JPH07231057A - 半導体冷却装置 - Google Patents

半導体冷却装置

Info

Publication number
JPH07231057A
JPH07231057A JP20951994A JP20951994A JPH07231057A JP H07231057 A JPH07231057 A JP H07231057A JP 20951994 A JP20951994 A JP 20951994A JP 20951994 A JP20951994 A JP 20951994A JP H07231057 A JPH07231057 A JP H07231057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
heat
gto
heat receiving
receiving block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20951994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ide
勇治 井手
Masaki Miyairi
正樹 宮入
Kazuaki Fukuda
和明 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Transport Engineering Inc filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20951994A priority Critical patent/JPH07231057A/ja
Publication of JPH07231057A publication Critical patent/JPH07231057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】受熱ブロックに取り付けられた素子の冷却を均
一にする。 【構成】受熱ブロック3Aの両面に取り付けるゲートタ
ーンオフサイリスタ1A,1Bとフライホイールダイオ
ード2A,2Bの取付位置を、片面と他の片面とでは逆
にする。すなわち、発熱量の大きいゲートターンオフサ
イリスタ1Aと発熱量の少ないフライホイールダイオー
ド2Bを受熱ブロック3Aを介して対置させ、ゲートタ
ーンオフサイリスタ1Bとフライホイールダイオード2
Aを受熱ブロック3Aを介して対置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、発熱量の異なる
複数の半導体素子がヒートパイプで冷却される半導体冷
却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の半導体冷却装置の一例を
示す平面図、図13は、図12の前面図である。図12及び図
13において、銅材で製作され表面にニッケルめっきが施
された受熱ブロック13の右側面には、3個の円柱状の穴
が図13に示すように平行に形成され、これらの穴には、
ヒートパイプ4の左側がそれぞれ挿入されている。
【0003】これらのヒートパイプ4の右側には、これ
らのヒートパイプ4の外径にほぼ等しい穴が冷却ブロッ
ク13と同様に3個等間隔に形成された複数枚の冷却フィ
ン5Aが、図5及び図6において右側から挿入され、各
ヒートパイプ4に等間隔に配置され固定されている。各
ヒートパイプ4には、冷媒として純水が注入されてい
る。
【0004】一方、受熱ブロック13の後面には、左側に
ゲートターンオフサイリスタ(以下、GTOと表わす)
1Aが陽極側を受熱ブロック13側にして固定され、この
GTO1Aの右側には、このGTO1Aに並列に接続さ
れるフライホイールダイオード(以下、ダイオードとい
う)2Aが陰極側を受熱ブロック側にして固定されてい
る。
【0005】同じく、受熱ブロック13の前面には、左側
にGTO1Aと対称的にこのGTO1Aと同形格のGT
O1Bが陰極側を受熱ブロック側にして固定され、この
GTO1Bの右側には、このGTO1Bに並列に接続さ
れ、ダイオード2Aと同形格のダイオード2Bがダイオ
ード2Aと対称的に陽極側を受熱ブロック側にして固定
されている。
【0006】さらに、受熱ブロック13の右端底面中央に
は、銅板をL字形に折曲し、表面にニッケルめっきが施
された取付板10が一対の小ねじ9Aで固定されている。
この取付板10の後面には、GTO1Aに接続されるス
ナバダイオード6Aが小ねじ9Bで固定され、この取付
板10の前面には、スナバダイオード6Aと同一形格で
GTO1Bに接続されるスナバダイオード6Bが、スナ
バダイオード6Aと対称的に小ねじ9Bで取り付けられ
