JPH07230862A - プリント基板用ピンヘッダー - Google Patents

プリント基板用ピンヘッダー

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JPH07230862A
JPH07230862A JP6040616A JP4061694A JPH07230862A JP H07230862 A JPH07230862 A JP H07230862A JP 6040616 A JP6040616 A JP 6040616A JP 4061694 A JP4061694 A JP 4061694A JP H07230862 A JPH07230862 A JP H07230862A
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Yoshiji Takeda
佳司 武田
Yukihisa Uchikawa
幸久 内川
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Iriso Electronics Co Ltd
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Iriso Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】広間隔基板同士用の多極ピンヘッダーについ
て、基板に端子ピンを固定しているハンダにクラックの
発生するのを有効に防止し得るようにし、またする。 【構成】横列状態で多数の端子ピン1を保持しているベ
ース体2に、端子ピンとほぼ平行な方向に適宜の深さま
で内側に伸びるスリット7を所定の間隔で設けるように
している。これにより、スリットの間隔に応じて多数の
端子ピンが少数の端子ピンのグループに分割され、温度
変化によるベース体の膨張収縮の影響が分散化してハン
ダクラックの発生を有効に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板同士の電
気的接続に用いられるコネクタに関し、特に多数の端子
ピンを横方向に1列又は複数列で配列した雄側コネクタ
であるピンヘッダーに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板同士を接続する極数につい
ては最近ますます多極化が進んでおり、これに関連して
プリント基板用のコネクタの雄側であるピンヘッダーの
端子ピンを第1のプリント基板に固定しているハンダに
クラックが発生して導通不良を招くという問題が生じて
来ている。即ち、例えば車両搭載の電子機器に使用され
るプリント基板などでは−20〜80℃というような広
い温度変化に曝され、これに伴ってプリント基板とピン
ヘッダーのベース体にそれぞれの熱膨張係数に応じた膨
張収縮が生じるが、この場合に極数が多いとプリント基
板とピンヘッダーとの膨張収縮における変化の差が大き
くなってハンダに掛かる応力が大きくなり、この応力の
繰り返しにより、ついにはクラックを発生して最終的に
は導通不良を招く。
【0003】このような現象は、極数の少ないピンヘッ
ダーを複数個並列的に使用できれば、つまりピンヘッダ
ーを少極数に分割化して用いることができれば、あまり
生じることはない。しかし、例えば5cm前後という広
い間隔のプリント基板同士の接続に用いるピンヘッダー
の場合には、その背が高くなることから小さく分割する
と強度上に問題を生じ、また扱いも面倒になるという問
題があり、実用的には分割化を図り難い。つまり、広間
隔の基板同士用のピンヘッダーについては、極数の多い
ままでもクラックの発生を防止できるような工夫が要求
されているということである。
【0004】また、広間隔の基板同士用のピンヘッダー
については、ハンダクラックの問題の他に薄型化の問題
もある。即ち、実装密度がますます上がるのに伴ってプ
リント基板用のコネクタについても薄型化が要求されて
来ているが、広間隔の基板同士用のピンヘッダーの場合
には、その背が高いために一般のプリント基板用のコネ
クタに較べより大きな構造強度が要求され、薄型化を図
る上で種々の障害が少なくないという問題がある。
【0005】例えば特公平3−55953号公報や特公
平4−29196号公報に開示される技術は、この薄型
化についてそれなりの改善を提供している。即ち、この
技術では、ポストコンタクト(端子ピン)を保持するヘ
