JPH07230032A - レンズ装置 - Google Patents

レンズ装置

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JPH07230032A
JPH07230032A JP6318010A JP31801094A JPH07230032A JP H07230032 A JPH07230032 A JP H07230032A JP 6318010 A JP6318010 A JP 6318010A JP 31801094 A JP31801094 A JP 31801094A JP H07230032 A JPH07230032 A JP H07230032A
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JP
Japan
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lens
motor
power
variable resistor
moving
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JP6318010A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kawamura
智明 川村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鏡筒内のレンズを手動で移動するときに付与す
る操作負荷の発生機構を、簡易な構造で実現するレンズ
装置を提供する。 【構成】レンズ1と、レンズ1を保持するレンズ保持筒
2と、これらを収容する鏡筒3と、鏡筒3の外周に回転
可能に嵌装された操作環6と、発電可能なモ−タ13を
有するレンズ駆動装置10と、モ−タ13の電源である
モ−タ駆動回路14と、調節つまみ16により抵抗値を
設定することができる可変抵抗器15と、モ−タ13
を、モ−タ駆動回路14と可変抵抗器15とに選択的に
接続する選択スイッチ19とを備えている。手動による
レンズ移動の際には、モ−タ13は、スイッチ19によ
り可変抵抗器15に接続され、減速装置11を介して、
操作環6の回転により発電する。発電された電力は、可
変抵抗器15等で消費され、操作環6には、その分の操
作負荷が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鏡筒内のレンズを手動
で移動する際に、操作負荷を付与することができるレン
ズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鏡筒内に収容されたレンズを手動で動か
してピント調整等を行うレンズ装置が数多く存在してお
り、中でも、カメラに用いられるものがある。このよう
なレンズ装置には、普通、鏡筒の外周に操作環が設けら
れており、この操作環を回転させることで鏡筒内のレン
ズ移動を行う。また、レンズ移動時に摺動する各部位に
は、普通、比較的粘性の高い潤滑油が塗布されており、
ある程度の摩擦力が発生するように構成されている。操
作環を回した際には、この摩擦力が発生し、適度な操作
負荷を得ることができる。適度な操作負荷がある方が操
作環の微調整がしやすく、また、高級感もでてくる。
【0003】しかしながら、前述の潤滑油は、その粘性
が周囲の温度に影響されやすい。すなわち、温度が高い
場所でカメラを用いる場合と、温度が低い場所で用いる
場合とで、操作負荷が変化してしまう。さらに、調査隊
等により、カメラが灼熱の地や極寒の地で使用された場
合には、操作環の回転自体に影響を及ぼしてしまうこと
が考えられる。
【0004】一方、適度と感じる操作負荷の大きさには
個人差がある。また、カメラが使用される状況に応じ
て、操作負荷の大きさを変えたい場合もある。すなわ
ち、操作環の操作負荷は、撮影者により任意に調整でき
たほうが都合がよい。
【0005】ところで、レンズ駆動装置によるレンズ移
動と、手動によるレンズ移動を選択的に行うことができ
るカメラ用レンズ装置が既に知られている。このカメラ
用レンズ装置は、例えば、図10に示すように構成され
ている。
【0006】同図において、カメラ用レンズ装置40
は、レンズ1と、レンズ1を保持し、かつ、外周にカム
フォロワ5が突設されたレンズ保持筒2と、レンズ保持
筒2をカムフォロワ5を介して保持する鏡筒3と、鏡筒
3の外周に回転可能に嵌装された操作環6と、操作環6
を回転させるレンズ駆動装置41とを備えて構成されて
いる。カムフォロワ5は、その中央部が、鏡筒3の周壁
に設けられた光軸方向溝(光軸方向と平行な溝)4に摺
