JPH0723189A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0723189A
JPH0723189A JP5149609A JP14960993A JPH0723189A JP H0723189 A JPH0723189 A JP H0723189A JP 5149609 A JP5149609 A JP 5149609A JP 14960993 A JP14960993 A JP 14960993A JP H0723189 A JPH0723189 A JP H0723189A
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JP5149609A
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Inventor
Yoshiya Imoto
善弥 伊本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体物原稿を読み取った場合に、ピントの合
う被写界深度の許容幅を広くすること。 【構成】 線状光源2からの光で原稿載置台1上に載置
された原稿を照明し、原稿からの反射光をミラー3a〜
3c、結像レンズ4等からなる結像系を介して線状のイ
メージセンサ5上に結像させ、原稿とイメージセンサ5
との相対的な位置を変えながら読取走査を行うことによ
りイメージセンサ5から読取信号を得る画像読取装置で
あって、読取モードに応じて原稿載置台1からイメージ
センサ5までの読取光学系の光路長を変更する光路長変
更機構15と、読取モードに応じてイメージセンサ5か
らの読取信号のレベルを変更するアナログ補正回路6と
を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線状のイメージセンサを
使って、高解像度の読取を行う画像読取装置に関するも
ので、特にシート原稿のみならず、立体物原稿など種々
の原稿からも高品質な読取を行える画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿を電子的に読取走査し、画像
処理を施して、カラーレーザプリンタに出力するデジタ
ルカラー複写機の技術が進歩し、原稿に非常に近い画像
の再現ができるようになってきた。
【0003】こうしたデジタルカラー複写機の読取部と
しては、400dpi(dot per inch)の
解像度が要求され、エリアイメージセンサでは解像度が
足りないため、高解像度ラインイメージセンサの読取位
置をメカニカルに動かしていくライン走査方式がとられ
る。また、照明としては、ライン走査している部分を効
率よく照明するために、リニアハロゲンランプなどの線
状光源を組み合せて使う。
【0004】こうしたカラー原稿読取を行う方式とし
て、多く使われているものに以下の二つの方式がある。
【0005】(A)長尺のカラーセンサを使い、等倍ロ
ッドレンズアレイと組み合せる方式。
【0006】(B)縮小型光学系と、線順次型のカラー
センサを組み合せる方式。
【0007】このうち、(B)の方式では、原稿面上の
被写界深度が(A)の方式(深度±0.5mm程度)よ
りも広いため、ある程度奥行きのある立体物でも写真の
撮影するようにしてコピーすることが可能である。デジ
タルカラー複写機は、400dpiの高解像度を持って
いるため、ビデオカメラを使った静止画像などよりもは
るかに高画質を得ることができる。このため、従来のカ
ラー複写機が対象としてきたシート原稿等の平面原稿ば
かりでなく、立体物をコピーする用途が増えてくると考
えられる。
【0008】しかし、たとえば、部品が実装された電気
回路の基板をコピーした場合には、電解コンデンサなど
の背の高い部品がスペーサの役目をして、基板面が10
mm程度も浮いてしまい、基板面上に書かれた部品名な
どの文字は、被写界深度を外れてしまい像がぼけてしま
う。また、線状照明を使っているため、原稿浮きにより
読取対象が原稿照明ランプの照明光束から離れてしまい
暗くなってしまう。この現象を「照明深度が浅い」と呼
ぶことにする。
【0009】この傾向は、高速・高画質読取を目指した
場合、一層顕著になる。すなわち、高速読取を行う際の
読取露光量を確保するために、図2に示すように、線状
の露光ランプ2aからの照明光を集光リフレクタ2b,
2cでプラテン1の面上に集中させて照明系の集光効率
を上げることが行われるが、この場合には照明深度が一
層浅くなる。また、光学系の解像度を上げため、縮小倍
率を、たとえば、1/9から1/4.5に下げることが
行われるが、この場合には、被写界深度が浅くなる。ま
た、高速読取を行う際の読取露光量を確保するためにレ
ンズのF値を小さくすることが行われるが、この場合に
は被写界深度が一層浅くなる。
【0010】したがって、被写界深度と照明深度が低下
し、比較的被写界深度が深いはずの縮小型読取系でも、
立体物を読み取ろうとした場合の被写界深度と照明深度
が問題になってくる。
【0011】上述した(A)の方式では、被写界深度が
極端に浅いため、原稿浮きの対策が、特開平3−102
954号公報や特開平4−98969号公報で従来から
提案されている。すなわち、被写界深度±ΔDに対し
て、原稿面をロッドレンズアレイに近い−ΔDの位置に
合わせこんでおき、原稿浮きの許容度を2・ΔD確保
し、また、照明の集光ピークを+ΔDの位置に合わせて
おき、これより、原稿が近い場合は、ロッドレンズアレ
イの集光効率が高くなることで、相殺させようという提
案である。
【0012】しかし、標準の原稿位置が被写界深度ぎり
ぎりの位置になるため、解像度が最良の状態よりも悪く
なり、文字原稿を読み取ったときの性能が悪くなる。ま
た、縮小光学系の場合、最適結像位置からずれると、結
像レンズの残存色収差(図4参照)により、3色のMT
F(変調伝達関数)のアンバランスが若干発生する。こ
のため、標準モードでの処理である黒文字の認識処理の
性能が低下する。
【0013】この標準モードでの処理でかかる黒文字認
識や絵文字分離処理などの識別判定処理のため、立体物
原稿を標準モードでコピーすると、誤判定により、画質
が劣化する場合があった。例えば、原稿浮きによりMT
FのRGB(赤,緑,青)バランスが変わると、黒文字
か黒文字でないかの識別が不安定になり、見苦しいコピ
ーになる。このため、立体物をコピーする場合は、標準
モードから、これらの識別処理が行わない写真原稿モー
ドに設定し直す必要があった。
【0014】また、縮小光学系では、元々の被写界深度
が、照明深度よりも深いため、拡散的な照明にしない限
り、被写界深度内を均質に照明することができない。ま
た、拡散的な照明した場合には、露光量が低下して信号
対雑音比が下がるため、読取画像に粒状のノイズが生じ
出力画像品質が低下する。
【0015】また、特開平2−174362号公報で
は、ブック原稿モードとシート原稿モードを用意し、ブ
ック原稿モードが選ばれた場合には、レンズを絞ってシ
ート原稿読取時よりも焦点深度を深くするという提案が
なされている。この提案の実施例は、ファクシミリ装置
であり、読取速度が可変にできることから、露光量が減
った分、露光時間を増やそうというものである。
【0016】しかし、被写界深度を2倍にする場合に
は、レンズを1/2に絞ることになり、これにより光量
1/4になってしまう。これに加えて、原稿が浮くこと
による光量の低下を合わすと、露光量の低下が非常に大
きくなり、実用的ではない。また、デジタルカラー複写
機の場合には、4色版のレジ合わせの都合上、読取速度
がレーザープリンタの同期信号に合わせて等速度で読取
を行う必要があり、露光時間に合わせて読取速度を遅く
することはできない。
【0017】また、最適結像面を動かそうという提案も
なされている。たとえば、特開平2−188878号公
報に記載の従来技術は、電子部品の検査用のためのエリ
アセンサを使った読取装置で、電子部品の高さに合わせ
て、読取部であるCCD(電荷結合素子)カメラの高さ
を調整し、ピント合わせを行うという提案である。
【0018】しかし、CCDカメラ用の照明は面照明で
あるため、照明深度が深く、CCDカメラの高さに影響
を受けず、また、用途的に、厳密に読取画像の明るさを
一定に保つ必要がないことから、高さ調整に連動した読
取レベルの変化については考慮されていない。
【0019】また更に、特開平4−126446号公報
や特開昭61−269460号公報には、モータによ
り、CCD、レンズ、原稿のいずれかを移動させ、光路
長を変化させたり、光路中に平行平板ガラスを挿入し、
光路長を変化させたり、走査ミラーの間隔を変化させ、
光路長を変化させたりすることにより、最適結像位置を
ずらしている。しかし、この提案の目的は、網点原稿読
取時に発生するモアレを防止することであり、原稿と照
明の相対位置を変えずにぼかした状態での読取を意図し
ているので、この提案では、読取光量の変化の補正は考
慮されていない。
【0020】以上のことから、立体物を読み取った場合
について、被写界深度の対策は考えられるが、「線状照
明とイメージセンサを組み合せた読取装置」の照明深度
については対策が不十分であった。
【0021】また従来のデジタルカラー複写機の読取装
置では、前述したように、高速化・高画質化のために、
照明系の集光効率を上げた(図2参照)ため、プラテン
面から原稿が浮くことで、急速に照明光量が低くなる。
このため、立体物原稿で、プラテンから浮いている部分
と、プラテンに密着している部分の明るさの差が大きく
なっていた。明るさの差を小さくするために、高出力の
照明ランプを使って照明の収束効率を落として使うこと
も考えられるが、デジタルカラー複写機のシステム全体
の消費電力を1.5kVAに抑えねばならない規格上の
