JPH0722945A - ルビジウム原子発振器 - Google Patents

ルビジウム原子発振器

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JPH0722945A
JPH0722945A JP16052693A JP16052693A JPH0722945A JP H0722945 A JPH0722945 A JP H0722945A JP 16052693 A JP16052693 A JP 16052693A JP 16052693 A JP16052693 A JP 16052693A JP H0722945 A JPH0722945 A JP H0722945A
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sweep
signal
resonance
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JP16052693A
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Yoshibumi Nakajima
義文 中島
Takeshi Atami
健 熱海
Kazuharu Chiba
一治 千葉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルビジウムの共鳴周波数を利用したルビジウ
ム原子発振器に関し、立上時の発振周波数の引込みを容
易にし、且つ運用中に於けるシステムへ与える悪影響を
防止する。 【構成】 ルビジウムを用いた光マイクロ波共鳴器1
と、電圧制御水晶発振器2と、この電圧制御水晶発振器
2にスイープ電圧を加える為のスイープ回路3と、光マ
イクロ波共鳴器1の共鳴信号を検出する共鳴信号検出回
路4と、この共鳴信号検出回路4により共鳴信号を安定
に検出できた時にスイープ回路3の動作を停止させてそ
の状態を保持するスイープ制御回路5と、電圧制御発振
器1の発振周波数をルビジウムの共鳴周波数に合成する
共鳴周波数合成部6と、電圧制御水晶発振器2の制御電
圧を形成する為の周波数制御部7と、この周波数制御部
7とスイープ回路3とを切替える切替回路8とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種システムに於ける
基準周波数の信号を発生するルビジウム原子発振器に関
する。ルビジウム(Rb)原子発振器は、高精度の水晶
発振器に比較して数100倍程度の長期安定度を有する
ものであり、又セシウム(Cs)原子発振器に比較して
長期安定度は劣るが、短期安定度は優れているものであ
る。又セシウム原子発振器に比較して小型化が可能であ
ると共に、寿命が長い利点がある。従って、各種の通
信,放送,計測等のシステムの高精度基準信号発生器と
して広く採用されている。このようなルビジウム原子発
振器を更に小型化すると共に動作の安定化を図ることが
要望されている。
【0002】
【従来の技術】図6は従来例の説明図であり、51はル
ビジウムを用いた光マイクロ波共鳴器、52は電圧制御
水晶発振器、53はスイープ回路、54は共鳴信号検出
回路、55はアラーム発生回路、56は共鳴周波数合成
部、57は前置増幅器、58は基本波増幅器、59は位
相比較器、60はローパスフィルタ(又は積分回路)、
61は切替回路(又は加算回路)である。
【0003】電圧制御水晶発振器52の出力信号は、例
えば、5MHz或いは10MHz等のシステム内で取扱
いが容易な周波数に選定されている。この電圧制御水晶
発振器52の出力信号を共鳴周波数合成部56に於いて
逓倍,加算等の処理によってルビジウム(Rb)の共鳴
周波数のマイクロ波信号に合成して、光マイクロ波共鳴
器51に加える。この光マイクロ波共鳴器51からは、
ルビジウムの共鳴周波数と、共鳴周波数合成部56から
加えたマイクロ波信号の周波数との差に対応した共鳴信
号が出力され、前置増幅器57により増幅されて共鳴信
号検出回路54と基本波増幅器58とに加えられる。
【0004】共鳴信号は、マイクロ波を位相変調した信
号の基本波成分と2倍波成分とを含み、光マイクロ波共
鳴器51に印加したマイクロ波周波数がルビジウムの共
鳴周波数と一致した時に、共鳴信号の基本波成分は最小
となり、2倍波成分は最大となる。そこで、基本波増幅
器58により増幅した基本波成分を位相比較器59によ
り位相比較し、その検波出力信号をローパスフィルタ6
0と切替回路61とを介して電圧制御水晶発振器52の
