JPH07229314A - 水中コンクリート構築物の切断撤去工法及びガイドプ ーリー架台 - Google Patents

水中コンクリート構築物の切断撤去工法及びガイドプ ーリー架台

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JPH07229314A
JPH07229314A JP4173794A JP4173794A JPH07229314A JP H07229314 A JPH07229314 A JP H07229314A JP 4173794 A JP4173794 A JP 4173794A JP 4173794 A JP4173794 A JP 4173794A JP H07229314 A JPH07229314 A JP H07229314A
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concrete structure
guide pulley
cutting
underwater
cut
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Setsuo Kubo
節夫 久保
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Dymosha KK
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23D57/0084Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00 specially adapted for sawing under water or at places accessible with difficulty
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D1/00Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
    • B28D1/02Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
    • B28D1/08Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with saw-blades of endless cutter-type, e.g. chain saws, i.e. saw chains, strap saws
    • B28D1/088Sawing in situ, e.g. stones from rocks, grooves in walls

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中鉄筋コンクリート構築物をワイヤーソー
イング工法により切断解体するに際し、水中の被切断物
に固定するガイドプーリー架台を、容易に短時間で確実
に固定することができるようにする。 【構成】 水中鉄筋コンクリート構築物2の水中切断部
分に巻回する可撓部材7と、可撓部材を被切断部分に締
付ける締付部材8を備えたガイドプーリー架台10に無
端状のワイヤーソー16の走行を案内し、ワイヤーソー
駆動装置12により駆動走行して水中鉄筋コンクリート
構築物を切断撤去する工法と水中鉄筋コンクリート構築
物の水中切断部分に設置し、ワイヤーソーの走行を案内
するガイドプーリー架台10において、切断部分に巻回
する可撓部材7と、可撓部材を切断部分に締付ける締付
部材8を設けた水中コンクリート構築物切断撤去用ガイ
ドプーリー架台を構成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中コンクリート構築
物をワイヤーソーにより切断し解体撤去するの切断撤去
工法及び同工法を行うに際し、ワイヤーソーの走行を案
内するため水中の被切断物に固定するガイドプーリー架
台に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の鉄筋コンクリート構築物の解体工
法としては、従来より、爆薬や化学薬品の膨張圧力やガ
ス圧力を利用して破砕する工法や、円板ブレードやウォ
ータージェットにより切断解体する工法等が適宜採用さ
れている。
【0003】一方、近年は公共施設である橋、桟橋、そ
の他種々の構築物の耐用年数である50〜60年を経過
したものが大量に生じつつあり、我国の海洋施設や水中
構築物の再生時期に突入している。その再生を行う場
合、海底や河底位置より数メートル下った位置部分まで
構築物の基礎部分を取り除くことが行政機関から望まれ
ている。また、旧構築物を撤去後、再生及び新設する場
合にも、一旦旧構築物は除去されることが望まれ、解体
