JPH0722923A - パルス発生回路 - Google Patents

パルス発生回路

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Publication number
JPH0722923A
JPH0722923A JP5150351A JP15035193A JPH0722923A JP H0722923 A JPH0722923 A JP H0722923A JP 5150351 A JP5150351 A JP 5150351A JP 15035193 A JP15035193 A JP 15035193A JP H0722923 A JPH0722923 A JP H0722923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
channel mos
clock
generation circuit
mos transistor
Prior art date
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Application number
JP5150351A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogasawara
寛 小笠原
Masayuki Ueno
雅之 植野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0722923A publication Critical patent/JPH0722923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタ
イミングが揃った互いに逆位相のクロック信号を生成す
る。 【構成】 入力されるクロック信号CLKからクロック
信号CLKa を生成する第1クロック生成回路は、イン
バータゲートI10〜I12と共に、時定数制御トラン
ジスタTP10を備える。一方、逆位相のクロック信号
CLKb を生成する第2クロック生成回路は、インバー
タゲートI13及びI14によって構成される。又、前
記時定数制御トランジスタTP10のオンオフは、前記
第2クロック生成回路中のクロック信号CLKe にて制
御される。従って、クロック信号CLKd の立ち上がり
エッジのタイミングは、クロック信号CLKe の立ち下
がりエッジのタイミングへと合わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力されるクロック信
号CLKから、互いに逆位相のクロック信号CLKa 及
びクロック信号CLKb を、インバータ回路を用いなが
ら生成出力するパルス発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】A/Dコンバータは、計測装置、例えば
デジタルボルトメータやプログラマブル電源など、工業
用分野では古くから用いられている。又、近年、A/D
コンバータは、コンパクトディスクプレーヤなどの民生
用や、デジタル回線に電話を接続するためのコーデック
などの特殊分野などにも用いられるようになっている。
【0003】又、家庭用VTR(video tape recorder
)装置での特殊再生やノイズリダクション用として、
6〜8ビットの10〜20MHz の高速動作が可能なA
/Dコンバータが使用されている。比較的大容量のDR
AM(dynamic random accessmemory)が比較的安価に
用いられるようになるなど、近年のデジタル技術の発達
によって、A/Dコンバータは、画像処理装置やデジタ
ルシグナルプロセッサなど、広範囲に用いられている。
このような画像処理装置やデジタルシグナルプロセッサ
などに用いられるA/Dコンバータは、より高速な動作
が要求される。
【0004】高速動作が可能なA/Dコンバータとして
は、フラッシュ型A/Dコンバータが知られている。こ
のフラッシュ型A/Dコンバータは、例えばこれがn ビ
ットのフラッシュ型A/Dコンバータである場合には、
合計(2n −1)個のコンパレータを同時動作させてA
/D変換するというものである。これら合計(2n
1)個の各コンパレータには、合計2n 個の同一抵抗値
の抵抗素子が直列接続されたラダー抵抗を用いて基準電
圧を分圧した、電圧の互いに異なる比較参照電圧がそれ
ぞれ入力されている。従って、個々のコンパレータは、
それぞれに入力された比較参照電圧とアナログ信号電圧
とを比較する。又、このような合計(2n−1)個のコ
ンパレータによる比較結果に基づいて、エンコードされ
たn ビットのデジタル信号を出力する。このようなフラ
ッシュ型A/Dコンバータによれば、積分型A/Dコン
バータや逐次比較型A/Dコンバータに比べ、はるかに
高速に、入力されたアナログ信号電圧に対応するデジタ
ル信号を得ることができる。
【0005】又、このようなフラッシュ型A/Dコンバ
ータのコンパレータとして、近年、チョッパ型コンパレ
ータが用いられている。このチョッパ型コンパレータ
は、CMOS(complementary metal oxide semiconduc
tor )インバータの入力に直列接続されたコンデンサへ
と、まずアナログ信号電圧を入力し、この際、該CMO
Sインバータのその入力と出力とを短絡させることによ
り、該アナログ信号電圧に対応する電荷Qを該コンデン
サへと蓄える。この後、前記CMOSインバータの入力
と出力は解放にしてから、前記アナログ信号電圧が入力
されていたコンデンサを比較参照電圧へと接続する。こ
のとき、前記CMOSインバータの出力は、前記アナロ
グ信号電圧と前記比較参照電圧との差の値の正負に従っ
た出力となる。
【0006】図6は、前記フラッシュ型A/Dコンバー
