JPH07227378A - 大腸内視鏡用補助器具 - Google Patents

大腸内視鏡用補助器具

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JPH07227378A
JPH07227378A JP6043229A JP4322994A JPH07227378A JP H07227378 A JPH07227378 A JP H07227378A JP 6043229 A JP6043229 A JP 6043229A JP 4322994 A JP4322994 A JP 4322994A JP H07227378 A JPH07227378 A JP H07227378A
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JP
Japan
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endoscope
large intestine
colon
soft tube
sigmoid colon
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JP6043229A
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English (en)
Inventor
Toshio Takano
俊夫 高野
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて簡単な構造により、患者に痛みを与え
ずに短時間で内視鏡の挿入、引出しができ、検査時間も
15分程度で完了することができる大腸内視鏡用補助器
具を提供するものである。 【構成】 軟質チューブ11の中心部に、その長手方向に
沿って両端が開口した内視鏡挿通部12を形成すると共
に、前記軟質チューブ11の一端にこれと連通する液体注
入管15を取付け、前記内視鏡挿通部12の内壁に補強用の
コイル13を設けたもので、この大腸内視鏡用補助器具10
を大腸1のS状結腸3内に挿入した状態で前記軟質チュ
ーブ11に水を圧入して膨らませ、S状結腸3を直状化さ
せるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡を大腸内に挿入し
て検査する場合に使用する補助器具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、大腸癌は胃癌を抜くほどに増加し
てきている。この大腸癌は住民検診の便検査で発見され
ることが多いが、検査で潜血陽性となったとしても、直
接検査のために大腸内を内視鏡で検査する医師が少な
い。これは内視鏡の操作に熟練を要するだけでなく、検
査に長時間かかり、しかも患者に激しい痛みを与えるか
らである。
【0003】大腸1は図8に示すようになっており、肛
門2の上にS状結腸3があり、この上に下行結腸4があ
って、その上端が脾湾曲5で、ここから横に曲がって横
行結腸6となり、その先端の肝湾曲7で下方に曲がり、
この下が上行結腸8となり、この先が小腸につながって
いる。下行結腸4と上行結腸8は、後腹膜に固定されて
動かないが、S状結腸3と横行結腸6は固定されておら
ず自由に動くようになっている。
【0004】このような構造の大腸1内に内視鏡を挿入
して、内部を観察する場合、従来は図9に示すように肛
門2から内視鏡9を挿入していくが、S状結腸3の部分
は固定されていないのでα状のループが形成される。こ
のため内視鏡9をこれより先に挿入しにくくなる。そこ
で内視鏡9を捩って回転させながらS状結腸3の部分
を、直状化させてから更に先に挿入していくが、この内
視鏡9を捩ってS状結腸3の部分を直状化させるのに時
間がかかり、患者に激しい痛みを与える問題があった。
【0005】更に大腸1の上部で横に曲がっている脾湾
曲5と肝湾曲7の部分も難所となって内視鏡9が通りに
くい。内視鏡9は大腸1の奥まで挿入してから、少しず
つ引き抜きながら大腸1の内壁を順次観察し、最後にS
状結腸3を通って肛門2から引き抜く。このため熟練し
た医師でも検査に30〜60分もかかり検査作業が面倒
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を除
去し、極めて簡単な構造により、患者に痛みを与えずに
短時間で内視鏡の挿入、引出しができ、検査時間も15
分程度で完了することができる大腸内視鏡用補助器具を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