制御電圧とし、電圧制御水晶発振器52の発振周波数
を、ルビジウムの共鳴周波数と所定の関係となるように
制御して、電圧制御水晶発振器52の発振周波数を安定
化することができる。
【0005】この電圧制御水晶発振器52の構成を簡略
化することにより経済化並びに小型化を図ったルビジウ
ム原子発振器も提案されている。このような構成を簡略
化した電圧制御水晶発振器52を用いた場合、運用中に
特性が劣化して何らかの原因により発振周波数が大きく
ずれることがある。それによって、共鳴周波数合成部5
6から光マイクロ波共鳴器51に加えるマイクロ波周波
数がルビジウムの共鳴周波数に対して大きくずれて、光
マイクロ波共鳴器51から共鳴信号が出力されなくなる
場合がある。
【0006】このような問題を解決する為に、電圧制御
水晶発振器52の制御電圧をスイープするスイープ回路
53を設けている。又共鳴信号検出回路54は、共鳴信
号の2倍波成分を検出し、所定レベルを超えた時は、電
圧制御水晶発振器52の発振周波数が、ルビジウム(R
b)の共鳴周波数に対して所定の比率関係にロックされ
たと判定し、又所定レベル以下の時は、電圧制御水晶発
振器52の発振周波数が、ルビジウム(Rb)の共鳴周
波数に対して大きくずれていると判定して、アラーム発
生回路55からアラーム信号を出力させ、その時に、共
鳴信号検出回路54により或いはアラーム発生回路55
からのアラーム信号によりスイープ回路53を起動し、
電圧制御水晶発振器52の制御電圧をスイープする。
【0007】この場合、切替回路61をローパスフィル
タ60側からスイープ回路53側に切替えて、スイープ
回路53のスイープ出力電圧を制御電圧とするか、又は
切替回路61を加算回路とし、スイープ回路53を起動
して発生させたスイープ電圧をローパスフィルタ60を
介した制御電圧に加算して、電圧制御水晶発振器52の
制御電圧をスイープすることもできる。このような制御
電圧のスイープによって電圧制御水晶発振器52の発振
周波数を変化させ、共鳴信号が得られた時に電圧制御水
晶発振器52の制御電圧のスイープを停止し、電圧制御
水晶発振器52の発振周波数をルビジウム(Rb)の共
鳴周波数に対して所定の比率関係にロックすることがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来例の
ルビジウム原子発振器に於いて、動作中に何らかの原因
により共鳴信号検出回路54で共鳴信号を検出できなく
なった時、電圧制御水晶発振器52の発振周波数は、そ
の可変幅だけ振られ続けることになる。例えば、テレビ
ジョン放送に於ける基準発振器として用いた場合に、放
送中に前述のようなアラーム状態となって、スイープ回
路53による電圧制御水晶発振器52の制御電圧がスイ
ープされると、基準発振器としての出力周波数が可変幅
内に変化することになり、受像画質の劣化が生じる欠点
がある。又各種の通信ネットワークに於ける網同期系の
基準発振器として用いた場合にも、アラーム状態となっ
た時に電圧制御水晶発振器52の制御電圧をスイープす
ると、基準周波数が可変幅内に繰り返し変化するから、
同期外れ等の問題が生じる。本発明は、立上時に於ける
発振周波数の引込みを容易にし、且つ運用中に於けるシ
ステムへ与える影響を最小限に抑えることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のルビジウム原子
発振器は、図1を参照して説明すると、ルビジウムを用
いた光マイクロ波共鳴器1と、この光マイクロ波共鳴器
1の共鳴周波数の信号位相に同期化するように制御電圧
によって発振周波数が制御される電圧制御水晶発振器2
と、この電圧制御水晶発振器2の制御電圧をスイープす
るスイープ回路3と、光マイクロ波共鳴器1の共鳴信号
を検出する共鳴信号検出回路4とを備えたルビジウム原
子発振器に於いて、共鳴信号検出回路4の検出信号を基
に、立上時から電圧制御水晶発振器2の出力信号位相が
光マイクロ波共鳴器1の共鳴周波数の信号位相に引込ま
れて安定化されるまでの間のみスイープ回路3の動作を
可能とするスイープ制御回路5を設けたものである。な
お、6は共鳴周波数合成部、7は周波数制御部、8は切
替回路(又は加算回路)である。
【0010】又スイープ制御回路5は、共鳴信号検出回
路4の検出信号により積分を開始し、検出出力信号が得
られない時に積分値をクリアする積分回路と、この積分
回路の積分値が所定値となった時に、スイープ回路3の
動作を停止させる為のラッチ回路とから構成することが
できる。
