JPH07230880A - 有機el表示装置 - Google Patents

有機el表示装置

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JPH07230880A
JPH07230880A JP6124413A JP12441394A JPH07230880A JP H07230880 A JPH07230880 A JP H07230880A JP 6124413 A JP6124413 A JP 6124413A JP 12441394 A JP12441394 A JP 12441394A JP H07230880 A JPH07230880 A JP H07230880A
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JP
Japan
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organic
voltage
cathode
anode
layer
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JP6124413A
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English (en)
Inventor
Chihaya Adachi
千波矢 安達
Hirota Sakon
洋太 左近
Kazukiyo Nagai
一清 永井
Nozomi Tamoto
望 田元
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L58/00Methods or circuit arrangements for monitoring or controlling batteries or fuel cells, specially adapted for electric vehicles
    • B60L58/10Methods or circuit arrangements for monitoring or controlling batteries or fuel cells, specially adapted for electric vehicles for monitoring or controlling batteries
    • B60L58/12Methods or circuit arrangements for monitoring or controlling batteries or fuel cells, specially adapted for electric vehicles for monitoring or controlling batteries responding to state of charge [SoC]
    • B60L58/13Maintaining the SoC within a determined range
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 基板上1において互いに対向する陽極2と陰
極4との間に配置された有機物質3から成る有機発光層
を有する有機EL素子において、前記陽極2及び前記陰
極4間に定常的に順方向直流電圧を印加し、さらに前記
陽極及び前記陰極間に間欠的に順方向電圧を前記直流電
圧に重畳印加し駆動することを特徴とする有機EL表示
装置。 【効果】 本発明の有機EL表示装置によれば、定常的
に直流電圧を印加し、さらに間欠的に順方向電圧を重畳
印加し駆動することにより、耐久性に富むEL素子を得
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光性物質から成る有
機発光層を有し、電圧を印加することにより電気エネル
ギーを直接光エネルギーに変換でき、従来の白熱灯、蛍
光灯あるいは発光ダイオード等とは異なり、フラットパ
ネルディスプレイの実現を可能にする有機EL表示装
置、特に、長時間の高輝度発光(高耐久性)が可能な有
機EL素子の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の多様化及び省スペース
化に伴い、CRTよりも低消費電力で空間占有面積の小
さい平面表示素子へのニーズが高まってきている。この
ような平面表示装置としては、結晶、プラズマディスプ
レイ等があるが、特に最近は自己発光型で表示が鮮明
な、また、直流低電圧駆動が可能な有機EL素子への期
待が高まっている。有機EL素子の素子構造としては、
これまで2層構造(陽極と陰極の間にホール注入輸送層