大腸内視鏡用補助器具は、軟質チューブの中心部に、そ
の長手方向に沿って両端が開口した内視鏡挿通部を形成
すると共に、前記軟質チューブの一端にこれと連通する
液体注入管を取付けたことを特徴とするものである。更
に請求項2記載の大腸内視鏡用補助器具は、内視鏡挿通
部の内壁に、補強用のコイルまたは可撓管を取付けたこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の大腸内視鏡用補助器具により患者の大
腸内の内視鏡観察を行なう場合、軟質チューブに水を入
れない状態で内視鏡を内視鏡挿通部に挿通して一体に組
合せて肛門から挿入する。大腸内視鏡用補助器具の基端
部が肛門の所にくるまで挿入すると、先端側はS状結腸
の先まで達し、S状結腸の部分はα状のループが形成さ
れる。
【0009】この後、内側の内視鏡だけを引き抜いて大
腸内視鏡用補助器具をS状結腸内に残した状態で、液体
注入管から水を軟質チューブ内に圧入すると、これが水
圧によって膨らんで、α状のループとなっていたS状結
腸が直状になる。このようにS状結腸を大腸内視鏡用補
助器具で直状に保持した状態で、再び内視鏡を挿入する
と容易に挿入でき、先端を大腸の奥まで挿入する。この
後、大腸内視鏡用補助器具を直状に保持させたまま、内
視鏡だけを少しずつ引き抜きながら大腸の内壁を順次観
察し、内視鏡の先端が大腸内視鏡用補助器具の先端まで
達したら、今度は一体に引き抜きながらS状結腸の部分
を観察し、最後に肛門から同時に引き抜いて検査を完了
するようになっている。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1ないし図6を参
照して詳細に説明する。図1は大腸内視鏡用補助器具10
を示すもので、ゴムやナイロンなどで長さが例えば80
cm程度に形成された軟質チューブ11の中心部に、その長
手方向に沿って両端が開口した内視鏡挿通部12を形成す
ると共に、この内側にナイロンなどで形成した補強用コ
イル13が取付けられている。この補強用コイル13の内径
は13mm程度に形成され、直径が10mm程度の内視鏡9
が楽に挿通できるようになっている。
【0011】更に前記内視鏡挿通部12の一端に硬質プラ
スチックで形成された円筒状の挿入ガイド14が接続され
ていると共に、この外側に前記軟質チューブ11の一端に
連通する液体注入管15が取付けられている。またこの液
体注入管15から水16を軟質チューブ11内に圧入すると、
図2および図3に示すようにこれが水圧によって膨らん
で直状になるように形成されている。
【0012】次に上記構造の大腸内視鏡用補助器具10に
より患者の大腸1内の内視鏡撮影を行なう方法について
説明する。先ず図1に示すように軟質チューブ11に水16
を入れない状態で、内視鏡9を挿入ガイド14から内視鏡
挿通部12に挿通して一体にする。この後、図4に示すよ
うに肛門2から一体に組合せた内視鏡9と大腸内視鏡用
補助器具10を挿入し、挿入ガイド14が肛門2の所にくる
まで挿入すると、先端側はS状結腸3の先まで達する。
この時、S状結腸3の部分は固定されていないのでα状
のループが形成される。
【0013】この後、肛門2の所にある挿入ガイド14を
手で押えて、内側の内視鏡9を引き抜くと図5に示すよ
うに、S状結腸3内には大腸内視鏡用補助器具10だけが
残された状態となる。この後、液体注入管15から水16を
軟質チューブ11内に圧入すると、図2および図3に示す
ようにこれが水圧によって膨らんで、図6に示すように
α状のループとなっていたS状結腸3が直状になる。こ
のようにS状結腸3を大腸内視鏡用補助器具10で直状に
保持した状態で、挿入ガイド14から再び内視鏡9を押し
込むと容易に挿入することができる。更に内視鏡9を押
し込んでいくとS状結腸3を通過して先端側は図8に示
すように、下行結腸4、脾湾曲5、横行結腸6および肝
湾曲7を通って上行結腸8の奥まで達する。
【0014】この場合、大腸1の上部で横に曲がってい
る脾湾曲5と肝湾曲7の部分も、従来のように内視鏡9
を捩ってS状結腸3を直状化させながら挿入しないので
円滑に通過することができる。内視鏡9が大腸1の奥ま
で達したら、大腸内視鏡用補助器具10を直状に保持させ
たまま、内視鏡9だけを少しずつ引き抜きながら大腸1
の内壁を順次観察していく。内視鏡9の先端が大腸内視
鏡用補助器具10の先端まで達したら、今度は大腸内視鏡
用補助器具10と共に内視鏡9を引き抜きながらS状結腸
3の部分を観察し、最後に肛門2から同時に引き抜いて
検査を完了する。従って、患者に最も激しい苦痛を与え
るS状結腸3の部分を水圧により直状化させてから、挿
