JP2904939B2 - ヒートパイプ式半導体スタック - Google Patents

ヒートパイプ式半導体スタック

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば電力用半導体
素子を使用したインバータのような電力変換装置に用い
るヒートパイプ式半導体スタックに関する。
【0003】
【従来の技術】例えばインバータのような電力変換装置
に用いられる半導体素子は、その半導体素子自体の発熱
を効率良く大気へ放散する冷却器を必要とする。そし
て、その冷却器の種類は、半導体素子の発熱量の違いに
より異なり、放熱フィンのフィン間の空気の自然対流に
より冷却を行う自然冷却方式、放熱フィンをブロアなど
により強制的に冷却する強制風冷方式、冷媒の気液相変
化の際の熱輸送を利用した沸騰冷却方式などが用いられ
ている。
【0004】このうち、沸騰冷却方式は、冷却効率が高
く、半導体素子の大容量化、装置の小型化などの要求に
より、広く採用されてきているが、冷媒液を封入するた
めの容器には、高い信頼性が要求され、その製造技術も
特殊なものであることから、近年は、冷媒液の相変化を
利用した高い冷却効率を持つ利点をそのまま活かし、従
来の高い信頼性の要求される冷媒液の封入される密閉容
器を必要としないヒートパイプ冷却方式が採用されるよ
うになってきている。
【0005】図8は、一般的な電力変換装置としてのイ
ンバータの1相分のアーム回路を示しており、図9〜図
11はこのようなインバータに使用されるヒートパイプ
式半導体スタックの従来例を示している。
【0006】図8に示すように、インバータの1相分の
アーム回路は、一般的に、主スイッチング半導体素子と
しての自己消弧型素子であるゲートターンオフサイリス
タ(GTO)1と、それに逆並列に接続されるフライホ
ィールダイオード(FD)2と、スナバー回路を構成す
るスナバーダイオード3、スナバーコンデンサ4および
スナバー抵抗5とから構成される回路を2つ分、互いに
直列に接続することにより構成される。
【0007】従って、図8では、GTO1、フライホィ
ールダイオード2、スナバーダイオード3、スナバーコ
ンデンサ4、スナバー抵抗5により構成される回路と、
GTO1′、フライホィールダイオード2′、スナバー
ダイオード3′、スナバーコンデンサ4′、スナバー抵
抗5′によって構成される回路とから1相分のアーム回
路が構成されている。ここで、スナバーダイオード3′
とスナバーコンデンサ4′とスナバー抵抗5′によって
構成されるスナバー回路は、スナバーダイオード3′と
スナバーコンデンサ4′とのいずれをプラス側に配置し
てもスナバー回路が構成できるので、図8では、GTO
1′のスナバー回路は、GTO1のスナバー回路とはス
ナバーダイオード3′、スナバーコンデンサ4′の配列
を逆にした回路構成としている。
【0008】そして、このような一般的な電力変換装置
において、1相分のアーム回路に対する冷却のためのヒ
ートパイプ式冷却器を使用した従来のヒートパイプ式半
導体スタックは、図9〜図11に示すような構成であ
る。
【0009】すなわち、ヒートパイプ式冷却器6とGT
O1,1′、フライホィールダイオード2,2′とが交
互に直列に積層され、軸方向に圧接されている。そし
て、スナバーダイオード3,3′は発熱量が他の半導体
素子と比較して小さいので、ヒートパイプ式冷却器6を
構成する沸騰部ブロック7に接続された導体8に取り付
けられ、それぞれ、GTO1,1′とスナバーダイオー
ド3,3′間の配線長を短くし、低インダクタンス化を
図っている。また、スナバーコンデンサ4,4′、スナ
バー抵抗5,5′も、この半導体スタックの近くに配置
され、低インダクタンスのスナバー回路を構成するよう
にしている。
【0010】さらに、それぞれの沸騰部ブロック7に接
続された導体8の間は、接続導体9により接続されてい
て、図8に示す1層分のアーム回路が実現されている。
【0011】一方、ヒートパイプ式冷却器6は、前述の
沸騰部ブロック7と放熱部10とに分かれていて、絶縁
管11によりその両側が絶縁された数本のヒートパイプ
