JPH07228447A - エレベーター - Google Patents

エレベーター

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JPH07228447A
JPH07228447A JP6021290A JP2129094A JPH07228447A JP H07228447 A JPH07228447 A JP H07228447A JP 6021290 A JP6021290 A JP 6021290A JP 2129094 A JP2129094 A JP 2129094A JP H07228447 A JPH07228447 A JP H07228447A
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政之 重田
Jiyun Sugawara
準 簀河原
Tadashi Shibata
正 柴田
Kenji Okuna
健二 奥名
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    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、構造及び組立簡単にして持
続横振動を抑制し得るエレベーターを提供することにあ
る。 【構成】 一対の案内レール(1A,1B)に沿って乗
かご(2)を案内するローラガイド装置(5)を備え、
このローラガイド装置(5)のローラ(11〜13)の
案内レール(1A,1B)に対する押圧力の一方向の変
化のみを抑制する手段(18A〜18C)を設けると共
に、この抑制手段(18A〜18C)の一端を前記ロー
ラ(11〜13)側と固定部(7A〜7C)側の一方に
固定し、前記抑制手段の他端を前記ローラ側と固定部側
の他方側に当接させ、かつ前記抑制手段の当接側に、前
記抑制手段に復元力を与える手段(25)を設けたので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターの乗りか
ごを案内するエレベーターのローラガイド装置に係り、
特に、レールの曲がり等によって発生する乗りかごの横
振動を制振するダンパを備えるエレベーターのローラガ
イド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーターのローラガイド装
置は、乗りかごの横振動を制振してエレベーターの乗心
地を改善するために粘性ダンパが設けられている。
【0003】このようなダンパを備えるローラガイド装
置に関する従来技術として、例えば、実開平2−889
84号公報等に記載された技術が知られている。この従
来技術は、ガイド装置に対する粘性ダンパの取り付け
が、粘性ダンパの両端を回転自在のピン支持構造とし、
また、ダンパ力を制御するために、ローラをレールに押
さえる弾性体を2重にし、あるいは、粘性ダンパと直列
に板バネを設ける構造を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、粘性
ダンパのローラガイド装置に対する取付け構造が複雑と
なり、そのコストを低減することが困難であるという問
題点を有している。
【0005】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、粘性ダンパのローラガイド装置に対する取り付
け構造を簡単にし、低価格化を図ると共に、乗り心地の
向上を図ることのできる信頼性の高いエレベーターのロ
ーラガイド装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ローラガイド装置のベース体と、該ベース体に回転
自在に取り付けられ、レールの案内面上を転動するロー
ラを支持する支持体と、前記ベース体と支持体との間に
ローラをレールに押しつける弾性体及び弾性体の弾性エ
ネルギを吸収する粘性ダンパとを備え、粘性ダンパのシ
リンダ容器側をベース体側あるいは支持体側のどちらか
一方に固定的に取付け、粘性ダンパのピストンロッドと
シリンダとの間に設けたバネにより、粘性ダンパのピス
トンロッド側を他方に端に押し付け、これにより、粘性
ダンパに復元力を付加するようにすることにより達成さ
れる。
【0007】また、前記目的は、粘性ダンパが復元する
場合に必要な復元力を小さくするために、粘性ダンパの
伸び方向の抗力をその圧縮方向の抗力より小さくする手
段を粘性ダンパに備えることにより達成される。
【0008】さらに、前記目的は、レールの急激な曲が
