刻設定用のパネ
ルや事前空調開始時刻の到来検出用のタイマをなくして
装置コストを低減することを目的とする。
とを課題としてなされたものであり、事前空調制御をバ
ッテリの充電制御と連係させることにより、使用者が乗
車時刻を設定する必要をなくし、乗車時刻設定用のパネ
ルや事前空調開始時刻の到来検出用のタイマをなくして
装置コストを低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る事前空調制御装置は、電気自動
車の車外の電源から供給される外部電力による車載のバ
ッテリの充電が終了したこと又は充電がまもなく終了す
ることを検出する事前空調開始タイミング検出手段と、
上記外部電力及びバッテリの放電電力により運転可能な
エアコンを、上記検出に応じて外部電力により運転する
ことにより電気自動車の運転に先立ち車内を空調させる
事前空調制御手段と、を備えることを特徴とする。
るために、本発明に係る事前空調制御装置は、電気自動
車の車外の電源から供給される外部電力による車載のバ
ッテリの充電が終了したこと又は充電がまもなく終了す
ることを検出する事前空調開始タイミング検出手段と、
上記外部電力及びバッテリの放電電力により運転可能な
エアコンを、上記検出に応じて外部電力により運転する
ことにより電気自動車の運転に先立ち車内を空調させる
事前空調制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、事前空調制御手段が、上
記検出の後、時間t1の間空調を実行する空調サイクル
及び時間t2の間空調を停止させる停止サイクルを、エ
アコンにより交互に繰り返し実行させる手段を備えるこ
とを特徴とする。
記検出の後、時間t1の間空調を実行する空調サイクル
及び時間t2の間空調を停止させる停止サイクルを、エ
アコンにより交互に繰り返し実行させる手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明は、また、停止サイクル終了後空調
サイクルを再度実行させる際、時間t1を、前回空調サ
イクルを実行させた際の値より小さい値に設定すること
を特徴とする。
サイクルを再度実行させる際、時間t1を、前回空調サ
イクルを実行させた際の値より小さい値に設定すること
を特徴とする。
【0010】本発明は、更に、空調サイクル終了後停止
サイクルを再度実行させる際、時間t2を、前回停止サ
イクルを実行させた際の値より大きい値に設定すること
を特徴とする。
サイクルを再度実行させる際、時間t2を、前回停止サ
イクルを実行させた際の値より大きい値に設定すること
を特徴とする。
【0011】本発明は、事前空調制御手段が、空調サイ
クル及び停止サイクルを所定回数繰り返したのちに、当
該繰返しを停止し空調を停止させることを特徴とする。
クル及び停止サイクルを所定回数繰り返したのちに、当
該繰返しを停止し空調を停止させることを特徴とする。
【0012】そして、本発明は、事前空調制御手段が、
外部電力の供給が断たれたことを検出する手段と、この
検出に応じて空調を停止させる手段と、を有することを
特徴とする。
外部電力の供給が断たれたことを検出する手段と、この
検出に応じて空調を停止させる手段と、を有することを
特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に係る事前空調制御装置においては、外
部電力によるバッテリの充電が終了したこと又は充電が
まもなく終了することが検出され、この検出に応じ、エ
アコンが外部電力により運転される。従って、本発明に
おいては、バッテリの充電が終了した時点又は充電がま
もなく終了するであろう時点を基準として、事前空調が
実行されることとなるため、乗車時刻等を用いて事前空
調開始時刻を設定する必要がなくなる。すなわち、乗車
時刻を設定してこの時刻から遡った時点で事前空調を開
始させる従来の構成と異なり、事前空調を開始させる時
点がバッテリの充電制御から得られるため、乗車時刻の
設定や事前空調開始時刻の到来を検出するためのタイマ
等が不要となる。
部電力によるバッテリの充電が終了したこと又は充電が
まもなく終了することが検出され、この検出に応じ、エ
アコンが外部電力により運転される。従って、本発明に
おいては、バッテリの充電が終了した時点又は充電がま
もなく終了するであろう時点を基準として、事前空調が
実行されることとなるため、乗車時刻等を用いて事前空
調開始時刻を設定する必要がなくなる。すなわち、乗車
時刻を設定してこの時刻から遡った時点で事前空調を開
始させる従来の構成と異なり、事前空調を開始させる時
点がバッテリの充電制御から得られるため、乗車時刻の
設定や事前空調開始時刻の到来を検出するためのタイマ
等が不要となる。
【0014】また、本発明においては、事前空調が、空
調サイクル及び停止サイクルの繰返しにより実現され
る。すなわち、事前空調を行う際、時間t1の間空調が
実行された後続いて時間t2の間空調が停止され、その
後再度時間t1の空調が実行されるといった制御が行わ
れる。これにより、事前空調における電力の消費が抑制
される。
調サイクル及び停止サイクルの繰返しにより実現され
る。すなわち、事前空調を行う際、時間t1の間空調が
実行された後続いて時間t2の間空調が停止され、その
後再度時間t1の空調が実行されるといった制御が行わ
れる。これにより、事前空調における電力の消費が抑制
される。
【0015】また、空調サイクル及び停止サイクルを繰
返し実行する際、繰返しに応じて時間t1を短縮してい
きあるいは時間t2を延長していくようにすると、当該
繰返しが進むことによって事前空調による消費電力が徐
々に低減されていく傾向となり、これにより、電力消費
が更に抑制される。
返し実行する際、繰返しに応じて時間t1を短縮してい
きあるいは時間t2を延長していくようにすると、当該
繰返しが進むことによって事前空調による消費電力が徐
々に低減されていく傾向となり、これにより、電力消費
が更に抑制される。
【0016】また、この繰返しは、所定回数で打ち切る
ことが可能である。このようにした場合、消費電力は更
に低減される。
ことが可能である。このようにした場合、消費電力は更
