JPH10208376A - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

ディスクチャッキング機構

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Publication number
JPH10208376A
JPH10208376A JP9012092A JP1209297A JPH10208376A JP H10208376 A JPH10208376 A JP H10208376A JP 9012092 A JP9012092 A JP 9012092A JP 1209297 A JP1209297 A JP 1209297A JP H10208376 A JPH10208376 A JP H10208376A
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JP
Japan
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disk
holding
chucking mechanism
clamp arm
lever
Prior art date
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Pending
Application number
JP9012092A
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English (en)
Inventor
Noboru Fujita
昇 藤田
Tetsuyuki Takemoto
哲之 竹本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9012092A priority Critical patent/JPH10208376A/ja
Publication of JPH10208376A publication Critical patent/JPH10208376A/ja
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でディスクをターンテーブルにチ
ャッキングでき、かつ、ディスクの装着及び脱着時にお
ける破損を防止できるディスクチャッキング機構を提供
する。 【解決手段】 クランプアーム3は、ディスク1を装着
時に上方向からディスク内周縁を押圧する上部爪3a及
び下片3bを有し、ディスク未装着時に第2の位置に配
置され、ディスク装着の際に下片3bへのディスク1か
らの押圧力により下方に回動して第1の位置に配置され
る。支持アーム4aは、クランプアーム3を弾性的に押
圧して、クランプアーム3を第1の位置と、第2の位置
に保持する。解除機構5は、ディスク脱着時に、クラン
プアーム3を第1の位置から第2の位置に強制的に回動
せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやLD等の各
種ディスク装置におけるディスクチャッキング機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の各種ディスク装置に使用されてい
るディスクチャッキング機構について図11から図13
に基づいて説明する。
【0003】まず、第1の従来例として図11に示すデ
ィスクチャッキング機構について説明する。図11にお
いて、101はディスク、102は受支面102aを備
えたターンテーブル、103はスライダ、104はクラ
ンパ、105は弾性部材、106は溝である。ターンテ
ーブル102のディスク101の受支面102aの中央
部には、溝106が設けられており、さらに溝106の
なかに弾性部材105が配置されている。スライダ10
3は軸方向に移動自在に設けられており、ディスク10
1の半径方向の芯出し位置決めがなされ、さらに回転自
在に配置されたクランパ104によりディスク101が
ターンテーブル102上に押圧支持される。
【0004】続いて、第2の従来例を図12,図13に
示すディスクチャッキング機構について説明する。
【0005】図12から図13において51はディス
ク、52はターンテーブルであり、上面中央部にはキャ
ップ53が設けられている。このキャップ内に進退可能
に配置されるとともに合成ゴム等のリング部材からなる
弾性部材55によりこのキャップ53の外周方向に突出
する方向に付勢された複数の球状部材54とから構成さ
れている。
【0006】上記のように構成されたディスクチャッキ
ング機構において、まずターンテーブル52へのディス
ク51の装着について説明する。ターンテーブル52に
ディスク51を装着する前は、キャップ53から球状部
