JPH07229937A - データノブを有するスペクトラム・アナライザ - Google Patents

データノブを有するスペクトラム・アナライザ

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JPH07229937A
JPH07229937A JP6040394A JP4039494A JPH07229937A JP H07229937 A JPH07229937 A JP H07229937A JP 6040394 A JP6040394 A JP 6040394A JP 4039494 A JP4039494 A JP 4039494A JP H07229937 A JPH07229937 A JP H07229937A
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push button
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直也 安納
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、画面を見ながらキースイッチを頻
繁に操作する場合、キー操作の為の視線の移動や操作す
る手の移動を極力無くして、操作性を向上することを目
的とする。 【構成】 データノブ21に押しボタン・スイッチ12
を設け、これのスイッチ信号12aのスイッチを押した
回数を記憶し、このスイッチが押している状態か否かを
判別し、このスイッチ状態信号12cを出力するスイッ
チ状態記憶部12bを設け、ロータリ・エンコーダ24
からの回転パルス信号と、押しボタン・スイッチ12か
らのスイッチ状態信号12cと、機能モード・レジスタ
13の信号を受けて、回転パルス信号をN倍に変換した
変換パルス信号15を出力したり、押しボタン・スイッ
チ12を諸元設定スイッチ機能手段に割り付けた機能変
換信号16を出力するパルス変換部14を設けて、諸元
設定操作の為に目線を画面から移動する頻度を減らす構
成手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データノブを有する
スペクトラム・アナライザにおいて、画面を見ながら、
このデータノブを操作しようとした場合、動作状態を切
り替える為の他のキースイッチ操作回数を減らすこと
で、操作性を改善する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術について、図3(a)のデータ
ノブ21の構造と機能ブロック図例と、図3(b)のス
ペクトラム・アナライザの表示画面と各種スイッチの説
明図を参照して以下に説明する。この構成では、データ
ノブ21の回転によりロータリ・エンコーダ24からの
回転パルス信号24aをパルス変換部54に与える。機
能モード・レジスタ53は、ファンクション条件によ
り、回転パルス信号24aをパルス変換部でN倍のパル
ス数に変換制御する機能モード信号53aを形成し出力
する。パルス変換部54は、機能モード・レジスタ53
からの機能モード信号53aを受けて、回転パルス信号
24aをN倍のパルス数に変換して変換パルス信号55
を出力している。そして、この変換パルス信号55は、
各制御部58a〜58eに供給している。一方、動作機
能を変更する各種キースイッチは、図3(b)に示すよ
うに操作パネル31上に個別のキースイッチが割り当て
られていて、これらキースイッチ群の中から各ファンク
ション時毎に、所定のキースイッチを選択し押して得た
スイッチ信号17を各制御部58a〜58eと機能モー
ド・レジスタ53に与えている。
【0003】これによると、画面上のスペクトラム波形
表示画面30を見ながらデータノブ21を操作しようと
する場合、このデータノブ21の動作機能を変更しよう
とする度に、個別のキースイッチを操作する必要があ
る。しかも、これらキースイッチを操作する都度、目線
を画面から外し、キースイッチのある方向に目線を変
え、多数のキースイッチ群の中から目的のキースイッチ
を見出して押し、目的の変更が成されたか画面や表示ラ
ンプ等で確認し、その手を再びデータノブ21に戻して
回すという手順を踏まなければならない。この為、やや
もすると押すべきキースイッチを間違えたり、目線を動
かす頻度が増えたりして、人間工学的にも、好ましくな
い操作手順とならざるを得なかった。
【0004】次に、これについて、以下に具体的に4例
を示して説明する。以下の説明で使用される各種キース
イッチは、図3(b)に示す操作パネル31にあって、