ている。
【0007】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、図示しない半導体電力変換装置に組み込まれる
ときには、左側の受熱ブロック13に対して、後述する図
16にも示すように、右側のヒートパイプ4の右端がやや
上方に位置するようとして収納される。したがって、先
述した冷煤は、ヒートパイプ4の左端に貯溜される。
【0008】また、半導体電力変換装置の運転によっ
て、GTO1A,GTO1Bやダイオード2A,2B及
びスナバダイオード6A,6Bの通電で発生した熱は、
受熱ブロック13を介して、各ヒートパイプ4の左端に貯
溜された冷煤に伝達される。この結果、この冷煤が加熱
されて気化すると、この気化熱によって受熱ブロック3
を冷却するとともに、この気化した冷煤は、ヒートパイ
プ4の内部を右方向に流れ、冷却フィン5Aによって冷
却されたヒートパイプ4の内面に触れて徐々に冷却さ
れ、さらに右方向に流入すると、ヒートパイプ4の内面
で更に冷却されて凝縮し液化する。
【0009】この液化した冷煤は、ヒートパイプ4の内
部を左方向に流下し、受熱ブロック13の内部に流入す
る。すると、GTO1A,GTO1Bやダイオード2
A,2Bなどで加熱された受熱ブロック3の熱を吸収し
沸騰して、以下、上記気化と冷却及び凝縮・液化・流下
の相変化と移動を繰り返し、GTO1A,GTO1B,
ダイオード2A,2Bなどが冷却される。
【0010】一方、図14は、GTO1A,1Bの定格が
上がり、それに伴ってダイオード2A,2Bの定格も上
がって、受熱ブロックとして大形の受熱ブロック13Aが
採用された場合の従来の半導体冷却装置の一例を示す前
面図で、前述した図13に対応する図である。また、図15
は、図14の平面図で、同じく図12に対応する図である。
【0011】図14及び図15においては、定格が一段と大
なるGTO1A,1Bとダイオード2A,2Bに伴っ
て、通電電流の増加に従って増加した発熱を冷却するた
めに、図12,図13で示した受熱ブロック13と比べてやや
大形の受熱ブロック13Aに対して、GTO1A,1Bと
ダイオード2A,2Bが図12と同様に取り付けられ、一
対の加圧具18とスタッド18aで加圧されている。
【0012】また、受熱ブロック13Aには、4本のヒー
トパイプ4が挿入され、これらのヒートパイプ4には、
図12,13で示した放熱フィン5Aと比べて大形の放熱フ
ィン5Dが挿入されている。また、受熱ブロック13の右
端の下面には、小形の受熱ブロック19が固定され、この
受熱ブロック19の後面には、GTO1Aに接続されるス
ナバダイオード6Aが固定され、受熱ブロック19の前面
には、GTO1Bに接続されるスナバダイオード6Bが
固定されている。
【0013】次に、図16は、図14及び図15で示した半導
体冷却装置が、車両に搭載された箱体19A,19ABに収
納された状態を示す縦断面図である。図16において、左
側に示す箱体19Aの底部左側には、ゲートアンプ14が収
納され、このゲートアンプ14の右側には、スナバコンデ
ンサ11が収納されている。これらのゲートアンプ14とス
ナバコンデンサ11の上部には、図14,図15で示した半導
体冷却装置が、前述したようにヒートパイプ4の右端を
上方にして収納されている。さらに、箱体19Aの天井部
には、フィルタコンデンサ20が横に収納されている。
【0014】この箱体19Aの右側には、この箱体19Aと
比べて僅かに大形の箱体19Bが図示しない仕切材を介し
て隣接され、前述したヒートパイプ4の右側の大部分と
放熱フィン5Dは、この箱体19bの内部に収納されてい
る。この箱体19Bの底板の中央部には、図示しない開口
部が設けられ、この開口部には、図示しない網板が設け
られている。箱体19Bの天井板には、図示しない開口部
が形成されて、図示しない網板が取り付けられている。
【0015】このような箱体19A,19Bに収納された半
導体冷却装置においては、箱体19Bの下部に形成された
開口部から侵入し矢印Xに示すように上昇した冷却空気
によって、放熱フィン5Dが冷却される。この冷却され
た放熱フィン5Dによって、この放熱フィン5Dに貫設
された各ヒートパイプ4が冷却され、このヒートパイプ
4の内部に流入した気相の冷媒が冷却され、凝縮し、液
化される。
【0016】以下、前述したように、この液化した冷媒
の流下と加熱及び気化,冷却,凝縮,液化の相変化と移
動によって、受熱ブロック13Aに取り付けられたGTO
1A,1Bやダイオード2A,2B及びスナバダイオー
ド6A,6Bは冷却される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された半導体冷却装置においては、通電による損失