された旧構築物は、ガラとして発生した部材の全てを除
去しなければならない。水中コンクリート構築物の撤去
方法としては、近年までその需要が少なかったため、そ
の方法は確立されていなかった。従来使用されていた方
法としては、例えば、通常陸上で使用している衝撃式油
圧ハンマーを建設機械に取り付け、衝撃を構築物に与え
て破砕する方法がある。このハンマーの先端は先細のも
のを使用し、この先端に衝撃力を集中させることによ
り、コンクリート構築物を破砕するものである。
【0004】この工法において、オペレータは、水上あ
るいは水上から見ながら操作を行うものであるが、通常
の港湾や河川における水の透明度は低く、30cm〜1
m程度の場合が多く、時には、市街地の河川のように数
cmしかない場合すらある。更に海底には、数メートル
に及ぶヘドロが沈殿している場合も多く、このようにほ
とんど陸上等からは視認することができない部分を破砕
することは感だけに頼らざるをえず、多くの経験を必要
とするばかりでなく、作業効率が極めて悪かった。
【0005】また、作業員が潜水した状態で、油圧ブレ
ーカーや円板ブレード型切断機を操作したり、爆薬や化
学薬品の膨張圧力やガス圧力を利用して破壊する工法等
も採用されている。
【0006】しかしながら、上記水中鉄筋コンクリート
構築物の解体に際して、爆薬等の膨張圧力やガス圧力を
利用する解体工法は、対象の構築物を完全に破壊解体す
るためには有効であるが、その膨張圧力やガス圧力の制
御が極めて困難であり、従って構築物の部分解体、特に
正確な寸法或いは正確な位置での部分解体にはほとんど
使用できないものであった。また、これらの解体工法で
は、周辺の環境に及ぼす爆風、振動、衝撃音、騒音等の
影響が大きいため、使用場所や使用条件が厳しく制限さ
れる等の問題もあった。
【0007】一方、身体を水中に浸漬し、さらには潜水
した状態で円板ブレード型切断機を操作することは、作
業員にとって心身共に大きな負担であり、しかも作業率
が悪く、さらに長時間の潜水作業等は極めて危険である
等の問題があり、またそれらの問題は、作業水深の増加
と共により深刻となるものであった。また、その円板ブ
レード型切断機は、ブレード製造上の都合や作業性、取
扱い上等の都合で小型軽量化されているため切断能力に
劣り、切断断面積は狭い範囲に制限され、また、切断可
能深さも30〜40cm程度が最大である。また、この
ような円板ブレードの回転による部分解体の場合は、切
断不要個所にもオーバーカットを要するなどの問題があ
った。
【0008】従来の工法のこれらの欠点を解消するた
め、本出願人により、ワイヤーロープにダイヤモンドビ
ーズ等を固定することによって切削能を付与してなる切
削用ケーブルを無端状とし、水中鉄筋コンクリート構築
物の水中部分に巻き掛けるとともに、この切削用ケーブ
ルをケーブル駆動装置によって走行速度及び張力調節の
下に走行させることによって切断を進行させていき、切
断部分に適宜楔を打ち込み、クレーン等で鉄筋コンクリ
ート構築物を支持し、完全に切断した後、クレーン等で
外部に搬送する工法が提案され、注目されており、多く
の行政機関からこの工法による工事が発注されるに至っ
ている。
【0009】この工法においては、通常の場合、水上に
ケーブル駆動装置を設置し、ガイドプーリーにより水中
の切断部分に導き、被切断物にもガイドプーリーを固定
して任意の位置の切断が行えるようにしている。そのた
め、この工法においては、水中の被切断物にガイドプー
リーを支持した架台を固定する作業が必要となる場合が
多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ワイヤーソーを用
いた水中コンクリート構築物の切断撤去工法において、
水中の被切断物にガイドプーリー架台を固定する際に
は、例えば、大型の水中桟橋を撤去するに際し、クラム
船を使ってこの周囲のヘドロを回収し、ダイバーが潜水
して、ガイドプーリー架台の取付け面に設けてある4個
所のボルト固定用の穴と一致する位置に鉄筋コンクリー
トの表面に穿孔する作業を行う必要がある。
【0011】この作業を行う周囲の水の透明度は数10
cmに過ぎず、その作業姿勢は遊泳状態かヘドロ内に体
を沈めた不安定な状態で作業を行わなければならず、こ
の穿孔部分には貝類が付着していて平坦ではなく、極め
て困難な作業を行うことが要求される。更にこの穿孔作
業に際しては、手持ちのハンマードリルを使用すること
から、穿孔中にはハンマーの衝撃以上にその穿孔部を押
し付ける必要があるのに対し、水中での作業において
は、ほとんど作業者を支持するものがないので、穿孔時
には作業者の身体が衝撃によって水中に浮きながら後方
に離れてしまう。特に、鉄筋コンクリート構築物に穿孔
する場合においては、構築物内部の配筋状態が明確では
