JPH07229577A - 電流制御型電磁弁の制御装置 - Google Patents

電流制御型電磁弁の制御装置

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JPH07229577A
JPH07229577A JP2062994A JP2062994A JPH07229577A JP H07229577 A JPH07229577 A JP H07229577A JP 2062994 A JP2062994 A JP 2062994A JP 2062994 A JP2062994 A JP 2062994A JP H07229577 A JPH07229577 A JP H07229577A
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則己 浅原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流制御型電磁弁のコイルの抵抗値の変化に
拘わらず安定的に且つ精度よくフィードバック制御でき
る電流制御型電磁弁の制御装置を提供する。 【構成】 コイル温度検出手段88により検出されたコ
イルの温度TC に基づいて、フィードバックゲイン変更
手段110により前記フィードバック制御手段105の
フィードバックゲインすなわち積分定数KI および比例
定数KP が変更される。このため、電流制御型電磁弁1
0のコイル36の温度TC によってそのコイル36の抵
抗値rC が変化させられても、フィードバック系の出力
であるデューティ比Dもそのコイル36の温度TC に応
答して変化させられることから、コイル36の抵抗値r
C の変化に起因して電流制御型電磁弁10の駆動電流が
影響されたりその電流制御型電磁弁10の出力が変化し
たりすることが解消されて、安定的且つ高精度のフィー
ドバック制御が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流制御型電磁弁の制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両や工作機械などにおいては油圧制御
等の種々の目的で電流制御型電磁弁が用いられている。
たとえば、内燃機関の吸入空気量制御用電磁弁、自動変
速機のロックアップクラッチスリップ制御圧発生用電磁
弁、自動変速機のアキュム背圧制御圧発生用電磁弁、自
動変速機のスロットル圧発生用電磁弁などの所謂リニヤ
ソレノイド弁と称される電磁弁がそれである。
【0003】そして、上記のような電流制御型電磁弁を
制御するために、駆動電流の変化に応答して作動させら
れる電流制御型電磁弁と、電池とその電流制御型電磁弁
との間に設けられてその電池から電流制御型電磁弁へ流
される駆動電流を変化させる電流調節手段とを備え、電
流制御型電磁弁の実際の駆動電流或いは電磁弁の実際の
出力圧が指令電流或いは電磁弁の指令出力圧と一致する
ように上記の電流調節手段を制御する電流制御型電磁弁
のフィードバック制御装置が提案されている。特開昭6
2−241013号公報に記載された制御装置はその一
例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電流制御型
電磁弁の実際の駆動電流或いは電磁弁の実際の出力圧が
指令電流或いは電磁弁の指令出力圧と一致するように電
流調節手段を制御する従来のフィードバック制御装置で
は、予め定められた関係から指令値と実際値との偏差に
基づいて操作出力が決定されるのが普通であることか
ら、電流制御型電磁弁のコイルの抵抗値が変化すると、
偏差を解消するためにその電流制御型電磁弁のコイルに
流される実際の電流値が変化するため、制御が不安定と
なったり或いは制御精度が得られない場合があった。車
両などに要求される使用環境温度の幅が広いことから、
電流制御型電磁弁のコイルの環境温度に起因する変化値
は、上記フィードバック制御に拘わらずその影響が無視
できない程の大きさとなる場合があるのである。
【0005】また、前記従来の電流制御型電磁弁のフィ
ードバック制御装置において、デューティ比が変化させ
られるパルス信号に従って電流調節手段が電流制御型電
磁弁へ流される駆動電流を変化させる場合には、電流制
御型電磁弁の指令電流が零であるときでも、その電磁弁
の非作動状態が維持できる範囲でその応答性を高めるた
めの所定の予備電流を発生させるようにデューティ比が
決定され、電流制御型電磁弁にその予備電流が流されて
いた。このため、電流制御型電磁弁の出力が用いられな
い期間でも上記予備電流が電流制御型電磁弁に流される
ため、不要に発熱したり或いは電池の電力を不要に消費
したりする欠点があった。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その第1の目的とするところは、電流制御
型電磁弁のコイルの抵抗値の変化に拘わらず安定的に且
つ精度よくフィードバック制御できる電流制御型電磁弁
の制御装置を提供することにある。また、本発明の第2
の目的は、電流制御型電磁弁の出力が用いられない期間
において指令電流値が零であるときには、その電流制御
型電磁弁の駆動電流を遮断して不要な発熱や電力消費を
解消する電流制御型電磁弁の制御装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】上記第1の目的を