入および引き抜きながら観察するので、痛みもなく15
分程度の短時間で検査を終了することができる。
【0015】なお上記実施例では、軟質チューブ11に水
16を供給した時に、内側の内視鏡挿通部12が水圧で狭く
ならないように可撓性のある補強用コイル13を取付けた
場合について示したが、図7に示すように内視鏡挿通部
12を可撓性のある蛇腹管17で形成し、水圧により変形せ
ずに可撓性を持たせた構造でも良い。またベルトをスパ
イラル状に巻回した可撓管を用いても良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る大腸内視
鏡用補助器具によれば、内視鏡挿通部を形成した軟質チ
ューブをS状結腸に挿入して、水圧によって軟質チュー
ブを膨らませることによりS状結腸の部分を直状化させ
る極めて簡単な構造により、患者に痛みを与えずに内視
鏡の挿入、引出しができ、検査も短時間で終了すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による大腸内視鏡用補助器具
の縦断側面図である。
【図2】図1に示す大腸内視鏡用補助器具を水圧により
膨らませた状態を示す縦断側面図である。
【図3】図2に示す大腸内視鏡用補助器具の拡大縦断正
面図である。
【図4】図1に示す大腸内視鏡用補助器具と内視鏡を組
合せてS状結腸の先まで挿入した状態を示す断面図であ
る。
【図5】図4に示す状態から内視鏡だけを引き抜いた状
態を示す断面図である。
【図6】図5に示す状態から軟質チューブに水圧を加え
てS状結腸を直状化した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例による内視鏡挿通部を蛇腹
管で形成した大腸内視鏡用補助器具の縦断側面図であ
る。
【図8】大腸の構造を示す断面図である。
【図9】従来方法により内視鏡をS状結腸に挿入してい
る状態を示す断面図である。
【符合の説明】
1 大腸 2 肛門 3 S状結腸 4 下行結腸 5 脾湾曲 6 横行結腸 7 肝湾曲 8 上行結腸 9 内視鏡 10 大腸内視鏡用補助器具 11 軟質チューブ 12 内視鏡挿通部 13 補強用コイル 14 挿入ガイド 15 液体注入管 16 水 17 蛇腹管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 23/26 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質チューブの中心部に、その長手方向
    に沿って両端が開口した内視鏡挿通部を形成すると共
    に、前記軟質チューブの一端にこれと連通する液体注入
    管を取付けたことを特徴とする大腸内視鏡用補助器具。
  2. 【請求項2】 内視鏡挿通部の内壁に、補強用のコイ
    ルまたは可撓管を取付けたことを特徴とする請求項1記
    載の大腸内視鏡用補助器具。
JP6043229A 1994-02-17 1994-02-17 大腸内視鏡用補助器具 Pending JPH07227378A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6043229A JPH07227378A (ja) 1994-02-17 1994-02-17 大腸内視鏡用補助器具

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JP6043229A JPH07227378A (ja) 1994-02-17 1994-02-17 大腸内視鏡用補助器具

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JPH07227378A true JPH07227378A (ja) 1995-08-29

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167080A (ja) * 2004-10-14 2007-07-05 Nobuyuki Sakurazawa 大腸内視鏡検査用補助具
JP2010046345A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Olympus Medical Systems Corp 医療器具挿入ガイドシステム
WO2015186664A1 (ja) * 2014-06-05 2015-12-10 オリンパス株式会社 挿入具及び挿入システム

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