で発熱量の大きいGTO1AとGTO1Bが、受熱ブロ
ック13の左側の両側面にこの受熱ブロック13を挟んで対
向して取り付けられているので、この受熱ブロック13
の左側の温度が右側と比べて高くなり、その結果、受熱
ブロック13の左側に取り付けられたGTO1A,GTO
1Bの冷却温度が受熱ブロック13の右側に取り付けられ
たダイオード2A,2Bと比べて高くなるおそれがあ
る。
【0018】一方、図5,図6で示したスナバダイオー
ド6A,6Bは、板材で製作された取付板10によって冷
却されるが、この取付板10は板材のために、この取付板
10の取付面とスナバダイオード6の取付面との間の温度
勾配が大きく、また、受熱ブロック13との間の接触面の
温度勾配によって、スナバダイオード6A,6Bの冷却
が阻害されるおそれがある。
【0019】そのため、この取付板10と受熱ブロック13
の表面には、ニッケルめっきが施されて、酸化による熱
伝達率の低下を防ぎ、温度勾配の減少が図られている
が、それでも、長期間に亘る半導体電力変換装置の稼働
によって、ニッケルめっきの表面が酸化すると、受熱ブ
ロック13及び取付板10の間と、この取付板10とスナバダ
イオード6A,6Bとの間における熱伝達率が低下する
おそれがある。
【0020】一方、図14及び図15で示した半導体冷却装
置においても、スナバダイオード9は、受熱ブロック19
に取り付けられているので、この受熱ブロック19自体に
よる温度勾配は少ないが、この受熱ブロック19と受熱ブ
ロック13との境界面では、長期に亘る運転で形成された
酸化皮膜によって、熱伝達が損なわれるおそれがある。
【0021】また、このスナバダイオード6A,6Bの
下部には、スナバ回路の配線によるインダクタンスを減
らすために、スナバコンデンサ11が収納され、このスナ
バコンデンサ11の端子11aと接続する電線の短縮による
インダクタンスの低減他は可能であるが、このスナバコ
ンデンサ11で加熱された冷却空気のために、スナバコン
デンサの冷却条件は低下する。
【0022】さらに、図14,図15で示す半導体冷却装置
においては、冷却ブロック13Aの幅が広くなるので、図
14で示した加圧具18の長さが長くなる。すると、この加
圧具18の両側に形成されたスタッド穴に貫通した締付ス
タッド18aによる締付力に耐えるために、加圧具18は、
断面が大形の材料を採用しなければならず、図16で示し
た箱体19Aの内部における配線空間が減少して、箱体19
A,19Bを大形にしなければならなくなるおそれがあ
る。すると、収納空間が制約された先頭車両に搭載され
る半導体電力変換装置に組み込む半導体冷却装置には採
用できない。
【0023】したがって、従来の半導体冷却装置におい
ては、GTO1A,1Bやスナバダイオード6A,6B
の特性が低下し、半導体電力変換装置の定格を発揮でき
なくなるおそれもある。そこで、本発明の目的は、半導
体素子の冷却効率の不均衡を緩和し、半導体電力変換装
置の定格の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置を得
ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
半導体冷却装置は、発熱量の異なる複数の半導体素子が
一対の対向する側面に配置された冷却ブロックの他の側
面にヒートパイプが貫設された半導体冷却装置におい
て、発熱量の大なる半導体素子と発熱量の小なる半導体
素子を冷却ブロックの一対の側面に対向して配置したこ
とを特徴とする。
【0025】また、請求項2に記載の発明の半導体冷却
装置は、一対の対向する側面に半導体素子が配置された
冷却ブロックの他の側面に複数のヒートパイプが上下に
列をなして横に貫設された半導体冷却装置において、半
導体素子を対向する側面の上下に配置し、ヒートパイプ
を上下に配置された各半導体素子に対向して貫設したこ
とを特徴とする。
【0026】また、請求項3に記載の発明の半導体冷却
装置は、一対の対向する側面に発熱量の異なる半導体素
子が配置された冷却ブロックの他の側面にヒートパイプ
が上下に列をなして横に貫設された半導体冷却装置にお
いて、発熱量の大なる半導体素子と発熱量の小なる半導
体素子を対向させて対向する側面の上下に配置し、ヒー
トパイプを上下に配置された各半導体素子に対向して貫
設したことを特徴とする。
【0027】さらに、請求項4に記載の発明の半導体冷
却装置は、発熱量の大なる半導体素子をスイッチング素
子とし、発熱量の小なる半導体素子をダイオードとした
ことを特徴とする。
【0028】