に低減される。
【0017】そして、本発明においては、外部電力の供
給が断たれたこと、例えば車外の電源との接続に係る充
電プラグが外されたことが検出される。このような状態
に至ると、エアコンを運転するための電力は専ら車載の
バッテリから供給される状態となる。本発明において
は、このような状態に至った時点で空調が停止される。
従って、バッテリからの電力の消費が好適に抑制され
る。
給が断たれたこと、例えば車外の電源との接続に係る充
電プラグが外されたことが検出される。このような状態
に至ると、エアコンを運転するための電力は専ら車載の
バッテリから供給される状態となる。本発明において
は、このような状態に至った時点で空調が停止される。
従って、バッテリからの電力の消費が好適に抑制され
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
基づき説明する。
【0019】図1には、本発明の一実施例に係る電気自
動車、特にバッテリの充電及びエアコンによる事前空調
に関連した部分の構成が示されている。
動車、特にバッテリの充電及びエアコンによる事前空調
に関連した部分の構成が示されている。
【0020】この図に示される装置は、外部電源10か
ら供給される電力によって充電されるバッテリ12を備
えている。バッテリ12は図示しない車両駆動用のモー
タや、エアコン14等の電気的補機に対し、ジャンクシ
ョンボックス(J/B)16を介して電力を供給する。
エアコン14は、バッテリ12からJ/B16を介して
供給される放電電力のほか外部電源10から供給される
外部電力によっても運転可能である。
ら供給される電力によって充電されるバッテリ12を備
えている。バッテリ12は図示しない車両駆動用のモー
タや、エアコン14等の電気的補機に対し、ジャンクシ
ョンボックス(J/B)16を介して電力を供給する。
エアコン14は、バッテリ12からJ/B16を介して
供給される放電電力のほか外部電源10から供給される
外部電力によっても運転可能である。
【0021】外部電源10とバッテリ12との接続は、
充電プラグ18及び充電口20との接続を介して行われ
る。すなわち、外部電源10からの電力配線に接続され
た充電プラグ18が、電気自動車の外被に設けられた充
電口20に装着されると、外部電源10からの外部電力
が充電器22及びJ/B16を介してバッテリ12やエ
アコン14に供給され得る状態となる。
充電プラグ18及び充電口20との接続を介して行われ
る。すなわち、外部電源10からの電力配線に接続され
た充電プラグ18が、電気自動車の外被に設けられた充
電口20に装着されると、外部電源10からの外部電力
が充電器22及びJ/B16を介してバッテリ12やエ
アコン14に供給され得る状態となる。
【0022】充電器22は、外部電源10から供給され
る外部電力を用い、バッテリ12の充電を行う。そのた
め、充電器22は、外部電源10から供給される外部電
力をバッテリ12の充電に適した形態に変換する機能
(例えば整流機能やDC/DC変換機能)を有してい
る。なお、整流機能は、外部電源10側に設けてもよ
い。充電器22は、バッテリ12を充電する際、バッテ
リ12の充電電圧や充電電流を検出し、所定のシーケン
スに従い当該充電に係る制御を実行する。そのため、充
電器22は、図示しない充電コントローラを内蔵してい
る。
る外部電力を用い、バッテリ12の充電を行う。そのた
め、充電器22は、外部電源10から供給される外部電
力をバッテリ12の充電に適した形態に変換する機能
(例えば整流機能やDC/DC変換機能)を有してい
る。なお、整流機能は、外部電源10側に設けてもよ
い。充電器22は、バッテリ12を充電する際、バッテ
リ12の充電電圧や充電電流を検出し、所定のシーケン
スに従い当該充電に係る制御を実行する。そのため、充
電器22は、図示しない充電コントローラを内蔵してい
る。
【0023】一方、エアコン14は、エアコンECU2
4によって制御される。エアコンECU24は、外気温
センサ26によって検出される外気温(電気自動車外部
の気温)Taや、室内温センサ28によって検出される
室内温(電気自動車の内部の気温)Tiに加え、使用者
等から与えられエアコン動作に係る信号や冷暖房切替え
に係る信号を入力する。また、エアコンECU24は、
充電器22から事前空調を起動させる旨の指令が与えら
れた場合にエアコン14を制御して事前空調を実行する
とともに、事前空調を行っている間エアコン14の運転
のための電源電力が外部電力によって確保されるよう充
電器22に対し制御信号を供給する。エアコンECU2
4は、事前空調を終了するタイミングを得るため、充電
口20に設けられた着脱センサ30によって充電プラグ
18の着脱を検出し、イグニッション(IG)スイッチ
がオンされたことを示す信号を入力し、あるいは充電プ
ラグ18の引抜きを阻止するロックスイッチがオフされ
たことを示す信号を入力する。
4によって制御される。エアコンECU24は、外気温
センサ26によって検出される外気温(電気自動車外部
の気温)Taや、室内温センサ28によって検出される
室内温(電気自動車の内部の気温)Tiに加え、使用者
等から与えられエアコン動作に係る信号や冷暖房切替え
に係る信号を入力する。また、エアコンECU24は、
充電器22から事前空調を起動させる旨の指令が与えら
れた場合にエアコン14を制御して事前空調を実行する
とともに、事前空調を行っている間エアコン14の運転
のための電源電力が外部電力によって確保されるよう充
電器22に対し制御信号を供給する。エアコンECU2
4は、事前空調を終了するタイミングを得るため、充電
口20に設けられた着脱センサ30によって充電プラグ
18の着脱を検出し、イグニッション(IG)スイッチ
がオンされたことを示す信号を入力し、あるいは充電プ
ラグ18の引抜きを阻止するロックスイッチがオフされ
たことを示す信号を入力する。
【0024】図2には、この実施例における充電制御及
びエアコン制御(事前空調制御)のタイミングの一例が
示されている。この図に示されるタイミングは、充電器
22によってバッテリ12が段階定電流充電される場合
のタイミングである。