材54の一部が突出した状態となっている。この状態に
おいて、ディスク51の内周をキャップ53の外周にそ
って積載するとディスク内周縁の下面はキャップ53よ
り突出した球状部材54の上面に接触する。この接触状
態からディスク51を下方向に押圧するとその押圧力に
よって球状部材54が弾性部材55の付勢力に抗して内
側方向に収納され、それに伴いディスク51の下方向へ
の移動が可能となる。そして、ディスク51がターンテ
ーブル52上に装着されると、下方向の移動に伴うディ
スク51の押圧力が解かれ、球状部材54が弾性部材5
5の付勢力によって一部がキャップ53より突出した状
態に復帰する。そして、その突出した球状部材54の下
面がディスク51の内周縁の上面に接触し、その接触に
よってディスク51がターンテーブル52に押圧保持さ
れていた。
【0007】次に、ターンテーブル52に装着されたデ
ィスク51の解除について説明する。ディスク51がタ
ーンテーブル52上に球状部材54によって押圧保持さ
れている状態において、ディスク51を上方向に移動さ
せるとその移動に伴う押圧力によって球状部材54が弾
性部材55の付勢力に抗して内側方向に収納され、それ
に伴いディスク51の上方向への移動が可能となりその
後の上方向への移動によってディスク51がターンテー
ブル52より解除される。そしてディスク51がターン
テーブル52より解除されると、上方向への移動に伴う
ディスク51の押圧力が解かれ球状部材54が弾性部材
55の付勢力によって一部がキャップ53より突出した
状態に復帰する。
【0008】従って、上記のようなディスクチャッキン
グ機構によれば、ディスク51をターンテーブル52に
押圧保持して装着することができ、かつディスク51装
着時にディスク51を上方向に移動させることによって
ディスク51をターンテーブル52より解除することが
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来ディスクチャッキング機構では以下のような問題があ
る。
【0010】まず第1の従来例では、クランパがターン
テーブルと分離して設けられているため、クランパを支
持するための部材を設置しなければならず、また、クラ
ンパが支持部材とともに上下移動するための空隙が形成
されるよう構成する必要があるため、ディスク装置の薄
型化,小型化が困難となり、部品点数も多くなるという
問題がある。
【0011】続いて第2の従来例では、構造上ボールは
常時外側方向に付勢されており、ディスクを解除する際
においても外側方向に付勢されている。そのためディス
クの解除はこの付勢力に抗して行われ、ディスクをター
ンテーブルより引きはがす形となってディスクに無理な
力が加わり、ディスクに反りが発生したり破損したりす
る虞れがあるという問題がある。
【0012】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、簡単な構成でディスクをターンテーブルにチャッキ
ングできると共に、ディスク解除の際にディスクに加わ
る応力を低減でき、装置の薄型化が可能なディスクチャ
ッキング機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディス
クチャッキング機構は、中心孔の形成されたディスクを
ターンテーブル上に載置して、該ターンテーブルと共に
回転せしめるディスクチャッキング機構において、前記
ディスクの装着時に上方向からディスク内周縁を押圧す
る上部爪及び下片を有し、ディスク載置位置である第1
の位置とディスク載置待機位置である第2の位置との間
を上下方向に回動できるよう前記ターンテーブルの中心
部に設けられた複数の保持レバーと、該保持レバーを弾
性的に押圧して、該保持レバーを第1の位置と、第2の
位置において保持するレバー保持手段と、ディスク脱着
時に、前記保持レバーを第1の位置から第2の位置に強
制的に回動せしめるクランプ解除機構と、を備えてなる
ものである。
【0014】請求項2に記載のディスクチャッキング機
構は、請求項1に記載のディスクチャッキング機構にお
いて、前記保持レバーが、第1の位置,第2の位置にあ
るとき、それぞれ第1押圧面,第2押圧面において前記
レバー保持手段と接触するよう形成されており、第1押
圧面及び第2押圧面がそれぞれ前記レバー保持手段から
の押圧力を第1の位置の保持方向,第2の位置の保持方
向に向ける斜面であるものである。
【0015】請求項3に記載のディスクチャッキング機
構は、請求項1または請求項2に記載のディスクチャッ
キング機構において、前記保持レバーが、前記レバー保
持手段から第1押圧面への押圧力により、ディスク外周
側に付勢されるよう形成されてなるものである。
【0016】請求項4に記載のディスクチャッキング機