タに用いられるチョッパ型コンパレータに関する回路図
である。
【0007】この図6に示されるように、該チョッパ型
コンパレータCPn は、CMOSインバータCPan及び
CPbnと、コンデンサC1n 及びC2n と、スイッチS
WCan及びSWCbnとにより構成されている。又、該チ
ョッパ型コンパレータCPnの入力にはスイッチSWIn
とSWRn とが接続されている。該スイッチSWIn
は、A/D変換対象となるアナログ入力Aが接続されて
いる。一方、前記スイッチSWRn には、例えば、複数
の抵抗素子を直列接続したラダー抵抗を用いて基準電圧
を分圧して得たものの1つの比較参照電圧Vn が入力さ
れている。
【0008】該チョッパ型コンパレータCPn におい
て、2つの電圧の比較、即ち、前記アナログ入力Aと前
記比較参照電圧Vn との大小関係の比較を行う際には、
まず一方の電圧を当該チョッパ型コンパレータCPn の
入力へと入力し、前記スイッチSWCan及び前記スイッ
チSWCbnをいずれもオンにする。これにより、このと
き入力された電圧に対応する電荷が、前記コンデンサC
1n 及び前記コンデンサC2n へと蓄えられる。この
後、前記スイッチSWCan及び前記スイッチSWCbnを
いずれもオフとして、当該チョッパ型コンパレータCP
n の入力へと、比較される他方の電圧を入力する。この
とき、当該チョッパ型コンパレータCPn の出力は、比
較対象となる2つの電圧の差の正負に従ったものとな
る。
【0009】例えば、まず、前記スイッチSWIn をオ
ンとし、前記スイッチSWRn をオフとし、当該チョッ
パ型コンパレータCPn へと前記アナログ入力Aを入力
する。このとき、前記スイッチSWCan及び前記スイッ
チSWCbnは共にオンとし、前記アナログ入力Aの電圧
値に対応する電荷を、前記コンデンサC1n 及び前記コ
ンデンサC2n へと蓄える。これらコンデンサC1n 及
びコンデンサC2n に電荷が蓄えられた所定時間後、前
記スイッチSWCan及び前記スイッチSWCbnをいずれ
もにオフとすると共に、前記スイッチSWIn をオフと
し、前記スイッチSWRn をオンとすることにより、当
該チョッパ型コンパレータCPn に前記比較参照電圧V
n を入力する。該比較参照電圧Vn が入力されると、当
該チョッパ型コンパレータCPn は、前記アナログ入力
Aと前記比較参照電圧VHn との差の値の正負に対応す
る前記出力OUTn への出力を行う。
【0010】図7は、従来から用いられている最も単純
なサンプルホールド回路の回路図である。
【0011】この図7に示されるサンプルホールド回路
は、スイッチング素子SWと、ホールドコンデンサCと
により構成されている。このようなサンプルホールド回
路において、まず前記スイッチング素子SWがオンとな
ると、アナログ入力Ainの電圧に従った電荷が、前記ホ
ールドコンデンサCにチャージされる。このときのアナ
ログ出力Vout は、前記アナログ入力Ainと等しい。
【0012】この後、ホールド時には、前記スイッチン
グ素子SWをオフとする。このホールド時以降は、前記
アナログ出力Vout は、前記ホールドコンデンサCにチ
ャージされた電荷に従った電圧となる。
【0013】図8は、前述のチョッパ型コンパレータや
前述のサンプルホールド回路等に用いられるスイッチン
グ素子の回路図である。
【0014】この図8においては、前記図6を用いて前
述したスイッチング素子SWIn 、SWRn 、SWCan
及びSWCbn、又、前記図7を用いて前述したスイッチ
ング素子SWの一例が示されている。
【0015】この図8に示されるスイッチング素子は、
NチャネルMOS(metal oxide semicondector )トラ
ンジスタTNと、PチャネルMOSトランジスタTPと
が用いられている。これらNチャネルMOSトランジス
タTN及びPチャネルMOSトランジスタTPは、それ
ぞれのソース及びドレインについて、互いに並列接続さ
れている。又、前記NチャネルMOSトランジスタTN
のゲートには、スイッチング信号VGa が入力されてい
る。一方、前記PチャネルMOSトランジスタTPのゲ
ートには、スイッチング信号VGb が入力されている。
該スイッチング信号VGb は、前記スイッチング信号V
Ga を負論理としたものである。即ち、該スイッチング
信号VGb は、前記スイッチング信号VGa を反転させ
たものである。
【0016】この図8に示されるようなスイッチング素
子においては、前記スイッチング信号VGa をH状態と
し、且つ、前記スイッチング信号VGb をL状態とする
ことによって、オン状態となる。例えば、前述の図7の
サンプルホールド回路においては、前記アナログ入力A
inと前記アナログ出力Vout とがオン状態となる。一
方、前記スイッチング信号VGa がL状態となり、且
つ、前記スイッチング信号VGb がH状態となると、当
該スイッチング素子はオフ状態となる。
【0017】この図8に示される、このようなスイッチ
ング素子においては、前記NチャネルMOSトランジス
タTNにおける、ゲートとソースとの間の浮遊容量Cs
と、ゲートとドレインとの間の浮遊容量Cs による、ス
イッチング対象となる信号への影響が問題となることが
あった。又、前記PチャネルMOSトランジスタTPに
ついても、そのゲートとソースとの間の浮遊容量Cs
や、そのゲートとドレインとの間の浮遊容量Cs に関し
て、同様に、スイッチング対象となる信号に対する影響
が問題となる場合があった。
【0018】図9は、前述のスイッチング素子に用いら
れるNチャネルMOSトランジスタの断面図である。
【0019】この図9において、半導体基板上には、ソ
ース及びドレインとが作り込まれている。又、これらソ
ース及びドレインには、それぞれ、ソース端子S及びド
レイン端子Dとが接続されている。又、これらソースと
