JPH07230654A - ディスク回転機構 - Google Patents

ディスク回転機構

Info

Publication number
JPH07230654A
JPH07230654A JP6256498A JP25649894A JPH07230654A JP H07230654 A JPH07230654 A JP H07230654A JP 6256498 A JP6256498 A JP 6256498A JP 25649894 A JP25649894 A JP 25649894A JP H07230654 A JPH07230654 A JP H07230654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
disk
holding
turntable
clamp arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6256498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3157993B2 (ja
Inventor
Hidenobu Fujita
秀信 藤田
Tomoko Nakagawa
智子 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP25649894A priority Critical patent/JP3157993B2/ja
Publication of JPH07230654A publication Critical patent/JPH07230654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3157993B2 publication Critical patent/JP3157993B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク回転機構において、簡単な構成によ
りディスクをターンテーブルに装着することができると
共に、ディスク放出時に発生するディスクの反りおよび
破損を防止する。 【構成】 ディスク1内周縁の下面による受け片の下方
向への押圧によってクランプアーム4が第1の位置に移
動し、作動部材7の斜面7aによって保持されていると
き、ディスク1内周縁が受け片4bと、抑止片4cとの
間に保持され、抑止片4cの下面とディスク1内周縁の
上面とに当接によってディスク1がターンテーブル2の
載置面2aに押圧保持されて装着される。また、解除ボ
タン5の下方向への押圧によってクランプアーム4が強
制的に第2の位置に移動し、作動部材7の斜面7aによ
って保持されているとき、ディスク1内周縁の保持が解
除され、受け片4bの上面とディスク1内周縁の下面と
の当接によってディスク1がターンテーブル2より放出
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CDやLD等の各種デ
ィスク装置におけるディスク回転機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に使用される各種ディスク装
置のディスク回転機構としては、ターンテーブルと分離
して設けられたディスク押さえを、ターンテーブル方向
に移動することによって、ターンテーブルに載置された
ディスクをターンテーブルの載置面に押圧して保持する
機構と、ディスクの載置に連動する部材をターンテーブ
ルに設け、ディスクの載置に伴い、この連動部材がディ
スクをターンテーブルの載置面に押圧してディスクを保
持する機構との2つに大別される。
【0003】前者のようなディスク回転機構は、一般に
CDラジカセやディスクチェンジャー等、それ程極端に
小型化を必要としない製品に使用され、又後者のような
ディスク回転機構は、一般にポータブルディスク再生機
のように小型化、又携帯時のディスク脱落防止を必要と
するものに使用されていた。
【0004】そこで、後者のようなディスク回転装置に
ついて図15乃至図24に基づいて説明する。
【0005】まず、第1の従来例として図15乃至図1
8に基づいて説明する。
【0006】図15乃至図18において、11はディス
ク、12はディスク11をターンテーブル13の載置面
13aに押圧して保持するボール、13は載置面13a
を有するターンテーブルであり、上面中央部にはキャッ
プ14が設けられている。又、キャップ14の外周縁部
にはボール12の直径よりも小さい径の開口を有するボ
ール収納部14aが形成され、このボール収納部14a
に収納されるボール12は内側よりリング状ゴム15に
よって外側方向に付勢されている。
【0007】即ち、ボール12は一部がボール収納部1
4aの開口より突出した状態で常時外側方向に付勢さ
れ、且つターンテーブル13の回転中心より半径方向に
弾性をもって移動自在に設けられ、リング状ゴム15の
付勢力に抗してキャップ14内に収納されるように構成
されている。
【0008】尚、ボール収納部14aは120度間隔で
3カ所形成され、それぞれにボール12がリング状ゴム
15の付勢をもって収納されている。
【0009】上記のように構成されたディスク回転機構
において、まずターンテーブル13へのディスク11の
装着について説明する。
【0010】ターンテーブル13にディスク11を装着
する前はリング状ゴム15の付勢力によってキャップ1
4のボール収納部14aの開口よりボール12の一部が
突出した状態となっている。
【0011】この状態において、ディスク11の内周を
キャップ14の外周をもって載置するとディスク11内
周縁の下面はボール収納部14aの開口より突出したボ
ール12の上面に当接する。この当接状態においてディ
スク11を下方向に押圧するとその押圧力によってボー
ル12がリング状ゴム15の付勢力に抗して内側方向に
収納され、それに伴い、ディスク11の下方向への移動
が可能となる。そして、ディスク11の下方向への移動
によってターンテーブル13の載置面13aに装着され
ると、下方向への押圧に伴うディスク11の押圧力が解
かれ、ボール12がリング状ゴム15の付勢力によって
一部がボール収納部14aの開口より突出した状態に復
帰する。
【0012】そして、その突出したボール12の下面が
ディスク11内周縁の上面に当接し、その当接によって
ディスク11がターンテーブル13の載置面13aに押
圧保持されていた。
【0013】次に、ターンテーブル13に装着されたデ
ィスク11の放出について説明する。
【0014】ディスク11をボール収納部14aより突
出したボール12の下面によってターンテーブル13の
載置面13aに押圧保持している状態において、ディス
ク11を上方向に移動させるとその移動に伴う押圧力よ
ってボール12がリング状ゴム15の付勢力に抗して内
側方向に収納され、それに伴ってディスク11の上方向
への移動が可能となり、その後の上方向への移動によっ
てディスク11がターンテーブル13より放出される。
【0015】そして、ディスク11がターンテーブル1
3より放出されると、上方向への移動に伴うディスク1
1の押圧力が解かれ、ボール12がリング状ゴム15の
付勢力によって一部がボール収納部14aの開口より突
出した状態に復帰する。