12が沸騰部ブロック7と放熱部10を接続し、熱輸送
を行うようになっている。そして、放熱部10は、大気
へ熱を効率良く放散するために、装置の外部に配置さ
れ、半導体素子の圧接される沸騰部ブロック7は、汚損
を少なくするために装置の内部に収容される。
【0012】なお、このような従来のヒートパイプ式半
導体スタックでは一般に、フライホィールダイオード
2,2′の発熱量が、GTO1,1′の発熱量に比べて
小さいことから、半導体スタックの小型化のために、ヒ
ートパイプ式冷却器6がフライホィールダイオード2,
2′の片側では省略されることが多い。
【0013】このような従来のヒートパイプ式半導体ス
タックでは、GTO1,1′、フライホィールダイオー
ド2,2′の厚みと、沸騰部ブロック7の厚みとから放
熱部10のスペースは制限されてしまい、ヒートパイプ
式冷却器6の性能も制限を受けてしまう問題点があっ
た。
【0014】そこで、これを解決するために、図11に
示すように、スペーサ13を沸騰部ブロック7とGTO
1,1′との積層部に直列に挿入することにより、放熱
部10の大きさの制限を無くすようにし、スペーサ13
の長さを適当に選ぶことにより放熱部10の放熱性能を
向上させるようにした構成のものも提案されている。
【0015】しかしながら、このような従来のヒートパ
イプ式半導体スタックでは、スペーサ13の挿入により
装置全体としての形状が大型化することになる問題点が
あった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ヒートパイプ式半導体スタックでは、装置の小型化を図
ろうとすると冷却性能が十分にとれず、逆に冷却性能を
上げようとすると装置が大型化してしまう問題点があっ
た。
【0017】一般に、電力変換装置は、電力変換用半導
体素子とフライホィールダイオードとは交互に発熱する
回路であり、例えば、図8に示すようなインバータの場
合には、力行時にはGTO1,1′が主に発熱し、回生
時にはフライホィールダイオード2,2′が主に発熱す
る特性を持っている。
【0018】ところが、ヒートパイプ式冷却器では、熱
時定数が小さいために、上述のような間欠的に発熱され
る場合、浸漬式沸騰冷却方式のような熱時定数の大きな
冷却方式とは異なり、最大発熱時に合わせた大きさの装
置が必要であり、放熱部を各半導体素子ごとに個別に設
けるようにしていたために、全体として熱時定数が小さ
くて、装置の大型化が避けられない問題点となってい
た。
【0019】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、半導体素子が電力変換用とフライホ
ィールダイオード用とで交互に発熱作用が起きることに
着目し、これらの沸騰部ブロックを共用するようにし、
2つを1つにまとめることにより放熱部の容積を大きく
とれるようにして熱時定数を実質的に大きくし、小型で
も熱冷却効率の良いヒートパイプ式半導体スタックを提
供することを目的とする。
【0020】[発明の構成]
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、電力変換用
半導体素子として自己消弧型素子と、これと逆並列に接
続されるフライホィールダイオードと、スナバーダイオ
ードを含むスナバー回路とより構成されるアーム回路を
直列に接続することにより構成される電力変換装置をヒ
ートパイプ式冷却器により冷却するように組み立てられ
るヒートパイプ式半導体スタックにおいて、1個のヒー
トパイプ式冷却器の沸騰部ブロックの片側に1個のアー
ム回路を構成する自己消弧型素子とフライホィールダイ
オードとを取り付け、前記沸騰部ブロックの他方の側に
前記1個のアーム回路と直列に接続される他の1個のア
ーム回路を構成する自己消弧型素子とフライホィールダ
イオードとを取り付け、交互に発熱する前記自己消弧型
素子とフライホィールダイオードの平均的な発熱量に見
合った大きさの放熱部を前記沸騰部ブロックに接続した
ものである。
【0022】また、この発明のヒートパイプ式半導体ス