主に3種類に大別される。それは、独立キー32とソフ
トキー34とテンキー33である。この種類の中で、フ
ァンクションの切り替えは、主に独立キー32に置か
れ、例えばズーム・ファンクションキーや、クロス・カ
ーソル設定ファンクションキーや、基準レベル値ファン
クションキーや、中心周波数設定モード・ファンクショ
ンキー等である。ソフトキー34は、主に上記の各ファ
ンクション設定後に使用される複数のキーで、ソフトウ
エアの制御により任意に機能を変えられるキーになって
いる。このソフトキー34は、使用状態に応じてキーの
機能は、例えば、スタートキー、ストップキー、ネクス
トキー、決定キー、実行キー、繰り返しキー、スパン周
波数キー、その他測定ファンクション毎に必要とするス
イッチ機能を割りつけられるキーとして、任意に定義さ
れて使用されるものである。
【0005】第1の例では、図4(a)に示すように、
画面上のスペクトラム波形の2つの周波数を指定し、こ
の間をズーム表示させようとする場合では2点をデータ
ノブ21で指定する必要がある。始めに操作パネル31
上のズーム・ファンクションキーを押し→スタートキー
を押すと第1マーカーが画面に表示され→これをデータ
ノブ21を回して画面上の第1マーカーを一方の第1周
波数位置まで動かして→ストップキーを押して確定させ
次の第2マーカーが画面に出現し→これをデータノブ2
1を回して画面上の他方の第2周波数位置に第2マーカ
ーを動かし→実行キーを押して確定させる操作手順によ
りズーム画面が表示される。
【0006】第2の例では、図4(b)に示すように、
画面上にクロス・カーソルを出現させて画面上の指定X
Y座標位置に移動して指定のXY位置を設定する場合で
は、やはりXY方向の2点をデータノブ21で指定する
必要がある。始めに操作パネル31上のクロス・カーソ
ル設定ファンクションキーを押してX方向から設定開始
を宣言し→X方向にデータノブ21を回してX軸位置を
決め→ネクストキーを押してY方向設定モードに切り替
え→データノブ21を回してY軸位置を決め→決定キー
を押す操作手順により設定が完了となる。
【0007】第3の例では、図4(c)に示すように、
スペクトラムの基準レベル値、即ち垂直軸の入力信号の
感度レベルを連続的に画面を上限に移動させるて見易い
位置まで画面を上下させたい場合では1点をデータノブ
21で指定する必要があるが、これに図4(d)に示す
ように目盛のステップ値を変更する項目も同時に行う場
合では2点の指定が必要である。この2点の場合では、
まず垂直画面方向に、例えば画面最上位の基準レベル値
が0dbm位置で目盛が10dbステップ表示であった
画面表示状態を、基準レベル値を−30dbmにして目
盛を2dbステップ表示に変える操作の場合は、始めに
操作パネル31上の基準レベル値ファンクションキーを
押し→スタートキーを押し→データノブ21を回して0
dbmから−30dbmに設定し→ネクストキーを押し
て目盛のステップ値を変更モードに切り替え→データノ
ブ21を回して表示目盛を2dbステップ表示に変え→
実行キーを押す操作手順により設定が完了して目的の画
面が表示される。
【0008】第4の例では、スペクトラムの表示は中心
周波数とスパン周波数、即ち表示周波数範囲を決めると
画面中央に常に中心周波数がくるような表示形態になっ
ている。その為、図4(e)を図4(f)に示すよう
に、中心周波数を見易い画面位置に変えたり、スパン周
波数も同時に変えたりしたい場合では1点又は2点をデ
ータノブ21で指定する必要がある。例えば始めに操作
パネル31上の中心周波数設定モード・ファンクション
キーを押し→データノブ21を回して中心周波数を設定
変更するとデータノブ21の回転の都度横軸画面、即ち
周波数軸画面が移動する。その後スパン周波数の変更不
要であれば、ここで決定キーを押す。そうでなければ→
スパン周波数キーを押してスパン周波数モードに切り替
え設定し→データノブ21を回してスパン周波数を設定
変更する都度画面の周波数範囲が拡大縮小する。この画
面を見ながら→決定キーを押す操作手順により画面が固
定される。この画面では見ずらい時は、上記の何れかの
キーを押して同様に再度行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、画
面を見ながら操作パネル31上のキースイッチを頻繁に
操作する場合が多く、この為視線を画面からキースイッ
チ群の方向に移動させたり、また操作する手をデータノ
ブ21とキースイッチ間を移動させたりする必要がある
為、操作性の難点となる場合が多く見受けられる。この