制約があり、またレーザープリンタの熱定着部に多大の
電力を割く必要があることから、照明ランプに割くこと
のできる電力には限りがあり、150W程度のリニアハ
ロゲンランプの総発光光量を数倍上げることは困難であ
る。
【0022】さらに、縮小型のカラー読取装置部では、
線順次カラーCCDが主に使われているので、図2に示
すように、RGBの読取ラインLR ,LG ,LB が照明
光量分布に対して違っている。このため、原稿がプラテ
ン1の面から浮くに従って、RGBの光量の減少の仕方
が、RGBそれぞれに違っている。さらにこの特性に
は、集光リフレクタ2b,2cの機械的誤差によるばら
つきもある。
【0023】また、ピント補正のために光路長を変える
と、プラテン面上の読取光量が変化するという不都合が
生じる。
【0024】一方、デジタルカラー複写機の読取装置で
は、本出願人が、特開平4−275771号公報で提案
したように、複写機のコピーサイクルの最後に次の読取
サイクルのためのシェーディング補正用の基準データの
更新を行っている。これは、 読取サイクルの最初には、原稿検知などのサイクル
が入るために、シェーディングデータ作成の時間がな
い。
【0025】 照明としてハロゲンランプを使った場
合、ある程度の光量安定性が確保されるため、読取サイ
クルに先立ってシェーディングデータの更新を行う必要
が少ない。
【0026】 ハロゲンランプを使っても、長時間シ
ェーディングデータを更新しなかった場合には、ランプ
点灯電圧の変動等による光量変化を無視できない。
【0027】 読取サイクルに関係なく、定期的にシ
ェーディングデータを更新することは、ユーザーに不安
感を与える。
【0028】等の理由のためである。
【0029】しかし、ピント変更を行った場合には、シ
ェーディングデータ更新時の読取光量の変化が発生し、
次のシート原稿読取サイクルにも影響してしまう。
【0030】また、立体物原稿の種類によっては、情報
の持つ原稿周波数に違いがあり、対象とする原稿周波数
によって、被写界深度の許容幅が変わってくる。
【0031】読み取りの対象となる立体物原稿として
は、厚みが比較的うすく原稿浮きも小さいが、文字など
の細かい情報まで読み取る必要があるもの、或いは、厚
みが比較的厚く原稿浮きも大きいが、表面の模様が大ま
かで、細かな情報まで読む必要のないものなどがあり、
光路長を変えて、被写界深度の範囲をずらす場合にも、
原稿によって最適な光路長の変更量が変わってくる。
【0032】ところで、この種のデジタルカラー複写機
では、図21に示すように、スライドなどをフィルム投
影装置81によってプラテン1面上に投影して、これを
読み取る機能がついている。この機能はフィルム投影機
能と呼ばれる。
【0033】図22は、このフィルム投影機能を実現す
る場合の光学系を模式的に示す説明図である。フィルム
投影装置81においては、ランプ81aからの光が集光
レンズ81b及び拡散フィルタ81cを介して原稿フィ
ルム81dに照射される。スライドフィルタ81dの像
は、投影レイズ81e及びフレネルレンズ83を介して
プラテン1の面上に結像される。プラテン1の面上の像
は、結像レンズ4によりイメージセンサ5上に結像さ
れ、スライドフィルタ81dの像がイメージセンサ5に
より読み取られる。
【0034】このフィルム投影機能で問題になるのが、
光路上に存在するゴミやホコリである。特に原稿フィル
ム81dの面と、プラテン1の面は、図22に示すよう
に結像光線が一点に集まる部分であるので、これらの面
にゴミ等が存在するとこのゴミ等がそのまま読取画像に
写ってしまう。
【0035】特開昭63−93262号公報では、この
ゴミの問題のうち、特に問題となるシェーディングデー
タ作成時に基準フィルムに付着しているゴミについて、
解決しようとする提案がなされており、シェーディング
データ作成時のみ、投影レンズのピントを、フィルム面
からはずして、基準フィルム面上のゴミが、シェーディ
ングデータのノイズにならないよう対策するものであ
る。しかし、実際に原稿フィルムを読み取る場合のゴミ
の対策にはなっていない。
【0036】また原稿フィルムの取扱いは、丁寧にされ
ているので、ゴミは少ないが、プラテン上には、シート
原稿などが入替わりに置かれるので、ゴミやホコリなど
も付きやすい。また、反射原稿では気にならない白い綿
ボコリなども、フィルムからの投影像では、光線を遮っ
て目につく。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、立体物原稿を読み取った場合に、ピントの合う被写
界深度の許容幅を広くすることである。また、本発明の
他の目的は、立体物原稿読取時に、原稿が浮くことによ
る読取光量の低下を防止することである。また、本発明
の更に他の目的は、立体物原稿読取時に、プラテンから
浮いている部分と、プラテンに密着している部分の明る
さの差を小さくすることである。また、本発明の更に他
の目的は、立体物原稿に対する読取性能を改善しながら
シート原稿読取性能を維持することである。また、本発
明の更に他の目的は、立体物原稿を読み取った場合に、
絵文字分離処理や黒文字識別処理などが誤動作して画質
を劣化させることを防止することである。また、本発明
の更に他の目的は、カラーイメージセンサを使った場合
に、原稿が浮いてもRGBの読取光量レベルがアンバラ
ンスにならないようにすることである。また、本発明の
更に他の目的は、シェーディング補正用の基準データを
更新する際に適正でないデータが書き込まれることを防
止することである。また、本発明の更に他の目的は、立
体物の種類や原稿の浮き量に応じて、任意の位置のピン
トを合わせることができるようにすることである。ま
た、本発明の更に他の目的は、投影像読取モード時に、
プラテン上のゴミが読取画像品質を損なうことがないよ
うにすることである。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、線状光源からの光で原稿載置台上に載置さ
れた原稿を照明し、原稿からの反射光を結像系を介して
線状のイメージセンサ上に結像させ、原稿と前記イメー
ジセンサとの相対的な位置を変えながら読取走査を行う
ことにより前記イメージセンサから読取信号を得る画像
読取装置であって、原稿の種類に応じて読取モードとし
てシート原稿読取モード或いは立体物原稿読取モードを
指定することが可能な読取モード指定手段と、指定され
た読取モードに応じて前記原稿載置台から前記イメージ
センサまでの読取光学系の光路長を変更する手段と、指
定されたモードに応じて前記イメージセンサからの読取
信号のレベルを変更する手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0039】また、本発明の画像読取装置は、前記イメ
ージセンサからの読取信号に基づき原稿の画像の種類を
識別しこの識別結果に応じてそれぞれ異なった処理を行
う識別処理手段を更に備えており、該識別処理手段にお
ける処理が前記読取モードに応じて変更されることを特
徴とする。
【0040】前記光路長を変更する手段としては、読取
光学路に挿入・退避される平行平板透明部材、或いは、
前記結像系を構成する光学部品の位置を変更する手段、
或いは、前記原稿載置台の高さを変更する手段を使用す
ることができる。
【0041】また、本発明の画像読取装置には、指定さ
れたモードに応じて前記線状光源における集光状態を変
更させる手段を更に設けることができる。
【0042】また、前記イメージセンサが、原稿画像の
色成分を読み取って各色毎に読取信号を出力する多色イ
メージセンサであり、前記読取信号のレベルを変更する
手段が、各色毎に読取信号のレベルを変更するものであ
ることを特徴とする。
【0043】また、本発明の画像読取装置は、前記原稿
載置台の近傍に設けられた基準白色板を読み取って得た
基準データに基づいて前記読取信号のシェーディング補
正を行うシェーディング補正回路を更に備えており、前
記光路長を変更する手段による光路長の変更が指定され
たときに、前記基準データの更新を禁止する手段が設け
られていることを特徴とする。
【0044】更に本発明は、前記原稿載置台の上方にフ
レネルレンズを配置し、該フレネルレンズの面に投影像
を結像し、この投影像を前記イメージセンサで読み取る
画像読取装置であって、前記読取モード指定手段が、前
記シート原稿読取モード及び立体物原稿読取モードに加
えて投影像を読み取る投影像読取モードを指定すること
が可能なものであり、前記画像読取装置が、前記読取モ
ード指定手段により投影像読取モードが指定されたとき
に、前記原稿載置台の面が前記結像レンズの被写界深度
外に位置するように前記読取光学系の光路長を変更する
手段を備えていることを特徴とする。
【0045】
【作用】立体物原稿読取モードが指定されると、原稿載
置台からイメージセンサまでの読取光学系の光路長が短
くされる。これにより、結像系の最良ピント点が原稿載
置台の面から浮いた位置に移動し、最良ピント点の前後
の被写界深度を利用することが可能となり、立体物原稿
を結像系の被写界深度範囲内に収めることができる。ま
た、指定されたモードに応じて前記イメージセンサから
の読取信号のレベルを変更することにより、原稿が浮く
ことによる読取信号のレベルの低下が補正される。
【0046】また、イメージセンサからの読取信号に基
づき原稿の画像の種類を識別しこの識別結果に応じてそ
れぞれ異なった処理を行う識別処理手段を備えている場
合には、別処理手段における処理が前記読取モードに応
じて変更される。たとえば、立体物原稿読取モードで
は、識別処理を解除することで、ピント位置をずらした
ことにより発生する色ごとのMTFアンバランスや、R
GBの光量バランスのくずれにより発生する異常な識別