【0016】従って、上記のようなディスク回転機構に
よれば、ディスク11をターンテーブル13の載置面1
3aに押圧保持して装着することができ、且つディスク
11装着時にディスク11を上方向に移動させることに
よって放出することができる。
【0017】次に、第2の従来例として図19乃至図2
4に基づいて説明する。
【0018】図19乃至図24において、21はディス
ク、22はディスク21をターンテーブル23の載置面
23aに押圧して保持するボール、23は載置面23a
を有するターンテーブルであり、上面中央部にはキャッ
プ24が設けられている。又、キャップ24の外周縁部
にはボール22の直径よりも小さい径の開口を有するボ
ール収納部24aと、脱着爪25の一端が突出する開口
を有する脱着爪収納部24bとが形成され、上面中央部
に解除ボタン27の上面が配置される開口を有する解除
ボタン収納部27cが形成されている。
【0019】25は操作腕25bと押圧腕25cとによ
って略L字状に形成された脱着爪であり、湾曲部を支点
25aとしてキャップ24に対して上下回動可能に取り
付けられると共に、操作腕25bが脱着爪収納部24b
の開口より突出し、押圧腕25cが押圧バネ26によっ
て所定方向に付勢されている。26は押圧バネであり、
脱着爪25の操作腕24bが支点24aを中心とする下
方向への回動終了位置(第1の位置)と、上方向への回
動終了位置(第2の位置)とにおいて保持方向にそれぞ
れ作用させる斜面が弾性をもって形成されている。
【0020】27はキャップ24の天面中央部にコイル
バネ28によって常時上方向に付勢された状態で取り付
けられる解除ボタンであり、コイルバネ28の付勢力に
抗して下方向に押圧される操作面27aと、コイルバネ
28の付勢力を、ボール収納部24aに収納されるボー
ル22を内側より外側方向に作用させる斜面からなる付
勢部27bと、脱着爪25の押圧腕25cを押圧バネ2
6の保持力に抗して強制的に下方向に回動させ、操作腕
24bを支点24aを中心とする上方向に回動させる押
圧部27cとによって構成されている。
【0021】即ち、ボール22は一部がボール収納部2
4aの開口より突出した状態で常時外側方向に付勢さ
れ、且つ付勢部27bの斜面に沿ってターンテーブル2
3の回転中心の半径方向に対して移動自在に設けられ、
コイルバネ28の付勢力に抗してキャップ24内に収納
されるように構成されている。
【0022】なお、ボール収納部24aは120度間隔
で3カ所形成され、それぞれにボール22が解除ボタン
27の付勢部27bの斜面をもって収納され、又脱着爪
収納部24bはボール収納部24aに対して60度間隔
で3カ所形成され、それぞれに脱着爪25が設けられて
いる。
【0023】上記のように構成されたディスク回転機構
において、まずターンテーブル23へのディスク21の
装着について説明する。
【0024】ターンテーブル23にディスク21を装着
する前は解除ボタン27の付勢部27bの斜面によって
コイルバネ28の付勢力がターンテーブル23の回転中
心に対する外側方向に作用し、キャップ24のボール収
納部24aの開口よりボール22の一部が突出し、且
つ、脱着爪25の操作腕25bが押圧バネ26によって
第2の位置に保持された状態となっている。
【0025】この状態において、ディスク21の内周を
キャップ24の外周をもって載置するとディスク21内
周縁の下面がボール収納部24aの開口より突出したボ
ール22の上面に当接すると共に、脱着爪25の操作腕
25bの上面先端に当接する。この当接状態においてデ
ィスク21を下方向に押圧するとその押圧力によってボ
ール22が解除ボタン27の付勢部27bの斜面に沿っ
て内側方向に収納されると共に、脱着爪25の操作腕2
5bが支点25aを中心として下方向に回動する。この
とき、解除ボタン27はコイルバネ28の付勢力に抗し
て下方向に移動する。
【0026】そして、そのボール22の収納に伴い、デ
ィスク21の下方向への移動が可能となる。そして、デ
ィスク21の下方向への移動によってターンテーブル2
3の載置面23aに装着されると、下方向への押圧に伴
うディスク21の押圧力が解かれ、解除ボタン27が元
の位置に復帰すると共に、脱着爪25が第2位置に移動
し、押圧バネ26によって保持される。
【0027】そして、その突出したボール22の下面が
ディスク21内周縁の上面に当接し、その当接によって
ディスク21がターンテーブル23の載置面23aに押
圧保持されていた。
【0028】次に、ターンテーブル23に装着されたデ
ィスク21の放出について説明する。
【0029】ディスク21をボール収納部24aの開口
より突出したボール22の下面によってターンテーブル
23の載置面23aに押圧保持すると共に、脱着爪25
が第2位置に保持されている状態において、解除ボタン
27の操作面27aを押圧してコイルバネ28の付勢力
に抗して下方向に移動させると、解除ボタン27の付勢
部27bが下方へ移動し、その移動に伴ってボール22
が付勢部27bの斜面に沿って内側方向に収納される。
又、解除ボタン27の押圧部27cも下方向に移動し、
その移動に伴って解除ボタン27の押圧部27cが脱着
爪25の押圧腕25cに当接し、その後の下方向への移
動によって押圧腕25cが支点25aを中心として下方
向に回動する。
【0030】一方、ボール22の収納に伴いディスク2
1の上下方向への移動が可能となり、又押圧腕25cの
回動に伴い操作腕25bが支点25aを中心として上方
向に回動する。そして、操作腕25bの上面先端がディ
スク21内周縁の下面に当接し、その後の上方向への移
動によってディスク21が上方向に押し上げられる。こ
のとき、ディスク21はボール22が収納されているこ
とから何等抵抗なく上方向に放出される。
【0031】そして、脱着爪25が第2位置に移動され
ると押圧バネ26の付勢力が保持方向に作用し、この状
態において解除ボタン27の操作面27aの下方向への
押圧を解除すると、解除ボタン27がコイルバネ28の
付勢力によって上方向に復帰する。その上方向への復帰
に伴い付勢部27bが上方向に移動し、付勢部27bの
斜面によってボール22がボール収納部24aの開口よ
り突出した状態に復帰する。又、押圧部27cも上方向
に移動するが脱着爪25は押圧バネ26によって第2位
置に保持された状態となる。
【0032】従って、上記のようなディスク回転機構に
よれば、ディスク21をターンテーブル23の載置面2
3aに押圧保持して装着することができ、且つディスク
21の装着時に解除ボタン27を下方向に押圧操作する
ことによりディスク21を放出することができる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置において、第1の従来例では、ボールは常時外側方向
に付勢されており、ディスクを手動によって放出すると
きにおいても外側方向に付勢されている。そのため、デ
ィスクの放出はこの付勢力に抗して行われ、ディスクを
ターンテーブルから引きはがす形となってディスクに無
理な力が加わり、ディスクに反りが発生して破損する恐
れがあるといった問題点があった。
【0034】又、第2の従来例では、ディスクを放出す
るとき、ボールの外側方向への付勢が解除された状態で
脱着爪によってディスクが放出されるため、ディスクに
