JPH07228314A - 被収納物の収納機構 - Google Patents

被収納物の収納機構

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JPH07228314A
JPH07228314A JP33495394A JP33495394A JPH07228314A JP H07228314 A JPH07228314 A JP H07228314A JP 33495394 A JP33495394 A JP 33495394A JP 33495394 A JP33495394 A JP 33495394A JP H07228314 A JPH07228314 A JP H07228314A
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JP33495394A
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Sadao Taniguchi
定男 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従業員個人のプライバシーを保護し且つ小ス
ペースで従業員全員の被収納物を収納することができ、
しかも仕事の時間効率を向上することのできる被収納物
の収納機構の提供にある。 【構成】 収納室内に配設された無端状で所要形状のレ
ール部3とこのレール部に所要間隔を持って正逆両方向
に移動自在に吊下された所要数の被収納物2と被収納物
を取り出す取出口4と被収納物の移動を制御する制御部
とこの制御部へ制御信号を入力する入力部とからなる被
収納物の収納機構であって、取出口の大きさは一の被収
納物のみを取り出す大きさとされており、制御部は入力
部から入力された一の制御信号に基づいて一の被収納物
の位置を確認し取出口に近い方向へこの一の被収納物を
移動させて取出口の所で停止させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被収納物の収納機構に
係り、その目的は企業における従業員個人、又はマンシ
ョン等における入居者のプライバシーを保護し、且つ小
スペースで従業員又は入居者全員の被収納物を収納する
ことができ、しかも仕事の時間効率を向上することので
きる被収納物の収納機構の提供にあるとともに、利用度
の低い場所に被収納物の収納機構を設置することで、利
用価値を向上させることにある。
【0002】
【従来の技術】今般、企業では従業員個人のプライバシ
ーを保護するために、従業員全員にロッカーを提供し、
このロッカーをロッカー室内に設置している。特に制服
の着用を要する企業(例えばホテル、病院、工場等)で
は、従業員全員の私物、制服、或いはこの制服に着替え
た後の私服等を保管するために、従業員全員のロッカー
が必要とされている。また、マンション等の集合住宅に
おいて、宅配便の配達時に不在の場合には管理人や近所
の人に、一時的に預けたり、或いは配達者が再度訪問し
直す場合が殆どであった。また、間口が狭く奥行きの長
いスペースは単なる物入れ、物置場でしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、企業におい
て、従業員全員にロッカーを一つずつ提供すると、当然
にこのロッカーがたくさん必要とされる。ロッカーが多
くなることによって、広いスペースを有するロッカー室
が必要となり、限られた敷地或いはビル内を有効に利用
することができない。特に、制服の着用を要する企業に
あっては、このロッカー室を更衣室として利用するため
に広いスペースを有するロッカー室が必要であり、更に
ロッカー室を更衣室として利用する場合には男性用の更
衣室と女性用の更衣室とを設けなければならず、二つの
広いスペースを有するロッカー室が必要となり、限られ
た敷地或いはビル内を有効に利用することができない。
また、このロッカー室は就業時間内や入退社が一定時間
に集中しない職場(ホテル、病院等)では利用する者が
少なく、このロッカー室がデットスペースとなってしま
い好ましいものではなかった。更に、ロッカー室内に多
くのロッカーを設置すると、このロッカーを利用する者
の無駄話が多くなり、仕事の時間効率が悪い。一方、マ
ンション等の集合住宅において、不在時に宅配便の宅配
があると、再度訪問しなければならず、自動車のガソリ
ンの消耗や時間の浪費等、非常に宅配効率が悪いといっ
た課題が存在した。また、間口が狭く奥行きの長いスペ
ースの活用も課題として存在していた。
【0004】そこでこの発明者は上記実情に鑑み、利用
度の低いスペースの活用と従業員個人又はマンション等
の入居者独り独りのプライバシーを保護し、且つ小スペ
ースで従業員又は入居者全員の被収納物を収納すること