と発光層が形成された構造(SH−A構造)(特開昭5
9−194393号、Appl.Phys.Lett.
51,913(1987))、または、陽極と陰極の間
に発光層と電子注入輸送層が形成された構造(SH−B
構造)(USPNo.5085947、特開平2−25
092号、Appl.Phys.Lett.55,14
89(1989))、あるいは3層構造(陽極と陰極の
間にホール注入輸送層/発光層/電子注入輸送層が形成
された構造(DH構造)(Appl.Phys.Let
t.57,531(1990))等の積層型の素子構造
が報告されている。さらに最近ではホール注入輸送層も
しくは電子注入輸送層が2層以上から構成されてるEL
素子構造が報告されている(特開平5−94880、U
SP4720432)。上記陽極としてはAuやITO
(インジウム−スズ酸化物)などの様な仕事関数の大き
な電極材料を用い、陰極としてはCa、Mg、Al等及
びそれらの合金等の仕事関数の小さな電極材料を用い
る。
【0003】また、現在まで、上記ホール注入輸送層、
発光層、電子注入輸送層に使用可能な材料として様々な
有機化合物が報告されている。これらに使用される有機
材料としては、例えば、ホール注入輸送層としては芳香
族第3級アミン、フタロシアニン類等が、発光層材料と
してはアルミニウムトリスオキシン(特開昭59−19
4393、特開昭63−295695)、スチリルアミ
ン誘導体、スチリルベンゼン誘導体(特開平2−209
988)、アミノピレン誘導体等が、また、電子注入輸
送層としてはオキサジアゾール誘導体(日本化学会誌N
o.11、1540(1991)、特開平4−3638
94、特開平5−202011)等が報告されている。
現在まで様々な素子構造及び有機材料を用いることによ
り、初期的には1000cd/m2以上の高輝度発光、
駆動電圧10V以下のEL素子が得られている。しかし
ながら、直流電圧印加により連続駆動を行った場合、数
時間で光出力の低下及び駆動電圧の上昇が観測され、つ
いには短絡モードでEL素子自体の破壊が生じる。この
EL素子の劣化は発光層とキャリヤー注入輸送層との界
面における空間電荷の蓄積、及び、一定方向の電界印加
による誘電分極のため有機分子が分極を起こし、素子の
電気的性質が変化し、劣化が生じると考えられている。
そこで、これらの直流電圧による連続駆動に伴う素子の
劣化を抑制するため、材料面からの検討及びEL素子の
駆動方法によって耐久性を向上する試みがこれまでなさ
れている。
【0004】駆動法によって耐久性を向上する試みとし
て、水谷ら(特開平3−110786)は、ホール注入
輸送層/発光層から構成されるEL素子を5mA/cm
2の定電流下で素子を1時間連続駆動した場合、顕著な
劣化が生じるが、その後、素子に逆バイアスを印加する
ことにより、初期輝度まで発光硬度を復活させることが
可能であることを報告している。この場合、逆バイアス
を印加しない場合は素子特性の復活は観測されないと報
告している。雨宮ら(特開平4−308687)はEL
素子に直流電圧を印加し、さらに間欠的に逆方向電圧を
印加することにより、素子の連続駆動の耐久性向上を図
ることができると報告している。また、大沼ら(特開平
4−51490)も同様に逆極性パルスを印加し耐久性
の向上を図ると共に、逆極性パルスの印加時間に応じて
発光効率の回復度が違うことを利用して、逆極性パルス
の印加時間を変化させることにより階調表示が可能であ
ることを報告している。遠藤ら(特開平4−34938
8)も1周期に1度は極性が変わる交流電圧(正弦波、
短型波、三角波、あるいはそれらの組み合わせ等)を印
加することにより、耐久性が向上することを報告してい
る。これら共通の駆動方法としては、必ず逆極性の電圧
を適宜印加することである。しかしながら、このような
駆動方法の場合、長期の連続駆動下において逆極性の電
圧を印加し続けると(たとえ、逆極性の印加時間が短い
場合においても)、逆バイアスによりストレスのため素
子の劣化がしだいに促進され、素子破壊の確率が高く、
長期のEL素子の耐久性に問題が生じてくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、EL素子の
長期連続駆動において、高い耐久性を示す有機EL素子
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため鋭意検討した結果、EL素子をある特定な方
法で駆動した場合、耐久性が向上することを見い出し本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明によれば、
陽極及び陰極と、これらの間に配置された有機化合物か
ら成る有機発光層を有する有機EL素子において、前記