りによってかごが加振されるのを防止するために、ベー
ス体と支持体との間にローラをレールに押し付けるため
に設けられている弾性体の圧縮変形時、乗りかごに生じ
る振動エネルギをバネに弾性エネルギとして蓄えさせ、
この弾性エネルギを弾性体の伸び変形時に粘性ダンパで
効果的に吸収するように、粘性ダンパの伸び方向の抗力
をその圧縮方向の抗力より小さくし、かつ、弾性体が圧
縮変形するとき、粘性ダンパが伸びる方向に粘性ダンパ
を取り付け、これにより、粘性ダンパ機能の改善するよ
うにすることにより達成される。
【0009】
【作用】本発明は、前述した構成を備えることにより、
粘性ダンパの一端がベース体あるいは支持体に単に押し
付けられているだけの構造とすることができ、レールの
曲がり等によって支持体がベース体に対して揺動した場
合にも、粘性ダンパに曲げモーメントを作用させないよ
うにすることができる。
【0010】従って、本発明によれば、従来のローラガ
イド装置で粘性ダンパのシリンダ側、ピストンロッド側
に設けられている回転自在のピン支持構造を不要とする
ことができ、その結果、粘性ダンパの取付け構造を簡単
にすることができ、かつ、ローラガイド装置の信頼性の
向上を図ることができる。
【0011】また、本発明は、粘性ダンパの伸び方向の
抗力をその圧縮方向の抗力より小さくし、かつ、弾性体
が圧縮変形するとき、粘性ダンパが伸びる方向に粘性ダ
ンパを取り付ける構成とすることができ、これにより、
レールの急激な曲がりにより粘性ダンパを介して乗りか
ごに伝達される加振力を小さくすることができ、乗心地
の良い乗りかごの案内を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるエレベーターのローラガ
イド装置の実施例を図面により詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例によるローラ
ガイド装置の正面図、図2は本発明の第1の実施例によ
るローラガイド装置の側面図、図3は粘性ダンパの構造
を説明する断面図である。図3において、1は乗りか
ご、2は案内レール、3はローラガイド装置、4〜6は
ローラ、7はベース体、8はピン軸受、9a〜9cは支
持体、10は支柱、11はボルト、12a〜12c、1
8はバネ、13はプレート、14はブラケット、15a
〜15cは粘性ダンパ、16はシリンダ部、17はピス
トンロッド部、19は鍔、20はピストン、21はオリ
フィスである。
【0014】図1、図2に示す本発明第1の実施例にお
いて、乗りかご1は、案内レール2の案内面上をローラ
ガイド装置3を構成する3つのローラ4〜6により案内
される。3つのローラ4〜6は、乗りかご1に取り付け
られるローラガイド装置3のベース体7に、回転自在の
ピン軸受8により支持される支持体9a〜9cに取り付
けられている。これらの支持体9a〜9cは、ベース体
7上の支柱10に取り付けられ支持体9を貫通するボル
ト11と支持体9a〜9cとの間に取り付けられるバネ
12a〜12cでローラ4〜6を案内レール2に押しつ
けている。
【0015】さらに、支柱10に取り付けられたローラ
4〜6を覆うプレート13は、ローラ4〜6に対する保
護用であり、このプレート13に取り付けられるブラケ
ット14に粘性ダンパ15a〜15cのシリンダ部16
が固定的に取り付けられている。
【0016】なお、前述において、ベース体7、支柱1
0、プレート13は、これら全体でローラガイド装置3
のベース部材となる固定部材でを構成している。
【0017】前述したように構成される本発明の第1の
実施例において、粘性ダンパ15a〜15cのピストン
ロッド部17の先端は、支持体9a〜9cに単に押し付
けられているだけである。このため、支持体9a〜9c
がピン軸受8の周りで回転揺動した場合にも、ピストン
ロッド部17は、曲げモーメントを受けることがない。
従って、本発明の第1の実施例は、粘性ダンパ15a〜
15cのシリンダ部16を、ローラガイド装置3の固定
部材側に固定して取り付けることができる。
【0018】図示例では、シリンダ部16をローラガイ
ド装置3の固定部材としてのプレート13に取り付けら
れているブラケット14に固定するとして示している
が、シリンダ部16の固定位置は、固定部材の別の場所
であってもよく、また、支持体9a〜9cであってもよ
い。
【0019】これらの粘性ダンパ15a〜15cは、図
3に示すように、シリンダ部16とピストンロッド部1
