JP2010046345A - 医療器具挿入ガイドシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】大腸の形状に沿って容易に進行させることが可能で、その後に挿入される内視鏡の挿入部を容易にガイドすることができるようにする。
【解決手段】大腸内に挿入される挿入部16を有する内視鏡2と、可撓性材料で形成されていて気体を供給した上で密封される環状体であって、長手状の軸方向に沿って連続的に移動する内表面21bと外表面21cとを有するガイドシース21aと、このガイドシース21aの軸方向における後端面部近傍に対して内表面21bを断続的に押圧して、ガイドシース21aの先端面側を外転させることで進出動作させる押動部材22とを有し、この押動部材22がガイドシース21aの長手状の軸方向をガイドに、内視鏡2の挿入部16を大腸内へ導く。
【選択図】図12

Description

本発明は、体腔内に二重軟性袋状部材を予め挿入し、この二重軟性袋状部材をガイドに医療器具の挿入部を体腔内へ挿入するようにした医療器具挿入ガイドシステムに関する。
一般に、例えば、生体の大腸や、小腸等の体腔内に、内視鏡やプローブを代表とする医療器具に設けられている挿入部を挿入する場合、挿入対象の体腔が細長く、しかも屈曲しているために医療器具の挿入部を体腔内に挿入すると、挿入長さが長くなるに従い次第に挿入抵抗が大きくなる。
この挿入部は、術者が被検者に対して外部から順送りすることで、大腸や、小腸等の体腔内を進行させるものであるため、この挿入部の先端部を目的部位まで導くためには、挿入部の進行過程において、腸の形状や内視鏡の挿入状態を把握しながら適切な挿入操作を行うには術者の技術や経験が必要で、熟練者ではない者にとっては、操作が難しいという問題がある。
そのため、内視鏡やプローブ等の医療器具に設けられている挿入部を、体腔内に挿入する場合、その前に、軟性のガイドチューブを挿入し、このガイドチューブをガイドに医療器具の挿入部を挿入することで、術者の負担を軽減する技術が種々提案されている。
例えば特許文献1(米国特許第5045070号公報)には、内壁と外壁とを有する軟性チューブをガイドに、プローブや内視鏡の挿入部を、体腔内に挿入、進行させる技術が開示されている。この軟性チューブは、この文献の図2、図3に示すように、弾性変形自在に変位しながら体腔内に挿入、進行させる。或いは同文献の図4〜図6に示されているように、軟性チューブの一カ所を、挿入部材に固定し、軟性チューブの内壁を先端方向へ押し出し、外転させることで外壁とすることで、体腔内に挿入、進出させる技術が開示されている。更に、同文献の図7には、軟性チューブの外壁の後端に挿入機器を固設し、軟性チューブの先端から内転されて後端側へ折り返すことで、内壁を形成し、この内壁と外壁との間に形成した密閉空間に、挿入機器に設けられているプランジャにて圧力を印加することで、内壁を外転させて体腔内を挿入、進行させる技術が開示されている。
又、特許文献2(特表2006−523513号公報)には、体腔内に挿入する医療器具の先端部に、動力により自己推進する環状体を取付け、この環状体の循環運動によって医療器具を進行させる技術が開示されている。
更に、特許文献3(米国特許第4871358号公報)には、1本の軟性チューブを内転させて内壁とし、この内壁側の自由端側を、外壁側の後端側から更に後方へ突出させ、又、外壁側の後端に把持部を固設し、この把持部を把持した状態で内壁の自由端側を押し込むことにより、内壁が先端側で連続的に外転して、軟性チューブが長手状軸方向に沿って進出するようにした技術が開示されている。
米国特許第5045070号公報 特表2006−523513号公報 米国特許第4871358号公報
しかし、上述した特許文献1や特許文献3に開示されている技術では、軟性チューブを体腔内に挿入して進行させる場合、この軟性チューブの後端に所定の圧力を印加し、先端側の内壁を外転させて進行するようにしてるが、この軟性チューブの先端が、体腔内の屈曲部にさしかかった場合、そのまま押し続けても、この軟性チューブの先端を体腔内の屈曲部に沿って屈曲させることは困難であり、操作が難しいという問題がある。
又、特許文献2に開示されている技術では、環状体を循環運動させるための駆動源が必要となり、この駆動源を環状体に設けた場合、この環状体が大型化し、しかも重量増となってしまう問題がある。更に、医療器具の挿入部先端が環状体により拘束されているため、挿入部先端を自由に動かすことができず、操作性が悪いという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑み、体腔内の形状をいちいち把握することなく、体腔内の形状に沿って容易に進行させることが可能で、しかも、その後に挿入される医療器具の挿入部を容易にガイドすることができるばかりでなく、挿入部先端を比較的自由に動かすことができて、医療器具の操作性に支障を来すこと無く良好な操作性を得ることのできる医療器具挿入ガイドシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による医療器具挿入ガイドシステムは、体腔内へ挿入される長手状の挿入部を有する医療器具と、可撓性材料で形成されていて、流体を供給した上で密封される環状体であって、長手状の軸方向に沿って連続的に移動する内表面と外表面とを有する二重軟性袋状部材と、前記二重軟性袋状部材の軸方向における後端面部近傍に対して前記内表面を断続的に押圧して前記二重軟性袋状部材の先端面側を外転させることで該先端面を進出させる押込駆動装置とを有し、記二重軟性袋状部材の長手状の軸方向をガイドに前記医療器具を体腔内へ挿入可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、押込駆動装置にて、二重軟性袋状部材の軸方向における後端面部近傍の内表面を断続的に押圧して、この二重軟性袋状部材の先端面側を外転させることで、この二重軟性袋状部材の先端面を進入させるようにしたので、この先端面の進入が断続的となり、押込駆動装置による押圧力が解除されると、流体の圧力が低くなり、二重軟性袋状部材が屈曲しやすくなる。