JPH07228189A - ホログラムを備える車両用灯具とこれに用いるホログラムの製造方法 - Google Patents

ホログラムを備える車両用灯具とこれに用いるホログラムの製造方法

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JPH07228189A
JPH07228189A JP4039094A JP4039094A JPH07228189A JP H07228189 A JPH07228189 A JP H07228189A JP 4039094 A JP4039094 A JP 4039094A JP 4039094 A JP4039094 A JP 4039094A JP H07228189 A JPH07228189 A JP H07228189A
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JP
Japan
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hologram
light
guide plate
light guide
diffuse reflection
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Withdrawn
Application number
JP4039094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hori
雅之 堀
Kazuo Arai
和夫 荒井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/22Processes or apparatus for obtaining an optical image from holograms
    • G03H1/2202Reconstruction geometries or arrangements

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で広範囲から視認できるハイマウ
ントストップランプとする。 【構成】 下端にプリズム2を有する導光板1がリアウ
インドウ12にそってリアパーセル13上面に突出す
る。光源3からの光がカラーフィルタ6を経て赤色光と
なりプリズムから導光板内へ入射される。導光板のリア
ウインドウと反対側の面1aにはホログラム7が設けら
れ、ホログラムの外側全面にわたってさらに拡散反射板
8が貼り付けられている。導光板内を反射して進行した
赤色光L2 は、ホログラム7で回折されて外部へ出力光
L3 として出射される。さらに、ホログラムで回折され
ない光は拡散反射板8で拡散反射され、出力光L3 より
も広範囲に照射する拡散光L4 となる。これにより、車
両後方正面からはとくに明かるく見えるとともに、その
周辺からも点灯していることが視認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラムを備える信
号灯などの車両用灯具と、そのホログラムの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用灯具として、図8
に示すようなものがある。これは車両後部のハイマウン
トストップランプとして用いられるもので、リアウイン
ドウ12にそって樹脂またはガラス製の導光板1がリア
パーセル13上面に突出して配置されている。導光板1
の下端部にはプリズム2が一体成形されている。プリズ
ム2の下方には、バルブ4と放物面リフレクタ5を備え
る光源3が配設され、プリズム2の下端面に接着された
カラーフィルタ6を通して光源3からの光が導光板1内
へ入射されるようになっている。
【0003】導光板1のリアウインドウ12と反対側の
面には反射型のホログラム7が設けられる。 そして、
リアウインドウ12と対向する面に開口部を残して、上
記の導光板1、プリズム2、光源3、およびホログラム
7がカバー10により覆われている。なお、図中14は
トランクリッドである。この構成において、光源3から
出射された光L1 はカラーフィルタ6を通って赤色光と
なり、プリズム2を経て導光板1中に入射される。ここ
で、導光板1に入射された赤色光L2 と導光板1の前後
両面の法線とのなす角度は、赤色光が全反射を繰り返す
ようにその臨界角よりも大きくなるように設定されてい
る。
【0004】こうして導光板1内を反射を繰り返して進
行した赤色光L2 は、ホログラム7に入射する。ホログ
ラム7は特定角度で入射した特定波長の光を反射回折
し、特定角度で出射する光学素子で、ここでは、赤色光
を臨界角より小さい角度方向に出射し、これにより赤色
光は導光板1の外部へ出力光L3 として出射されること
になる。