達成するための本発明の要旨とするところは、駆動電流
の変化に応答して作動させられる電流制御型電磁弁と、
その電流制御型電磁弁へ流される駆動電流を変化させる
電流調節手段と、その電流制御型電磁弁の実際の駆動電
流を検出する電流検出手段と、その電流検出手段により
検出された実際の駆動電流が指令電流と一致するように
前記電流調節手段を制御するフィードバック制御手段と
を備えた電流制御型電磁弁の制御装置であって、(a) 前
記電流制御型電磁弁のコイルの抵抗値を直接または間接
的に検出するコイル抵抗値検出手段と、(b) そのコイル
抵抗値検出手段により検出されたコイルの温度に基づい
て、前記フィードバック制御手段のフィードバックゲイ
ンを変更するフィードバックゲイン変更手段とを、含む
ことにある。
【0008】
【作用】このようにすれば、コイル抵抗値検出手段によ
り検出されたコイルの抵抗値に基づいて、フィードバッ
クゲイン変更手段により前記フィードバック制御手段の
フィードバックゲインが変更される。
【0009】
【第1発明の効果】したがって、本第1発明によれば、
電流制御型電磁弁のコイルの抵抗値に基づいてフィード
バック制御手段のフィードバックゲインが変更されるこ
とから、その電流制御型電磁弁のコイルの温度によって
コイルの抵抗値が変化させられても、フィードバック系
の出力はコイルの抵抗値の変化に応答して変化させられ
ることから、コイルの抵抗値の変化に起因して電流制御
型電磁弁の駆動電流が影響されたりその電流制御型電磁
弁の出力が変化したりすることが解消されるので、安定
的且つ高精度のフィードバック制御が得られる。
【0010】ここで、前記電流検出手段は、好適には、
前記電流制御型電磁弁と直列に接続された電流検出用抵
抗の両端に発生する電圧を増幅する増幅器と、この増幅
器の出力信号を平滑化するフィルタ手段とを含む。この
ようにすれば、電流検出手段による検出値にノイズが混
入したとしても、そのノイズがフィルタ手段により好適
に除去される利点がある。
【0011】また、前記フィードバック制御手段は、好
適には、指令電流値と前記電流検出手段により検出され
た実際の電流値との偏差を算出する偏差演算手段と、そ
の偏差に積分定数を乗算して積分制御値を算出する積分
制御値算出手段と、その偏差の差分値を算出する差分演
算手段と、その差分値に比例定数を乗算して比例制御値
を算出する比例制御値算出手段と、それら積分制御値お
よび比例制御値を加算して操作変化値を算出する操作変
化値算出手段と、その操作変化値を前回の操作出力値に
加算することにより新たな操作出力値を算出する積算手
段とを含む。
【0012】また、好適には、前記フィードバックゲイ
ン変更手段は、前記電流制御型電磁弁のコイルの抵抗値
変化による駆動電流の変化を相殺するように予め定めら
れた関係からそのコイルの実際の温度に基づいて、前記
積分定数および微分定数を決定する決定手段を含むもの
である。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記第2の
目的を達成するための発明の要旨とするところは、駆動
電流の変化に応答して作動させられる電流制御型電磁弁
と、デューティ比が変化させられるパルス信号に従って
その電流制御型電磁弁へ流される駆動電流を変化させる
電流調節手段と、その電流制御型電磁弁の実際の駆動電
流を検出する電流検出手段と、その電流検出手段により
検出された実際の駆動電流が指令電流と一致するように
前記パルス信号のデューティ比を制御するフィードバッ
ク制御手段とを備えた電流制御型電磁弁の制御装置であ
って、(a) 前記電流制御型電磁弁の出力が用いられる期
間であるか否かを判定する電磁弁有用期間判定手段と、
(b) その電磁弁有用期間判定手段により前記電流制御型
電磁弁の出力が用いられる期間であると判定された場合
は、前記指令電流が零であるときでもその電流制御型電
磁弁に応答性を向上させるための予備電流を流すことを
許容し、その電磁弁有用期間判定手段により前記電流制
御型電磁弁の出力が用いられる期間でないと判定された
場合は、電流制御型電磁弁の予備電流を遮断する切換制
御手段とを、含むことにある。
【0014】
【作用】このようにすれば、電磁弁有用期間判定手段に
より前記電流制御型電磁弁の出力が用いられる期間であ
ると判定された場合は、前記指令電流が零であるときで
も、切換制御手段によりその電流制御型電磁弁に応答性
を向上させるための予備電流が流されることが許容さ
れ、反対に、電磁弁有用期間判定手段により前記電流制
御型電磁弁の出力が用いられる期間でないと判定された
場合は、切換制御手段により電流制御型電磁弁の予備電
流が遮断される。
【0015】
【第2発明の効果】したがって、本第2発明によれば、
電流制御型電磁弁の出力が用いられる期間であると判定
された場合は、指令電流が零であるときでも、電流制御
型電磁弁に応答性を向上させるための予備電流が流され
る一方、前記電流制御型電磁弁の出力が用いられる期間
でないと判定された場合には、電流制御型電磁弁に流さ
れる予備電流が遮断されるため、電流制御型電磁弁の不
要な発熱や電力消費が解消される。
【0016】ここで、好適には、前記電流制御型電磁弁
は車両用自動変速機の変速時の油圧制御に用いられるも
