JPH0723080B2 - ガスバツグ用パツド - Google Patents

ガスバツグ用パツド

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JPH0723080B2
JPH0723080B2 JP62014934A JP1493487A JPH0723080B2 JP H0723080 B2 JPH0723080 B2 JP H0723080B2 JP 62014934 A JP62014934 A JP 62014934A JP 1493487 A JP1493487 A JP 1493487A JP H0723080 B2 JPH0723080 B2 JP H0723080B2
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pad
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gas bag
thin
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実 丹羽
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、自動車等の乗員の保護のために所定時膨張
するガスバツグを平常時被覆収納しているガスバツグ用
パツドに関する。
〈従来の技術〉 従来のガスバツグ用パツド(以下パツドと略す)は、ガ
スバツグが膨張する際、その圧力で破断し得るようウレ
タン等の軟質合成樹脂から形成されるとともに、所定部
位で破断し得るよう破断用の薄肉部を備えていた(特開
昭50-127336号公報、特開昭55-110643号公報参照)。
そして、その薄肉部の厚さは一般に1.0〜0.5mmであつ
た。
〈発明が解決しようとする問題点〉 従来のこの種のパツドにおいて、デザイン上の要請か
ら、パツド表面にシボ模様(皮シボの他、ナシ地・ステ
ツチ模様等も含む)を付ける場合には、薄肉部と薄肉部
を除いた一般部との外表面に共にシボ模様を賦形させる
ことが外観上好ましい。しかし、薄肉部を有しないホー
ンパツド等においてパツド外表面にシボ模様を付した従
来技術は存在するが(実願昭59-77614号(実開昭60-188
665号)の願書に添付したマイクロフィルム等)、ガス
バツグパツドのような破断用の薄肉部を備えたパツドに
薄肉部も含めて外表面全面にシボ模様を付した従来技術
は本発明者らが知る限り存在しない。即ち、ガスバツグ
パツドに薄肉部も含めて外表面全面にシボ模様を付すこ
とは当業者に困難視されていた。
その理由は、下記の如くであると推定される。
仮に、薄肉部の厚さ0.5mmのパツドにおいて、一般部及
び薄肉部の外表面に共に通常の140〜150μの凹凸高さの
シボ模様を賦形しようとした場合、通常、薄肉部のシボ
模様凹部における厚さ基準として薄肉部の厚さに合わせ
るため、その薄肉部は肉厚が0.5〜0.64(0.65)mmの範
囲内で形成されることとなる。薄肉部のシボ模様凸部に
おける厚さ基準として薄肉部の厚さとすると、薄肉部の
肉厚が0.36(0.35)〜0.5mmの範囲内で形成されること
となり、薄肉部におけるシボ模様凹部の樹脂流れが悪く
なり、成形不良が発生し易くなるためである。
そして、肉厚が0.5〜0.64(0.65)mmの範囲内で形成さ
れることとなると、薄肉部内で薄い部位とこの薄い部位
の約3割も厚い部位とが混在することとなり(大部分が
厚い部分)、また、薄肉部の幅(通常2〜5mm)内にお
いて、シボ模様による破断の方向性への影響が大きくな
ることが考えられ、つぎのような問題が生ずる。すなわ
ち、ガスバツグ膨張時におけるガスバツグがパツドの薄
肉部を破断してパツド外方で大きく膨らむ際、破断線が
蛇行して形成されるとともに、そのガスバツグの展開荷
重を薄肉部の0.64mm部位でも破断が始まるように設定し
ておかなければならず、シボ模様の形成具合によつて、
薄肉部の破断の仕方が異なり、ガスバツグの展開がバラ
ツクこととなつて、好ましくない。
この発明は、上述の問題を解決するもので、薄肉部にシ
ボ模様を賦形させても、ガスバツグの展開のバラツキを