【0005】図9の(b)に上記ホログラムの作製にお
ける一般的な露光系を示す。(a)は再生時を参考に示
している。ホログラム感材70を露光するときには、再
生時の入射光PI に相当する露光光(レーザ光)EI は
再生時の入射光とほぼ同じレイアウトで入射し、再生時
の回折光PO に相当する露光光(レーザ光)EO は回折
光PO と同じ向きで回折光の出射面と反対側の面から入
射される。ホログラムHへの入射光PI が臨界角より大
きな角度で入射する場合には、露光時にホログラム感材
70上にガラスなどの透過ブロック71、72を置いて
露光光EI あるいはEO も臨界角より大きい角度で入射
される。
【0006】ここで、再生時の回折波長をλp 、露光波
長をλe とし、図10のように、ホログラムH内に形成
される回折格子73の格子面の間隔をdとし、再生時に
入射光PI が回折格子面の法線となす角度をθp とする
と、次の関係が成り立つ。 λp /n=2・d・cosθp ただし、nはホログラムの平均屈折率である。また露光
光についても、 λe /n=2・d・cosθe が成立する。両式から、dの値が等しいことを条件に、
θe を計算することができる。
【0007】計算したθe から、回折格子73の傾斜角
θk が等しいことを条件に、露光光EI 、EO のホログ
ラム感材70への入射角が求められる。以下、反射型ホ
ログラムの場合を説明する。再生時の屈折率nの媒質中
での入射角をθin、回折角をθout とし、回折中心波長
をλc とする。また、 θc =Arcsin(1/n) θc <θin<90 −θc <θout <θc とすると、 θp =(θin−θout )/2 θk =(θin+θout )/2 露光時の入射角θein 、θeoutは、露光波長をλe とし
て、 θein =(θin+θout )/2+Arccos(cos
((θin−θout )/2)・λe /λc ) θeout=(θin+θout )/2−Arccos(cos
((θin−θout )/2)・λe /λc ) となる。なお、ホログラム感材によって露光およびその
関連プロセスにより膨潤あるいは収縮する場合には、さ
らにその影響分が補正される。
【0008】以上から、露光光の波長を短くすることに
より、反射型ホログラムにおいては、 θein(=(θin+θout )/2+Arccos(co
s((θin−θout )/2)・λe /λc ))>90 とすることができる。これは、露光時に入射光に相当す
るレーザ光の入射面と、回折光に相当するレーザ光の出
射面が異なり、透過型のレイアウトであることを意味す
る。すなわち、再生は反射型のホログラムH(7)に対
して、露光系は透過型のレイアウトとなる。
【0009】なお、図8のものは上記のように反射型の
ホログラム7を用いているが、このほか透過型のホログ
ラムにより導光板内を進行してきた光を回折し外部へ出
射することもできる。図11は、この場合の透過型のホ
ログラムH’を作製する露光系を示す。(a)に示す再
生時の入射光および回折光に対応させて、(b)のよう
に、ホログラム感材80上にガラスブロック81を置い
て露光用のレーザ光SI 、S0 がホログラム感材80の
面の同じ側から入射される。
【0010】参考として、以下に透過型ホログラムの露
光光入射角の計算方法を説明する。これは、前述した反
射型ホログラムの露光光入射角の計算方法と同様に、以
下のように計算できる。 θc <θin<90 180−θc <θout <180+θc θp =(θout −θin)/2 θe =(θout +θin)/2 したがって、 θein =(θin+θout )/2+Arccos(cos
((θin−θout )/2)・λe /λc ) θeout=(θin+θout )/2−Arccos(cos
((θin−θout )/2)・λe /λc ) が得られる。
【0011】露光用のレーザ光はホログラム感材80を
通過したあと、ホログラム感材と空気の界面で反射す
る。とくにホログラム感材への入射角が大きいほど反射
率は高くなり、不要な回折格子ができる可能性が増す。
この不要回折格子ができると、再生時に入射光が要求さ
れていない方向に回折され、光損失を招くことになる。
【0012】したがって、反射光が再度ホログラム感材
80に入射してホログラム感材に上記のような不要回折
格子を記録してしまわないように、両レーザ光がホログ
ラム感材の同じ側からのみ入射されるのを利用して、レ
ーザ光を入射しない側の面にホログラム感材を通過した
露光光を吸収するバックコートガラス84が貼り付けら
れる。バックコートガラス84は、片面に粗面加工し、
黒色化される。なお、85はホログラム感材とバックコ
ートガラス間の保護フィルムである。ホログラム作製後
再生時には、バックコートガラス84が取り外され、透
過型として使用に供せられる。
【0013】以上のようにして作製されるホログラム