ように、画面を見ながらデータノブ21の機能を各種に
切り替えて使用したい場合においては、ややもすると押
すべきキースイッチを間違えたり、人間工学的にも、目
線を動かす頻度が増えたりして、好ましくない操作手順
とならざるを得なかった。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、画面を見ながらキースイッチを頻繁に操作する場
合、キー操作の為の視線の移動や操作する手の移動を極
力無くして、操作性を向上することを目的とする。
【0011】
【課題を解決する為の手段】
(請求項1の解決手段)第1図は、本発明による解決手
段を示す、押しボタン付きデータノブの構造と機能ブロ
ック図である。上記課題を解決するために、本発明の構
成では、データノブ21を回転軸方向に押すことにより
スイッチ信号出力が得られる構造あるいは単独の押しボ
タン・スイッチ12を設け、押しボタン・スイッチ12
からのスイッチ信号を受けて、スイッチを押した回数を
記憶し、押しボタン・スイッチ12が押している状態に
あるのか否かを判別して、スイッチ状態信号12cを出
力するスイッチ状態記憶部12bを設け、ロータリ・エ
ンコーダ24からの回転パルス信号と、押しボタン・ス
イッチ12からのスイッチ状態信号12cと、機能モー
ド・レジスタ13からの機能モード信号13aを受け
て、回転パルス信号をN倍あるいは1/N倍に変換した
変換パルス信号15を各制御部に出力し、押しボタン・
スイッチ12を諸元設定スイッチ機能手段に割り付けた
機能変換信号16を各制御部に出力するパルス変換部1
4を設けて、諸元設定操作の為に目線を画面から他に移
動して他のキー操作をする頻度を減らす構成手段として
いる。
【0012】(請求項2の解決手段)第2図は、本発明
による解決手段を示す、押しボタン付きデータノブの構
造と機能ブロック図である。上記課題を解決するため
に、本発明の構成では、データノブ21を回転軸方向に
押すことによりスイッチ信号出力が得られる構造あるい
は単独の押しボタン・スイッチ12を設け、押しボタン
・スイッチ12からのスイッチ信号を受けて、スイッチ
を押した回数を記憶し、押しボタン・スイッチ12が押
している状態にあるのか否かを判別して、スイッチ状態
信号12cを出力するスイッチ状態記憶部12bを設
け、ロータリ・エンコーダ24からの回転パルス信号
と、押しボタン・スイッチ12からのスイッチ状態信号
12cと、機能モード・レジスタ13からの機能モード
信号13aを受けて、回転パルス信号をN倍あるいは1
/N倍に変換した変換パルス信号15を各制御部に出力
するパルス変換部14を設けて、諸元設定操作の為に目
線を画面から他に移動して他のキー操作をする頻度を減
らす構成手段としている。
【0013】
【作用】押しボタン・スイッチ12の機能を機能モード
・レジスタ13のファンクション毎に機能を割り付けし
ておけば、押しボタン・スイッチ12のみで殆どの複数
のキー機能を容易に定義して使用できる働きがあり、他
の操作パネル31上のキースイッチの操作を不要にでき
る作用が得られる。これにより、画面から目を移動する
ことなく、これら各種のキー機能操作が、データノブ2
1を手で操作中のまま連続的に操作できることとなる。
また、データノブ21を回す途中、押しボタン・スイッ
チ12を押した状態にしてデータノブ21を回すと、別
の動作を与えることも容易である。例えば、入力回転パ
ルス信号24aをN倍にした変換パルス信号15として
出力する機能を与えることもでき、移動速度の異なる速
度でカーソルを移動させたりすることができ、容易にカ
ーソル等の移動が可能となる作用を付与できる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例について、図1の押しボタ
ン付きデータノブの構造と機能ブロック図と、図4
(a)〜(f)の画面上のスペクトラム波形例を参照し
て以下に説明する。本発明の押しボタン付きデータノブ
の構造と機能ブロック図を図1に示して説明する。押し
ボタン付きデータノブ21の構成は、データノブ21
と、ロータリ・エンコーダ24と押しボタン・スイッチ
12で構成していて、従来のデータノブ21に対して押
しボタン・スイッチの機構を追加した構成になってい
る。
【0015】データノブ21は、左右に回転する機構
と、データノブ21の軸方向21cに押すことができる
機構を有している。このデータノブ21のつまみの片隅
に、丸いくぼみ21aを設けて指1本でも容易に回した
り同時にボタンを押したりできる構造になっている。こ