構は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のディス
クチャッキング機構において、前記保持レバーが、前記
保持レバーが第1の位置にあるときに、前記上部爪に対
する下方への押圧により、ディスク内周側に移動するよ
う形成されてなるものである。
【0017】請求項5に記載のディスクチャッキング機
構は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のディス
クチャッキング機構において、前記クランプ解除機構
が、前記保持レバーを直接下方に押圧することにより前
記保持レバーを第1の位置から第2の位置へ強制的に回
動させるよう形成された、前記保持レバーと同数の操作
体を有しており、該複数の操作体が、一体的に形成され
てなるものである。
【0018】以下に、本発明のディスクチャッキング機
構の作用を説明する。
【0019】請求項1記載のディスクチャッキング機構
は、レバー保持手段によってディスク保持レバーを第2
の位置に保持しているときに、下片をディスクにより直
接押圧することで、ディスク保持レバーを第2の位置か
ら第1の位置に回動させて、第1の位置にてディスクを
ターンテーブルに装着する。また、クランプ解除機構に
よってディスク保持レバーを第1の位置から第2の位置
に強制的に復帰させる。
【0020】請求項2に記載のディスクチャッキング機
構は、保持レバーのレバー保持手段との接触面である第
1押圧面から第2押圧面が、それぞれレバー保持手段か
らの押圧力を第1の位置の保持方向,第2の位置の保持
方向に向ける。すなわち、レバー保持手段からの1方向
の押圧力を異なる2つの保持方向に作用させる。
【0021】請求項3に記載のディスクチャッキング機
構は、レバー保持手段によって保持レバーを第1の位置
に保持するときに、保持レバーがディスク外周側に押圧
されて、上部爪と下片との間にディスクを揺らぎ無く確
実に保持する。
【0022】請求項4に記載のディスクチャッキング機
構は、レバー保持手段によって保持レバーを第1の位置
に保持しているときに、ディスクにより直接上部爪が下
方が押圧されることで、保持レバーがディスク内周側に
移動して、ディスクを上部爪と下片との間の定位置に載
置する。
【0023】請求項5に記載のディスクチャッキング機
構は、操作体が保持レバーに直接に第1の位置から第2
の位置に復帰させる下方向への押圧力を加える、すなわ
ち、間接部材を介さないで押圧力を加える。また、複数
の操作体が一体的に構成されており、複数個の操作体の
うち最低1個が押圧されることで全ての操作体を下方向
に移動させる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1から図3は本実施の形態のディスクチ
ャッキング機構の構造を示すもので、図1は本発明のデ
ィスクチャッキング機構の外観斜視図、図2は同ディス
クチャッキング機構の構造の分解斜視図、図3は同ディ
スクチャッキング機構の構造を示す側面断面図である。
【0026】図1から図3において1はディスク、2は
積載面2aを有するターンテーブルであり、その上面中
央部に略円筒状のセンターハブ2bが設けられている。
そのセンターハブ2bの外周縁部には、クランプアーム
(ディスク保持レバー)3の一端が突出する開口を有す
るクランプアーム収納部2cと、収納部2cの横に回動
用ストッパー2dが形成され、センターハブ上面に解除
機構5の一部である解除ボタン5aが露出する開口を有
する解除機構収納部2eが設けられている。解除機構収
納部2eの内部には上支持面2g及び溝2fが設けら
れ、この溝2f内に解除機構5の円弧部材5cが上下動
可能に配置される構成となっている。
【0027】3は支点3dを中心として上下回動可能で
かつターンテーブル回転中心方向へスライド移動可能に
取り付けられたクランプアームであり、支点3dを中心
とするテーパー部3fを備えた上部爪3aと下片3bと
によって略コ字状に構成され、他端にクランプアーム3
を2通りの位置で保持できるようにする上下2箇所の斜
面3e及び突起部3fが受け片3cによって構成されて
いる。なお略コ字状を成す一端は、クランプアーム3の
下方向への回動終了位置(第1の位置)において上部爪
3aと下片3bがクランプアーム収納部2cの開口より
突出し、上方向への回動終了位置(第2の位置)におい
て下片3bのみがクランプアーム収納部2cの開口より
突出する構成となっている。
【0028】4はスリーブであり、クランプアーム3を
第1の位置と第2の位置にそれぞれ押圧力によって保持
するための支持アーム4aと、クランプアーム3の支点
3dの軸の下面を支持する下支持面4cと、クランプア
ーム3を内側方向に移動できるようにするために設けら