7と、シリンダ部16とピストンロッド部17に設けら
れた鍔19との間にピストンロッド部17を支持体9a
〜9cに押し付けるバネ18とにより構成されている。
そして、粘性ダンパ15a〜15cは、シリンダ部16
とピストン20とにより、シリンダ部16の内部にオイ
ル室A、Bが形成されている。ピストン20に連絡する
ピストンロッド部17により粘性ダンパ15a〜15c
が圧縮され、オイル室Aが小さくなったとき、バネ18
がその復元力により、ピストン20及びピストンロッド
17を矢印の方向に移動させて、粘性ダンパ15a〜1
5cの復元を行う。
【0020】そして、粘性ダンパ15a〜15cは、前
述のバネ18による復元力が小さくても、充分な速度で
ピストンロッドを復元させることができるようにするた
め、その伸び方向の抗力が圧縮方向の抗力より小さくな
るように構成されている。このため、ピストン20に
は、オリフィス21が設けられており、このオリフィス
21は、B室からA室へのオイルの流れに対して、A室
からB室へのオイルの流れよりも流体抵抗が小さくなる
ような弁を備えて構成されている。このようなオリフィ
ス21は、公知の片効きダッシュポート構造を使用する
ことにより容易に実現することができる。
【0021】前述した本発明の第1の実施例によれば、
エレベーターのローラガイド装置のレールの押しつけ用
バネと併設して、復元力付きの粘性ダンパを設けている
ので、従来のローラガイド装置で粘性ダンパのシリンダ
側、ピストンロッド側に設けられている回転自在のピン
支持構造を不要とすることができ、その結果、粘性ダン
パの取付け構造を簡単にすることができ、かつ、ローラ
ガイド装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0022】図4は本発明の第2の実施例によるローラ
ガイド装置の側面図であり、図の符号は図1〜図3の場
合と同一である。なお、図4は、図の簡単化のためガイ
ド装置を構成する3つのローラのうちの1つのみを示し
ている。従って、以下の説明では、符号のa〜cを省略
して説明する。
【0023】図4に示す本発明の第2の実施例は、粘性
ダンパ15のシリンダ部16を支柱10に固定し、ピス
トンロッド部17の先端を前述した本発明の第1の実施
例とは反対側から支持体9に当接させるように構成した
ものである。
【0024】この本発明の第2の実施例は、バネ12が
案内レール2の曲がり等によって圧縮変形するとき、粘
性ダンパ15のピストンロッド17が速やかに伸びびる
ことができる。そして、その後、バネ12が蓄えた弾性
エネルギを放出するように伸びるとき、粘性ダンパ15
は、ピストンロッド17により圧縮され、バネ12が蓄
えた弾性エネルギを吸収するように働く。
【0025】このような構成を有する本発明の第2の実
施例によれば、バネ12が伸び変形するときのバネ力と
粘性ダンパ15の粘性減衰力とが互いに内力となり、案
内レール2の曲がり等による振動が生じたときに、乗り
かごを加振する力を少なくすることができ、乗心地の良
い乗りかごの案内を行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来技術の場合のように、回転自在の継手を粘性ダンパの
両端に設ける必要がなく、粘性ダンパの取付け構造を簡
単にし、価格を低下させることができ、かつ、ローラガ
イド装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0027】また、本発明によれば、支持体のバネの弾
性エネルギをローラガイド装置の内力として吸収する方
向に粘性ダンパを取り付けることができ、これにより、
案内レールの曲がり等による振動を効果的に制振するこ
とができるので、乗りかごに伝達する加振力を減衰させ
ることができ、乗心地の良い乗りかごの案内を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるローラガイド装置
の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるローラガイド装置
の側面図である。
【図3】粘性ダンパの構造を説明する断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例によるローラガイド装置
の側面図である。
【符号の説明】