その結果、例えば、押込駆動装置による二重軟性袋状部材の後端面部近傍の断続的な押圧により、二重軟性袋状部材の先端面が進出して、体腔内の屈曲部の壁面に接触すると、押込駆動装置により二重軟性袋状部材の後端面を押圧したときは、先端面が体腔内の内壁を押圧しているため、二重軟性袋状部材は壁面から反力を受ける。その後、押込駆動装置による二重軟性袋状部材の後端面に対する押圧が解除されると流体の内圧が低くなり、二重軟性袋状部材は体腔内の壁面からの反力によって、体腔内の屈曲方向に屈曲される。従って、押込駆動装置にて、二重軟性袋状部材の軸方向における後端面部近傍の内表面を断続的に押圧することで、体腔内の形状をいちいち把握することなく、この体腔内の形状に沿って二重軟性袋状部材を容易に進行させることが可能となり、操作性がよい。
又、体腔内に二重軟性袋状部材を挿入した後、この二重軟性袋状部材に沿って医療器具の挿入部をガイドしながら挿入させることができるため、医療器具の挿入部を容易に挿入させることができる。更に、医療器具の挿入部は二重軟性袋状部材に拘束されていないので、先端を比較的自由に動かすことができ、医療器具の操作性に支障を来すことはなく、良好な操作性を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図24に本発明の第1実施形態を示す。図1に内視鏡システムの全体構成図を示す。本実施形態では、内視鏡システムを用いて大腸内視鏡検査を行う場合を例示して説明する。同図に示すように、内視鏡システム1は、医療器具の一例である内視鏡2と、医療器具挿入ガイドシステムの一例である挿入ガイドシステム3と、この内視鏡2及び挿入ガイドシステム3に接続される外部装置4とを備えている。
外部装置4はトロリ6に集約されている。トロリ6には、外部装置として下から順に、ビデオプロセッサ7、光源装置8、吸引ポンプ装置9、加減圧ポンプ装置10が載置されている。又、トロリ6の上面に内視鏡像等を表示するモニタ11が載置され、更にトロリ6の一側にタッチパネル、キーボード等の操作パネル12が配設されている。尚、加減圧ポンプ装置10は、本願発明のポンプ装置と加減圧装置とを兼用している。
図2に示すように、加減圧ポンプ装置10は、挿入ガイドシステム3に設けられている、後述するガイドシース21aに対して、流体(例えば空気、CO2)を加圧供給し、脱気し、減圧するものである。この加減圧ポンプ装置10の本体部10aの前面にフロントパネル10bが取付けられ、内部にポンプ本体と、このポンプ本体の圧力制御を行うシステムとが内蔵されており、背面に、このポンプ本体、及びシステムから延出する電源ケーブルが配設されている。この電源ケーブル(図示せず)を電源に接続することで、ポンプ本体、及びシステムに電力を供給することができる。
又、フロントパネル10bに、電源スイッチ13a、ポンプ側チューブ接続部13b、及びポンプ圧力を設定する減圧ボタン13c、加圧ボタン13d、リークボタン13eの各ボタンスイッチ、及び、圧力表示パネル13fが各々配設されている。尚、この各ボタン13c,13d,13eを、例えばリモートコントローラーに設けることで、加減圧ポンプ装置10を遠隔操作することが可能となる。
一方、内視鏡2は術者が把持して操作を行う操作部15と、この操作部15の前端に形成され、体腔内としての大腸に挿入される細長の可撓性を有する挿入部16と、操作部15の側部からその基端が延出されたユニバーサルコード17とを備えている。又、挿入部16の先端部16a(図18参照)に観察対象を撮像するためのCCD等の撮像素子(図示せず)が備えられている。
又、ユニバーサルコード17の先端部に光源コネクタ17aが設けられている。この光源コネクタ17aが光源装置8に接続されている。光源装置8にはハロゲン光源等の照明用光源が設けられており、この照明用光源から出力された照明光が、ユニバーサルコード17に挿通されているライトガイドファイバ(図示せず)を経て挿入部16の先端部に設けられている照明窓(図示せず)から出射されて被写体が照明される。更に、この光源コネクタ17aに電気コネクタ17bが接続され、この電気コネクタ17bから延出する撮像ケーブル18がビデオプロセッサ7に接続され、更に、このビデオプロセッサ7がモニタ11に接続されている。ビデオプロセッサ7は内視鏡2の挿入部16の先端部16aに設けられている撮像素子を制御すると共に、この撮像素子で撮像した被写体像の電気信号を処理して、対応する映像をモニタ11に表示する。
又、光源コネクタ17aに、内視鏡2のユニバーサルコード17、挿入部16を経て先端部16aの先端面に一端を開口するチューブの他端が開口されており、この開口部に吸引チューブ19を介して吸引ポンプ装置9が接続されている。この吸引ポンプ装置9を作動させることにより、内視鏡2にて観察している被写体の組織等を回収する。尚、符号14は検査台、100は被検者である。