【0011】又スイープ制御回路5は、共鳴信号検出回
路4の検出出力信号によりクロック信号のカウントを行
わせ、検出出力信号が得られない時にリセットするカウ
ンタと、このカウンタのカウント値が所定値となった時
に、スイープ回路3の動作を停止させる為のラッチ回路
とから構成することができる。
【0012】
【作用】ルビジウム原子発振器の立上時には、光マイク
ロ波共鳴器1から共鳴信号が出力されないので、共鳴信
号検出回路4は共鳴信号を検出できないことになる。そ
こで、共鳴信号検出回路4が共鳴信号を検出できない時
に、スイープ制御回路5を介してスイープ回路3を起動
し、且つ切替回路8をスイープ回路3側に切替えるよう
に制御し、スイープ回路3の出力信号により電圧制御水
晶発振器2の制御電圧をスイープする。
【0013】それにより、電圧制御水晶発振器2の発振
周波数が変化し、共鳴周波数合成部6からのマイクロ波
周波数も変化し、その変化範囲内にルビジウムの共鳴周
波数が存在すると、光マイクロ波共鳴器1から共鳴信号
が出力される。又共鳴信号検出回路4はこの共鳴信号を
検出すると、スイープ制御回路5を介してスイープ回路
3の動作を停止し、且つ切替回路8を周波数制御部7側
に切替えるように制御し、共鳴信号の基本波を検出して
同期検波し、ローパスフィルタを介して制御電圧を出力
する周波数制御部7によって電圧制御水晶発振器2を制
御する。
【0014】又スイープ制御回路5は、共鳴信号が出力
されない場合でも、ルビジウム原子発振器の再立上げを
行うまで、スイープ回路3の動作を停止させる。それに
よって、電圧制御水晶発振器2の発振周波数がずれた場
合或いは何らかの原因により共鳴信号が検出できなくな
った場合等に於いても、電圧制御水晶発振器2のスイー
プが行われないので、電圧制御水晶発振器2の発振周波
数は、ルビジウムの共鳴周波数と所定の比率関係からず
れたまま、或いはロックされた状態のままとなり、スイ
ープによる可変範囲内の周波数の変化が繰り返し生じる
ことがなく、システムを安定に維持することができる。
【0015】又スイープ制御回路5を、積分回路とラッ
チ回路とにより構成した場合、積分回路は、共鳴信号検
出回路4の検出出力信号により積分を開始し、検出出力
信号が得られない時に積分値をクリアし、その積分値が
所定値となった時に、ラッチ回路にスイープ回路3の動
作の停止信号をラッチして、スイープ回路3の動作をル
ビジウム原子発振器を再立上げするまで停止する。
【0016】又スイープ制御回路5を、カウンタとラッ
チ回路とにより構成した場合、カウンタは、共鳴信号検
出回路4の検出信号によりクロック信号のカウントを開
始し、検出出力信号が得られない時にリセットし、カウ
ンタのカウント値が所定値となった時に、ラッチ回路に
スイープ回路3の動作の停止信号をラッチして、スイー
プ回路3の動作をルビジウム原子発振器を再立上げする
まで停止する。
【0017】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例の11は光マイ
クロ波共鳴器、12は電圧制御水晶発振器、13はスイ
ープ回路、14は共鳴信号検出回路、15はスイープ制
御回路、16は共鳴周波数合成部、17は周波数制御
部、18は切替回路、19はアラーム発生回路、20は
前置増幅器、21は基本波増幅器、22は位相比較器、
23はローパスフィルタ、24はラッチ回路である。
【0018】この実施例は、スイープ回路13を有する
従来例のルビジウム原子発振器に、スイープ回路13の
動作停止信号をラッチするラッチ回路24を有するスイ
ープ制御回路15を設けた構成に相当するものである。
ルビジウム原子発振器を立上げる時には、ラッチ回路2
4は図示を省略した制御部によりイニシャルリセットさ
れる。又切替回路18はスイープ回路13側に切替えら
れる。
【0019】スイープ制御回路15のラッチ回路24に
動作停止信号がラッチされていないことにより、スイー
プ回路13は動作を開始し、且つ切替回路18はスイー
プ回路13側に切替えられる。従って、スイープ回路1
3の出力信号は切替回路18を介して電圧制御水晶発振
器12の制御電圧として加えられ、電圧制御水晶発振器
12の発振周波数は制御電圧の変化に従って変化する。
それにより、共鳴周波数合成部16から光マイクロ波共
鳴器11に加えるマイクロ波周波数もスイープされ、そ
の可変範囲内にルビジウムの共鳴周波数が存在すること
により、光マイクロ波共鳴器11から共鳴信号が出力さ
れる。
【0020】共鳴信号は、前述の従来例と同様に、マイ
クロ波を位相変調した信号の基本波成分と2倍波成分と