処理が防止される。
【0047】また、たとえば、立体物原稿読取モードが
設定された場合には、照明系の集光状態が広がるように
変化させることで、立体物原稿読取モードが設定された
場合に、原稿浮きによる光量変化が小さくなる。この場
合、原稿載置面上に原稿があった場合の読取光量も減少
するが、読取信号のレベルを変更する手段により読取信
号のレベルを上げることにより、所定レベルの読取信号
が得られる。また、シート原稿読取時には、通常の読取
光量に戻るので、シート原稿読取時の画質が劣化するこ
とはない。
【0048】また、イメージセンサが多色イメージセン
サである場合には、各色の読取信号のレベルを変更する
手段における調整量を、各画像読取装置ごとに設定して
おくことにより、立体物原稿読取モードでも、グレイバ
ランスの良い読取画像を得ることができる。
【0049】また、投影レンズの結像を空中像としてお
き、この空中像の位置に、読取装置のピントを合わせる
ことで、プラテン面・フレネル面のゴミ・ホコリをぼか
し、読取画像への影響を軽減することができる。
【0050】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0051】図1は、本発明の画像読取装置の第1の実
施例を示す概略図である。原稿載置台すなわちプラテン
1上に置かれた原稿 (図示せず) は線状光源2で照明さ
れ、原稿からの反射光がミラー3a,3b,3c及び結
像レンズ4を介して線順次カラーCCDラインイメージ
センサ(以下単にイメージセンサと呼ぶ)5上に結像
し、原稿の画像が主走査方向に読み取られる。副走査
は、線状光源2及びミラー3aが取りつけられた全速走
査キャリッジAと、ミラー3b,3cが取りつけられた
半速走査キャリッジBを、主走査方向と直交する方向に
移動させることにより行われる。また、プラテン1の周
縁近傍には白色基準板1aが設けられており、原稿の読
取に先立ってイメージセンサ5によりこの白色基準板1
aが読み取られる。
【0052】図2は、線状光源2近傍の詳細図であり、
露光ランプ2aに沿って第1,第2の集光リフレクタ2
b,2cが配置され、更に露光ランプ2aのプラテン側
には遮光板2dが配置されている。第1,第2の集光リ
フレクタ2b,2cと露光ランプ2aとの距離及び第
1,第2の集光リフレクタ2b,2cの曲面の形状は、
露光ランプ2aからの光がプラテン1の原稿載置面に集
光されるように選定されている。これは、読み取られる
対象物としては、シート原稿が最も多いので、このシー
ト原稿が最も効率よく照明されるようにするためであ
る。
【0053】イメージセンサ5より出力されたアナログ
ビデオ信号は、アナログ補正回路6で、ゲイン調整及び
オフセット補正が行われたのちA/D変換され、デジタ
ル補正回路7でシェーディング補正が行われたあと、画
像処理回路8に送られる。画像処理回路8では、ルック
アップテーブルによる等価中性輝度変換、色補正、前述
の絵文字分離などの識別処理が行われる。このあと、ス
クリーン生成回路9を通過したのち、カラーレーザープ
リンタ10に出力される。
【0054】アナログ補正回路6からスクリーン生成回
路9までの回路の設定変更は、画像処理用CPU (中央
処理装置) 11により行われる。画像処理用CPU11
による設定変更は、主CPU12から送られてくる制御
信号により行われる。また、主CPU12による制御
は、オペレータがユーザーインターフェース13に入力
する情報をもとに行われる。
【0055】主CPU12は、またモータ制御用CPU
14をも統括している。モータ制御用CPU14は、読
取部のミラー走査の制御などのメカニカルな制御やラン
プ点灯等のミラー走査関係の制御を行っている。このモ
ータ制御用CPU14により光路長変更機構15を制御
し、読取光学系の光路中に平行平板ガラス16を挿入す
ることで、結像レンズ4からプラテン1にいたる光路長
を変更可能としている。なお、光路長変更機構15の詳
細については後述する。
【0056】次に、上記装置の動作について述べる。な
お、本実施例においては、通常のシート状の原稿を読み
取るシート原稿読取モードと、立体物を読み取る立体物
読取モードとが用意されており、モードに応じて光路長
が変更される。
【0057】シート原稿読取モードでは、図1に示すよ
うに、平行平板ガラス16は読取光学系の光路から外れ
た位置にあり、この状態ではプラテン面上の原稿の画像
がイメージセンサ5上に結像するように、すなわち、最
良ピント面PB がプラテン面と一致するように光学系が
設計されている。これにより、シート原稿の画像を高解
像度で読み取ることができる。
【0058】次に、立体物を読み取る場合には、オペレ
ータがユーザーインターフェース13を通じて、立体物
読取モードを選択する。このユーザーインターフェース
13からの情報は、主CPU12を介して画像処理用C
PU11とモータ制御用CPU14に送られる。モータ
制御用CPU14は、この立体物読取モードが選ばれた
ことを受けて光路長変更機構15を駆動して平行平板ガ
ラス16を、読取光学系の光路に挿入する。
【0059】図3は、光路長変更機構15を示す概略図
である。光路長変更機構15においては、平行平板ガラ
ス16にラックギア17が取りつけられており、このラ
ックギア17に、モータ18によりギア19,20を介
して回転駆動されるウォームギア21が噛合している。
また、ラックギア17に沿って平行平板ガラス16の移
動経路を規制するガイドレール22が設けられ、更にガ
イドレール22の両端部には平行平板ガラス16の移動
範囲を規制するストッパ23が設けられている。モータ
18の回転は、モータ制御用CPU14により制御され
るモータ制御回路24により制御される。
【0060】モータ制御用CPU14からの指示に基づ
きモータ18が回転するとこの回転はギア19,20を
介してウォームギア21に伝達され、ウォームギア21
の回転により、ウォームギア21と噛合するラックギア
17が、結像レンズ4の光軸方向と直交する方向に直線
運動を行う。したがって、モータ制御用CPU14から
の指示でモータ18の回転方向を切り替えることによ
り、平行平板ガラス16を結像レンズ4の前に挿入した
り、退避させることができる。平行平板ガラス16は、
ガイドレール22とストッパ23により規制された範囲
で、挿入状態と退避状態の2つの状態が選択される。
【0061】ここで、平行平板ガラス16を読取光学系
の光路に挿入することに意味について説明する。
【0062】図4は、原稿浮きに対するMTF(変調伝
達関数)の変化の様子を示すグラフである。図4は、5
lp(line pairs)/mmの原稿を読み取っ
たときのRGB(赤,緑,青)のそれぞれのMTFの変
化を示しており、MTFが最大となる位置が最良ピント
位置である。
【0063】シート原稿読取のためには、プラテン面の
位置が、RGBともMTFの高い範囲R1に入るように
ピントを設定する必要がある。この範囲から外れると、
色ごとのMTFバランスが悪化するため、従来技術の項
で述べたように、黒文字認識が不安定になる。
【0064】一方、特に黒文字の高画質再現が求められ
ない立体物読取の場合は、どれか1色でも、ある程度の
MTFがあれば実用上問題がない読取が可能となる。こ
のような考え方で見た場合、立体物の読取に耐えうる被
写界深度は、図4の範囲R2で示すように、プラテン1
の上側ばかりでなく当然プラテンの下側にも分布してい
る。しかし、プラテン1より下側には読取対象物を配置
することは不可能であり、プラテン1の下側に分布して
いる被写界深度は使えない。
【0065】そこで、本実施例においては、立体物読取
モードを用意しておき、このモードが選ばれたときに
は、図5に示すように、平行平板ガラス16を矢印方向
に移動させて結像レンズ4からプラテン1に到る光路中
に平行平板ガラス16を挿入することにより、結像レン
ズ4からプラテン1までの光路長を短く変更し、最良ピ
ント面PB がプラテン1の面から所定距離だけ浮いた位
置に移動させている。これにより、立体物原稿に対して
のMTF許容範囲R2が上方に移動し、被写界深度を有
効に利用することができる。
【0066】図4の例では、元々の立体物原稿に対して
のMTF許容範囲R2の結像レンズ4側の限度が−5m
m、すなわち、プラテン1の面から下側に5mmの位置
にあるので、光路長を5mm縮めればよい。したがっ
て、ガラスの屈折率を1.5とすれば、厚み15mmの
光学平板を挿入すれば、最良ピント位置をプラテン1か
ら5mm浮かすことができ、立体物原稿に対する被写界
深度を深くして、立体物全体を高解像度で読み取ること
ができる。なお、浮き量は、ガラス厚L、屈折率をnと
したとき、L×(1−(1/n))で求めることができ
る。上記の例の場合L=15mm、n=1.5であるの
で、浮き量は、15−15/1.5=5(mm)とな
る。
【0067】このとき、照明の深度は変わらないので、
立体物のプラテンから浮いた部分は暗くなる。よって、
以下に説明するように、光路長の変更に連動して、読取
信号のアンプゲインを高くすることで、読取画像が暗く
なることを防止している。
【0068】画像処理用CPU11は、ユーザーインタ
ーフェース13からの立体物読取モード選択を受けて、
アナログ補正回路6のゲインとオフセットの設定値を変
更する。この設定値は、画像読取装置の電源投入時に行
われるゲインとオフセットの自動調整で決定される。こ
のゲインとオフセットの自動調整の詳細について後述す
る。
【0069】この変更は、立体物読取時に原稿が浮いた
ことによる光量の低下を補うためのもので、デジタル補
正回路7でのデジタルでの乗算や、画像処理回路8の入
力側にある等価中性輝度変換用ルックアップテーブルの