動可能に挿入されている。カムフォロワ5の先端部は、
操作環6の周壁に設けられた非光軸方向のカム溝7に摺
動可能に挿入されている。レンズ駆動装置41は、モー
タ13と、これを駆動するモータ駆動回路14と、スイ
ッチ42と、操作環6の外周に設けられたギヤ9に噛み
合うギヤ12を有する減速装置11とを備えている。
【0007】撮影者は、モ−タ駆動装置41によるレン
ズ移動を行う際にはスイッチ42をモ−タ駆動回路14
へ接続する。スイッチ42が接続されると、モ−タ駆動
回路14は、モ−タ13を駆動し、減速装置11を介し
て、操作環6を回転させる。一方、手動操作を行いたい
場合にはスイッチ42を開いておき、操作環6を手で回
転させる。操作環6が回転すると、これにともなってカ
ムフォロワ5が光軸方向溝4に沿って移動し、レンズ1
が鏡筒3内を回転することなく光軸方向に移動する。
【0008】ところで、図10に示したような、モータ
駆動装置を備えたレンズ装置では、モータの駆動速度や
位置制御の精度を向上させるために、モータ駆動時にお
いて、該モータにかかる負荷はできるだけ小さい方が望
ましい。モータの負荷を小さくするためには、例えば、
カムフォロワ5の嵌合部に適当な遊びをもうけて、レン
ズ移動機構の摩擦抵抗を減少させればよい。
【0009】しかしながら、前述の摩擦抵抗が減少する
と、鏡筒3を傾けたときに、レンズ保持筒2がレンズ1
の自重により該鏡筒内を自然移動してしまうという問題
が発生する。また、手動操作を行う際、操作環6が小さ
な力で回転してしまうことになり、前述したような適度
な操作負荷を得ることができなくなる。
【0010】このような矛盾する条件のために、モータ
駆動装置を備えた従来のレンズ装置では、モータ駆動時
を優先して手動操作時の操作負荷が軽くなっているもの
か、あるいは、手動操作時を優先して潤滑油による摩擦
抵抗を増加させ、モータの負荷が大きくなってしまって
いるものが多用されていた。
【0011】このようなことを解決するために、例え
ば、特開平4 -66908号公報に開示されている「レンズ駆
動装置」が提案されている。このレンズ駆動装置には、
粘性抵抗発生装置が設けられており、手動操作時には、
粘性流体の粘性抵抗による操作負荷を得ることができ
る。また、モータ駆動時には、該粘性抵抗発生装置を切
り離し、低負荷の状態でレンズを駆動する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
粘性抵抗発生装置は、複雑な構造を有しており、組立て
が煩雑になることが考えられる。そして、操作負荷を任
意に調節するための機構を設けると、さらに複雑な構造
となってしまう。また、内部に封入された粘性流体の漏
れ等も考えられ、メンテナンスが大変である。
【0013】以上のことを考慮し、本発明の目的は、周
囲の環境変化に影響されることなく、簡単な構造で、手
動時の操作負荷を適切なものにするレンズ装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の態様によれば、レンズと、該レンズを
収容する鏡筒と、該鏡筒によって保持される操作部と、
該操作部の動きにともなって前記レンズを移動させる移
動手段と、前記操作部の動きを動力として発電する発電
手段と、該発電手段で発電された電力を消費する電力消
費手段とを備えることを特徴とするレンズ装置が提供さ
れる。
【0015】上記目的を達成するための本発明の第2の
態様によれば、第1の態様において、前記発電手段に電
力を供給する電力供給手段と、前記発電手段を前記電力
供給手段と前記電力消費手段の何れかに電気的に接続さ
せる接続手段とをさらに備え、前記発電手段は、前記電
力供給手段から供給される電力から、前記移動手段がレ
ンズを移動させるための動力を出力することを特徴とす
るレンズ装置が提供される。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第3の
態様によれば、第1または第2の態様において、前記電
力消費手段の電力消費量を調整する調整手段をさらに備
えることを特徴とするレンズ装置が提供される。
【0017】上記目的を達成するための本発明の第4の
態様によれば、第2の態様において、前記操作部は、前
記鏡筒に回転可能に保持されており、前記発電手段は、
駆動時に前記移動手段にレンズを移動させるための動力
を出力するモ−タを有し、前記電力消費手段は、前記モ
−タに接続されて該モ−タによって発電された電力を消
費する負荷回路であることを特徴とするレンズ装置が提
供される。
【0018】上記目的を達成するための本発明の第5の
態様によれば、第4の態様において、前記負荷回路は、