H、あるいはH’を用いることにより、リアパーセル1
3上面への突出量を小さく抑さえながら、赤色光の出力
光L3がリアウインドウ12から後方へ出力され、車両
走行中のブレーキング操作を後方車両へ報知することが
できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、米国の車両
安全規格の定め等によれば、ハイマウントストップラン
プはとくに車両後方正面からは明かるく見えるととも
に、車両後方の広い範囲から点灯していることが見える
ことが要求される。しかしながら上記従来の車両用灯具
においては、ホログラムの回折光の照射範囲を広くする
ことが困難で、また上記のような配光を簡単な球面凹レ
ンズで得ることも難しく、ホログラム感材に非球面レン
ズを記録するためのホログラム露光系は非常に複雑なも
のとなってしまうという問題があった。したがって本発
明は、上記従来の問題点に鑑み、簡単な構成で広範囲か
ら視認できるようにしたホログラムを備える車両用灯具
とこれに用いるホログラムの製造方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため請求項1に記載
のホログラムを備える車両用灯具は、光源と、対向する
2面を有し、光源からの光を一端から入射して前記の2
面間の反射により他端側へ導く透明体からなる導光板
と、導光板の他端側において前記2面の一方に配設され
たホログラムと、導光板の他端側近傍に設けられた拡散
反射手段とを有し、ホログラムの回折により導光板から
所定方向へ向けて照射するとともに、拡散反射手段によ
り前記所定方向の周辺を照射するように構成されたもの
とした。
【0016】また、請求項6に記載の車両用灯具に用い
るホログラムの製造方法は、ホログラム感材の1の面
に、外側表面に粗面加工を施した保護フィルムを貼り付
け、保護フィルムの外側に封止材を張り合わせ、保護フ
ィルムと封止材の間に濃色液体を封入して、ホログラム
感材の他の面側から再生時の入射光および回折光に相当
する露光光を入射して回折格子を記録し、その後、前記
の封止材および濃色液体を除去することにより、粗面を
有して拡散反射機能をもつ保護フィルムを備えたホログ
ラムを得るものとした。
【0017】
【作用】請求項1に記載の車両用灯具は、導光板の他端
側に配設されたホログラムの近傍に拡散反射手段を設け
たので、ホログラムの回折による所定方向への照射に加
えて、拡散反射手段により前記所定方向の周辺まで照射
される。これにより、上記の所定方向からはとくに明か
るく見えるとともに、その周辺の広範囲の方向からも点
灯されていることが容易に視認される。
【0018】請求項6のホログラムの製造方法では、ホ
ログラム感材の1の面に、外側表面に粗面加工を施した
保護フィルムを貼り付け、これと封止材の間に濃色液体
を封入することにより露光時の不要回折格子を防止する
とともに、露光後は封止材および濃色液体を除去するこ
とにより、保護フィルムの粗面を拡散反射手段として有
するホログラムが得られる。これにより、別材の拡散反
射板とを貼り付け交換するような手間が省け、ホログラ
ム作製時の部品の有効活用が図られる。
【0019】
【実施例】図1は本発明をハイマウントストップランプ
に適用した第1の実施例を示す。まず、リアウインドウ
12にそって樹脂またはガラス製の導光板1がリアパー
セル13上面に突出して配置されている。導光板1の下
端部にはプリズム2が一体成形されている。プリズム2
の下方には、バルブ4と放物面リフレクタ5を備える光
源3が配設され、プリズム2の下端面に接着されたカラ
ーフィルタ6を通して、光源3からの光が導光板1内へ
入射されるようになっている。導光板1のリアウインド
ウ12と反対側の面1aにはホログラム7が設けられ
る。
【0020】そして、リアウインドウ12と対向する面
1bに開口部を残して、上記の導光板1、プリズム2、
光源3、およびホログラム7がカバー10により覆われ
ている。なお、図中14はトランクリッドである。以上
の構成は、先の図8の従来例と同様である。本実施例で
は上記に加えて、ホログラム7の外側全面にわたってさ
らに拡散反射板8が貼り付けられている。
【0021】光源3から出射された光L1 はカラーフィ
ルタ6を通って赤色光となり、プリズム2を経て導光板
1中に入射される。導光板1に入射された赤色光L2 と
導光板の前後両面1a、1bの法線とのなす角度は、赤
色光L2 が全反射を繰り返すようにその臨界角よりも大
きくなるように設定されている。こうして導光板1内を
反射を繰り返して進行した赤色光は、ホログラム7で回
折されて臨界角より小さい角度方向に出射され、カバー
10の開口部において導光板1の外部へ出力光L3 とし
て出射される。
【0022】ここで、導光板1内を反射を繰り返してホ
ログラム7に入射した赤色光はすべてが回折されるわけ
