JPH07227179A - 釣り用具 - Google Patents
釣り用具Info
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- JPH07227179A JPH07227179A JP1750294A JP1750294A JPH07227179A JP H07227179 A JPH07227179 A JP H07227179A JP 1750294 A JP1750294 A JP 1750294A JP 1750294 A JP1750294 A JP 1750294A JP H07227179 A JPH07227179 A JP H07227179A
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Abstract
し、しかも強度および耐久性に優れた釣り用具を提供す
ることを目的とする。 【構成】所定形状に成形された部材本体と、前記部材本
体上に形成され、光輝性を有する粒子を含む樹脂からな
る模様層とを具備し、前記模様層は、前記粒子が高密度
に密集して位置するように形成されていることを特徴と
している。
Description
り用具に関する。
光輝性を発揮する層を設けて美的外観を向上させてい
る。例えば、特開平3−219822号公報には、光反
射用粒子を混在させた透明樹脂層を設けてなる釣り竿が
開示されている。この釣り竿は、図6に示すように、所
望形状に成形された部材本体61上に光反射用粒子62
を含む透明樹脂層63が形成されており、さらに透明樹
脂層63上に透明保護層64が形成されてなるものであ
る。
は、光反射用粒子62が透明樹脂層63中にほぼ均一に
分散されているので、透明樹脂層63の深さに関係なく
内部からも光の反射が起こり、深みのある、すなわち立
体感のある外観を得ることができる。また、釣り竿の部
材本体の外側に金箔、銀箔等の金属箔を貼着して光輝性
を発揮させることも行われている。
報において開示されている釣り竿の場合、透明樹脂層6
3中に光反射用粒子62がほぼ均一に分散されているの
で、乱反射が起こり光の反射方向が一定でなくなる。
てもほぼ均一に分散されているので、透明樹脂層63の
下方、すなわち部材本体61に近い領域に位置する光反
射用粒子まで到達した光は、そこで反射しても、より上
方に位置する粒子に遮られたりする。このため、透明樹
脂層63の下方の光反射用粒子まで光が達する領域で
は、入射量よりも出射量が少なくなる可能性がある。し
たがって、上記公報において開示されている釣り竿の場
合、場所により光の反射にバラツキが生じる。その結
果、釣り竿全体としてくすんだ感じの外観となり、消費
者の購買意欲を喚起するような所望の光輝性を得ること
ができない。
貼着する場合、釣り竿に外部から応力が加わったり、曲
げ変形により歪みが生じると、金属箔に亀裂が発生して
金属箔が部材本体から剥離したり、金属箔が波打ったり
してしまう。その結果、金属箔に亀裂が発生した部分で
は光の反射が少なくなり、釣り竿全体として光の反射に
バラツキが生じる。この場合にも、消費者の購買意欲を
喚起するような所望の光輝性を得ることができない。
あり、優れた光輝性による良好な外観を有し、しかも強
度および耐久性に優れた釣り用具を提供することを目的
とする。
形された部材本体と、前記部材本体上に形成され、光輝
性を有する粒子を含む樹脂からなる模様層とを具備し、
前記模様層は、前記粒子が高密度に密集して位置するよ
うに形成されていることを特徴とする釣り用具を提供す
る。
のとしては、釣り竿、リール、玉網、ルアー等を挙げる
ことができる。本発明において、部材本体と模様層との
密着性を向上させるために、両者の間に下地層を設ける
ことが好ましい。また、耐久性向上のために、模様層上
に保護層を形成することが好ましい。なお、下地層およ
び保護層は、単層であってもよいし、複数層であっても
よい。
位置するように形成されており、光輝性を有する粒子を
含む樹脂からなる模様層を具備することを特徴としてい
る。
れているので、模様層に入射した光は規則性を有して特
定方向に反射する。これにより、金属を鏡面状に研磨し
たときに得られる光輝性を有した外観模様を形成するこ
とができる。さらに、密集して配置された粒子は、模様
層を構成する合成樹脂により一体的に固定されるので、
釣り用具に外部から応力が加わったり、曲げ変形により
歪みが生じても、実質的に粒子には応力や歪みは加わら
ない。このため、模様層の剥離や模様層の亀裂の発生を
防止することができ、強度や耐久性が向上する。
的に説明する。 (実施例1)図1は本発明の釣り用具である釣り竿の一
実施例を示す断面図である。図中11は部材本体を示
す。部材本体11上には、下地層12が形成されてい
る。下地層12上には、上面近傍に比較的高密度に密集
して配置された光輝性を有する粒子13を含む模様層1
4が形成されている。さらに、模様層14上には、保護
層15が形成されている。
成樹脂、繊維強化プラスチック、金属、またはセラミッ
ク等を用いることができる。部材本体11上に直接模様
層14を形成する場合には、模様層14を良好に形成す
ることができるように、部材本体11の表面をほぼ鏡面
状の平滑に仕上げることが好ましい。部材本体11の表