ができ、しかも仕事の時間効率を向上することのできる
被収納物の収納機構について鋭意研究を続けた。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、収
納室内に配設された無端状で所要形状のレール部とこの
レール部に所要間隔を持って正逆両方向に移動自在に吊
下された所要数の被収納物と前記収納室の一部に開口し
被収納物を取り出す取出口と被収納物の移動を制御する
制御部とこの制御部へ制御信号を入力する入力部とから
なる被収納物の収納機構であって、取出口の大きさは一
の被収納物のみを取り出す大きさとされており、制御部
は入力部から入力された一の制御信号に基づいて一の被
収納物の位置を確認し取出口に近い方向へこの一の被収
納物を移動させて取出口の所で停止させてなることを特
徴とする被収納物の収納機構に係る。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、所要数の被収納物をレー
ル部に所要間隔を持って正逆両方向に移動自在に吊下す
るとともに、この被収納物を取り出す取出口の大きさを
一の被収納物のみを取り出す大きさとし、このレール部
に吊下された被収納物を制御部で入力部から入力された
一の制御信号に基づいて一の被収納物の位置を確認し取
出口に近い方向へこの一の被収納物を移動させて取出口
の所で停止させる構成としているから、この収納機構を
企業やマンション等に設置し、従業員或いは入居者一人
一人に所定の被収納物専用のICカードを渡す、或いは
一人一人に番号の異なる暗唱番号を与えることによっ
て、そのICカードを持っている者、或いは暗唱番号を
記憶している者以外には、その者の被収納物を収納室か
ら取り出すことができないこととなる。従って、企業の
従業員個人又はマンション等の入居者個人のプライバシ
ーを保護することができ、且つ小スペースで従業員又は
入居者全員の被収納物を収納することができる。請求項
2の発明では、取出パネルに形成されている取出口が、
所定の被収納物が停止した際に、自動的に所定時間開口
される構成としているので、衣類等の被収納物の取り出
しが大変容易に行える。請求項3の発明では、被収納物
がどの位置にあっても一定時間で取出口の所で停止して
なる構成としているから、利用者が自己の被収納物を取
り出すまでの所要時間を一定化することができるため、
各個人によって自己の被収納物を取り出すまでの所要時
間が異なるという不公平を生じさせることがない
【0007】請求項4の発明では被収納物間にそれぞれ
隔壁を設けてなる構成としているから、取出口にて自己
の被収納物を取り出す際に、この被収納物と隣接する他
人の被収納物が視認されることがなく、個人のプライバ
シーを守ることができる。請求項5の発明では前記レー
ル部に所要数の収納箱を所要間隔を持って正逆両方向に
移動自在に吊下する構成としているから、取出口からは
目的とする自己の被収納物のみを取り出すことができ
る。請求項6の発明では取出口へ向けて被収納物を押し
出する押出手段を備えてなる構成としているから、取出
口より手を延ばして他人の被収納物を取り出す行為を防
止することができる。請求項7の発明では前記レール部
が上下二段に配設されてなるとともに、被収納物がこの
上下のレール部間において正逆両方向に移動自在に吊下
されてなる構成としているから、間口が狭く奥行きが長
いスペースにも設置でき、被収納物を効率良く収納する
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係る被収納物の収納機構に
ついて、図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一
実施例に係る被収納物の収納機構を示す概略説明図、図
2は図1示の部分拡大図、図3はレール部に収納箱を吊
下した状態を示す概略説明図、図4はレール部に他の被
収納物を示す概略説明図、図5は被収納物間にそれぞれ
隔壁を設けた状態を示す説明図、図6はこの発明の一実
施例に係る被収納物の収納機構に押出手段を設けた状態
を示す説明図、図7は被収納物の移動速度を説明するた
めの概略説明図、図8は図7と同様に被収納物の移動速
度を説明するための概略説明図、図9は図7と同様に被
収納物の移動速度を説明するための概略説明図、図10
は図7と同様に被収納物の移動速度を説明するための概
略説明図、図11は被収納物の移動速度を示すグラフ
で、図12乃至図13はレール部を二段とした状態の一
実施例を示す説明図である。ある。
【0009】(1)は制服やこの制服に着替えた後の私
服等の所要数の被収納物(2)(2)・・・を保管する
収納機構であって、この収納機構(1)は図1に示すよ
うに、レール部(3)と、被収納物(2)(2)・・・
と、取出口(4)と、制御部(図示せず)と、入力部
(図示せず)とから構成されている。レール部(3)は