ではない。例えば光源3のバルブ4自体が、点光源では
なく或る体積を有しているなどに起因して、赤色光の進
行方向は一様ではなく、また光も単波長ではなく或る波
長範囲をもっているから、ホログラム7への入射角、波
長が所定の条件に合致しているものだけが回折される。
そこで、ホログラム7で回折されない光はホログラムに
貼付された拡散反射板8に入射して、ここで拡散反射さ
れたあとホログラム7を経て導光板1の外部へ拡散光L
4 として出力される。
【0023】これにより、図2に示されるように、ホロ
グラム7で回折された出力光L3 が車両後方正面付近を
効率よく照射するとともに、拡散反射板8で拡散された
拡散光L4 が車両後方正面を含んでさらに周辺まで広範
囲を照射する。したがって、車両後方正面からは十分に
明かるく、さらにその周辺の広範囲からも視認できるの
で、ハイマウントストップランプとして極めて高い訴求
力が得られる。
【0024】なお、上記拡散反射板8としては、ホログ
ラム7の外面を保護するための保護フィルムの表面を粗
面とすることにより構成することができる。図3は、上
記保護フィルム付きのホログラム7を作製する露光系を
示す。(a)に示す再生時の入射光および回折光に対応
させて、(b)のように、ホログラム感材60上にガラ
スブロック61を置いて露光用のレーザ光SI 、S0 が
ホログラム感材60の面の同じ側から入射される。
【0025】この露光系は、前述したように、通常透過
型のホログラム作製に用いられるもので、一般には露光
用のレーザ光がホログラム感材を通過したあと、ホログ
ラム感材と空気の界面からの反射光による不要回折格子
の記録を防止するため、バックコートガラスが貼り付け
られる。バックコートガラスは、透過型のホログラム作
製の場合には、通常、透明体の片面に粗面加工し、黒色
化される。そして作製後再生時にはバックコートガラス
が取り外されて使用に供せられる。
【0026】従来の技術の説明で述べたように、反射型
ホログラムであっても、再生時の回折波長より露光光の
波長を短くすることにより、透過型ホログラムの露光系
で露光することができる。このため、本実施例では、ホ
ログラム感材60の裏面に貼り付けられた保護フィルム
62の外側表面に粗面加工が施され、露光に際しては、
保護フィルム62の外側に封止体としてのガラス64を
張り合わせ、保護フィルム62とガラス64の間に濃
色、とくに黒色の液体65を封入して、上述のバックコ
ートガラスの機能を持たせる。
【0027】こうしてホログラムを作製したあと、ガラ
ス64を剥がして黒色の液体65を除去すると、裏面に
粗面63を有する保護フィルム62を備えた反射型のホ
ログラム7が得られ、保護フィルム62がその粗面63
により拡散反射機能を発揮して、拡散反射板を構成す
る。これによれば、バックコートガラスと別材の拡散反
射板とを貼り付け交換する手間が不要で、ホログラム作
製時の部品を有効活用でき、作業工数の低減とコストの
低減が可能となる。また反射型ホログラムでありなが
ら、バックコートガラス機能を利用でき、不要回折格子
を低減して品質の向上が得られる。
【0028】さらに、図1では拡散反射された光の広が
りが上下方向に示されているが、拡散反射板8の反射特
性を適宜調整することにより、車両後方、略水平面上で
拡散させることができる。なおまた、上記実施例では反
射型のホログラムを導光板1のリアウインドウと反対側
の面1aに設けたが、これに代えて前述の透過型のホロ
グラムを導光板1のリアウインドウ側の面1b上に配設
することもできる。この場合も拡散反射板8は導光板1
のリアウインドウと反対側の面1aに設置すればよい。
また、プリズム2は導光板1と一体に成形されたものを
示したが、これに限定されず、別体成形されたものを接
着により接合してもよい。
【0029】図4は第2の実施例を示す。これは、前実
施例に対して、別材の拡散反射板を不要にしたものであ
る。まず、導光板21の上端部にリアウインドウ12側
の角部が切り落とされた斜面部16が形成され、この斜
面部は鏡面とされている。斜面部16の角度は、ホログ
ラム7で回折出射される光の光路を遮断しないように設
定されている。また、前実施例におけるカバー10と同
形状を有するカバー20には、拡散反射板のかわりに、
導光板21のリアウインドウ12と反対側の面12aと
平行に対向しホログラム7と略対応する内壁面部分が粗
面とされて、拡散反射部28が形成されている。その他
の構成は前実施例と同じである。
【0030】この第2の実施例においては、前実施例と
同様に導光板21内を反射を繰り返して進行した赤色光
L2 は、ホログラム7が設けられた面に入射する。そし
てホログラム7で回折され臨界角より小さい角度方向に
出射されて、カバー20の開口部において導光板21の
外部へL3 として出射される。一方、ホログラム7内に
進行しても回折されなかった光はカバー20の拡散反射