面を平滑に仕上げる方法としては、バレル研磨、バフ仕
上げ等を挙げることができる。
成することができる。また、下地層12の材料は、部材
本体11および模様層14を構成する合成樹脂との密着
性を考慮して選択する必要がある。例えば、下地層12
を塗装で形成する場合、エポキシ系やウレタン系の塗料
等を用いることができる。この場合、模様層14中の粒
子13の色に近似する色調の塗料を用いることが好まし
い。下地層12の厚さは、5〜30μmであることが好
ましい。これは、下地層12の厚さが5μm未満である
と部材本体11の凹凸に下地層12が追従して下地層1
2の表面が平滑にならず、下地層12の厚さが30μm
を超えると釣り用具全体の重量が増加するからである。
なお、下地層12の表面は、模様層14を良好に形成す
ることができるように、ほぼ鏡面状の平滑に仕上げるこ
とが好ましい。
銀、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、
銅、錫、クロム、コバルト、黄銅、鉄、ステンレス、ニ
ッケル、亜鉛等からなる薄い箔状のものを用いることが
好ましい。この薄い箔状の粒子は、テフロンやシリコー
ン樹脂等からなるフィルム状の支持基板上に上記金属を
蒸着またはスパッタリングして金属層を形成し、その後
金属層を支持基板から剥離して粉砕することにより作製
することができる。
30μm以下、さらに好ましくは5〜20μmである。
これは、粒子13の大きさが30μmを超えると配置さ
れた粒子の境界が目立つようになったり、光の反射方向
が一定しなくなり、均質な光輝性が発揮できないからで
ある。また、粒子13の厚さは2μm以下であることが
好ましい。これは、粒子13の厚さが2μmを超えると
模様層中に配置する際に凹凸ができ易く、光輝性が低下
するからである。さらに、粒子13の厚さは0.03〜
1.0μmであることが特に好ましい。これは、粒子1
3の厚さが0.03〜1.0μmの範囲内であれば粒子
13を良好に高密度に密集させて配置することができ、
良好に光を反射することができ、実用的である。なお、
粒子13の厚さは、支持基板上に形成する金属層の厚さ
を調節することにより制御が可能である。
を安定に保持することができるエポキシ系、ウレタン系
等の透明または半透明の合成樹脂を用いることができ
る。また、模様層14の厚さは2μm以上であればよい
が、20μm以下であることが好ましい。これは、模様
層14の厚さが2μm未満であると厚さ2μmの粒子を
用いた場合に粒子が露出してしまうからである。
14を形成する方法としては、粒子13を高い添加率で
粒子を合成樹脂に混合して塗料を作製し、その塗料を部
材本体に塗布した後、乾燥・硬化させる方法、部材本体
11または下地層12に合成樹脂を塗布して半硬化の状
態としておき、前記粒子13をその上に密に配置し、そ
の後合成樹脂を完全硬化させる方法等が挙げられる。後
者の方法においては、粒子13を密に配置した後に再び
合成樹脂を塗布した後に硬化させてもよい。前記粒子1
3を配置する場合、あらかじめ前記粒子13に接着被膜
を形成することもできる。なお、半硬化および完全硬化
は、合成樹脂の硬化温度や硬化時間等の硬化条件を調節
することにより制御することができる。
合、模様層14の表面は平滑であることが好ましい。こ
のようにすることにより、模様層14において鏡面状の
光反射を均一に実現することができる。
とができる。また、保護層15の材料は、模様層14を
構成する合成樹脂との密着性を考慮して選択する必要が
あり、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の透明ま
たは半透明の合成樹脂等を用いることができる。
有する粒子13が上面近傍に比較的高密度に密集して配
置されている。この状態を図2に示す。図2は模様層1
4を上方から撮影した顕微鏡写真である。図2から分か
るように、粒子13のレベルで凹凸はあるものの、ほぼ
同一平面上に全面にわたって粒子13が密集して配置さ
れている。これにより、金属を鏡面状に研磨したときに
得られるような光輝性を示す。
層63中の光反射用粒子62の配置とはまったく異な
る。すなわち、図6において透明樹脂層63の上面に位
置しない光反射用粒子62が存在する領域は、顕微鏡写
真においては図2において黒色部分に相当する。したが
って、図6に示す透明樹脂層63の顕微鏡写真を撮影す
ると、黒色部分が相当多くなり、上記のような光輝性は
得られない。なお、この黒色部分は、まったくないこと
が望ましいが、全体の面積の30%未満、好ましくは1
0%未満であれば、全体として上記のような光輝性を発
揮することができる。また、この黒色部分は、全体の面
積の50%未満であっても、模様層14中においてほぼ
同一平面上に粒子13が密集して配置されている領域が
あれば、全体として上記のような光輝性を発揮すること
ができる。
いてほぼ同一平面上に粒子13を密集させて配置してい
るが、模様層14の厚さ方向の中央部や下面近傍にほぼ
同一平面上に粒子13を密集させて配置してもよい。 (実施例2)図3は本発明の釣り用具である釣り竿の他
の実施例を示す断面図である。図3において図1と同じ
部分については、図1と同一符号を付して説明は省略す