次に、挿入ガイドシステム3の構成について説明する。図1、図3に示すように、この挿入ガイドシステム3は、流体給排チューブ20、ガイドシースユニット21、押込駆動装置としての押動部材22を有している。
ガイドシースユニット21は、シース支持部材23と、このシース支持部材23に固設されている二重軟性袋状部材としてのガイドシース21aとを有している。更に、シース支持部材23が、本体部25と、この本体部25の先端に固設されているガイドキャップ26とを有している。本体部25は、略円筒状の硬質な樹脂、或いは弾性部材で形成されており、その外表面の長手方向の中途にフランジ25aが形成されていると共に、このフランジ25aを挟んで前部に挿入部25bが形成され、後部にグリップ部25cが形成されている。更に、このグリップ部25cの外表面から径方向にチューブ接続部25dが突設されている。このチューブ接続部25dの開口端部に、フランジ部25eが形成されており、このフランジ部25eに流体給排チューブ20の一端が装着され、この流体給排チューブ20の他端が加減圧ポンプ装置10のポンプ側チューブ接続部13bに接続されている。尚、図においては、このポンプ側チューブ接続部13bを便宜的に、側面に突設した状態で示す。又、図6に示すように、チューブ接続部25dに穿設されている挿通孔25fは、本体部25の内壁に開口されている。
図8に示すように、本体部25の先端部外表面に段差部25gが形成されており、この段差部25gに、ガイドキャップ26の後端内表面に形成されている段差部26aが嵌合され、この両段差部25g,26a間が接着や溶着によって固定されている。このガイドキャップ26は、先端が先細りとなる軟性樹脂或いは弾性部材からなる筒状部材で形成されており、その後端内表面が本体部25の内表面に連続されている。
更に、この本体部25及びガイドキャップ26内にガイドシース21aが挿通されている。このガイドシース21aは、人体に影響のない可撓性材料を用いて形成されており、図6に示すように、長手状の軸方向に沿って連続的に形成された内表面21bと外表面21cとを有する二重軟性袋状に形成されている。又、シース支持部材23の内周に固定されているガイドシース21aの外表面21cであって、チューブ接続部25dに穿設されている挿通孔25fに対向する面に、挿通孔25fと同軸で且つ挿通孔25fとほぼ同じ径の開口部21eが穿設されている。この開口部21eからガイドシース21aの外表面21cと内表面21bとの間に形成された空隙部21fに流体の一例である気体が給排され、図8、図9に示すように、この空隙部21fに気体を供給すると、内表面21bが軸中心方向へ押し広げられて、長手方向に直行する断面が略環状体となる。
このガイドシース21aは、例えば図5に示すような行程を経て製造される。すなわち、先ず、人体に影響が無く、伸縮性のほとんど無い軟性材料を用いて円筒状素材24を形成する(同図(a))。この円筒状素材24は、その外径が検査対象である大腸の最小腔径よりも細く、又、内径が内視鏡2に設けた挿入部16の最大径よりもやや大きく、且つ長さが、通常想定される大腸の長さの2倍よりもやや長く設定されている。
その後、円筒状素材24の一端を外側へ反転(以下「外転」と称する)させて(同図(b))、他端方向へ移動させ、この両端部の接合部24aを接着或いは溶着により密閉してガイドシース21aを形成する。すると、このガイドシース21aの内周が内表面21bとなり、外周が外表面21cとなり、この内表面21bにて、内視鏡2の挿入部16を挿通する挿通路21dが形成される。
次いで、この内表面21bと外表面21cとを互いに軸方向に沿って移動させ、一方の端部を内側へ反転(以下、「内転」と称する)させ、他方の端部を外転させて、ガイドシース21aの固着部位である接合部24aを、シース支持部材23の内周に臨む位置まで移動させる(同図(d))。そして、完成されたガイドシース21aをシース支持部材23に挿通し、先端部を、ガイドキャップ26の先端とほぼ同じ位置に合わせた状態で、接着或いは溶着により密閉されている接合部24aを含めた外表面21cをシース支持部材23の内周に固定する。
このように構成されたガイドシースユニット21は、図4に示すように、搬入の際には、帯状に潰され、且つロール状に巻かれた状態でシース支持部材23に粘着テープなどの簡易固定テープを用いて仮止めされている。
そして、使用に際しては、加減圧ポンプ装置10に設けられているポンプ側チューブ接続部13bに一端が装着されている流体給排チューブ20の他端を、シース支持部材23の本体部25に突設されているチューブ接続部25dに接続する。次いで、加減圧ポンプ装置10から流体給排チューブ20を介して、チューブ接続部25dに気体を加圧供給する。すると、この気体がガイドシース21aの空隙部21fに供給され、図7、図8に示すように、その圧力で内表面21bと外表面21cとの間の空隙部21fが拡張されて、ガイドシース21aが棒状に延伸されると共に、図9に示すように、内表面21bにて形成される挿通路21dが狭められる。尚、このガイドシース21aは、伸縮性の殆ど無い円筒状素材24を折り返して形成されているため、内圧の上昇により膨出しても、最大径は円筒状素材24の径とほぼ同じとなる。又、加減圧ポンプ装置10には、空隙部21fに供給される気体の圧力を保持する弁体が設けられており、この弁体により空隙部21fは密封される。