ドレインとの間の領域上には、所定の絶縁膜を介して、
ゲート電極3が設けられている。該ゲート電極3は、半
導体基板に対向している。
【0020】この図9に示される、スイッチング素子に
用いられるNチャネルMOSトランジスタにおいては、
この図8のコンデンサの図記号に示される如く、ゲート
とソースとの間、あるいは、ゲートとドレインとの間に
浮遊容量が生じている。
【0021】図10は、前述のサンプルホールド回路に
おけるスイッチング素子の浮遊容量による影響を示すタ
イムチャートである。
【0022】この図10においては、前記図7に示され
るサンプルホールド回路において、これに用いられる前
記図8に示したスイッチング素子での、スイッチング信
号VGa 及びVGb が示されている。又、前記図7のア
ナログ入力Ain及び前記アナログ出力Vout が示されて
いる。
【0023】この図10のタイムチャートにおいて、時
刻 t1 において、前記スイッチング素子がオフとなり、
ホールドされている。このとき、前記ホールドコンデン
サCによって、電圧Vs がホールドされなければならな
い。しかしながら、この図10に示す如く、ΔVs だけ
低下してしまった電圧がホールドされてしまっている。
このような電圧の変動は、前記図9を用いて前述したよ
うな浮遊容量による影響によるものであり、一般的にホ
ールドステップと呼ばれている。
【0024】このようなホールドステップが生じてしま
うと、例えば前記図6のサンプルホールド回路において
は、正しいホールド電圧を得ることができない。又、前
記図6のチョッパ型コンパレータにおいては、その比較
動作の信頼性が低下してしまう。
【0025】このような浮遊容量によるホールドステッ
プの影響を低減するために、従来から、種々の技術が知
られている。
【0026】図11は、浮遊容量による悪影響を低減し
たスイッチング素子を用いたサンプルホールド回路の第
1従来例の回路図である。
【0027】この図11において、スイッチング素子
は、合計2個のNチャネルMOSトランジスタTN1及
びTN2と、合計2個のPチャネルMOSトランジスタ
TP1及びTP2とにより構成されている。
【0028】前記NチャネルMOSトランジスタTN1
及び前記PチャネルMOSトランジスタTP1は、それ
ぞれ、前記図7の前記NチャネルMOSトランジスタT
N及び前記PチャネルMOSトランジスタTPに相当す
るものである。一方、前記NチャネルMOSトランジス
タTN2及び前記PチャネルMOSトランジスタTP2
は、前述のような浮遊容量による影響を減少し、前述の
ようなホールドステップによる電圧変動を減少するため
のものであり、以降、補償用トランジスタとも称する。
【0029】これらNチャネルMOSトランジスタTN
2及びPチャネルMOSトランジスタTP2について
は、それぞれのソース及びドレインについて、互いに並
列接続されていると共に、これらソースとドレインとの
間が短絡されている。まず、前記NチャネルMOSトラ
ンジスタTN2のゲートには、前記スイッチング信号V
Gb (スイッチング信号VGa を反転させたもの)が入
力されている。一方、前記PチャネルMOSトランジス
タTP2のゲートには、前記スイッチング信号VGa が
入力されている。
【0030】この図11に示されるようなサンプルホー
ルド回路においては、実際にスイッチングを行っている
前記NチャネルMOSトランジスタTN1及び前記Pチ
ャネルMOSトランジスタTP1の前記サンプルコンデ
ンサC側の浮遊容量を、前記NチャネルMOSトランジ
スタTN2及び前記PチャネルMOSトランジスタTP
2にてキャンセルすることができる。
【0031】これは、前記NチャネルMOSトランジス
タTN1のゲートに入力されている前記スイッチング信
号VGa に対して、前記NチャネルMOSトランジスタ
TN2のゲートに入力されているもの、即ち、逆位相の
スイッチング信号VGb が入力されているためである。
又、前記PチャネルMOSトランジスタTP1のゲート
に入力されている前記スイッチング信号VGb に対し
て、前記PチャネルMOSトランジスタTP2のゲート
に入力されているものが、これとは逆位相の前記スイッ
チング信号VGa であるためである。
【0032】図12は、用いるスイッチング素子の浮遊
容量による影響を低減したサンプルホールド回路の第2
従来例の回路図である。
【0033】この図12に示されるサンプルホールド回
路のスイッチング素子は、NチャネルMOSトランジス
タTN1及びPチャネルMOSトランジスタTP1に加
え、デプリッション型のNチャネルMOSトランジスタ
TN2と、同じくデプリッション型のPチャネルMOS
トランジスタTP2とが用いられている。これらNチャ
ネルMOSトランジスタTN2とPチャネルMOSトラ
ンジスタTP2とは、主として補償用トランジスタとし
て用いられる。
【0034】又、前記NチャネルMOSトランジスタT
N1のゲートに入力されている前記スイッチング信号V
Ga とは逆位相の信号である、前記スイッチング信号V
Gbが、前記NチャネルMOSトランジスタTN2のゲ
ートに入力されている。又、前記PチャネルMOSトラ
ンジスタTP1のゲートに入力されている前記スイッチ
ング信号VGb とは逆位相の信号である、前記スイッチ
ング信号VGa が、前記PチャネルMOSトランジスタ
TP2のゲートに入力されている。
【0035】この図12に示されるサンプルホールド回
路においても、スイッチング素子に係る浮遊容量による
前述のようなホールドステップを低減することができて
いる。
【0036】前記図11や前記図12を用いて前述し
た、浮游容量によるホールドストップの影響を低減する
技術に類似したものとして、特開昭58−99033で
は、互いに導電型の異なる第1及び第2のMOSトラン
