JPH07230732A - 油浸紙コンデンサブッシング - Google Patents

油浸紙コンデンサブッシング

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JPH07230732A
JPH07230732A JP6020936A JP2093694A JPH07230732A JP H07230732 A JPH07230732 A JP H07230732A JP 6020936 A JP6020936 A JP 6020936A JP 2093694 A JP2093694 A JP 2093694A JP H07230732 A JPH07230732 A JP H07230732A
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JP
Japan
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paper
equalizer
oil
bushing
capacitor bushing
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JP6020936A
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JP2724105B2 (ja
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Yasuo Minamitani
泰夫 南谷
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B17/00Insulators or insulating bodies characterised by their form
    • H01B17/26Lead-in insulators; Lead-through insulators
    • H01B17/28Capacitor type

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  • Insulators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間の乾燥を必要とせず、しかも従来と同
様の優れた電気的特性を有する油浸紙コンデンサブッシ
ングを提供すること。 【構成】 第1の発明では、絶縁紙2中に配置されるイ
コライザー3として、多数の微細な孔4を均一に開けた
金属箔を用いる。なお微細な孔4はエンボス加工により
形成することができる。また第2の発明では、イコライ
ザー3として、絶縁紙、不織布、布などの通気性材料の
表面に金属をポーラスに蒸着させたものを用いる。いず
れも水蒸気を径方向に移動させることができ、乾燥期間
を大幅に短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油浸紙コンデンサブッ
シングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】油浸紙コンデンサブッシングの主絶縁で
あるコンデンサコアは、中心導体の周囲に絶縁紙を巻
き、所定の径の部分に多数の金属箔をイコライザーとし
て同心状に挿入して巻き上げた後、加熱乾燥して水分を
0.1 %以下となるまで除去し、脱気した清浄な絶縁油を
含浸させて製作されている。
【0003】このようなコンデンサコアにおいては、同
心円筒状に挿入されている多数の金属箔が障害となっ
て、コア中の水分は径方向に移動して放出されることは
なく、軸方向の紙層間のみを通って放出されることとな
る。ところが長大な油浸紙コンデンサブッシングではコ
ンデンサコアの長さが10mにも及ぶため、内部を乾燥さ
せるために一ヵ月以上を要することがある。
【0004】そしてこのような長期間の乾燥を行うと、
絶縁紙が加熱により劣化し、機械的強度の低下を生ず
ること、ブッシングの製造に長期間を要し、納期が長
くなること、長期間の加熱のため、大量のエネルギー
を消費すること等の多くの問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、長期間の乾燥を必要とせず、しかも
従来と同様の優れた電気的特性を有する油浸紙コンデン
サブッシングを提供するために完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、中心導体の周囲に絶縁紙と
イコライザーとを巻いた油浸紙コンデンサブッシングに
おいて、このイコライザーとして、多数の微細な孔を均
一に開けた金属箔を用いたことを特徴とするものであ
る。また同一の課題を解決するためになされた第2の発
明は、中心導体の周囲に絶縁紙とイコライザーとを巻い
た油浸紙コンデンサブッシングにおいて、このイコライ
ザーとして、絶縁紙、不織布、布などの通気性材料の表
面に金属をポーラスに蒸着させたものを用いたことを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】第1の発明の油浸紙コンデンサブッシングで
は、多数の微細な孔を均一に開けた金属箔をイコライザ
ーとして用いたので、これらの微細な孔を通じて水蒸気
が径方向にも移動することができる。このため、コンデ
ンサコアの乾燥を従来の約1/2 の短期間で完了させるこ
とができる。またこれらの多数の微細な孔をエンボス加
工により形成すれば、これらの孔はパンチ等の孔明け加
工によるものとは異なり電気的に有害なバリや突起を生
じにくいので、コンデンサコアの電気的特性が損なわれ
ることがない。
【0008】第2の発明の油浸紙コンデンサブッシング
では、絶縁紙、不織布、布などの通気性材料の表面に金
属をポーラスに蒸着させたものをイコライザーとして用
いたので、通気性材料を通して水蒸気が径方向にも移動