【作用】請求項1に記載の発明においては、各半導体素
子が配置される冷却ブロックの各配置部の受熱量は平準
化される。
【0029】また、請求項2に記載の発明においては、
冷却ブロックの上部に配置された半導体素子は、冷却ブ
ロックの上部に貫設されたヒートパイプによって冷却さ
れ、冷却ブロックの下部に配置された半導体素子は、冷
却ブロックの下部に貫設されたヒートパイプパイプによ
って冷却されて、上下の半導体素子の冷却条件は平準化
される。
【0030】また、請求項3に記載の発明においては、
半導体素子が上下に配置された冷却ブロックの上部と下
部との受熱量と冷却条件は、平準化され、上下配置され
た半導体素子の冷却条件も平準化される。
【0031】さらに、請求項4に記載の発明において
は、対となるスイッチング素子とダイオードは、各対間
の冷却条件が平準化される。
【0032】
【実施例】以下、本発明の半導体冷却装置の一実施例を
図面を参照して説明する。図1は、本発明の半導体冷却
装置の一実施例を示す平面図で、従来の技術で示した図
12及び図15に対応する図、図2は、図1の前面図で、同
じく従来の技術で示した図13及び図14に対応する図であ
る。なお、図12,13及び図14,15と同一部分には、同一
符号を付し、説明を省略する。
【0033】図1及び図2において、従来の技術で示し
た図12,13及び図14,15と異なるところは、受熱ブロッ
クの素子取付面の形状と、この受熱ブロックに取り付け
られたGTO1A,GTO1B及びダイオード6A,6
Bの配列である。このうち、受熱ブロック3Aは、従来
の技術の図12,図13で示した受熱ブロック13の右側下部
を下方に延長して凸部3aを形成し、略L字形とした受
熱ブロックとなっている。
【0034】この受熱ブロック3Aの凸部3aの右側面
には、小径の穴が加工され、この穴には、小径のヒート
パイプ7が挿入され、この左部には、純水が注入され、
このヒートパイプ7の右側には、小形の複数枚の放熱フ
ィン5Bが挿着されている。
【0035】この受熱ブロック3Aには、後面の左側
に、従来と同様にGTO1Aが取り付けられ、このGT
O1Aの右側には、このGTO1Aに接続されるダイオ
ード2Aが取り付けられているが、受熱ブロック3Aの
前面には、左側にGTO1A,1Bと比べて発熱量の少
ないダイオード2Bが取り付けられ、このダイオード2
Bの右側に発熱量の多いGTO1Bが取り付けられて、
従来の技術で示した図12,13とは配置が逆となってい
る。さらに、受熱ブロック3Aの右側の下部の前後面に
は、スナバダイオード6A,6Bが取り付けられてい
る。
【0036】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、受熱ブロック3Aの左側には、後面に発熱量の
大きいGTO1Aが取り付けられているのに対し、この
GTO1Aと対向する前面には発熱量の少ないダイオー
ド2Bが取り付けられているので、従来の技術で示した
図12,図13で示した半導体冷却装置の受熱ブロック13の
左側に比べて前後の素子から伝達される総受熱量が少な
くなり、且つ、受熱ブロック13の左右の温度差を減らす
ことができ、温度上昇を減らすことができるので、GT
O1A,1Bの冷却効果を上げることができる。また、
スナバダイオード6A,6Bは、凸部3aに直接取り付
けられ、ヒートパイプ7の基部に近接しているので、冷
却効果を上げることができる。
【0037】次に、図3は、本発明の半導体冷却装置の
他の実施例を示す前面図で、図2に対応する図である。
図3においては、受熱ブロック3Bは、左右の幅が短
く、上下が長くなっていて、半導体素子は上下に取り付
けられている。また、受熱ブロック3Bの右側下部には
凸部3bが形成され、この凸部3bの右側面には、図2
で示した受熱ブロック3Aと同様に、ヒートパイプ7が
挿入され、このヒートパイプ7には、放熱フィン5bが
挿着されている。
【0038】受熱ブロック3Bには、後面の上部に、破
線で示すダイオード2Aが取り付けられ、このダイオー
ド2Aの下部には、同じく破線で示すGTO1Aが取り
付けられている。さらに、受熱ブロック3Bの前面に
は、上部にGTO1Bが取り付けられ、このGTO1B
の下部にダイオード2Bが取り付けられている。一方、
凸部3bの前後面には、図2と同様にスナバダイオード
6A,6Bが取り付けられている。
【0039】このように構成された半導体冷却装置にお
いても、受熱ブロック3Bの上部には、前面に発熱量の
大きいGTO1Bが取り付けられているのに対し、受熱
ブロック3Bの後面には、発熱量の少ないダイオード1
BがGTO1Bに対向して取り付けられているので、従
来の技術で示した図12,図13で示した半導体冷却装置の