びエアコン制御(事前空調制御)のタイミングの一例が
示されている。この図に示されるタイミングは、充電器
22によってバッテリ12が段階定電流充電される場合
のタイミングである。
【0025】すなわち、バッテリ12の充電電圧VBが
低い間は、充電器22はバッテリ12の充電電流IBを
所定値IB *に制御する(第1段階の定電流制御)。こ
の後充電電圧VBが所定値VB *に至ると、充電器22
は充電電流IBを所定値IB **(IB **<IB *)
に制御する(第2段階の定電流制御)。充電器22は、
第1段階の定電流制御から第2段階の定電流制御に移行
した後、所定時間t0が経過するまで(例えば所定の電
流量が充電されるまで)、第2段階の電流制御を継続
し、その後バッテリ12に対する充電電力の供給を断
つ。このため、充電器22は、t0を計時する充電器タ
イマTCHGを内蔵している。
低い間は、充電器22はバッテリ12の充電電流IBを
所定値IB *に制御する(第1段階の定電流制御)。こ
の後充電電圧VBが所定値VB *に至ると、充電器22
は充電電流IBを所定値IB **(IB **<IB *)
に制御する(第2段階の定電流制御)。充電器22は、
第1段階の定電流制御から第2段階の定電流制御に移行
した後、所定時間t0が経過するまで(例えば所定の電
流量が充電されるまで)、第2段階の電流制御を継続
し、その後バッテリ12に対する充電電力の供給を断
つ。このため、充電器22は、t0を計時する充電器タ
イマTCHGを内蔵している。
【0026】この図に示されるタイミングにおいては、
充電器22によるバッテリ12の充電制御が終了した時
点で、すなわちVB=VB *となってから時間t0が経
過した時点で、エアコン14がオンされ事前空調が実行
される。この事前空調は、充電プラグ18が外されたこ
とが着脱センサ30によって検出されるまで、あるいは
IGスイッチオンやロックスイッチオフが信号入力され
るまで、間欠的に実行される。また、エアコン14を運
転するための電源電力は、充電器22及びJ/B16を
介し、外部電源10から供給される。
充電器22によるバッテリ12の充電制御が終了した時
点で、すなわちVB=VB *となってから時間t0が経
過した時点で、エアコン14がオンされ事前空調が実行
される。この事前空調は、充電プラグ18が外されたこ
とが着脱センサ30によって検出されるまで、あるいは
IGスイッチオンやロックスイッチオフが信号入力され
るまで、間欠的に実行される。また、エアコン14を運
転するための電源電力は、充電器22及びJ/B16を
介し、外部電源10から供給される。
【0027】この図においては、さらに、バッテリ12
の充電終了後、所定時間t2 0の間エアコン14がオン
され、その後所定時間t3 0の間エアコン14がオフさ
れ、…といった動作が繰返され、充電プラグ18が外さ
れた時点、IGスイッチオン時点、又はロックスイッチ
オフ時点で、この繰返しに係る等間隔間欠運転が終了す
る。
の充電終了後、所定時間t2 0の間エアコン14がオン
され、その後所定時間t3 0の間エアコン14がオフさ
れ、…といった動作が繰返され、充電プラグ18が外さ
れた時点、IGスイッチオン時点、又はロックスイッチ
オフ時点で、この繰返しに係る等間隔間欠運転が終了す
る。
【0028】このようなタイミングに係る制御を実行す
る際、充電器22は、図3に示されるような流れで充電
制御を実行する。この図においては、充電器22は、ま
ず、充電プラグ18が差し込まれるか、あるいは充電開
始ボタン(図示せず)がオンされるのに応じ、充電を開
始する(100)。
る際、充電器22は、図3に示されるような流れで充電
制御を実行する。この図においては、充電器22は、ま
ず、充電プラグ18が差し込まれるか、あるいは充電開
始ボタン(図示せず)がオンされるのに応じ、充電を開
始する(100)。
【0029】充電器22は、充電開始後まずバッテリ1
2からフィードバックされる充電電圧VBがVB≧VB
*であるか否かを判定し(101)、VB≧VB *の条
件が成立するまでは充電電流IBを所定値IB *に制御
する(102)。VB≧VB *の条件が成立した場合、
充電器22は充電電流IBをIB *に制御し(10
4)、更に内蔵する充電器タイマTCHGに所定時間t
0を設定する(106)。この時間t0は、第2段階の
定電流充電による積算電流量が所定値となるよう設定す
る。
2からフィードバックされる充電電圧VBがVB≧VB
*であるか否かを判定し(101)、VB≧VB *の条
件が成立するまでは充電電流IBを所定値IB *に制御
する(102)。VB≧VB *の条件が成立した場合、
充電器22は充電電流IBをIB *に制御し(10
4)、更に内蔵する充電器タイマTCHGに所定時間t
0を設定する(106)。この時間t0は、第2段階の
定電流充電による積算電流量が所定値となるよう設定す
る。
【0030】充電器22は、充電器タイマTCHGの内
容が0以下となるまでは(108)、充電器タイマT
CHGの内容を1ずつデクリメントしながら(11
0)、エアコン14を運転させずにバッテリ12の充電
(第2段階の定電流充電)を実行する。TCHG≦0の
条件が成立した時点で、充電器22は、エアコンECU
24に対し事前空調を起動させる旨の指令を与え(11
1)、バッテリ12の充電制御を終了するとともにエア
コン14に外部電源10に係る電力を供給するための制
御を実行する(112)。その際、充電器22は、エア
コンECU24からの指令を受け取り、この制御を行
う。
容が0以下となるまでは(108)、充電器タイマT
CHGの内容を1ずつデクリメントしながら(11
0)、エアコン14を運転させずにバッテリ12の充電
(第2段階の定電流充電)を実行する。TCHG≦0の
条件が成立した時点で、充電器22は、エアコンECU
24に対し事前空調を起動させる旨の指令を与え(11
1)、バッテリ12の充電制御を終了するとともにエア
コン14に外部電源10に係る電力を供給するための制
御を実行する(112)。その際、充電器22は、エア
コンECU24からの指令を受け取り、この制御を行
う。
【0031】エアコンECU24は、例えば、図4に示
されるような流れで事前空調制御を実行する。この図に