書換えでも可能であるが、照明光量が1/2程度にまで
落ちることから、A/D変換のビット数の利用効率を考
えると、アナログ処理の段階での補正が望ましい。
【0070】図6は、図1に示すアナログ補正回路6及
びデジタル補正回路7の内部構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施例においては、イメージセンサ5は、
RGB(赤,緑,青)の光成分をそれぞれ検出する三つ
のイメージセンサ素子31(図6においては1個のみ示
す)から構成されており、また、各イメージセンサ素子
は奇数チャンネルと偶数チャンネルの二つの出力チャン
ネルを備えており、交互に読み取り信号が出力されるよ
うになっているものとする。したがって、アナログ補正
回路6及びデジタル補正回路7は6チャンネル分の信号
を処理する必要がある。但し、デジタル補正回路7では
奇数チャンネルと偶数チャンネルが合成された状態で処
理される。図6は、1色2チャンネル分のビデオ信号処
理回路を示している。
【0071】イメージセンサ素子31から交互に出力さ
れる読み取り信号は、それぞれ奇数チャンネル及び偶数
チャンネルに設けられたゲイン調整回路32a,32
b、オフセット調整回路33a,33b及びA/D変換
器34a,34bを介して奇偶出力合成回路35に供給
される。奇偶出力合成回路35の出力はシェーディング
補正回路36に供給され、ラインメモリ37に格納され
ている1ライン分の基準データに基づいてシェーディン
グ補正が行われたのち画像処理回路8に供給される。
【0072】また、ラインメモリ37内の基準データは
画像処理用CPU11により読み取られ、ゲイン・オフ
セット設定回路(LSI−SI1)38により、ゲイン
調整回路32a,32bにおけるゲイン、及び、オフセ
ット調整回路33a,33bにおけるオフセットが設定
される。ゲイン・オフセットの設定は、ゲイン・オフセ
ット設定回路38(LSI−SI1)のアドレシングに
より、ゲイン調整回路32a,32b及びオフセット調
整回路33a,33bに内蔵されているゲイン・オフセ
ット設定用のD/A変換器 (図示せず) のレジスタの選
択を行い、ここに8ビットデータを書き込むことで行
う。すなわち、ゲイン・オフセット設定回路38(LS
I−SI1)はアドレスを書き込むことで、ゲイン・オ
フセット設定回路38(LSI−SI1)から出力され
るセレクト信号が変更され、これを使って各D/A変換
器 (図示せず) のうち、データ書き込みを行うものを選
択する。これらの各D/A変換器のアナログ出力によ
り、ゲイン調整・オフセット調整の回路の設定が行われ
る。なお、ゲイン調整回路32a,32bは、RGB3
色のうち、出力が低く最もゲインの高くなる青出力で
も、通常2〜3倍程度の余裕分を持っており、立体物読
取モード用にゲインを上げて設定する余力を持ってい
る。
【0073】なおこのゲイン・オフセット設定の詳細及
び回路については、本出願人により出願された特願平5
−110633号明細書にも述べている。
【0074】次に、図6に示す回路におけるゲインとオ
フセットの設定値の決定方法を、図7〜図9のフローチ
ャートで示す。図7はゲインとオフセット設定の概略フ
ローチャートを示し、図8はゲイン設定のフローチャー
トを示し、図9はオフセット設定のフローチャートを示
す。先に述べたようにゲイン調整回路及びオフセット調
整回路は3色6チャンネル分の信号を処理する必要があ
る。ここでは、各チャンネルのゲインをGaP(1〜
6)、ゲイン設定用のD/A変換器に設定する8ビット
値をAGCP(1〜6)、オフセット設定用のD/A変
換器に設定する8ビット値をAOCP(1〜6)で表し
ている。
【0075】図7に示すフローチャートにおいて、電源
投入後、まず従来と同じサイクルで、自動ゲイン調整の
サイクル(詳細は図8に示す)を実施し、6チャンネル
分のゲインGaP(1〜6)及びゲイン設定用の8ビッ
ト値AGCP(1〜6)を決定する (ステップ10
1)。
【0076】図8は、自動ゲイン調整のサイクルを説明
するためのフローチャートである。先ず、モータ制御C
PU14からの指示により、露光ランプすなわち線条光
源2(図1参照)を点灯し、全速走査キャリッジAを白
色基準板1aの下に移動させる (ステップ201)。次
に、図1に示す主CPU12内に設けられている不揮発
性メモリ(図中、NVMで示す)12aに予め格納され
ている赤,緑,青の各色のシェーディング乗算係数値S
HG(R,G,B)に基づいて 200÷SHG(R,G,B)×150 の演算を行って、演算結果を自動ゲイン調整の収束目標
値とする (ステップ202)。収束目標値は、たとえ
ば、220〜120である。次に、不揮発性メモリ12
aに格納されている前回のゲイン・オフセット調整で収
束したゲインの値GaP(1〜6)をゲインの初期値と
して主CPU12を介して画像処理用CPU11へロー
ドする (ステップ203)。次に、
【数1】 の4次式でゲインの値からゲイン調整レジスタの設定値
に変換する (ステップ204)。但し、GTA(k)
は、GaPをAGCPに変換する4次式の係数であり、
予めゲイン調整の回路特性に合わせてものがプログラム
されている。次に、アナログ補正回路6のゲイン調整レ
ジスタにAGCP(1〜6)を設定する (ステップ20
5)。次に、シェーディング補正回路36のレジスタを
画像処理CPU11から操作して、白色基準板を読み取
って得た1ライン分のビデオデータをラインメモリ37
に格納する (ステップ206)。次に、ラインメモリ3
7から16画素ずつ64ブロックのデータを画像処理C
PU11で採取しブロックの平均の最大値x(1〜6)
を求める (ステップ207)。次に、値xが目標値±1
0に入っているか否かを判別し (ステップ208)、こ
の範囲に入っていない場合には、且つループ回数が12
回を越しているか否かが判別され (ステップ209)、
ループ回数が12回以下である場合には採取データと目
標値の比から GaP(1〜6)=GaP(1〜6)÷x×収束目標値 の演算を行いゲインを変更し (ステップ210)、ステ
ップ204に戻る。
【0077】値xが目標値±10に入るまで、ステップ
204〜210のループを繰り返し、値xが範囲内に入
った場合、すなわち、収束した場合には、収束したデー
タ、採取データ及びループ回数を不揮発性メモリ12a
にセーブし (ステップ211)、露光ランプを消灯する
(ステップ212)。但し、ステップ204〜210の
ループ動作中にループ回数が12回を越した場合にはル
ープ動作を中断し、採取データが220〜100に入っ
ているか否かを判別し (ステップ213)、この範囲に
入っている場合には、ステップ211に進む。また、こ
の範囲に入っていない場合には、自動ゲイン調整で異常
が発生したことを示すデータを生成して(ステップ21
4)制御パネル等に表示すると共に、このときの採取デ
ータ及びループ回数を不揮発性メモリ12aにセーブす
る (ステップ215)。
【0078】この結果として、イメージセンサ出力のR
GB各色偶奇2チャンネル合計6チャンネルの出力に対
して、6チャンネルのゲインの大きさGaP(1〜6)
と、アナログ補正回路6の持つゲインの設定値と、ゲイ
ンの大きさの間の非線形性を4次式で補正して求めた、
ゲイン調整のためのD/A変換器への設定値AGCP
(1〜6)の2組の数値が求まる (ステップ101)。
【0079】次に、従来と同じサイクルで自動オフセッ
ト調整のサイクル(図9参照)を行い、オフセット調整
のためのD/A変換器への設定値AOCP(1〜6)を
求める。
【0080】図9は、自動オフセット調整のサイクルを
説明するためのフローチャートである。先ず、オフセッ
ト設定目標値を10とし (ステップ301)、次に、不
揮発性メモリ12aに格納されている前回のゲイン・オ
フセット調整で収束したオフセット設定値AOCP(1
〜6)をゲインの初期値としてロードする (ステップ3
02)。次に、アナログ補正回路6にオフセットとして
AOCP(1〜6)を設定する。次に、シェーディング
補正回路36のレジスタを画像処理用CPU11から操
作して1ライン分のデータをラインメモリ37に格納す
る (ステップ304)。次に、ラインメモリ37からデ
ータを画像処理用CPU11で採取し、1ラインの平均
値x(1〜6)を求める (ステップ305)。次に、採
取データと目標値の差から CAL(1〜6)=−4.5×(x(1〜6)−10)+AOCP(1〜6) の演算により次回のループの設定値CAL(1〜6)を
求める (ステップ306)。次に、AOCP(1〜6)
とx(1〜6)を累積加算する (ステップ307)。C
AL(1〜6)が最大または最小となったとき、AOC
P(1〜6)とx(1〜6)を、AOCMAX(1〜
6)とxMAX(1〜6)、または、AOCMIN(1
〜6)とxMIN(1〜6)として記憶しておく。
【0081】ステップ303〜ステップ307の処理
を、AOCP(1〜6)=CAL(1〜6) (ステップ
308)としながら8回繰り返す。次に、8回のループ
により得たAOCP(1〜6)とx(1〜6)を累積加
算値から、AOCMAX(1〜6)とAOCMIN(1
〜6)及びxMAX(1〜6)とxMIN(1〜6)を
減算し、残りの6回のループ分の平均をAOCAV(1〜
6)、xAV(1〜6)とする。次に、AOCP(1〜
6)=−4.5×(xAV(1〜6)−10)+AOCAV
(1〜6)の演算を行って、このAOCP(1〜6)を
最終的な設定値とする (ステップ309)。次に、値x
AVが目標値±2.5の範囲内に入っているか否かを判別
し (ステップ310)、範囲内に入っている場合には、
最終オフセット設定値及び採取データを不揮発性メモリ
12aにセーブする (ステップ311)。目標値±2.