れたガイド4bとによって構成されている。
【0029】5はセンターハブ2b内部に上下動可能に
配置された解除機構(クランプ解除機構)であり、ター
ンテーブル2のセンターハブ2b上部に露出する解除ボ
タン5a(操作体)と、クランプアーム受け片に対して
下方向に押圧を加えクランプアームを第1の位置から第
2の位置に強制的に移動させるための押圧片5bと、円
弧部材5cで一体的に構成されている。
【0030】各構成部品の詳しい配置を図4に基づいて
説明する。
【0031】図4において、(a)はスリーブ4とクラ
ンプアーム3の位置関係図、(b)はスリーブ4とクラ
ンプアーム3と解除機構5の位置関係図、(c)はディ
スクチャッキング機構の外観斜視図、(d)はディスク
チャッキング機構の要部の側面断面図、(e)はターン
テーブル2とクランプアーム3の支点3dの軸とスリー
ブ4の位置関係を示す簡略図である。
【0032】図4(c)に示すように、クランプアーム
3及びスリーブ4及び解除機構5はターンテーブル2の
センターハブ2b内部に配置される。解除機構5はター
ンテーブル2の解除機構収納部2eに配置され、図4
(b)に示すようにクランプアーム3の上に位置する。
クランプアーム3は、図4(a),(c)に示すよう
に、ターンテーブル2とスリーブ4の間に配置され、図
4(d)、(e)に示すようにクランプアーム3の支点
3dの軸がターンテーブル2のセンターハブ2b内部の
上支持面2gとスリーブ4の下支持面4cとの間に保持
されている。またスリーブ4には下支持面4cの中心方
向に向かってガイド4bが設けられており、クランプア
ーム3の支点3dの軸がガイド4bに沿って内側方向に
スライド移動できるようになっている。
【0033】尚、ターンテーブル2のクランプアーム収
納部2cの開口は120度間隔で3箇所形成され、それ
ぞれにクランプアーム3が上下回動可能に取り付けられ
ている。同様に解除機構収納部2eの開口も120度間
隔で3箇所形成されており、それぞれに解除機構5の一
部である解除ボタン5aが開口より露出している。
【0034】以下、上記のように構成されたディスクチ
ャッキング機構の動作について、まずターンテーブル2
へのディスク1の装着について説明する。
【0035】図5は本ディスクチャッキング機構のディ
スク装着過程を示す側面断面図であり、図5(a)はデ
ィスク装着前、(b)はディスク装着途中、(c)はデ
ィスク装着後をそれぞれ示している。図6は同ディスク
チャッキング機構のディスク装着過程の要部を示す側面
断面図であり、図6(a)はディスク装着前、(b)は
ディスク装着途中、(c)はディスク装着後をそれぞれ
示している。
【0036】ターンテーブル2にディスク1が装着され
る前は、クランプアーム3の下片3bがクランプアーム
収納部2cの開口より突出した状態となっており、クラ
ンプアーム3は受け片3cの上側斜面3eへの支持アー
ム4aの外側方向への押圧力によって第2の位置に保持
されている。
【0037】この状態において、ディスク1の内周をセ
ンターハブ2bの外周をもって積載するとディスク1内
周縁の下面はクランプアーム収納部2cの開口より突出
した下片3bの上面に接触する。この接触状態において
ディスク1を下方向に押圧するとその押圧力によってク
ランプアーム3の略コ字状に形成された一端がクランプ
アーム3の受け片3cの上側斜面3eに対する支持アー
ム4aの外側方向への押圧力に抗して支点3dを中心に
下方向に回動する。
【0038】尚、ディスク1の押圧力は下片3bに対し
て下方向に加わっており、またクランプアーム3は支持
アーム4aの押圧力で外側方向に付勢されているため、
この動作中においてクランプアーム3が内側方向に移動
することは無い。
【0039】そして、その回動に伴い上部爪3aの下面
がディスク1内周縁の上面に位置され、クランプアーム
3が第1の位置に移動すると、クランプアーム収納部2
cの開口より下片3bと上部爪3aが突出し、その下片
3bと上部爪3aとの間にディスク1の内周を保持した
状態となる。このとき、受け片3cと支持アーム4aと
の接触点は突起部3fを越えて下斜面3eとなり、支持
アーム4aはクランプアーム3を上方向及び外側方向へ
押圧するようになるため、クランプアーム3はこの第1
の位置に確実に保持される。このようにして、クランプ
アーム3の上部爪3aの下面がディスク1内周縁の上面
に接触することによって、ディスク1がターンテーブル
2の積載面2aに押圧保持され、ディスク1の装着が完
了する。
【0040】尚、解除機構5はターンテーブル2内に上
下動自在に配置されており、このディスク1装着の一連
の過程においてディスク1装着動作を妨げる事は無い。
【0041】次に、ターンテーブル2に装着されたディ
スク1の解除動作について説明する。