陽極及び前記陰極間に定常的に直流電圧を印加し、さら
に前記陽極と前記陰極間に間欠的に順方向電圧を前記直
流電圧に重畳印加し発光の制御を行うことを特徴とする
有機EL素子の表示装置が提供される。
【0007】以下、本発明を図面を参照して詳しく説明
する。図1に示すように、本発明の有機EL表示装置は
有機EL素子7と有機EL素子に直流電圧を印加する駆
動手段すなわち駆動回路6(定電圧電源、もしくは定電
流電源)と間欠的に順方向電圧を印加する駆動回路5か
ら構成することができる。また、別の態様として、図2
に示すように定電流パルス発生器もしくは定電圧パルス
発生器8を用いて同様な表示装置とすることも可能であ
る。このような表示装置をとることにより従来の直流電
圧印加のみと比較して耐久性の向上を図ることが可能と
なる。さらに、間欠的に印加する電圧が逆バイアスでは
ないため、素子へのストレスが緩和され、逆バイアス印
加の場合と比較して素子破壊の確率を小さくすることが
可能である。
【0008】有機EL表示装置は、例えば、図3に示す
ように、ガラス基板上にITO(インジウム−スズ酸化
物)等の複数の透明電極(陽極)、有機EL層、陽極に
直交する複数の背面電極(陰極)を順に積層し形成した
XYマトリックス型の装置である。ここで、有機EL層
は、図4に示すように、(a)発光層単層型、(b)少
なくとも1層以上から構成されるホール注入輸送層/発
光層型、(c)発光層/少なくとも1層以上から構成さ
れる電子注入輸送層型、(d)少なくとも1層以上から
構成されるホール注入輸送層/発光層型の少なくとも1
層以上から構成される電子注入輸送層から構成されてい
る。
【0009】図1及び図2の回路は図3に示すドットマ
トリックスにおける1つの有機EL素子部分を示し、1
つの画素に対応させて発光させる。このようなマトリッ
クス型有機EL表示装置においては、直交した各電極の
1交点が1画素に対応しており、走査電極群及び信号電
極群の印加電圧を制御し、各画素の発光状態を変化させ
画像の表示を行う。マトリックス点灯させるためには映
像データ信号に応じて間欠的に電圧を印加し、連続点灯
(スタテイック点灯)の場合は連続して電圧を印加する
が、いずれの場合も、直流電圧に加えて間欠的に順方向
電圧を印加する。また、マトリックス点灯の場合の非点
灯時は、逆方向電圧を印加するのではなく、0V近傍
(ただし0V以上)の電位を保つことが好ましいスタテ
イック点灯の場合は、目視におけるちらつきを防止する
ため、非点灯時間が20ミリ秒以下が好ましい。
【0010】以下、本発明の有機EL素子に使用する有
機化合物の具体例を示す。電子注入輸送層材料としては
従来公知のものが用いられ、例えば、下記に示す表1よ
うなオキサジアゾール誘導体を用いることができる。
【0011】
【表1−(1)】
【0012】
【表1−(2)】
【0013】
【表1−(3)】
【0014】ホール注入輸送材料としては、従来公知の
ものが用いられ、例えば以下の表2に示す化合物が利用
できる。
【表2−(1)】
【0015】
【表2−(2)】
【0016】発光層材料としては、従来公知のものが利
用でき、例えば以下の表3に示した化合物が用いられ
る。
【表3】
【0017】本発明の有機EL素子に用いる電極材料と
しては、金属やそれらの合金、金属間化合物、酸化物、
複合酸化物、炭化物、硫化物、珪化物、よう化物やそれ
らの複合材料などの無機導電性物質、あるいはポリアニ
リン、ポリピロール、ポリパラフェニレンビニレン、ポ
リチエニレンビニレン、ポリチオフェン等の導電性高分
子の中から選択することができる。陽極材料としては、
ニッケル、金、白金、パラジウムやこれらの合金、ある
いは酸化錫、酸化錫インジウム、よう化銅などの仕事関
数の大きな金属やそれらの合金、さらには上記導電性高
分子を用いることができる。一方、陰極材料としては、
仕事関数の小さな金属、例えば、銀、錫、鉛、マグネシ
ウム、マンガン、アルミニウム、カルシウム、リチウム
等、或いはこれらの合金が用いられる。また、陽極及び
陰極として用いる材料のうち、少なくとも一方は素子の
発光波長領域において十分に透明であることが好まし
い。具体的には80%以上の光透過率を有することが好
ましい。
【0018】本発明の有機EL素子の有機層は蒸着によ
り形成してもよいし、また、必要に応じて高分子結着剤
を用いて溶媒塗布法(キャスト法、スピンコート法、ブ
レードコート法、ディッピング法等)により形成しても
よい。本発明の有機EL表示装置は、フラットパネルデ
ィスプレイや液晶ディスプレイのバックライトとしての
用途や、スキャナーの光源、複写機の除電光源などのO
A機器への用途また、簡単な表示素子への応用が考えら