防止することができるパツドを提供することを目的とす
る。
〈問題点を解決するための手段〉 この発明に係るパツドは、ガスバッグ膨張時に所定部位
で破断できるよう予め破断用の薄肉部が形成され、薄肉
部と該薄肉部を除いた一般部との外表面に共にシボ模様
が賦形されている軟質合成樹脂からなるガスバツグ用パ
ツドであって、少なくとも薄肉部におけるシボ模様の凹
凸高さが薄肉部肉厚の1割以下で形成することによつ
て、既述の問題を解決するものである。
〈発明の作用・効果〉 この発明に係るパツドでは、少なくとも薄肉部に賦形さ
れたシボ模様の凹凸高さが薄肉部の肉厚の1割以下とさ
れて、薄肉部内における薄い部位と厚い部位との肉厚の
差が僅かとなつて、薄肉部の幅内において、破断の方向
性へのシボ模様の影響が低下され、破断線が蛇行し難く
なり、ガスバツグ膨張時におけるガスバツグがパツドの
薄肉部を破断してパツド外方で大きく膨らむ際、そのガ
スバツグの展開を略一定にすることができ、さらにま
た、薄肉部内での厚い部位の肉厚が低くなることから、
ガスバツグ展開荷重を下げて設定することができる。
すなわち、本発明によれば、一般部の外表面のみなら
ず、破断用の薄肉部にもシボ模様が賦形されていなが
ら、破断線の蛇行が少なく、ガスバツグの展開のバラツ
キを略一定にした軟質合成樹脂からなるガスバツグ用パ
ツドを提供することができる。
〈実施例〉 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
実施例のパツド11は、第2・3図に示すように、ステア
リングホイールのボス部B上部に配置されて、上方から
見て略長方形状の上壁11Aと上壁11A周縁から下方へ延び
る4つの側壁11B・11C・11D・11Eとを備える略箱形状と
し、ガスバツグ16膨張時に容易に破断されるようウレタ
ン等の軟質合成樹脂から射出成形により形成されてい
る。
なお、このガスバツグ16は、所定時インフレーター13か
ら発生するガスによつて膨張されるもので、下端に環状
の留め金具16aが配置され、留め金具16aがインフレータ
ー13のフランジ部13aとともにパツド11を係止するバツ
クアツププレート14に対して図しないリベツトやボルト
等を介して固定されている。
パツド11の上壁11Aには、ガスバツグ16膨張時に所定部
位で破断されてその破断された開口からガスバツグ16が
パツド11上方で大きく膨らむことができるように、上方
から見て略H字形状となつて厚さtを0.5mmとする薄肉
部11aが形成されている(第1図参照)。
また、パツド11の各側壁11B〜11Eには、内周面の下端付
近全周に断面半円弧状の環状溝11bが形成されるととも
に、上壁11A長辺側の側壁11B・11C下端面に上下方向の
挿入溝11cが形成されている。環状溝11bには、パツド11
を係止するためのバツクアツププレート14のフランジ部
14aが嵌入され、挿入溝11cには、インフレーター13のフ
ランジ部13aとともにバツクアツププレート14に固定さ
れるホルダ15の上方突出部15aが挿入されるものであ
る。
なお、このバツクアツププレート14は、ガスバツク16膨
張時、その圧力を上方へ作用させるものであり、上方を
開口させ底壁14A中央にインフレーター13を突出させる
挿通孔14bを備える略箱形状とし、第3図における紙面
を貫く側方においてホーンスイツチ機構を介してステア
リングホイールの芯金に連結され、パツド11やインフレ
ーター13・ガスバツグ16等をボス部B上部に配置させて
いる。また、ホルダ15は、パツド11におけるガスバツグ
16に近い上壁11A長辺側の側壁11B・11Cがガスバツグ16
膨張時に大きな圧力を受けることとなり、バツクアツプ
プレート14からこれらの側壁11B・11Cが外れないよう、
側壁11B・11C下端付近をバツクアツププレート14とで挟
持するよう作用するものである。
さらに、パツド11の内部には、ガスバツグ16膨張時に、
薄肉部11a以外で破断せず、また、薄肉部11a以外の部位
が飛散しないように、薄肉部11a下方を除いてポリアミ
ド等の合成繊維で織られて1枚のネツト12が埋設されて
いる。このネツト12におけるパツド環状溝11b上方部位
には、ガスバツグ16膨張時のパツド側壁11B〜11Eの拡開
