JPH07226572A - メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

メタルコア・プリント配線板およびその製造方法

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JPH07226572A
JPH07226572A JP3750294A JP3750294A JPH07226572A JP H07226572 A JPH07226572 A JP H07226572A JP 3750294 A JP3750294 A JP 3750294A JP 3750294 A JP3750294 A JP 3750294A JP H07226572 A JPH07226572 A JP H07226572A
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    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
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  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバーの表面を銅で被覆したインバー・銅
のメタルコア(10)を有するメタルコア・プリント配線板
において、無電解めっきの前処理工程においてインバー
が溶出せず、スルーホール孔(26)内面に無電解めっきを
円滑にかつ強固に密着させてスルーホール銅めっきの信
頼性を高める。 【構成】 スルーホール孔(26)の内面に臨むメタルコア
(10)の露出面に形成されたピロりん酸銅めっき層(32)
と、このピロりん酸銅めっき層(32)を含むスルーホール
孔(26)内面に形成された電解銅めっき層(34)とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバーの表面を銅で
被覆したインバー・銅のメタルコアを、スルーホールが
貫通しているメタルコア・プリント配線板と、その製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板への電子部品の高密度実
装化の進展に伴い、近年ではLCC(Leadless Chip Ca
rrier )構造のIC特にハイブリッドICが多用される
ようになった。このICはリードを持たず、プリント配
線板の電極パターン上に直接表面実装するものである。
この時プリント配線板とLCCパッケージとの熱膨張係
数の整合性が良くないと、温度変化の度にはんだ接合部
に応力が加わり、ここに疲労によるクラックを発生さ
せ、信頼性の低下を招く。
【0003】そこでこのような場合に、インバーの表面
を銅で被覆した金属板(銅クラッドインバー、Cupper C
lad Inver(CCP)あるいは Cupper Inver Cupper(CIC) と
いう)をメタルコアとしたプリント配線板を用いること
が考えられている。このメタルコアは熱膨張係数が小さ
く、その熱膨張係数をLCCパッケージに整合させるこ
とができるため、クラックの発生を防止することができ
るからである。
【0004】一方プリント配線板には、スルーホールめ
っきが施される。すなわちドリルでスルーホール孔があ
けられると、その孔に銅やニッケル等を無電解めっきす
ることにより導電性が付与され、さらに電解銅めっきが
施される。このめっき処理は図3に示す手順により行わ
れる。図4はこのめっき処理過程のスルーホール断面
図、図5はそのめっき終了状態の一部を拡大して示す断
面図である。
【0005】メタルコア10は図5に示すように、イン
バー12の両表面を銅14で被覆したものである。この
メタルコア10にはプリプレグや接着性シートなどの絶
縁層16を介して外層銅箔18が積層される(図3のス
テップ100)。また絶縁層16の間には必要に応じて
内層回路パターン20が形成されている(図4の(A)
参照)。
【0006】この積層板22の外層銅箔18には、公知
のフォトエッチング法により外層回路パターン24が形
成される(図3のステップ102)。そしてこの外層回
路パターン24のパッド部分を貫通するようにスルーホ
ール孔26がドリル加工される(ステップ104)。図
4の(B)はこの状態を示す。
【0007】この積層板22には次にめっき前処理が施
される(ステップ106)。このめっき前処理は無電解
めっきの析出を円滑にしその密着性を向上させるための
処理であり、脱脂、コンディショナ、ソフトエッチン
グ、キャタリスト等の処理を含む。脱脂は表面の油脂類
を除去し洗浄すると共に、ぬれ性を与える。コンディシ
ョナはスルーホール内壁を調整しキャタリスト工程での
キャタリスト(触媒)の吸着性を高める。
【0008】ソフトエッチングは銅箔表面の酸化物を除
去し、微粗化することにより無電解めっきの密着性を向
上させる。通常過硫酸ソーダ(またはアンモニウム)、
塩化第二銅液、過酸化水素系液などを用いる。キャタリ
スト工程は銅箔表面やスルーホール内壁に吸着して触媒
として作用し表面を活性化するものである。
【0009】このようなめっき前処理(ステップ10
6)を行ってから無電解めっき例えば無電解銅めっきを
行い、スルーホール内壁面に導電性を与える(ステップ
108)。この無電解めっきはアルカリ浴で行われる。
そして無電解めっきにより導電性を与えられた表面に電
解銅めっきを行う(ステップ110)。この結果図4
(C)に示すようにスルーホール孔26に銅めっき層2
8が形成され、製品が完成する(ステップ112)。
【0010】
【従来技術の問題点】前記めっき前処理工程(ステップ
106)において、ソフトエッチング処理は酸性液を用
いて行うものであるが、メタルコア10の特にインバー
12が酸に対して非常に弱いという問題がある。このた
めスルーホール孔26の内面に臨む露出面が酸によりエ
ッチングされて陥没してしまう。図5の30はこの陥没
部を示す。
【0011】このようにインバー12が容易にエッチン
グされるためにスルーホール孔26内面が不均一にな
り、無電解めっきが円滑に生成できず強固に密着しなく
なる。
【0012】従ってスルーホールめっきの信頼性が低下
するという問題があった。またソフトエッチング工程の
処理液にインバーが溶出し、処理液が汚染されてその処
理が困難になるという問題もあった。
【0013】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、無電解めっきの前処理工程においてインバ
ーが溶出せず、スルーホール孔内面に無電解めっきが円
滑に生成でき、強固に密着させてスルーホール銅めっき
の信頼性を高めることができるメタルコア・プリント配