の為、片手や指で容易にデータノブ21の回転動作と押
しボタンの両方を容易に操作できる。また、データノブ
21の回転は、単位ピッチ角度毎に軽いクリック感覚を
与える機構にして、目でいちいち確認する必要のないデ
ータノブ21としている。
【0016】次に、このデータノブ21を押した時、中
央のシャフトを経由して押しボタン・スイッチ12に伝
達され、これによりスイッチの接点を開閉する。このス
イッチはモメンタリ型の押しボタンで、押している間ス
イッチがONするタイプである。また、押しボタンは押
した状態か否かの変化状態が手で感じ取れる様に、軽い
クリック感覚を与えている。
【0017】ロータリ・エンコーダ24は従来と同様に
単位ピッチ角度毎に1つのパルス信号を出力すること
で、回転パルス信号24aを出力する。このような構造
により押しボタン付きデータノブ21は構成している。
【0018】本発明の構成は、上記押しボタン付きデー
タノブ21と、スイッチ状態記憶部12bと、機能モー
ド・レジスタ13と、パルス変換部14と、変換パルス
信号15と、機能変換信号16とで構成している。一
方、これらの信号を受ける複数の各制御部(18a〜1
8e)があり、基本的動作は従来と同様の動作を実行し
ている。
【0019】スイッチ状態記憶部12bは、押しボタン
・スイッチ12からのスイッチ信号12aを受けてスイ
ッチ状態信号12cをパルス変換部14に出力するもの
である。このスイッチ状態信号12cには、第1には現
在のスイッチ信号がON状態か否かを出力する。第2に
はスイッチ信号が押された回数をカウントしていて、こ
れにより2値状態又はそれ以上のK値状態に切り替える
回数信号を出力する。第3には押しボタンが短時間に2
度押されたか否かを判断して、いわゆるダブル・クリッ
ク状態信号を出力する。これらの状態値は機能モード・
レジスタ13が新たに設定変更された条件内容によって
クリヤ初期化される。そして、必要により、これら3種
のスイッチ状態を定義し利用することで、測定ファンク
ション毎に機能を割り付け、様々なキースイッチの置き
換えを実現する。
【0020】機能モード・レジスタ13は、パネルのス
イッチ群のうち、主に測定ファンクションの切り替え機
能にあたるファンクション・スイッチや、これに類する
他のキースイッチが押されたときに変わり、機能モード
信号13aをパルス変換部14に出力する。例えば、従
来の説明にあるように、画面上のスペクトラム波形の2
周波数間をズーム表示させようとした場合や、画面上に
クロス・カーソルを出現させて画面上の指定XY座標位
置に移動して設定する場合や、スペクトラムの基準レベ
ル値、即ち垂直軸の入力信号の感度レベルを連続的に画
面を上限に移動させる場合や、スペクトラムの表示は中
心周波数とスパン周波数、即ち表示周波数範囲を決める
場合である。
【0021】パルス変換部14は、上記のスイッチ状態
記憶部12bからのスイッチ状態信号12cと、機能モ
ード・レジスタ13からの機能モード信号13aを受け
て、各制御部18a〜18eに与える機能変換信号16
を出力する。この機能変換信号16とは、各制御部18
a〜18eのうち、どの制御部の動作を有効にするかの
選択信号や、また、変換パルス信号15をその制御部の
どういう動作時に使用するかの指示を与えるものであ
る。また、これらの信号と、ロータリ・エンコーダ24
からの回転パルス信号24aを受けて、そのままの1倍
又はN倍又は1/Nに変換した変換パルス信号15を出
力して、カーソルの移動を高速/低速にしたり、画面の
シフトを粗く/細かくしたりする機能も与える。
【0022】次に、従来例と対比して、押しボタン・ス
イッチ12に各種の機能割り付けをした場合の例を具体
的に示して説明する。第1の例では、図4(a)に示す
ように、画面上のスペクトラム波形の2つの周波数を指
定し、この間をズーム表示させようとする場合では2点
をデータノブ21で指定する必要がある。本発明による
操作手順は、始めに操作パネル31上のズーム・ファン
クションキーを押し→押しボタン・スイッチ12を押す
と第1マーカーが画面に表示され→これをデータノブ2
1を回して画面上の第1マーカーを一方の第1周波数位
置まで動かして→再度押しボタン・スイッチ12を押し
て確定させ、次の第2マーカーが画面に出現し→これを
データノブ21を回して画面上の他方の第2周波数位置
に第2マーカーを動かし→再度押しボタン・スイッチ1
2を押して確定させる操作手順によりズーム画面が表示
される。これから更にズーム表示したければ、再度押し
ボタン・スイッチ12を押せば、繰り返しキーとして働