5の範囲内に入っていない場合には、更に、値xAVが目
標値±9の範囲内に入っているか否かを判別し (ステッ
プ312)、範囲内に入っている場合には異常発生のヒ
ストリデータをカウントアップしたのち (ステップ31
3)、ステップ311に進む。目標値±9の範囲内に入
っていない場合には、自動オフセット調整で異常が発生
したことを示すデータを生成して (ステップ314)制
御パネル等に表示すると共に、このときの採取データを
不揮発性メモリ12aにセーブする (ステップ31
5)。
【0082】上述の処理により、6チャンネル分のオフ
セット設定用の8ビット値AOCP(1〜6)が決定さ
れる (ステップ102)。次に、GaP(1〜6)に色
ごとに異なる比例係数GC(R),GC(G),GC
(B)をかけて、立体物読取モード用のゲインGaC
(1〜6)を求める (ステップ103)。次に、このG
aC(1〜6)から以下の4次式を使って、立体物読取
モードのときのゲイン設定値AGCC(1〜6)を求め
る (ステップ104)。
【0083】
【数2】 なお比例係数GC(R,G,B)は、立体物読取モード
にしたときの読み取りゲインを何倍に増やすかを示す比
の値である。
【0084】ここで使う比例係数GC(R),GC
(G),GC(B)は、主CPU12が管理する不揮発
性メモリ12aに格納しておく。その数値はユーザーイ
ンターフェース13を介して、サービスマン等が画像読
取装置ごとに設定可能にしておく。
【0085】このAGCC(1〜6)を実際に設定し
て、AOCを行う。こうして決定された、オフセット調
整のためのD/A設定値AOCC(1〜6)を決定する
(ステップ105)。
【0086】こうして、決定されたAGCC(1〜6)
とAOCC(1〜6)を組にして、画像処理用CPU1
1で記憶しておき、立体物読取モードが選択された時に
は、この値に、ゲイン・オフセットの設定値を書き換え
る。
【0087】こうすることで、立体物原稿に合わせてピ
ント面の移動を行い、原稿が浮くことによる読取出力の
低下を防ぐことができる。
【0088】また、シート原稿読取モードでは、通常、
二値画像である文字原稿に対しては、精細度高く再現
し、連続階調画像である写真原稿に対しては階調性よく
再現するために、原稿がどちらかを自動的に識別し、画
像処理のガンマや、プリンタ出力時の網線数などを切り
換えたりしている。また、文字原稿中の黒文字が色づか
ないように、黒文字を認識して、色情報を黒1色に置き
換える処理を施している。これらの処理は、画像処理回
路8において行われる。
【0089】これらの処理設定は、画像処理回路8の中
に設けられた識別判定用のLSIの判定結果に基づい
て、画像処理用CPU11から画像処理回路8内の各L
SIのレジスタ、たとえば、ディジタルフィルタ処理回
路の演算係数のレジスタにデータを書き込むことによっ
て、プリンタへ出力するガンマ変換のルックアップテー
ブルのテーブルの切り換え、スクリーンジェネレータの
線数切り換え等を制御して行っている。
【0090】しかし、これらの判定の閾値は、MTFと
読取光量が、通常のシート原稿読取時の状態にあること
を前提としており、立体物読取モードでこれらの識別処
理をかけると、誤判定が発生し処理画像がみにくいもの
になってしまう。よって、立体物読取モードが選択され
た情報に合わせて画像処理用CPU11は、識別判定処
理を解除する設定を、画像処理回路8内の各LSIのレ
ジスタにデータを書き込む。
【0091】ところで、このゲイン変更によって、読取
信号レベルは変化する。一方前述したように、デジタル
カラー複写機のコピーサイクルの最後には、ランプ点灯
電圧の長期的な変動に対処するため、シェーディングデ
ータの更新を行っている(たとえば、特願平4−275
771号明細書参照)。このため、コピーサイクルの最
後で採取されたシェーディング補正のための基準データ
は、ゲイン変更(この場合ゲイン増加)により、照明光
量が多くなった場合と同様な基準データになってしま
う。このため、次のコピーサイクルの読取データは、こ
の明るい照明に対応した基準データによって補正され、
暗いコピーになってしまう。
【0092】これに対処するため、立体物読取モードが
選ばれた場合には、シェーディング補正用の基準データ
採取を行わないよう、主CPU12が司っている画像読
取装置の制御サイクルからシェーディングデータ採取サ
イクルを実施するようにする。図10は、立体物読取モ
ードが選ばれた場合には、シェーディング補正用の基準
データ採取を行わないようにするためのフローチャート
を示す。コピースタートキーが押されると(ステップ4
01)、コピージョブに入りコピー動作が開始され画像
の読み取り動作が行われる (ステップ402)。読取モ
ードとして立体物読取モードが選ばれている場合には
(ステップ403)、シェーディングデータの採取更新
の処理(ステップ404)をスキップして、コピージョ
ブを終了する (ステップ405)。上述したように、本
実施例では、照明深度を深くしているので照明光量を増
加させる必要がなく、システム全体の使用可能電力に限
りがある場合も適用可能である。また、レンズ開口を絞
って被写界深度を深くするものでないので、露光光量が
減少することがない。また、本実施例では、光量減を補
うための露光時間の調整を行う必要がないので、デジタ
ルカラー複写機のような、レーザープリンタの走査周期
とプロセススピードで露光時間が決まってしまうような
装置においても、適用することができる。
【0093】以上の理由から、本発明の画像読取装置
は、立体物を読み取るデジタルカラー複写機に適用する
のに適している。
【0094】なお、上記した実施例では、後述するよう
に、光路長の変更を、平行平面ガラス16の挿入によっ
て行ったが、結像レンズ4の位置の変更や、プラテン1
の高さの変更などによっても良い。また、第1,第2ミ
ラーの間隔変更、センサの移動等の他の手段で光路長を
変更することも可能である。
【0095】次に、本発明の画像読取装置の第2の実施
例について説明する。
【0096】上述した第1の実施例においては、先に述
べたように露光ランプ2aから光がプラテン面に集中す
るように照明系が設計されている。したがって、プラテ
ン面から離れるにつれて露光光量が急激に低下する傾向
がある。このため、立体物のようにプラテン面から離れ
た部分がある場合には、露光光量が不足するおそれがあ
る。また、プラテン1に近い部分と浮いた部分の照明光
量の差が大きくなるため読取濃度差が生じるおそれがあ
る。
【0097】そこで、第2の実施例においては、図11
に示すように、照明系の集光状態を切り換える機構を設
けている。全速走査キャリッジA(図4参照)には、露
光ランプ2aの伸延する方向と直交する方向にガイドレ
ール41が設けられ、このガイドレール41に沿って摺
動可能にラックギア42が設けられ、このラックギア4
2に取りつけたランプホルダ43により露光ランプ2a
の端部が支持されている。ラックギア42にはピニオン
ギア44が噛合され、このピニオンギア44はモータ4
5により回転駆動されるウォームギア46と噛合してい
る。モータ45の回転は、モータ制御用CPU14によ
り制御されるモータ制御回路47により制御される。
【0098】モータ制御用CPU14からの指示に基づ
きモータ45が回転するとこの回転はウォームギア46
及びピニオンギア44を介してラックギア42に伝達さ
れ、ピニオンギア44の回転により、ピニオンギア44
と噛合するラックギア42が、ガイドレール41に沿っ
て直線運動を行い、ラックギア42上にランプホルダ4
3を介して取りつけられている露光ランプ2aも、矢印
方向に移動する。したがって、モータ制御用CPU14
からの指示でモータ45の回転方向を切り替えることに
より、露光ランプ2aの位置を露光ランプ2aの伸延す
る方向と直交する方向に移動させることができる。この
露光ランプ2aを移動させる機構は、露光ランプ2aの
両端に設けられており、ピニオンギア44の軸44aが
全速走査キャリッジAの両端を横断して、モータ45の
駆動力を伝達している。
【0099】露光ランプ2aの位置は、モータ45の動
力により二つのストッパ48a,48bで規制された両
端の位置のどちらかの位置に選ばれる。この二つの位置
のどちらに位置するかは、ユーザインターフェース13
から指示されたコピーモードががシート原稿モードであ
るか立体物読取モードであるかにより、モータ制御用C
PU14からの信号で選択される。露光ランプ2aから
の光の集光状態は、露光ランプ2aを支持するランプホ
ルダ43を2つのストッパ48a,48bのいずれに突
き当てることで調整された状態に設定される。
【0100】図12に2つの位置での集光状態の差を示
す。シート原稿読取モードでは、図11に示すように、
ランプホルダ43がストッパ48bに突き当てられた状
態とする。この場合には、ランプ光量を効率良く使うた
めに、図12(a)に示すように、露光ランプ2aから
の光はプラテン1の面上に集められる。一方、立体物読
取モードでは、ランプホルダ43がストッパ48aに突
き当てられた状態とする。この場合には、同図(b)に
示すように、ランプ位置が矢印で示すように、左斜め下
に、すなわち、展開された光学系で見てプラテン1に近
づく方向に移動するため、集光状態はブロードになり、
集光位置の最大光量が落ちる代わりに、プラテンの上方
の広い範囲に渡って照明分布を持たすことができる。
【0101】このように照明系の集光状態を立体物読取