ジスタの対と、前記それぞれのトランジスタのゲートに
互いに逆相の制御信号を加える手段とを備えた相補型ア
ナログスイッチとその出力側に容量性負荷を接続してな
る集積回路装置において、前述のホールドステップの影
響を低減する技術が開示されている。これは、前記第1
のトランジスタのゲート制御信号及び前記第2のトラン
ジスタのゲート制御信号と前記アナログスイッチの出力
との間に、前記第2のトランジスタ及び前記第1のトラ
ンジスタのそれぞれと、同一導電型で形状寸法がほぼ同
じでソースとドレインを接続した同一導電型MOSトラ
ンジスタを、2個ゲート同士を結んで直列接続して、そ
れぞれ挿入するというものである。このような特開昭5
8−99033によれば、製造工程の変動によって、ホ
ールドステップの影響低減効果に悪影響が与えられてし
まうことを防止することができる。
【0037】又、特開昭59−231915では、前記
図12のものと類似して、MOSアナログスイッチにお
いて、MOSアナログスイッチと保持容量の間にデプリ
ッション型トランジスタを直列接続し、前記デプリッシ
ョン型トランジスタのゲート電極をMOSアナログスイ
ッチの制御信号と逆相で駆動するという技術が開示され
ている。このような特開昭59−231915は、面積
を最小とし、内部接続が少なくて特性の優れたサンプル
ホールド回路を提供するというものである。
【0038】又、特開昭60−90425では、入力端
子と出力端子との間に第1及び第2のMOSトランジス
タを直列に接続し、該第2のMOSトランジスタのゲー
ト面積を第1のMOSトランジスタの約半分となし、前
記第1及び第2のMOSトランジスタの互いのゲート電
極を逆相で駆動し、第2のMOSトランジスタを常時導
通型とするという技術が開示されている。このような特
開昭60−90425は、その面積を最小としながら、
接合容量も少ないアナログスイッチを提供するというも
のである。
【0039】図13は、従来から用いられている、互い
に逆位相の2つのクロック信号を生成するパルス発生回
路の回路図である。
【0040】この図13に示される従来のパルス発生回
路は、入力されるクロック信号CLKから、互いに逆位
相のクロック信号CLKa 及びクロック信号CLKb
を、インバータ回路を用いながら生成出力するというも
のである。又、該パルス発生回路にて生成される前記ク
ロック信号CLKa 及びクロック信号CLKb は、前記
図11や前記図12に示した、ホールドステップの影響
を低減するための、前記スイッチング信号VGa やVG
b として用いられるものである。
【0041】この図13に示される従来のパルス発生回
路は、合計5個のインバータゲート(インバータ回路)
I50〜I54にて構成されている。又、入力されるク
ロック信号CLKは、合計3個の前記インバータゲート
I50〜I52を経て、前記クロック信号CLKa とし
て出力される。又、入力される前記クロック信号CLK
は、合計2個の前記インバータゲートI53及びI54
を経て、クロック信号CLKb として出力される。この
ように、前記クロック信号CLKa は、前記クロック信
号CLKb に比べ、前記クロック信号CLKが1つ多い
インバータゲート群を通過して出力される。従って、こ
れらクロック信号CLKa 及びクロック信号CLKb
は、互いに逆位相のクロック信号となる。
【0042】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前述の
従来のパルス発生回路においては、生成される前記クロ
ック信号CLKa と前記クロック信号CLKb とのエッ
ジのずれが大きくなりがちとなってしまうという問題が
あった。
【0043】即ち、前記クロック信号CLKa の立ち上
がりエッジと前記クロック信号CLKb の立ち下がりエ
ッジとのタイミングずれや、前記クロック信号CLKa
の立ち下がりエッジと前記クロック信号CLKb の立ち
上がりエッジとのタイミングずれが大きくなりがちであ
った。あるいは、このようなタイミングずれの度合が、
製造プロセス等によってばらついてしまうことがあっ
た。
【0044】前記図13に示されるもの等、前述の従来
のパルス発生回路においては、前記クロック信号CLK
a は、前記クロック信号CLKb に比べて、1つ多いイ
ンバータゲートを経て出力される。従って、前記クロッ
ク信号CLKa が、前記クロック信号CLKb に比べ
て、よりその信号が遅延されてしまう傾向がある。
【0045】このため、従来は、前記インバータゲート
I50〜I54それぞれに用いられるトランジスタ等の
サイズの調整によって、前記クロック信号CLKa の信
号遅延と、前記クロック信号CLKb の信号遅延とを合
せるようにしていた。
【0046】しかしながら、このような信号遅延の調整
は、集積回路の製造プロセスの変動等によってばらつい
てしまうため、前述のように信号間のエッジのずれが大
きくなってしまったり、ばらついてしまっていた。
【0047】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、入力されるクロック信号CLKか
ら、互いに逆位相のクロック信号CLKa 及びクロック
信号CLKb を、インバータ回路を用いながら生成出力
するパルス発生回路において、前記クロック信号CLK
a の立ち上がりエッジと前記クロック信号CLKb の立
ち下がりエッジとのタイミングずれの低減と、前記クロ
ック信号CLKa の立ち下がりエッジと前記クロック信
号CLKb の立ち上がりエッジとのタイミングずれの低
減との、少なくともいずれか一方の低減を図り、例えば
サンプルホールド回路の補償用トランジスタに、より良
質のクロック信号を供給することで、例えばホールドス
テップによるホールド電圧の変動の低減等を図ることが
可能なパルス発生回路を提供することを目的とする。