示される流れにおいては、エアコンECU24は、充電
器22から事前空調を起動させる旨の指令又はトリガ信
号が与えられるまでは待ち状態を取り(200)、指令
又は信号が到来した時点でステップ202以後の動作を
実行する。
されるような流れで事前空調制御を実行する。この図に
示される流れにおいては、エアコンECU24は、充電
器22から事前空調を起動させる旨の指令又はトリガ信
号が与えられるまでは待ち状態を取り(200)、指令
又は信号が到来した時点でステップ202以後の動作を
実行する。
【0032】ステップ202においては、エアコンEC
U24は、nに0を、t2 0にf(Ti,Ta)を、t
3 0にg(Ti,Ta)をそれぞれ設定する。nは、後
述するように、エアコン14をオンさせる期間とオフさ
せる期間の繰返し回数を制限するための変数である。f
(Ti,Ta)及びg(Ti,Ta)は、図5及び図6
に示されるように、エアコン14をオンさせる期間t2
0及びエアコン14をオフさせる期間t3 0を室内温T
i及び外気温Taに応じて設定するための関数である。
U24は、nに0を、t2 0にf(Ti,Ta)を、t
3 0にg(Ti,Ta)をそれぞれ設定する。nは、後
述するように、エアコン14をオンさせる期間とオフさ
せる期間の繰返し回数を制限するための変数である。f
(Ti,Ta)及びg(Ti,Ta)は、図5及び図6
に示されるように、エアコン14をオンさせる期間t2
0及びエアコン14をオフさせる期間t3 0を室内温T
i及び外気温Taに応じて設定するための関数である。
【0033】ステップ202による設定が行われた後、
エアコンECU24は、nが偶数であるか否かを判定す
る(204)。事前空調制御開始直後のようにnが偶数
である場合には、時間t2 nにt2 0−nΔt2が設定
される。Δt2は所定の微少時間である(206)。ス
テップ206に続いて実行されるステップ208におい
ては、エアコンECU24は、エアコンタイマTA/C
に時間t2 nを設定する。続くステップ210及び21
2においては、エアコンECU24は、充電器22に対
し指令を与え、ステップ112に係る動作、すなわちエ
アコン14の電源電力を外部電源10からの電力によっ
て賄う動作を実行させると共に、エアコン14をオン状
態に制御する。エアコン14は、その際、外気温センサ
26によって検出される外気温Taや室内温センサ28
によって検出される室内温Ti、並びに使用者等によっ
て入力設定される情報(冷房とするか暖房とするか、室
内温をどのような温度を目標として制御するか等の情
報)に基づき、室内を空調する。なお、“使用者により
入力設定される情報”は、通常のエアコン制御において
も入力される情報であり、事前空調のために特別に又は
別体にパネル等を設けることが必要な性質の情報ではな
い。
エアコンECU24は、nが偶数であるか否かを判定す
る(204)。事前空調制御開始直後のようにnが偶数
である場合には、時間t2 nにt2 0−nΔt2が設定
される。Δt2は所定の微少時間である(206)。ス
テップ206に続いて実行されるステップ208におい
ては、エアコンECU24は、エアコンタイマTA/C
に時間t2 nを設定する。続くステップ210及び21
2においては、エアコンECU24は、充電器22に対
し指令を与え、ステップ112に係る動作、すなわちエ
アコン14の電源電力を外部電源10からの電力によっ
て賄う動作を実行させると共に、エアコン14をオン状
態に制御する。エアコン14は、その際、外気温センサ
26によって検出される外気温Taや室内温センサ28
によって検出される室内温Ti、並びに使用者等によっ
て入力設定される情報(冷房とするか暖房とするか、室
内温をどのような温度を目標として制御するか等の情
報)に基づき、室内を空調する。なお、“使用者により
入力設定される情報”は、通常のエアコン制御において
も入力される情報であり、事前空調のために特別に又は
別体にパネル等を設けることが必要な性質の情報ではな
い。
【0034】ステップ212実行後、エアコンECU2
4は、エアコンタイマTA/Cが0以下であるか否かを
判定する(214)。事前空調制御開始直後はエアコン
タイマTA/Cの内容がt2 0となっているため、ステ
ップ214における判定条件は成立せず、ステップ21
6が実行される。ステップ216においては、エアコン
ECU24は、エアコンタイマTA/Cの内容を1だけ
デクリメントさせる。エアコンECU24は、続いて、
ステップ218及び220を実行する。ステップ218
は充電プラグ18が外されたか否かを着脱センサ30の
出力に基づき判定するステップであり、続くステップ2
20はIGスイッチオン又はロックスイッチオフのいず
れかの条件が成立したか否かを入力信号に基づき判定す
るステップである。充電プラグ18が外されておらずか
つIGオフでロックスイッチオンされている状態では、
エアコンECU24の動作はステップ220からステッ
プ214に戻る。すなわち、エアコン14をオンした状
態が、時間t2 0が経過しエアコンタイマTA/Cの内
容が0以下となるまで継続する。
4は、エアコンタイマTA/Cが0以下であるか否かを
判定する(214)。事前空調制御開始直後はエアコン
タイマTA/Cの内容がt2 0となっているため、ステ
ップ214における判定条件は成立せず、ステップ21
6が実行される。ステップ216においては、エアコン
ECU24は、エアコンタイマTA/Cの内容を1だけ
デクリメントさせる。エアコンECU24は、続いて、
ステップ218及び220を実行する。ステップ218
は充電プラグ18が外されたか否かを着脱センサ30の
出力に基づき判定するステップであり、続くステップ2
20はIGスイッチオン又はロックスイッチオフのいず
れかの条件が成立したか否かを入力信号に基づき判定す
るステップである。充電プラグ18が外されておらずか
つIGオフでロックスイッチオンされている状態では、
エアコンECU24の動作はステップ220からステッ
プ214に戻る。すなわち、エアコン14をオンした状
態が、時間t2 0が経過しエアコンタイマTA/Cの内
容が0以下となるまで継続する。