することができ、コンデンサコアの乾燥を従来の約1/2
の短期間で完了させることができる。また蒸着された金
属は十分な導電性を有するため、従来品と同様の電気的
特性が確保されるうえ、電気的に有害なバリや突起を生
じにくい。
【0009】
【実施例】以下にこれらの発明の実施例を説明する。図
1は第1の発明の油浸紙コンデンサブッシングの製造工
程を示すものであり、1は中心導体、2は絶縁紙、3は
所定の径の部分に配置されるイコライザーである。第1
の発明ではイコライザー3として、エンボス加工により
多数の微細な孔4を均一に開けた金属箔が使用されてい
る。
【0010】この金属箔の厚みは、電気的に有害なピン
ホールの発生を防止するためにある程度厚い方がよく、
実施例では厚みが10μm のアルミニウム箔が使用されて
いる。このアルミニウム箔にエンボス加工(強い型押し
加工)を施すことにより多数の微細な孔4が均一に開け
てある。エンボス加工により形成された孔4は、パンチ
等の孔明け加工によるものとは異なり電気的に有害なバ
リや突起を生じにくい。孔4の径は小さい方が好まし
く、実施例では孔4の直径は1mm 以下とされている。ま
たJIS P 8117「紙および板紙の通気度測定試験方法」に
より測定した金属箔の通気性は、40秒/100cc以下である
ことが好ましい。
【0011】このような金属箔からなるイコライザー3
は絶縁紙2とともに中心導体1の周囲に巻き込まれ、乾
燥される。この乾燥工程において、絶縁紙2等から発生
した水蒸気は紙層間を通って軸方向に移動するのみなら
ず、孔4を介して径方向にも移動することとなるため、
迅速な乾燥が可能となる。具体的には、コンデンサコア
の全長が2000mm、絶縁厚さ26mm、イコライザー3の枚数
が20枚の場合、従来は水分が0.1 %以下となるまで乾燥
するのに12日間を要したが、実施例の場合には6日間で
乾燥を完了することができた。しかもその後に脱気した
清浄な絶縁油を含浸させて得られた油浸紙コンデンサブ
ッシングは、従来品と同様の優れた電気的特性を発揮し
た。
【0012】第2の発明では、イコライザー3として絶
縁紙、不織布、布などの通気性材料の表面に金属をポー
ラス(多孔質状態)に蒸着させたものが使用されてい
る。基材となる通気性材料として絶縁紙を選択する場合
には、付着性が良好であるためにそのまま金属の蒸着が
可能であるが、PET(ポリエチレンテレフタレート)
のようなホリエステル樹脂を使用する場合には、コロナ
処理によって付着性を改善しておくことが好ましい。
【0013】蒸着される金属としては亜鉛とアルミニウ
ムを使用できるが、亜鉛は酸化され易いのでアルミニウ
ムの方が好ましい。蒸着は、真空容器の内部で通気性材
料を移動させながら、ヒーターにより加熱された金属蒸
気(アルミニウムの場合には1400〜1500℃) をその表面
に接触させる方法で行うことができる。好ましい蒸着厚
さは200 〜400 Åであり、表面抵抗は2〜5Ω/cm2であ
る。
【0014】このようなイコライザー3は第1の発明と
同様に絶縁紙2とともに中心導体1の周囲に巻き込ま
れ、乾燥される。この乾燥工程において、絶縁紙2等か
ら発生した水蒸気は紙層間を通って軸方向に移動するの
みならず、通気性材料を介して径方向にも移動すること
となるため、迅速な乾燥が可能となる。この第2の発明
のイコライザー3も電気的に有害なバリや突起を生じる
ことがない利点がある。
【0015】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
油浸紙コンデンサブッシングにおいてはイコライザーと
して、エンボス加工等により多数の微細な孔を均一に開
けた金属箔や、通気性材料の表面に金属をポーラスに蒸
着させたものを用いたので、乾燥工程において水蒸気を
径方向にも移動させることができ、コンデンサコアの乾
燥に要する時間を従来の約1/2 とすることができる。こ
のため、絶縁紙の加熱劣化による機械的強度の低下がな
く、ブッシングの納期を短くすることができ、加熱のた
めのエネルギーの消費量を減少させることができるなど
の多くの効果を有するものである。しかも電気的に有害
なバリや突起を含まないので、従来品と同様の優れた電
気的特性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の油浸紙コンデンサブッシングの製
造工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 中心導体、2 絶縁紙、3 イコライザー、4 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体の周囲に絶縁紙とイコライザー
    とを巻いた油浸紙コンデンサブッシングにおいて、この
    イコライザーとして、多数の微細な孔を均一に開けた金
    属箔を用いたことを特徴とする油浸紙コンデンサブッシ
    ング。
  2. 【請求項2】 微細な孔がエンボス加工により形成され
    たものである請求項1に記載の油浸紙コンデンサブッシ
    ング。
  3. 【請求項3】 中心導体の周囲に絶縁紙とイコライザー
    とを巻いた油浸紙コンデンサブッシングにおいて、この
    イコライザーとして、絶縁紙、不織布、布などの通気性
    材料の表面に金属をポーラスに蒸着させたものを用いた
    ことを特徴とする油浸紙コンデンサブッシング。
JP6020936A 1994-02-18 1994-02-18 油浸紙コンデンサブッシング Expired - Lifetime JP2724105B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507829A (ja) * 2004-07-28 2008-03-13 アーベーベー・リサーチ・リミテッド 高電圧ブッシング

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