のであり、前記電磁弁有用期間判定手段は、該車両用自
動変速機の変速時における油圧制御期間であるか否かを
判定するものである。
【0017】また、前記フィードバック制御手段は、好
適には、指令電流値と前記電流検出手段により検出され
た実際の電流値との偏差を算出する偏差演算手段と、そ
の偏差に積分定数を乗算して積分制御値を算出する積分
制御値算出手段と、その偏差の差分値を算出する差分演
算手段と、その差分値に比例定数を乗算して比例制御値
を算出する比例制御値算出手段と、それら積分制御値お
よび比例制御値を加算して操作変化値を算出する操作変
化値算出手段と、その操作変化値を前回の操作出力値に
加算することにより新たな操作出力値を算出する積算手
段とを含む。
【0018】また、好適には、前記電流制御型電磁弁の
制御装置は、前記電池の実際の出力電圧を検出する電池
出力電圧検出手段と、前記フィードバック制御手段の操
作出力値を、前記電池の実際の電圧値に基づく補正値に
より補正し、その電池の出力電圧の変動によって電流制
御型電磁弁の作動が影響されないようにする電池出力電
圧変動補正手段とを含む。このようにすれば、ヘッドラ
イトの点灯やヒータの通電などによって電池の出力電圧
値が低く変化しても、その変化分だけフィードバック制
御手段の操作出力値が補正されて駆動電流が増量される
ので、電流制御型電磁弁の作動が影響されない利点があ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0020】図1は、本発明の制御装置の制御対象とな
る車両用電流制御型電磁弁10を示す断面図である。こ
の電磁弁10は、車両用自動変速機の油圧制御回路に設
けられるロックアップクラッチスリップ制御圧発生用電
磁弁、アキュム背圧制御圧発生用電磁弁、スロットル圧
発生用電磁弁などとして用いられるものであり、リニヤ
ソレノイド弁とも称される。
【0021】上記電磁弁10は、図1に示すように、一
定のモジュレータ圧或いはライン圧である元圧PINが供
給される入力ポート12、出力圧POUT が出力される出
力ポート14、作動油が排出されるドレンポート16な
どが形成された弁本体18と、第1ランド20とそれよ
りも大径の第2ランド22および第3ランド24が形成
された弁子26と、第2ランド22に斜めに形成された
連通路28を介して出力ポート14に連通させられたフ
ィードバック油室30と、上記入力ポート12と出力ポ
ート14との間が連通させられる開弁方向へ弁子26を
付勢するスプリング32と、弁子26に当接するコア3
4とこのコア34を吸引する磁力を発生させるコイル3
6とを有する電磁アクチュエータ38と、コイル36を
電気的に接続するために図示しないプラグが差し込まれ
るソケット40とを備えている。
【0022】また、上記電磁弁10は、コイル36の実
際の温度TC を検出するためにそのコイル36に接触或
いは近接した位置に配設された温度センサ42を備えて
いる。この温度センサ42は、サーミスタ、測温抵抗
体、温度スイッチなどから構成され、コイル温度に応じ
た温度信号(コイル抵抗値に対応した信号)STをイン
ターフェース44を介して後述の演算制御装置64へ出
力する。本実施例では、上記温度センサ42がコイル3
6の実際の温度TC を検出するための後述のコイル温度
検出手段88に対応している。
【0023】前記電磁弁10の電磁アクチュエータ38
は、コイル36の駆動電流ISOL に対応した推力を発生
して上記弁子26を、入力ポート12と出力ポート14
との間が遮断させられる閉弁方向へ付勢する。この電磁
アクチュエータ38の推力をF(I)とし、上記スプリ
ング32の付勢力をWとし、上記第1ランド20および
第2ランド22の断面積をA1 およびA2 とすると、出
力圧POUT は数式1に示す式に従って制御される。すな
わち、コイル36の駆動電流ISOL に対応した大きさの
油圧信号すなわち出力圧POUT が出力されるのである。
なお、数式1におけるC1 およびC2 は定数であり、C
1 =1/(A2 −A1 )、C2 =W/(A2 −A1 )で
ある。
【0024】
【数1】POUT =C1 ・F(I)−C2
【0025】図2は、上記電磁弁10の作動を制御する
ために車両に搭載された制御装置を示している。図2に
おいて、車両の電池50の+端子52とアースすなわち
金属製の車体54との間には、イグニッションスイッチ
56、トランジスタなどの電流制御素子58、抵抗値r
C を有するコイル36、比較的低い抵抗値RC を有する
電流検出用抵抗体60が直列に接続されている。
【0026】出力電圧検出手段として機能する電圧検出
回路62は、電池50の+端子52の出力電圧vB を検
出し、その出力電圧vB を示すデジタル化された電圧信
号VBを演算制御装置64に供給する。また、コイル3
6の駆動電流ISOL を検出する電流検出手段として機能
する電流検出回路66は、電流検出用抵抗体60の両端
に発生する電圧信号を増幅する増幅器68、フィルタ7
0、A/D変換器72を備え、コイル36の駆動電流I
SOL を表す電圧信号VIOを演算制御装置64に供給す
る。フィルタ70はたとえば並列コンデンサ74および
直列抵抗体76から成るL型ローパスフィルタであり、
300Hz程度以上のリップルを除去して平均化した波
形を出力する。