【0042】図7は本ディスクチャッキング機構のディ
スク解除過程を示す側面断面図であり、図7(a)はデ
ィスク装着状態、(b)はディスク解除途中、(c)は
ディスク解除後をそれぞれ示している。図8は同ディス
クチャッキング機構のディスク解除過程の要部を示す側
面断面図であり、図8(a)はディスク装着状態、
(b)はディスク解除途中、(c)はディスク解除後を
それぞれ示している。
【0043】ディスク1をクランプアーム収納部2cの
開口より突出した、ターンテーブル2のセンターハブ2
b内部の上支持面2gとスリーブ4の下支持面4cとの
間に支点3dの軸を保持されているクランプアーム3の
上部爪3aの下面によってターンテーブル2の積載面2
aに押圧保持している状態において、解除ボタン5aを
押圧して下方向に移動させると、その移動に伴い押圧片
5bがクランプアーム3多端の受け片3c上面に接触
し、その後の下方向への移動によって受け片3cが支持
アーム4aの押圧力に抗して支点3dを中心として下方
向に回動する。
【0044】この回動により、受け片3cと支持アーム
4aとの接触点は突起部3fを越えて下斜面3eから上
斜面3eとなり、支持アーム4aはクランプアーム3を
下方向及び外側方向へ押圧する。
【0045】一方、クランプアーム3一端の上部爪3a
と下片3bも、上記受け片3cの回動に伴い、支点3d
を中心として上方向に回動する。そして、上部爪3a下
面によるディスク1のターンテーブル2の積載面2aへ
の押圧保持が解除されると共に、下片3bの上面先端が
ディスク1内周縁部の下面に接触し、その後の上方向へ
の回動に伴ってディスク1が上方向に押し上げられる。
このとき、上部爪3aが上方向への回動に伴いターンテ
ーブル2のセンターハブ2bのクランプアーム収納部2
cに収納されることからディスク1は何等抵抗なく上方
向に放出される。
【0046】そしてクランプアーム3が第2の位置に移
動されると支持アーム4aの押圧力が受け片3cの上部
斜面3eに対して作用し、下片3bがクランプアーム収
納部2cより突出した状態で保持された状態となる。
【0047】尚、本ディスクチャッキング機構では、上
記したように解除ボタン5a(操作体)と押圧片5bと
は円弧部材5cで一体的に構成されているため、解除ボ
タン5aの1つのみを押圧した場合でも、円弧部材5c
全体が下方に移動して全ての解除ボタン5aが押圧され
たのと同様の効果を発揮する。
【0048】以上説明したように、本ディスクチャッキ
ング機構ではクランプアーム3は、ディスク1の搭載時
には第1の位置に配置され、ディスク1を搭載していな
い場合には第2の位置に配置されるが、ディスク1をこ
のディスクチャッキング機構から無理に抜き取ったり他
のトラブルが発生したときには、クランプアーム3の1
つ以上がディスク1を保持することなく第1の位置に配
置されるようなことが起こる可能性がある。以下、この
場合におけるディスク1の装着過程について説明する。
【0049】図9は本ディスクチャッキング機構におけ
るディスク装着過程の要部を示す側面断面図であり、図
9(a)は同ディスクチャッキング機構のディスク装着
前、(b)、(c)はディスク装着途中、(d)はディ
スク装着後をそれぞれ示している。
【0050】ターンテーブル2のセンターハブ2b内部
の上支持面2gとスリーブ4の下支持面4cとの間に支
点3dの軸を保持されたクランプアーム3の略コ字状に
形成された一端がディスク1を保持することなく第1の
位置に保持されているとき、クランプアーム収納部2c
の開口からは上部爪3aと下片3bが突出した状態とな
っている。このときクランプアーム3は受け片3cにの
下部斜面に支持アーム4aの押圧力を受け、支点3dを
中心として下方向へ付勢されており、下片3bの下面が
ターンテーブル2の回動用ストッパー2dに接触するこ
とによって回転が規制されてクランプアーム3が保持さ
れている。
【0051】この状態において、ディスク1の内周をセ
ンターハブ2bの外周をもって積載すると、図9(a)
に示すように、ディスク1の内周下縁はクランプアーム
収納部2cの開口より突出した上部爪3aの上面テーパ
ー部3fに接触する。この接触状態においてディスク1
を下方向に押圧すると、図9(b)に示すように、その
押圧力によって、ターンテーブル2のセンターハブ2b
内部の上支持面2gとスリーブ4の下支持面4cとの間
に支点3dの軸を支持されて保持されているクランプア
ーム3が支持アーム4aの押圧力に抗して、クランプア
ーム3の支点3dの軸がスリーブ4のガイド4bに沿っ
て内側方向にスライド移動する。そして、その移動に伴
って上部爪3aが内側方向にスライド移動し、ディスク
1をさらに下方向へ押圧することによってディスク1内
周下縁と上部爪3aの上面テーパー部3fとの接触が解