タックは、沸騰部ブロックの片側と他方の側とに、それ
ぞれの側に取り付けられたアーム回路に属するスナバー
回路に含まれるスナバーダイオードを取り付けるように
することもできる。
【0023】
【作用】この発明のヒートパイプ式半導体スタックで
は、1個のヒートパイプ式冷却器の沸騰部ブロックの片
側に1個のアーム回路を構成する自己消弧型素子とフラ
イホィールダイオードとを取り付け、前記沸騰部ブロッ
クの他方の側に前記1個のアーム回路と直列に接続され
る他の1個のアーム回路を構成する自己消弧型素子とフ
ライホィールダイオードとを取り付け、さらに、これら
の自己消弧型素子とフライホィールダイオードの発熱量
に見合う大きさの放熱部を前記沸騰部ブロックに接続す
ることにより、交互に発熱する自己消弧型素子とフライ
ホィールダイオードのいずれの発熱に対してもヒートパ
イプを用いて効率良く放熱部から放散させることができ
る。
【0024】しかも、これら自己消弧型素子とフライホ
ィールダイオードとは交互に発熱し、同時に発熱するこ
とがないために、これらの素子のうちの発熱量の大きい
方の素子の発熱量に見合う放熱部を1つ設けるだけで済
み、従来よりも放熱部の容積を小さくすることができ
る。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0026】図1および図2は、この発明の一実施例を
示しており、ヒートパイプ式冷却器6は、沸騰部ブロッ
ク7がヒートパイプ12の軸方向に比較的長くなってお
り、その沸騰部ブロック7の片面に、アーム回路を構成
するGTO1とそれに逆並列に接続されるフライホィー
ルダイオード(FD)2を並べ、沸騰部ブロック7の反
対側の面に、別のアーム回路を構成するGTO1′とフ
ライホィールダイオード2′を並べ、各々が沸騰部ブロ
ック7に圧接するように取り付けてある。すなわち、G
TO1とGTO1′、フライホィールダイオード2とフ
ライホィールダイオード2′がそれぞれ沸騰部ブロック
7を挟んで圧接した状態に組み立てられている。
【0027】また、沸騰部ブロック7に接続された導体
8の両側に、それぞれスナバーダイオード3,3′を取
り付け、さらに、GTO1とフライホィールダイオード
2の沸騰部ブロック7に直接押圧されない側の片面に
は、接続導体9を接続してある。
【0028】なお、スナバーダイオード3,3′の近く
に、スナバーコンデンサ4,4′とスナバー抵抗5,
5′とを配置することにより、低インダクタンスのスナ
バー回路を構成することになる。
【0029】次に、上記の構成のヒートパイプ式半導体
スタックの動作について説明する。
【0030】この電力変換装置はGTO1とフライホィ
ールダイオード2、またGTO1′とフライホィールダ
イオード2′とが交互に発熱する回路構成であり、GT
O1,1′が主に発熱しているときには、沸騰部ブロッ
ク7はこれらの素子からの熱を受熱し、ヒートパイプ式
冷却器6のヒートパイプ12によって放熱部10へ熱輸
送し、放熱部10では大気へ熱を放散する。
【0031】このとき、フライホィールダイオード2,
2′の発熱は、GTO1,1′に比べて小さいので、こ
のときにヒートパイプ式冷却器6は主にGTO1,1′
の冷却に寄与している。
【0032】フライホィールダイオード2,2′が主に
発熱しているときには、これらの素子からの発熱も同様
にして、沸騰部ブロック7が受熱してヒートパイプ12
によって放熱部10へ熱輸送し、放熱部10から大気へ
放散する。
【0033】このとき、GTO1,1′からの発熱はフ
ライホィールダイオード2,2′に比べて小さく、ヒー
トパイプ式冷却器6は主にフライホィールダイオード
2,2′の冷却に寄与している。
【0034】このようにして、図8に示す1相分のアー
ム回路では、GTO1,1′とフライホィールダイオー
ド2,2′とが交互に発熱するのであるが、図1および
図2に示す実施例のヒートパイプ式半導体スタックで
は、ヒートパイプ式冷却器6に連続的に平均した熱負荷
がかかり、常に沸騰部ブロック7はその冷却能力に適し
た熱量を受熱し、また、ヒートパイプ12もその熱輸送
