JPH0722996Y2 - 雑音発生防止装置 - Google Patents

雑音発生防止装置

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JPH0722996Y2
JPH0722996Y2 JP1987046940U JP4694087U JPH0722996Y2 JP H0722996 Y2 JPH0722996 Y2 JP H0722996Y2 JP 1987046940 U JP1987046940 U JP 1987046940U JP 4694087 U JP4694087 U JP 4694087U JP H0722996 Y2 JPH0722996 Y2 JP H0722996Y2
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JP
Japan
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magnetic core
filter
noise
output
control device
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JP1987046940U
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雅之 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は三相交流電源を入力として、これを直流に変
換した後、インバータにより三相交流に再変換して負荷
を駆動する制御装置の入力回路及び出力回路に使用する
雑音発生装置の改良に関し、特にその外形の小形化に関
するものである。
[従来の技術] 以下、インバータにより可変電圧・可変周波数(以下、
VVVFと略記する)の三相交流を出力して、負荷としてエ
レベータ用誘導電動機を駆動するVVVFエレベータ制御装
置から発生する周波の雑音(以下、ノイズと記す)を防
止するノイズ発生防止装置を例にとって説明する。
インバータから発生するノイズを防止する従来技術とし
ては下記に記載されている様に、インバータの入力ライ
ン,出力ラインに、LCフィルタを設けるものがある。
「ニュードライグエレクトロニクス (上山直彦編著電気書院発行) 99ページ3・8・5項ラジオノイズ」 これをエレベータ制御装置に応用した例として第2図に
示すものがある。
第2図において、(1)はエレベータ制御装置、(2)
は3相交流を直流に変換するコンバータ、(3)は平滑
コンデンサ、(4)は直流を可変電圧・可変周波数の3
相交流に変換するインバータ、(5)はエレベータを駆
動する誘導電動機、(6),(7)はコンデンサ、
(8)は入力回路用リアクタ、(9)は出力回路用リア
クタである。
インバータ(4)は高速でスイッチング動作をするた
め、ここで高周波ノイズが発生する。このノイズは、電
源入力ラインや誘導電動機への出力ラインを伝わって、
エレベータ制御装置から外部へ出る。そして、これらの
入出力ラインから空中伝播、電磁誘導、静電誘導及び電
路伝播により、外部の機器に影響を与える。例えばラジ
オにノイズが乗る。これを防止する為に、入力回路に設
けたコンデンサ(6)及びリアクタ(8)から成る入力
回路用LCフィルタと出力回路に設けたコンデンサ(7)
及びリアクタ(9)から成る出力回路用LCフィルタに
て、ノイズがエレベータ制御装置の外部に出ることを防
止している。
[考案が解決しようとする問題点] 従来のノイズ発生防止装置は、入力ライン用と、出力ラ
イン用とそれぞれ専用に、コンデンサとリアクタから成
るLCフィルタを設けていたため、コスト的に高価なもの
になっていたと同時に、外形も大きくなるという問題点
があった。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、入力ラインの電線と出力ラインの電線とを1
個のリング状の磁気コアに巻込んで、入力側LCフィルタ
用コイル及び出力側LCフィルタ用コイルを形成すること
により、コストを安くすると共に、外形を小さくしたノ
イズ発生防止装置を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る雑音発生防止装置は、三相交流電源を入
力として、これを直流に変換した後、インバータにより
三相交流に再変換して負荷を駆動する制御装置の入力側
及び出力側にそれぞれ設けられたLCフィルタからなる雑
音発生防止装置において、1個のリング状の磁気コアを
設け、制御装置の入力側三相交流の三本の電線を前記磁
気コアに、巻回数及び巻回方向を同じにして巻込んで入
力側LCフィルタ用コイルを形成し、制御装置の出力側三
相交流の三本の電線を前記磁気コアに、巻回数及び巻回
方向を同じにして巻込んで出力側LCフィルタ用コイルを
形成し、入力側LCフィルタ用コイル及び出力側LCフィル
タ用コイルにそれぞれコンデンサを接続したものであ
る。
[作用] この考案においては、1個のリング状の磁気コアを設
け、制御装置の入力側三相交流の三本の電線を前記磁気