可変抵抗器を備え、該可変抵抗器の抵抗値を変えること
で前記モ−タが発電した電力の消費量を変化させること
を特徴とするレンズ装置が提供される。
【0019】上記目的を達成するための本発明の第6の
態様によれば、第5の態様において、前記可変抵抗器
は、前記操作部の回転にともなって抵抗値を変化させる
ことを特徴とするレンズ装置が提供される。
【0020】上記目的を達成するための本発明の第7の
態様によれば、レンズと、該レンズを収容する鏡筒と、
該鏡筒によって回転可能に保持される操作環と、該操作
環の回転にともなって前記レンズを移動させる移動手段
と、該移動手段に接続した回転軸を有し、該回転軸の回
転により発電可能なモ−タと、該モ−タを駆動するため
のモ−タ駆動回路と、前記操作環の回転を前記モ−タの
回転軸に伝達する伝達手段と、前記モ−タが発電した電
力を消費する負荷回路と、前記レンズの移動を前記モ−
タによるモ−タ駆動と手動操作とに切り換えるスイッチ
とを備え、モ−タ駆動時は前記モ−タをモ−タ駆動回路
に接続し、手動操作時は前記モ−タを負荷回路に接続す
ることを特徴とするレンズ装置が提供される。
【0021】
【作用】本発明によれば、レンズ移動を行うために操作
部(例えば操作環)が動かされると、この動きによって
発電手段(例えばモ−タ)が発電する。発電された電力
は、電力消費手段(例えば負荷回路)で消費される。換
言すれば、操作環の動きによる機械的エネルギは、その
一部が電気的エネルギに変換され負荷回路で消費される
ことになる。操作者の手には、この消費エネルギに相当
する操作負荷が余計にかかることになり、その分重量感
のある操作が行えるようになる。また、操作負荷の大き
さは、消費される電力量を調整することにより任意に設
定することができる。例えば、負荷回路が可変抵抗を有
して構成されていれば、この抵抗値を変化させることで
前述の電力消費量を調整することができる。この抵抗値
は、外部からの操作により設定してもよいが、操作環の
回転角度に応じて自動的に設定されるようにしてもよ
い。また、前述のモ−タは、レンズ駆動用のモ−タと共
用すれば、小型化が実現される。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るレンズ装置の実施例につ
いて図面を参照して説明する。
【0023】図1には、本発明の第1の実施例が示され
ている。本実施例のレンズ装置100は、レンズ駆動装
置10によるレンズ移動と、手動によるレンズ移動を行
うことができる。
【0024】同図に示すように、レンズ装置100は、
レンズ1と、レンズ1を保持するレンズ保持筒2と、こ
れらを収容する鏡筒3と、鏡筒3の外周に回転可能に嵌
装された操作環6と、レンズ駆動装置10とを備えてい
る。レンズ保持筒2の外周にはカムフォロワ5が突設さ
れている。カムフォロワ5は、その中央部が鏡筒3の周
壁に設けられた光軸方向溝(光軸と平行な溝)4に摺動
可能に挿入されている。また、カムフォロワ5の先端部
は、操作環6の周壁面に設けられた非光軸方向のカム溝
7に摺動可能に挿入されている。カムフォロワ5は、操
作環6の回転に応じて、光軸方向溝4に沿って移動し、
これにともなって、レンズ1は鏡筒3内を回転すること
なく光軸方向に移動する。鏡筒3のマウント20は、図
示しないカメラ本体に装着される。なお、レンズ保持筒
2には、複数枚のレンズを保持させてもよい。
【0025】レンズ駆動装置10は、発電可能なモー
タ、例えば直流モータ13と、これを駆動するモータ駆
動回路14と、可変抵抗器15と、該可変抵抗器15の
抵抗値を変化させるための調節つまみ16と、モータ駆
動回路14と可変抵抗器15とに選択的に接続する選択
スイッチ19と、操作環6の外周に設けられたギヤ9に
噛み合うギヤ12を有する減速装置11とから構成され
る。
【0026】図3には、モータ駆動回路14の内部の概
略構成が示されている。
【0027】同図に示すように、モータ駆動回路14
は、外部操作により抵抗値を設定される可変抵抗器21
と、モ−タ13の両端子に接続する反転増幅器23と、
モ−タ13の一方の端子と可変抵抗器21とに接続する
反転増幅器22とを備えている。可変抵抗器21を操作
し、反転増幅器22の入力電位を−V〜0〜+Vの間で
変化させれば、その入力電位に応じた、モータ13の回
転速度と方向を設定することができる。
【0028】このようなレンズ装置において、モータ駆
動によりレンズを移動させるときには、選択スイッチ1
9をモ−タ駆動回路14に接続して、モータ13と、モ
ータ駆動回路14とからなる駆動回路を形成する。これ
により、モータ駆動回路14は、モータ13を駆動す