【0035】ステップ214における判定条件が成立す
ると、すなわちエアコンタイマTA /Cの内容が0以下
となると、エアコンECU24はステップ222を実行
する。ステップ222においては、エアコンECU24
は、ステップ202において初期設定したnに1を加算
する。この加算によって更新されたnの値が所定値n0
に至るまでは(224)、エアコンECU24により、
ステップ204以降の動作が繰返される。
ると、すなわちエアコンタイマTA /Cの内容が0以下
となると、エアコンECU24はステップ222を実行
する。ステップ222においては、エアコンECU24
は、ステップ202において初期設定したnに1を加算
する。この加算によって更新されたnの値が所定値n0
に至るまでは(224)、エアコンECU24により、
ステップ204以降の動作が繰返される。
【0036】ステップ204においては、ステップ22
2においてnが1インクリメントされているため、先に
このステップ202が実行された場合と異なり、nが偶
数であるという条件が成立していないと判定される。こ
の場合、エアコンECU24は、時間t3 nに時間t3
0+nΔt3を設定し(226)、エアコンタイマT
A/Cに時間t3 0を設定し(228)、更にエアコン
14をオフさせる(230)。なお、nΔt3は所定の
微少時間である。
2においてnが1インクリメントされているため、先に
このステップ202が実行された場合と異なり、nが偶
数であるという条件が成立していないと判定される。こ
の場合、エアコンECU24は、時間t3 nに時間t3
0+nΔt3を設定し(226)、エアコンタイマT
A/Cに時間t3 0を設定し(228)、更にエアコン
14をオフさせる(230)。なお、nΔt3は所定の
微少時間である。
【0037】エアコンECU24は、ステップ230実
行後ステップ214以降の動作に移行する。ステップ2
16に係るエアコンタイマTA/Cの内容のデクリメン
トが繰り返された後ステップ214の判定条件が成立す
ると、ステップ222の処理によってnの値が再び偶数
となり、ステップ206以降の動作が繰返される。
行後ステップ214以降の動作に移行する。ステップ2
16に係るエアコンタイマTA/Cの内容のデクリメン
トが繰り返された後ステップ214の判定条件が成立す
ると、ステップ222の処理によってnの値が再び偶数
となり、ステップ206以降の動作が繰返される。
【0038】このようにして、本実施例においては、時
間t2 0のオン期間と時間t3 0のオフ期間とが、交互
に繰返されることになる。また、この図に示される流れ
においては、nがインクリメントされるごとに時間t2
nが短くなりまた時間t3 nが長くなる。時間t2 nは
n番目のオン期間の長さを、時間t3 nはn番目のオフ
期間の長さをそれぞれ示している。
間t2 0のオン期間と時間t3 0のオフ期間とが、交互
に繰返されることになる。また、この図に示される流れ
においては、nがインクリメントされるごとに時間t2
nが短くなりまた時間t3 nが長くなる。時間t2 nは
n番目のオン期間の長さを、時間t3 nはn番目のオフ
期間の長さをそれぞれ示している。
【0039】この後、ある時点で、充電プラグ18が外
され、IGスイッチがオンされあるいはロックスイッチ
がオフされると、ステップ218又は220の判定条件
が成立することとなり、エアコンECU24は、エアコ
ン14をオフさせ(232)、事前空調を終了させる。
エアコンECU24は、更に、充電器22に指令を与え
て当該充電器22をオフさせる(234)。これによ
り、事前空調制御は終了する。また、この図の流れにお
いては、ステップ224においてn≧0の条件が成立し
た場合にも、ステップ232及び234が実行される。
言い換えれば、時間t2 0のオン期間と時間t3 0のオ
フ期間とがn0回繰返された時点で、充電プラグ18の
状態いかんにかかわらず、事前空調制御が終了すること
になる。
され、IGスイッチがオンされあるいはロックスイッチ
がオフされると、ステップ218又は220の判定条件
が成立することとなり、エアコンECU24は、エアコ
ン14をオフさせ(232)、事前空調を終了させる。
エアコンECU24は、更に、充電器22に指令を与え
て当該充電器22をオフさせる(234)。これによ
り、事前空調制御は終了する。また、この図の流れにお
いては、ステップ224においてn≧0の条件が成立し
た場合にも、ステップ232及び234が実行される。
言い換えれば、時間t2 0のオン期間と時間t3 0のオ
フ期間とがn0回繰返された時点で、充電プラグ18の
状態いかんにかかわらず、事前空調制御が終了すること
になる。
【0040】このように、本実施例によれば、エアコン
14による事前空調を行うにあたって、使用者が乗車時
刻等を設定する必要がない。すなわち、充電終了に応じ
て事前空調が開始されるから、従来の装置のように、事
前空調を開始する時間を定めるための乗車時刻の設定は
必要でない。この結果、乗車時刻を設定するための特別
のパネルや、乗車時刻の到来を検出するためのタイマが
不要となり、装置構成の簡素化、ひいては装置コストの
低減や車両の軽量化が実現される。
14による事前空調を行うにあたって、使用者が乗車時
刻等を設定する必要がない。すなわち、充電終了に応じ
て事前空調が開始されるから、従来の装置のように、事
前空調を開始する時間を定めるための乗車時刻の設定は
必要でない。この結果、乗車時刻を設定するための特別
のパネルや、乗車時刻の到来を検出するためのタイマが
不要となり、装置構成の簡素化、ひいては装置コストの
低減や車両の軽量化が実現される。
【0041】加えて、この実施例においては、充電プラ
グ18が外され、IGスイッチがオンされ、又はロック
スイッチがオフされるとこれに応じて事前空調が終了す
る。従って、事前空調によってバッテリ12の電力が消
費されることがない。これにより、バッテリ12を好適
に充電しつつかつ車内を好適に事前空調することが可能
になる。
グ18が外され、IGスイッチがオンされ、又はロック
スイッチがオフされるとこれに応じて事前空調が終了す
る。従って、事前空調によってバッテリ12の電力が消