無理な力は加わらないが、ディスクを保持するためのボ
ールと、ディスクを放出するための脱着爪とが必要であ
り、部品点数が多くなり、構成が複雑となるといった問
題点があると共に、バネを複数用いるためディスク装着
時及びディスク放出時のときにかかる力が、より多く必
要になるという問題があった。
【0035】本発明は、簡単な構成によりディスクをタ
ーンテーブルに装着することができ、且つディスク放出
時に発生するディスクの反り及び破損を防止することの
できるディスク回転機構を提供することを目的とするも
のである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ディスクをターンテーブル
上に装着して該ターンテーブルと共に回転させるディス
ク回転機構において、受け片とその上方に位置する抑止
片とによって略コ字状を成し、上記ターンテーブルに上
下回動自在に設けた複数個のディスク保持レバーと、該
ディスク保持レバーを、受け片と抑止片との間にディス
ク内周縁を保持する第1の位置と、該第1の位置より上
方向に回動してディスク内周縁の保持を解除する第2の
位置とに選択的に保持するレバー保持手段とを設け、上
記ディスク保持レバーは、第1の位置にてディスクをタ
ーンテーブルに装着する構成としたものである。
【0037】請求項2記載の発明は、上記レバー保持手
段は、上記受け片に対する下方向への押圧に伴う上記デ
ィスク保持レバーの第2の位置から第1の位置への移動
を許し、且つディスク保持レバーを強制的に第1の位置
から第2の位置へ復帰させる操作体を備えたものであ
る。
【0038】請求項3記載の発明は、上記レバー保持手
段は、上記ディスク保持レバーの一端が当接する作動部
と、該作動部を一方向に付勢する付勢手段とを含み、上
記作動部には、上記付勢手段の付勢を、上記ディスク保
持レバーの第1の位置と、第2の位置とにおいて保持方
向にそれぞれ作用させる斜面を形成したものである。
【0039】請求項4記載の発明は、上記レバー保持手
段は、上記ディスク保持レバーが第1の位置にあるとき
における上記抑止片に対する下方向への押圧に伴って当
該ディスク保持レバーを内方向に移動させ、且つ当該抑
止片に対する押圧の解除に伴ってディスク保持レバーを
第1の位置に復帰させるガイド手段を備えたものであ
る。
【0040】請求項5記載の発明は、上記ガイド手段
は、上記ディスク保持レバーが第1の位置にあるときに
おける上記抑止片に対する下方向への押圧に伴う当該デ
ィスク保持レバーの下方向への回動を阻止し、且つその
回動力を上方向への移動力に変えてディスク保持レバー
を上方向に移動させる係止手段を備えたものである。
【0041】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、レバー
保持手段によってディスク保持レバーを第2の位置に保
持しているとき、受け片にディスク内周縁を載置し、デ
ィスク保持レバーを第2の位置から第1の位置に回動さ
せることにより、第1の位置にて受け片と抑止片との間
にディスク内周縁を保持してターンテーブルに装着する
ことができ、このディスク装着状態において、ディスク
保持レバーを第1の位置から第2の位置に回動させるこ
とにより、第2の位置にてディスク内周縁の保持を解除
して放出することができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、ディスク保
持レバーの受け片に対する下方向への押圧に伴うディス
ク保持レバーの第2の位置から第1の位置への移動を許
すことにより、第1の位置にて受け片と抑止片との間に
ディスク内周縁を保持してターンテーブルに装着するこ
とができ、操作体の操作によってディスク保持レバーを
第1の位置から第2の位置に強制的に復帰させることに
より、第2の位置にてディスク内周縁の保持を解除して
放出することができ、操作体の操作によってディスクを
ターンテーブルより放出することができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、レバー保持
手段をディスク保持レバーの一端が当接する作動部と、
該作動部を一方向に付勢する付勢手段とによって構成す
る一方、作動部に斜面を形成することにより、この斜面
によって付勢手段の不勢力を、ディスク保持レバーを第
1の位置と第2の位置とにおいてそれぞれ保持方向に作
用させることができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、レバー保持
手段によってディスク保持レバーを第1の位置に保持
し、且つ第1の位置にて受け片と抑止片との間にディス
ク内周縁を保持していない状態にあるとき、抑止片にデ
ィスク内周縁を載置して下方向に押圧すると、ガイド手
段によってディスク保持レバーが第1の位置から内方向
に移動することにより、当該ディスクをディスク装着位
置に移動させ、その後抑止片の押圧解除に伴ってディス
ク保持レバーを第1の位置に復帰させることによりディ
スク保持レバーの受け片と抑止片との間にディスク内周
縁を保持してターンテーブルに保持することができる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、ディスクを
保持していない状態でディスク保持レバーを第1の位置
に保持しているときにおいて当該ディスク保持レバーの
抑止片にディスク内周縁を載置して下方向に押圧するの
に伴ってガイド手段がディスク保持レバーを第1の位置
から内方向に移動させているとき、係止手段によってデ
ィスク保持レバーの下方向への回動が阻止され、且つそ
の回動力が上方向への移動力に変わって当該ディスク保
持レバーが上方向に移動することにより、当該ディスク
のディスク装着前においてディスク保持レバーの抑止片
がディスク内周縁の上面に位置し、ディスク保持レバー
の受け片と抑止片との間にディスク内周縁を確実に保持
することができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0047】図1は本発明の一実施例であるディスク回
転機構の外観を示す斜視図、図2は本発明の第1実施例
であるディスク回転機構におけるディスク装着前を示す
側面断面図、図3は同ディスク回転機構におけるディス
ク装着前の要部を示す側面断面図、図4は同ディスク回
転機構におけるディスク装着状態を示す側面断面図、図
5は同ディスク回転機構におけるディスク装着状態の要
部を示す側面断面図、図6は同ディスク回転機構におけ
るディスク放出状態を示す側面断面図、図7は本発明の
第2実施例であるディスク回転機構におけるディスク装
着前を示す側面断面図、図8は同ディスク回転機構にお
けるディスク装着前の要部を示す断面図、図9は同ディ
スク回転機構におけるディスク装着状態を示す側面断面
図、図10は同ディスク回転機構におけるディスク装着
状態の要部を示す側面断面図、図11は同ディスク回転
機構におけるディスク放出状態を示す側面断面図、図1
2及び図13は同ディスク回転機構におけるディスクの
装着過程を示す側面断面図であり、図12(a)はディ
スク装着前、図12(b)、(c)及び図13(a)、
(b)はディスク装着途中、図13(c)はディスク装
着後をそれぞれ示し、図14は図12(a)の要部を示