なく、支柱の表面から穿孔を進めていった時、突然に鉄
筋に当たり、それ以降の穿孔が不可能になることから、
改めて別の位置に4個所の穿孔作業を行う必要があり、
その作業は再び困難を極め、多くの作業時間を要するこ
ととなる。しかも、ハンマードリルの多くのものは、圧
搾空気作動式のものであるので、ドリル作動後の空気は
内部から放出されるため、水中で使用すると周囲に多量
の気泡を生じ、作業部分が見えなくなり、この点からも
その作業は極めて困難である。
【0012】したがって、本発明は、水中鉄筋コンクリ
ート構築物をワイヤーソーイング工法により切断解体す
るに際し、水中の被切断物に固定するガイドプーリー架
台を、容易に短時間で確実に固定することができるよう
にすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、水中鉄筋コンクリート構築物の水中切断部
分に巻回する可撓部材と、該可撓部材を被切断部分に締
付ける締付部材を備えたガイドプーリー架台に無端状の
ワイヤーソーの走行を案内し、ワイヤーソー駆動装置に
より駆動走行して水中鉄筋コンクリート構築物を切断撤
去する工法と水中鉄筋コンクリート構築物の水中切断部
分に設置し、ワイヤーソーの走行を案内するガイドプー
リー架台において、該切断部分に巻回する可撓部材と、
該可撓部材を該切断部分に締付ける締付部材を設けた水
中コンクリート構築物切断撤去用ガイドプーリー架台を
構成するものである。
【0014】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、水中鉄
筋コンクリート構築物の水中切断部分を切断するに際
し、当該切断部分の近傍にガイドプーリー架台に設けた
可撓部材を巻回し、締付部材により強固に締付けて固定
する。ワイヤーソーを被切断物の水中切断部分に巻回
し、ガイドプーリーで案内させ、ワイヤーソー駆動装置
を駆動してワイヤーソーを走行させると、水中鉄筋コン
クリート構築物は内部の鉄筋を含めて切断される。この
時、ワイヤーソーは適宜の手段で張力調製され、また、
切断後の被切断物はクレーン等により撤去される。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に沿って説明する。図
1は、本発明において鉄筋コンクリート製桟橋1の脚部
2を水中3で切断する実施例を示し、桟橋1の先端側の
脚部2の前後のプラットホーム部4は予め在来工法によ
り切断除去している。
【0016】この脚部2をできる限り完全に除去するた
め、海底5に堆積しているヘドロ6を、クラム船等によ
り少なくとも脚部2の下方周囲部分についてはできる限
り深く浚渫する。図1において、脚部2の下端周囲のヘ
ドロ6は既に浚渫された状態を示しており、次いで被切
断物である脚部2の切断部分7の少し上方に、後に詳述
する可撓部材8を巻回し、締付部材9で締付けることに
より、ガイドプーリー架台10が固定される。
【0017】未だ撤去されていない桟橋1のプラットホ
ーム4上に施設したレール11上には、その上で走行自
在のワイヤーソー駆動装置12を設けている。ワイヤー
ソー駆動装置12には駆動プーリー13を設け、駆動プ
ーリー13の前方にはガイドプーリー14を回転自在に
固定している。ワイヤーソー駆動装置2の前方の桟橋上
にはガイドプーリー15を固定しており、これらのガイ
ドプーリー15で案内されて走行するワイヤーソー16
が、万一、切断してワイヤーソーが飛び跳ね、切断用ビ
ーズが飛び散って作業者や周囲の物に被害を及ぼすこと
がないよう、トンネル状の防護網17を桟橋上に固定し
ている。
【0018】切断作業に際しては、予め海上のクレーン
船や陸上のクレーン車等によりワイヤ18で支持し、ワ
イヤーソー16を脚部2の切断部7及びガイドプーリー
架台10のガイドプーリー23,24に掛け、水上に引
き出し、桟橋上のガイドプーリー15及びワイヤーソー
駆動装置のガイドプーリー14に掛け、駆動プーリー1
3に掛けるとともに、ワイヤーソー駆動装置12を適宜
後退させてワイヤーソーを所定の張力状態とする。次い
で駆動装置により駆動プーリー13を駆動するとワイヤ
ーソー16はガイドプーリー14,15,23,24に
案内されて走行し、脚部切断部分7を切断していく。そ
の切断の進行によって生ずるワイヤーソーのたるみは、
ワイヤーソー駆動装置12をレール上11で走行させ、
後退させることにより調節する。切断の進行により生じ
る隙間に適宜楔を打ち込み、かくして切断終了後は、ク
レーンによるワイヤ18の引き上げによってこの位置か
ら適宜の位置に移動させ撤去する。
【0019】上記切断作業に用いるガイドプーリー架台
10は、図2及び図3に示すように、縦横に組み合わせ
てなるアーム20に対し、その下方において水平に回転
可能な左右一対の第1水平ガイドプーリー21、第2水