能力に適した熱量を連続的に輸送し、放熱部10もその
放熱能力に適した熱量を連続的に放熱することができ
る。
【0035】以上のようにして、この実施例のヒートパ
イプ式半導体スタックによれば、1相分の自己消弧型半
導体素子GTO1,1′とフライホィールダイオード
2,2′とが1つのヒートパイプ式冷却器6によって冷
却できるので、それぞれの半導体素子が交互に発熱する
間欠発熱負荷を効率良く大気へ放散することができ、小
型であっても、ヒートパイプ式冷却器の熱時定数が小さ
いという欠点を補いながら効果的にヒートパイプ冷却を
行うことができる。
【0036】また、放熱部10はヒートパイプ式冷却器
6が直列に並ぶことがなく、1個でインバータの1相分
を構成することができ、半導体スタックの圧接機構部ま
でを含めたスペースを有効に活用し、放熱部の放熱効果
を高くすることができる。
【0037】加えて、半導体素子GTO1,1′とフラ
イホィールダイオード2,2′とを接続する接続導体9
を単純な形状にすることができ、この接続導体9が半導
体スタックの形状を大きくする要因となることがなく、
さらに、アーム回路の配線長も短くなって、アーム回路
の低インダクタンス化が図れる。
【0038】さらに、GTO1,1′とフライホィール
ダイオード2,2′とは、従来のように積層、圧接させ
て半導体スタックとする構造ではなく、個別にヒートパ
イプ式冷却器6の沸騰部ブロック7に取り付ける構造で
あるために、これらの半導体素子の圧接力を違えて取り
付けることができるようになり、強度的な見地から、半
導体素子を選定するときの自由度が大きい。
【0039】また、半導体スタックの長さが短くできる
ために、振動条件の厳しい環境下でも、振動による半導
体スタックの軸の変位が抑えられ、半導体素子圧接面に
は常に均等に荷重がかかった状態を維持しやすくなり、
半導体素子内部で良好に通電することができる。
【0040】さらにまた、半導体スタックが小型軽量と
なるので、組立、運搬、装置への取り付け、取り外し、
点検作業がしやすくなり、加えて、半導体スタックは電
力変換装置の主要部であり、装置全体の外形、重量に占
める割合も大きいため、装置全体として大幅に小型化、
軽量化が図れることになる。
【0041】次に、この発明の第2実施例を図3および
図4に基づいて説明する。
【0042】この第2実施例では、スナバーダイオード
3,3′をヒートパイプ式冷却器6の沸騰部ブロック7
に直接取り付けている。つまり、沸騰部ブロック7をス
ナバーダイオード3,3′が取り付けられる大きさにま
で大きくし、GTO1,1′の押圧されている面にスナ
バーダイオード3を並べ、またGTO1′の押圧されて
いる面にスナバーダイオード3′を並べ、沸騰部ブロッ
ク7に圧接するように取り付け、接続導体9もGTO
1,1′の接続端部をさらに延長した構造としている。
【0043】このような構造とすることにより、GTO
1,1′とスナバーダイオード3,3′間の配線長が短
くなり、スナバー回路の一層の低インダクタンス化が可
能となる。
【0044】図5〜図7はこの発明の第3の実施例を示
している。
【0045】この第3実施例では、ヒートパイプ式冷却
器6の沸騰部ブロック7を横長にし、一方の側面に横に
並ぶようにGTO1とフライホィールダイオード2とを
配置し、反対側の側面にも、同じようにGTO1′とフ
ライホィールダイオード2′とを配置し、これらを沸騰
部ブロック7に押圧するようにして取り付けた構造にし
ている。
【0046】この第3実施例によれば、ヒートパイプ式
冷却器6に使用されるヒートパイプ12の本数を多くす
ることができ、沸騰部ブロック7と放熱部10は、GT
O1,1′およびフライホィールダイオード2,2′の
すべての冷却に同等に寄与することになるが、沸騰部ブ
ロック7のGTO1,1′の押圧された部分に取り付け
られたヒートパイプ12aは主にGTO1,1′の熱輸
送を行い、フライホィールダイオード2,2′の押圧さ
れた部分に取り付けられたヒートパイプ12bは主にフ
ライホィールダイオード2,2′の熱輸送を行う。そこ
で、図に示すようにGTO1,1′とフライホィールダ