無端状で所要形状に形成されており、このレール部
(3)は収納室(5)内に配設されている。また、本実
施例にあってはレール部(3)を一つ設けているが、こ
のレール部(3)を上下二段に設けても良い。尚、(1
2)は収納室(5)の壁体である。被収納物(2)
(2)・・・は前記レール部(3)に所要間隔を持って
正逆両方向に移動自在に吊下されている。
【0010】この被収納物(2)(2)以外にも、例え
ば図3に示すように、レール部(3)に所要数の収納箱
(6)(6)・・・を所要間隔を持って正逆両方向に移
動自在に吊下しても良い。この収納箱(6)(6)・・
・を吊下した場合にはそれぞれの収納箱(6)(6)・
・・に扉(7a)(7a)・・・を設け、この扉(7
a)(7a)・・・を鍵(図示せず)等でロックするよ
うにすると、この鍵を持っていない者は開けることがで
きず、プライバシーを保護することができる。尚、この
収納箱(6)(6)・・・の大きさは後述する取出口
(4)の大きさと略同じ大きさとすることが好ましい。
【0011】図4に示すようにレール部(3)に所要数
の収納小箱(8)を所要間隔を持って正逆両方向に移動
自在に吊下するとともに、この収納小箱(8)の下部に
被収納物(2)を設けても良い。この収納小箱(8)も
前記収納箱(6)(6)・・・と同様に、それぞれの収
納小箱(8)・・・に扉(7b)を設け、この扉(7
b)・・・を鍵(図示せず)等でロックすると良い。ま
た、図5に示すように、被収納物(2)(2)・・・間
にそれぞれ隔壁(9)(9)・・・を設けても良い。こ
のように隔壁(9)を設けることによって、取出口
(4)から所要の被収納物(2)を取り出す際に、この
被収納物(2)と隣接する被収納物(2)が視認される
ことがなく、個人のプライバシーを保護することができ
る。
【0012】更に、レール部(3)を被収納物(2)
(2)・・・が取出口(4)から取出不可能な位置に配
設し、レール部(3)に吊下された被収納物(2)
(2)・・・を取出口(4)位置でこの取出口(4)へ
向けて押し出する押出手段(13)を備えると良い。こ
の押出手段(13)としては、例えば図6に示すように
被収納物(2)(2)・・・をレール部(3)に対して
直向方向に向けて移動する移動棒(14)(14)・・
・を介して設け、且つ取出口(4)に対して対向する位
置にシリンダ(15)を設ける。この一の被収納物
(2)が取出口(4)の所に位置した時に、シリンダ
(15)を介して一の移動棒(14)を取出口(4)方
向へ移動して一の被収納物(2)を取出口(4)から外
部へ押し出す。尚、この取出口(4)から外部へ押し出
された一の被収納物(2)を元の位置に戻すには、例え
ば前記移動棒(14)(14)・・・にバネ(図示せ
ず)を設け、このバネの収縮力により一の被収納物
(2)を元の位置に戻すと良い。このような構成とする
ことによって、取出口(4)から手を延ばして他人の被
収納物(2)を取り出す行為を防止することができる。
【0013】取出口(4)は収納室(5)内に収納され
た被収納物(2)(2)・・・を取り出す部分であっ
て、この取出口(4)は図1乃至図2に示すように、収
納室(5)の一部に開口している。この取出口(4)の
大きさは一の被収納物(2)のみを取り出すことのでき
る大きさ、好ましくは15cm程度とされている。つま
り、この取出口(4)の大きさを一の被収納物(2)の
みを取り出すことのできる大きさとすることによって、
他の被収納物(2)を取出口(4)から取り出すことが
できず、個人のプライバシーを保護することができる。
この取出口(4)が設けられた部分を図1に示すよう
に、小さい部屋(10)内に開口した状態で設けるよう
にすると、この小さい部屋(10)を更衣室として利用
することができる。尚、図2に示すように取出口(4)
に扉(11)を設けることが好ましい。また、本実施例
にあっては取出口(4)を一つ設けているが、二つ、四
つ程度の取出口(4)を設けても良い。
【0014】制御部は被収納物(2)(2)・・・の移
動を制御するものであって、後述する入力部から入力さ
れた一の制御信号に基づいて一の被収納物(2)の位置
を確認し、取出口(4)に近い方向へこの一の被収納物
(2)を移動させて取出口(4)の所で停止させる機能
を有している。また、この制御部は被収納物(2)
(2)・・・の収納位置に応じてこの被収納物(2)
(2)・・・の移動速度を調節し被収納物(2)(2)
・・・がどの位置にあっても一定時間で取出口(4)の
所で停止してなる機能を有している。
【0015】入力部は制御信号を制御部に入力するもの
であって、この入力部はICカードで前記制御部へアク
セスしても良く、キー入力によって制御部へ送信しても
良い。
【0016】上記機能を図7乃至図11に基づいて詳述
すると、まず本実施例にあってはレール部に11個の被