又、図10に示すように、押動部材22は、比較的硬質の材料で形成されており、把持部22aの先端に押圧部22bが突設されている。図11に示すように、把持部22aは術者が把持するものであり、把持しやすい長さ及び太さを有している。又、押圧部22bは、先端挿入部22cが略円錐形状に形成された略円柱形状であり、その外径がガイドシース21aの外径よりも小さく形成されている。従って、図12(b)に示すように、この押動部材22の押圧部22bの先端挿入部22cをガイドシース21aの後端に当接させた後、押圧した場合、その外周全体を内表面21b内にめり込ませることができる。
次に、このような構成による内視鏡システム1を用いて、内視鏡2に設けられている挿入部16の経肛門的挿入による大腸検査を行う際の作用について説明する。
先ず、図4に示すような新品のガイドシースユニット21のシース支持部材23に突設されているチューブ接続部25dに対し、加減圧ポンプ装置10のポンプ側チューブ接続部13bに一端が接続されている流体給排チューブ20の他端を接続する。そして、加減圧ポンプ装置10の加圧ボタン13dをONする。すると、加減圧ポンプ装置10に設けられているポンプ本体(図示せず)から加圧された気体が流体給排チューブ20を介して、チューブ接続部25dに穿設されている挿通孔25fに送られる。
その結果、図6、図21(a)に示すように、挿通孔25fを経てシース支持部23の内周に固着されているガイドシース21aの外表面21cに穿設されている開口部21eから、この外表面21cと内表面21bとの間の空隙部21fに気体が供給される。そして、図7〜図9に示すように、供給された圧によりガイドシース21aが、断面略ドーナッツ形の細長い軟性棒状に膨出する。
その後、術者はシース支持部材23に設けられている本体部25のグリップ部25cを把持し、この本体部25の先端側の挿入部25b及び、この挿入部25bに固設されているガイドキャップ26を、検査台14(図1、図3参照)に横たわる被検者100の肛門101に、図13に示すように挿通し、フランジ25aを被検者100の臀部に当接させる。
次いで、図11に示すように、術者は押動部材22を把持し、図12(a)の状態から同図(b)に示すように、ガイドシース21aに形成されている挿通路21dの後端開口部に対し、押動部材22の先端挿入部22cを、例えばストロークSpだけ押し込む。すると、ガイドシース21aの後端側内表面21bが、押動部材22の押圧部22bによって拡径方向へ押圧される。
その結果、ガイドシース21aの空隙部21fの圧力が瞬間的に高くなり、その圧力と内表面21bの推進力とにより、ガイドシース21aの後端側は外表面21cが内表面21b側へ内転移動し、同時にガイドシース21aの先端面側内表面21bが前方へ、例えばストロークSoだけ押し出される。このガイドシース21aは、シース支持部材23の内周に固定されているため、ガイドシース21aの内周面が、矢印で示すように外転移動して突出される。その際、空隙部21fの圧力が高くなっているため比較的直進性の高い棒状となる。
そして、同図(c)に示すように、押動部材22によるガイドシース21aの押圧力を解離すると、ガイドシース21aの後端が、突出ストロークSoにほぼ相当するストロークSo分だけ短くなる。その結果、術者が、押動部材22の先端挿入部22cを断続的に繰り返し押圧することで、ガイドシース21aの先端面が断続的に突出され、このガイドシース21aが肛門101から直腸102の深部へ向かって、断続的に進出する。そして、このガイドシース21aの先端面が、直腸102の最深部に突き当たると、直腸102の奥壁を伸ばしながら、暫くは、断続的に進出される。
大腸はS状結腸下行結腸移行部αで固定されているため、直腸102の深部腸壁がガイドシース21aの先端面により伸ばされると、図15に示すように、ガイドシース21aの先端面には腸壁からの反力F1と腸の戻ろうとする引張力F2とが作用する。
上述したように、ガイドシース21aは、その後端面部近傍に押動部材22を押し込んだ際の空隙部21fの内圧の上昇と内表面21bに作用する前方への推進力とにより、先端面が突出されるため、押動部材22を解離した際には、空隙部21fの内圧と内表面21bの推進力とが減衰される。その結果、図16に示すように、ガイドシース21aの先端面が、上述した反力F1と引張力F2との合力F3の方向へ屈曲される。従って、空隙部21fに供給する気体の圧力は、加圧時は押動部材22でガイドシース21aの後端を押し込んだ際に、ガイドシース21aに設けた空隙部21fの圧力が、腸が戻ろうとする引張力F2に抗して棒状態を維持できる圧力に設定され、押圧部材22をガイドシース21aから引き抜いた際には、引張力F2によって屈曲する圧力に設定される。尚、加減圧ポンプ装置10には安全装置が内蔵されている。この安全装置は、空隙部21fの内圧を常時監視しており、押動部材22でガイドシース21aの後端を押し込んだ際の圧力が設定圧を超えた場合、超えた分の圧力をリークさせる。又、圧力が設定圧以下となった場合は、内圧が設定圧となるまで圧力を調整する。
その後、更に押動部材22の先端挿入部22cをガイドシース21aの後端面部から挿通路21dに押し込むと、先端側の内表面21bが外転して前進される。そして、これを繰り返すことで、ガイドシース21aの先端面を推進させる。
本実施形態では、ガイドシース21aを移動させることなく、先端部の内表面21bを外転させて推進するようにしているので、この先端面からシース支持部材23のガイドキャップ26の先端までの間のガイドシース21aは摺動せず、腸壁に斯かる負担が軽減される。