費されることがない。これにより、バッテリ12を好適
に充電しつつかつ車内を好適に事前空調することが可能
になる。
【0042】さらに、図4の流れによれば、事前空調制
御に係るエアコン14の運転が間欠的に実行されること
となるため、事前空調制御による外部電力の消費が低減
されることになる。加えて、エアコン14のオン期間と
オフ期間の繰返しが所定回数n0を越えて繰返されるこ
とがないため、この面からも、外部電力の消費が低減さ
れることとなり、より省電力で事前空調を行うことが可
能な装置となる。
御に係るエアコン14の運転が間欠的に実行されること
となるため、事前空調制御による外部電力の消費が低減
されることになる。加えて、エアコン14のオン期間と
オフ期間の繰返しが所定回数n0を越えて繰返されるこ
とがないため、この面からも、外部電力の消費が低減さ
れることとなり、より省電力で事前空調を行うことが可
能な装置となる。
【0043】また、図2に示されるように、図4の流れ
においてはオン/オフを繰返す毎にオン期間の長さが短
くなりかつオフ期間の長さがなくなる。これにより、事
前空調により外部電力の消費が抑制され、より省電力で
経済的な装置が得られることになる。
においてはオン/オフを繰返す毎にオン期間の長さが短
くなりかつオフ期間の長さがなくなる。これにより、事
前空調により外部電力の消費が抑制され、より省電力で
経済的な装置が得られることになる。
【0044】図2の制御タイミングは、図7に示される
ような事前空調制御によっても実現できる。この図に示
される流れは、図4に示される流れの一部を変更したも
のである。すなわち、ステップ202、206及び22
6に代え、ステップ236、238及び240を実行す
る流れである。ステップ236においてはnに0が設定
され、ステップ238においては時間t2 nにf
(Ti,Ta)−nΔt2が設定され、ステップ240
においては時間t3 nにg(Ti,Ta)+nΔt3が
設定される。このようにした場合、事前空調開始後にお
ける室内温Tiの変化や外気温Taの変化に応じて時間
t2 0及びt3 0の値が変化することとなるため、室内
温Ti及び外気温Taを反映させた事前空調制御が実現
されることになる。
ような事前空調制御によっても実現できる。この図に示
される流れは、図4に示される流れの一部を変更したも
のである。すなわち、ステップ202、206及び22
6に代え、ステップ236、238及び240を実行す
る流れである。ステップ236においてはnに0が設定
され、ステップ238においては時間t2 nにf
(Ti,Ta)−nΔt2が設定され、ステップ240
においては時間t3 nにg(Ti,Ta)+nΔt3が
設定される。このようにした場合、事前空調開始後にお
ける室内温Tiの変化や外気温Taの変化に応じて時間
t2 0及びt3 0の値が変化することとなるため、室内
温Ti及び外気温Taを反映させた事前空調制御が実現
されることになる。
【0045】図8には、この実施例において実現可能な
制御タイミングの他の一例が示されている。この図に示
される制御タイミングは、充電終了に先立ち事前空調制
御が開始される点で図2に示される制御タイミングと異
なっている。
制御タイミングの他の一例が示されている。この図に示
される制御タイミングは、充電終了に先立ち事前空調制
御が開始される点で図2に示される制御タイミングと異
なっている。
【0046】図9には、図8に示されるタイミングによ
る制御を実現するための充電制御の流れが示されてい
る。この図に示される流れが図3に示される流れと異な
る点は、ステップ106実行直後にステップ108及び
110を実行するのではなく、まずステップ114及び
116が繰返し実行され、ステップ114の判定条件が
成立した場合にステップ111に移行する点にある。ス
テップ114においては、タイマTCHGの内容が所定
時間t1以下であるか否かが判定され、ステップ116
においてはステップ110と同様TCHGの内容が1デ
クリメントされる。ステップ114の判定条件たるT
CHG≧t1が成立するとステップ111に移行してエ
アコン14が起動されるから、図8に示されるように、
バッテリ12の充電が終了する時点から時間t1だけ前
の時点で、エアコン14による事前空調が開始されるこ
ととなる。
る制御を実現するための充電制御の流れが示されてい
る。この図に示される流れが図3に示される流れと異な
る点は、ステップ106実行直後にステップ108及び
110を実行するのではなく、まずステップ114及び
116が繰返し実行され、ステップ114の判定条件が
成立した場合にステップ111に移行する点にある。ス
テップ114においては、タイマTCHGの内容が所定
時間t1以下であるか否かが判定され、ステップ116
においてはステップ110と同様TCHGの内容が1デ
クリメントされる。ステップ114の判定条件たるT
CHG≧t1が成立するとステップ111に移行してエ
アコン14が起動されるから、図8に示されるように、
バッテリ12の充電が終了する時点から時間t1だけ前
の時点で、エアコン14による事前空調が開始されるこ
ととなる。
【0047】図10には、この実施例において実現可能
な制御タイミングの他の一例が示されている。この制御
タイミングは、図8に示される制御タイミングにおいて
時間t2 0=t1としたタイミングである。従って、こ
の図に示される制御タイミングを実現するためには、充
電制御の際に時間t1にf(Ti,Ta)を設定すれば
よい。
な制御タイミングの他の一例が示されている。この制御
タイミングは、図8に示される制御タイミングにおいて
時間t2 0=t1としたタイミングである。従って、こ
の図に示される制御タイミングを実現するためには、充
電制御の際に時間t1にf(Ti,Ta)を設定すれば
よい。
【0048】以上の各実施例は、タイマ割込みによって
も実現できる。その場合、エアコンECU24は事前空
調起動後ステップ206及び208を繰返し実行し、タ
イマ割込みに応じて着脱プラグ18、IGスイッチ及び
ロックスイッチの状態を監視する。このようにしても、
前述の作用及び効果を実現することができる。
も実現できる。その場合、エアコンECU24は事前空