を含むものとなり、光マイクロ波共鳴器11に印加する
マイクロ波周波数が、ルビジウムの共鳴周波数に一致し
た時に、基本波成分は最小となり、2倍波成分は最大と
なる。この共鳴信号は、前置増幅器20により増幅さ
れ、周波数制御部17の基本波増幅器21と、2倍波成
分を検出する共鳴信号検出回路14とに加えられる。
【0021】共鳴信号検出回路14に於いて共鳴信号を
検出すると、スイープ制御回路15のラッチ回路24に
動作停止信号を加えてラッチさせ、そのラッチ出力信号
によりスイープ回路13の動作を停止させ、且つ切替回
路18を周波数制御部17側に切替えるように制御す
る。それにより、周波数制御部17による制御電圧が切
替回路18を介して電圧制御水晶発振器12に加えら
れ、この電圧制御水晶発振器12の発振周波数が、ルビ
ジウムの共鳴周波数と所定の比率関係となるように自動
制御されて安定化される。
【0022】又共鳴信号検出回路14の障害により共鳴
信号を検出できない場合、或いは、電圧制御水晶発振器
12の発振周波数が周波数制御部17の制御範囲を超え
て変化し、共鳴信号が発生しなくなった場合、アラーム
発生回路19からアラーム信号が出力されるが、スイー
プ制御回路15のラッチ回路24に動作停止信号がラッ
チされているので、スイープ回路13は動作しないこと
になる。
【0023】従って、システム立上げに伴うルビジウム
原子発振器の立上時には、自動的に電圧制御水晶発振器
12がルビジウムの共鳴周波数に対して所定の比率関係
に引込まれることになり、又システム運用中に於いて
は、アラーム信号が出力される状態の場合でも、電圧制
御水晶発振器12のスイープ制御は行われないので、発
振周波数が可変幅の範囲を繰り返し変化するようなこと
がなくなり、システムに対する擾乱を与えるようなこと
もなく、システムの安定化を図ることができる利点があ
る。なお、アラーム発生回路19からアラーム信号が出
力される状態の時は、経年変化による特性の劣化や故障
発生等によるものであるから、各部を点検して再立上げ
を行うことにより、自動的に電圧制御水晶発振器12の
発振周波数を、ルビジウムの共鳴周波数に対して所定の
比率関係に引込むことができる。
【0024】図3は本発明の第2の実施例の説明図であ
り、図2と同一符号は同一部分を示し、30は積分回
路、31は判定回路である。この実施例は、ノイズ等に
よる誤動作を防止した場合を示す。例えば、ノイズを共
鳴信号として共鳴信号検出回路14により検出してスイ
ープ回路13の動作を停止すると、電圧制御水晶発振器
12をルビジウムの共鳴周波数に対して所定の比率関係
で引込むことができなくなる。そこで、安定に共鳴信号
を検出できる状態を積分回路30と判定回路31とによ
り識別できた時に、スイープ回路13の動作を停止する
ものである。又切替回路18は、ラッチ回路24の出力
信号によって制御される。
【0025】図4は本発明の第2の実施例の動作説明図
であり、(a)は共鳴信号検出回路14の検出出力信
号、(b)は積分回路30の出力信号、(c)はラッチ
回路の出力信号、(d)はスイープ回路13の出力信号
の一例を示す。
【0026】ルビジウム原子発振器の立上時に、ラッチ
回路24はイニシャルリセットされるから、スイープ回
路13は動作を開始し、又切替回路18はスイープ回路
13側に切替えられる。従って、(d)に示すスイープ
回路13の出力信号を切替回路18を介して電圧制御水
晶発振器12の制御電圧として加えることになり、電圧
制御水晶発振器12の発振周波数は、制御電圧の変化に
追従して変化し、共鳴周波数合成部16から光マイクロ
波共鳴器11に加えられるマイクロ波周波数も変化し、
ルビジウムの共鳴周波数に一致する時に、共鳴信号中の
2倍波成分のレベルは大きくなる。
【0027】共鳴信号検出回路14は、共鳴信号中の2
倍波成分のレベルの所定値以上を検出出力信号とするも
のであり、図4の(a)に示す検出出力信号が積分回路
30に加えられると、積分回路30は、その検出出力信
号の立上りで積分を開始し、立下りで積分値をクリアす
る。従って、積分回路30の積分値は図4の(b)に示
すものとなる。判定回路31は、積分値を判定値V1と
比較し、この判定値V1を超えると、“1”の動作停止
信号をラッチ回路24に加えるから、(c)に示す
“1”のラッチ回路24の出力信号によりスイープ回路
13の動作が停止され、且つ切替回路18は周波数制御
部17側に切替えられる。
【0028】従って、ノイズ等のパルス状の検出出力信
号が出力されても、積分値は判定値V1を超えることに