収納物(2)(2)・・・を吊下する。取出口(4)の
所にある被収納物(2)の(P0 )を0の番地とし、こ
の(P0 )から右側にある被収納物(2)(2)・・・
の(P1 )、(P2 )、(P3)、(P4 )、(P5
をそれぞれ1、2、3、4、5の番地として制御部に記
憶させる。この(P0 )から左側にある被収納物(2)
(2)・・・の(P-1)、(P-2)、(P-3)、
(P-4)、(P-5)をそれぞれ−1、−2、−3、−
4、−5の番地として制御部に記憶させる。尚、後述す
る演算結果が6以下の場合にはこの被収納物(2)
(2)・・・の個数である11を加算し、演算結果が6
以上の場合には−11を加算する。
【0017】そして、入力部より例えば(P1 )の制御
信号が入力されると、この制御信号に基づいて 0−1=−1 が演算されて負の方向、つまり図7にあっては左回りに
被収納物(2)(P1 )を一つ分移動させて、図8に示
すように被収納物(2)(P1 )を取出口(4)の所で
停止させる。
【0018】次に、この状態で入力部より(P-5)の制
御信号が入力されると、この制御信号に基づいて 1−(−5)=6 演算結果が6以上であるため、 6−11=−5 が演算されて負の方向、つまり図8にあっては左回りに
被収納物(2)(P-5)を五つ分移動させて、図9に示
すように被収納物(2)(P-5)を取出口(4)の所で
停止させる。
【0019】更に、この状態で入力部より(P2 )の制
御信号が入力されると、この制御信号に基づいて −5−2=−7 演算結果が−6以下であるため、 −7+11=4 が演算されて正の方向、つまり図9にあっては右回りに
被収納物(2)(P2 )を四つ分移動させて、図10に
示すように被収納物(2)(P2 )を取出口(4)の所
で停止させる。
【0020】上記のようにして被収納物(2)(2)・
・・を移動させるが、この被収納物(2)(2)・・・
の移動の際には、図8で示す被収納物(2)(P1 )に
あっては図11に示す実線の如く移動し、図9で示す被
収納物(2)(P-5)にあっては図11に示す一点鎖線
の如く前記被収納物(2)(P1 )より速い速度で移動
し、図10で示す被収納物(2)(P2 )にあっては図
11に示す破線の如く前記被収納物(2)(P-5)より
速い速度で移動する。つまり、取出口(4)より離れる
につれて被収納物(2)(2)・・・の移動速度が速く
なり、この被収納物(2)(2)・・・がレール部
(3)のどの位置にあっても同じ時間で取出口(4)の
所に移動する。
【0021】このように、所要数の被収納物(2)
(2)・・・をレール部(3)に所要間隔を持って正逆
両方向に移動自在に吊下するとともに、この被収納物
(2)(2)・・・を取り出す取出口(4)の大きさを
一の被収納物(2)のみを取り出す大きさとし、このレ
ール部(3)に吊下された被収納物(2)(2)・・・
を制御部で入力部から入力された一の制御信号に基づい
て一の被収納物(2)の位置を確認し取出口(4)に近
い方向へこの一の被収納物(2)を移動させて取出口
(4)の所で停止させるようにしたので、一人一人にI
Cカードを渡し或いは一人一人に番号の異なる暗唱番号
を与えることによって、そのICカードを持っている者
或いは暗唱番号を記憶している者以外にはその者の被収
納物(2)を収納室(5)から取り出すことができず、
従業員個人のプライバシーを保護することができ、且つ
小スペースで従業員全員の被収納物(2)(2)・・・
を収納することができる。しかも、取出口(4)を少な
くすることによって、少数の従業員しか出入りできず、
ロッカー室内で従業員同士が無駄話をするというスペー
スがなくなり、ひいては仕事の時間効率を向上すること
ができる。
【0022】尚、この収納機構(1)を設置する場所と
しては、例えばホテルや病院等の従業員の入退社が一定
時間に集中しない職場に設置することが好ましい。ま
た、本実施例にあっては制服等の被収納物(2)(2)
・・・に基づいて説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、例えば病院で使用されるカルテを吊下し
ても良く、またホテルで使用されるシーツを吊下して交
換済シーツと未交換シーツの在庫管理に用いるようにし
ても良い。
【0023】図12乃至図13はこの発明に係る被収納
物の収納機構の別の実施例を示す説明図である。この発
明では、図示するようにレール部(3)を上下二段に設
け、且つこのレール部(3)に衣類等の被収納物(2)
を吊下させるとともに、この被収納物(2)を前記レー
ル部(3)に沿って上下にわたって一周するよう駆動制
御する構成も任意に採用することができる。このように
上下にわたって被収納物(2)を一周させて移動させる
構成とすることにより、収納機構(1)全体における大