き、上記説明の始めの第1マーカーの移動から同様に開
始できる。この場合では、押しボタン・スイッチ12
が、スタートキーと、ストップキーと、実行キーと、こ
れに加えて繰り返しキーの役割を持ち、画面から目を移
動することなく、これら操作が、連続的に操作できるこ
ととなる。
【0023】第2の例では、図4(b)に示すように、
画面上にクロス・カーソルを出現させて画面上の指定X
Y座標位置に移動して指定のXY位置を設定する場合で
は、やはりXY方向の2点をデータノブ21で指定する
必要がある。始めに操作パネル31上のクロス・カーソ
ル設定ファンクションキーを押してX方向から設定開始
を宣言し→X方向にデータノブ21を回してX軸位置を
決め→押しボタン・スイッチ12を押してY方向設定モ
ードに切り替え→データノブ21を回してY軸位置を決
め→再度押しボタン・スイッチ12を押す操作手順によ
り設定が完了となる。このクロス・カーソルを再変更し
たい時は、再度押しボタン・スイッチ12を押せば、繰
り返しキーとして働き、上記説明の始めのX方向から同
様に開始できる。また、ダブル・クリック時は、跳び越
し機能キーとして働き、Y方向の設定開始から同様にし
て開始できる。また、データノブ21を回す途中、押し
ボタン・スイッチ12を押した状態のままでデータノブ
21を回すと、10倍の速度でカーソルを移動させるこ
とができ、容易にカーソルを移動可能となる。この場合
でも、押しボタン・スイッチ12が、ネクストキーと、
決定キーと、それに加えて繰り返しキーと、跳び越し機
能キーの役割を持ち、また押しボタン・スイッチ12を
押した状態のままでデータノブ21を回すと10倍速度
キーの役割を持ち、これら操作が、画面から目を移動す
ることなく、これら操作が、連続的に操作できることと
なる。
【0024】第3の例では、図4(c)に示すように、
スペクトラムのレベル値、即ち垂直軸の入力信号の感度
レベルを連続的に画面を上限に移動させるて見易い位置
まで画面を上下させたい場合では1点をデータノブ21
で指定する必要があるが、これに図4(d)に示すよう
に目盛のステップ値を変更する項目も同時に行う場合で
は2点の指定が必要である。この2点の場合では、まず
垂直画面方向に、例えば画面上部の基準レベル値が0d
bm位置で目盛が10dbステップ表示であった画面表
示状態を、基準レベル値を−30dbmにして目盛を2
dbステップ表示に変える操作は、始めに操作パネル3
1上の基準レベル値ファンクションキーを押し→押しボ
タン・スイッチ12を押し→データノブ21を回して0
dbmから−30dbmに設定し→再度押しボタン・ス
イッチ12を押して目盛のステップ値を変更モードに切
り替え→データノブ21を回して表示目盛を2dbステ
ップ表示に変え→再度押しボタン・スイッチ12を押す
操作手順により設定が完了して目的の画面が表示され
る。この画面位置では見ずらい時は、再度押しボタン・
スイッチ12を押せば、上記説明の始めの基準レベル値
変更から同様に開始できる。この場合では、押しボタン
・スイッチ12が、スタートキーと、ネクストキーと、
実行キーと、その他に繰り返しキーの役割を持ち、画面
から目を移動することなく、これら操作が、連続的に操
作できることとなる。
【0025】第4の例では、スペクトラムの表示は中心
周波数とスパン周波数、即ち表示周波数範囲を決めると
画面中央に常に中心周波数がくるような表示形態になっ
ている。その為、図4(e)を図4(f)に示すよう
に、中心周波数を見易い画面位置に変えたり、スパン周
波数も同時に変えたりしたい場合では1点又は2点をデ
ータノブ21で指定する必要がある。例えば始めに操作
パネル31上の中心周波数設定モード・ファンクション
キーを押し→データノブ21を回して中心周波数を設定
変更するとデータノブ21の回転の都度画面が周波数を
横軸として移動する。その後スパン周波数の変更の要不
要何れでも押しボタン・スイッチ12を押す。スパン周
波数の変更が不要であれば続けて押しボタン・スイッチ
12を押せば完了する。そうでなければ、現在の状態が
周波数モードに切り替わっているので→データノブ21
を回してスパン周波数を設定変更し、その都度画面の周
波数範囲が拡大縮小する。この画面を見ながら→再度押
しボタン・スイッチ12を押す操作手順により画面が固
定される。この画面では見ずらい時は、再度押しボタン
・スイッチ12を押せば、上記説明の最初の中心周波数
を設定変更から同様に開始できる。また、このファンク
ションの場合、押しボタン・スイッチ12を押した状態
のままでデータノブ21を回すと、スパン周波数範囲が