る。駆動されたモータ13は、減速装置11を介して、
操作環6を回転させる。レンズ1は、操作環6の回転に
ともなって鏡筒内を移動する。
【0029】一方、手動操作によりレンズを移動する場
合には、図2に示すように、選択スイッチ19を、可変
抵抗器15に接続して、モータ13と、可変抵抗器15
とからなる負荷回路を形成する。このとき手動で操作環
6を回転させると、該操作環6の外周に設けられたギヤ
9は、減速装置11のギヤ12を回転させ、操作環6の
回転運動はモータ13の回転軸18へ伝達される。モー
タ13は発電可能であるため、回転軸18が回転する
と、これにともなってモータ13の端子間に起電力が生
じる。これにより、負荷回路に電流が流れ、モータ13
の回転軸18に電磁誘導によるトルクが発生する。この
トルクは、操作環6の回転力に逆らう抵抗力である。ま
た、可変抵抗器15の抵抗値の大きさを変化させると、
前記負荷回路に流れる電流の大きさは該抵抗値の大きさ
に反比例して変化し、また、トルクの大きさについても
該抵抗値の大きさに反比例して変化する。すなわち、調
節つまみ16を調節することにより、操作者は好みの抵
抗力を設定することができる。なお、回転軸18に発生
する抵抗力の大きさは、具体的には、下式で表すことが
できる。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、T : 抵抗力(トルク) Kt : 直流モーターのトルク定数 Ke : 直流モーターの起電力定数 N : 直流モーターの回転数 Rm : 直流モーターの内部電気抵抗 R : 可変抵抗器の抵抗値 とする。
【0032】例えば、発電可能なモーターとして、小型
直流モーターを使用し、モーターの回転数が2000r
pmである場合に、可変抵抗器15の抵抗値を0〜無限
大に変化させると、これにともなってモーター軸上の抵
抗力は、14〜0g・cmと変化する。すなわち、減速
装置11の減速比を、500とした場合、7000〜0
g・cmの抵抗力を発生させることができる。
【0033】なお、操作者の手にかかる実際の操作負荷
は、この抵抗力に、レンズ移動の際に発生する構造的な
摩擦抵抗による抵抗力を加えたものとなる。摩擦抵抗に
よる抵抗力は、例えば、操作環6と鏡筒3の真円度加工
誤差等の理由により、図6(a)に示すような特性を示
す場合がある。図6(a)において、該抵抗力は、操作
環6の回転範囲の中央付近で大きくなっている。一方、
モ−タ13による抵抗力は、図6(b)に示すように、
操作環6の回転角によらず一定となる。したがって、こ
のような場合、操作者の手にかかる操作負荷は、図6
(c)に示すようになる。
【0034】図4には、本実施例のレンズ装置を鏡筒に
実装した場合の構成例が示されている。レンズ駆動装置
10は、ケ−ス8の中に収められており、該ケ−スは、
鏡筒3に固定されている。ケ−ス8の側面には、調節つ
まみ16と、トグルスイッチ17が突出した状態で設け
られている。選択スイッチ19は、ケ−ス8の外側か
ら、トグルスイッチ17を操作することにより切り換え
ることができる。また、可変抵抗器15の抵抗値につい
ても、ケ−ス8の外側から調節つまみ16で設定するこ
とができる。
【0035】以上説明したように本実施例によれば、従
来のレンズ装置に簡単な負荷回路と選択スイッチを備え
るだけで、手動でレンズ移動を行う際、重量感のある操
作負荷を発生させることができる。さらに、操作負荷の
大きさについても、所定の範囲内において任意に設定す
ることができる。もちろん、この操作負荷は、レンズ駆
動装置によるレンズ移動時には発生せず、モ−タによる
スム−ズなレンズ移動を実現することができる。また、
従来の粘性流体発生装置のように粘性流体のシーリング
が必要ないため耐久性が向上する。さらに、本実施例
は、使用環境の温度変化に対して前記粘性流体ほどの温
度特性が生じないため、耐環境性も優れている。
【0036】つぎに、図5を用いて本発明の第2の実施
例について説明する。本実施例のレンズ装置は、レンズ
移動を手動操作のみで行うものである。なお、図5にお
いて、図1、図2と同一機能を有する構成部品は同一符
号を付して説明を省略する。
【0037】同図に示すように、レンズ装置102は、
モ−タ24と、該モ−タ24の端子に接続する抵抗値自
動設定器25とを有して構成され、これらの構成より、
重量感のある操作負荷を発生させることができる。な
お、本実施例では、この操作負荷を操作環6の回転角に
応じて自動的に変化させることができる。
【0038】モ−タ24は、回転軸26が回転すること
により発電するものであり、第1の実施例で用いたもの
と同様なモ−タを使用してもよい。抵抗値自動設定器2