きさをコンパクトにすることができる。また、衣類等以
外にマンション等における宅配物の保管・管理や、貸倉
庫の管理、さらには自動車の収納・管理等、間口が狭
く、奥行きの深い場所等に好適に設置することが可能と
なる。
【0024】図14乃至図17はこの発明に係る被収納
物の収納機構のさらに別の実施例を示す説明図である。
この発明では、図示するようにレール部(3)に吊下さ
れている被収納物(2)が制御部からの信号に従って停
止される位置の前面に、取出パネル(16)を配設する
構成を採用することもできる。すなわち、この実施例で
はレール部(3)を上下二段(31)・(32)に設
け、各段のレール部(3)に吊下されている被収納物
(2)・(2)…はその段のレール部(3)を正逆方向
に移動するよう構成されている。また、レール部(3)
の所定位置の前面には取出パネル(16)を配設する。
この取出パネル(16)には前記レール部(3)に吊下
されている被収納物(2)・(2)…の正逆方向への移
動を制御する制御部(17)と、この制御部(17)へ
制御信号を入力するための入力部(18)が設けられて
いる。入力部(18)としては、暗唱番号入力用のプッ
シュボタンや専用のICカード挿入孔など、適宜任意な
構成を採用することができるが、図示する実施例ではI
Cカード挿入孔が形成されている。また、この取出パネ
ル(16)前面には被収納物(2)を取り出すための取
出口(4)が形成されている。
【0025】この取出口(4)は前記制御部(17)と
電気的に接続された自動開閉機構(図示せず)が取着さ
れており、制御部(17)からの信号に従って、自動的
に所定時間スライド開放する構成とされている。
【0026】すなわち、この実施例においては、前記カ
ード挿入孔(18)に各個人のICカードを挿入する
と、制御部(17)へ所定の信号が送られる。するとこ
の信号に基づいて、制御部(17)より被収納物特定信
号が送信され、目的とする被収納物(2)が特定され
る。すると、次いで制御部(17)より、目的とする被
収納物(2)が上段レール部(31)に吊下されている
か、下段レール部(32)に吊下されているかが判別さ
れる。判別終了後、目的とする被収納物(2)と取出口
(4)との最短ルート(右廻り又は左廻り)が判別さ
れ、判別後、被収納物(2)移動信号が発信されて、目
的とする被収納物(2)が取出口(4)位置へ移動され
る。(図15乃至図16参照)。被収納物(2)が取出
口(4)正面位置へ移動されると、制御部(18)より
停止信号が発信され、被収納物(2)の移動が停止され
る。すると、次いで制御部(17)より判別信号が送信
され、停止された被収納物(2)が上段レール部(3
1)に吊下されているか、下レール部(32)に吊下さ
れているかが判別される。判別終了後、その判別に従っ
て、上段レール部(31)又は下段レール部(32)の
いずれかの前面に位置する取出口(4)に開放信号が送
信され、図17に示すように所定時間、取出口(4)が
スライド式に開口される。この開放は所定時間行われ、
所定時間経過後、再び閉鎖される。
【0027】以上のような実施例では、入力部(18)
に所定の入力を行うと、自動的に目的とする被収納物
(2)のみが取出口(4)開口部に現れてくるため、被
収納物(2)の取り出しを非常に容易に行うことができ
る。尚、この実施例において、制御部(17)は被収納
物(2)の収納位置に応じて移動速度を調節し、被収納
物がどの位置にあっても一定時間で取出口(4)の正面
位置で停止されるよう制御する。さらに、レール部
(3)に吊下されている被収納物(2)・(2)…間に
隔壁を設ける構成を採用することもできるし、或いはレ
ール部(3)に収納小箱を吊下し、この箱内に所定の被
収納物を収納する構成としてもよい。しかも、レール部
(3)に吊下されている被収納物(2)・(2)…を、
取出口(4)に向けて押し出しする押出手段を備える構
成としてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明は収
納室内に配設された無端状で所要形状のレール部とこの
レール部に所要間隔を持って正逆両方向に移動自在に吊
下された所要数の被収納物と前記収納室の一部に開口し
被収納物を取り出す取出口と被収納物の移動を制御する
制御部とこの制御部へ制御信号を入力する入力部とから
なる被収納物の収納機構であって、取出口の大きさは一
の被収納物のみを取り出す大きさとされており、制御部
は入力部から入力された一の制御信号に基づいて一の被
収納物の位置を確認し取出口に近い方向へこの一の被収
納物を移動させて取出口の所で停止させてなることを特
徴とする被収納物の収納機構であるから、一人一人にI
Cカードを渡し、或いは一人一人に番号の異なる暗唱番
号を与えることによって、そのICカードを持っている
者或いは暗唱番号を記憶している者以外にはその者の被