ならないからスイープ動作は継続され、積分値が判定値
V1を超えるような安定状態となると、スイープ動作を
停止させることになる。そして、(c)に示すラッチ回
路24の出力信号が“1”となってスイープ回路13の
動作が停止されると、積分値が判定値V1以下となって
も、スイープ回路13の動作は再開されないので、電圧
制御水晶発振器12は、周波数制御部17からの制御電
圧によって発振周波数が制御され、スイープ動作による
発振周波数の変化は生じないことになる。
【0029】図5は本発明の第3の実施例の説明図であ
り、図2及び図4と同一符号は同一部分を示し、40は
カウンタ、41はクロック発生部である。この実施例
は、スイープ制御回路15を、ラッチ回路24とカウン
タ40とクロック発生部41とにより構成した場合を示
し、クロック発生部41からのクロック信号がカウンタ
40に加えられる。この場合のクロック発生部41は、
装置内の他のクロック発生部からのクロック信号を利用
する構成とすることもできる。
【0030】前述のように、ルビジウム原子発振器の立
上時に、スイープ回路13が動作して、電圧制御水晶発
振器12の制御電圧がスイープ回路13の出力信号によ
ってスイープされ、光マイクロ波共鳴器11からの共鳴
信号を共鳴信号検出回路14により検出することにな
り、例えば、図4の(a)に示す検出信号が得られた場
合、その検出信号の立上りでカウンタ40はクロック信
号のカウントを開始し、検出信号の立下りでカウント内
容をリセットする。
【0031】このカウンタ40のカウント内容を判定値
V1と同様な判定値と比較し、この判定値を超えた時、
或いは判定値に相当するカウント内容となった時のキャ
リ信号により、動作停止信号を出力してラッチ回路24
に加えるものである。例えば、カウンタ40のカウント
内容は、図4の(b)に示すように、共鳴信号検出回路
14の検出出力信号に対応して増加することになるが、
ノイズ或いはこれに近い共鳴信号の検出出力信号の場合
には、カウント内容は判定値を超えないので、スイープ
回路13の動作は継続される。
【0032】カウンタ40のカウント内容が判定値を超
えて動作停止信号がラッチ回路24に加えられると、ラ
ッチ回路24の出力信号によりスイープ回路13は動作
を停止し、且つ切替回路18は周波数制御部17側に切
替えられる。そして、ルビジウム原子発振器の再立上げ
まで、ラッチ回路24は動作停止信号をラッチするか
ら、共鳴信号を検出できない状態の時でも、電圧制御水
晶発振器12のスイープ動作が行われないので、発振周
波数のスイープ幅内に繰り返し変化して、システム内の
安定度を劣化させることがなくなる。
【0033】前述の各実施例は、スイープ回路13と周
波数制御部17とを切替回路18によって切替える構成
の場合を示すが、本発明は前述の各実施例に限定される
ものではなく、例えば、切替回路18を加算回路とし、
周波数制御部17からの制御電圧に、スイープ回路13
の出力信号を加算して、電圧制御水晶発振器12のスイ
ープ時の制御電圧とすることも可能である。又スイープ
制御回路15は、ラッチ回路24、又はラッチ回路24
と積分回路30と判定回路31、又はラッチ回路24と
カウンタ40とクロック発生部41とからなる場合を示
すが、共鳴信号検出回路14の検出機能に対応して、他
のノイズ等による誤動作防止の論理構成を用いることも
可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光マイ
クロ波共鳴器1と、この光マイクロ波共鳴器1の共鳴周
波数に対して所定の比率関係に発振周波数が制御される
電圧制御水晶発振器2と、スイープ回路3と、共鳴信号
検出回路4と、スイープ制御回路5とを備えて、ルビジ
ウム原子発振器の立上時に、スイープ回路3により電圧
制御水晶発振器2の制御電圧をスイープし、電圧制御水
晶発振器2の発振周波数が、ルビジウムの共鳴周波数に
対して所定の比率関係に引込まれた時に、光マイクロ波
共鳴器1から共鳴信号が出力され、その共鳴信号を共鳴
信号検出回路4により検出して、ラッチ回路を含むスイ
ープ制御回路5を介してスイープ回路3の動作を停止
し、次の立上時までは、共鳴信号を検出できない状態の
時でも、電圧制御水晶発振器2のスイープを行わないも
のである。
【0035】それによって、ルビジウム原子発振器を基
準発振器として運用中に、共鳴信号検出回路4の障害等
により共鳴信号を検出できない場合や、電圧制御水晶発
振器2の経年変化等による特性劣化によって発振周波数
のロックが外れたような場合でも、電圧制御水晶発振器
