JPH0723025Y2 - 交流出力併合溶接発電機 - Google Patents

交流出力併合溶接発電機

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JPH0723025Y2
JPH0723025Y2 JP1985183549U JP18354985U JPH0723025Y2 JP H0723025 Y2 JPH0723025 Y2 JP H0723025Y2 JP 1985183549 U JP1985183549 U JP 1985183549U JP 18354985 U JP18354985 U JP 18354985U JP H0723025 Y2 JPH0723025 Y2 JP H0723025Y2
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winding
welding
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恒信 小倉
俊宏 都築
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、交流出力併合溶接発電機、特に固定子のスロ
ットへ不均等な導体数の単相交流出力巻線を挿入し、凸
極界磁回転型発電機の回転子に界磁巻線を巻線しない対
の補極を設け、溶接時における単相交流電圧の電圧変動
を少なくすると共にその出力波形の歪みを改善する交流
出力併合溶接発電機に関するものである。
(従来の技術) 溶接出力と交流出力との同時使用が可能なエンジン駆動
発電機が出現するに至っている。エンジン出力が溶接出
力のためだけには十分にあるが、溶接出力と交流出力分
との両者を出力するには足りない場合の交流出力併合溶
接発電機においては、溶接出力特性の安定性及び交流出
力の電圧変動を少なくするため、またその他の理由によ
り磁気回路の鉄心を飽和した点に設定するのが、一般的
である。
従来の溶接時における交流出力の電圧変動を少なくする
ものとして、第12図、第13図に示された構造の発電機が
提案されている。
第12図において、固定子51に2極巻きの交流出力巻線52
と6極巻きの溶接用巻線53とが巻回されている。また回
転子54の外周部には主界磁巻線55を巻回する1対の切欠
き56及び制御界磁巻線57を巻回する2対の切欠き58が設
けられている。隣接する切欠き56と切欠き56との間に突
極型主磁極が形成され、且つ隣接する切欠き58と58との
間に突極型制御極60が形成される構造の回転子54であ
る。
また第13図において、固定子61には第12図のものと同様
に2極巻きの交流出力巻線62と、6極巻きの溶接用巻線
63とが巻回されている。回転子65はその断面が略十字状
に形成されて分割され、該回転子65の一方の対向する切
欠き66a,66aにのみ界磁巻線67が巻回され、他方の対向
する切欠き66b,66bには巻回されていない構造である。
(考案が解決しようとする問題点) 第12図、第13図に示された発電機について溶接用巻線5
3,63を6相半波整流接続した溶接出力の外部負荷特性
は、第6図図示の破線の如くなり、従来の交流出力併合
溶接発電機は所要の垂下特性が得られず、まや短絡電流
が大きいので6相半整流方式に適応しない欠点があっ
た。なおこの場合、3相全波の形で使用される。即ち、
3相全波整流方式の場合には2つの相の巻線が直列にな
りかつ電圧が2倍とはならず、かつ整流器が直列となる
ことから救われるが、6相半波整流方式の場合には短絡
電流が大となる。
本考案は上記の欠点を解決することを目的としており、
6極を基本にした回転子であって、その中心部に設けら
れている1対の補極に界磁巻線を巻回しない構造で、溶
接用巻線に溶接電流が流れたとき溶接用巻線の電機子反
作用に基づき上記補極の極性が無負荷の時の極性と比べ
て反転することにより単相交流出力電圧の低下を補償
し、同時に溶接出力の垂下を大きくして過大な短絡電波
が流れないように配慮して6相半波整流方式が可能で、
かつ単相交流出力波形の歪みの少ない交流出力併合溶接
発電機を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) そしてそのため本考案の交流出力併合溶接発電機は1周
分の全スロットに分散して電気角で60度ずつずれた6極
構成の6極巻きに巻回されている溶接用巻線と、1周分
の全スロットに2つの巻線群をつくるよう2極巻きに巻
回されている単相交流出力巻線とを有する固定子と、 凸極型界磁回転子と を備えたエンジン駆動の交流出力併合溶接発電機におい
て、 固定子側にあっては、単相交流出力巻線が巻回されてい
るスロットのうちで、当該単相交流出力巻線に流れる電
流がある時点で一方向に向かう導体群が挿入されている
第1のスロット群と、当該単相交流出力巻線に流れる電
流が上記ある時点で他方向に向かう導体群が挿入されて
いる第2のスロット群とにおいて、各スロット群内で中
央部分位置を占めるスロットには挿入する当該単相交流
出力巻線の導体数を多く集中させると共に、当該中央部
分位置のスロットから離れるにつれ挿入されるべき導体
数を少なくした形態の巻線構造とされ、 凸極型界磁回転子側にあっては、十字形状にもうけられ
て夫々が界磁巻線によって励磁されて、N極、N極、S
極、S極となる4つの磁極をもつと共に、当該N極とな
る磁極とN極となる磁極との間、およびS極となる磁極
とS極となる磁極との間に、夫々界磁巻線が巻回されな
い補極がもうけられてなり、 該補極は上記溶接用巻線からの出力が無負荷時において
両隣の磁極に巻回された界磁巻線により両隣の磁極の極
性と相異なる極性の磁極となって、上記4つの磁極と組
になって、N極、S極、N極、S極、N極、S極となる
構造とされ、 かつ溶接用巻線に溶接電流が流れたとき、溶接用巻線か
らの電機子反作用により上記補極の極性が反転し、上記
4つの磁極と組になって、N極、N極、N極、S極、S
極、S極となる構造とされる ことを特徴としている。以下図面を参照しつつ説明す
る。
(実施例) 第1図、第2図は本考案の回転子及び磁極の極性説明
図、第3図は溶接用巻線の電機子反作用の起磁力による
磁束分布説明図、第4図は6相半波整流型溶接出力を備
えた交流出力併合溶接発電機の回路構成例、第5図は3
相全波整流型に構成されている場合の溶接用巻線の接続
図、第6図は本考案に係わる交流出力併合溶接発電機の
溶接出力外部特性曲線、第7図は本考案に係わる交流出
力併合溶接発電機の交流出力外部特性曲線、第8図
(A),(B)、第9図(A),(B)は単相交流出力
波形の一例(溶接巻線は3相の場合)、第10図は第8図
(A),(B)に示される波形のときの各電機子巻線の
一実施例、第11図は第9図(A),(B)に示される波
形のときの各電機子巻線の一実施例を示している。また
第14図および第15図は夫々第10図および第11図に対応す
る所の6相半波整流を行う場合の電機子巻線の一実施例
を示す。
第1図、第2図において、回転子1には溝2ないし7が
設けられ、回転子1の中心部にはシャフト8が取り付け
られている。溝4と5及び溝6と7によって補極9及び
10が形成されている。溝4と2との間に界磁巻線が巻回
され、同図図示の方向に流れる磁界電流により磁極11は
N極が発生する。以下同様に、溝2と6との間に巻回さ
れた界磁巻線により磁極12はS極となり、溝7と3との
間に巻回された界磁巻線により磁極13はS極となり、溝
3と5との間に巻回された界磁巻線により磁極14はN極
となる。
補極9,10にはいずれも界磁巻線が巻回されていないが、
発電機の負荷状態によって次の様に磁化されている。す
なわち第1図は溶接出力が無負荷時の極性を示してお
り、N極の磁極11、図示されていない固定子と該磁極11
との間隙、固定子、該固定子と補極9との間隙及び補極
9で構成される磁気回路により、またN極の磁極14、図
示されていない固定子と該磁極14との間隙、固定子、該
固定子と補極9との間隙及び補極9で構成される磁気回
路により、該補極9はS極に磁化される。同様の理由に
よって、該補極9と対をなす補極10はN極に磁化され
る。従って、第1図に示される回転子1は交互に異極を
有する6極の回転子となっている。
一方、第2図は溶接出力が負荷時の極性を示しており、
発電機に溶接電流が流れることにより電機子反作用が生
じる。該電機子反作用に基づく起磁力により、後の第3
図で説明する理由により、補極9はN極に磁化され、ま
た補極10はS極に磁化される。すなわち大きな溶接電流
が電機子に流れることにより、電機子反作用による起磁
力で補極9,10の極性が夫々反転させられる。これにより
第2図の回転子1は3つの連続するN極と3つの連続す
るS極との実質上2極の凸極型回転子となり、即ち連続
する3つのN極間の2つの凹所や、連続する3つのS極
間の2つの凹所での極は凹所に対応するものであること
から無視されて実質上2極の凸極型回転子となり、見掛
け上2極回転子となる。従って単相交流出力巻線は、該
2極回転子によって励磁される形となり、溶接電流が流
れることにより降下する傾向にあった単相交流電圧は、
その降下分が補償されるようになる。一方、6相半波整
流型となるようもうけられている溶接用巻線の側に対し
ては、当該6相の巻線に見合うように6極の構成となっ
ていた回転子1が上記電機子反作用のために2極の構成
となってゆくことから、6相の1つ1つの巻線20ないし
25内に回転子1の1回転を1周期とする電圧が誘起され
る形となる。このため当該各巻線と交差する磁束の時間
変化が小さくなって、1つ1つの巻線内に誘起される電
圧は、回転子が6相の構成になっていた場合にくらべて
低下する。即ち第6図図示実線の特性のように、溶接用
の電流が増加するにつれて出力電圧が低下する。(点線
の場合にくらべて)。勿論無負荷時には回転子が6相構
成に見えるので、無負荷電圧が大となって点孤を生じや
すくしている。
また単相交流出力巻線の側に対しては、回転子が6極の
構成を保っている場合には、回転子の1回転に対応し
て、後述する第9図(A)に典型的に現れているように
第3高調波成分が含まれた波形となっているが、回転子
が2極の構成になるにつれて上記第3高調波成分が消失
してゆく形となる。このために、溶接用の電流の増大に
よって単相交流出力の電圧が非所望に低下することが防
がれる。したがって、第7図図示の如き所望される定電
圧特性に近い特性が得られる。
なお、第7図図示の定電流特性は単相交流出力に対して
定電流特性を与えるように制御した場合に得られるもの
である。
第3図は溶接用巻線(3相全波整流の場合)の電機子反
作用の起磁力による磁束分布説明図であり、U相電流が
ピーク時で溶接出力が短絡付近における電機子反作用に
よる起磁力と回転子の各極の位置とが描かれている。回
転子1の磁極が第3図図示の位置にあるとき、電機子反
作用による起磁力がピークとなる。そして第3図からも
明らかな様に、第1図、第2図に示された補極9,10は固
定子に設けられた溝#34,#16の近傍に位置している。
その位置にあるときに、ピークにあるU相電流から最大
の電機子反作用を受ける。従って補極9のS極は反作用
起磁力によって反対方向に磁化作用を受ける。なお磁極
が第3図に示される状態とは異なる位置、例えば補極9
が溝#27の近傍に位置している状態の下では、第3図図
示からみて補極9がS極となる作用を受けるように見え
るが、当該溝#27の近傍に位置する状態のときにはU相
電流が小になっており、電機子反作用の影響が殆どな
く、上記S極となる作用を受けることは少ない。
同様に補極10のN極も第3図図示の状態の下で反作用起
磁力によって反対方向に磁化作用を受ける。すなわち上
記説明の如く、見掛け上磁極14,9,11は共にN極、磁極1
2,10,13は共にS極の2極回転子に変換する。
この説明はU相の電流がピーク時について説明したが、
他の相、V,W相の場合も全く同様であり、各補極9,10の
極性が反転させられ、回転子1は、見掛け上N,Sの2極
回転子となる。
第4図は6相半波整流型溶接出力を備えた交流出力併合
溶接発電機の回路構成例を示しており、同図において、
20ないし25は溶接用巻線、26は整流ダイオード、27はリ
アクタ、28は溶接出力端子、29は単相交流出力巻線、30
はブレーカ、31は単相交流出力端子、32は自励出力巻
線、33は整流ダイオード、34は半固定抵抗、35は可変抵
抗、36は界磁巻線、37はスリップリングを表している。
界磁巻線36に界磁電流が流れることにより、溶接用巻線
20ないし25にそれぞれ起電力が発生し、整流ダイオード
26でそれぞれ整流され6相半波の直流電圧が溶接出力端
子28に発生する。該溶接出力端子28から溶接出力を取り
出すと、第6図の実線で示された溶接出力外部特性曲線
が得られる。第6図において点Aは本考案に係わる交流
出力併合溶接発電機の短絡電流を示し、発電機全体とし
ての力率は遅れ0.5以下である。一方破線は従来の溶接
発電機6相半波整流時における外部特性曲線を示してお
り、短絡電流が大きく、6相半波整流型で溶接すること
は困難であることを表している。
また本考案に係わる交流出力併合溶接発電機で溶接出力
端子28から溶接負荷を接続しているときの交流出力外部
特性曲線が第7図に示されている。第7図から明らかな
様に電圧変動率が極めて小さい。これは上述した如く、
溶接負荷による補強の極性が反転化し、2極回転子とな
って単相交流出力巻線29に対しては増磁作用をもたらす
ことに起因する。
なお第4図において、可変抵抗35は溶接出力電流の調整
を行うものであり、半固定抵抗34は最大溶接出力を定め
るためのものである。
第5図は、第4図の2点鎖線部分の6相半波整流型の溶
接出力に換え、3相全波整流型の溶接出力を得る溶接用
巻線の接続図を示している。同図において38はスター結
線された3相の溶接用巻線、39は3相全波整流ダイオー
ドである。
第5図に示された3相全波整流型の場合に各相の溶接用
巻線に溶接電流が流れることにより、第3図を参照して
説明した如く回転子1に設けられた補極9,10の極性が反
転させられ、溶接時における単相交流電圧の電圧変動率
が小さくなるが、6相半波整流型の場合でも第3図図示
の場合と同様に補極9,10の極性が反転させられることに
変わりはない。
尚、補極9,10の幅及び該補極9,10と固定子との空隙を適
当に選定することにより、単相交流出力に溶接時の影響
を及ぼさないようにすることもできる。
ところで、このように溶接時における単相交流電圧の電
圧降下が抑制される固定子側の電機子巻線は、第10図に
示された如き巻線の巻き方で巻かれている(溶接用巻線
は3相全波の場合で示されている)。すなわち、第10図
において、各巻線の数字は該当するスロットに挿入され
る導体数を表している。即ち、第10図で言えば、単相交
流出力巻線29に関して、スロット#1とスロット#18と
にまたがるように導体を12回巻回し、その末尾から次い
でスロット#2とスロット#17とにまたがるように導体
を8回巻回し、以後同様に巻回してゆくようにする。単
相交流出力巻線29では巻線が挿入されるべきスロット、
すなわちスロット番号13ないし24及びスロット番号31な
いし36と1ないし6の2個スロット群において、各スロ
ット群の中央部分のスロットには他のスロットよりも多
くの導体数が挿入される。つまりスロット番号13ないし
24のスロット群においてはスロット番号18,19に12本の
導体数が挿入され、スロット番号31ないし36とスロット
番号1ないし6で構成されるスロット群においてはスロ
ット番号1,36に12本の導体数が挿入される。そしてこれ
らの最も多い導体数が挿入されたスロットから離れるに
つれ、各スロットに挿入される導体数は少なくなるよう
な巻線構造が採られる。この巻線構造を採るのは単相交
流出力波形を良くするためであり、単相交流出力波形が
良くなるのは次の理由による。すなわち、第1図ないし
第3図で既に説明した如く、回転子1には同極となる磁
極11と14及び磁極12と13との中心部に界磁巻線のない補
極9,10がある。このため、溶接負荷が無負荷時には、回
転子を6極構成に見せている補極9,10のために第3高調
波成分によりピーク値が低下する傾向が現れる。即ち、
補極9,10の存在のために、2極構成であることが望まれ
る単相交流出力の側に対しては歪みが生じた磁極となっ
ている。この歪みを有する磁界を補正すべく第10図図示
の単相交流出力巻線29の如く電圧波形が最大となるべき
部分のスロット位置、すなわち電気角で90°及び270°
の位置に該当するスロット番号18と19及びスロット番号
1と36とに単相交流出力巻線29の導体数を他のスロット
に挿入される導体数より多く挿入することによって上記
界磁の歪みが補われ、単相交流出力波形が改善される。
回転子が上述の如く2極構成に近づくにつれて、導体数
で補ったことによって逆にピーク値が大となる傾向とな
るが、極端でない限り、差し支えない。その一実施例が
第10図図示の巻線のときの第8図(A),(B)に示さ
れた単相交流出力波形である。第8図(A)は単相交流
負荷が無負荷であり、このときの歪み率は18.2%、第8
図(B)は単相交流負荷が定格負荷であり、このときの
歪み率は15.0%である。
第11図は単相交流巻線がほぼ均一に巻回された巻線図で
あって、この第11図で巻線された電機子のときの単相交
流出力波形が第9図(A),(B)に示されている(溶
接用巻線は3相全波の場合で示されている)。
第9図(A)は単相交流負荷が無負荷であり、このとき
の歪み率は30.8%、第9図(B)は単相交流負荷が定格
負荷であり、このときの歪みの率は27.8%である。
第8図(A),(B)と第9図(A),(B)とから明
らかな様に、単相交流出力巻線29が巻回されるべきスロ
ット群のうち、そのスロット群の中央部分のスロットに
導体数を最も多く挿入し、中央部分のスロットから離れ
るにつれ、挿入されるべき導体数を少なくする巻線構造
とすることによって、単相交流出力波形が約半分に改善
されることが判る。
第14図は、6相半波整流型の構成に対応する溶接用巻線
を巻回した場合の巻線の構成を示している。第14図と第
10図とは、第14図において、第10図図示の溶接用巻線U
相、溶接用巻線V相、溶接用巻線W相の各3個の巻線の
夫々において、(i)中性位置からタップを出して共通
の中性点Oに接続し、(ii)かつ両端に端子UとU′、
VとV′、WとW′とをもうけた形となっている点が異
なるだけである。
第15図も6相半波整流型の構成に対応する溶接用巻線を
巻回した場合の巻線の構成を示している。第15図と第11
図とは、第15図において、第11図図示の溶接用巻線U
相、溶接用巻線V相、溶接用巻線W相の各3個の巻線の
夫々において、(i)中性位置からタップを出して共通
の中性点Oに接続し、(ii)かつ両端に端子UとU′、
VとV′、WとW′とを設もうけた形となっている点が
異なるだけである。
(考案の効果) 以上説明した如く、本考案によれば、回転子に界磁巻線
が巻回されない補極を対で設け、溶接時に該補極の極性
を反転させ2極回転子へ変換させる構造及び単相交流電
圧が最大となる部分のスロット位置に単相交流出力巻線
の導体数を多く挿入し、該スロット位置から離れるにつ
れ導体数を少なくしてゆく巻線構造としたので、溶接時
における単相交流電圧の電圧変動率を小さくすることが
できると共にその出力波形の歪みを改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案に係わる回転子及び磁極の極性
説明図、第3図は溶接用巻線の電機子反作用の起磁力に
よる磁束分布説明図、第4図は6相半波整流型溶接出力
を備えた交流出力併合溶接発電機の回路構成例、第5図
は3相全波整流型に構成されている場合の溶接用巻線の
接続図、第6図は本考案に係わる交流出力併合溶接発電
機の溶接出力外部特性曲線、第7図は本考案に係わる交
流出力併合溶接発電機の交流出力外部特性曲線、第8図
(A),(B)、第9図(A),(B)は単相交流出力
波形図、第10図は第8図(A),(B)に示される波形
のときの各電機子巻線の一実施例、第11図は第9図
(A),(B)に示される波形のときの各電機子巻線の
一実施例、第12図、第13図は従来の交流出力併合溶接発
電機の説明図を示している。また第14図および第15図は
夫々第10図および第11図に対応する所の6相半波整流を
行う場合の電機子巻線の一実施例を示す。 図中、1は回転子、2ないし7は溝、9,10は補極、11な
いし14は磁極、20ないし25は溶接用巻線、26は整流ダイ
オード、27はリアクタ、29は単相交流出力巻線、32は自
励出力巻線、33は整流ダイオード、36は界磁巻線、38は
溶接用巻線、39は整流ダイオードを表している。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1周分の全スロットに分散して電気角で60
    度ずつずれた6極構成の6極巻きに巻回されている溶接
    用巻線と、1周分の全スロットに2つの巻線群をつくる
    よう2極巻きに巻回されている単相交流出力巻線とを有
    する固定子と、 凸極型界磁回転子と を備えたエンジン駆動の交流出力併合溶接発電機におい
    て、 固定子側にあっては、単相交流出力巻線が巻回されてい
    るスロットのうちで、当該単相交流出力巻線に流れる電
    流がある時点で一方向に向かう導体群が挿入されている
    第1のスロット群と、当該単相交流出力巻線に流れる電
    流が上記ある時点で他方向に向かう導体群が挿入されて
    いる第2のスロット群とにおいて、各スロット群内で中
    央部分位置を占めるスロットには挿入する当該単相交流
    出力巻線の導体数を多く集中させると共に、当該中央部
    分位置のスロットから離れるにつれ挿入されるべき導体
    数を少なくした形態の巻線構造とされ、 凸極型界磁回転子側にあっては、十字形状にもうけられ
    て夫々が界磁巻線によって励磁されて、N極、N極、S
    極、S極となる4つの磁極をもつと共に、当該N極とな
    る磁極とN極となる磁極との間、およびS極となる磁極
    とS極となる磁極との間に、夫々界磁巻線が巻回されな
    い補極がもうけられてなり、 該補極は上記溶接用巻線からの出力が無負荷時において
    両隣の磁極に巻回された界磁巻線により両隣の磁極の極
    性と相異なる極性の磁極となって、上記4つの磁極と組
    になって、N極、S極、N極、S極、N極、S極となる
    構造とされ、 かつ溶接用巻線に溶接電流が流れたとき、溶接用巻線か
    らの電機子反作用により上記補極の極性が反転し、上記
    4つの磁極と組になって、N極、N極、N極、S極、S
    極、S極となる構造とされる ことを特徴とする交流出力併合溶接発電機。
JP1985183549U 1985-11-28 1985-11-28 交流出力併合溶接発電機 Expired - Lifetime JPH0723025Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985183549U JPH0723025Y2 (ja) 1985-11-28 1985-11-28 交流出力併合溶接発電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985183549U JPH0723025Y2 (ja) 1985-11-28 1985-11-28 交流出力併合溶接発電機

Publications (2)

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JPS6291578U JPS6291578U (ja) 1987-06-11
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