ッダーハウジング(ベース体)を四角形の枠状に形成す
ることで必要な強度を保ち、しかもそれなりの薄型化を
実現している。しかし、この技術でも必要な強度を保つ
にはヘッダーハウジングの4辺を形成する側柱やポスト
保持部をかなり太いものにする必要があり、この点で薄
型化に限界を持っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、プリント基板用のピンヘッダー、特に広間隔基板同
士用のピンヘッダーについて、極数が多くてもハンダク
ラックの発生を有効に防止し得るようにすることにあ
る。
【0007】また本発明の他の目的は、広間隔基板同士
用のピンヘッダーについて、より薄型化を図れるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】ハンダクラック防止のた
めに本発明では、樹脂製のベース体に多数の端子ピンを
横方向に1列又は複数列で保持させてなり、端子ピンの
一端側を第1のプリント基板の接続孔に、端子ピンの他
端側を第2のプリント基板に装着のソケットにそれぞれ
嵌合接続させてプリント基板同士の接続に用いられるプ
リント基板用ピンヘッダーについて、ベース体に、端子
ピンとほぼ平行な方向で第1のプリント基板に対向する
側の端から適宜の深さまで内側に伸びるスリットを所定
の間隔で設けるようにしている。
【0009】このようにベース体にスリットを設けるこ
とにより、端子ピンのハンダ固定がなされる第1のプリ
ント基板側についてはスリットの間隔に応じて多数の端
子ピンを少数の端子ピンのグループに実質的に分割した
と同じ状態を得られ、この結果、温度変化による膨張収
縮の影響を分散化でき、ハンダクラックの発生を有効に
防止できる。
【0010】また本発明では、上記のような構造を有す
るプリント基板用ピンヘッダーについて、そのベース体
を、それぞれ端子ピンの上側中間部又は下側中間部を貫
通させて保持する保持部を平板状のボード部の上下各端
に設けた構造とし、このベース体の下側保持部からボー
ド部の中心部近辺までスリットを形成するようにしてい
る。つまり、平板状のボード部を主要な構造強度要素と
し、このボード部の上下各端に端子ピンの保持のための
上側保持部と下側保持部を設けるようにしている。この
結果、端子ピン保持部に構造強度を余り負担させる必要
がないので、そのサイズを小型化でき、全体として薄型
化を図れる。
【0011】さらにこのような構造のプリント基板用ピ
ンヘッダーについて、本発明では、一定の上下幅を持ち
且つ少なくとも各端子ピンを隔離することのできる高さ
で各端子ピンの間から突出する突起片をボード部の中心
部側面に横一列状態で形成するようにしている。
【0012】この構造によると、上側保持部と下側保持
部により保持されている部分以外の部分における各端子
ピン同士の隔離性を高めることができる。つまり、各端
子ピンのボード部に沿っている中間部分を突起片により
互いに隔離できるので、もし何らかの原因でボード部に
沿っている部分が曲がるようなことがあっても隣の端子
ピンとの接触を突起片によって防止できる。またこの構
造によると、突起片が補強リブ機能も発揮し、ボード部
の強度増強も図れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。本実施
例によるピンヘッダーは42ピンタイプで、図1〜図3
に示すように、21本ずつ2列に配列させた端子ピン
1、1、……をベース体2に保持させてなっている。
【0014】ベース体2は、ボード部3の上下各端に上
側保持部4と下側保持部5を、また左右各端に4か所の
側面補強部6、6、……をそれぞれ設け、さらに一定の
間隔、この例では端子ピン1、1、……を7本ずつグル
ープ化する間隔でスリット7を2本設けてなっている。
【0015】そのボード部3は、ベース体2の主要な構
造強度要素で平板状に形成されており、その中心部には
横並びで突起片8、8、……が各端子ピン1、1、……
の隙間ごとに設けられている。この突起片8、8、……
は、一定の上下幅、この例ではボード部3の上下幅の1
/15程度の上下幅を持ち、後述の上側及び下側の各保
持部4、5で保持されてボード部3に沿っている端子ピ
ン1、1、……の外側面とその先端が面一になる高さで
各端子ピン1、1、……の隙間から突出させられ、ボー
ド部3の中間部の補強と共に各端子ピン1、1、……の
絶縁に働くようにされている。
【0016】またこのボード部3には突起片8、8、…