2の発振周波数を強制的にスイープすることがないか
ら、システムの安定性等を阻害することがない利点があ
る。又共鳴信号を検出できないような状態の時にアラー
ム信号を出力させ、そのアラーム信号により再立上げを
行わせることも可能である。
【0036】又ラッチ回路と積分回路とを含むスイープ
制御回路5又はラッチ回路とカウンタとを含むスイープ
制御回路5としたことにより、電圧制御水晶発振器2の
発振周波数がルビジウムの共鳴周波数に対して所定の比
率関係に引込まれるまでスイープ回路13の動作を、ノ
イズ等による誤動作によって停止させることがなくなる
から、立上時の信頼性を向上することができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例の動作説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 光マイクロ波共鳴器 2 電圧制御水晶発振器 3 スイープ回路 4 共鳴信号検出回路 5 スイープ制御回路 6 共鳴周波数合成部 7 周波数制御部 8 切替回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルビジウムを用いた光マイクロ波共鳴器
    (1)と、該光マイクロ波共鳴器(1)の共鳴周波数の
    信号位相に同期化するように制御電圧によって発振周波
    数が制御される電圧制御水晶発振器(2)と、該電圧制
    御水晶発振器(2)の前記制御電圧をスイープするスイ
    ープ回路(3)と、前記光マイクロ波共鳴器(1)の共
    鳴信号を検出する共鳴信号検出回路(4)とを備えたル
    ビジウム原子発振器に於いて、 前記共鳴信号検出回路(4)の検出出力信号を基に、立
    上時から前記電圧制御水晶発振器(2)の出力信号位相
    が前記光マイクロ波共鳴器(1)の共鳴周波数の信号位
    相に引込まれて安定化されるまでの間のみ前記スイープ
    回路(3)の動作を可能とするスイープ制御回路(5)
    を設けたこを特徴とするルビジウム原子発振器。
  2. 【請求項2】 前記スイープ制御回路(5)は、前記共
    鳴信号検出回路(4)の検出出力信号により積分を開始
    し、該検出出力信号が得られない時に積分値をクリアす
    る積分回路と、該積分回路の積分値が所定値となった時
    に、前記スイープ回路(3)の動作を停止させる為のラ
    ッチ回路とからなることを特徴とする請求項1記載のル
    ビジウム原子発振器。
  3. 【請求項3】 前記スイープ制御回路(5)は、前記共
    鳴信号検出回路(4)の検出出力信号によりクロック信
    号のカウントを行わせ、該検出出力信号が得られない時
    にリセットするカウンタと、該カウンタのカウント値が
    所定値となった時に、前記スイープ回路(3)の動作を
    停止させる為のラッチ回路とからなることを特徴とする
    請求項1記載のルビジウム原子発振器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5860583A (en) * 1996-07-01 1999-01-19 Motorola, Inc. Evaporative cooling vessel for controlling the temperature of a portion of an electronic part during solder reflow
JP2008131122A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Epson Toyocom Corp ルビジウム原子発振器
JP2010183323A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Epson Toyocom Corp 原子発振器
US10168434B2 (en) 2015-05-29 2019-01-01 Seiko Epson Corporation Reference signal generation device, electronic device, moving object, data communication device, and terrestrial digital communication network

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