【0048】
【課題を達成するための手段】本発明は、入力されるク
ロック信号CLKから、互いに逆位相のクロック信号C
LKa 及びクロック信号CLKb を、インバータ回路を
用いながら生成出力するパルス発生回路において、時定
数制御トランジスタによる信号駆動回路を含む、前記ク
ロック信号CLKa を生成する第1クロック生成回路
と、前記クロック信号CLKb を生成する第2クロック
生成回路とを備え、該第2クロック生成回路中の信号に
て、前記時定数制御トランジスタのオンオフを制御する
ことで、前記クロック信号CLKa の立ち上がりエッジ
と前記クロック信号CLKb の立ち下がりエッジとのタ
イミングずれの低減と、前記クロック信号CLKa の立
ち下がりエッジと前記クロック信号CLKb の立ち上が
りエッジとのタイミングずれの低減との、少なくともい
ずれか一方の低減を図ったことにより、前記課題を達成
したものである。
【0049】
【作用】本発明は、入力されるクロック信号CLKか
ら、互いに逆位相のクロック信号CLKa 及びクロック
信号CLKb を、インバータ回路を用いながら生成出力
する回路(以降、パルス発生回路と称する)において、
前記クロック信号CLKaを生成する第1クロック生成
回路と、前記クロック信号CLKb を生成する第2クロ
ック生成回路とに関して、一方のクロック生成回路中の
信号にて、他方の信号への駆動回路を制御することで、
前述のようなエッジのずれを減少するようにしたもので
ある。
【0050】例えば、前記図13の従来のパルス発生回
路において、前記インバータゲートI50〜I52によ
る前記クロック信号CLKa を生成する回路を、前記第
1クロック生成回路とする。一方、前記インバータゲー
トI53〜I54による前記クロック信号CLKb を生
成する回路を、前記第2クロック生成回路とする。
【0051】このような前記第1クロック生成回路と前
記第2クロック生成回路とにおいて、本発明では、ま
ず、前記第1クロック生成回路へと、時定数制御トラン
ジスタを備えるようにし、又、該時定数制御トランジス
タによる信号駆動回路を該第1クロック生成回路へと備
えるようにする。該信号駆動回路は、当該第1クロック
生成回路で生成される前記クロック信号CLKa の立ち
上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのいずれか一方
の、タイミングを制御するものである。
【0052】又、本発明においては、このような信号駆
動回路の前記時定数制御トランジスタのオンオフを、当
該第1クロック生成回路とは反対の、前記第2クロック
生成回路中の信号にて制御するようにしている。例え
ば、該第2クロック生成回路中で、前記クロック信号C
LKb を生成する過程で発生する信号にて、前記時定数
制御トランジスタのオンオフを制御するようにする。
【0053】これによって、前記第2クロック生成回路
で生成される前記クロック信号CLKb のタイミングを
参照しながら、前記第1クロック生成回路での前記クロ
ック信号CLKa 生成過程でのタイミング制御を行うこ
とが可能である。従って、本発明によれば、生成される
前記クロック信号CLKa 及び前記クロック信号CLK
b の、相互のエッジのずれを低減することが可能とな
る。
【0054】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0055】図1は、本発明が適用されたパルス発生回
路の第1実施例の回路図である。
【0056】この図1に示される前記第1実施例のパル
ス発生回路は、合計5個のインバータゲートI10〜I
14と、PチャネルMOSトランジスタTP10とによ
り構成されている。本第1実施例においては、本発明の
前記第1クロック生成回路が、前記インバータゲートI
10〜I12によって構成される。又、本発明の前記第
2クロック生成回路が、前記インバータゲートI13及
びI14にて構成される。又、前記PチャネルMOSト
ランジスタTP10は、本発明の前記時定数制御トラン
ジスタとして備えられている。なお、本第1実施例は、
前記図13の従来例に対して、該PチャネルMOSトラ
ンジタTP10を備えたものといえる。
【0057】該PチャネルMOSトランジスタTP10
は、そのソースが電源VDDに接続され、そのドレイン
が前記インバータゲートI11の出力に接続されてい
る。従って、該PチャネルMOSトランジスタTP10
のソース及びドレインによって、前記第1クロック生成
回路において、時定数制御トランジスタによる制御駆動
回路が構成されている。
【0058】又、該PチャネルMOSトランジスタTP
10のゲートは、前記第2クロック生成回路の前記イン
バータゲートI13の出力に接続されている。従って、
該PチャネルMOSトランジスタTP10(前記時定数
制御トランジスタ)のオンオフは、前記第1クロック生
成回路とは反対側の、前記第2クロック生成回路中の信
号にて制御されることとなる。
【0059】図2は、前記第1実施例の動作を示すタイ
ムチャートである。
【0060】この図2においては、前記図1に示され
た、クロック信号CLK、CLKc 、CLKd 及びCL
Ke が示されている。特に、前記クロック信号CLKd
については、前記PチャネルMOSトランジスタTP1
0(前記時定数制御トランジスタ)を備えないもの、即
ち前記図13に示される従来のパルス発生回路での対応
する信号、即ち前記図13に示されるクロック信号CL
Kd ′についても、そのタイミングが示されている。
【0061】この図2のタイムチャートにおいて、「t
d」は、前記インバータゲートI10〜I14での信号
遅延時間である。又、「VTN」は、前記インバータゲー
トI10〜I14に用いられるNチャネルMOSトラン
ジスタのスレッショルド電圧である。「VTP」は、前記