ところで、ガイドシース21aの後端面部に対する押動部材22の断続的な押圧動作により、ガイドシース21aは直進性の高い棒状態と屈曲しやすい軟弱状態とが繰り返されるため、上述した図15、図16に示すような大腸内の屈曲部を屈曲させて通過させる際に、ガイドシース21aの先端面がどの位置にあるかを、常に正確に把握する必要はない。すなわち、押動部材22を断続的に押圧することで、屈曲部にさしかかった先端面は、反力F1と引張力F2とのバランスにより、その合力F3の方向へ自然に屈曲される。尚、例えば空隙部21f内に造影剤を注入する領域を軸方向に沿って確保しておき、ここに造影剤を注入することで、ガイドシース21aの挿入状態を外部から容易に認識することができる。
又、直腸102からS状結腸103へは比較的鋭角に屈曲されて続いているが、この屈曲部は、図17に示すように、ガイドシース21aの挿入により鈍角化し、受動的に変形される。更に、ガイドシース21aは、押動部材22の押し込み力による空隙部21f内の圧力上昇と内表面21bに作用する前方への推進力とにより、先端面が外転されて進出するため、比較的長尺で可撓性を有するガイドシース21aであっても、下降結腸104、左結腸曲105、横行結腸106、右結腸曲107、上行結腸108を経て盲腸109まで推進させることができる。
そして、ガイドシース21aの先端面が盲腸109に到達した場合、加減圧ポンプ装置10のリークボタン13eを押す。すると、ガイドシース21aの空隙部21fに供給されている気体の一部が脱気されて内表面21bの膨出圧が減衰される。すると、図21(b)に示すように、内表面21bにて形成される挿通路21dの挿通スペースが広がり、内視鏡2の挿入部16を挿通するスペースが確保される。
その後、ガイドシース21aの後端に開口する挿通路21dに、内視鏡2の挿入部16の先端部16aを挿通し、この挿入部16の先端部16aを挿通路21dに沿って盲腸109まで導く。その際、ガイドシース21aの空隙部21fには気体が残留しており、この気体の圧力により、挿通路21dの内視鏡2の挿入部16に対するガイド機能が維持され、且つ図17に示すように、大腸の各屈曲部がガイドシース21aによって鈍角化されている。そのため、内視鏡2の挿入部16は、ガイドシース21aの挿通路21dに沿って、盲腸109までスムーズにガイドすることができる。
そして、内視鏡2の挿入部16の先端部16aが盲腸109に到達し、図18に示すように、先端部16aをガイドシース21aの先端面から突出させた後、先ず、盲腸109の腸壁を観察する。その際、この挿入部16の先端部16aはガイドシース21aの挿通路21dに非拘束状態で挿通されているため、比較的自由に屈曲させることができる。尚、図18では、ガイドシースに挿入されている内視鏡の挿入部が便宜的に実線で示されている。
その後、加減圧ポンプ装置10の減圧ボタン13cを押して、加減圧ポンプ装置10を稼働させ、ガイドシース21aの空隙部21fに供給されている気体を吸引し、空隙部21fを減圧する。すると、図21(c)、及び図19に示すように、ガイドシース21aが収縮され、腸管内とガイドシース21aの外表面21cとの間の間隔が広くなる。
次いで、図20に示すように、内視鏡2及びガイドシース21aを大腸から抜去し、抜去する過程において、腸管内を観察する。その際、ガイドシース21aの空隙部21fが減圧されて、ガイドシース21a全体が縮小されているため、このガイドシース21aと腸管内壁との間に隙間が形成され、このガイドシース21aと内視鏡2の挿入部16とを腸管内からスムーズに抜去することができる。
そして、図22に示すように、ガイドシース21aと内視鏡2の挿入部16とを共に、肛門101から体外へ抜去し、全てを抜去した後、図23に示すように、ガイドシース21aを、内視鏡2の挿入部16から抜き、廃棄して検査を終了する。
このように、本実施形態によるガイドシースユニット21に設けられているガイドシース21aは、内表面21bと外表面21cとの間に空隙部21fが形成され、この空隙部21fに所定圧の気体を供給することで、断面ドーナッツ形の細長い軟性棒状に形成される。そして、このガイドシース21aの後端に開口する挿通路21dに対し、押動部材22の先端挿入部22cを押圧させることで、ガイドシース21aを直進性の高い棒状態にすると共に、先端側の内表面21bを外転させて前方へ進出させるようにしたので、ガイドシース21a全体が腸管内を摺動して進出させる場合に比し、腸壁に斯かる負担が少なく、且つガイドシース21aを容易に直進させることができる。
又、押動部材22によりガイドシース21aの後端面部を断続的に押圧することで先端面側を進出させるようにしているので、押動部材22によりガイドシース21aの後端を押圧して直進させた状態から、押動部材22による押圧力を解離してガイドシース21aを軟性状態にすると、大腸の引張力によりガイドシース21aの先端面が、大腸の戻ろうとする方向に屈曲するので、大腸の屈曲部を容易に屈曲させて進出させることができる。
その結果、術者はガイドシース21aの後端面部を押動部材22で断続的に押圧するだけで、先端面側を腸管の形状に沿って進出させることができるため、大腸の形状をいちいち把握する必要がなく、良好な操作性を得ることができる。又、このガイドシース21aの内表面21bによって形成されている挿通路21dに内視鏡2の挿入部16を挿入する場合、空隙部21fに供給されている気体を脱気して、内表面21bにて形成される挿通路21dをやや広げるようにしたので、この挿通路21dにて内視鏡2の挿入部16を盲腸109まで容易にガイドすることができる。