【0027】上記演算制御装置64は、通常、自動変速
機の変速ギヤ段やロックアップクラッチの係合状態を制
御するマイクロコンピュータなどにより構成される。演
算制御装置64は、予め記憶されたプログラムに従って
入力信号を処理して電磁弁10のデューティ比Dを決定
するとともにそのデューティ比Dに応じたパルス幅を有
する駆動信号DSOL に変換し、その駆動信号DSOL を駆
動回路78を介して電流制御素子58に出力する。これ
により、コイル36の駆動電流ISOL が調節される。本
実施例では、駆動回路78および電流制御素子58がコ
イル36の駆動電流ISOL を変化させる電流調節手段に
対応している。
【0028】図3は、駆動信号DSOL のパルス波形とコ
イル36の駆動電流ISOL との関係を示している。図3
の上側に示す実線は、デューティ比Dが50%程度の駆
動信号DSOL50 を示しており、このような駆動信号D
SOL50 にて電流制御素子58が開閉されることにより、
コイル36には図3の下側の実線に示す駆動電流ISOL5
0 が流される。図3の上側の破線に示すように、デュー
ティ比Dが30%程度の駆動信号DSOL30 となると、こ
のような駆動信号DSOL30 にて電流制御素子58が開閉
されることにより、コイル36には図3の下側の破線に
示す駆動電流ISO L30 が流される。このように本実施例
では、駆動信号DSOL のデューティ比Dに応じて、コイ
ル36の駆動電流ISOL が調節されるのである。
【0029】図4は、上記演算制御装置64の制御機能
を説明する機能ブロック線図である。図において、入力
信号変換手段90は、たとえば所定の大きさの油圧信号
を発生させるように前記電磁弁10を駆動するために図
示しない制御手段から指令された電流値に対応する指令
デューティ比DOUT をたとえば図5に示す予め設定され
た関係に従って目標値(電圧値)VRに変換する。この
目標値VRの大きさはコイル36の目標駆動電流を表し
ており、指令デューティ比DOUT が零であっても所定の
オフセット値KIOFF が生じるように上記関係が定めら
れている。このオフセット値KIOFF は、前記電磁弁1
0の閉作動時においてその閉作動に支障が生じない範囲
であってその電磁弁10の応答性を改善するための予備
電流値I SOLYが得られるように定められている。この予
備電流値ISOLYはたとえば0.2A程度のものである。
偏差演算手段92は、目標値VRと前記電流検出回路6
6により検出された実際の駆動電流値(電圧値)VIO
との偏差EVを算出する。積分制御値算出手段94は、
その偏差EVに積分定数KI を乗算して積分制御値KI
・EVを算出する。差分演算手段96は、その偏差EV
の前回と今回のサンプリング値の差分値DEV〔=EV
(k)−EV(k−1)〕を算出する。比例制御値算出
手段98は、その差分値DEVに比例定数KP を乗算す
ることにより比例制御値KP ・DEVを算出する。操作
変化値算出手段100は、上記積分制御値KI ・EVと
比例制御値KP ・DEVとを加算して操作変化値DDO
を算出する。積算手段102は、その操作変化値DDO
を前回の操作出力値DO(k−1)に加算することによ
り新たな今回の操作出力値DO(k)を算出する。
【0030】上記積算手段102により算出された今回
の操作出力値DO(k)は駆動デューティ比Dとして更
新され、出力信号変換手段104においてその駆動デュ
ーティ比Dを備えたたとえば300Hz程度の所定周波
数のパルス信号である駆動信号DSOL に変換される。こ
こで、上記偏差演算手段92、積分制御値算出手段9
4、差分演算手段96、比例制御値算出手段98、操作
変化値算出手段100、積算手段102は、上記偏差E
Vを解消して目標値VRと電磁弁10の実際の駆動電流
値VIOとを一致させるフィードバック制御手段105
を構成している。
【0031】一方、コイル温度検出手段88は、前記電
磁弁10のコイル36の実際の温度TC を検出し、コイ
ル抵抗値決定手段106は予め記憶された関係から実際
のコイル36の温度TC に基づいてコイル36の抵抗値
C を決定する。それ等コイル温度検出手段88および
コイル抵抗値決定手段106はコイル抵抗値検出手段1
08を構成している。そして、フィードバックゲイン変
更手段110は、数式2および数式3に例示する予め記
憶された関係からコイル36の抵抗値rC に基づいてフ
ィードバックゲインである積分定数KI および比例定数
P をそれぞれ算出する。
【0032】
【数2】 KI =〔(rC +Ri )/(rCO+Ri )〕・KIO
【0033】
【数3】 KP =〔(rC +Ri )/(rCO+Ri )〕・KPO
【0034】上記コイル抵抗値決定手段106において
用いられる関係は、たとえば図4のコイル抵抗値決定手
段106を示すブロック内に示されるデータマップであ
り、予め実験的に求められたコイル36の抵抗値rC
コイル36の温度TC との関係である。また、上記数式
2および数式3に示す関係は、コイル36の抵抗値r C
の変化に拘わらず、そのコイル36の駆動電流ISOL
変化しないように、すなわちコイル36の抵抗値rC
変化による駆動電流ISOL の変化が相殺されるように予
め求められたものである。なお、上記数式2および数式
3のrCOは基準温度たとえば常温時におけるコイル36