防止用に、アラミツド繊維からなる補強バンド12aが縫
着されている。
そして、このパツド11の上壁11Aと各側壁11B・11C・11D
・11Eの外表面には、薄肉部11a外表面も含めて、即ち、
一般部及び薄肉部11aの外表面に共に、凹凸高さhを薄
肉部11aの厚さt(0.5mm)の1割以下とする40〜50μの
シボ模様11dが賦形されている(第1・2図参照)。
ちなみに、このパツド11の成形について説明すると、成
形に使用する金型1は、第4〜6図に示すように、型締
め時にパツド11を成形できる所定のキヤビテイ1aが形成
されるよう、各々所定のキヤビテイ用型面2a・3a・4aを
備えた固定型2・可動型3及び中子4から構成されてい
る。
この中子4は、固定型2を挿通している突き出しピン5
に保持されるとともに、型開時に第6図に示すように固
定型2から突出してパツド11を離型させ易く構成されて
いる。
なお、2bは中子4の位置決め凹部4bに対応する位置決め
凸部,2cはパツド11の挿入溝11cを形成する突片,4cはパ
ツド11の環状溝11bを形成する突起部,6は先端頭部をネ
ツト12の網目に嵌入させてネツト12を保持するセツトピ
ン,7は同じくネツト12の網目に挿入させてネツト12を保
持するピンである。
さらに、可動型3のキヤビテイ用型面3aにおけるパツド
11の上壁11Aと各側壁11B〜11Eとの外表面を形成する部
位には、第1図に示すように、シボ模様11dを形成でき
るよう、所定の凹凸が形成されている。
上述の金型1を使用してパツド11を成形する工程を説明
すると、ネツト12を中子4にセツトし(第4図参照)、
型締じさせてキヤビテイ1a内に成形材料を注入して成形
し(第5図参照)、その後型開きさせて離型させれば、
所定のパツド11を得ることができる。
そして、このパツド11をバツクアツププレート14及びホ
ルダ15を介してボス部B上部所定位置に取付けた後、ガ
スバツグ16が膨張する際には、薄肉部11a外表面にシボ
模様11dが形成されていても、そのシボ模様11dの凹凸高
さhを40〜50μとして薄肉部11aの厚さ(シボ凹部基
準)t=0.5mmの1割以下としており、薄肉部11a内にお
ける薄い部位と厚い部位との肉厚の差が僅かとなつてい
ることから、薄肉部11aの幅内において破断の方向性へ
のシボ模様の影響が少なくなるため、ガスバツク16の展
開を略一定とすることができる。また、ガスバツグ展開
荷重をパツド11の薄肉部11aの0.55mm部位で破断するよ
うに設定すればよく、ガスバツグの展開荷重を下げるこ
とができる。
なお、実施例のパツド11では、薄肉部11aと薄肉部11a以
外の上壁11A等に賦形したシボ模様11dが凹凸高さhを同
一とするものを示したが、勿論、薄肉部11a以外の一般
部のシボ模様11dの凹凸高さhは任意に設定できること
は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例におけるパツドの部分断面
図を示すもので成形時における型開時の状態を示す部分
拡大断面図,第2図は同実施例のパツドの斜視図,第3
図は同実施例のパツドの使用態様断面図,第4図・第5
図・第6図は各々同実施例のパツドの成形時を順に示す
金型の断面図である。 11……パツド、11a……薄肉部、11d……シボ模様、16…
…ガスバツグ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスバツグ膨張時に所定部位で破断できる
    よう予め破断用の薄肉部が形成され、該薄肉部と該薄肉
    部を除いた一般部との外表面に共にシボ模様が賦形され
    ている軟質合成樹脂からなるガスバツグ用パツドであっ
    て、 少なくとも前記薄肉部における前記シボ模様の凹凸高さ
    が前記薄肉部肉厚の1割以下で形成されていることを特
    徴とするガスバツグ用パツド。
JP62014934A 1987-01-23 1987-01-23 ガスバツグ用パツド Expired - Lifetime JPH0723080B2 (ja)

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