す側面断面図である。
【0048】[第1実施例]図1乃至図6において、1
はディスク、2は載置面2aを有するターンテーブル、
3はターンテーブル2の上面中央部に設けられたキャッ
プであり、その外周縁部にクランプアーム(ディスク保
持レバー)4の一端が突出する開口を有するクランプア
ーム収納部3aが設けられ、上面中央部に解除ボタン5
(操作体)の上面が配置される開口を有する解除ボタン
収納部3bが設けられている。
【0049】4は支点4aを中心としてキャップ3に対
して上下回動可能に取り付けられたクランプアームであ
り、支点4aを中心とする一端が受け片4bとその上方
に位置する抑止片4cとによって略コ字状形状を成して
構成され、他端が受け片4b及び抑止片4cに対して平
行に設けられた押圧片4dによって構成されている。な
お、略コ字状を成す一端は、クランプアーム4の下方向
への回動終了位置(第1の位置)において受け片4b及
び抑止片4cがクランプアーム収納部3aの開口より突
出し、クランプアーム4の上方向への回動終了位置(第
2の位置)において受け片4bのみがクランプアーム収
納部3aの開口より突出する構成とされている。
【0050】5はキャップ3の解除ボタン収納部3bの
開口にコイルバネ6によって常時上方向に付勢された状
態で取り付けられる解除ボタンであり、コイルバネ6の
付勢力に抗して下方向に押圧される操作面5aと、クラ
ンプアーム4他端の押圧片4dを下方向に回動させ、略
コ字状を成す一端を支点4aを中心とする上方向に回動
させる押圧部5bとによって構成され、キャップ3の裏
面側に当接するヒンジ部5cによって着脱不可状態に保
持されている。
【0051】7はコイルバネ8(付勢手段)によって常
時上方向に付勢された状態で取り付けられる作動部材
(作動部)であり、クランプアーム4他端の押圧片4d
先端に当接し、コイルバネ8の付勢力を、クランプアー
ム4を第1の位置と、第2の位置とにおいて保持方向に
それぞれ作用させる斜面7aが形成され、この作動部材
7と、コイルバネ8とによってレバー保持手段が構成さ
れている。
【0052】なお、クランプアーム収納部3aは120
度間隔で3カ所形成され、それぞれにクランプアーム4
がキャップ3に対して上下回動可能に取り付けられてい
る。上記のように構成されたディスク回転機構におい
て、まずターンテーブル2へのディスク1の装着につい
て説明する。
【0053】ターンテーブル2にディスク1を装着する
前はクランプアーム4の略コ字状に形成された一端が第
2の位置に保持され、クランプアーム収納部3aの開口
より受け片4bが突出した状態となっている。このと
き、クランプアーム4はコイルバネ8による付勢力とし
て、図3に示すように、作動部材7の斜面7aに対する
垂直方向に力を受けており、その分力が矢印S,T方向
の力となる。そして、矢印T方向への分力によってクラ
ンプアーム4が保持方向に付勢されている。
【0054】この状態において、ディスク1の内周をキ
ャップ3の外周をもって載置するとディスク1内周縁の
下面はクランプアーム収納部3aの開口より突出した受
け片4bの上面先端に当接する。この当接状態において
ディスク1を下方向に押圧するとその押圧力によってク
ランプアーム4の略コ字状に形成された一端が保持方向
への付勢力に抗して支点4aを中心とする下方向に回動
する。
【0055】そして、その回動に伴い抑止片4cの下面
がディスク1内周縁の上面に位置され、クランプアーム
4が第1の位置に移動すると、クランプアーム収納部3
aの開口より受け片4bと抑止片4cとが突出し、その
受け片4bと抑止片4cとの間にディスク1の内周を保
持した状態となる。このとき、クランプアーム4はコイ
ルバネ8の付勢力として、図5に示すように、作動部材
7の斜面7aに対する垂直方向に力を受けており、その
分力が矢印S′、T′方向の力となる。そして、矢印
T′方向への分力によってクランプアーム4が保持方向
に付勢されている。
【0056】そして、抑止片4cの下面がディスク1内
周縁の上面に当接することによって、ディスク1がター
ンテーブル2の載置面2aに押圧保持され、ディスク1
の装着が終了する。
【0057】次に、ターンテーブル2に装着されたディ
スク1の放出について説明する。
【0058】ディスク1をクランプアーム収納部3aの
開口より突出したクランプアーム4の抑止片4cの下面
によってターンテーブル2の載置面2aに押圧保持して
いる状態において、解除ボタン5の操作面5aを押圧し
てコイルバネ6の付勢に抗して下方向に移動させると、
押圧部5bが下方向に移動し、その移動に伴ってクラン
プアーム4他端の押圧片4d上面に当接し、その後の下
方向への移動によって押圧片4dが支点4aを中心とし
て下方向に回動する。
【0059】一方、押圧片4dの下方向への回動に伴い
クランプアーム4一端の受け片4bと抑止片4cとが支
点4aを中心として上方向に回動する。そして、抑止片
4c下面によるディスク1のターンテーブル2の載置面
2aへの押圧保持が解除されると共に、受け片4bの上
面先端がディスク1内周縁部の下面に当接し、その後の
上方向への回動に伴ってディスク1が上方向に押し上げ
られる。このとき、抑止片4cが上方向への回動に伴い
キャップ3のクランプアーム収納部3aに収納されこと
からディスク1は何等抵抗なく上方向に放出される。
【0060】そして、クランプアーム4が第2の位置に
移動されると作動部材7の斜面7aによってコイルバネ
8の付勢力が保持方向に作用し、この状態において解除
ボタン5の操作面5aの下方向への押圧を解除すると、
解除ボタン5がコイルバネ6の付勢力によって上方向に
復帰する。又、押圧部5bも上方向に移動するがクラン
プアーム4は作動部材7の斜面7aによってコイルバネ
8の付勢力が保持方向に作用しているため一端の受け片
4bがクランプアーム収納部3aより突出した状態で保
持された状態となる。
【0061】従って、上記のようなディスク回転機構に
よれば、ディスク1をターンテーブル2の載置面2aに
押圧保持して装着することができ、且つディスク1の装
着時に解除ボタン5を下方向に押圧操作することにより
ディスク1を放出することができる。
【0062】[第2実施例]図7乃至図14において、
31はディスク、32は載置面32aを有するターンテ
ーブル、33はターンテーブル32の上面中央部に設け
られたキャップであり、その外周縁部にクランプアーム
(ディスク保持レバー)34の一端が突出する開口を有
するクランプアーム収納部33aが設けられ、上面中央
部に解除ボタン35(操作体)の上面が配置される開口
を有する解除ボタン収納部33bが設けられ、又クラン
プアーム収納部33aの下部において外方向に突出し、
その突出部上面が外方向に向かうにつれて細くなるテー
パー状に形成された回動用ストッパー33c(係止手
段)が設けられている。
【0063】34は支点34aを中心としてキャップ3
3に対して上下回動可能で、且つターンテーブル回転中
心方向へスライド移動可能に取り付けられたクランプア
ームであり、支点34aを中心とする一端が下面に突起
34bを有する受け片34cと、その上方に位置し且つ
上面に支点34aを中心とする球形状をしたディスクス
ライド面34dを有する抑止片34eとによって略コ字