の抵抗値であり、数式2および数式3のKIOおよびKPO
は上記基準温度時の積分定数および比例定数である。
【0035】以下、上記演算制御装置64の制御作動を
図6および図7に示すフローチャートを用いて詳細に説
明する。図6は、積分定数KI および比例定数KP を電
磁弁10のコイル36の実際の温度TC に応じて更新す
るために数ms乃至数十msの所定の周期で繰り返し実行さ
れるルーチンを示している。図7は、偏差EVを解消し
て目標値VRと電磁弁10の実際の駆動電流値VIOと
を一致させるフィードバック制御を実行するルーチンを
示している。
【0036】図6のステップSA1では前記温度信号S
Tに基づいてコイル36の実際の温度TC が読み込まれ
る。続くステップSA2では、予め設定された関係から
コイル36の実際の温度TC に基づいてコイル36の実
際の抵抗値rC が算出される。この関係は、コイル36
の実際の温度TC とそれに関連して変化するコイル36
の抵抗値rC との予め求められた関係であって、図4の
コイル抵抗値決定手段106内に示すようなデータマッ
プ或いは数式として記憶されている。次いで、ステップ
SA3では、図4のフィードバックゲイン変更手段11
0内に示す関係すなわち前記数式2および数式3から、
コイル36の実際の抵抗値rC に基づいて積分定数KI
および比例定数KP が新たに決定される。そして、ステ
ップSA4では、それら新たに決定された積分定数KI
および比例定数KP がフィードバック制御におけるフィ
ードバックゲインとして用いられるように更新される。
上記ステップSA2は前記コイル抵抗値決定手段106
に対応し、上記ステップSA3は前記フィードバックゲ
イン変更手段110に対応している。
【0037】図7のフィードバック制御ルーチンにおい
て、前記入力信号変換手段90に対応するステップSM
1では、前記図5に示す予め設定された関係から指令電
流を示す指令デューティ比DOUT に基づいて目標電流値
を表す目標値VRに変換される。続くステップSM2で
は、前記電流検出回路66により検出された電磁弁10
のコイル36の実際の駆動電流の大きさを表す駆動電流
値VIOが読み込まれる。次いで、前記偏差演算手段9
2に対応するステップSM3では、上記目標値VRと駆
動電流値VIOとの偏差EVが算出される。前記積分制
御値算出手段94に対応するステップSM4では、上記
偏差EVに積分定数KI が乗算されることにより積分制
御値KI ・EVが算出される。
【0038】前記差分演算手段96に対応するステップ
SM5では、上記偏差EVの前回と今回のサンプリング
値の差分値DEV〔=EV(k)−EV(k−1)〕が
算出される。また、前記比例制御値算出手段98に対応
するステップSM6では、上記差分値DEVに比例定数
P が乗算されることにより比例制御値KP ・DEVが
算出される。次いで、前記操作変化値算出手段100に
対応するステップSM7では、上記積分制御値KI ・E
Vと比例制御値KP ・DEVとが加算されることにより
操作変化値DDOが算出される。さらに、前記積算手段
102に対応するステップSM8では、上記の操作変化
値DDOを前回の操作出力値DO(k−1)に加算する
ことにより新たな今回の操作出力値DO(k)が算出さ
れる。ステップSM9では、操作出力値DO(k)が大
きくなるに略比例してデューティ比Dを大きくするよう
に予め定められた関係から今回の操作出力値DO(k)
に基づいて駆動デューティ比Dが決定され、ステップS
M10においてその駆動デューティ比Dを備えたたとえ
ば300Hz程度の所定周波数のパルス信号である駆動
信号DSOL に変換され、出力される。上記ステップSM
9およびSM10は出力信号変換手段104に対応して
いる。
【0039】上述のように、本実施例では、コイル抵抗
値検出手段108により検出されたコイルの温度rC
基づいて、フィードバックゲイン変更手段110により
前記フィードバック制御手段105のフィードバックゲ
インすなわち積分定数KI および比例定数KP が変更さ
れる。このため、車両用電流制御型電磁弁10のコイル
36の温度TC によってそのコイル36の抵抗値rC
変化させられても、フィードバック系の出力であるデュ
ーティ比Dもそのコイル36の温度TC に応答して変化
させられることから、コイル36の抵抗値rC の変化に
起因して電流制御型電磁弁36の駆動電流が影響された
りその電流制御型電磁弁10の出力が変化したりするこ
とが解消されるので、安定的且つ高精度のフィードバッ
ク制御が得られる。
【0040】また、本実施例の電流検出回路66は、電
磁弁10と直列に接続された電流検出用抵抗体60の両
端に発生する電圧を増幅する増幅器68と、この増幅器
68の出力信号を平滑化するフィルタ70とを含むの
で、電流検出回路66による検出値にノイズが混入した
としても、そのノイズがフィルタ70により好適に除去
される利点がある。
【0041】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】図8は、前記演算制御装置64の新たに加
えられる制御機能を説明する図である。図において、電
磁弁有用期間判定手段114は、前記電流制御型電磁弁
10の出力が用いられる期間であるか否かを判定する。
切換制御手段116は、電磁弁有用期間判定手段114