モードの選択に合わせて切り換えることで、プラテン面
から離れた部分でも十分な照明光量が確保でき、また、
プラテン面に近い部分と浮いた部分の照明光量の差が小
さくなり読取濃度差が少なくなる。
【0102】なお、図11に示す第2の実施例において
は、照明系の集光状態を変えるためランプ位置の変更を
行ったが、プランジャ等により集光リフレクタの角度を
変更したり、或いは、自動車のヘッドライトのようにフ
ィラメントを2系統持つランプを使用して点灯位置を切
り替えるようにしてもよい。
【0103】こうして集光状態をブロードにしたことで
の光量の低下は、前記ゲインの変更で補うことができ
る。光量の低下と利得の増加で読取画像の粒状性は多少
悪化するが、充分に実用レベルを確保することが可能で
ある。また、シート原稿読取モードでは、充分な読取光
量が与えられるので、画像読取装置本来の読取性能を維
持できる。
【0104】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0105】前述したように、立体物を読み取ろうとし
た場合、立体物の種類により要求される解像度が違って
くるし、それによって被写界深度の範囲も変わってく
る。また、電気回路の基板のように、プラテンに近接す
るコンデンサ等の部品の上面よりも、基板上に書かれた
文字にピント合わせたい場合もある。こうした場合に対
して、ピント位置の調整を、複数段階可変可能にしたの
が、以下に説明する第3の実施例である。
【0106】図13は、レンズユニットによるピント調
整機構を示す模式図である。結像レンズ4及びイメージ
センサ5は一体にレンズユニット51上に載置されてい
る。結像レンズ4とイメージセンサ5の相対位置関係
は、シート原稿読取時に要求される解像度のため、光軸
の傾きを含め、結像関係を崩さないように厳密に調整さ
れている。レンズユニット51は、結像レンズ4の光軸
に対して平行に設けられたガイドレール52に対して摺
動自在に係合しており、結像レンズ4及びイメージセン
サ5の光軸に沿って移動可能となっている。また、レン
ズユニット51の移動方向に沿ってマイクロスイッチ列
53が配置されている。レンズユニット51の側縁に
は、ラックギア54が取りつけられており、このラック
ギア54に、モータ55によりギア56,57を介して
回転駆動されるウォームギア58が噛合している。ま
た、ガイドレール52の終端部近傍にはレンズユニット
51の移動範囲を規制するストッパ59が設けられてい
る。モータ55の回転は、モータ制御用CPU14によ
り制御されるモータ制御回路60により制御される。
【0107】モータ55の回転によりレンズユニット5
1が光軸方向に移動し、このレンズユニット51の移動
した位置の情報は、レンズユニット51がマイクロスイ
ッチ列53を順次踏んでいくことにより、モータ制御回
路60に伝えられる。モータ制御回路60では、選択さ
れているピント位置情報と、マイクロスイッチが何個踏
まれたかの情報を照らし合わせて、選択されたピント位
置まで、レンズユニット51を移動する。このレンズユ
ニット51の移動によって、プラテン1と結像レンズ4
の間の光路長が変化し、プラテン上の最良ピント位置が
プラテン面に対して垂直方向に移動する。
【0108】シート原稿を読み取る場合には、レンズユ
ニット51をストッパ59に突き合ててレンズユニット
51の位置を規制して、最良ピント位置がプラテン面上
に位置するようにしている。これは、シート原稿を読み
取る場合には、ピント位置がずれると画質の与える影響
が大きいからである。また、立体物を読み取る場合に
は、レンズユニット51をプラテン面方向に移動させる
と、最良ピント位置がプラテン面から浮き上がった位置
に移動するので、立体物に印刷された文字等の読み取り
が可能となる。
【0109】ピント位置の調整は、たとえば、プラテン
面から5mm浮いた位置を標準位置、プラテン面上をイ
ン位置、標準位置から更に10mm上側の位置をアウト
位置とし、イン位置とアウト位置の間で2.5mmステ
ップで行われる。このように、レンズユニット51を光
軸方向に移動させることで、種々の立体物原稿に対し
て、最適なピント調整が可能になる。
【0110】ピント位置の調整を行う手順の一例を以下
に説明する。
【0111】図14(a)は、ユーザーインターフェー
ス13に設けられている表示装置に表示されている原稿
モード選択画面を示している。本実施例では、原稿モー
ドとして、写真等の連続階調を有する原稿を読み取るの
に適した写真モード、文字等の2値原稿を読み取るのに
適した文字モード、写真と文字が混在した原稿を読み取
るのに適した混在モード、地図等の限定された色と細い
線を有する原稿を読み取るのに適した地図モード、立体
物を読み取るのに適した立体物読取モードが用意されて
おり、各モードに対応したボタン13a〜13eが表示
されている。このボタンをタッチパネルで選択すること
によりモードの選択が行われる。
【0112】写真モード、文字モード、混在モード、地
図モードの何れかが選択された場合には、すなわち、シ
ート原稿を読み取るモードが選択された場合には、この
選択情報は、主CPU12を介して、モータ制御用CP
U14に送られ、図13に示すピント調整機構により、
ピント位置の変更が行われる。すなわち、レンズユニッ
ト51はストッパ59に突き当てられ、ピント位置がプ
ラテン面上に設定される。したがって、シート原稿の画
像の読み取りを高い解像度で行うことができる。
【0113】また、図14(a)に示す原稿モード選択
画面において立体物読取モードが選択された場合には、
ユーザーインターフェース13の表示装置に、同図
(b)に示すような立体物読取モードピント調整画面が
表示される。この立体物読取モードピント調整画面に
は、ピント位置を変更するためのアウトボタン13f、
標準ボタン13g、インボタン13h等が表示されてい
る。標準ボタン13gが選択された場合には、ピント位
置がプラテン面から5mm浮いた位置にくるように、レ
ンズユニット51が移動される。この状態からアウトボ
タン13fが選択されると、アウトボタンが選択される
度にピント位置が標準位置から2.5mm,5.0m
m,7.5mm,10.0mmと、2.5mmステップ
でプラテン面から遠ざかるようにレンズユニット51が
移動される。また、標準状態からインボタン13hが選
択されると、インボタン13hが選択される度にピント
位置が標準位置から2.5mm,5.0mmと、2.5
mmステップで標準位置から下側に遠ざかるようにレン
ズユニット51が移動される。すなわち、ピントをプラ
テンから遠い位置にピントを合わすアウトフォーカス
か、プラテンに近い部分にピントを合わすインフォーカ
スを、立体物読取モードの標準位置に対してイン側2段
階、アウト側4段階調整可能である。従って、立体物の
形状或いは立体物のどの部分を読み取りたいかによっ
て、最適なピント位置を選択することができる。選択さ
れたピント位置は、ピント位置表示部13iに表示され
る。
【0114】なお、第3の実施例においては、ピント位
置の変更を結像レンズ4及びイメージセンサ5の位置変
更で行ったが、その他の手段を用いても良い。
【0115】例えば、図15に示す第4の実施例のよう
に、プラテン1自体を、矢印で示すように上下に移動し
てもよい。プラテン1の移動は、プラテン1を支持する
プラテンホルダ1bの4隅をモータに連動したスクリュ
ー (図示せず) で支持し上下させることで行える。
【0116】上述したピント位置を移動させる第3或い
は第4の実施例は、電気基板の部品面のように、ある浮
き量の部分だけにピントと照明を合わせたい場合に適し
ており、第2の実施例のような照明の状態の変更なし
に、ある浮き量の部分に対応できる。
【0117】また、図16に示す第5の実施例のよう
に、互いに逆向きに配置された二つの3角プリズム61
a,61bをガイドレール62a,62b上で互いに逆
方向に平行移動させて、レンズ光軸に沿った部分のガラ
スの厚みが変え、光路長を連続的に変更するようにして
もよい。たとえば、図16(a)に示す状態から、各3
角プリズム61a,61bを矢印P方向に移動させるこ
とにより、二つの3角プリズム61a,61bの擦り合
わせ状態が、同図(b),同図(c)に示すように順次
変化し、レンズ光軸に沿った部分のガラスの厚みが連続
的に薄くなる。
【0118】ここで、光束の幅を25mm,ガラスの屈
折率を1.5とすると、3角プリズム61a,61bの
上下方向の高さHを50mm,左右方向の幅Wを45m
mにしておけばよい。3角プリズム61a,61bの寸
法をこのように選択しておくことにより、ガラス厚を6
7.5mm〜27.5mmの間で変更でき、45mmの
ガラス厚の差を作ることができる。これにより、光路長
を15mm調整することができる。なお、光路長の調整
量は、ガラス厚L、屈折率をnとしたとき、L×(1−
(1/n))で求めることができる。上記の例の場合L
=45mm、n=1.5であるので、調整量は、45−
45/1.5=15(mm)となる。
【0119】更に、光路長の変更手段として、図17
(a),(b)に示すように、ジャバラ状シール材64
でシールされた2枚の薄い平行平面ガラス63a,63
bの間を液体媒質64で満たし、補助タンク66からの
液体媒質64の供給量を変えて2枚のガラス63a,6
3bの間隔を調整することで液体媒質の部分の厚みを変
えて光路長を変更する構成を採用することもできる。
【0120】なお、上述したように、最良ピント位置を