状形状を成して構成され、他端が受け片34c及び抑止
片34eに対して平行に設けられた押圧片34fと、そ
の上方に設けられた突出片34gとによって構成されて
いる。
【0064】尚、略コ字状を成す一端は、クランプアー
ム34の下方向への回動終了位置(第1の位置)におい
て受け片34c及び抑止片34eがクランプアーム収納
部33aの開口より突出し、クランプアーム34の上方
向への回動終了位置(第2の位置)において受け片34
cのみがクランプアーム収納部33aの開口より突出す
る構成とされている。
【0065】35はキャップ33の解除ボタン収納部3
3bの開口にコイルバネ36によって常時上方向に付勢
された状態で取り付けられる解除ボタンであり、コイル
バネ36の付勢力に抗して下方向に押圧される操作面3
5aと、クランプアーム34他端の突出片34gを下方
向に回動させ、略コ字状を成す一端を支点34aを中心
とする上方向に回動させる押圧部35bとによって構成
され、キャップ33の裏面側に当接するヒンジ部35c
によって着脱不可状態に保持されている。
【0066】37はコイルバネ38(付勢手段)によっ
て常時上方向に付勢された状態で取り付けられる作動部
材(作動部)であり、クランプアーム34他端の押圧片
34d先端に当接し、コイルバネ38の付勢力を、クラ
ンプアーム34を第1の位置と、第2の位置とにおいて
保持方向にそれぞれ作用させる斜面37a,37bが形
成され、この作動部材37と、コイルバネ38とによっ
てレバー保持手段が構成されている。
【0067】又、クランプアーム34の抑止片34eの
上面に形成されたスライド面34dと、クランプアーム
34の受け片34bの下面に形成された突起34bと、
該突起34bが当接するテーパー部分が形成されると共
にクランプアーム収納部33aの下部において外方向に
突出する回動用ストッパー33cとによってクランプア
ーム34が第1の位置にあるときにおける当該クランプ
アーム34の抑止片34eに対する下方向への押圧に伴
ってその押圧力をターンテーブル回転中心方向へ働く力
に変えるガイド手段が構成されている。
【0068】尚、クランプアーム収納部33aは120
度間隔で3カ所形成され、それぞれにクランプアーム3
4がキャップ33に対して上下回動可能で、且つターン
テーブル回転中心方向へスライド移動可能に取り付けら
れている。
【0069】上記のように構成されたディスク回転機構
において、まずターンテーブル32へのディスク31の
装着について説明する。
【0070】ターンテーブル32にディスク1を装着す
る前はクランプアーム34の略コ字状に形成された一端
が第2の位置に保持され、クランプアーム収納部33a
の開口より受け片34cが突出した状態となっている。
このとき、クランプアーム34はコイルバネ38による
付勢力として、図8に示すように、作動部材37の斜面
37bに対する垂直方向に力を受けており、その分力が
矢印S,T方向の力となる。そして、矢印T方向への分
力によってクランプアーム34が保持方向に付勢されて
いる。
【0071】この状態において、ディスク31の内周を
キャップ33の外周をもって載置するとディスク31内
周縁の下面はクランプアーム収納部33aの開口より突
出した受け片34cの上面先端に当接する。この当接状
態においてディスク31を下方向に押圧するとその押圧
力によってクランプアーム34の略コ字状に形成された
一端が保持方向への付勢力に抗して支点34aを中心と
する下方向に回動する。
【0072】そして、その回動に伴い抑止片34eの下
面がディスク31内周縁の上面に位置され、クランプア
ーム34が第1の位置に移動すると、クランプアーム収
納部33aの開口より受け片34cと抑止片34eとが
突出し、その受け片34cと抑止片34eとの間にディ
スク31の内周を保持した状態となる。このとき、クラ
ンプアーム34はコイルバネ38の付勢力として、図1
0に示すように、作動部材37の斜面37aに対する垂
直方向に力を受けており、その分力が矢印S′、T′方
向の力となる。そして、矢印T′方向への分力によって
クランプアーム34が保持方向に付勢されている。
【0073】そして、抑止片34eの下面がディスク3
1内周縁の上面に当接することによって、ディスク31
がターンテーブル32の載置面32aに押圧保持され、
ディスク31の装着が終了する。
【0074】次に、ターンテーブル32に装着されたデ
ィスク31の放出について説明する。
【0075】ディスク31をクランプアーム収納部33
aの開口より突出したクランプアーム34の抑止片34
eの下面によってターンテーブル32の載置面32aに
押圧保持している状態において、解除ボタン35の操作
面35aを押圧してコイルバネ36の付勢に抗して下方
向に移動させると、押圧部35bが下方向に移動し、そ
の移動に伴ってクランプアーム34他端の突出片34g
上面に当接し、その後の下方向への移動によって押圧片
34fが作動部材37の傾斜37b及び傾斜37aの順
に沿いつつ、突出片34gが支点34aを中心として下
方向に回動する。
【0076】一方、突出片34gの下方向への回動に伴
いクランプアーム34一端の受け片34cと抑止片34
eとが支点34aを中心として上方向に回動する。そし
て、抑止片34e下面によるディスク31のターンテー
ブル32の載置面32aへの押圧保持が解除されると共
に、受け片34cの上面先端がディスク31内周縁部の
下面に当接し、その後の上方向への回動に伴ってディス
ク31が上方向に押し上げられる。このとき、抑止片3
4eが上方向への回動に伴いキャップ33のクランプア
ーム収納部33aに収納されることからディスク31は
何等抵抗なく上方向に放出される。
【0077】そして、クランプアーム34が第2の位置
に移動されると作動部材37の斜面37bによってコイ
ルバネ38の付勢力が保持方向に作用し、この状態にお
いて解除ボタン35の操作面35aの下方向への押圧を
解除すると、解除ボタン35がコイルバネ36の付勢力
によって上方向に復帰する。又、押圧部35bも上方向
に移動するがクランプアーム34は作動部材37の斜面
37bによってコイルバネ38の付勢力が保持方向に作
用しているため一端の受け片34cがクランプアーム収
納部33aより突出した状態で保持された状態となる。
【0078】次に、クランプアーム34の1つ以上がデ
ィスク31を保持することなく第1の位置に保持されて
いるときにおけるターンテーブル32へのディスク31
の装着について説明する。
【0079】クランプアーム34の略コ字状に形成され
た一端がディスク31を保持することなく第1の状態に
保持されているとき、クランプアーム収納部33aの開
口より受け片34c及び抑止片34eが突出した状態と
なっている。このとき、クランプアーム34はコイルバ
ネ38の付勢力として、図14に示すように、作動部材
17の傾斜17aに対する垂直方向に力を受けており、
その分力が矢印S’、T’方向の力となる。そして、矢
印T’方向への分力によってクランプアーム34が回転
軸34aを中心として矢印E方向に常時回転付勢され、
その回転付勢によってクランプアーム34の受け片34
cの下面がターンテーブル32の上面に当接し、又クラ
ンプアーム34の受け片34cの下面に形成された突起
34bがクランプアーム収納部33aの下部において外
