JPH07232308A - パーティクルボードの製造方法 - Google Patents

パーティクルボードの製造方法

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Publication number
JPH07232308A
JPH07232308A JP2709894A JP2709894A JPH07232308A JP H07232308 A JPH07232308 A JP H07232308A JP 2709894 A JP2709894 A JP 2709894A JP 2709894 A JP2709894 A JP 2709894A JP H07232308 A JPH07232308 A JP H07232308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
curing
water
hot
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP2709894A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhisa Uemura
輝久 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP2709894A priority Critical patent/JPH07232308A/ja
Publication of JPH07232308A publication Critical patent/JPH07232308A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明が解決しようとする課題は、プレス成
形後の養生時間が短くて、寸法変化の少ないパーティク
ルボードの製造方法を安価に提供することである。 【構成】パーティクルボードの製造方法において、プレ
ス機で熱圧成形して得られたボードの表面に散水した
後、養生することを特徴とするパーティクルボードの製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパーティクルボードの製
造における養生時間を短縮する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パーティクルボードは接着剤を塗
布した木材チップを熱圧プレス成形した後、得られたボ
ードを積み重ねて表面温度が外気温に近づくまで養生さ
せ、養生終了後に表面にサンダーをかけるという方法で
製造されていた。
【0003】養生はパーティクルボードに寸法安定性及
び二次加工適性を付与する目的で通常、長い場合で1週
間程度、熱圧プレス成形後にターナーを用いて荒熱を取
った場合でも通常3〜4日は必要であった。しかしなが
ら、養生時間が長いと、それだけ養生に広いスペースが
必要となるのでパーティクルボードを多量に連続生産す
るには余分に建物を広く取らなければならないという問
題があった。したがって、養生時間をできるだけ短くす
ることが望まれているが、養生が不十分であると後で寸
法が狂ったり、化粧加工等を行うべく表面に接着剤を塗
布しても表面温度が高いため十分な接着力が得られない
等の問題があった。
【0004】なお、ターナーを製造ライン中に複数設け
ればある程度、養生時間を短縮する効果が期待できる
が、多額の設備コストが必要であるという問題があっ
た。
【0005】また、養生直後のボ−ドは表層の湿度が低
く内層の湿度が高いため、養生中に内層から表層に水分
が移動して寸法変化をおこすことがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、プレス成形後の養生時間が短くて、寸法変
化の少ないパーティクルボードの製造方法を安価に提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、パーテ
ィクルボードの製造方法において、プレス機で熱圧成形
して得られたボードの表面に散水した後、養生すること
を特徴とするパーティクルボードの製造方法が提供さ
れ、さらに、前記散水がボード1平方m当たり50〜2
00gの水を噴霧することである前記パーティクルボー
ドの製造方法が提供される。
【0008】すなわち、プレス成形して得られたボード
の表面に散水を行うと、調湿を行いなが表面温度を大き
く低下させることができ、養生時間を短縮することがで
きることを見いだしたのである。
【0009】以下、本発明のパーティクルボードの製造
方法を詳細に説明する。まず木材チップにユリアメラミ
ン樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂等の接着剤を均一
に塗布し、木質チップを一定圧のマット状にフォーミン
グし、これを熱圧プレス成形してボードを得る。この時
の、接着剤の塗布量、プレス条件は通常パーティクルボ
ードの製造に適用されている条件が特に制限なくそのま
ま適用できる。
【0010】次いで、このボードの表面に散水を行う。
散水量は厳密には定義されないが、効率よくボードの温
度を下げるために1平方m当たり50g〜200g程度
が好ましい。この範囲よりも少量の水ではボードの温度
を十分に下げることができないので養生時間を短縮する
効果が少なく、またこの範囲よりも多量の水を散水して
も温度低下にほとんど影響しない。また散水はボード表