調起動後ステップ206及び208を繰返し実行し、タ
イマ割込みに応じて着脱プラグ18、IGスイッチ及び
ロックスイッチの状態を監視する。このようにしても、
前述の作用及び効果を実現することができる。
【0049】また、以上の説明では、オン時間を徐々に
短縮しオフ時間を徐々に延長するようにしていたが、オ
ン時間とオフ時間を常に一定としてもよい。このように
した場合、オン時間を徐々に短縮しオフ時間を徐々に延
長することによる作用効果は得られないが、反面で制御
は容易になる。
短縮しオフ時間を徐々に延長するようにしていたが、オ
ン時間とオフ時間を常に一定としてもよい。このように
した場合、オン時間を徐々に短縮しオフ時間を徐々に延
長することによる作用効果は得られないが、反面で制御
は容易になる。
【0050】さらに、以上の説明では、事前空調時にエ
アコン14が間欠的にオン/オフされていたが、連続的
に運転しても構わない。このような構成においてはエア
コン14の間欠オフによる電力低減の作用効果は得られ
ないが、反面で制御は容易になる。
アコン14が間欠的にオン/オフされていたが、連続的
に運転しても構わない。このような構成においてはエア
コン14の間欠オフによる電力低減の作用効果は得られ
ないが、反面で制御は容易になる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る事前
空調制御装置によれば、外部電力によるバッテリに充電
が終了したこと又は充電がまもなく終了することを検出
し、これに応じて外部電力により空調装置を運転するよ
うにしたため、使用者が乗車時刻等を設定することな
く、事前空調を好適に実現することができる。従って、
乗車時刻等を設定するためのパネルや、事前空調開始時
刻の到来を検出するためのタイマ等を設ける必要がなく
なり、装置コストの低減、装置の軽量化等を実現するこ
とができる。
空調制御装置によれば、外部電力によるバッテリに充電
が終了したこと又は充電がまもなく終了することを検出
し、これに応じて外部電力により空調装置を運転するよ
うにしたため、使用者が乗車時刻等を設定することな
く、事前空調を好適に実現することができる。従って、
乗車時刻等を設定するためのパネルや、事前空調開始時
刻の到来を検出するためのタイマ等を設ける必要がなく
なり、装置コストの低減、装置の軽量化等を実現するこ
とができる。
【0052】また、本発明によれば、事前空調を、時間
t1の空調サイクル(エアコンのオン期間)及び時間t
2の停止サイクル(オフ期間)の繰返しにより実現する
ようにしたため、事前空調による外部電力の消費が抑制
されることとなり、より省電力で経済的な装置を得るこ
とができる。
t1の空調サイクル(エアコンのオン期間)及び時間t
2の停止サイクル(オフ期間)の繰返しにより実現する
ようにしたため、事前空調による外部電力の消費が抑制
されることとなり、より省電力で経済的な装置を得るこ
とができる。
【0053】更に、本発明によれば、空調サイクル及び
停止サイクルの繰返し実行にあたって、時間t1を短縮
しあるいは時間t2を延長していくようにしたため、事
前空調による外部電力の消費が低減されることとなり、
更に省電力で経済的な装置が得られる。
停止サイクルの繰返し実行にあたって、時間t1を短縮
しあるいは時間t2を延長していくようにしたため、事
前空調による外部電力の消費が低減されることとなり、
更に省電力で経済的な装置が得られる。
【0054】また、本発明によれば、空調サイクル及び
停止サイクルを所定回数繰返した後にこの繰返しを停止
し空調を停止させるようにしたため、外部電力の消費が
低減された装置が得られる。
停止サイクルを所定回数繰返した後にこの繰返しを停止
し空調を停止させるようにしたため、外部電力の消費が
低減された装置が得られる。
【0055】そして、本発明によれば、充電プラグが外
されると、外部電力の供給が断たれた場合に空調を停止
させるようにしたため、事前空調によるバッテリの電力
の消費が生じることがなく、従ってバッテリ1充電あた
り走行可能距離がより長い経済的な電気自動車を得るこ
とができる。
されると、外部電力の供給が断たれた場合に空調を停止
させるようにしたため、事前空調によるバッテリの電力
の消費が生じることがなく、従ってバッテリ1充電あた
り走行可能距離がより長い経済的な電気自動車を得るこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例に係る装置の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】この実施例において実行される制御の一例を示
すタイミングチャートである。
すタイミングチャートである。
【図3】この実施例において実行される充電制御の一例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】この実施例において実行される事前空調制御の
一例を示すフローチャートである。
一例を示すフローチャートである。
【図5】室内温Tiによるオン期間t2 0及びオフ期間
t3 0の変更方法を示す図である。
t3 0の変更方法を示す図である。
【図6】車外温Taによるオン期間t2 0及びオフ期間
t3 0の変更方法を示す図である。
t3 0の変更方法を示す図である。
【図7】この実施例において実行される事前空調制御の
一例を示すフローチャートである。
一例を示すフローチャートである。
【図8】この実施例において実行される制御の一例を示
すタイミングチャートである。
すタイミングチャートである。
【図9】この実施例において実行される充電制御の一例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図10】この実施例において実行される制御の一例を
示すタイミングチャートである。
示すタイミングチャートである。
10 外部電源 12 バッテリ 14 エアコン 18 充電プラグ 20 充電口 22 充電器 24 エアコンECU 26 外気温センサ 28 室内温センサ 30 着脱センサ Ta 外気温 Ti 室内温 VB バッテリの充電電圧 IB バッテリの充電電流 TCHG 充電器タイマ t2 0,t2 1,… エアコンのオン期間 t3 0,t3 1,… エアコンのオフ期間 TA/C エアコンタイマ f(Ti,Ta) オン期間を与える関数 g(Ti,Ta) オフ期間を与える関数