平ガイドプーリー22を回転自在に支持しており、それ
よりも上方でかつ外方に、左右一対の第1垂直ガイドプ
ーリー23及び第2垂直ガイドプーリー24を回転自在
に支持している。
【0020】ガイドプーリー架台10の各アーム20の
脚部側端部には、支持板25が固定されており、この支
持板25には、その上部及び下部にそれぞれ蝶番26を
有する第1帯鉄27及び第2帯鉄28が溶接等により固
定されている。各帯鉄の両端部にはフランジ29が対向
するよう設けられ、フランジ29には通孔を有し、この
通孔に締付ボルト30を挿通し、ナット31を締めるこ
とにより、脚部2の外周に帯鉄27,28を強固に締付
け固定することが可能となる。
【0021】したがって、上記構成からなるガイドプー
リー架台10の固定に際しては、帯鉄26,27を固定
したガイドプーリー架台10をクレーン等により吊り下
ろし、第1及び第2水平ガイドプーリー21,22の回
転平面が脚部2の切断位置7の高さになる位置とし、こ
の位置でダイバーが水中に潜り、帯鉄27,28を脚部
2の外周に巻き、フランジ29に締付けボルト30を挿
通し、ナット31を回動することによって第1帯鉄27
及び第2帯鉄28を脚部2の外周に締付け、それにより
ガイドプーリー架台10を脚部2の所定位置に容易に固
定される。また、脚部2からガイドプーリー架台10を
取り外す時には、フランジ29から締付けボルト30を
はずし、蝶番26,26を中心にフランジ29側の第1
帯鉄27及び第2帯鉄28を開放することにより容易に
取り外すことができる。
【0022】上記実施例において、被切断物に巻回する
部材として帯鉄を用いた例を示したが、巻回するものは
可撓性部材ならば良く、例えば各種素材からなるベル
ト、チェーン、鎖、ワイヤー等各種のものが採用可能で
あり、また締付部材としては上記実施例のように締付ボ
ルトによるもののほか、従来から広く採用されている荷
締具等各種の締付部材の使用が可能である。
【0023】例えば図4に示すように、ガイドプーリー
架台10の両端に鎖33,34を固定し、片側の鎖34
の端部は、掛け具35を備えた基部36の支軸37に回
動自在に支持してなるレバー38に固定し、使用に際し
ては、レバー38を点線方向に回動した状態で掛け具3
5の先端を脚部2に対して鎖33,34が密着した状態
になる任意の鎖状部39に掛け、次いでレバー38を図
中実線矢印方向に強く回動することにより、鎖33,3
4は脚部2の外周に強固に締付けられ、それにより、ガ
イドプーリー架台10を容易に素早く固定することがで
きる。なお、この実施例においては、水平ガイドプーリ
ー40と垂直ガイドプーリー41を一対づつ設けた例を
示している。
【0024】また、このガイドプーリーの数及び配置に
ついては必要に応じて各種のものが採用可能であり、図
5、図6及び図7に示す実施例等任意の形態で使用でき
る。図5及び図6に示すものは、水中コンクリート構築
物2を水平に切断撤去する実施例である。なお、ワイヤ
ーソー駆動装置12は、サポート42により支持された
基台43上に駆動プーリー13を設置し、駆動プーリー
13を移動させるチェン44を基台42下方に配設し、
油圧モータ45により駆動プーリー13を移動させるよ
うにしてもよい。更に、図7に示すものは、水中コンク
リート構築物2を垂直に切断撤去する実施例である。垂
直プーリー41の配設方法は支持板25に適宜なされ
る。
【0025】また、例えば図8に示すようなラチェット
式締付部材50を用いてもよい。即ち、基台51の一端
にはベルト52の一端を固定すると共に、この基台上に
自由回転自在なベルト巻筒53を設け、ベルト巻筒53
の端部に一方向に傾斜した歯部54を備えたギア55を
固定している。このベルト巻筒53及びギア55と同軸
上に、かつ独立して自由に可動可能にレバー56を備
え、このレバー56には、常時ギア55方向に付勢さ
れ、ギア55の歯部54と係合する爪57を軸58によ
り回動自在に支持している。基台51上には常時ギア5
5方向に付勢され、ギア55の歯部55と係合する爪5
9を有するストッパ60を回動自在に支持しており、ス
トッパ60とベルト巻筒53間にはガイドローラ61を
回動自在に支持している。
【0026】上記ラチェット式締付部材の使用に際して
は、ガイドプーリ架台を固定したベルト52を脚部外周
に巻き、その端部をベルト巻筒53を貫通するように設
けた通孔49に通し、レバー56を図中反時計方向に回
動すると、爪57と歯部54が噛みあい、レバー56の
回動と共にベルト巻筒53を反時計方向に回動する。こ
の時ストッパ60の爪59は歯部54の傾斜面に乗り上
げるので、噛みあうことなくストッパ作用はしない。次
いでレバー56を時計方向に回動して戻すと、ベルト巻
筒53もベルトの張力により時計方向に戻ろうとする
が、その方向の回動はストッパ60の爪59が歯部54
