JPH07229416A - 吸音材を取付けた消音器 - Google Patents
吸音材を取付けた消音器Info
- Publication number
- JPH07229416A JPH07229416A JP4776794A JP4776794A JPH07229416A JP H07229416 A JPH07229416 A JP H07229416A JP 4776794 A JP4776794 A JP 4776794A JP 4776794 A JP4776794 A JP 4776794A JP H07229416 A JPH07229416 A JP H07229416A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- absorbing material
- silencer
- air layer
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 拡張型消音器の内側に筒状の吸音材を配設
し、吸音材と消音器の容器内壁との間に環状の空気層を
形成させ、空気層の層厚を調整することによって、比較
的薄い吸音材を用いても低周波域が消音できるようにす
る。 【構成】 消音器の容器３内に筒状の吸音材４を設け、
多孔鉄板でなる多孔支持体５で支持させ、多孔支持体５
を容器３の両端面に固着する。必要により第２の多孔支
持体６を設けてもよい。吸音材４と容器３の側壁内面と
の間に空気層７を設ける。空気層７の層厚ｔを大にすれ
ば、吸音材４の厚さを増さなくても消音作用が低周波域
へ移行する。こうして吸音材の使用量を増やさないで低
周波消音特性の良い消音器を得る。
し、吸音材と消音器の容器内壁との間に環状の空気層を
形成させ、空気層の層厚を調整することによって、比較
的薄い吸音材を用いても低周波域が消音できるようにす
る。 【構成】 消音器の容器３内に筒状の吸音材４を設け、
多孔鉄板でなる多孔支持体５で支持させ、多孔支持体５
を容器３の両端面に固着する。必要により第２の多孔支
持体６を設けてもよい。吸音材４と容器３の側壁内面と
の間に空気層７を設ける。空気層７の層厚ｔを大にすれ
ば、吸音材４の厚さを増さなくても消音作用が低周波域
へ移行する。こうして吸音材の使用量を増やさないで低
周波消音特性の良い消音器を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は例えば内燃機関の吸気
系、排気系等に装着される拡張型の消音器に関する。
系、排気系等に装着される拡張型の消音器に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば内燃機関の空気吸入管の途中に筒
状の容器を設け、拡張型の消音器としたものがあり、そ
の場合吸音材を容器の側壁内側に内貼りして、消音効果
を高めたものもある。一般にこの吸音材の内貼り厚さが
厚くなると、主たる消音作用の音域が低周波域に移行す
ることが知られており、薄ければ高周波域に対し、厚け
れば低周波域に対し消音作用が大である。
状の容器を設け、拡張型の消音器としたものがあり、そ
の場合吸音材を容器の側壁内側に内貼りして、消音効果
を高めたものもある。一般にこの吸音材の内貼り厚さが
厚くなると、主たる消音作用の音域が低周波域に移行す
ることが知られており、薄ければ高周波域に対し、厚け
れば低周波域に対し消音作用が大である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 従来の
消音器は比較的多量の吸音材を必要とし、特に低周波域
に対して大きい消音効果を得ようとすると、吸音材の厚
さを大にしなければならず、振動、衝撃等に対し吸音材
の保持手段も複雑になり、吸音材を多量に使用するので
材料面でコスト高となる。
消音器は比較的多量の吸音材を必要とし、特に低周波域
に対して大きい消音効果を得ようとすると、吸音材の厚
さを大にしなければならず、振動、衝撃等に対し吸音材
の保持手段も複雑になり、吸音材を多量に使用するので
材料面でコスト高となる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は筒状の容器を
有する拡張型の消音器において、吸音材を筒状に形成し
て容器内に取付け、容器側壁の内面と吸音材の間に環状
の空気層を形成したものである。
有する拡張型の消音器において、吸音材を筒状に形成し
て容器内に取付け、容器側壁の内面と吸音材の間に環状
の空気層を形成したものである。
【０００５】
【作用】発明者の実験によれば、筒状の容器側壁に吸音
材を直接貼付せず、空気層を形成すると、吸音材の厚さ
を厚くしなくても、空気層により吸音作用が低周波側へ
移行することが知られた。従ってこの発明の構成によ
り、比較的厚さの薄い吸音材によって、従来の厚い吸音
材を用いたものと同様な低周波数の消音をさせることが
できる。また空気層の厚さを変更することにより吸音材
の厚さを変えないで効果の大きい消音域を調整すること
ができる。
材を直接貼付せず、空気層を形成すると、吸音材の厚さ
を厚くしなくても、空気層により吸音作用が低周波側へ
移行することが知られた。従ってこの発明の構成によ
り、比較的厚さの薄い吸音材によって、従来の厚い吸音
材を用いたものと同様な低周波数の消音をさせることが
できる。また空気層の厚さを変更することにより吸音材
の厚さを変えないで効果の大きい消音域を調整すること
ができる。
【０００６】
【実施例】図１、図２に実施例を示す。消音器１は、内
燃機関の空気吸入管２の途中に接続され、円筒状の容器
３の両端面に吸入管２を接続して流入側および流出側と
する。容器３は鉄板製でもよく合成樹脂製でもよい。吸
音材４はシート状の合成樹脂発泡体（あるいはグラスウ
ール等）であって、円筒状の多孔支持体５に支持された
円筒状に形成される。多孔支持体５は孔あき鉄板のほか
金網でもよい。また必要により内側に第２の多孔支持体
６を設けて形状の維持を確実にしてもよい。
燃機関の空気吸入管２の途中に接続され、円筒状の容器
３の両端面に吸入管２を接続して流入側および流出側と
する。容器３は鉄板製でもよく合成樹脂製でもよい。吸