により電磁弁10の出力が用いられる期間であると判定
された場合は、前記指令電流を示す指令デューティ比D
OUT が零であるときでもその電磁弁10に応答性を向上
させるための予備電流ISOLYを流すことを許容し、反対
に、上記電磁弁有用期間判定手段114により電磁弁1
0の出力が用いられる期間でないと判定された場合は、
その電磁弁10の予備電流ISOLYを遮断する。
【0043】図9は、前記演算制御装置64の制御作動
の他の例であって、上記図8の制御機能を実現するため
に前記図6および図7と並列的に実行されるルーチンを
示している。このルーチンは、電磁弁10の出力が利用
されない期間は前記予備電流ISOLYも遮断してコイル3
6の発熱および消費電力を解消する制御作動を実行する
ものである。
【0044】図9のステップSB1では電流制御素子5
8がオフ状態とされた後、ステップSB2においてフラ
グFの内容が「0」にクリアされる。このフラグFは、
その内容が「1」であるときに電磁弁10の出力を用い
る期間であることを示すものである。電磁弁10がたと
えば車両用自動変速機の変速時に駆動されるアキュム背
圧制御圧発生用電磁弁である場合には、上記フラグFは
その内容が「1」であるときに変速制御時であることを
示す。
【0045】ステップSB3ではフラグFの内容が
「1」であるか否かが判断される。当初はこのステップ
SB3の判断が否定されるので、ステップSB4におい
て電流制御素子58がオフ状態とされてコイル36の駆
動電流ISOL が遮断される。次いで、ステップSB5に
おいて電磁弁10の出力を必要とする期間が開始された
か否か、たとえば車両用自動変速機の変速時の油圧制御
が開始されたか否かが判断される。このステップSB5
の判断が否定された場合には、前記ステップSB3以下
が繰り返し実行されてコイル36の駆動電流ISOL の遮
断が継続される。しかし、上記ステップSB5の判断が
肯定された場合には、ステップSB6においてフラグF
の内容が「1」にセットされた後、前記ステップSB3
以下が実行される。
【0046】このため、次の制御サイクルにおけるステ
ップSB3の判断が肯定されるので、続くステップSB
7において、前記図7に示すフィードバック制御の出力
に従って電磁弁10がデューティ駆動される。この電磁
弁10のフィードバック制御では、前述のようにステッ
プSM1において指令デューティ比DOUT が図5に示す
予め設定された関係に従って目標値(電圧値)VRに変
換されていることから、指令デューティ比DOUT が零と
されても、目標値VRが所定のオフセット値KIOFF を
有するので、電磁弁10のコイル36にはその応答性を
改善するための予備電流値ISOLYが流されるようになっ
ている。
【0047】続くステップSB8では、電磁弁10の出
力を必要とする期間が終了したか否か、たとえば車両用
自動変速機の変速時の油圧制御が終了したか否かが判断
される。このステップSB8の判断が否定された場合に
は前記ステップSB3以下が繰り返し実行され、図7に
示すフィードバック制御の出力に従って電磁弁10がデ
ューティ駆動される。しかし、上記ステップSB8の判
断が肯定された場合には、ステップSB9においてフラ
グFの内容が「0」にクリアされてから前記ステップS
B3以下が実行される。
【0048】したがって、以上のステップが繰り返し実
行されることにより、電磁弁10の出力を必要とする期
間は、図7に示すフィードバック制御の出力に従って電
磁弁10がデューティ駆動され、この期間において指令
デューティ比(指令電流値)DOUT が零とされたときに
は、電磁弁10のコイル36にはその応答性を改善する
ための予備電流値ISOLYが流される。しかし、電磁弁1
0の出力を必要としない期間は、電流制御素子58がオ
フ状態とされてコイル36の予備電流値ISOLYが遮断さ
れる。本実施例では、上記ステップSB5およびSB8
が、前記電流制御型電磁弁の出力が用いられる期間であ
ると判定するための電磁弁有用期間判定手段に対応し、
ステップSB3が、電磁弁10の出力が用いられる期間
では、指令電流に対応する指令デューティ比DOUT が零
である場合にコイル36に応答性を向上させるための予
備電流ISOLYを流す制御を許容し、電磁弁10の出力が
用いられない期間では、コイルに流される予備電流I
SOLYを遮断する目標電流零状態切換制御手段に対応す
る。
【0049】上述のように本実施例によれば、ステップ
SB5およびSB8に対応する電磁弁有用期間判定手段
114により電磁弁10の出力が用いられる期間である
と判定された場合には、ステップSB4およびSB7に
対応する切換制御手段116により指令デューティ比D
OUT が零であっても、応答性を向上させるための予備電
流ISOLYをコイル36に流す制御が許容されるが、上記
電磁弁有用期間判定手段114により電磁弁10の出力
が用いられる期間でないと判定された場合には、上記切
換制御手段116によりコイル36に流される上記予備
電流ISOLYが遮断されるので、電磁弁10の不要な発熱
や電力消費が解消される。
【0050】図10は、前記演算制御装置64の他の制
御機能の要部を説明する図である。図10において、電
池出力電圧変動補正手段122は、前記電圧検出回路6
2により検出された電池50の実際の出力電圧vB に基