る。図3は、模様層14の上面近傍に密集して配置する
粒子21が粗い場合について示している。このように比
較的粗い粒子21を使用する場合には、光輝性を向上さ
せるために、模様層14を形成した後にその表面を研磨
して粒子21を模様層14表面に露出させる。
を鏡面状に研磨したときに得られるような光輝性を示
す。 (実施例3)図4および図5は本発明の釣り用具である
釣り竿の他の実施例を示す図である。図4および図5に
示す釣り竿では、模様層14における粒子13の配置の
仕方や模様層14の形成の仕方により装飾性を向上させ
ている。すなわち、図4に示すように、粒子13を上面
近傍に配置する密度を場所により変えて密集配置領域3
1と分散配置領域32とを形成する。このような模様層
14は、吹付け塗装法、静電塗装法、ディッピング法等
により形成することができる。また、図5に示すよう
に、粒子13を上面近傍に密集して配置した模様層14
を下地層12上に部分的に形成し、模様層14の配置自
体を模様にする。このような模様層14は、スクリーン
印刷法等により形成することができる。図4および図5
に示す構成を有する釣り竿においても、金属を鏡面状に
研磨したときに得られるような光輝性を示す。
前記粒子が高密度に密集して位置するように形成されて
おり、光輝性を有する粒子を含む樹脂からなる模様層を
具備するので、優れた光輝性による良好な外観を有し、
しかも優れた強度および耐久性を発揮するものである。
図。
面図。
す図。
す図。
有する粒子、14…模様層、15…保護層、31…密集
配置領域、32…分散配置領域。
Claims (1)
- 【請求項1】 所定形状に成形された部材本体と、前記
部材本体上に形成され、光輝性を有する粒子を含む樹脂
からなる模様層とを具備し、前記模様層は、前記粒子が
高密度に密集して位置するように形成されていることを
特徴とする釣り用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1750294A JP2753443B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 釣り用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1750294A JP2753443B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 釣り用具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227179A true JPH07227179A (ja) | 1995-08-29 |
JP2753443B2 JP2753443B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=11945768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1750294A Expired - Lifetime JP2753443B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 釣り用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2753443B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10150887A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-06-09 | Daiwa Seiko Inc | 釣り・スポーツ用具用部材 |
KR200249450Y1 (ko) * | 2001-07-11 | 2001-11-17 | 이재만 | 홀로그램띠(테이프)로 방향선을 형성시킨 낚시대 |
JP2008271919A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リールの構成部材 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP1750294A patent/JP2753443B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10150887A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-06-09 | Daiwa Seiko Inc | 釣り・スポーツ用具用部材 |
KR200249450Y1 (ko) * | 2001-07-11 | 2001-11-17 | 이재만 | 홀로그램띠(테이프)로 방향선을 형성시킨 낚시대 |
JP2008271919A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リールの構成部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2753443B2 (ja) | 1998-05-20 |
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