受熱ブロック13の左側に比べて素子からの総受熱量が
少なくなり、温度上昇を減らすことができるので、GT
O1A,1Bの冷却効果を上げることができる。また、
スナバダイオード6A,6Bは、凸部3bに直接取り付
けられているので、冷却効果を上げることができる。
【0040】同様に、受熱ブロック3Bの下部には、前
面に発熱量の大きいGTO1Aが取り付けられているの
に対し、受熱ブロック3Bの前面には、発熱量の少ない
ダイオード2BがGTO1Aに対向して取り付けられて
いるので、従来の技術で示した図12,図13で示すの半導
体冷却装置の受熱ブロック13の左側に比べて素子からの
総受熱量が少なくなり、温度上昇を減らすことができる
ので、GTO1Aの冷却効果を上げることができる。
【0041】次に、図4は、本発明の半導体冷却装置の
異なる他の実施例を示す前面図で、図2及び図3に対応
する図である。図4においては、図12,図13で示した受
熱ブロック13に対し、この受熱ブロック13の下面右側
に、小形の受熱ブロック8が図示しないボルトで固定さ
れている。他のGTO1A,GTO1B及びダイオード
2A,2Bとスナバダイオード6A,6Bの配置は、図
2で示した半導体冷却装置と同様である。
【0042】このように構成された半導体冷却装置にお
いても、各GTO1A,GTO1B及びダイオード2
A,2Bとスナバダイオード6A,6Bは、冷却ブロッ
ク3Bには、発熱量の大なるGTO1A,1Bと発熱量
の小なるダイオード2A,2Bを前後に対置させること
で、ほぼ均一に冷却されるので、半導体電力変換装置の
定格の低下を防ぐことができる。
【0043】なお、上記図1で示した実施例において、
GTO1Aとダイオード2Bの一組を受熱ブロック3A
の左側とし、GTO1Bとダイオード2Aの一組を右側
としたときで説明したが、GTO1Aとダイオード2B
を右側とし、GTO1Bとダイオード2Aを左側として
もよい。図3及び図4においても同様に上下又は左右を
入れかえてもよい。
【0044】また、上記実施例では、スイッチング素子
とダイオードは片側に各1個の場合で説明したが、取り
付ける素子の数の如何にかかわらず適用することができ
る。また、受熱ブロックにヒートパイプが挿入された例
で説明したが、ヒートパイプの有無の如何にかかわら
ず、発熱量の多いスイッチング素子と受熱ブロックを介
して発熱量の少ないダイオードを対置させることで、ス
イッチング素子とダイオードの数の如何にかかわらず適
用することができる。
【0045】次に、図5は、請求項2及び請求項3に記
載の発明の半導体冷却装置の一実施例を示し、図2,図
3及び図4に対応する平面図、図6は図5の前面図であ
る。また、図7は、図5,図6で示す半導体冷却装置が
箱体19A,19Bに収納された状態を示し、従来の技術で
示した図16に対応する図である。
【0046】このうち、図5及び図6においては、略L
字形に形成された冷却ブロック3Cの右側面に対し、図
6において上方に一対のヒートパイプ4が右側から貫設
され、下方に一対のヒートパイプ4が上下対称的に貫設
されて、内側のヒートパイプ4の相互の間隔は、その外
側のヒートパイプ4との間隔と比べて僅かに広くなって
いる。
【0047】また、この冷却ブロック3Cの前面側に
は、左側にGTO1Bが配置され、右側の上部にダイオ
ード2Bが、右側の下部の前後にスナバダイオード6
A,6Bが配置されている。後面の左側には、ダイオー
ド2Aが配置され、後面の右側上部にはGTO1Aが配
置されている。
【0048】さらに、受熱ブロック3Cの中央部には、
図6に示すように貫通穴3cが貫設され、この貫通穴3
cには、スタッド18aが貫挿され、このスタッド18aの
両端と受熱ブロック3Cの上端右側に横設されたスタッ
ド18aによって、加圧具18は図示しないナットで両側か
ら締め付けられている。
【0049】一方、受熱ブロック3Cの左側の上下にも
一対のスタッド18aが横設され、加圧具18によってGT
O1Aとダイオード2Bは加圧されている。受熱ブロッ
ク3Cの上部左側に形成された切欠部の上部左側面に
は、交流側端子13aが図14,図15と同様に突設されてい
る。
【0050】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、受熱ブロック3Cの上下に位置するGTO1
A,1Bとダイオード2A,2Bは、図1,図2で示し
た半導体冷却装置と同様に、発熱量の大なるGTO1
A,1Bと、発熱量が小なるダイオード2A,2Bが一
対となって前後に対置しているので、図1,図2で示し
た半導体冷却装置と同様に、GTO1A,1B相互間
と、ダイオード2A,2B相互間の温度差を減らすこと