方向に突出した回動用ストッパー33cのテーパー部分
に当接することによって回転が規制され、この規制と矢
印S’方向への分力とによってクランプアーム34が保
持方向に付勢されている。
【0080】この状態において、ディスク31の内周を
キャップ33の外周をもって載置すると、図12(a)
に示すように、ディスク31の内周下縁はクランプアー
ム収納部33aの開口より突出した抑止片34eの上面
となるディスクスライド面34dに当接する。この当接
状態においてディスク31を下方向(矢印B方向)に押
圧すると、その押圧力が図13に示すように、クランプ
アーム34のディスクスライド面34gによって矢印U
方向への力に変えられ、この矢印U方向への力がクラン
プアーム34に対して回転モーメントを与えないため支
点軸34aに対して直接矢印U方向の力が働き、その分
力が矢印V、X方向の力となる。
【0081】そして、図12(b)に示すように、矢印
V方向への分力によってクランプアーム34の押圧片3
4fが作動部材37の斜面37aに沿って移動すること
により、クランプアーム34の押圧片34fが支点軸3
4aを中心として矢印E方向に回転しようとすると共
に、支点軸34aを基準として矢印D方向にスライド移
動し、その矢印D方向へのスライド移動によってクラン
プアーム34が矢印D方向に移動し、そのクランプアー
ム34の矢印A方向へのスライド移動に伴ってディスク
31が下方向(矢印B方向)に移動可能となる一方、支
点軸34aを中心とする矢印E方向への回転力はクラン
プアーム34の受け片34cの下面に形成された突起3
4bがクランプアーム収納部33aの下部において外方
向に突出した回動用ストッパー33cのテーパー部分に
当接することによって規制されているため矢印E方向に
回転することなく、逆にクランプアーム34の矢印D方
向への移動によってクランプアーム34の突起34bが
回動用ストッパー33cのテーパー部分に乗り上げるこ
とにより、クランプアーム34が支点軸34aを中心と
して矢印F方向に回転することとなる。
【0082】この状態において、さらにディスク31を
下方向(矢印B方向)に押圧すると、クランプアーム3
4のディスクスライド面34dの傾斜によってディスク
31の内周下縁との当接位置に関係なく、その押圧力が
クランプアーム34に対して回転モーメントを与えるこ
とない矢印U方向の力として直接支点軸34aに働き、
その分力としての矢印V方向の力によって上記と同様に
クランプアーム34が矢印A方向にスライド移動し、又
そのスライド移動に伴ってクランプアーム34が支点軸
34aを中心として矢印F方向に回転し、結果として図
12(c)に示すように、クランプアーム34の略コ字
状に形成された一端が上方向に回動されつつ、キャップ
33内に収納される。
【0083】そして、ディスク31の下方向(矢印B方
向)への押圧によってディスク31の内周下縁とクラン
プアーム収納部33aの開口より突出した抑止片34e
の上面となるディスクスライド面34dとの当接が解除
され、図13(a)に示すように、ディスク31の内周
面と抑止片34eの先端とが接触した状態となったと
き、ディスク31の内周下縁とクランプアーム34のデ
ィスクスライド面31dとによって働く矢印U方向への
力がディスク31の内周面とクランプアーム34の抑止
片34eの先端とによって働く力に変わるものの、その
力が現状以上に支点軸34aに加えられなくなり、それ
に伴ってクランプアーム34の矢印D方向への移動及び
クランプアーム34の支点軸34aを中心とした矢印F
方向への回転が停止され、この停止状態においてもディ
スク31の下方向(矢印B方向)に押圧することによっ
てディスク31がその内周面を抑止片34eの先端に擦
りつつ、下方向(矢印B方向)に移動する。
【0084】そして、ディスク31の下方向(矢印B方
向)への押圧によってディスク31の内周面とクランプ
アームの抑止片34eの先端との接触状態が解除され、
図13(b)に示すように、抑止片34eの先端がディ
スク31の内周上縁よりも上方に位置したとき、ディス
ク31の内周面とクランプアーム34の抑止片34eの
先端とによって働く力が解除される一方、このときクラ
ンプアーム34はコイルバネ38の付勢力として、図1
4に示すように、作動部材37の斜面37aに対する垂
直方向に力を受けており、その分力が矢印S’、T’方
向の力となっている。そして、矢印S’方向の分力はク
ランプアーム34の支点軸34aに対して加わり、支点
軸34aにおいて矢印Y方向の分力と矢印W方向の分力
となり、その矢印W方向への分力によってクランプアー
ム34が支点軸34aを基準として矢印C方向にスライ
ド移動しようとしており、ディスク31の内周面とクラ
ンプアーム34の抑止片34eの先端とによって働く力
の解除に伴ってクランプアーム34が支点軸34aを基
準として矢印C方向にスライド移動する。
【0085】尚、このときディスク31の内周上縁と当
接するクランプアーム34の抑止片34eの先端形状と
して抑止片34eの下面(ディスク押さえ面)とディス
クスライド面34dとを単に直接つないで形成するので
はなく、支点軸34a側に向かう所定の傾斜をもった斜
面を介して形成することにより、この斜面によってクラ
ンプアーム34の矢印C方向への移動を円滑に行わせる
ことができると共に、クランプアーム34の抑止片34
eの先端の破損をも防止することができる。
【0086】そして、クランプアーム34の矢印C方向
への移動によってディスク31の内周上縁と上記斜面と
の接触が解除され、図13(c)に示すように、クラン
プアーム34が第1の位置に移動したとき、作動部材3
7の斜面37aに対する垂直方向の力の分力である矢印
T’方向の力によってクランプアーム34が支点軸34
aを中心として矢印E方向に回転し、この回転モーメン
トによってクランプアーム34の抑止片34eがディス
ク31の内周縁の上面をターンテーブル32の載置面2
aに押圧保持することにより、ディスク31がターンテ
ーブル32に装着される。
【0087】又、クランプアーム34の矢印C方向への
移動前においてクランプアーム34が支点軸34aを中
心として矢印F方向に回転して抑止片34eが第1の位
置よりも上方に位置しているため、矢印C方向への移動
によってクランプアーム34が第1の位置に移動すると
きに、クランプアーム34の抑止片34eがディスク3
1の内周縁の上面より上方に位置し、それに伴ってディ
スク31を安定且つ確実にターンテーブル32に装着す
ることができる。
【0088】従って、上記のようなディスク回転機構に
よれば、クランプアーム34が第1の位置又は第2の位
置にあるときに関係なく、クランプアーム34にディス
ク31を保持していないときには、所定のディスク装着
動作によってディスク31をターンテーブル32の載置
面32baに押圧保持することができ、且つディスク3
1の装着時に解除ボタン35を下方向に押圧操作するこ
とによりディスク31を放出することができる。
【0089】尚、本実施例では、クランプアーム34が
第2の位置に保持されているときにおけるターンテーブ
ル32へのディスク31の装着と、クランプアーム34
がディスク31を保持することなく第1の位置に保持さ
れているときにおけるターンテーブル32へのディスク