と噛みあうので停止され、ストッパ作用が働く。この
時、レバー56の爪57は歯部54の傾斜面に乗り上げ
るので噛みあうことがない。このような操作の繰返しに
より、ベルト52は脚部外周に締め付けられ、ガイドプ
ーリー架台は容易にかつ強固に固定することができる。
なお、脚部2からベルトを取り外す際には、レバー56
を時計方向に回動し倒すことにより爪57と歯部54の
係合が外れ、ベルトは緩み取り外すことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し作用する
ので、水中鉄筋コンクリート構築物をワイヤーソーイン
グ工法により切断解体するに際し、水中の被切断物に固
定するガイドプーリー架台を容易に短時間でしかも確実
に固定することができ、水中鉄筋コンクリート構築物の
切断解体を短時間で安価に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を桟橋の切断撤去作業に用いた実施例の
全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明実施例の平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】本発明の他の実施例の平面図である。
【図5】本発明を適用するガイドプーリー架台の他の実
施例を示す平面図である。
【図6】同更に他の実施例を示す斜視図である。
【図7】同更に他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の締付部材の更に他の実施例を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 桟橋 2 脚部 3 水中 4 海底 5 ヘドロ 6 切断部分 7 可撓部材 8 締付部材 10 ガイドプーリー架台 11 レール 12 ワイヤーソー駆動装置 15 ガイドプーリー 16 ワイヤーソー 17 防護網 18 ワイヤー 20 アーム 21 第1水平ガイドプーリー 22 第2水平ガイドプーリー 23 第1垂直ガイドプーリー 24 第2垂直ガイドプーリー 25 支持板 26 蝶番 27 第1帯鉄 28 第2帯鉄 29 フランジ 30 締付ボルト 31 ナット 33 鎖 34 鎖 35 掛け具 36 基部 37 支軸 38 レバー 39 鎖状部 40 水平プーリー 41 垂直プーリー 42 サポート 43 基台 44 チェン 45 油圧モータ 50 ラチェット式締付部材 51 基台 52 ベルト 53 ベルト巻筒 54 歯部 55 ギア 56 レバー 57 爪 58 軸 59 爪 60 ストッパー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中鉄筋コンクリート構築物の水中切断
    部分に巻回する可撓部材と、該可撓部材を被切断部分に
    締付ける締付部材を備えたガイドプーリー架台に無端状
    のワイヤーソーの走行を案内し、ワイヤーソー駆動装置
    により駆動走行して水中鉄筋コンクリート構築物を切断
    撤去することを特徴とする水中コンクリート構築物の切
    断撤去工法。
  2. 【請求項2】水中鉄筋コンクリート構築物の水中切断部
    分に設置し、ワイヤーソーの走行を案内するガイドプー
    リー架台において、該切断部分に巻回する可撓部材と、
    該可撓部材を該切断部分に締付ける締付部材を設けたこ
    とを特徴とする水中コンクリート構築物切断撤去用ガイ
    ドプーリー架台。
  3. 【請求項3】可撓部材が帯鉄である請求項2記載の水中
    コンクリート構築物切断撤去用ガイドプーリー架台。
  4. 【請求項4】 可撓部材が鎖である請求項2記載の水中
    コンクリート構築物切断撤去用ガイドプーリー架台。
  5. 【請求項5】 締付部材が締付ボルトである請求項2又
    は請求項3記載の水中コンクリート構築物切断撤去用ガ
    イドプーリー架台。
  6. 【請求項6】 締付部材がレバーの1回の反転により作
    動する部材である請求項2、請求項3又は請求項4記載
    の水中コンクリート構築物切断撤去用ガイドプーリー架
    台。
  7. 【請求項7】 締付部材が往復動するレバーの1方向の
    揺動により回動するラチェット機構を備える請求項2、
    請求項3又は請求項4記載の水中コンクリート構築物切
    断撤去用ガイドプーリー架台。
JP4173794A 1994-02-17 1994-02-17 水中コンクリート構築物の切断撤去工法及びガイドプ ーリー架台 Pending JPH07229314A (ja)

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