インバータゲートI10〜I14に用いられるPチャネ
ルMOSトランジスタのスレッショルド電圧である。
又、「 t0 」〜「 t8 」は、それぞれにおける時刻であ
る。
【0062】まず、入力される前記クロック信号CLK
が時刻 t0 にて立ち上がり始め、又、時刻 t1 にて前記
スレッショルド電圧VTNを超える。このように前記スレ
ッショルド電圧VTNを超えてから前記遅延時間tdの後の
時刻 t2 にて、前記クロック信号CLKc 及びCLKe
が立ち下がり始める。又、これらクロック信号CLKc
及びCLKe は、時刻 t3 にて(5ボルト−VTP)の電
圧より低くなり、時刻t5 にて前記スレッショルド電圧
TN以下となる。
【0063】又、時刻 t5 にて前記クロック信号CLK
e が前記スレッショルド電圧VTN以下となると、前記ク
ロック信号CLKb が立ち上がり始める。
【0064】なお、時刻 t1 と時刻 t2 との間、時刻 t
3 と時刻 t5 との間、又、時刻 t4と時刻 t6 との間の
時間は、前記遅延時間tdである。
【0065】ここで、前記PチャネルMOSトランジス
タTP10(前記時定数制御トランジスタ)を備える本
実施例において、前記クロック信号CLKd は、該Pチ
ャネルMOSトランジスタTP10にてそのタイミング
が制御されている。
【0066】即ち、この図2のタイムチャートに示され
る如く、前記クロック信号CLKdは、前記Pチャネル
MOSトランジスタTP10によって、時刻 t3 にて立
ち上がり始めている。又、時刻 t5 にて、前記クロック
信号CLKc が前記スレッショルド電圧VTN以下となる
と、前記インバータゲートI11の出力によって、電源
側(H状態)へと駆動され始める。このため、該時刻 t
5 から時刻 t7 の間では、前記PチャネルMOSトラン
ジスタTP10と前記インバータゲートI11とによっ
て、前記クロック信号CLKd が立ち上げられることに
なり、立ち上がり速度が向上される。
【0067】一方、前記PチャネルMOSトランジスタ
TP10を備えない従来のパルス発生回路において、本
実施例の前記クロック信号CLKd に相当する信号、即
ち前記図13の前記クロック信号CLKd ′は、この図
2のタイムチャートで示される前記クロック信号CLK
b とほぼ同じ波形となる。即ち、このように前記Pチャ
ネルMOSトランジスタTP10を備えない従来のもの
の場合には、前記クロック信号CLKc が前記スレッシ
ョルド電圧VTN以下となる前述の時刻t にて、前記クロ
ック信号CLKd ′が立ち上がり始める。又、該クロッ
ク信号CLKd′の信号立ち上がり時間は前記遅延時間t
dであり、時刻 t5 から該遅延時間td後の時刻 t8
て、前記クロック信号CLKd ′は5ボルトとなる。
【0068】以上説明した通り、前記第1実施例によれ
ば、前記PチャネルMOSトランジスタTP10を前記
時定数制御トランジスタとして備え、又、前記インバー
タゲートI10〜I12で構成される前記第1クロック
生成回路へと該PチャネルMOSトランジスタTP10
による信号駆動回路を備え、更に、前記インバータゲー
トI13及びI14にて構成される前記第2クロック生
成回路中の信号、即ち前記クロック信号CLKe にて前
記PチャネルMOSトランジスタTP10のオンオフを
制御することで、前記クロック信号CLKe の立ち下が
りエッジに対して前記クロック信号CLKd の立ち上が
りエッジを揃えることができている。これによって、前
記クロック信号CLKb の立ち上がりエッジに対する前
記クロック信号CLKa の立ち下がりエッジを揃えるこ
とができる。従って、このようなパルス発生回路により
生成された前記クロック信号CLKa 及びCLKb を、
例えば前述のようなサンプルホールド回路の補償用トラ
ンジスタに用いることで、該サンプルホールド回路での
ホールドステップによるホールド電圧の変動を低減する
ことができる。
【0069】図3は、本発明が適用されたパルス発生回
路の第2実施例の回路図である。
【0070】この図3の前記第2実施例のパルス発生回
路において、前記第1クロック生成回路は、主として、
インバータゲートI20〜I23と、PチャネルMOS
トランジスタTP20及びTP21とにより構成されて
いる。一方、前記第2クロック生成回路は、主として、
インバータゲートI24〜I26と、NチャネルMOS
トランジスタTN20及びTN21によって構成されて
いる。
【0071】本第2実施例においては、本発明の前記時
定数制御トランジスタとして用いられるものが、前記第
1クロック生成回路に備えられていると共に、前記第2
クロック生成回路にも備えられている。
【0072】即ち、まず前記第1クロック生成回路にお
いては、前記PチャネルMOSトランジスタTP20及
びTP21が前記時定数制御トランジスタとして用いら
れている。これらPチャネルMOSトランジスタTP2
0及びTP21のオンオフは、前記第2クロック生成回
路中の信号にて制御されている。即ち、前記Pチャネル
MOSトランジスタTP20のオンオフは、前記第2ク
ロック生成回路中のクロック信号CLKd にて制御され
ている。又、前記PチャネルMOSトランジスタTP2
1のオンオフは、前記第2クロック生成回路中のクロッ
ク信号CLKfにて制御されている。
【0073】一方、前記第2クロック生成回路において
は、前記NチャネルMOSトランジスタTN20及びT
N21が、前記時定数制御トランジスタとして用いられ
ている。これらNチャネルMOSトランジスタTN20
及びTN21のオンオフは、前記第1クロック生成回路
中の信号にて制御されている。即ち、前記NチャネルM
OSトランジスタTN20のオンオフは、前記第1クロ
ック生成回路中のクロック信号CLKc にて制御されて
いる。又、前記NチャネルMOSトランジスタTN21