コアに、巻回数及び巻回方向を同じにして巻込んで入力
側LCフィルタ用コイルを形成し、制御装置の出力側三相
交流の三本の電線を前記磁気コアに、巻回数及び巻回方
向を同じにして巻込んで出力側LCフィルタ用コイルを形
成したから、入力電流では磁気コアに磁束が発生せず、
また、出力電流でも磁気コアに磁束が発生せず、コモン
モードノイズに対しては、磁束が発生するためのインダ
タンス分が発生してノイズ抑制力となる。従って、磁気
コアはノイズに対して磁束飽和しない程度の小さな磁気
コアでよい。
[実施例] 第1図はこの考案の一実施例を示す構成図である。第1
図において、第2図は同一符号の部分は同一部分を示
し、(10)はフェライトで作られた磁気コアである。こ
のリング状の磁気コア(10)には、入力回路の電線、つ
まり入力側の3本の電線(8A)を巻回数及び巻回方向を
同じにして巻込んで入力側LCフィルタ用コイルが形成さ
れ、また出力回路の電線、つまり出力側の3本の電線を
巻回数及び巻回方向を同じにして巻込んで、出力側LCフ
ィルタ用コイルが形成されている。この考案は3相交流
各相の電流の合成値は零であること、ノイズはノーマル
モードノイズ(流れる電流によって磁束が生じることに
より、他の回路にノイズが発生する場合)よりコモンモ
ードノイズ(アースに電流が流れる場合)の方が大きい
ことに着目して、1個のリング状の磁気コアに、入力側
の各ラインを巻回数及び巻回方向を同じにして巻込んで
入力側LCフィルタ用コイルを形成し、同じ磁気コアに出
力側の各ラインを巻回数及び巻回方向を同じにして巻込
んで出力側LCフィルタ用コイルを形成したことを特徴と
している。
入力回路及び出力回路の各ラインの電流の合成値は、3
相交流であるため零である。従ってこの電流では磁気コ
ア(10)には磁束は発生しない。コモンモードノイズに
対しては、磁束が発生するためインダタンス分が発生し
ノイズ抑制力となる。したがって、磁気コア(10)はノ
イズに対して磁束飽和しない程度の小さな磁気コアでよ
い。
[考案の効果] この考案は以上説明したとおり、1個のリング状の磁気
コアを設け、制御装置の入力側三相交流の三本の電線を
前記磁気コアに、巻回数及び巻回方向を同じにして巻込
んで入力側LCフィルタ用コイルを形成し、制御装置の出
力側三相交流の三本の電線を前記磁気コアに、巻回数及
び巻回方向を同じにして巻込んで出力側LCフィルタ用コ
イルを形成したから、入力電流では磁気コアに磁束が発
生せず、また、出力電流でも磁気コアに磁束が発生せ
ず、コモンノイズに対しては、磁束が発生するためのイ
ンダタンス分が発生してノイズ抑制力となる。従って、
磁気コアはノイズに対して磁束飽和しない程度の小さな
磁気コアでよく、コストが安く、小形な雑音発生防止装
置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す構成図、第2図は従
来のノイズ発生防止装置を含むエレベータ制御装置を示
す構成図である。 図において、(1)はエレベータ制御装置、(2)はコ
ンバータ、(3)は平滑コンデンサ、(4)はインバー
タ、(5)は誘導電動機(負荷)、(6),(7)はコ
ンデンサ、(8A)は入力回路用リアクタ、(9A)は出力
回路用リアクタ、(10)は磁気コアである。 なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相交流電源を入力として、これを直流に
    変換した後、インバータにより三相交流に再変換して負
    荷を駆動する制御装置の入力側及び出力側にそれぞれ設
    けられたLCフィルタからなる雑音発生防止装置におい
    て、 1個のリング状の磁気コアを設け、 前記制御装置の入力側三相交流の三本の電線を前記磁気
    コアに、巻回数及び巻回方向を同じにして巻込んで入力
    側LCフィルタ用コイルを形成し、 前記制御装置の出力側三相交流の三本の電線を前記磁気
    コアに、巻回数及び巻回方向を同じにして巻込んで出力
    側LCフィルタ用コイルを形成し、 前記入力側LCフィルタ用コイルを及び前記出力側LCフィ
    ルタ用コイルにそれぞれコンデンサを接続したことを特
    徴とする雑音発生防止装置。
JP1987046940U 1987-03-31 1987-03-31 雑音発生防止装置 Expired - Lifetime JPH0722996Y2 (ja)

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JPS63156539U JPS63156539U (ja) 1988-10-13
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Non-Patent Citations (1)

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Title
上山直彦編「ニュードライブエレクトロニクス」(昭57−7−25)電気書院P.98−99

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