1 乗りかご 2 案内レール 3 ローラガイド装置 4〜6 ローラ 7 ベース体 8 ピン軸受 9a〜9c 支持体 10 支柱 11 ボルト 12a〜12c 18 バネ 13 プレート 14 ブラケット 15a〜15c 粘性ダンパ 16 シリンダ部 17 ピストンロッド部 19 鍔 20 ピストン 21 オリフィス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エレベーター
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は垂直に設置された一対の
案内レールに沿って乗かごを昇降させるエレベーターに
係り、特に、持続横振動を制振するダンパを併設したロ
ーラガイド装置を乗かごに設けたエレベーターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーターは、昇降時の乗か
ごの持続横振動を押えて乗心地を向上させるために、ダ
ンパを併設したローラガイド装置を乗かごに設けてい
る。前記ダンパはローラを軸支する可動部材と固定部材
との間を連結するように取付けるために、可動部材の変
位による曲げモーメントが前記ダンパに生じないよう
に、両端を回転自在のピン連結構造としている。そし
て、連結部の回転を円滑にするために連結部に精密な軸
受を組み込んでいる(実開平2−88984号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成は、ダンパの
連結部の構造が複雑化し、組立に際し高度な技術が必要
になる問題がある。
【0004】本発明の目的は、構造及び組立簡単にして
持続横振動を抑制し得るエレベーターを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、垂直に設置された一対の案内レールに沿っ
て乗かごを昇降案内するローラガイド装置を備え、この
ローラガイド装置は前記案内レールに押圧され、その押
圧方向が逆向きとなるように対をなして設置されるロー
ラを有するエレベーターにおいて、前記ローラの押圧力
の一方向の変化のみを抑制する手段を設けると共に、こ
の抑制手段の一端を前記ローラ側と固定部側の一方に固
定し、前記抑制手段の他端を前記ローラ側と固定部側の
他方側に当接させ、かつ前記抑制手段の当接側に、前記
抑制手段に復元力を与える手段を設けたのである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、押圧力の変化を抑制する手
段の一端を固定し、他端を相手側に当接するようにした
ので、他端と相手側との間で自由にずれを生じさせるこ
とができ、その結果、前記手段に曲げモーメントの発生
をなくすことができる。そのため上記手段の両端を、構
造が複雑で組立が厄介な回転自在のピン連結構造にする
必要はなくなる。
【0007】さらに、上記手段は一方向にのみ利くよう
にしたので、ローラを案内レールに押圧する力が増加す
る時に、乗かごに生じる振動エネルギを押圧エネルギと
して蓄えさせ、この押圧エネルギを前記押圧力が減少す
る時に、放出させて吸収することができ、その結果、案
内レールの急激な曲がりや段差通過時に乗かごに伝わる
持続横振動を効率よく減衰させることができ、乗心地を
よくすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるエレベーターの一実施例
を図1〜4について説明する。
【0009】一般に、エレベーターは垂直に設置された
一対の案内レール1A,1Bに沿って昇降する乗かご2
を有する。この乗かご2は、四角に形成されたかご枠3
と、このかご枠3に支持されるかご室4とを有し、また
かご枠3の上下両端部に前記案内レール1A,1Bに係
合するローラガイド装置5を設けている。
【0010】これらローラガイド装置5は夫々、かご枠
3に固定されるベース体6と、このベース体6から乗か
ご昇降方向に延在する3本の支柱7A,7B,7Cと、
この支柱7A,7B,7Cの上端に支持される被い体8
と、前記ベース体6に一端をピン軸受9で回転自在に軸
支され、前記各支柱7A,7B,7Cに接近・開離する
方向に揺動する支持体10A,10B,10Cと、これ
ら支持体10A,10B,10Cの長手方向中間位置に
設けた軸Sに夫々軸支されたローラ11,12,13
と、これらローラ11,12,13を前記一対の案内レ
ール1A,1Bの案内面に押圧するためのばね14A,
14B,14Cと、このばね14A,14B,14Cを
前記支持体10A,10B,10Cのローラ軸Sの近傍
に配置するために、一端が前記支柱7A,7B,7Cに