れる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。
【0020】実施例1 中性洗剤、酸素系洗浄剤、イソプロピルアルコールで順
次超音波洗浄し、イソプロピルアルコール中で煮沸し、
注意深く溶媒中から引き上げたITO(インジウム−ス
ズ酸化物:膜厚2000Å)基板を真空蒸着装置にセッ
トし、0.6×10-6torrの真空度まで排気した。
そして、ホール注入輸送層として前記化合物(HTM−
1)を400Å、発光層として前記化合物(EM−1)
を150Å、第2電子注入輸送層として前記化合物(E
TM−5)を200Å、さらに第1電子注入輸送層とし
て前記化合物(ETM−11)を250Å蒸着した。さ
らに、基板上にマスクをセットし、Mg:Ag=10:
1(蒸着速度比)の陰極合金を2000Å形成し、2ミ
リ×2ミリ角のEL素子を作製した(図4−(d))。
なお、蒸着時の基板温度は室温で行った。そして、図1
に示すような回路にEL素子をリード線を介して接続し
た。ここで、定常的に印加する電源6としては、定電流
電源を用いた。また、間欠的に電圧を印加するための電
源5としてファンクションジェネレーター(FG)を用
いた。素子に流れる電流密度としてはJ=30mA/c
2もしくはJ=10mA/cm2となるように定電流電
源の電流値をセットした。FGからは繰り返し周波数1
kHz、Vmax=10.0V、Vmin=0.0Vの
短形波を出力し、図5に示す合成波形をEL素子に印加
した。定電流電源の出力電流値がJ=30mA/cm2
の場合、初期輝度380cd/m2、定電流電源からの
出力電圧は11.9Vを示し、さらに、36時間経過後
においても346cd/m2の発光輝度を示し(初期輝
度維持率=91.05%)、耐久性に富む結果が得られ
た(図6−(a))。また、このときのEL発光スペク
トルは512nmにピークを、470nmにショルダー
を有し、青緑色の発光であった。また、定電流電源の出
力電流値がJ=10mA/cm2においては、初期輝度
が114cd/m2を示し、174時間経過後において
も127cd/m2の発光輝度を示し(初期輝度維持率
=111.40%)、極めて耐久性に富む結果が得られ
た。(図6−(b))。
【0021】比較例1 実施例1で作成したEL素子に定電流直流電源のみを接
続し、電流密度J=30mA/cm2において、同様な
耐久試験を行った。その結果、初期輝度124cd/m
2、初期印加電圧10.0Vを示すものの、わずか1
0.5時間経過後、7cd/m2の発光輝度しか示さ
ず、極めて耐久性に劣る結果となった(図6−
(a))。よって、間欠的に順バイアスを印加すること
が耐久性向上に効果があることが理解できる。
【0022】実施例2 実施例1で作成したEL素子に図2に示すような定電流
パルス電源を接続し、図7に示すような電圧波形を印加
し同様な耐久試験を行った。この場合、初期的には定常
的に印加される直流電圧Vtが1.0Vであり、それに
間欠的に約5Vの短形パルスが重畳されていることに対
応する。この駆動条件下において、初期輝度85cd/
2(駆動電圧Vmax=6.2V)を示し、95時間
経過後100cd/m2(Vmax=8.0V)、20
1時間経過後97cd/m2(Vmax=8.6V)、
312時間経過後においても75cd/m2(Vmax
=8.7V)の発光輝度を示し(初期輝度維持率=8
8.24%)、極めて耐久性に富む結果が得られた。
【0023】実施例3 実施例1と同様にEL素子の作成を行った。ただし、第
2電子注入輸送層として前記化合物(ETM−1)を用
いた。EL素子への電圧印加は実施例1と同様な条件
(ただし定常状態における電流密度J=10mA/cm
2)で行った。その結果、初期輝度144cd/m2(定
電流電源からの出力電圧=6.3V)を示し、55時間
後148cd/m2、71時間経過後においても123
cd/m2の発光輝度が維持された。また、このときの
EL発光スペクトルは478nmにピークを有し、青色
発光が観測された。
【0024】比較例2 実施例3のEL素子に直流電圧(定電流条件J=10m
A/cm2)のみを印加して、同様な耐久試験を行っ
た。その結果、電圧印加直後は172cd/m2の発光
輝度を示すのに対して、72時間経過後においては55
cd/m2の発光輝度しか示さず耐久性に劣るものであ
った。
【0025】実施例4 実施例1と同様にEL素子の作成を行った。ただし、発
光層として前記化合物(EM−4)を用いた。EL素子
への電圧印加は実施例1と同様な条件(ただし定常状態
における電流密度J=10mA/cm2)で行った。そ
の結果、初期輝度は127cd/m2(定電流電源から
の出力電圧=9.1V)を示し、47時間経過後187
cd/m2、120.5時間経過後においても170c