ができる。
【0051】また、受熱ブロック3Cの上部に位置する
GTO1Bとダイオード2Aは、これらと対置する上部
の一対のヒートパイプ4によって冷却され、受熱ブロッ
ク3Cの下部に位置するGTO1Aとダイオード2B
も、これらと対置する下部の一対のヒートパイプ4によ
って冷却され、上下に対置した素子がそれぞれ個別に冷
却されるので、上下の素子の温度差を減らすことができ
る。
【0052】なお、下側の一対のヒートパイプ4は、冷
却空気によって直接冷却されるので、上側の一対のヒー
トパイプ4と比べるとより冷却されるが、その差は、ス
ナバダイオード6A,6Bが冷却すべき素子として付加
されることによって相殺され、上側のヒートパイプとほ
ぼ同一条件となる。
【0053】さらに、交流側端子13aが冷却ブロック3
Cの上端左端に形成された切欠部に突設されることで、
図7に示すように、箱体19Aに収納されたときの部分的
突出を防ぐことができ、占有効率を上げることができる
ので、配線空間を得ることができる。
【0054】次に、図8は、請求項2及び請求項3に記
載の発明の他の実施例を示す平面図、図9は図8の前面
図である。この場合には、冷却ブロックの形状を単純化
して、長方形の冷却ブロック3Dとした場合を示し、図
5,図6と同様に、ヒートパイプ4を上下に対称的な二
組とし、上下のヒートパイプ4の長さも等しくしたとき
を示す。なお、GTO1A,1Bと、ダイオード2A,
2B及びスナバダイオード6A,6Bの配置は、図5及
び図6と同一である。
【0055】図8においては、冷却ブロック3Dが長方
形となったこと以外に、これに伴って、左側下部のGT
O1Bとダイオード2Aを締め付けるスタッド18aを貫
通する貫通穴が冷却ブロック3Dの中央左側に貫設さ
れ、交流端子13bが冷却ブロック3Dの左側上部に形成
されている点が図5と異なる。
【0056】この場合には、図5及び図6に示した半導
体冷却装置に比べて、上部に配置されたGTO1Aとダ
イオード2Bと対置する冷却ブロックの部分が広くな
り、ヒートパイプ4の基端部が長くなるので、上部のG
TO1Aとダイオード2Bの短時間過負荷耐量が下部の
GTO1B,ダイオード2Aと同等とすることができる
利点がある。
【0057】また、図10は、請求項2及び請求項3に記
載の発明の異なる他の実施例を示す前面図で、図5で示
した冷却ブロック3Cに対して、モジュール形半導体素
子22を配置した例を示す。この場合にも、前後面に取り
付けられた、上下のモジュール形半導体素子22は、ほぼ
同一冷却条件で冷却される。
【0058】同様に、図11は、請求項2及び請求項3に
記載の発明の更に異なる他の実施例を示す前面図で、図
8で示した冷却ブロック3Dに対して、図10と同じくモ
ジュール形半導体素子22を配置した例を示す。この場合
の図10に対する違いは、図5,図6に対する図8,図9
で示した半導体冷却装置と同様である。
【0059】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
発熱量の異なる複数の半導体素子が一対の対向する側面
に配置された冷却ブロックの他の側面にヒートパイプが
貫設された半導体冷却装置において、発熱量の大なる半
導体素子と発熱量の小なる半導体素子を冷却ブロックの
一対の側面に対向し配置することで、各半導体素子が配
置される冷却ブロックの各配置部の受熱量を平準化した
ので、半導体素子の冷却効率の不均衡を緩和し、半導体
電力変換装置の定格の低下を防ぐことのできる半導体冷
却装置を得ることができる。
【0060】また、請求項2に記載の発明によれば、一
対の対向する側面に半導体素子が配置された冷却ブロッ
クの他の側面に複数のヒートパイプが上下に列をなして
横に貫設された半導体冷却装置において、半導体素子を
対向する側面の上下に配置し、ヒートパイプを上下に配
置された各半導体素子に対向して貫設することで、冷却
ブロックの上部に配置された半導体素子を冷却ブロック
の上部に貫設されたヒートパイプによって冷却し、冷却
ブロックの下部に配置された半導体素子は、冷却ブロッ
クの下部に貫設されたヒートパイプパイプによって冷却
して、上下の半導体素子の冷却条件を平準化したので、
半導体素子の冷却効率の不均衡を緩和し、半導体電力変
換装置の定格の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置
を得ることができる。
【0061】また、請求項3に記載の発明によれば、一
対の対向する側面に発熱量の異なる半導体素子が配置さ
れた冷却ブロックの他の側面にヒートパイプが上下に列
をなして横に貫設された半導体冷却装置において、発熱