拡大縮小操作出来て、押しボタン・スイッチ12を戻し
た時確定するスイッチとしても操作できる。この場合で
も、押しボタン・スイッチ12が、スパン周波数キー
と、決定キーと、その他繰り返しキーの役割をする。ま
た新たな機能として、押しボタン・スイッチ12を押し
た状態のままでデータノブ21を回すと、スパン周波数
範囲の拡大縮小操作が出来る役割を持ち、画面から目を
移動することなく、これら操作が、連続的に操作できる
こととなる。
【0026】上記使用例の説明のように、この押しボタ
ン付きデータノブ21のスイッチに、ファンクション毎
に諸元設定の複数のキースイッチの機能を、この押しボ
タン・スイッチ12に定義して使用できる手段にした
り、また、この押しボタン・スイッチ12を押した状態
のままでデータノブ21を回すと別の機能のデータノブ
21として機能したり、または、回転パルス信号24a
をN倍して出力するかを切り替える機能手段を与えた
り、また、ダブル・クリック時は次の諸元設定キースイ
ッチ機能を跳び越しする機能を与えたりするキーとして
働かせたりして、パルス変換部14で各ファンクション
の測定状態に応じてさまざまに使いやすいキー定義に切
り替えることで実現している。
【0027】(実施例2)本発明の実施例について、図
2の押しボタン付きデータノブの構造と機能ブロック図
で、直接機能モード信号を各制御部に与える構成例を参
照して以下に説明する。上記実施例1の説明では、機能
モード・レジスタ13を設けてこれにより、機能変換信
号16を出力した構成例を示したが、図2に示すよう
に、機能モード信号13aをパルス変換部14に与え、
かつ直接各制御部18a〜18eに与える構成にして、
機能変換信号16を削除する。このように、直接、個々
の制御部18a〜18eで動作を切り替えるように制御
して同様に実施しても良い。
【0028】なお、今までの説明では、押しボタン・ス
イッチ12をデータノブ21に連結して説明したが、こ
れを独立した押しボタン・スイッチ12としても良い。
例えば、右手でデータノブ21を操作し、左手で押しボ
タン・スイッチ12を操作するようにしても良い。ま
た、押しボタン・スイッチ12を足で操作するようにし
ても画面から目をはなすことなく同様に操作できるの
で、この様にしても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記に記載されるような効果を奏する。押
しボタン・スイッチ12を機能モード・レジスタ13の
ファンクション毎に機能を割り付けしておけば、押しボ
タン・スイッチ12のみで殆どの複数のキー機能を容易
に置き換えることができる為、表示画面から目を離す頻
度を極力軽減できる。この為、スペクトラム表示画面か
ら目を離すことなく目的の操作が行えるので人間工学的
にも極めて操作性が良くなる。この為、利用者の操作ミ
スやわずらしさがなくなり、操作性が向上し、より使い
やすくなる。これにより利用者の利便性が一層向上する
効果が得られる。押しボタン・スイッチ12を機能モー
ド・レジスタ13のファンクション毎に機能を割り付け
しておけば、押しボタン・スイッチ12のみで殆どの複
数のキー機能を容易に置き換えることができる為、他の
キースイッチを削減できる効果が得られる。また、デー
タノブ21を回す途中、押しボタン・スイッチ12を押
した状態のままでデータノブ21を回すと、N倍又は1
/N倍の回転パルス信号を各制御部18a〜18eに与
えることができるので、カーソルの移動を高速/低速に
したり、画面のシフトを粗く/細かくしたりが、より容
易に実施できる利点が得られる。また、複数のキーを定
義されていた場合でも、押しボタン・スイッチ12をダ
ブル・クリックする跳び越し機能を定義しておけば、次
の定義キーを跳び越して実行させることも容易に可能で
あり、利便性を更に向上できる効果が得られる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押しボタン付きデータノブの構造と機
能ブロック図である。
【図2】本発明の押しボタン付きデータノブの構造と機
能ブロック図で、直接機能モード信号を各制御部に与え
る構成例である。
【図3】(a)従来のデータノブ21の構造と機能ブロ
ック図で、各種キー・スイッチの入力による操作する場
合の構成例である。 (b)スペクトラム・アナライザの表示画面と各種スイ
ッチを説明する図である。
【図4】(a)第1の例の、画面上のスペクトラム波形
の2つの周波数を指定し、この間をズーム表示させよう
とする場合を説明する画面である。 (b)第2の例の、画面上にクロス・カーソルを出現さ