のオンオフは、前記第1クロック生成回路中のクロック
信号CLKe にて制御されている。
【0074】本実施例において、前記時定数制御トラン
ジスタとして用いられているこれらトランジスタTP2
0、TP21、TN20及びTN21において、まず、
前記PチャネルMOSトランジスタTP20と前記Nチ
ャネルMOSトランジスタTN20とは、前記クロック
信号CLKc の立ち上がりエッジと前記クロック信号C
LKd の立ち下がりエッジとのタイミングずれを低減す
るために用いられている。従って、これらPチャネルM
OSトランジスタTP20及びNチャネルMOSトラン
ジスタTN20は、最終的には、前記クロック信号CL
Ka の立ち上がりエッジと前記クロック信号CLKb の
立ち下がりエッジとのタイミングずれの低減を図るため
に用いられていることとなる。
【0075】又、前記PチャネルMOSトランジスタT
P21と前記NチャネルMOSトランジスタTN21と
は、前記クロック信号CLKe の立ち上がりエッジと前
記クロック信号CLKf の立ち下がりエッジとのタイミ
ングずれの低減に用いられている。即ち、最終的には、
これらPチャネルMOSトランジスタTP21とNチャ
ネルMOSトランジスタTN21とは、前記クロック信
号CLKa の立ち下がりエッジと前記クロック信号CL
Kb の立ち上がりエッジとのタイミングずれの低減に用
いられていることとなる。
【0076】従って、本第2実施例においては、前記第
1クロック生成回路に備える前記時定数制御トランジス
タとして用いられる前記PチャネルMOSトランジスタ
TP20及びTP21と、前記第2クロック生成回路に
前記時定数制御トランジスタとして用いられる前記Nチ
ャネルMOSトランジスタTN20及びTN21とによ
って、前記クロック信号CLKa の立ち上がりエッジと
前記クロック信号CLKb の立ち下がりエッジとのタイ
ミングずれの低減が図られると共に、更に、前記クロッ
ク信号CLKa の立ち下がりエッジと前記クロック信号
CLKb の立ち上がりエッジとのタイミングずれの低減
をも図られていることとなる。
【0077】図4は、本発明が適用されたパルス発生回
路の第3実施例の回路図である。
【0078】この図4の前記第3実施例のパルス発生回
路において、本発明の前記第1クロック生成回路は、主
として、インバータゲートI30〜I33によって構成
されている。一方、本発明の前記第2クロック生成回路
はインバータゲートI34〜I36によって構成されて
いる。前記インバータゲートI32は、PチャネルMO
SトランジスタTP30と、NチャネルMOSトランジ
スタTN30とにより構成されている。前記インバータ
ゲートI35は、PチャネルMOSトランジスタTP3
1と、NチャネルMOSトランジスタTN31とにより
構成されている。本第3実施例においては、本発明の前
記時定数制御トランジスタは、前記PチャネルMOSト
ランジスタTP30及びTP31と、前記NチャネルM
OSトランジスタTN30及びTN31となっている。
【0079】本第3実施例において、まず、前記Pチャ
ネルMOSトランジスタTP30と前記NチャネルMO
SトランジスタTN31とは、クロック信号CLKc の
立ち上がりエッジとクロック信号CLKd の立ち下がり
エッジとのタイミングずれの低減のために用いられてい
る。従って、これらPチャネルMOSトランジスタTP
30とNチャネルMOSトランジスタTN31とは、前
記クロック信号CLKa の立ち下がりエッジと前記クロ
ック信号CLKb の立ち上がりエッジとのタイミングず
れの低減のために用いられていることとなる。
【0080】一方、前記NチャネルMOSトランジスタ
TN30と前記PチャネルMOSトランジスタTP31
とは、前記クロック信号CLKc の立ち下がりエッジ
と、前記クロック信号CLKd の立ち上がりエッジとの
タイミングずれの低減のために用いられている。従っ
て、これらNチャネルMOSトランジスタTN30とP
チャネルMOSトランジスタTP31とは、前記クロッ
ク信号CLKa の立ち上がりエッジと前記クロック信号
CLKb の立ち下がりエッジとタイミングずれの低減の
ために用いられていることとなる。
【0081】図5は、前記第3実施例の論理回路図であ
る。
【0082】この図5の論理回路は、前記図4に示した
前記第3実施例の回路図を、一部書き替えたものであ
る。即ち、前記インバータゲートI32及びI35を、
インバータゲートの図記号にて示したものである。
【0083】この図5において明らかなように、前記ク
ロック信号CLKc は、前記インバータゲートI31の
出力と、前記インバータゲートI32の出力とによるも
のであり、これら2つの出力の衝突がある。又、前記ク
ロック信号CLKd は、前記インバータゲートI34の
出力と前記インバータゲートI35の出力とによるもの
であり、これら2つの出力の衝突がある。
【0084】このため、本第3実施例においては、前記
インバータゲートI32の出力インピーダンスを前記イ
ンバータゲートI31の出力インピーダンスより大きく
し、前記インバータゲートI32の出力駆動能力を前記
インバータゲートI31の出力駆動能力より小さくして
いる。又、前記インバータゲートI35の出力インピー
ダンスを前記インバータゲートI34の出力インピーダ
ンスより大きくし、前記インバータゲートI35の出力
駆動能力を前記インバータゲートI34の出力駆動能力
より小さくするようにしている。
【0085】以上説明した通り、本第3実施例において
は、前記第1クロック生成回路へと前記時定数制御トラ
ンジスタとして用いられる前記PチャネルMOSトラン
ジスタTP30及び前記NチャネルMOSトランジスタ
TN30を備えることで、又、前記第2クロック生成回
路へと前記時定数制御トランジスタとして用いられる前