量の大なる半導体素子と発熱量の小なる半導体素子を対
向させて対向する側面の上下に配置し、ヒートパイプを
上下に配置された各半導体素子に対向して貫設すること
で、半導体素子が上下に配置された冷却ブロックの上部
と下部との受熱量と冷却条件を平準化し、上下配置され
た半導体素子の冷却条件も平準化したので、半導体素子
の冷却効率の不均衡を緩和し、半導体電力変換装置の定
格の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置を得ること
ができる。
【0062】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
発熱量の大なる半導体素子をスイッチング素子とし、発
熱量の小なる半導体素子をダイオードとすることで、対
となるスイッチング素子とダイオードの各対間の冷却条
件を平準化したので、半導体素子の冷却効率の不均衡を
緩和し、半導体電力変換装置の定格の低下を防ぐことの
できる半導体冷却装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体冷却装置の一実施例を示す平面
図。
【図2】図1の前面図。
【図3】本発明の半導体冷却装置の他の実施例を示す正
面図。
【図4】本発明の半導体冷却装置の異なる他の実施例を
示す正面図。
【図5】請求項2及び請求項3に記載の発明の半導体冷
却装置の一実施例を示す平面図。
【図6】図5の前面図。
【図7】図5及び図6で示した半導体冷却装置の作用を
示す断面図。
【図8】請求項2及び請求項3に記載の発明の半導体冷
却装置の他の実施例を示す平面図。
【図9】図8の前面図。
【図10】請求項2及び請求項3に記載の発明の半導体
冷却装置の異なる他の実施例を示す前面図。
【図11】請求項2及び請求項3に記載の発明の半導体
冷却装置の更に異なる他の実施例を示す前面図。
【図12】従来の半導体冷却装置の一例を示す平面図。
【図13】図12の前面図。
【図14】従来の半導体冷却装置の他の一例を示す前面
図。
【図15】図14の平面図。
【図16】図14及び図15で示した従来の半導体冷却装置
の作用を示す断面図。
【符号の説明】
1A,1B…ケードターンオフサイリスタ(GTO)、
2A,2B…フライホイールダイオード(ダイオー
ド)、3A,3B,3C,3D,8,13…受熱ブロッ
ク、4、7…ヒートパイプ、5A,5B,5C…放熱フ
ィン、6A,6B…スナバダイオード,22…モジュール
形半導体素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮入 正樹 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝トランスポートエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 福田 和明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱量の異なる複数の半導体素子が冷却
    ブロックの一対の対向する側面に配置され、前記冷却ブ
    ロックの他の側面にヒートパイプが貫設された半導体冷
    却装置において、発熱量の大なる前記半導体素子と発熱
    量の小なる前記半導体素子を前記冷却ブロックの前記一
    対の側面に対向して配置したことを特徴とする半導体冷
    却装置。
  2. 【請求項2】 冷却ブロックの一対の対向する側面に半
    導体素子が配置され、前記冷却ブロックの他の側面に複
    数のヒートパイプが上下に列をなして横に貫設された半
    導体冷却装置において、前記半導体素子を前記対向する
    側面の上下に配置し、前記ヒートパイプを前記上下に配
    置された前記各半導体素子に対向して貫設したことを特
    徴とする半導体冷却装置。
  3. 【請求項3】 冷却ブロックの一対の対向する側面に発
    熱量の異なる半導体素子が配置され、前記冷却ブロック
    の他の側面にヒートパイプが上下に列をなして横に貫設
    された半導体冷却装置において、発熱量の大なる前記半
    導体素子と発熱量の小なる前記半導体素子を対向させて
    前記対向する側面の上下に配置し、前記ヒートパイプを
    前記上下に配置された前記各半導体素子に対向して貫設
    したことを特徴とする半導体冷却装置。
  4. 【請求項4】 発熱量の大なる半導体素子をスイッチン
    グ素子とし、発熱量の小なる半導体素子をダイオードと
    したことを特徴とする請求項1,2又は請求項3に記載
    の半導体冷却装置。