…列と上側及び下側の各保持部4、5との間に突起片8
程度の上下幅を持ちその上面が端子ピン1の内側面と接
する程度の高さとした凸条9、9、……が補強用兼端子
ピン支持用としてそれぞれ形成されている。
【0017】上側及び下側の各保持部4、5は、端子ピ
ン1、1、……の保持用で、それぞれボード部3の数倍
程度の幅W4 、W5 (図2)が与えられており、端子ピ
ン1、1、……の上側中間部と下側中間部をそれぞれ保
持孔4h、4h、……、5h、5h、……(図3)に貫
通させることにより保持しており、これにより端子ピン
1、1、……はボード部3の側面から若干浮いた状態と
なっている。
【0018】また上側保持部4には、その左右各端にガ
イドポスト10、10が設けられている。このガイドポ
スト10、10は、接続相手のソケット、つまり本ピン
ヘッダーを介して第1のプリント基板(図示せず)と接
続される第2のプリント基板(図示せず)に装着のソケ
ットに設けられているガイド孔に嵌合することによりピ
ンヘッダーの接続ガイドに機能するものである。
【0019】一方下側保持部5には、ピンヘッダーが直
接接続される第1のプリント基板にピンヘッダーを固定
するための係止爪11、11がその左右各端に設けられ
ている。
【0020】側面補強部6、6、……は、ボード部3の
補強のために設けられたもので、使用樹脂量を節約する
ために突起片8、8、……列に対応する部分を除いて設
けられ、その幅は上側保持部4の幅より若干狭くされて
いる。
【0021】スリット7は、下側保持部5を横断しさら
にボード部3の突起片9の下側に達する長さで形成され
ている。このスリット7は、7本ずつの端子ピン1、
1、……のグループを端子ピン1、1、……の下側、つ
まり第1のプリント基板に接続される側について、ベー
ス体2の温度変化による膨張収縮に関してそれぞれ独立
化させるためのもので、従ってその幅はベース体2の下
側部分を機械的に分離するのに必要最小限でよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプリ
ント基板用ピンヘッダーは、ベース体にスリットを設け
ることで多数の端子ピンが第1のプリント基板側につい
て少数の端子ピンのグループに分割された状態となって
いるので、温度変化による膨張収縮の影響を分散化で
き、ハンダクラックの発生を有効に防止できる。また本
発明によるプリント基板用ピンヘッダーは、平板状のボ
ード部を主要な構造強度要素としてベース体を形成して
いるので、端子ピン保持部に構造強度を余り負担させる
必要がなくなり、全体として薄型化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプリント基板用ピンヘ
ッダーの側面図。
【図2】図1中のSA2 −SA2 線に沿う断面図。
【図3】図1のプリント基板用ピンヘッダーの斜視図。
【符号の説明】
1 端子ピン 2 ベース体 3 ボード部 4 上側保持部 5 下側保持部 7 スリット 8 突起片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のベース体に多数の端子ピンを横
    方向に1列又は複数列で保持させてなり、端子ピンの一
    端側を第1のプリント基板の接続孔に、端子ピンの他端
    側を第2のプリント基板に装着のソケットにそれぞれ嵌
    合接続させてプリント基板同士の接続に用いられるプリ
    ント基板用ピンヘッダーにおいて、ベース体に、端子ピ
    ンとほぼ平行な方向で第1のプリント基板に対向する側
    の端から適宜の深さまで内側に伸びるスリットを所定の
    間隔で設けたことを特徴とするプリント基板用ピンヘッ
    ダー。
  2. 【請求項2】 ベース体は、それぞれ端子ピンの上側中
    間部又は下側中間部を貫通させて保持する保持部を平板
    状のボード部の上下各端に設けてなり、このベース体の
    下側保持部からボード部の中心部近辺までスリットを形
    成した請求項1のプリント基板用ピンヘッダー。
  3. 【請求項3】 一定の上下幅を持ち且つ少なくとも各端
    子ピンを隔離することのできる高さで各端子ピンの間か
    ら突出する突起片をボード部の中心部側面に横一列状態
    で形成した請求項2のプリント基板用ピンヘッダー。
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