5は、モ−タ24の回転軸26に設けられたギヤ27に
噛み合うギヤ28を備えている。ギヤ28は、抵抗値自
動設定器25の内部において、小ギヤ29に接続し、さ
らに、該小ギヤ29は、小ギヤ30に噛み合っている。
可変抵抗器31は、小ギヤ29の回転にともなって自身
の抵抗値を変化させる。同様に、可変抵抗器32は、小
ギヤ30の回転にともなって自身の抵抗値を変化させ
る。
【0039】そして、手動により操作環6を回転させる
と、該回転にともなって、ギヤ27、28、さらに、ギ
ヤ29、30が回転する。可変抵抗器31は、ギヤ29
の回転角に応じた抵抗値を設定し、可変抵抗器32は、
ギヤ30の回転角に応じた抵抗値を設定する。また、モ
−タ24はギヤ27の回転により発電し、可変抵抗器3
1、32に電流が流れる。これにより、モ−タ24のモ
−タ軸26には、可変抵抗器31、32の合成抵抗に応
じた抵抗力(トルク)が発生する。
【0040】ところで、第1の実施例において、操作環
6の操作負荷の一例を図6(c)に示したが、場合によ
っては、この操作負荷が操作環6の回転角によらず、常
に一定であったほうがよいこともある。操作負荷の変動
が小さければ、一定の力で操作環6を回転させることが
でき、スム−ズなレンズ移動を行えるからである。しか
し、一般には摩擦による抵抗の変動は小さくなく、一定
の力で操作環を回転させることは困難であった。
【0041】そこで、操作負荷を一定にするために、本
実施では、図6(a)(図8(a))に示すような摩擦
抵抗の場合、その変動をキャンセルするような、モ−タ
の抵抗力を加えている(図8(b)参照)。モ−タの抵
抗力は、並列に接続された同一の2つの可変抵抗器3
1、32により設定される。操作環6が回転すると小ギ
ヤ29、30は互いに逆方向に回転するので、可変抵抗
器31、32の抵抗値の変化は図7(a)、(b)に示
すような逆の特性を有する。つまり、可変抵抗器31
は、図7(a)に示すように、操作環の回転角度範囲
(0〜「a」)内において、回転角(θ)が増加すると
自身の抵抗値(R1)も「b」から「a+b」に一定の
割合で増加する。一方、可変抵抗器32の抵抗値
(R2)は、図7(b)に示すように回転角(θ)が増
加すると自身の抵抗値(R2)は、「a+b」から
「b」に一定の割合で減少する。
【0042】なお、これら2つの可変抵抗器31、32
を並列に接続した場合の合成抵抗(R3)は、下式のよ
うになる。
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】このように合成抵抗(R3)は、回転角
(θ)を変数とする2次関数で表現でき、図7(c)に
示すようになる。合成抵抗(R3)とともに変化するト
ルクは、図8(b)に示すようになる。そして、図8
(a)の摩擦による抵抗力と、図8(b)のモ−タによ
る抵抗力を合わせた力が操作環6にかかる操作負荷とな
る(図8(c)参照)。図8(c)に示すように、この
操作負荷は、操作環6の回転角による負荷の変動が小さ
く抑えられている。
【0046】なお、本実施例では操作負荷が一定になる
ように構成されているが、もちろん、これに限定される
わけではなく、図9(d)に示すように、操作環6の回
転範囲の両端において、操作負荷が急激に大きくなるよ
うにしてもよい。このようにすれば、操作環6を勢い余
って回し過ぎた場合でも、該操作環を制動させることが
できる。この場合のモ−タの抵抗力は、図9(c)のよ
うに設定する。そして、抵抗値自動設定器については、
所定の可変抵抗器を組み合わせ、抵抗値を図9(b)に
示すように変化させればよい。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明のレンズ装置によれば、簡
単な構造で、手動時の操作負荷を環境や使用者の好みに
応じて任意に調節することができる。また、操作負荷の
大きさは、使用環境の変化による変動が少ないので耐環
境性に優れている。さらに、経年変化が少なく、メンテ
ナンスが不要になるといった効果も有する。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ装置の第1の実施例(モ−
タ駆動時)を示した構成図。
【図2】本発明に係るレンズ装置の第1の実施例(手動
操作時)を示した構成図。
【図3】本発明に係るモータ駆動回路の一例を示した構
成図である。
【図4】本発明に係るレンズ装置の実装例を示した構成
図。
【図5】本発明に係るレンズ装置の第2の実施例を示し
た構成図。
【図6】本発明に係るレンズ装置の第1の実施例におけ
る操作負荷に関する説明図。
【図7】本発明に係るレンズ装置の第2の実施例におけ