収納物を収納室から取り出すことができず、企業におけ
る従業員個人又はマンション等の入居者個人のプライバ
シーを保護することができ、且つ小スペースで従業員又
は入居者全員の被収納物を収納することができる。しか
も、取出口を少なくすることによって、少数の従業員し
か出入りできず、ロッカー室内で従業員同士が無駄話を
するというスペースがなくなり、ひいては仕事の時間効
率を向上することができるという優れた効果を奏する。
【0029】請求項2の発明は無端状で所要形状のレー
ル部とこのレール部に所要間隔を持って正逆両方向に移
動自在に吊下された所要数の被収納物とレール部の所定
位置の前面に配設される取出パネルとからなる被収納物
の収納機構であって、前記取出パネルには被収納物の移
動を制御する制御部とこの制御部へ制御信号を入力する
入力部と一の被収納物のみを取り出す大きさとされた取
出口とが設けられ、前記制御部は入力部から入力された
一の制御信号に基づいて一の被収納物の位置を確認し取
出口に近い方向へこの一の被収納物を移動させて取出口
の所で停止させてなるとともに、この一の被収納物が所
定位置にて停止した際に前記取出口へ開放信号を送信
し、この開放信号に基づいて取出口が自動的に所定時間
開口されてなることを特徴とする被収納物の収納機構で
あるから、取出パネルに形成されている取出口が、所定
の被収納物が停止した際に、自動的に所定時間開口され
る構成としているので、衣類等の被収納物の取り出しが
大変容易に行えるという優れた効果を奏する。
【0030】請求項3の発明は前記制御部は被収納物の
収納位置に応じてこの被収納物の移動速度を調節し被収
納物がどの位置にあっても一定時間で取出口の所で停止
してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の被収
納物の収納機構であるから、利用者が自己の被収納物を
取り出すまでの所要時間を一定化することができるた
め、各個人によって自己の被収納物を取り出すまでの所
要時間が異なるという不公平を生じさせることがないと
いう優れた効果を奏する。請求項4の発明は前記レール
部に吊下された所要数の被収納物間にそれぞれ隔壁を設
けてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の被収納物の収納機構であるから、取出口にて自己の
被収納物を取り出す際に、この被収納物と隣接する他人
の被収納物が視認されることがなく、個人のプライバシ
ーを守ることができるという優れた効果を奏する。請求
項5の発明は前記レール部に所要数の収納箱を所要間隔
を持って正逆両方向に移動自在に吊下してなることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の被収納物の収
納機構であるから、取出口からは目的とする自己の被収
納物のみを取り出すことができるという効果を奏する。
請求項6の発明は前記レール部を被収納物が取出口から
取出不可能な位置に配設し、レール部に吊下された被収
納物を取出口位置でこの取出口へ向けて押し出する押出
手段を備えてなることを特徴とする請求項1〜5のいず
れかに記載の被収納物の収納機構であるから、取出口よ
り手を延ばして他人の被収納物を取り出す行為を防止す
ることができるという効果を奏する。請求項7の発明は
前記レール部が上下二段に配設されてなるとともに、被
収納物がこの上下のレール部間において正逆両方向に移
動自在に吊下されてなることを特徴とする請求項1〜6
のいずれかに記載の被収納物の収納機構であるから、間
口が狭く奥行きが長いスペースにも設置でき、被収納物
を効率良く収納することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る被収納物の収納機構
を示す概略説明図である。
【図2】図1示の部分拡大図である。
【図3】レール部に収納箱を吊下した状態を示す概略説
明図である。
【図4】レール部に他の被収納物を示す概略説明図であ
る。
【図5】被収納物間にそれぞれ隔壁を設けた状態を示す
説明図である。
【図6】この発明の一実施例に係る被収納物の収納機構
に押出手段を設けた状態を示す説明図である。
【図7】被収納物の移動速度を説明するための概略説明
図である。
【図8】図7と同様に被収納物の移動速度を説明するた
めの概略説明図である。
【図9】図7と同様に被収納物の移動速度を説明するた
めの概略説明図である。
【図10】図7と同様に被収納物の移動速度を説明する
ための概略説明図である。
【図11】被収納物の移動速度を示すグラフである。
【図12】この発明の被収納物の収納機構の別の実施例
を示す側面説明図である。
【図13】図12に示した実施例での収納機構の別の実
施例を示す側面説明図である。
【図14】この発明の被収納物の収納機構の他の実施例