d/m2の発光輝度が維持された。また、このときのE
L発光スペクトルは530nmにピークを有し、緑色発
光が観測された。
【0026】比較例3 実施例4のEL素子に直流電圧(定電流条件J=10m
A/cm2)のみを印加して、同様な耐久試験を行っ
た。その結果、電圧印加直後は110cd/m2の発光
輝度(出力電圧=9.2V)を示すのに対して、22時
間経過後においては34cd/m2の発光輝度しか示さ
なかった。
【0027】実施例5 中性洗剤、酸素系洗浄剤、イソプロピルアルコールで順
次超音波洗浄し、イソプロピルアルコール中で煮沸し、
注意深く溶媒中から引き上げたITO基板を真空蒸着装
置にセットし、0.6×10-6torrの真空度まで排
気した。そして、第一ホール注入輸送層として銅フタロ
シアニンを200Å、第二ホール注入輸送層として前記
化合物(HTM−1)を200Å、発光層として前記化
合物(EM−1)を150Å、第二電子注入輸送層材料
として前記化合物(ETM−5)を150Å、さらに第
一電子注入輸送層として前記化合物(ETM−11)を
300Å蒸着し、有機層を形成した。さらに実施例1と
同様にMgAg陰極を2000Å形成し、EL素子を作
製した。この素子を実施例1と同様なAC+DC電源を
接続し連続駆動を行なったところ、最大電流密度Jma
x=30mA/cm2の条件下で103cd/m2(初期
駆動電圧Vmax=7.0V)を示し、96時間経過後
95cd/m2を、218時間経過後でも76cd/m2
の発光輝度を維持し、耐久性に富むEL素子であった。
【0028】比較例4 実施例5と同様にEL素子を作成し、直流J=30mA
/cm2で素子を駆動した。この場合、初期輝度111
cd/m2の発光輝度が観測されたが、218時間経過
後では35cd/m2の発光輝度しか観測されず、実施
例5の駆動法に比べて、耐久性に劣る結果であった。
【0029】実施例6 ITO基板を中性洗剤、酸素系洗浄剤、イソプロピルア
ルコールで順次超音波洗浄し、イソプロピルアルコール
中で煮沸し、注意深く溶媒中から引き上げ乾燥した。そ
して、ITO基板を真空蒸着装置にセットし、0.6×
10-6torrの真空度まで排気した。そして、ホール
注入輸送層として前記化合物(HTM−1)を400
Å、発光層として前記化合物(EM−1)を150Å、
第二電子注入輸送層材料として前記化合物(ETM−
5)を150Å、さらに第一電子注入輸送層として前記
化合物(ETM−11)を300Å蒸着し、有機層を形
成した。さらに実施例1と同様にMgAg陰極を200
0Å形成し、EL素子を作製した。この素子を実施例2
と同様な定電流パルス電源を接続し連続駆動を行なった
ところ(繰り返し周波数f=100Hz)、最大電流密
度Jmax=30mA/cm2の条件下で初期輝度51
cd/m2(初期駆動電圧Vmax=5.7V、Vt=
0.1V)を示し、384時間経過後56cd/m
2を、514時間経過後においても50cd/m2を維持
していた。
【0030】実施例7 ITO基板を中性洗剤、酸素系洗浄剤、イソプロピルア
ルコールで順次超音波洗浄し、イソプロピルアルコール
中で煮沸し、注意深く溶媒中から引き上げ、その後、1
-3torr以下の真空下、200℃で基板を11時間
加熱処理した。そして、ITO基板を真空蒸着装置にセ
ットし、0.6×10-6torrの真空度まで排気し
た。そして、ホール注入輸送層として前記化合物(HT
M−1)を400Å、発光層として前記化合物(EM−
1)を150Å、第二電子注入輸送層材料として前記化
合物(ETM−5)を150Å、さらに第一電子注入輸
送層として前記化合物(ETM−11)を300Å蒸着
し、有機層を形成した。さらに実施例1と同様にMgA
g陰極を2000Å形成し、EL素子を作製した。この
素子を実施例2と同様な定電流パルス電源を接続し連続
駆動を行なったところ(繰り返し周波数f=100H
z)、最大電流密度Jmax=30mA/cm2の条件
下で44cd/m2を示し(初期駆動電圧Vmax=
6.4V、Vt=0.1V)、224時間経過後54c
d/m2、546時間経過後55cd/m2、947時間
経過後でも44cd/m2の初期発光輝度を維持し、初
期輝度半減時間は1200時間を超えていた。EL発光
スペクトルは475nmを中心とした青色発光であっ
た。また、Jmax=60mA/cm2の条件下で駆動
した場合、初期輝度127.0cd/m2(初期駆動電
圧Vmax=4.8V、Vt=0.2V)を示し、26
0時間経過後においても128.0cd/m2の発光輝
度を示し、耐久性に富むEL素子であった。一方、この
素子を直流30mA/cm2の定電流下で駆動したとこ
ろ、初期輝度半減時間は約450時間であり、パルス駆