部28に入射し、また、ホログラム7との界面で反射し
た光は斜面部16に至り、ここで反射されてカバー20
の拡散反射部28に入射する。そしてここで拡散反射さ
れて、ホログラム7を通過し、導光板21の外部へ拡散
光L4 として出射される。
【0031】これにより、最初にホログラム7で回折さ
れた赤色光は車両後方正面方向を明かるく照射し、斜面
部16、拡散反射部28を経由して拡散された赤色光が
その周辺まで照射する。この実施例では、粗面をもった
拡散反射部28がカバー内壁面に形成されているので、
別材の拡散反射板が不要で構造が簡単となる。
【0032】図5は第3の実施例として、透過型のホロ
グラムを用いるとともに、別材の拡散反射板を不要にし
たさらに他の例を示す。まず、導光板31のリアウイン
ドウ側の面31b上に透過型のホログラム37が設けら
れる。導光板31の上端部には、リアウインドウ12と
反対側の角部が切り落とされた斜面部36が形成され、
この斜面部は拡散反射板のかわりにその表面が粗面とさ
れている。
【0033】斜面部36の角度は、その法線と導光板3
1の面31a、31bの法線とのなす角度θ1 と導光板
31内の赤色光L2 の進行角θ2 (進行方向と導光板の
法線のなす角度)との関係が、 θ2 >90−θ1 となるように設定され、斜面部に続く面31aで反射さ
れた赤色光の光路を遮断しないようになっている。その
他の構成は第1の実施例と同じで、導光板31、プリズ
ム2、光源3、カラーフィルタ6等が、ホログラム37
の設置部位を除いてカバー30により覆われている。
【0034】この第3の実施例においては、前実施例と
同様に導光板31内を反射を繰り返して進行した赤色光
L2 は、ホログラム37内へ進行して車両後方正面方向
へ回折されて、カバー30の開口部において外部へ出力
光L3 として出射される。
【0035】また他の入射角等をもつことによりホログ
ラム37で回折されなかった光は、反射して最後に斜面
部36に入射する。そしてここで粗面のために拡散反射
されたあと、対向するホログラム37を経て拡散光L4
として車両後方正面を中心としその周辺まで広範囲の方
向へ出射する。以上のように、この実施例では、粗面を
もった斜面部36を導光板に形成することにより、別材
の拡散反射板を不要としたので、構造が簡単となり、ま
た斜面部の切り落としにより導光板上端部の車室側への
突出感が低減されるという利点を有する。
【0036】図6はさらに第4の実施例を示す。これは
第1の実施例に対して、拡散反射板8を新たな拡散反射
板48に換え、カバー40がリアパーセル13より下に
位置する光源3、カラーフィルタ6およびプリズム2部
分のみをカバーするようになっているものである。拡散
反射板48は透明体から形成され、図7に示すように、
左右方向に交互に透明部分49と、拡散反射部分50と
をそれぞれ複数有している。透明部分49は導光板1と
同程度の表面平滑度を有する。また拡散反射部分50は
断面V形の縦溝状とされ、その各斜面50a、50bが
粗面とされている。その他の構成は第1の実施例と同じ
である。
【0037】この実施例は以上のように構成され、導光
板1内を反射を繰り返して進行した赤色光は、ホログラ
ム7が設けられた面に入射する。そしてホログラム7で
回折され臨界角より小さい角度方向に出射されて、導光
板1から車両後方正面方向へ出力される。一方、ホログ
ラム7内に進行しても回折されなかった光は拡散反射板
48に入射し、拡散反射部分50に入射した光はその斜
面50a、50bによってそれぞれ右方向、左方向へ拡
散反射される。
【0038】これにより、車両後方正面を中心としてそ
の両横方向へも増大された照射が行なわれる。またカバ
ー40がリアパーセル13上方に延びていないので、透
明な導光板1および拡散反射板の透明部分49を透し
て、乗員が車室内から車両後方を容易に視認することが
できるという効果を有している。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、導光板にホロ
グラムを備えた車両用灯具において、ホログラムの近傍
に拡散反射手段を設けたので、ホログラムの回折による
所定方向への照射に加えて、拡散反射手段により前記所
定方向の周辺まで照射される。これにより、上記の所定
方向からはとくに明かるく見えるとともに、その周辺の
広範囲の方向からも点灯されていることが容易に視認さ
れ、ハイマウントストップランプ等に用いてとくに効果
が大きい。
【0040】また、ホログラム感材の1の面に、外側表
面に粗面加工を施した保護フィルムを貼り付け、これと
封止材の間に濃色液体を封入して露光し、露光後に封止
材および濃色液体を除去して上記ホログラムを作製する
ときは、露光時の不要回折格子の生成が防止されるとと
もに、保護フィルムの粗面がそのまま拡散反射手段とし