音材４はシート状の合成樹脂発泡体（あるいはグラスウ
ール等）であって、円筒状の多孔支持体５に支持された
円筒状に形成される。多孔支持体５は孔あき鉄板のほか
金網でもよい。また必要により内側に第２の多孔支持体
６を設けて形状の維持を確実にしてもよい。
【０００７】吸音材４は容器３に対し同心に配設され、
多孔支持体５はの両端は容器３の両端面に溶接、接着等
の固着手段で取付けられる。吸音材４と容器３の側壁内
面との間には環状に空気層７が形成される。
多孔支持体５はの両端は容器３の両端面に溶接、接着等
の固着手段で取付けられる。吸音材４と容器３の側壁内
面との間には環状に空気層７が形成される。
【０００８】吸入管２が内燃機関の燃焼用空気を吸入す
るとき、容器３は拡張型の消音器となるが空気層７は吸
音材４とともに消音作用をし、空気層７の厚さｔが大で
あれば吸音材４の厚さが比較的薄いままでも、低周波域
の騒音を減衰させる。図４において曲線Ａは従来のも
の、曲線Ｂ、Ｃは吸音材層の厚さがＡと同じで空気層厚
を２０ｍｍ、５０ｍｍとした例である。
るとき、容器３は拡張型の消音器となるが空気層７は吸
音材４とともに消音作用をし、空気層７の厚さｔが大で
あれば吸音材４の厚さが比較的薄いままでも、低周波域
の騒音を減衰させる。図４において曲線Ａは従来のも
の、曲線Ｂ、Ｃは吸音材層の厚さがＡと同じで空気層厚
を２０ｍｍ、５０ｍｍとした例である。
【０００９】図３に他の実施例を示す消音器１１は円筒
状の容器１３の両端面に吸入管２を接続して流入側およ
び流出側とする。容器１３内にシート状の合成樹脂発泡
体でなる吸音材１４をテーパを与えた円錐筒状に形成
し、その外面に接する多孔支持板１５で支持し、多孔支
持板１５の両端部を容器３の両端面内側に溶接または接
着により固着する。吸音材１４と容器１３の側壁内面と
の間に環状の空気層１７が形成され、空気層１７は軸方
向に順次層厚（半径方向の間隔）が大になっている。こ
のように構成すると、吸音材１４の厚さを厚くしない
で、高周波域から低周波域まで適応して減衰作用をする
部分が順次に配置されることになり、図４の曲線Ｄに示
すように、消音周波数域が広くなり、全体として消音効
果が大となる。
状の容器１３の両端面に吸入管２を接続して流入側およ
び流出側とする。容器１３内にシート状の合成樹脂発泡
体でなる吸音材１４をテーパを与えた円錐筒状に形成
し、その外面に接する多孔支持板１５で支持し、多孔支
持板１５の両端部を容器３の両端面内側に溶接または接
着により固着する。吸音材１４と容器１３の側壁内面と
の間に環状の空気層１７が形成され、空気層１７は軸方
向に順次層厚（半径方向の間隔）が大になっている。こ
のように構成すると、吸音材１４の厚さを厚くしない
で、高周波域から低周波域まで適応して減衰作用をする
部分が順次に配置されることになり、図４の曲線Ｄに示
すように、消音周波数域が広くなり、全体として消音効
果が大となる。
【００１０】この発明は上記の実施例のもののほか、容
器、吸音材および多孔支持板の材質は特定のものに限定
されない。また使用対象の個所も内燃機関の吸気系に限
らず、排気系あるいは空気その他気体の流通管等に適用
可能である。
器、吸音材および多孔支持板の材質は特定のものに限定
されない。また使用対象の個所も内燃機関の吸気系に限
らず、排気系あるいは空気その他気体の流通管等に適用
可能である。
【００１１】
【発明の効果】この発明の消音器は容器と筒状の吸音材
との間に環状の空気層を形成して、その層厚で消音周波
数域を調整するようにしたので、吸音材の層厚を変える
ことなく簡単に希望の消音特性のものとすることでき、
低周波用のものも吸音材を多量に使用しないでよいか
ら、コストも低減できる。
との間に環状の空気層を形成して、その層厚で消音周波
数域を調整するようにしたので、吸音材の層厚を変える
ことなく簡単に希望の消音特性のものとすることでき、
低周波用のものも吸音材を多量に使用しないでよいか
ら、コストも低減できる。
【図１】実施例の縦断面図
【図２】実施例の横断面図
【図３】他の実施例の縦断面図
【図４】消音器の消音特性の線図
３、１３ 容器 ４、１４ 吸音材 ７、１７ 空気層
Claims (1)
- 【請求項１】 筒状容器の前後両端面に気体の流通管を
取付け、内部に吸音材を配設した拡張型の消音器におい
て、吸音材を筒状に形成し、吸音材と容器の側壁内面と
の間に環状の空気層を形成してなる消音器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4776794A JPH07229416A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 吸音材を取付けた消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4776794A JPH07229416A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 吸音材を取付けた消音器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07229416A true JPH07229416A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12784533
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4776794A Pending JPH07229416A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 吸音材を取付けた消音器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07229416A (ja) |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP4776794A patent/JPH07229416A/ja active Pending
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