更に、ガイドシース21aに形成されている挿通路21dに対し、内視鏡2の挿入部16が比較的移動可能な状態で挿通されているため、図18に示すように、その先端部16aがガイドシース21aから突出させた状態で、上下左右方向へ比較的自由に屈曲させることができる。その結果、内視鏡2の操作に支障来すことが無く良好な操作性を得ることができて、腸管内を効率よく観察することができる。
ところで、上述した説明では、内視鏡2の挿入部16をガイドシース21aに形成されている挿通路21dに挿入して盲腸109までガイドするようにしたが、図24に示すように、内視鏡2の挿入部16をガイドシース21aの外表面21cに沿ってガイドさせるようにしても良い。
すなわち、ガイドシース21aの先端面を盲腸109まで進出させた後、シース支持部材23のガイドキャップ26及び本体部25の挿入部25bを、被検者100の肛門101から抜き、ガイドシース21aの外表面21cと肛門101との間に内視鏡2の挿入部16を挿入する。大腸の各屈曲部は、ガイドシース21aによって鈍角化されているため、ガイドシース21aの外側であっても、内視鏡2の挿入部16が屈曲部を通過する際に腸管を過伸展させることがなく、この挿入部16を比較容易に進出させることができる。尚、この場合、ガイドシース21aの空隙部21fに供給されている気体の一部を、上述と同様、脱気しておくようにしても良い。
この態様によれば、内視鏡2の挿入部16はガイドシース21a内に挿通されていないので、ガイドシース21aの先端面を盲腸109に挿通させた状態のまま、挿入部16を自由に進退させることができる。従って、注目すべき観察部位を、ガイドシース21aを抜き差しすることなく、内視鏡2の挿入部16の進退動作のみで観察することができ、取扱性が良い。
[第2実施形態]
図25、図26に本発明の第2実施形態を示す。図25はガイドシースの半断面側面図、図26はガイドシースユニット21の側面図である。尚、第1実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、第1実施形態で説明したガイドシース21aに挿入長さを示す指標を明記したものである。
すなわち、ガイドシース21aはシース支持部材23の内周に固定されており、図26に示すように、後端側を押動部材22(図11参照)の先端挿入部22cで押圧すると、後端側の外表面21cが内転し、先端面側の内表面21bが外転することで、先端面側が進出される。本実施形態では、シース支持部材23に設けられているガイドキャップ26の先端面を基準として、ガイドシース21aの内表面21b、及び外表面21cに所定間隔おきに指標31(図においては目盛り)が表示されている。
術者は、押動部材22を使用してガイドシース21aの後端側の外表面21cを内表面21bに順次送り込む際に、この指標31を認識することで、ガイドシース21aの先端面の位置をおおよそ把握することができる。又、このガイドシース21aの挿通路21d、或いは外表面21cに沿って内視鏡2の挿入部16の先端部16aを挿入させる際に、この指標31を内視鏡像と共に認識することで、おおよその挿入位置を把握することができる。尚、図に示す指標31は例示であり、例えば指標をバーコードとし、ビデオプロセッサ7にて、内視鏡2で撮像したバーコードデータを認識し、バーコードデータで表された先端挿入部22cの肛門101からの挿入深さを、モニタ11に表示させるようにしても良い。
[第3実施形態]
図27に本発明の第3実施形態によるガイドシースユニットの側面図を示す。本実施形態は、上述した第2実施形態の変形例である。第2実施形態では、ガイドシース21aの挿入長さを示す指標31を、シース支持部材23に設けられているガイドキャップ26の先端面を基準として設定したが、本実施形態では、ガイドシース21aの挿入長さを、術者の手元側で把握できるようにしたものである。
すなわち、図27に示すように、ガイドシース21aの先端がガイドキャップ26の先端と同一位置にある初期状態では、術者の手元側(図の右側)にあるガイドシース21aの後端が0[cm]を示し、シース保持部材23の本体部25に設けられているグリップ部25cの後端側に、ガイドシース21aの最大挿入長さを示す指標31(図においては170[cm])が示されている。
従って、術者は、ガイドシース21aを被検者100の大腸内に順送りしている際に、このガイドシース21aの後端部分に表示されている指標31を視認することで、ガイドシース21aの挿入長さを容易に把握することができる。
[第4実施形態]
図28〜図31に本発明の第4実施形態を示す。図28は押込駆動装置の斜視図、図29は、その分解斜視図、図30は図28のXXX-XXX断面図、図31は押込駆動装置の使用態様を示す斜視図である。尚、ガイドシースユニット21の構成は、上述した第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
上述した第1実施形態では、押動部材22の先端挿入部22cを、ガイドシース21aの後端に対し、術者の押圧力で押し込んでいたが、本実施形態では、電動で押し込むようにしたものである。
すなわち、図28、図29に示すように、押込駆動装置51のケース本体52は、上カバー53aと下カバー53bと先端筒54とを有している。両カバー53a,53bは対称形状をなしており、モナカ状に貼り合わされて接着固定されている。この両カバー53a,53bの端部外面にねじ部53cが形成され、このねじ部53cに、先端筒54の後部が螺合されて固定されている。