記PチャネルMOSトランジスタTP31と前記Nチャ
ネルMOSトランジスタTN31とを備えることで、前
記クロック信号CLKa の立ち上がりエッジと前記クロ
ック信号CLKb の立ち下がりエッジとのタイミングず
れの低減を図ると共に、更に、前記クロック信号CLK
a の立ち下がりエッジと前記クロック信号CLKb の立
ち上がりエッジとのタイミングずれの低減をも図ること
ができている。
【0086】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、入
力されるクロック信号CLKから、互いに逆位相のクロ
ック信号CLKa 及びクロック信号CLKb を、インバ
ータ回路を用いながら生成出力するパルス発生回路にお
いて、前記クロック信号CLKa の立ち上がりエッジと
前記クロック信号CLKb の立ち下がりエッジとのタイ
ミングずれの低減、あるいは、前記クロック信号CLK
a の立ち下がりエッジと前記クロック信号CLKb の立
ち上がりエッジとのタイミングずれの低減との、少なく
ともいずれか一方の低減を図ることが可能である。これ
によって、例えば、生成される前記クロック信号CLK
a 及びCLKb を前記サンプルホールド回路の補償用ト
ランジスタで用いることで、前述のようなホールドステ
ップによるホールド電圧の変動を低減することが可能で
ある。なお、本発明のパルス発生回路を、このようなサ
ンプルホールド回路の補償用トランジスタに供給するパ
ルス信号を生成するものに限定するものでないことはい
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパルス発生回路の第1実施
例の回路図
【図2】前記第1実施例の動作を示すタイムチャート
【図3】本発明が適用されたパルス発生回路の第2実施
例の回路図
【図4】本発明が適用されたパルス発生回路の第3実施
例の回路図
【図5】前記第3実施例を論理回路図として書き替えた
論理回路図
【図6】従来から用いられているチョッパ型コンパレー
タの回路図
【図7】従来から用いられているサンプルホールド回路
の回路図
【図8】前記チョッパ型コンパレータや前記サンプルホ
ールド回路等に用いられるスイッチング素子の回路図
【図9】前記スイッチング素子に用いられるNチャネル
MOSトランジスタの断面図
【図10】前記サンプルホールド回路におけるホールド
ステップを示すタイムチャート
【図11】従来のホールドステップを低減した第1例の
サンプルホールド回路の回路図
【図12】従来のホールドステップを低減した第2例の
サンプルホールド回路の回路図
【図13】従来から用いられている互いに逆位相のクロ
ック信号を生成するパルス発生回路の論理回路図
【符号の説明】
I10〜I14、I20〜I26、I30〜I36、I
50〜I54、CPan、CPbn…インバータゲート TP10、TP20、TP21、TP30、TP31…
PチャネルMOSトランジスタ TN20、TN21、TN30、TN31…Nチャネル
MOSトランジスタ CLK、CLKa 〜CLKf …クロック信号 3…ゲート電極 SW、SWIn 、SWRn 、SWCan、SWCbn…スイ
ッチング素子 S…ソース端子 D…ドレイン端子 G…ゲート端子 Cs …浮游容量 Ain…アナログ入力 Vout …アナログ出力 Vs …サンプルホールド電圧 ΔVs …ホールドステップ電圧 VGa …スイッチング信号 VGb …スイッチング信号(前記スイッチング信号VG
a を反転させたもの) C、C1n 、C2n …ホールドコンデンサ CPn …チョッパ型コンパレータ t1 〜 t8 …時刻 td…インバータゲートの信号遅延時間 VTP…インバータゲートに用いられるPチャネルMOS
トランジスタのスレッショルド電圧 VTN…インバータゲートに用いられるNチャネルMOS
トランジスタのスレッショルド電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されるクロック信号CLKから、互い
    に逆位相のクロック信号CLKa 及びクロック信号CL
    Kb を、インバータ回路を用いながら生成出力するパル
    ス発生回路において、 時定数制御トランジスタによる信号駆動回路を含む、前
    記クロック信号CLKa を生成する第1クロック生成回
    路と、 前記クロック信号CLKb を生成する第2クロック生成
    回路とを備え、 該第2クロック生成回路中の信号にて、前記時定数制御
    トランジスタのオンオフを制御することで、前記クロッ
    ク信号CLKa の立ち上がりエッジと前記クロック信号
    CLKb の立ち下がりエッジとのタイミングずれの低減
    と、前記クロック信号CLKa の立ち下がりエッジと前
    記クロック信号CLKb の立ち上がりエッジとのタイミ
    ングずれの低減との、少なくともいずれか一方の低減を
    図ったことを特徴とするパルス発生回路。
JP5150351A 1993-06-22 1993-06-22 パルス発生回路 Pending JPH0722923A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019116764A1 (ja) * 2017-12-15 2019-06-20 富士電機株式会社 コンパレータと、そのコンパレータを用いた発振器回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019116764A1 (ja) * 2017-12-15 2019-06-20 富士電機株式会社 コンパレータと、そのコンパレータを用いた発振器回路
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