イオード2,2′とで発熱量に差がある場合にはヒート
パイプの本数を異ならせることにより、冷却を行うのに
最適な配置と本数にヒートパイプを設定して効率良くヒ
ートパイプ冷却を行うことができるようになる。
【0047】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、例えば
インバータのような電力変換装置を構成する自己消弧型
半導体素子とフライホィールダイオードを1つの沸騰部
ブロックの片面に圧接するように取り付け、沸騰部ブロ
ックの他方の面には、もう1つの自己消弧型半導体素子
とフライホィールダイオードを圧接するように取り付
け、交互に発熱する自己消弧型素子とフライホィールダ
イオードの平均的な発熱量に見合った大きさの1つの放
熱部を沸騰部ブロックに接続した構成であるため、従来
のように半導体素子ごとにその冷却用の沸騰部ブロック
を積層構造して組み立てたものに比べて、構造の単純化
ができると共に小型化が図れ、さらにアーム回路の接続
導体も短くできるために低インダクタンス化が図れる。
【0048】また、半導体スタックの全体的な長さが短
くできるために、耐振性を向上させることができ、同時
にこのような半導体スタックを組み込む電力変換装置の
全体の小型化、軽量化が図れることになる。
【0049】さらに、スナバー回路のスナバーダイオー
ドを自己消弧型半導体素子やフライホィールダイオード
と共に沸騰部ブロックに圧接させて取り付けるようにす
れば、このスナバーダイオードに対する接続導体も短く
でき、スナバー回路の低インダクタンス化も図れること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の正面図。
【図2】上記実施例の側面図。
【図3】この発明の他の実施例の正面図。
【図4】上記実施例の側面図。
【図5】この発明のさらに他の実施例の正面図。
【図6】上記実施例の側面図。
【図7】図6におけるVII 矢視図。
【図8】一般的な電力変換装置としてのインバータのア
ーム回路の1相分の構成を示す回路図。
【図9】従来例の正面図。
【図10】従来例の側面図。
【図11】他の従来例の正面図。
【符号の説明】
1,1′ ゲートターンオフサイリスタ(GTO) 2,2′ フライホィールダイオード 3,3′ スナバーダイオード 4,4′ スナバーコンデンサ 5,5′ スナバー抵抗 6 ヒートパイプ式冷却器 7 沸騰部ブロック 8 導体 9 接続導体 10 放熱部 12 ヒートパイプ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換用半導体素子として自己消弧型
    素子と、これと逆並列に接続されるフライホィールダイ
    オードと、スナバーダイオードを含むスナバー回路とよ
    り構成されるアーム回路を直列に接続することにより構
    成される電力変換装置をヒートパイプ式冷却器により冷
    却するように組み立てられるヒートパイプ式半導体スタ
    ックにおいて、1個のヒートパイプ式冷却器の沸騰部ブ
    ロックの片側にアーム回路を構成する自己消弧型素子と
    フライホィールダイオードとを取り付け、前記沸騰部ブ
    ロックの他方の側に前記アーム回路と直列に接続される
    他のアーム回路を構成する自己消弧型素子とフライホィ
    ールダイオードとを取り付け、交互に発熱する前記自己
    消弧型素子とフライホィールダイオードの平均的な発熱
    量に見合った大きさの放熱部を前記沸騰部ブロックに接
    続して成るヒートパイプ式半導体スタック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヒートパイプ式半導体
    スタックにおいて、前記沸騰部ブロックの片側と他方の
    側とに、それぞれの側に取り付けられたアーム回路に属
    するスナバー回路に含まれるスナバーダイオードを取り
    付けたもの。
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