Claims (6)
- 【請求項1】 電気自動車の車外の電源から供給される
外部電力による車載のバッテリの充電が終了したこと又
は充電がまもなく終了することを検出する事前空調開始
タイミング検出手段と、 上記外部電力及びバッテリの放電電力により運転可能な
空調装置を、上記検出に応じて外部電力により運転する
ことにより電気自動車の運転に先立ち車内を空調させる
事前空調制御手段と、 を備えることを特徴とする事前空調制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の事前空調制御装置におい
て、 事前空調制御手段が、上記検出の後、時間t1の間空調
を実行する空調サイクル及び時間t2の間空調を停止さ
せる停止サイクルを、空調装置により交互に繰り返し実
行させることを特徴とする事前空調制御装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の事前空調制御装置におい
て、 停止サイクル終了後空調サイクルを再度実行させる際、
時間t1を、前回空調サイクルを実行させた際の値より
小さい値に設定することを特徴とする事前空調制御装
置。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の事前空調制御装置
において、 空調サイクル終了後停止サイクルを再度実行させる際、
時間t2を、前回停止サイクルを実行させた際の値より
大きい値に設定することを特徴とする事前空調制御装
置。 - 【請求項5】 請求項2乃至4記載の事前空調制御装置
において、 事前空調制御手段が、空調サイクル及び停止サイクルを
所定回数繰り返したのちに、当該繰返しを停止し空調を
停止させることを特徴とする事前空調制御装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5記載の事前空調制御装置
において、 事前空調制御手段が、外部電力の供給が断たれたことを
検出する手段と、この検出に応じて空調を停止させる手
段と、を有することを特徴とする事前空調制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6027007A JPH07232545A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 電気自動車の事前空調制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6027007A JPH07232545A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 電気自動車の事前空調制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07232545A true JPH07232545A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12209066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6027007A Pending JPH07232545A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 電気自動車の事前空調制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07232545A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011250672A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-12-08 | Denso Corp | 車両用電力制御装置 |
DE102012212293A1 (de) | 2011-07-20 | 2013-01-24 | Suzuki Motor Corporation | Klimatisierungssystem für ein Elektrofahrzeug |
US8909390B2 (en) | 2010-07-01 | 2014-12-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Preliminary air conditioning system |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP6027007A patent/JPH07232545A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011250672A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-12-08 | Denso Corp | 車両用電力制御装置 |
US8909390B2 (en) | 2010-07-01 | 2014-12-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Preliminary air conditioning system |
DE102012212293A1 (de) | 2011-07-20 | 2013-01-24 | Suzuki Motor Corporation | Klimatisierungssystem für ein Elektrofahrzeug |
US9114686B2 (en) | 2011-07-20 | 2015-08-25 | Suzuki Motor Corporation | Air conditioning system for an electric vehicle |
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