支持され他端が前記支持体10A,10B,10Cを余
裕を持って貫通し、貫通部に装着した前記ばね14A,
14B,14Cを保持するばね座15を備えたボルト1
6と、前記被い体8にブラケット17を介してシリンダ
19を固定した粘性ダンパ18A,18B,18Cとを
有している。
【0011】そして、前記各ローラ11,12,13
は、前記案内レール1A,1Bの3つの案内面を夫々転
動するように配置され、ローラ11,12は1本の案内
レール1A(1B)の対をなす両側の案内面を挾持する
ように対をなし、ローラ13は左右の案内レール1A,
1Bに跨って対をなしている。
【0012】前記支持体10A,10B,10Cは、ロ
ーラ軸Sを越えて前記被い体8に向かって延長されてお
り、延長された自由端に前記粘性ダンパ18A,18
B,18Cのピストンロッド20の自由端が当接してい
る。
【0013】このピストンロッド20の前記シリンダ1
9内に挿入された部分にはピストン21が取付けられて
いる。このピストン21によって前記シリンダ19内は
油室AとBとに分けられ、両油室A,B間は前記ピスト
ン21に設けられたオリフィス22と、逆止弁23によ
って連通されている。
【0014】また、前記ピストンロッド20の外端近傍
にばね座24が設けられており、このばね座24と前記
シリンダ16との間に圧縮ばね25を装着して前記シリ
ンダ16内に侵入した前記ピストンロッド20を外側に
引戻す、即ち、復帰させるようにしている。
【0015】ところで、前記粘性ダンパ18A,18
B,18Cのシリンダ19内には油が封入されており、
この油の流れはピストン21が油室B側に移動するとき
は逆止弁23を通って容易に油室Aへ流れ、ピストン2
1が油室A側に移動するときはオリフィス22を通過し
なければならないので、時間をかけて油室B側に流れ
る。
【0016】上記のようにローラガイド装置5を構成し
たので、いま図1において、案内レール1A、(1B)
の急激な曲がりに対して乗かご2が瞬間的に大きく横揺
れし、この横揺れを持続するように、乗かご2が右方向
に変位しようとした場合、ローラ11は左側に押されて
支持体10Aをピン軸受9を支点として左側に傾斜させ
る。この支持体10Aの傾斜によりばね14Aは圧縮さ
れると同時に粘性ダンパ18Aのピストンロッド20は
支持体10Aの自由端部に押されて圧縮ばね25を圧縮
して縮む。
【0017】このときピストンロッド20端と支持体1
0Aとの接点は、支持体10Aの傾斜により変位しよう
とするが、両者は連結されていないので、上記変位は両
者間にずれを発生させて吸収する。このために、シリン
ダ19が固定されていてもピストンロッド20を曲げる
ようなモーメントの発生をなくすことができる。
【0018】一方、支持体10Aの自由端部に押されて
粘性ダンパ18Aのシリンダ19内に侵入するピストン
ロッド20の速度は、シリンダ19内の油室A,B間の
油の移動がピストン21のオリフィス22によってのみ
行われるので抗力が大きく、動作を緩慢にする。したが
って、乗かご1の上記横揺れの持続は抑制され、いつま
でも揺れ続けるようなことはなくなる。
【0019】尚、上記ローラ11と対をなすローラ12
の動きは、ローラ11とは逆に支持体10Bを案内レー
ル1A側に変位させて傾斜し、ばね14Bと粘性ダンパ
18Bを引き延ばすように動作する。このとき、粘性ダ
ンパ18Bのピストンロッド20は圧縮ばね25によっ
てシリンダ19内から引出されることになり、ピストン
21は油室Bの油を逆止弁23を通して油室Aに流しな
がら急速に移動する。即ち、ばね14Bの圧縮力をその
まま支持体10Bに伝えてローラ12を案内レール1A
(1B)側に傾斜(追従)させる。
【0020】次に、左側に傾斜した支持体10Aと粘性
ダンパ18Aの緩慢動作によって蓄積されたばね14A
の圧縮力は、粘性ダンパ18Aの圧縮ばね25による急
速復帰との相乗作用によって、前記支持体10Aの傾斜
を急速に復帰させようとするが、支持体10Aと対をな
す支持体10B側の粘性ダンパ18Bの緩慢動作によっ
て徐々に傾斜を戻されることになる。
【0021】したがって、案内レール12A(1B)の
急激な曲がり、例えば継目通過に対して乗かご1は一瞬
変位するが、その後持続しようとする横振動は抑制され
るのである。
【0022】図5は本発明によるエレベーターの別の実
施例を示すもので、前記実施例とは粘性ダンパ18A,
18Bの設置方向が異なる。即ち、本実施例において、
粘性ダンパ18A,18Bのシリンダ19は支柱7A,