動に比べ、耐久性に劣る結果であった。
【0031】実施例8 ITO基板を中性洗剤、酸素系洗浄剤、イソプロピルア
ルコールで順次超音波洗浄し、イソプロピルアルコール
中で煮沸し、注意深く溶媒中から引き上げ、その後、1
-3torr以下の真空下、120℃で基板を5時間加
熱処理した。そして、ITO基板を真空蒸着装置にセッ
トし、0.6×10-6torrの真空度まで排気した。
そして、ホール注入輸送層として前記化合物(HTM−
1)を400Å、発光層として前記化合物(EM−1)
を150Å、第二電子注入輸送層材料として前記化合物
(ETM−5)を150Å、さらに第一電子注入輸送層
として前記化合物(ETM−11)を300Å蒸着し、
有機層を形成した。さらに実施例1と同様にMgAg陰
極を2000Å形成し、EL素子を作製した。この素子
を実施例2と同様な定電流パルス電源を接続し連続駆動
を行なったところ(繰り返し周波数f=100Hz)、
最大電流密度Jmax=60mA/cm2の条件下で4
59cd/m2を示し(初期駆動電圧Vmax=6.8
V、Vt=0.1V)、13.5時間経過後では714
cd/m2の発光輝度を維持していた。一方、この素子
を直流30mA/cm2の定電流下で駆動したところ、
初期輝度337cd/m2であったが13.5時間経過
後では初期輝度が半減していた。パルス駆動に比べ、耐
久性に劣る結果であった。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の有機EL表示装
置によれば、定常的に直流電圧を印加し、さらに間欠的
に順方向電圧を重畳印加し駆動することにより、耐久性
に富むEL素子を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機EL素子及び駆動部の説明
図。
【図2】本発明に係る有機EL素子及び駆動部の説明
図。
【図3】本発明に係る有機EL表示装置の斜視図。
【図4】(a)〜(d)本発明に係る有機EL素子の素
子構造断面図 (a)発光層単層型 (b)ホール注入輸送層/発光層型 (c)発光層型/電子注入輸送型 (d)ホール注入輸送層/発光層/電子注入輸送型
【図5】実施例1における有機EL素子の電圧印加波形
【図6】(a)実施例1の有機EL素子の耐久特性図 (b)実施例2の有機EL素子の耐久特性図
【図7】実施例2における有機EL素子の電圧印加波形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田元 望 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上において互いに対向する陽極と陰
    極との間に配置された有機物質から成る有機発光層を有
    する有機EL素子において、前記陽極及び前記陰極間に
    定常的に順方向直流電圧を印加し、さらに前記陽極及び
    前記陰極間に間欠的に順方向電圧を前記直流電圧に重畳
    印加し駆動することを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の陽極及び陰極に定常的に
    印加される直流電圧(Vt)が下記の条件式(式1)を
    満足することを特徴とする請求項1記載の有機EL表示
    装置。 Vt>0/Voltage (Vtは0V以下を含ま
    ない) (式1)
  3. 【請求項3】 前記陽極及び前記陰極間に定常的に印加
    される直流電圧に間欠的に重畳される順方向電圧の印加
    時間が20ミリ秒以下のパルス幅のパルスであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機EL表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記陽極と前記陰極との間に少なくとも
    1層以上の有機ホール注入輸送層と有機発光層を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の有機E
    L表示装置。
  5. 【請求項5】 前記陽極と前記陰極との間に有機発光層
    と少なくとも1層以上の有機電子注入輸送層を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の有機EL
    表示装置。
  6. 【請求項6】 前記陽極と前記陰極との間に少なくとも
    1層以上の有機ホール注入輸送層と有機発光層と少なく
    とも1層以上の有機電子注入輸送層を有することを特徴
    とする請求項1乃至3に記載の有機EL表示装置。
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