づいて補正値f(vBB/vB)を決定し、フィードバッ
ク制御手段105の操作出力値DOをその補正値f(v
BB/vB )により補正して駆動デューティ比Dを決定
し、その電池50の出力電圧の変動によって電磁弁10
の作動が影響されないようにする。上記補正値f(vBB
/vB )のvBBは設計上の電池50の出力電圧である。
【0051】図11は、演算制御装置64により電池1
0の出力電圧補正制御の作動を示すステップあり、図6
のステップSM9に替えて実行される。図11のステッ
プSM20では、電池50の出力電圧vB の変化を補正
するための補正係数kD が数式4から実際の出力電圧v
B に基づいて決定される。数式4のvBBは、電池50の
設計上の出力電圧値であり、上記補正係数kD は、電池
50の出力電圧vB が設計上の出力電圧値vBBであると
きに流される駆動電流が得られるように決定される。続
くステップSM21では、上記数式5から上記補正係数
D および操作出力値DO(k)に基づいてデューティ
比D(k)が算出される。本実施例では、上記ステップ
SM20が電池出力電圧変動補正手段122に対応して
いる。
【0052】
【数4】kD =f(vBB/vB
【0053】
【数5】D(k)=kD ・DO(k)
【0054】上述のように、本実施例によれば、電池出
力電圧変動補正手段122が、電池出力電圧検出回路6
2により検出された電池50の実際の出力電圧vB と設
計上の電圧vBBとにより決定された補正値f(vBB/v
B )を用いて補正したデューティ比Dを算出するので、
ヘッドライトの点灯やヒータの通電などによって電池の
出力電圧値が低く変化しても、その変化分だけフィード
バック制御手段の操作出力値が補正されて駆動電流が増
量されるので、電流制御型電磁弁10の作動が影響され
ない利点がある。
【0055】図12は、前記演算制御装置64の他の制
御作動、すなわち電磁弁10、電流制御素子58、駆動
回路78などによる故障を検出する作動を説明するフロ
ーチャートである。
【0056】図12において、ステップSC1において
故障検出用タイマTERROR の内容が「0」にクリアされ
てその計時作動が開始された後、ステップSC2におい
て前記フィードバック制御手段105の制御中、すなわ
ち電磁弁10の駆動電流を指令電流に一致させるフィー
ドバック制御中であるか否かが判断される。このステッ
プSC2の判断が否定された場合は、故障検出の必要が
ないので、ステップSC3において上記故障検出用タイ
マTERROR の内容が「0」にクリアされてその計時作動
が再開された後、前記ステップSC2以下が繰り返し実
行される。
【0057】しかし、上記ステップSC2の判断が肯定
された場合は、続くステップSC4において、前記フィ
ードバック制御手段105における制御偏差|EV|が
予め設定された判断基準値EVLIM 以下であるか否かが
判断される。このステップSC4の判断が肯定された場
合は、制御偏差|EV|が比較的小さく、制御作動が正
常であると考えられるので、ステップSC5において故
障検出用タイマTERRO R の内容が「0」にクリアされて
その計時作動が再開される。しかし、上記ステップSC
4の判断が肯定された場合は、上記ステップSC5が実
行されることなくステップSC6が実行される。
【0058】ステップSC6では、故障検出用タイマT
ERROR の内容が予め設定された判断基準値TLIM を超え
たか否かが判断される。この判断基準値TLIM および前
記判断基準値EVLIM は、前記フィードバック制御手段
105における制御作動が正常である場合には有りえな
いような時間および偏差値に設定される。上記ステップ
SC6の判断が否定された場合には、フィードバック制
御手段105における制御作動が正常であるので、前記
ステップSC2以下が繰り返し実行される。しかし、上
記ステップSC6の判断が肯定された場合には、ステッ
プSC7において、電磁弁10、電流制御素子58、駆
動回路78などによる故障が記憶されるとともに、図示
しない表示ランプが点灯されて故障表示が行われ、図示
しない信号出力端子から故障信号が出力される。そし
て、ステップSC8において、電流制御素子58がオフ
状態に切り換えられた後、前記ステップSC2以下が繰
り返し実行される。
【0059】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0060】たとえば、図4或いは図8に示す各手段の
一部または全部は、予め記憶されたプログラムに従って
作動する演算制御装置64の演算機能により構成されて
いたが、ハードロジック素子から構成されたデジタル回
路、アナログ信号にて演算処理するアナログ回路によっ
て構成されてもよい。
【0061】また、前述の実施例では、入力信号変換手
段90において指令デューテイ比DOUT が零となったと
きでも予備電流ISOLYが流されるように信号変換が行わ
れていたが、積算手段102や出力信号変換手段104
などにおいて行われても差し支えない。
【0062】また、前述のフィードバック制御手段10
5における制御方式は他のものに変更可能であり、前記
フィードバックゲイン変更手段110により変更される
フィードバックゲインKP 、KI はその制御方式に応じ
て異なったものとなる。