除され、図9(c)に示すように、ディスク1の内周面
と上部爪3aの先端が接触した状態となったとき、クラ
ンプアーム3に働いていた力が現状以上に加わらなくな
り、クランプアーム3の内側方向への移動が停止され、
この停止状態においてディスク1を下方向に押圧するこ
とによってディスク1がその内周面を上部爪3aの先端
に擦りつつ、下方向に移動する。
【0052】そしてディスク1の下方向への押圧によっ
てディスク1の内周面とクランプアーム3の上部爪3a
の先端との接触状態が解除され、上部爪3aの先端がデ
ィスク1内周上縁よりも上方に位置したとき、クランプ
アーム3への内側方向の押圧力が解除される一方、クラ
ンプアーム3の受け片3cに対する支持アーム4aの押
圧力によってクランプアーム3の支点3dの軸がスリー
ブ4のガイド4bに沿って外側方向にスライド移動す
る。
【0053】そして、その移動に伴い図9(d)に示す
ようにクランプアーム3が第1の位置に移動し上部爪3
aがディスク1内周縁上面をターンテーブル2の積載面
2aに押圧保持することにより、ディスク1がターンテ
ーブル2に装着される。
【0054】従って、上記のようなディスクチャッキン
グ機構によれば、クランプアーム3が第1の位置又は第
2の位置にあるときに関係なく、クランプアーム3にデ
ィスク1を保持していないときには、所定のディスク装
着動作によってディスク1をターンテーブル2の積載面
2aに押圧保持することができ、かつディスク1装着時
に解除ボタン5aを下方向に押圧操作することによりデ
ィスク1を解除することができる。
【0055】尚、本実施の形態の説明(図1から図9)
では、クランプアーム3が第1の位置に保持されている
状態においては解除ボタン5aがターンテーブル2のセ
ンターハブ2b上面より突出した構成となっているが、
図10(a)、(b)のように解除ボタン5a上面がセ
ンターハブ2bの上面と同一面、又は下位置に位置する
よう解除機構を構成しても同様の操作にてディスク1を
ターンテーブル2の積載面2aより解除することができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、下片を
直接押圧することでディスクを上部爪と下片との間にチ
ャッキングできるため操作性が良い。さらに、解除ボタ
ンを押圧しディスク保持レバーを第1の位置から第2の
位置に強制的に復帰させ、ディスクに応力を加えること
なくターンテーブルより解除することで、ディスク解除
時のディスクの反り、破損を防止できる。
【0057】また、支持アームによる押圧力の方向を、
クランプアームの受け片の上下の斜面によって、ディス
クが第1の位置にあるか第2の位置にあるかによって変
化させるため、ディスクの装着及び解除に直接関係する
付勢手段を複数用いる必要がなくなる。
【0058】さらに、クランプアームが第1の位置に保
持されているときに、支持アームからの押圧力によりク
ランプアームがディスク外周側に付勢される構成となっ
ているため、ディスクを揺らぎ無く安定に保持すること
が可能となる。
【0059】また、クランプアームが第1の位置に保持
されているときにディスクの内周縁によって上部爪を下
方向に押圧すると、その押圧力によってクランプアーム
がスリーブに設けられたガイドに沿ってディスク内周側
に移動させるため、ディスクをクランプアームにより挟
持させることができる。このため、トラブル等によりク
ランプアームがディスクを保持することなく第1の位置
に移動した場合においても、ディスクをターンテーブル
に装着することができ、ディスク保持レバーが複数あっ
て第1の位置と第2の位置とがあって混合している場合
においてもディスクをターンテーブルに装着することが
できる。
【0060】さらに、解除機構の解除ボタンをクランプ
アーム上方に配置し、解除ボタンに加えられる押圧力を
ディスク保持レバーの受け片に直接加えることで、押圧
力を伝達する間接部材を別途設ける必要がなくなり、部
品点数を削減することができる。又、複数のクランプア
ームと同数個設けられた解除ボタンをターンテーブルの
溝内に配置された円弧部材と一体的に形成することで、
センターハブ上部に露出した複数個の解除ボタンのうち
最低1個を押圧することで全てのディスク保持レバーを
第1の位置から第2の位置に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクチャッキング機構の外観を示
す斜視図である。
【図2】本発明のディスクチャッキング機構の構造を示
す分解斜視図である。
【図3】本発明のディスクチャッキング機構の構造を示
す側面断面図である。
【図4】本発明のディスクチャッキング機構の各部品の
配置を示す斜視図と側面断面図である。
【図5】本発明のディスクチャッキング機構におけるデ