31の装着とを別々に説明したが、複数のクランプアー
ム34が第2の位置及びディスク31を保持していない
状態の第1の位置にそれぞれ保持されているときにおい
ても同様に、第2の位置に保持されたクランプアーム3
4はその状態に対応したディスク装着動作によって、又
ディスクを保持していない状態で第1の位置に保持され
たクランプアーム34はその状態に対応したディスク装
着動作によってそれぞれディスク31をターンテーブル
32に装着するように動作されるため、クランプアーム
34の保持状態として第2の位置とディスク31を保持
していない状態の第1の位置とが混合している場合にお
いてもディスク31及びクランプアーム34の破損を招
くことなく、確実にターンテーブル32にディスク31
を装着することができる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、レバー保持手段によってディスク保持レバーを第
1の位置に保持しているとき、受け片と抑止片との間に
ディスクを保持してターンテーブルに装着し、第2の位
置に保持しているときディスクの保持を解除して放出さ
せることにより、ディスクをターンテーブルに装着させ
るための機構と、ディスクをターンテーブルより放出さ
せるための機構とを別途設ける必要がなくなり、部品点
数を削減でき、構成を簡略化することができる。
【0091】請求項2記載の発明によれば、ディスク保
持レバーの受け片に対する下方向への押圧による第2の
位置から第1の位置への移動を許し、且つ操作体の操作
によって強制的に第1の位置から第2の位置に復帰させ
ることにより、ディスクの押圧によってディスクをター
ンテーブルに装着することができ、且つ操作体の操作に
よってディスクをターンテーブルより放出することがで
きるため、ディスクをターンテーブルより引きはがすこ
となく放出でき、ディスクの放出に伴うディスクの反り
及び破損を防止することができると共に、ディスクをタ
ーンテーブルに装着させるための機構と、ディスクをタ
ーンテーブルより放出させるための機構とを別途設ける
必要がなく、部品点数を削減でき、構成を簡略化するこ
とができる。
【0092】請求項3記載の発明によれば、付勢手段に
よる付勢力を作動部の傾斜によってディスク保持レバー
の第1の位置と、第2の位置とにおいてそれぞれ保持方
向に作用させることにより、ディスクの装着及び放出に
直接関係するバネを複数用いる必要がなく、ディスク装
着時及びディスク放出時にかかる力を少なくすることが
できる。
【0093】請求項4記載の発明によれば、レバー保持
手段によってディスク保持レバーがディスクを保持する
ことなく第1の位置に保持されているとき、ディスクの
内周縁によって抑止片を下方向に押圧すると、その押圧
力によってガイド手段がディスク保持レバーを内方向に
移動させ、その後ディスクが装着位置に移動したときデ
ィスク保持レバーを第1の位置に復帰させることによ
り、ディスク保持レバーがディスクを保持することなく
第1の位置に移動した後においてもディスクをターンテ
ーブルに装着することができ、且つディスク保持レバー
が複数あって第1の位置と第2の位置とがあって混合し
ている場合においてもディスクをターンテーブルに装着
することができる。
【0094】請求項5記載の発明によれば、ガイド手段
によってディスク保持レバーを内方向に移動していると
き、係止手段によってディスク保持レバーを上方向に移
動させ、抑止片を第1の位置のときよりも上方に位置さ
せることにより、ディスク保持レバーの受け片と抑止片
との間にディスク内周縁を確実に保持することができ、
ディスクの装着ミスを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク回転機構の外
観を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施例であるディスク回転機構に
おけるディスク装着前を示す側面断面図。
【図3】同ディスク回転機構におけるディスク装着前の
要部を示す側面断面図。
【図4】同ディスク回転機構におけるディスク装着状態
を示す側面断面図。
【図5】同ディスク回転機構におけるディスク装着状態
の要部を示す側面断面図。
【図6】同ディスク回転機構におけるディスク放出状態
を示す側面断面図。
【図7】本発明の第2実施例であるディスク回転機構に
おけるディスク装着前を示す側面断面図。
【図8】同ディスク回転機構におけるディスク装着前の
要部を示す側面断面図。
【図9】同ディスク回転機構におけるディスク装着状態
を示す側面断面図。
【図10】同ディスク回転機構におけるディスク装着状
態の要部を示す側面断面図。
【図11】同ディスク回転機構におけるディスク放出状
態を示す側面断面図。
【図12】同ディスク回転機構におけるディスクの装着
過程を示す側面断面図。
【図13】同ディスク回転機構におけるディスクの装着
過程を示す側面断面図。
【図14】図12(a)の要部を示す側面断面図
【図15】第1の従来例であるディスク回転機構の外観
を示す斜視図。
【図16】同ディスク回転機構におけるディスク装着前
を示す側面断面図。
【図17】同ディスク回転機構におけるディスク装着途
中を示す側面断面図。
【図18】同ディスク回転機構におけるディスク装着状
態を示す側面断面図。
【図19】第2の従来例であるディスク回転機構の外観
を示す斜視図。
【図20】同ディスク回転機構におけるディスク装着前
を示す側面断面図。
【図21】同ディスク回転機構におけるディスク装着途
中を示す側面断面図。
【図22】同ディスク回転機構におけるディスク装着状
態を示す側面断面図。
【図23】同ディスク回転機構におけるディスク放出途
中を示す側面断面図。
【図24】同ディスク回転機構におけるディスク放出状
態を示す側面断面図。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ターンテーブル 3 キャップ 4 クランプアーム 4a 支点 4b 受け片 4c 抑止片 4d 押圧片 5 解除ボタン 5a 操作面 5b 押圧部 5c ヒンジ部 6,8 コイルバネ 7 作動部材 7a 斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクをターンテーブル上に装着して
    該ターンテーブルと共に回転させるディスク回転機構に
    おいて、 受け片とその上方に位置する抑止片とによって略コ字状
    を成し、上記ターンテーブルに上下回動自在に設けた複
    数個のディスク保持レバーと、 該ディスク保持レバーを、受け片と抑止片との間にディ
    スク内周縁を保持する第1の位置と、該第1の位置より
    上方向に回動してディスク内周縁の保持を解除する第2
    の位置とに選択的に保持するレバー保持手段とを設け、 上記ディスク保持レバーは、第1の位置にてディスクを
    ターンテーブルに装着する構成としたことを特徴とする
    ディスク回転機構。
  2. 【請求項2】 上記レバー保持手段は、上記受け片に対
    する下方向への押圧に伴う上記ディスク保持レバーの第
    2の位置から第1の位置への移動を許し、且つディスク
    保持レバーを強制的に第1の位置から第2の位置へ復帰