線板を提供することを第1の目的とする。
【0014】またインバーが無電解めっきの前処理液に
溶出するのを防ぎつつ前記のメタルコア・プリント配線
板を製造する製造方法を提供することを第2の目的とす
る。
【0015】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、インバー
の表面を銅で被覆したインバー・銅のメタルコアを有す
るメタルコア・プリント配線板において、スルーホール
孔の内面に臨む前記メタルコアの露出面に形成されたピ
ロりん酸銅めっき層と、このピロりん酸銅めっき層を含
む前記スルーホール孔内面に形成された電解銅めっき層
とを有することを特徴とするメタルコア・プリント配線
板により達成される。
【0016】また第2の目的は、インバーの表面を銅で
被覆したインバー・銅のメタルコアを有するメタルコア
・プリント配線板の製造方法において、以下の各工程を
有することを特徴とするメタルコア・プリント配線板の
製造方法: a.前記メタルコア入りの積層板に外層回路パターンを
形成する工程; b.積層板にスルーホール孔を孔あけする工程; c.前記メタルコアを陰極としてピロりん酸銅めっきを
行い、前記スルーホール孔内面に臨む前記メタルコアの
露出面にピロりん酸銅めっき層を形成する工程; d.前記スルーホール孔にめっき前処理を施す工程; e.前記スルーホール孔に無電解めっきを施す工程; f.前記スルーホール孔に電解銅めっきを施す工程、 により達成される。
【0017】
【作用】ピロりん酸銅めっき液はアルカリ浴であるか
ら、インバーを溶出させることなく、メタルコアに銅め
っきを施すことができる。このようにインバーをこの銅
めっきで覆った状態で無電解めっきの前処理を行い、さ
らに無電解めっき、電解銅めっきを行う。
【0018】
【実施例】図1は本発明による製造工程を示す図、図2
はその製造過程のスルーホールの断面図である。図1、
2においては、前記図3、4と対応する部分に同一符号
を付したから、その説明は繰り返さない。図3、4のも
のと異なるのは、図1におけるステップ120である。
【0019】このステップ120は、ドリルによりスル
ーホール孔26の孔あけを行った後(ステップ10
4)、ピロりん酸銅めっき処理を行うものである。この
処理は銅イオン源としてピロりん酸銅(Cu227
・3H2 O)の水溶性錯塩を用いた電解めっきである。
すなわちメタルコア10を陰極にし、脱酸素銅の板ある
いはボールを陽極にして行う。図2の(B)において符
号32は、この処理によりメタルコア10のスルーホー
ル孔26内面に臨む露出部に形成されためっき層であ
る。
【0020】従って図2の(B)に示す状態の多層板2
2Aにめっき前処理を施し(ステップ106)、無電解
めっき例えば無電解銅めっきを行い(ステップ10
8)、電解銅めっきを行えば(ステップ110)、図2
の(C)に示すようにスルーホールめっき層34が形成
される。メタルコア10のスルーホール孔に臨む露出面
にはピロりん酸銅めっき層32が析出しているから、ス
ルーホールめっき層34とメタルコア10との電気接続
が確実で、信頼性が高いものとなる。なお無電解めっき
(ステップ108)は銅に代えてニッケル等をメッキす
るものでもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、インバ
ー・銅メタルコアのスルーホール孔内面に臨む露出面に
ピロりん酸銅めっきを行うから、インバーが溶出せず、
この銅めっき層の上に無電解めっき、電解銅めっきを行
うからメタルコアとスルーホールめっき層との密着性が
強くなり、信頼性が向上する。
【0022】また請求項2の発明によれば、インバーが
めっき前処理におけるソフトエッチング液に溶出せず、
インバーによる処理液の汚染を防ぎつつ請求項1のメタ
ルコア・プリント配線板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造工程を示す図
【図2】その製造過程のスルーホールの断面図
【図3】従来の製造工程を示す図
【図4】その製造過程のスルーホールの断面図
【図5】そのめっき終了状態の一部を拡大して示す断面
【符号の説明】
10 メタルコア 12 インバー 14 銅 16 絶縁層 18 銅箔 20 内層回路パターン 22、22A 積層板 24 外層回路パターン 26 スルーホール孔 28、34 スルーホールめっき層 30 陥没部 32 ピロりん酸銅めっき層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバーの表面を銅で被覆したインバー
    ・銅のメタルコアを有するメタルコア・プリント配線板
    において、スルーホール孔の内面に臨む前記メタルコア
    の露出面に形成されたピロりん酸銅めっき層と、このピ
    ロりん酸銅めっき層を含む前記スルーホール孔内面に形
    成された電解銅めっき層とを有することを特徴とするメ
    タルコア・プリント配線板。
  2. 【請求項2】 インバーの表面を銅で被覆したインバー
    ・銅のメタルコアを有するメタルコア・プリント配線板
    の製造方法において、以下の各工程を有することを特徴
    とするメタルコア・プリント配線板の製造方法: a.前記メタルコア入りの積層板に外層回路パターンを
    形成する工程; b.積層板にスルーホール孔を孔あけする工程; c.前記メタルコアを陰極としてピロりん酸銅めっきを
    行い、前記スルーホール孔内面に臨む前記メタルコアの
    露出面にピロりん酸銅めっき層を形成する工程; d.前記スルーホール孔にめっき前処理を施す工程; e.前記スルーホール孔に無電解めっきを施す工程; f.前記スルーホール孔に電解銅めっきを施す工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277738A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Samsung Electro Mech Co Ltd 放熱プリント基板及びその製造方法
JP2010016334A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 印刷回路基板及びその製造方法

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JP2008277738A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Samsung Electro Mech Co Ltd 放熱プリント基板及びその製造方法
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