て得られ、別材の拡散反射板を別途貼り付け交換する必
要なく、ホログラム作製時の部品の有効活用が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】第1の実施例による配光特性を示す図である。
【図3】保護フィルム付きのホログラムを作製する露光
系を示す図である。
【図4】第2の実施例を示す図である。
【図5】第3の実施例を示す図である。
【図6】第4の実施例を示す図である。
【図7】第4の実施例における拡散反射板を示す図であ
る。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】反射型のホログラムの露光系を示す図である。
【図10】回折格子と入射角の関係を示す図である。
【図11】透過型のホログラムの露光系を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、21、31 導光板 2 プリズム 3 光源 4 バルブ 5 放物面リフレクタ 6 カラーフィルタ 7、37 ホログラム 8、48 拡散反射板 10、20、30、40 カバー 12 リアウインドウ 13 リアパーセル 14 トランクリッド 16 斜面部 28 拡散反射部 36 斜面部 49 透明部分 50 拡散反射部分 60 ホログラム感材 61 ガラスブロック 62 保護フィルム 63 粗面 64 ガラス 65 黒色の液体 70、80 ホログラム感材 71 透過ブロック 81 ガラスブロック 84 バックコートガラス 85 保護フィルム H、H’ ホログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03H 1/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、対向する2面を有し、前記光源
    からの光を一端から入射して前記2面間の反射により他
    端側へ導く透明体からなる導光板と、該導光板の他端側
    において前記2面の一方に配設されたホログラムと、前
    記導光板の他端側近傍に設けられた拡散反射手段とを有
    し、前記ホログラムの回折により前記導光板から所定方
    向へ向けて照射するとともに、前記拡散反射手段により
    前記所定方向の周辺を照射するように構成されたことを
    特徴とするホログラムを備える車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記拡散反射手段が、前記導光板を収容
    するカバーの前記照射方向と反対側の面と対向する内壁
    面を粗面とした拡散反射部であることを特徴とする請求
    項1記載のホログラムを備える車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記ホログラムが、前記導光板の前記照
    射方向と反対側の面に設けられ、前記拡散反射手段が、
    前記ホログラムの外側面に貼り付けられた拡散反射板で
    あることを特徴とする請求項1記載のホログラムを備え
    る車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記ホログラムが、前記導光板の前記照
    射方向側の面に設けられ、前記拡散反射手段が、導光板
    の前記他端において前記照射方向と反対側の面を切り落
    として形成され、粗面とされた斜面部であることを特徴
    とする請求項1記載のホログラムを備える車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記ホログラムが、前記導光板の前記照
    射方向と反対側の面に設けられ、前記拡散反射手段が、
    前記ホログラムを覆い外側表面を粗面とした保護フィル
    ムであることを特徴とする請求項1記載のホログラムを
    備える車両用灯具。
  6. 【請求項6】 ホログラム感材の1の面に、外側表面に
    粗面加工を施した保護フィルムを貼り付け、該保護フィ
    ルムの外側に封止材を張り合わせ、前記保護フィルムと
    封止材の間に濃色液体を封入して、ホログラム感材の他
    の面側から再生時の入射光および回折光に相当する露光
    光を入射して回折格子を記録し、その後、前記封止材お
    よび濃色液体を除去することにより、粗面を有して拡散
    反射機能をもつ保護フィルムを備えたホログラムを得る
    ことを特徴とする車両用灯具に用いるホログラムの製造
    方法。
JP4039094A 1994-02-15 1994-02-15 ホログラムを備える車両用灯具とこれに用いるホログラムの製造方法 Withdrawn JPH07228189A (ja)

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