【0063】前述の実施例では、フィードバックゲイン
である比例定数KP および積分定数KI がフィードバッ
クゲイン変更手段110により共に変更されていたが、
一方のみ変更されるようにしてもよい。
【0064】また、前述の実施例では、油圧制御式自動
変速機などに用いられる車両用電流制御型電磁弁10に
ついて説明されていたが、工作機械や他の機械などの制
御に用いられる電流制御型電磁弁であってもよい。
【0065】また、前述の実施例のコイル抵抗値検出手
段108はコイル36の温度Tc に基づいてコイル抵抗
値rc を間接的に検出するように構成されていたが、直
接的にコイル抵抗値rc を検出するものであってもよ
い。
【0066】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の制御装置が制御する車両用電流制御型電
磁弁の構成を説明する断面図である。
【図2】本発明の一実施例である車両用電流制御型電磁
弁の制御装置の回路構成を説明する図である。
【図3】図1の車両用電流制御型電磁弁を駆動する駆動
パルス信号とこの駆動パルス信号によって流される駆動
電流とを示す図である。
【図4】図2の演算制御装置の制御機能を説明する機能
ブロック線図である。
【図5】図4の入力信号変換手段90において信号変換
のために用いられる関係を説明する図である。
【図6】図4の機能を実現するための図2の演算制御装
置の制御作動を説明するフローチャートであって、フィ
ードバックゲインの変更作動を説明する図である。
【図7】図4の機能を実現するための図2の演算制御装
置の制御作動を説明するフローチャートであって、図1
の電磁弁の実際の駆動電流を指令値に一致させるための
フィードバック制御作動を説明する図である。
【図8】本発明の他の実施例における制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図9】図8の機能を実現するための図2の演算制御装
置の制御作動を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例における制御機能の要部
を説明する機能ブロック線図である。
【図11】図10の機能を実現するための図2の演算制
御装置の制御作動を説明するフローチャートの要部を示
す図である。
【図12】本発明の他の実施例における図2の演算制御
装置の制御作動を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:車両用電流制御型電磁弁(電流制御型電磁弁) 58:電流制御素子、78:駆動回路(電流調節手段) 62:電圧検出回路(出力電圧検出手段) 66:電流検出回路(電流検出手段) 105:フィードバック制御手段 108:コイル抵抗値検出手段 110:フィードバックゲイン変更手段 114:電磁弁有用期間判定手段 116:切換制御手段 122:電池出力電圧変動補正手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電流の変化に応答して作動させられ
    る電流制御型電磁弁と、該電流制御型電磁弁へ流される
    駆動電流を変化させる電流調節手段と、該電流制御型電
    磁弁の実際の駆動電流を検出する電流検出手段と、該電
    流検出手段により検出された実際の駆動電流が指令電流
    と一致するように前記電流調節手段を制御するフィード
    バック制御手段とを備えた電流制御型電磁弁の制御装置
    であって、 前記電流制御型電磁弁のコイルの抵抗値を直接または間
    接的に検出するコイル抵抗値検出手段と、 該コイル抵抗値検出手段により検出されたコイルの抵抗
    値に基づいて、前記フィードバック制御手段のフィード
    バックゲインを変更するフィードバックゲイン変更手段
    とを、含むことを特徴とする電流制御型電磁弁の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動電流の変化に応答して作動させられ
    る電流制御型電磁弁と、デューティ比が変化させられる
    パルス信号に従って該電流制御型電磁弁へ流される駆動
    電流を変化させる電流調節手段と、該電流制御型電磁弁
    の実際の駆動電流を検出する電流検出手段と、該電流検
    出手段により検出された実際の駆動電流が指令電流と一
    致するように前記パルス信号のデューティ比を制御する
    フィードバック制御手段とを備えた電流制御型電磁弁の
    制御装置であって、 前記電流制御型電磁弁の出力が用いられる期間であるか
    否かを判定する電磁弁有用期間判定手段と、 該電磁弁有用期間判定手段により前記電流制御型電磁弁
    の出力が用いられる期間であると判定された場合は、前
    記指令電流が零であるときでも該電流制御型電磁弁に応
    答性を向上させるための予備電流を流すことを許容し、
    該電磁弁有用期間判定手段により前記電流制御型電磁弁
    の出力が用いられる期間でないと判定された場合は、該
    電流制御型電磁弁の予備電流を遮断する切換制御手段と
    を含むことを特徴とする電流制御型電磁弁の制御装置。
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