このケース本体52内に駆動部55が収容されている。駆動部55はモータ56を有し、このモータ56の後端部から、外部電源に接続する電源ケーブル56aが延出されている。このモータ56は、両カバー53aの一方に、ねじ等の固定部材を介して固定されており、このモータ56の先端から突出されているスピンドル56bに、回転板57の回転中心に穿設されている軸孔57aが圧入固定されている。この回転板57は、先端側にフランジ部を有する円筒形であり、フランジ部の外縁に挿通孔57bが穿設されている。この回転板57は、摺動性に優れた金属材料或いは樹脂材料を素材に形成されている。
この回転板57と押動部材58とがリンク59を介して連設されている。このリンク59は摺動性に優れた金属材料或いは樹脂材料素材に平板状に形成されており、その両端に支持孔59a,59bが穿設されている。この一方の支持孔59aと回転板57に穿設されている軸孔57aとに、ピン軸60が挿通されている。このピン軸60の一端にフランジ部が形成され、他端にリング溝が形成されており、このリング溝にCリング61が装着されて抜け止めされる。尚、モータ56、回転板57、リンク59が、本発明の駆動部材の構成要素となっている。
又、押動部材58は摺動性に優れた金属材料或いは樹脂材料を素材として形成されており、その後端に、二面幅58aが突設されている。更に、この二面幅58aに、すり割部58bが形成されていると共に、貫通孔58cが穿設されている。このすり割部58bに、リンク59の他端が挿通され、この他端に穿設されている支持孔59bと二面幅58aに穿設されている貫通孔58cとにピン軸60が挿通され、このピン軸の他端に形成されているリング溝にCリング61が装着されて抜け止めされている。又、リンク59は回転板57と押動部材58の二面幅58aとに対し、各々ピン軸60を介して回動自在に支持されている。更に、押動部材58の先端挿入部58dが略円錐形状に形成されている。
又、モータ56の後端部から延出する電源ケーブル56aは、下カバー53bに形成されているケーブル溝53dを経てケース本体52の外へ延出され、電源に接続される。又、図示しないが、この押込駆動装置51には電源スイッチが設けられている。この電源スイッチは、例えば、ケース本体52に設けたモーメンタリスイッチであり、術者がケース本体52を把持しているときだけ、その把持力でONされる。或いは、電源スイッチをケース本体52ではなく、フットスイッチに設けても良い。電源スイッチをフットスイッチに設けることで、術者は任意のタイミングでモータ56を動作させることができる。
又、図30に示すように、先端筒54の内面に径の狭まるガイド部54aが形成されており、このガイド部54aに押動部材58の外周が軸方向へ移動自在に支持されている。モータ56のスピンドル56bが回転すると、回転板57、リンク59を介して押動部材58がガイド部54aに支持されて、往復直線運動を行う。又、この先端筒54の先端側内周が、ガイドシースユニット21のガイドシース21aの外表面21cに装着可能な径を有している。
このような構成では、図31に示すように、術者が押込駆動装置51のケース本体52を把持し、このケース本体52の先端筒54の内周に、ガイドシースユニット21に設けられているガイドシース21aの後端側の外表面21cを装着し、押動部材58の先端挿入部58dをガイドシース21aの後端に押し当てた後、図示しない電源スイッチをONする。
すると、モータ56のスピンドル56bが回転し、このスピンドル56bに軸着されている回転板57が回転する。そして、この回転板57の回転力がリンク59を介して押動部材58に伝達される。押動部材58は先端筒54の内周に形成されているガイド部54aに、軸方向への移動が許容された状態で支持されている。そのため、モータ56のスピンドル56bが回転すると、このガイド部54aに沿って往復直線運動される。図30に示すように、往復直線運動する際の押動部材58のストロークSpは、回転板57に穿設されている軸孔57aの中心と挿通孔57bの中心との間の距離の2倍となる。従って、この挿通孔57bの軸孔57aからの距離を設定することで、ストロークSpを任意に設定することができる。
そして、図30(a)に示すように、押動部材58が後退している状態では、ガイドシース21aの空隙部21fに供給されている気体に対する押圧力が解離されているため、ガイドシース21aは軟性状態となる。一方、同図(b)に示すように、押動部材58が突出している状態では、その先端挿入部58dがガイドシース21aの後端に押し込まれ、空隙部21fに供給されている気体に対する押圧力が高くなり、先端側の内表面21bが外転して進出される。従って、モータ56の回転により押動部材58を往復直線運動させることで、ガイドシース21aの先端が断続的に進出される。
本実施形態では、押動部材58を電動にて往復直線運動させ、そのときの断続的な押圧力によりガイドシース21aを進出させるようにしたので、ガイドシース21aの後端面に対する押し込み力の印加が自動的に行え、比較的長い時間継続して行っても術者の負担が少なく、使い勝手がよい。