複数段階変えることは、読み取り対象面の位置が変わる
ことを意味し、これに伴い対象面の照明光量も変化す
る。先に説明した第2の実施例では、原稿浮きに対する
照明光量の減少率が小さくなるよう対策しているが、原
稿浮き量の変化に従って若干の読取光量の変化する特性
は残っている。これに対策するために、第1の実施例の
ようにゲインを変更してもよいが、複数段階のゲインと
オフセットの組を作ることは、前述の自動オフセット調
整サイクルの回数が増えることになるので、画像読取装
置立ち上げのための時間が長くかかることになる。
【0121】そこで以下に説明する第6の実施例におい
ては、この光量の変化分の補正は、デジタル補正回路7
においてデジタル乗算により行う。照明の集光効率を低
下させた、すなわち、光を拡散させた場合には、ピント
位置を変えた場合でも照明光量の変化が少なくなるた
め、読み取り信号のレベルの変更量自体も小さくなり、
A/D変換の前のアナログ信号系でレベルを調整しなく
てもA/D変換の有効ビット数の減少分は少なくて済
む。したがって、この場合にはデジタル乗算での処理が
可能である。
【0122】すなわち、第6の実施例においては、立体
物読取モードが選ばれた場合には、照明の集光効率を落
として照明深度を深くし、拡散させた分の光量低下に対
しては、一律にアンプゲインの変更で対処し、立体物読
取モード内での小さい光量変化に対しては、デジタル処
理で補正する。
【0123】第6の実施例においては、このデジタル処
理を行うために、シェーディング補正回路36に内蔵さ
れている8ビット乗算器を使用する。図18はシェーデ
ィング補正回路36の内部構成を示すブロック図であ
る。シェーディング補正回路36は、乗算器71、この
乗算器71に対する乗数を設定する乗算レジスタ72、
乗算経路とスルー経路とを切り替える第1及び第2のス
イッチ73,74、ラインメモリ37に格納されている
基準データに基づいてシェーディング補正を行うための
除算器75、入力データを除算経路とラインメモリ経路
に切り替える第3のスイッチ76、ラインメモリ37の
アドレスを指定するためのアドレス信号を生成するアド
レスカウンタ77、アドレスカウンタ77からのアドレ
ス信号と画像処理用CPU11のアドレスバスからのア
ドレス信号を択一的にラインメモリ37に供給する第4
のスイッチ78、CPU11からの指示に基づき、各ス
イッチ73,74,76,78やラインメモリ37を制
御するモードレジスタ79等が設けられている。
【0124】シート原稿読取モードでは、通常は、第1
及び第2のスイッチ73,74は、スルーの設定、すな
わち、図示された切り替え状態となっており、前記乗算
器71は動作せず、シェーディング補正用の基準データ
の採取時のみ動作する。
【0125】第6の実施例においては、立体物読取モー
ドにおいて、この乗算器71が働く設定にしておき、ピ
ント位置の設定量によって、乗算レジスタ72の設定値
を書き換える。この時の設定値は、色ごとに持ってお
き、画像読取装置ごとに変更できるように不揮発性メモ
リ12aに登録しておく。
【0126】また、上述したようなピント位置調整機構
を設けておくことにより、デジタルカラー複写機のプラ
テン面にフィルム画像を投影するフィルム投影モードで
問題となっていたプラテン上のホコリの問題も同時に解
決できる。
【0127】図19は、フィルム投影装置と画像読取装
置を組み合わせた本発明の第7の実施例を示している。
フィルム投影装置81からの投影光線はミラー82で反
射され、フレネルレンズ83により画像読取装置の結像
レンズ4に集光される。図19に示す第7の実施例にお
いては、フレネルレンズ83を、プラテン1から所定距
離たとえば20mm浮かせて設定する。これは、プラテ
ン面が、画像読取装置の結像レンズ4の被写界深度外と
なるようにして、プラテン上の綿ボコリを完全にぼかす
ためである。フィルム投影の投影像のピントは、プラテ
ン上10mmの位置に設定し、空中にフィルム投影レン
ズの最良ピント面PB が位置するようにする。なお、こ
のピント位置は、フィルム投影装置81の本体の中のオ
ートフォーカス機構 (図示せず) により、安定的に維持
される。
【0128】通常のシート原稿読取モードにおいては、
プラテン面が最良ピント面とされるが、フィルム投影の
投影モードが選ばれた場合には、本体読取装置のピント
位置を、第3の実施例で示したようなレンズユニット移
動機構により、プラテン面上10mmの位置にずらし、
空中像を読み取るようにする。これにより、プラテン面
上の綿ボコリなどは、結像レンズ4の被写界深度外にな
りぼけて目立たなくなる。また、フルネルレンズ83面
上のホコリも同様に被写界深度外になって、画像上で目
立たなくなる。
【0129】上述したように、焦点移動機構を設け、フ
ィルム投影モードの選択に同期して焦点移動を行うこと
により、フィルム投影像を明瞭に読み取りながら、プラ
テン面上のホコリをぼかして読み取ることが可能になっ
た。なお、この方式では、フィルム投影の投影像が空中
像になるため、ピントの合った状態の投影像の確認が難
しくなるが、投影像確認時には空中像が作られる面に、
ピント確認用の白板84を挿入する機構を設けておけば
この問題も解決する。すなわち、図20(a),(b)
に示すように、装置の筐体91の前面に白板挿入口92
を設けると共に、筐体91内に白板84を挿入する際に
ガイドとなる一対のガイドレール93を設け、このガイ
ドレール93で白板84を所定位置の保持するようにす
ればよい。
【0130】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
立体物原稿読取モード時には、結像系の最良ピント面を
原稿載置台から浮いた位置に移動させたので、立体物原
稿に対する被写界深度が深くなり、立体物原稿を高解像
度で読み取ることができる。また、立体物原稿が原稿載
置台から浮くことによる照明光量の低下にも、読取信号
レベルを上げることにより対処することができる。ま
た、シート原稿読取時には、最良ピント面は原稿載置台
の面と一致するので読取系の持つ本来の性能を維持する
ことができる。
【0131】また、立体物原稿読取モードでは、識別処
理を解除されるので色ごとのMTFアンバランスや、R
GBの光量バランスのくずれにより発生する異常な識別
処理が防止される。
【0132】また、読取モードに応じて照明系の集光状
態を変更することにより、立体物の原稿載置台に密着し
た部分と原稿載置台から浮いた部分の照明光量差を軽減
することができる。
【0133】また、最良ピント面を連続的に変更可能と
することにより、種々の立体物原稿の状態に合わせた最
適なピント補正を実現することができる。
【0134】また、フィルム像をプラテン上に投影して
読み取るときに、最良ピント面をプラテン面からずらし
ているので、プラテン上のホコリはぼけた状態で結像し
読取画像に悪影響を与えることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取装置の実施例を示す概略図
である。
【図2】 線状光源近傍の詳細図である。
【図3】 光路長変更機構を示す概略図である。
【図4】 原稿浮きに対するMTF(変調伝達関数)の
変化の様子を示すグラフである。
【図5】 立体物読取モード時の最良ピント面の移動を
示す説明図である。
【図6】 図1に示すアナログ補正回路及びデジタル補
正回路の内部構成を示すブロック図である。
【図7】 ゲインとオフセット設定の概略フローチャー
トである。
【図8】 自動ゲイン調整のサイクルを説明するための
フローチャートである。
【図9】 自動オフセット調整のサイクルを説明するた
めのフローチャートである。
【図10】 立体物読取モードが選ばれた場合にはシェ
ーディング補正用の基準データ採取を行わないようにす
るためのフローチャートである。
【図11】 照明系の集光状態切換機構を示す模式図で
ある。
【図12】 照明系の集光状態の変化を示す模式図であ
る。
【図13】 レンズユニットによるピント調整機構を示
す模式図である。
【図14】 原稿モード選択画面及び立体物読取モード
ピント調整画面を示す説明図である。
【図15】 プラテンの上下移動によるピント位置の調
整機構を示す模式図である。
【図16】 二つの三角プリズムの擦り合わせによるピ
ント位置の調整機構を示す模式図である。
【図17】 2枚の平行平面ガラスの間に満たされた液
体媒質の厚みの変更によるピント位置の調整機構を示す
模式図である。
【図18】 シェーディング補正回路の内部構成を示す
ブロック図である。
【図19】 フィルム投影装置と画像読取装置を組み合
わせた構成例を示す模式図である。
【図20】 空中像が作られる面にピント確認用の白板
を挿入する機構を示す模式図である。
【図21】 フィルム投影機能を説明するための模式図
である。
【図22】 フィルム投影機能を実現する場合の光学系
を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…プラテン、1a…基準白色板、1b…プラテンホル
ダ、2…線条光源、2a…露光ランプ、2b,2c…集
光リフレクタ、2d…遮光板、3a〜3c…ミラー、4
…レンズ、5…イメージセンサ、6…アナログ補正回
路、7…デジタル補正回路、8…画像処理回路、9…ス
クリーン生成回路、10…カラーレーザープリンタ、1
1…画像処理用CPU、12…主CPU、13…ユーザ
ーインターフェース、13a〜13h…選択ボタン、1
3i…ピント位置表示部、14…モータ制御CPU、1