る抵抗値に関する説明図。
【図8】本発明に係るレンズ装置の第2の実施例におけ
る操作負荷(その1)に関する説明図。
【図9】本発明に係るレンズ装置の第2の実施例におけ
る操作負荷(その2)に関する説明図。
【図10】従来のレンズ装置の一例を示した構成図。
【符号の説明】
1:レンズ、 2:レンズ保持筒、 3:鏡筒、 4:
光軸方向溝、 5:カムフォロワ、 6:操作環、
7:カム溝、 8:ケ−ス、 9、12、27、28、
29、30:ギヤ、 10、41:レンズ駆動装置、
11:減速装置、13、24:モーター、 14:モー
ター駆動回路、 15、21、31、32:可変抵抗
器、 16:調節つまみ、 17:トグルスイッチ、
18、26:回転軸、 19:選択スイッチ、20:マ
ウント、 22、23:反転増幅器、 25:抵抗値自
動設定器、 42:スイッチ、 40、100、10
1、102:レンズ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10 13/34 G03B 3/10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズと、該レンズを収容する鏡筒と、該
    鏡筒によって保持される操作部と、該操作部の動きにと
    もなって前記レンズを移動させる移動手段と、前記操作
    部の動きを動力として発電する発電手段と、該発電手段
    で発電された電力を消費する電力消費手段とを備えるこ
    とを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記発電手段に電力を供給する電力供給手段と、 前記発電手段を前記電力供給手段と前記電力消費手段の
    何れかに電気的に接続させる接続手段とをさらに備え、 前記発電手段は、前記電力供給手段から供給される電力
    から、前記移動手段がレンズを移動させるための動力を
    出力することを特徴とするレンズ装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記電力消費手段の電力消費量を調整する調整手段をさ
    らに備えることを特徴とするレンズ装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記操作部は、前記鏡筒に回転可能に保持されており、
    前記発電手段は、駆動時に前記移動手段にレンズを移動
    させるための動力を出力するモ−タを有し、 前記電力消費手段は、前記モ−タに接続されて該モ−タ
    によって発電された電力を消費する負荷回路であること
    を特徴とするレンズ装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記負荷回路は、可変抵抗器を備え、該可変抵抗器の抵
    抗値を変えることで前記モ−タが発電した電力の消費量
    を変化させることを特徴とするレンズ装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記可変抵抗器は、前記操作部の回転にともなって抵抗
    値を変化させることを特徴とするレンズ装置。
  7. 【請求項7】レンズと、該レンズを収容する鏡筒と、該
    鏡筒によって回転可能に保持される操作環と、該操作環
    の回転にともなって前記レンズを移動させる移動手段
    と、該移動手段に接続した回転軸を有し、該回転軸の回
    転により発電可能なモ−タと、該モ−タを駆動するため
    のモ−タ駆動回路と、前記操作環の回転を前記モ−タの
    回転軸に伝達する伝達手段と、前記モ−タが発電した電
    力を消費する負荷回路と、前記レンズの移動を前記モ−
    タによるモ−タ駆動と手動操作とに切り換えるスイッチ
    とを備え、モ−タ駆動時は前記モ−タをモ−タ駆動回路
    に接続し、手動操作時は前記モ−タを負荷回路に接続す
    ることを特徴とするレンズ装置。
JP6318010A 1993-12-24 1994-12-21 レンズ装置 Pending JPH07230032A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0867742A3 (en) * 1997-03-26 2003-05-02 Canon Kabushiki Kaisha Lens unit driven by a motor or manually with a torque limiting member
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