せて画面上の指定XY座標位置に移動して指定のXY位
置を設定する場合を説明する画面である。 (c)、(d)は第3の例の、スペクトラムの基準レベ
ル値、即ち垂直軸の入力信号の感度レベルを連続的に画
面を上限に移動させるて見易い位置まで画面を上下させ
たい場合を説明する画面である。 (e)、(f)は第4の例の、中心周波数やスパン周波
数を見易い画面位置に変えたい場合を説明する画面であ
る。
【符号の説明】
12 押しボタン・スイッチ 12a、17 スイッチ信号 12c スイッチ状態信号 12b スイッチ状態記憶部 13、53 機能モード・レジスタ 13a、53a 機能モード信号 14、54 パルス変換部 15、55 変換パルス信号 16 機能変換信号 18a〜18e、58a〜58e 制御部 21 データノブ 21a 丸いくぼみ 21c 軸方向 24 ロータリ・エンコーダ 24a 回転パルス信号 30 スペクトラム波形表示画面 31 操作パネル 32 独立キー 33 テンキー 34 ソフトキー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データノブの回転によりロータリ・エン
    コーダ(24)からの回転パルス信号を出力して各種諸
    元量の設定に利用するスペクトラム・アナライザにおい
    て、 データノブ(21)を回転軸方向に押すことによりスイ
    ッチ信号出力が得られる構造あるいは単独の押しボタン
    ・スイッチ(12)を設け、 当該押しボタン・スイッチ(12)からのスイッチ信号
    を受けて、スイッチを押した回数を記憶し、当該押しボ
    タン・スイッチ(12)が押している状態にあるのか否
    かを判別して、スイッチ状態信号(12c)を出力する
    スイッチ状態記憶部(12b)を設け、 ロータリ・エンコーダ(24)からの回転パルス信号
    と、当該押しボタン・スイッチ(12)からのスイッチ
    状態信号(12c)と、機能モード・レジスタ(13)
    からの機能モード信号(13a)を受けて、当該回転パ
    ルス信号をN倍あるいは1/N倍に変換した変換パルス
    信号(15)を各制御部に出力し、当該押しボタン・ス
    イッチ(12)を諸元設定スイッチ機能手段に割り付け
    た機能変換信号(16)を各制御部に出力するパルス変
    換部(14)を設け、 以上を具備していることを特徴としたデータノブを有す
    るスペクトラム・アナライザ。
  2. 【請求項2】 データノブの回転によりロータリ・エン
    コーダ(24)からの回転パルス信号を出力して各種諸
    元設定に利用するスペクトラム・アナライザにおいて、 データノブ(21)を回転軸方向に押すことによりスイ
    ッチ信号出力が得られる構造あるいは単独の押しボタン
    ・スイッチ(12)を設け、 当該押しボタン・スイッチ(12)からのスイッチ信号
    を受けて、スイッチを押した回数を記憶し、当該押しボ
    タン・スイッチ(12)が押している状態にあるのか否
    かを判別して、スイッチ状態信号(12c)を出力する
    スイッチ状態記憶部(12b)を設け、 ロータリ・エンコーダ(24)からの回転パルス信号
    と、当該押しボタン・スイッチ(12)からのスイッチ
    状態信号(12c)と、機能モード・レジスタ(13)
    からの機能モード信号(13a)を受けて、当該回転パ
    ルス信号をN倍あるいは1/N倍に変換した変換パルス
    信号(15)を各制御部に出力するパルス変換部(1
    4)を設け、 以上を具備していることを特徴としたデータノブを有す
    るスペクトラム・アナライザ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230770A (ja) * 2011-08-26 2011-11-17 Tokai Rika Co Ltd シフト装置
JP2012112903A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Anritsu Corp Apd測定装置及び該装置における設定項目割り当て方法並びに測定情報の表示制御方法
JP2013061347A (ja) * 2012-11-28 2013-04-04 Anritsu Corp Apd測定装置及び該装置における測定情報の表示制御方法

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