ィスク装着過程を説明する側面断面図である。
【図6】本発明のディスクチャッキング機構におけるデ
ィスク装着過程を説明する側面断面図である。
【図7】本発明のディスクチャッキング機構におけるデ
ィスク解除過程を説明する側面断面図である。
【図8】本発明のディスクチャッキング機構におけるデ
ィスク解除過程を説明する側面断面図である。
【図9】本発明のディスクチャッキング機構におけるデ
ィスク装着過程の他の例を説明する要部側面断面図であ
る。
【図10】本発明のディスクチャッキング機構の他の構
造を示す側面断面図である。
【図11】第1の従来例であるディスクチャッキング機
構の構造を示す側面断面図である。
【図12】第2の従来例であるディスクチャッキング機
構の構造を示す側面断面図である。
【図13】第2の従来例であるディスクチャッキング機
構のディスク装着後を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ターンテーブル 3 クランプアーム 3a 上部爪 3b 下片 3c 受け片 3e 斜面 4 スリーブ 4a 支持アーム 4b ガイド 5 解除機構 5a 解除ボタン 5c 円弧部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心孔の形成されたディスクをターンテ
    ーブル上に載置して、該ターンテーブルと共に回転せし
    めるディスクチャッキング機構において、 前記ディスクの装着時に上方向からディスク内周縁を押
    圧する上部爪及び下片を有し、ディスク載置位置である
    第1の位置とディスク載置待機位置である第2の位置と
    の間を上下方向に回動できるよう前記ターンテーブルの
    中心部に設けられた複数の保持レバーと、 該保持レバーを弾性的に押圧して、該保持レバーを第1
    の位置と、第2の位置において保持するレバー保持手段
    と、 ディスク脱着時に、前記保持レバーを第1の位置から第
    2の位置に強制的に回動せしめるクランプ解除機構と、
    を備えてなることを特徴とするディスクチャッキング機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスクチャッキング
    機構において、 前記保持レバーは、第1の位置,第2の位置にあると
    き、それぞれ第1押圧面,第2押圧面において前記レバ
    ー保持手段と接触するよう形成されており、 第1押圧面及び第2押圧面はそれぞれ前記レバー保持手
    段からの押圧力を第1の位置の保持方向,第2の位置の
    保持方向に向ける斜面であることを特徴とするディスク
    チャッキング機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のディス
    クチャッキング機構において、 前記保持レバーは、前記レバー保持手段から第1押圧面
    への押圧力により、ディスク外周側に付勢されるよう形
    成されてなることを特徴とするディスクチャッキング機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のディスクチャッキング機構において、 前記保持レバーは、前記保持レバーが第1の位置にある
    ときに、前記上部爪に対する下方への押圧により、ディ
    スク内周側に移動するよう形成されてなることを特徴と
    するディスクチャッキング機構。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のディスクチャッキング機構において、 前記クランプ解除機構は、前記保持レバーを直接下方に
    押圧することにより前記保持レバーを第1の位置から第
    2の位置へ強制的に回動させるよう形成された、前記保
    持レバーと同数の操作体を有しており、 該複数の操作体は、一体的に形成されてなることを特徴
    とする請求項1に記載のディスクチャッキング機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000065589A1 (en) * 1999-04-23 2000-11-02 Sony Computer Entertainment Inc. Optical disk device
US6680896B2 (en) * 2000-09-14 2004-01-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Medium attaching device and disk drive apparatus

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