面の温度、含水率にむらを生じさせないために、ボード
の表裏面の双方から均等に噴霧することが好ましい。こ
のように、散水を行っても得られるパーティクルボード
の表面状態や物性、その他が特に低下しないのは、熱圧
プレス成形した直後のボードの表面温度がかなり高いの
で、散水した水のかなりの部分は水蒸気となってボード
に残らないこと、及び後述するように、表面をサンダー
機で研磨処理するので、散水によりボード表面が多少ざ
らついても、パーティクルボードの表面状態には特に影
響はないことが理由として考えられる。
【0011】さらに散水を行ったボードを表面温度が4
0℃前後になるまで積み重ねて養生する。このとき養生
時間をさらに短縮させるために、散水してから、更にタ
ーナーを通した後に積み重ねて養生することが好まし
い。養生終了後は、通常のパーティクルボードの製造と
同様に表面の凹凸部分をサンダー機にて研磨除去するこ
とにより、フラットな表面のパーティクルボードが得ら
れる。このようにして得られたパーティクルボードは養
生時間が少ないにもかかわらず、寸法安定性がよく表面
温度も低くなっており、二次加工適性に優れている。
【0012】
【実施例】
実施例1 ユリア系樹脂を塗布した木材チップをフォーミングして
マットとなし、熱板温度160℃、プレス時間5分の条
件で熱圧プレス成形してボードとした。次いで、直ちに
ボードの表裏面の双方に75g/m2 の水を噴霧してか
ら、ターナーに供給し、その後、室温22℃、湿度60
%の条件下でボードを多数積み重ねて養生を行った。養
生終了後、ボードをサンダー機で研磨して密度0.7g
/cm3、厚み15mmのパーティクルボードを製造し
た。このときの養生には86.5時間必要であった。熱
圧プレス成形後のボードの表面温度変化を図1に示す。
【0013】比較例1 散水を行わなかった以外は実施例1と同様の方法でパー
ティクルボードを製造した。この時の養生には111.
5時間必要であった。熱圧プレス成形後のボードの表面
温度変化を図1に示す。
【0014】実施例2 ユリアメラミン系樹脂を塗布した木材チップをフォーミ
ングしてマットとなし、熱板温度160℃、プレス時間
6分の条件で熱圧プレス成形してボードとした。次い
で、直ちにボードの表裏面の双方に75g/m2 の水を
噴霧してから、ターナーに供給し、その後、室温18.
5℃、湿度60%の条件下でボードを多数積み重ねて養
生を行った。養生終了後、ボードをサンダー機で研磨し
て密度0.75g/cm3 、厚み15mmのパーティク
ルボードを製造した。このときの養生には57時間必要
であった。熱圧プレス成形後のボードの表面温度変化を
図2に示す。
【0015】比較例2 散水を行わなかった以外は実施例2と同様の方法でパー
ティクルボードを製造した。このときの養生には94時
間必要であった。熱圧プレス成形後のボードの表面温度
変化を図2に示す。
【0016】図からも明らかなように、養生終了の目安
とされる表面温度が40℃に達するまでの時間が、比較
例1に比べて実施例1では約1日、比較例2に比べて実
施例2では約1日半早くなっており養生時間が短縮でき
ることが分かる。また実施例1、実施例2共に寸法安定
性の良好なパ−ティクルボ−ドを提供した。なお実施例
1と比較例1、実施例2と比較例2で、ほぼ同様の物性
を示すパーティクルボードが得られた。
【0017】
【作用及び効果】本発明によるパーティクルボードの製
造方法を用いると、簡単な装置を付加するだけで養生時
間をかなり短縮することができた。
【0018】また、プレス直後のボードは表面の湿度が
低く内面の湿度が高い状態であるが、散水を行うことに
より表面の湿度が高くなるのでボードの調湿にも役立つ
という効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び比較例1の製法によるボードの養
生中の表面温度の変化を表すグラフである。
【図2】実施例2及び比較例2の製法によるボードの養
生中の表面温度の変化を表すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーティクルボードの製造方法において、
    プレス機で熱圧成形して得られたボードの表面に散水し
    た後、養生することを特徴とするパーティクルボードの
    製造方法。
  2. 【請求項2】散水がボード1平方m当たり50〜200
    gの水を噴霧することである請求項1記載のパーティク
    ルボードの製造方法。
JP2709894A 1994-02-25 1994-02-25 パーティクルボードの製造方法 Pending JPH07232308A (ja)

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JP2709894A JPH07232308A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 パーティクルボードの製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102825644A (zh) * 2011-06-16 2012-12-19 深圳市豪盛装饰制品有限公司 一种板材制作工艺
CN109676743A (zh) * 2018-12-29 2019-04-26 南宁市邦得力木业有限责任公司 小径木填充板的生产工艺

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