JP20951994A 1993-12-20 1994-09-02 半導体冷却装置 Pending JPH07231057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20951994A JPH07231057A (ja) 1993-12-20 1994-09-02 半導体冷却装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32011893 1993-12-20
JP5-320118 1993-12-20
JP20951994A JPH07231057A (ja) 1993-12-20 1994-09-02 半導体冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07231057A true JPH07231057A (ja) 1995-08-29

Family

ID=26517506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20951994A Pending JPH07231057A (ja) 1993-12-20 1994-09-02 半導体冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07231057A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007266634A (ja) * 2007-07-06 2007-10-11 Denso Corp パワースタック

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007266634A (ja) * 2007-07-06 2007-10-11 Denso Corp パワースタック
JP4636055B2 (ja) * 2007-07-06 2011-02-23 株式会社デンソー パワースタック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4145708A (en) Power module with isolated substrates cooled by integral heat-energy-removal means
US3852805A (en) Heat-pipe cooled power semiconductor device assembly having integral semiconductor device evaporating surface unit
JPH0621289A (ja) 半導体冷却装置
US5130918A (en) Electronic power switch
US20100218512A1 (en) Heat exchanger for thermoelectric applications
US10453770B2 (en) Power converter and power converter for railroad vehicle
US6444893B1 (en) High-converting efficiency large-mechanical strength thermoelectric module
KR20200124577A (ko) 전력변환 장치용 냉각 시스템
JP5070877B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP2002043487A (ja) ヒートパイプ式半導体スタック
JPH07231057A (ja) 半導体冷却装置
JP2001251859A (ja) 電力変換装置
JP3920403B2 (ja) 熱電変換装置
JPH11204703A (ja) 半導体モジュール
JP2008021697A (ja) 熱分散型放熱器
JPH09260585A (ja) 平型半導体素子
JP3642548B2 (ja) 電力変換装置
JPH06268123A (ja) 半導体素子用ヒートパイプ放熱器
JP3254918B2 (ja) 無停電電源装置の電力変換ユニット
JP2904939B2 (ja) ヒートパイプ式半導体スタック
JPH0878587A (ja) 電力用半導体冷却装置
EP4110027A1 (en) Heat dissipation device for led light strip of television
JP2007043075A (ja) 熱電変換装置
WO2024164803A1 (zh) 一种散热组件及一种电子设备
CN220526897U (zh) 一种功率器件散热结构