を示す外観説明図である。
【図15】図14に示した実施例における部分拡大説明
図である。
【図16】図14に示した実施例における部分拡大説明
図である。
【図17】図14に示した実施例における外観説明図で
ある。
【図18】図14に示した実施例における制御部の制御
機構を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 収納機構 2 被収納物 3 レール部 4 取出口 5 収納室 6 収納箱 9 隔壁 13 押出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納室内に配設された無端状で所要形状
    のレール部とこのレール部に所要間隔を持って正逆両方
    向に移動自在に吊下された所要数の被収納物と前記収納
    室の一部に開口し被収納物を取り出す取出口と被収納物
    の移動を制御する制御部とこの制御部へ制御信号を入力
    する入力部とからなる被収納物の収納機構であって、取
    出口の大きさは一の被収納物のみを取り出す大きさとさ
    れており、制御部は入力部から入力された一の制御信号
    に基づいて一の被収納物の位置を確認し取出口に近い方
    向へこの一の被収納物を移動させて取出口の所で停止さ
    せてなることを特徴とする被収納物の収納機構。
  2. 【請求項2】 無端状で所要形状のレール部とこのレー
    ル部に所要間隔を持って正逆両方向に移動自在に吊下さ
    れた所要数の被収納物とレール部の所定位置の前面に配
    設される取出パネルとからなる被収納物の収納機構であ
    って、前記取出パネルには被収納物の移動を制御する制
    御部とこの制御部へ制御信号を入力する入力部と一の被
    収納物のみを取り出す大きさとされた取出口とが設けら
    れ、前記制御部は入力部から入力された一の制御信号に
    基づいて一の被収納物の位置を確認し取出口に近い方向
    へこの一の被収納物を移動させて取出口の所で停止させ
    てなるとともに、この一の被収納物が所定位置にて停止
    した際に前記取出口へ開放信号を送信し、この開放信号
    に基づいて取出口が自動的に所定時間開口されてなるこ
    とを特徴とする被収納物の収納機構。
  3. 【請求項3】 前記制御部は被収納物の収納位置に応じ
    てこの被収納物の移動速度を調節し被収納物がどの位置
    にあっても一定時間で取出口の所で停止してなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の被収納物の収納機
    構。
  4. 【請求項4】 前記レール部に吊下された所要数の被収
    納物間にそれぞれ隔壁を設けてなることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の被収納物の収納機構。
  5. 【請求項5】 前記レール部に所要数の収納箱を所要間
    隔を持って正逆両方向に移動自在に吊下してなることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の被収納物の
    収納機構。
  6. 【請求項6】 前記レール部を被収納物が取出口から取
    出不可能な位置に配設し、レール部に吊下された被収納
    物を取出口位置でこの取出口へ向けて押し出する押出手
    段を備えてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の被収納物の収納機構。
  7. 【請求項7】 前記レール部が上下二段に配設されてな
    るとともに、被収納物がこの上下のレール部間において
    正逆両方向に移動自在に吊下されてなることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の被収納物の収納機
    構。
JP33495394A 1993-12-20 1994-12-19 被収納物の収納機構 Pending JPH07228314A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5123975A (ja) * 1974-08-20 1976-02-26 Mitsubishi Electric Corp Jidosokokanrihoshiki
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JPH03152008A (ja) * 1989-11-08 1991-06-28 Toshiba Corp 回転棚式倉庫装置

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