第1実施形態による内視鏡システムの全体構成図 同、加減圧ポンプ装置の斜視図 同、挿入ガイドシステムの挿入状態を示す説明図 同、搬送時のガイドシースユニットの斜視図 同、ガイドシースの製造手順を示す説明図 同、ガイドシースユニットの要部拡大断面図 同、ガイドシースに気体を供給した状態のガイドシースユニットの斜視図 同、図7のVIII−VIII断面図 同、図8のIX-IX断面図 同、押動部材の斜視図 同、押動部材を用いたガイドシースの操作を示す斜視図 同、(a)はガイドシースに対する押動部材の押圧力を解離した状態を示す図8相当の断面図、(b)はガイドシースの後端に押動部材を押し込んだ状態を示す図8相当の断面図、(c)はガイドシステムの後端に対する押動部材の押し込み力を解離した状態を示す図8相当の断面図 同、肛門にガイドシースシステムのグリップを装着した状態を示す説明図 同、ガイドシースを直腸に進出させた状態を示す説明図 同、ガイドシースの先端で腸壁を押し上げた状態を示す説明図 同、ガイドシースの先端を屈曲させた状態を示す説明図 同、ガイドシースの先端が盲腸に到達した状態を示す説明図 同、ガイドシースに内視鏡の挿入部を挿入した状態を示す説明図 同、ガイドシースに供給した気体を減圧した状態を示す説明図 同、ガイドシースと内視鏡の挿入部とを腸管から抜去する状態を示す説明図 同、各状態におけるガイドシースに対する気体の圧力状態を示す図表 同、被検者からガイドシースと内視鏡の挿入部とを腸管から抜去する状態を示す説明図 同、内視鏡の挿入部からガイドシースを抜去する状態を示す説明図 同、別態様による内視鏡の挿入部をガイドシースに沿って挿入する状態を示す説明図 第2実施形態によるガイドシースの半断面側面図 同、ガイドシースユニットの側面図 第3実施形態によるガイドシースユニットの側面図 第4実施形態による押込駆動装置の斜視図 同、押込駆動装置の分解斜視図 同、図28のXXX-XXX断面図 同、押込駆動装置の使用態様を示す斜視図
符号の説明
1…内視鏡システム、
2…内視鏡、
3…挿入ガイドシステム、
10…加減圧ポンプ装置、
13c…減圧ボタン、
13d…加圧ボタン、
16…挿入部、
20…流体給排チューブ、
21…ガイドシースユニット、
21a…ガイドシース、
21b…内表面、
21c…外表面、
21d…挿通路、
21e…開口部、
21f…空隙部、
22,58…押動部材、
22c,58d…先端挿入部、
23…グリップ、
25b…チューブ接続部、
51…押込駆動装置、
55…駆動部、
56…モータ、
57…回転板、
59…リンク、
100…被検者、
101…肛門、
109…盲腸

Claims (9)

  1. 体腔内へ挿入される長手状の挿入部を有する医療器具と、
    可撓性材料で形成されていて流体を供給した上で密封される環状体であって、長手状の軸方向に沿って連続的に移動する内表面と外表面とを有する二重軟性袋状部材と、
    前記二重軟性袋状部材の軸方向における後端面部近傍に対して前記内表面を断続的に押圧して前記二重軟性袋状部材の先端面側を外転させることで該先端面を進出させる押込駆動装置と
    を有し、
    前記二重軟性袋状部材の長手状の軸方向をガイドに前記医療器具を体腔内へ挿入可能とすることを特徴とする医療器具挿入ガイドシステム。
  2. 前記押込駆動装置は、
    前記二重軟性袋状部材の前記後端面部に当接可能な先端挿入部を有する直進移動自在な押動部材と、
    前記押動部材の直進方向に沿って往復動作させる駆動部材と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  3. 前記二重軟性袋状部材に設けられていて、流体を給排するための開口部と、
    前記開口部に流体管路を介して接続されて、前記二重軟性袋状部材に対して流体を給排するポンプ装置と
    を備えることを特徴とする請求項1或いは2記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  4. 前記医療器具の挿入部を、体腔内に挿入された前記二重軟性袋状部材の前記外表面に沿って挿入させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  5. 前記医療器具の挿入部を、体腔内に挿入された前記二重軟性袋状部材の前記内表面内に形成される挿通路を介して挿入させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  6. 前記医療器具は内視鏡である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  7. 前記押込駆動装置は、前記二重軟性袋状部材の前記後端面部近傍の前記外表面を内表面側へ押し込む
    ことを特徴とする請求項1〜6記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  8. 前記二重軟性袋状部材に密封されている前記流体を加減圧する加減圧装置を有し、
    前記医療器具の前記挿入部を前記二重軟性袋状部材を介して挿入させるに際し、前記加減圧装置にて前記流体の圧力を低下させる
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の医療器具挿入ガイドシステム。
  9. 前記二重軟性袋状部材に沿って挿入されている前記医療器具の前記挿入部を抜去するに際し、前記加減圧装置にて前記流体の圧力を減圧する
    ことを特徴とする請求項8記載の医療器具挿入ガイドシステム。
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