5…光路長変更機構、16…平行平面ガラス、17…ラ
ックギア、18…モータ、19,20…ギア、21…ウ
ォームギア、22…ガイドレール、23…ストッパ、2
4…モータ制御回路、31…イメージセンサ素子、32
a,32b…ゲイン調整回路、33a,33b…オフセ
ット調整回路、34a,34b…A/D変換器、35…
奇偶出力合成回路、36…シェーディング補正回路、3
7…ラインメモリ、41…ガイドレール、42…ラック
ギア、43…ランプホルダ、44…ピニオンギア、45
…モータ、46…ウォームギア、47…モータ制御回
路、48a,48b…ストッパ、51…レンズユニッ
ト、52…ガイドレール、53…マイクロスイッチ列、
54…ラックギア、55…モータ、56,57…ギア、
58…ウォームギア、59…ストッパ、60…モータ制
御回路、61a,61b…三角プリズム、62a,62
b…ガイドレール、63a,63b…平板ガラス、64
…ジャバラ状シール部材、65…液体媒質、66…補助
タンク、71…乗算器、71…乗算レジスタ、73,7
4,76,78…スイッチ、75…除算器、77…アド
レスカウンタ、81…フィルム投影器、81a…ラン
プ、81b…集光レンズ、81c…拡散フィルタ、81
d…フィルム、81e…投影レンズ、82…ミラー、8
3…フレネルレンズ、84…ピント確認用白板、91…
筐体、92…白板挿入口、93…ガイドレール

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状光源からの光で原稿載置台上に載置
    された原稿を照明し、原稿からの反射光を結像系を介し
    て線状のイメージセンサ上に結像させ、原稿と前記イメ
    ージセンサとの相対的な位置を変えながら読取走査を行
    うことにより前記イメージセンサから読取信号を得る画
    像読取装置であって、 原稿の種類に応じて読取モードとしてシート原稿読取モ
    ード或いは立体物原稿読取モードを指定することが可能
    な読取モード指定手段と、 指定された読取モードに応じて前記原稿載置台から前記
    イメージセンサまでの読取光学系の光路長を変更する手
    段と、 指定されたモードに応じて前記イメージセンサからの読
    取信号のレベルを変更する手段とを設けたことを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光路長を変更する手段が、シート原
    稿読取モード時に比べて立体物原稿読取モード時の光路
    長を短くして、前記結像系の最良ピント点を前記原稿載
    置台の面から浮いた位置に移動させるものである請求項
    1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記イメージセンサからの読取信号に基
    づき原稿の画像の種類を識別しこの識別結果に応じてそ
    れぞれ異なった処理を行う識別処理手段を更に備えてお
    り、該識別処理手段における処理が前記読取モードに応
    じて変更されることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記識別処理手段が、シート原稿読取モ
    ード時には、二値画像と連続階調画像とを識別しこの識
    別結果に応じて二値画像に適した処理或いは連続階調画
    像に適した処理を切り替え、立体物原稿読取モード時に
    は、前記処理の切り替えを行わないものである請求項3
    記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記イメージセンサが、原稿画像の色成
    分を読み取って各色情報を出力する多色イメージセンサ
    であり、前記識別処理手段が、シート原稿読取モード時
    には、黒文字と黒文字以外の文字とを識別して黒文字で
    あるときは各色情報を黒1色の情報に置き換える処理を
    行い、立体物原稿読取モード時には前記置き換える処理
    を行わないものである請求項3記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光路長を変更する手段が、読取光学
    路に挿入・退避される平行平板透明部材であることを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記光路長を変更する手段が、前記原稿
    載置台から前記イメージセンサまでの読取光学系の光路
    長を連続的に変更可能なものであることを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記光路長を変更する手段が、前記結像
    系を構成する光学部品の位置を変更する手段であること
    を特徴とする請求項7記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記光路長を変更する手段が、前記原稿
    載置台の高さを変更する手段であることを特徴とする請
    求項7記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記光路長を変更する手段が、摺動可
    能に対接配置された二つのプリズムであることを特徴と
    する請求項7記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記光路長を変更する手段が、間隔が
    可変の2枚の平行平板透明部材の間を透明液体媒質で満
    たしたものであることを特徴とする請求項7記載の画像
    読取装置。
  12. 【請求項12】 前記読取信号のレベルを変更する手段
    が、指定されたモードに応じてゲインが変更されるアナ
    ログ回路であることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  13. 【請求項13】 前記イメージセンサが、原稿画像の色
    成分を読み取って各色毎に読取信号を出力する多色イメ
    ージセンサであり、前記読取信号のレベルを変更する手
    段が、各色毎に読取信号のレベルを変更するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  14. 【請求項14】 前記前記読取信号のレベルを変更する
    手段が、読取信号レベルの調整量を記憶する不揮発性メ
    モリを備えていることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  15. 【請求項15】 指定されたモードに応じて前記線状光
    源における集光状態を変更させる手段が更に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  16. 【請求項16】 前記線状光源は集光リフレクタを備え
    ており、前記集光状態を変更させる手段が、前記集光リ
    フレクタに対する前記線状光源の相対位置を移動させる
    手段である請求項15記載の画像読取装置。
  17. 【請求項17】 前記読取信号のレベルを変更する手段
    が、前記光路長を変更する手段による光路長の変更に応
    じて前記読取信号のレベルを変更するものである請求項
    1記載の画像読取装置。
  18. 【請求項18】 前記原稿載置台の近傍に設けられた基
    準白色板を読み取って得た基準データに基づいて前記読
    取信号のシェーディング補正を行うシェーディング補正
    回路を更に備えており、前記光路長を変更する手段によ
    る光路長の変更が指定されたときに、前記基準データの
    更新を禁止する手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  19. 【請求項19】 前記原稿載置台の上方にフレネルレン
    ズを配置し、該フレネルレンズの面に投影像を結像し、
    この投影像を前記イメージセンサで読み取る画像読取装
    置であって、 前記読取モード指定手段が、前記シート原稿読取モード
    及び立体物原稿読取モードに加えて投影像を読み取る投
    影像読取モードを指定することが可能なものであり、 前記画像読取装置が、前記読取モード指定手段により投
    影像読取モードが指定されたときに、前記原稿載置台の
    面が前記結像レンズの被写界深度外に位置するように前
    記読取光学系の光路長を変更する手段を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  20. 【請求項20】 前記フレネルレンズが、前記光路長変
    更後も前記フレネルレンズの面が前記結像レンズの被写
    界深度外に位置する場所に配置されていることを特徴と
    する請求項19記載の画像読取装置。
  21. 【請求項21】 前記読取モード指定手段により投影像
    読取モードが指定されたときに、空中像を可視像とする
    ための散乱反射部材を前記投影像の結像面に挿入可能な
    構造にしたことを特徴とする請求項19記載の画像読取
    装置。
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Cited By (3)

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