7Bに固定され、ピストンロッド20の端部は支持体1
0A,10Bの自由端に当接しているもので、ローラ1
1,12を案内レール1A(1B)に押圧するばね14
A,14Bの圧縮に対し、粘性ダンパ18A,18Bが
伸びる方向に動作し、粘性ダンパ18A,18Bが伸び
る方向の抗力を小さく、縮まる方向の抗力を大きく設定
している。
【0023】このため、図5において、案内レール1A
(1B)の曲がりによって、乗かご1が瞬間的に右方向
に変位しようとすると、支持体10Aは左側に傾斜し、
ばね14Aを圧縮すると同時に、粘性ダンパ18Aを伸
びる方向に変位させる。そして、粘性ダンパ18Aは伸
びる方向の抗力が小さいので、容易に伸び、瞬時に乗か
ごの変位を許容しようとする。しかし、対をなす反対側
のローラ12側の各部品特に粘性ダンパ18Bは縮み動
作となるので抗力が大きく、その結果、支持体10Bの
案内レール1A(1B)側への傾斜動作は緩慢となり、
持続しようとする横振動を抑制することができる。勿
論、粘性ダンパ18A,18Bの取付け構造や組立作業
が簡単となることは前記実施例と同じである。
【0024】ところで、上記粘性ダンパとしてピストン
とシリンダとを基本構成とし、シリンダ内に油などの流
動性粘性物質を封入したものを説明したが、これらに限
定されるものではない。
【0025】さらに、上記実施例は、ローラガイド装置
5内で対をなすローラ11,12について説明したが、
2つのローラガイド装置5,5間で対をなすローラ1
3,13についても適用できることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、構
造及び組立簡単にして持続横振動を抑制し得るエレベー
ターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すローラガイド装置の正
面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】粘性ダンパを示す概略断面図である。
【図4】乗かごを示す概略斜視図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す概略正面図である。
【符号の説明】 1 乗かご 2(2A,2B) 案内レール 3 ローラガイド装置 4〜6 ローラ 9(9a〜9c) 支持体 15(15a〜15c) 粘性ダンパ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥名 健二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内の案内レールに沿って乗りかご
    を案内するエレベーターのローラガイド装置において、
    ローラガイド装置のベース体と、該ベース体に回転自在
    に取り付けられ、案内レールの案内面上を転動するロー
    ラを支持する支持体と、前記ベース体と支持体との間に
    ローラをレールに押しつける弾性体及び復元力を有する
    粘性ダンパとを備え、粘性ダンパのシリンダ容器側をベ
    ース体を含む固定部材側あるいは支持体側のどちらか一
    方に固定的に取り付け、粘性ダンパのピストンロッドを
    他方の側に押し付けたことを特徴とするエレベーターの
    ローラガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記粘性ダンパは、その伸び方向の抗力
    が圧縮方向の抗力よりも小さく構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のエレベーターのローラガイド装
    置。
  3. 【請求項3】 前記粘性ダンパは、前記弾性体が圧縮変
    形するとき縮む方向に取り付けられていることを特徴と
    する請求項1または2記載のエレベーターのローラガイ
    ド装置。
  4. 【請求項4】 前記粘性ダンパは、前記弾性体が圧縮変
    形するとき伸びる方向に取り付けられていることを特徴
    とする請求項1または2記載のエレベーターのローラガ
    イド装置。
  5. 【請求項5】 前記粘性ダンパは、前記ベース体に取り
    付けられて、前記ローラを覆うプレートと前記支持体と
    の間に設けられることを特徴とする請求項1または2記
    載のエレベーターのローラガイド装置。
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