    させる操作体を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    ディスク回転機構。
  3. 【請求項3】 上記レバー保持手段は、上記ディスク保
    持レバーの一端が当接する作動部と、該作動部を一方向
    に付勢する付勢手段とを含み、 上記作動部には、上記付勢手段の付勢を、上記ディスク
    保持レバーの第1の位置と、第2の位置とにおいて保持
    方向にそれぞれ作用させる斜面を形成したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のディスク回転機構。
  4. 【請求項4】 上記レバー保持手段は、上記ディスク保
    持レバーが第1の位置にあるときにおける上記抑止片に
    対する下方向への押圧に伴って当該ディスク保持レバー
    を内方向に移動させ、且つ当該抑止片に対する押圧の解
    除に伴ってディスク保持レバーを第1の位置に復帰させ
    るガイド手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    ディスク回転機構。
  5. 【請求項5】 上記ガイド手段は、上記ディスク保持レ
    バーが第1の位置にあるときにおける上記抑止片に対す
    る下方向への押圧に伴う当該ディスク保持レバーの下方
    向への回動を阻止し、且つその回動力を上方向への移動
    力に変えてディスク保持レバーを上方向に移動させる係
    止手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のディス
    ク回転機構。
JP25649894A 1993-12-21 1994-10-21 ディスク回転機構 Expired - Fee Related JP3157993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25649894A JP3157993B2 (ja) 1993-12-21 1994-10-21 ディスク回転機構

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32188893 1993-12-21
JP5-321888 1993-12-21
JP25649894A JP3157993B2 (ja) 1993-12-21 1994-10-21 ディスク回転機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07230654A true JPH07230654A (ja) 1995-08-29
JP3157993B2 JP3157993B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=26542749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25649894A Expired - Fee Related JP3157993B2 (ja) 1993-12-21 1994-10-21 ディスク回転機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3157993B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347698B1 (ko) * 1998-01-27 2002-08-07 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 매체 장착장치 및 디스크 구동장치
CN105666192A (zh) * 2016-04-20 2016-06-15 吴岳泽 一种运行稳定的工件安装定位装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347698B1 (ko) * 1998-01-27 2002-08-07 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 매체 장착장치 및 디스크 구동장치
CN105666192A (zh) * 2016-04-20 2016-06-15 吴岳泽 一种运行稳定的工件安装定位装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3157993B2 (ja) 2001-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5555233A (en) Disk hold device having an operation button
US4694448A (en) Disc case
US4727444A (en) Loading device for a cartridge
EP0855705B1 (en) Storage medium loading mechanism and storage and/or reproducing apparatus provided with such mechanism
JP3114863B2 (ja) ディスク再生機のディスクローディング装置
JP3325820B2 (ja) ディスク再生機のディスク搬送装置
US3765685A (en) Record mode release mechanism
JPH07230654A (ja) ディスク回転機構
US4686594A (en) Cartridge type floppy disk drive
JP3595682B2 (ja) ディスク装置
JP3291231B2 (ja) 記録媒体搬送装置
US6172845B1 (en) Flexible disc apparatus having unloading amount restricting spring portion
JPH07169158A (ja) ビデオカセットレコーダーのカセット蓋予備開放装置
JP2970200B2 (ja) ディスク芯出しクランプ機構
JPH07209736A (ja) カメラのパトローネ取り出し装置
US3936056A (en) Spindle depress/brake mechanism
JPH09237455A (ja) ディスクローディング装置
JPH10208376A (ja) ディスクチャッキング機構
US4694444A (en) Record disc replacing means
JPH06236648A (ja) Cd用マガジンのトレイ
US4161006A (en) Tape cassette-ejecting inhibiting device for a magnetic tape apparatus
JP3414993B2 (ja) ディスク回転機構
JPH11167758A (ja) ディスク再生機のディスク搬送装置
JP2000322799A (ja) ディスクチャッキング装置
US5768048A (en) Tape cassette cover opening and closing device

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees