JPH07230037A - 精密検査測定装置 - Google Patents

精密検査測定装置

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JPH07230037A
JPH07230037A JP2068994A JP2068994A JPH07230037A JP H07230037 A JPH07230037 A JP H07230037A JP 2068994 A JP2068994 A JP 2068994A JP 2068994 A JP2068994 A JP 2068994A JP H07230037 A JPH07230037 A JP H07230037A
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JP
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casing
stage
upper panel
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precision inspection
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JP2068994A
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Seiichi Nakajima
精一 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コスト低減、省スペースを図ることのできる
精密検査測定装置を提供する。 【構成】 ダウンフロー式のクリーンルーム41内に設
置されたレーザ顕微鏡39において、ケーシング55の
上部パネル40には複数個の通風口42、42、…が形
成されている。また、XYステージ24の側方および支
持基台26の下方にはファン53、54、54がそれぞ
れ接続された第1、第2の吸引口43a、44aが設置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダウンフロー式クリー
ンルームの内部に設置され、ステージ上に保持した試料
の精密検査や測定を行なう共焦点走査方式レーザ顕微鏡
等の精密検査測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体集積回路の製造に
あたっては、ウエハやマスクあるいはレチクルに描かれ
た微細なパターンの線幅を計測したり、それらの重ね合
わせ精度を検査する必要がある。従来においてはそのよ
うな計測、検査は光学顕微鏡を用いて行なっていたが、
近年においてはパターンの一層の微細化が進み線幅がサ
ブミクロンの領域に及んでおり、このため、共焦点走査
方式レーザ顕微鏡が光学顕微鏡に代わって採用されるよ
うになってきている。
【0003】共焦点走査方式レーザ顕微鏡は、その原理
図を図4(a)、(b)に示すように、レーザ発振器1
から出射させたレーザ光2をミラー3で反射させ、レン
ズ4で絞ってピンホール5を通した後、ビームスプリッ
タ6を透過させて対物レンズ7で収束させて試料(ウエ
ハやマスクあるいはレチクル)8に照射するようにし、
試料8の表面で反射したレーザ光を前記ビームスプリッ
タ6で反射させ、ピンホール9を通して光電子増倍管1
0で受光して増幅するようにしたものである。
【0004】このようなレーザ顕微鏡では、レーザ光の
焦点Fを(a)のようにパターン11の下(またはパタ
ーン11の上)の位置に合わせて固定し、スキャンコン
トローラ12により試料8をX軸方向にスキャンさせな
がらY軸方向にゆっくりと移動させていくと、(a)の
ようにビームスポットがパターン11の下を通過してい
るときは反射光はすべてピンホール9を通過するので光
電子増倍管10の出力は高くなるが、(b)のようにビ
ームスポットがパターン11上を通過しているときは反
射光はピンホール9の位置でフォーカスせず、反射光の
大部分がそのピンホール9により遮られるので光電子増
倍管10の出力は小さくなる。したがって、スキャンコ
ントローラ12によるスキャンに同期して光電子増倍管
10の出力に応じた輝度をテレビモニタ13上に順次描
いていくことにより、パターン11のイメージ14がテ
レビモニタ13に写し出され、その画像に基づいてパタ
ーン11の線幅の自動計測等を高精度で行なうことが可
能である。
【0005】以上の原理を用いた共焦点走査方式レーザ
顕微鏡(以下、レーザ顕微鏡と略す)の具体例を図5を
参照して説明する。図5は一例として示すレーザ顕微鏡
の装置構成図であって、これは、信号ケーブル21で相
互に接続された光学モジュール22とワークステーショ
ン23により構成されている。
【0006】光学モジュール22では、その主要構成機
器であるXYステージ24およびスキャナー25が防振
機能を有する支持基台26上に設置されるようになって
いる。すなわち、支柱27の上部に支持基台26がエア
サスペンション28を介して上下方向に変位可能に4点
で支持されて設けられ、その支持基台26上にXYステ
ージ24が設置され、XYステージ24上にはスキャナ
ー25が設置され、スキャナー25上に試料が真空吸着
によりチャックされて保持されるようになっている。前
記支持基台26は、天然石であるグラナイト(花崗岩)
を素材として用いてそれをソリッドな矩形板状に加工し
たものが一般に採用されている。そして、その支持基台
26は前記エアサスペンション28により支持されて常
に水平に保持されるようになっていて、これによりその
上面に設置されたXYステージ24およびスキャナー2
5を水平に保持するとともに、それらに対する外部振動
の伝播を防止するように構成されている。
【0007】また、スキャナー25の上方には、レーザ
ヘッド29から出射されるレーザ光を対物レンズ7で収
束してスキャナー25上の試料に照射するためのフォー
カス装置30が配置され、レーザヘッド29内には図3
に示した光学系が収容されている。また、レーザヘッド
29に隣接して、試料のレーザ照射位置付近の画像を撮
影するためのズームレンズ付テレビカメラ31が下方に
向けて配設されている。さらに、支持基台26の下方に
は、電気回路シャーシ32、試料をチャックするための
真空機器等の各種インジケータ33、レーザ用電源34
や、試料をハンドリングしてスキャナー25上にセット
するとともにそこから取り外すためのロボットの制御装
置等が設けられている。
【0008】一方、ワークステーション23には、操作
盤(キーボード)35、テレビモニタ36、プリンタ3
7、CPUを含む制御装置38が備えられ、前記光学モ
ジュール22をすべてこのワークステーション23から
操作できるようになっているとともに、テレビモニタ3
6にはレーザ光による観測画像とテレビカメラ31によ
る撮影画像および操作に必要なメニューなどが表示され
るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザ顕微
鏡は非常に微細なパターンの検査を行なうものであり、
塵埃が存在すると検査に悪影響を及ぼすため、クリーン
ルーム内に設置されて使用されるのが普通である。ま
た、クリーンルームには清浄度に応じて種々のクラスの
ものがあるが、半導体の微細化が進んだ近年ではダウン
フロー(天井から床面に向けて流れる気流)式のクリー
ンルームが最も一般的である。
【0010】ところが、レーザ顕微鏡にはXYステージ
24、スキャナー25、試料のハンドリングを行なうロ
ボット等の可動部があり、このような可動部では微細な
塵埃が発生することが避けられない。したがって、この
ようなものをクリーンルーム内に設置しても内部発塵に
より検査に悪影響が及んでしまうことになる。このた
め、必要に応じて検査を行なうのに十分な清浄度にまで
高めるため、レーザ顕微鏡をクリーンベンチ内に設置す
るようにしている。
【0011】しかしながら、レーザ顕微鏡をクリーンベ
ンチ内に設置する場合、クリーンベンチ自体のコストが
高いためレーザ顕微鏡の設置コストが高くなるととも
に、広い設置スペースを必要とするという問題があっ
た。
【0012】本発明は前記の事情に鑑みてなされたもの
であり、検査に悪影響を及ぼす可能性が高いこれら機器
の周辺、すなわちXYステージや支持基台の上面に溜ま
る塵埃を効率良く除去し得る精密検査測定装置の提供を
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の精密検査
測定装置は、ダウンフロー式クリーンルーム内で、ほぼ
密閉されたケーシングの内部に設けられたステージ上に
保持した試料の検査や測定を行なう精密検査測定装置で
あって、前記ケーシングの上部パネルに形成され、前記
クリーンルーム内において上方から下方に向けて流れる
気流をケーシングの内部に取り込んで、この気流を前記
ステージの方向に流通させるための通風口と、前記ケー
シング内部の下方に設置され、取り込んだ気流を吸引し
てケーシングの外部へ排出するための吸引口と、該吸引
口に接続されて該吸引口から気流を吸引するファンとを
具備してなることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2記載の精密検査測定装置
は、前記吸引口が前記ステージの側方と該ステージを支
持する支持基台の下方の2箇所に設けられたことを特徴
とするものである。
【0015】また、請求項3記載の精密検査測定装置
は、前記上部パネルの通風口が複数個形成されるととも
に、これら通風口のそれぞれを個別に開閉し得る蓋体が
設けられたことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項4記載の精密検査測定装置
は、前記ファンの送風量が調節可能とされたことを特徴
とするものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の精密検査測定装置においては、
ファンを作動させて吸引口からケーシング内の空気を吸
引することによってダウンフロー式クリーンルーム内に
おいて上方から下方に向けて流れる気流を上部パネルの
通風口を通してケーシング内部に取り込み、ケーシング
内部に上方から下方に向けステージの周辺を通って流れ
る気流ができると、ステージの周辺で発生する塵埃をそ
の気流にのせて吸引口からケーシングの外部に排出す
る。
【0018】また、請求項2記載の精密検査測定装置で
は、ステージの側方と支持基台の下方の2箇所に吸引口
が設けられているため、通風口からケーシング内部に取
り込まれた気流は、ケーシング上部から支持基台の下方
に向けて流れるとともに、ステージ周辺では側方に向け
て流れ、これらの気流にのせて塵埃を吸引口からケーシ
ングの外部に排出する。
【0019】また、一般にクリーンルーム内において
は、送風口との位置関係等の種々の条件により、個々の
場所によって気流の方向や風速が異なるものであるが、
請求項3記載の精密検査測定装置においては、設置場所
により異なる気流の状態に対応させて蓋体を用いて複数
個の通風口の開閉状態を変えることによって、ケーシン
グの内部を流れる気流の方向や風速をその場所に適する
ように調節することができる。
【0020】また、請求項4記載の精密検査測定装置に
おいては、ファンの送風量を変えることで吸引口からの
気流の吸引量を変えることができ、ケーシング内部の気
流の風速を調節することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の精密検査測定装置の一実施例
を図1ないし図3を参照して説明する。なお、本実施例
は精密検査測定装置としてレーザ顕微鏡に適用したもの
であるが、その詳細な構成については従来の技術として
説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0022】図1に示すように、レーザ顕微鏡39(精
密検査測定装置)はケーシング55に覆われ、その上部
パネル40には、クリーンルーム41内におけるダウン
フローF(気流)をレーザ顕微鏡39の内部に取り込む
ための通風口42、42、…が形成され、XYステージ
24(ステージ)の側方および支持基台26の下方には
内部に取り込んだダウンフローF’を吸引するための第
1、第2の吸引口43a、44a(吸引口)がそれぞれ
設置されている。したがって、レーザ顕微鏡39内部に
おいては、上部パネル40から各吸引口43a、44a
に向かうダウンフローF’が形成されている。
【0023】図2は上部パネル40を示す図である。上
部パネル40にはレーザ顕微鏡39の正面側から見て4
列8個の矩形の通風口42、42、…が形成されてお
り、各通風口42に対して蓋体45が上部パネル40の
上面側から着脱自在に取り付けられるようになってい
る。また、上部パネル40の通風口42、42、…が形
成された部分には下面側から金網状の電磁シールド46
が取り付けられて外部の電界、磁界を遮蔽するようにな
っている。
【0024】図3は通風口42部分を示す図である。上
部パネル40は合成樹脂板47をアルミニウム板48で
挟んだ積層板49で作製したもので、矩形の通風口42
の外周には切欠部50が形成され、切欠部50の各辺の
上面には金具51が取り付けられている。一方、蓋体4
5も、上部パネル40と同様、合成樹脂板47をアルミ
ニウム板48で挟んだ積層板49で作製したもので、前
記切欠部50の上面に嵌合する形状、大きさを有してお
り、各蓋体45の各辺の下面にはマグネット52が取り
付けられている。したがって、通風口42に蓋体45を
嵌合させたときには、金具51とマグネット52とが吸
着することにより上部パネル40に対して蓋体45が固
定されるようになっている。
【0025】XYステージ24の側方には、例えば内径
50mm程度の第1のダクト43が吸引口43aをXY
ステージ24側に向けて設置され、第1のダクト43の
他端側はクリーンルーム41の外部に延長されファン5
3に接続されている。また、支持基台26の下方には、
例えば内径75mm程度の第2のダクト44が吸引口4
4aを上方に向けて設置され、第2のダクト44の他端
側はクリーンルーム41の外部に延長されるとともに2
本に分岐されてそれぞれがファン54に接続されてい
る。さらに、前記全てのファン53、54、54は送風
量が調節できるようになっている。また、支持基台26
とケーシング55内壁との間には間隙(図示せず)が設
けられている。
【0026】レーザヘッド、テレビカメラ等の機器が収
納されるオプティクススペース56とフォーカス装置3
0とはブレッドボード57で仕切られている。このブレ
ッドボード57には各種機器を取り付けるための多数の
ネジ孔(図示せず)が一定間隔おきに設けられていると
ともに、ブレッドボード57の外周とケーシング55内
壁との間には間隙(図示せず)が設けられている。した
がって、上部パネル40からレーザ顕微鏡39内に取り
込まれたダウンフローF’は、オプティクススペース5
6からブレッドボード57の多数のネジ孔と間隙とを通
過して下方に流れるようになっている。
【0027】前記構成のレーザ顕微鏡39を用いて試料
8の検査を行なうときには、レーザ顕微鏡39に試料8
をセットして検査の準備を行なうとともに、上部パネル
40の通風口42、42、…を開いた状態で各ファン5
3、54を作動させると、クリーンルーム41内のダウ
ンフローFの一部が通風口42、42、…からケーシン
グ55の内部に取り込まれ、オプティクススペース56
を通過してXYステージ24方向に流れていき、第1、
第2のダクト43、44に吸引される。このようにし
て、ケーシング55内を定常的にダウンフローF’が流
通する状態としたうえで試料8の検査を開始すると、ロ
ボットやスキャナー25、あるいはXYステージ24等
が作動することにより塵埃が発生するが、この塵埃はダ
ウンフローF’とともに第1および第2のダクト43、
44からケーシング55の外部に排出される。
【0028】すなわち、本実施例のレーザ顕微鏡39
は、クリーンルーム41内のダウンフローFをケーシン
グ55内に取り込むことにより、発生する塵埃をダウン
フローF’にのせて第1、第2の吸引口43a、44a
からケーシング55の外部に排出するものである。した
がって、レーザ顕微鏡の全体をクリーンベンチ内に設置
し、クリーンベンチのダウンフローを利用して塵埃を除
去していた従来のレーザ顕微鏡の場合と異なり、ケーシ
ング55内のXYステージ24の周辺にダウンフロー
F’が直接的に接触するので、塵埃をより確実に除去す
ることができる。また、ダウンフローF’にのった塵埃
はケーシング55内で巻き上がることもなく、第1、第
2のダクト43、44に導かれてクリーンルーム41の
外部へ排出されるので、より一層レーザ顕微鏡39内の
清浄度を高めることができる。
【0029】したがって、クリーンベンチが不要となる
ため、レーザ顕微鏡39の設置コストを低減することが
できるとともに、クリーンルーム41内の省スペースを
図ることができる。
【0030】また、このレーザ顕微鏡39は、XYステ
ージ24の側方に第1の吸引口43aを備え、支持基台
26の下方に第1の吸引口43aより若干径の大きい第
2の吸引口44aを備えているため、第2の吸引口44
aによってケーシング55内のダウンフローF’の主な
流れが形成されて全体的に塵埃が排出されるとともに、
第1の吸引口43aによって特にXYステージ24周辺
の塵埃が集中的に排出されるようになっているので、ケ
ーシング55内の塵埃を効率的に除去することができ
る。
【0031】ところで、一般にクリーンルーム内におい
ては、その場所によって送風口との位置関係等の種々の
条件が異なるため、ダウンフローの方向や風速が異なる
ものである。ところが、このレーザ顕微鏡39において
は、設置場所によって例えば8個の通風口42、42、
…全てを開ける、あるいは右側2列4個の通風口42、
42、…のみを開ける等、8個の通風口42、42、…
の開閉状態を適宜変えることによって、ケーシング55
内を流れるダウンフローF’の方向や風速をその設置場
所に対応して調節することができる。したがって、クリ
ーンルーム41における設置場所を決定したうえでそれ
に応じて上部パネル40の通風口42の設計を行なう必
要がないため、上部パネル40の汎用化を図ることがで
き、レーザ顕微鏡39をクリーンルーム41内のどの場
所にも設置することができる。
【0032】また、第1、第2のダクト43、44にお
ける各ファン53、54の送風量を調節することで第
1、第2の吸引口43a、44aからのダウンフロー
F’の吸引量をそれぞれ調節できるようになっているた
め、ケーシング55内のダウンフローF’の風速を最適
化することができるので、塵埃を効率良く除去すること
ができる。
【0033】なお、本実施例においては、精密検査測定
装置としてレーザ顕微鏡39を例に挙げて説明したが、
本発明を適用する対象となる装置はこれに限るものでは
なく、クリーンルーム内で使用する種々の精密検査測定
装置に適用することができ、その装置に応じて吸引口の
位置を変更することができる。また、本実施例では上部
パネル40に4列8個の通風口42、42、…を設けた
構成としたが、この通風口の数や配置についても変更が
可能であることは勿論、通風口に取り付ける蓋体につい
ても、複数の通風口を個別に開閉可能とするものであれ
ば必ずしも本実施例に限ることはない。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の精密検査測定装置は、上部パネルに形成された通
風口と、ケーシング内部の気流を吸引する吸引口が備え
られたことで、クリーンルーム内の気流をケーシングの
内部に取り込むことにより、発生する塵埃をその気流に
のせ吸引口を通じてケーシングの外部に排出するもので
ある。したがって、ケーシング内の塵埃発生箇所の周辺
に気流が直接的に流れるので、塵埃を確実に除去するこ
とができる。したがって、クリーンベンチが不要となる
ため、精密検査測定装置の設置コストを低減することが
できるとともに、クリーンルーム内の省スペースを図る
ことができる。
【0035】また、請求項2記載の精密検査測定装置に
おいては、ステージの側方と支持基台の下方の2箇所に
吸引口が設けられているため、通風口からケーシング内
部に取り込まれた気流はケーシングの上部から支持基台
の下方に向けて流れるとともに、特に塵埃が発生しやす
いステージ周辺では側方の吸引口に向けて気流が流れ、
塵埃がそれぞれの吸引口から排出されるので、塵埃を効
率的に除去することができる。
【0036】また、請求項3記載の精密検査測定装置に
おいては、複数個の通風口とこれら通風口を個別に開閉
し得る蓋体が設けられているため、複数個の通風口の開
閉状態を適宜変えることにより、ケーシング内を流れる
気流の方向や風速をクリーンルーム内におけるケーシン
グの設置場所によって異なる気流の状態に対応して調節
することができる。したがって、上部パネルの汎用化を
図ることができ、精密検査測定装置をクリーンルーム内
のどの場所にも設置することができる。
【0037】また、請求項4記載の精密検査測定装置に
おいては、吸引口に接続されたファンの送風量を調節す
ることで吸引口からの気流の吸引量を調節できるように
なっているため、ケーシング内の風速を最適化すること
ができるので、塵埃を効率良く除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるレーザ顕微鏡を示す概
略構成図である。
【図2】同レーザ顕微鏡の上部パネルを示す斜視図であ
る。
【図3】同上部パネルの通風口部分を示す側断面図であ
る。
【図4】共焦点走査方式レーザ顕微鏡の原理図である。
【図5】従来のレーザ顕微鏡の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
8 試料 24 XYステージ(ステージ) 26 支持基台 39 レーザ顕微鏡 40 上部パネル 41 クリーンルーム 42 通風口 43a 第1の吸引口(吸引口) 44a 第2の吸引口(吸引口) 45 蓋体 53、54 ファン 55 ケーシング F、F’ ダウンフロー(気流)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダウンフロー式クリーンルーム内で、ほ
    ぼ密閉されたケーシングの内部に設けられたステージ上
    に保持した試料の検査や測定を行なう精密検査測定装置
    であって、 前記ケーシングの上部パネルに形成され、前記クリーン
    ルーム内において上方から下方に向けて流れる気流をケ
    ーシングの内部に取り込んで、この気流を前記ステージ
    の方向に流通させるための通風口と、 前記ケーシング内部の下方に設置され、取り込んだ気流
    を吸引してケーシングの外部へ排出するための吸引口
    と、 該吸引口に接続されて該吸引口から気流を吸引するファ
    ンとを具備してなることを特徴とする精密検査測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の精密検査測定装置にお
    いて、 前記吸引口が前記ステージの側方と該ステージを支持す
    る支持基台の下方の2箇所に設けられたことを特徴とす
    る精密検査測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の精密検査測定
    装置において、 前記上部パネルの通風口が複数個形成されるとともに、
    これら通風口のそれぞれを個別に開閉し得る蓋体が設け
    られたことを特徴とする精密検査測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の精
    密検査測定装置において、 前記ファンの送風量が調節可能とされたことを特徴とす
    る精密検査測定装置。
JP2068994A 1994-02-17 1994-02-17 精密検査測定装置 Withdrawn JPH07230037A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154463A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Olympus Corp 顕微鏡のレボルバ
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US9018627B2 (en) 2012-05-11 2015-04-28 Hitachi High-Technologies Corporation Inspection apparatus

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