JP3609117B2 - メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents
メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3609117B2 JP3609117B2 JP3750294A JP3750294A JP3609117B2 JP 3609117 B2 JP3609117 B2 JP 3609117B2 JP 3750294 A JP3750294 A JP 3750294A JP 3750294 A JP3750294 A JP 3750294A JP 3609117 B2 JP3609117 B2 JP 3609117B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal core
- hole
- copper
- plating
- wiring board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/05—Insulated conductive substrates, e.g. insulated metal substrate
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/40—Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
- H05K3/42—Plated through-holes or plated via connections
- H05K3/423—Plated through-holes or plated via connections characterised by electroplating method
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/40—Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
- H05K3/42—Plated through-holes or plated via connections
- H05K3/429—Plated through-holes specially for multilayer circuits, e.g. having connections to inner circuit layers
Landscapes
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、インバーの表面を銅で被覆したインバー・銅のメタルコアを、スルーホールが貫通しているメタルコア・プリント配線板と、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板への電子部品の高密度実装化の進展に伴い、近年ではLCC(Leadless Chip Carrier )構造のIC特にハイブリッドICが多用されるようになった。このICはリードを持たず、プリント配線板の電極パターン上に直接表面実装するものである。この時プリント配線板とLCCパッケージとの熱膨張係数の整合性が良くないと、温度変化の度にはんだ接合部に応力が加わり、ここに疲労によるクラックを発生させ、信頼性の低下を招く。
【0003】
そこでこのような場合に、インバーの表面を銅で被覆した金属板(銅クラッドインバー、Cupper Clad Inver(CCP)あるいは Cupper Inver Cupper(CIC) という)をメタルコアとしたプリント配線板を用いることが考えられている。このメタルコアは熱膨張係数が小さく、その熱膨張係数をLCCパッケージに整合させることができるため、クラックの発生を防止することができるからである。
【0004】
一方プリント配線板には、スルーホールめっきが施される。すなわちドリルでスルーホール孔があけられると、その孔に銅やニッケル等を無電解めっきすることにより導電性が付与され、さらに電解銅めっきが施される。このめっき処理は図3に示す手順により行われる。図4はこのめっき処理過程のスルーホール断面図、図5はそのめっき終了状態の一部を拡大して示す断面図である。
【0005】
メタルコア10は図5に示すように、インバー12の両表面を銅14で被覆したものである。このメタルコア10にはプリプレグや接着性シートなどの絶縁層16を介して外層銅箔18が積層される(図3のステップ100)。また絶縁層16の間には必要に応じて内層回路パターン20が形成されている(図4の(A)参照)。
【0006】
この積層板22の外層銅箔18には、公知のフォトエッチング法により外層回路パターン24が形成される(図3のステップ102)。そしてこの外層回路パターン24のパッド部分を貫通するようにスルーホール孔26がドリル加工される(ステップ104)。図4の(B)はこの状態を示す。
【0007】
この積層板22には次にめっき前処理が施される(ステップ106)。このめっき前処理は無電解めっきの析出を円滑にしその密着性を向上させるための処理であり、脱脂、コンディショナ、ソフトエッチング、キャタリスト等の処理を含む。脱脂は表面の油脂類を除去し洗浄すると共に、ぬれ性を与える。コンディショナはスルーホール内壁を調整しキャタリスト工程でのキャタリスト(触媒)の吸着性を高める。
【0008】
ソフトエッチングは銅箔表面の酸化物を除去し、微粗化することにより無電解めっきの密着性を向上させる。通常過硫酸ソーダ(またはアンモニウム)、塩化第二銅液、過酸化水素系液などを用いる。キャタリスト工程は銅箔表面やスルーホール内壁に吸着して触媒として作用し表面を活性化するものである。
【0009】
このようなめっき前処理(ステップ106)を行ってから無電解めっき例えば無電解銅めっきを行い、スルーホール内壁面に導電性を与える(ステップ108)。この無電解めっきはアルカリ浴で行われる。そして無電解めっきにより導電性を与えられた表面に電解銅めっきを行う(ステップ110)。この結果図4(C)に示すようにスルーホール孔26に銅めっき層28が形成され、製品が完成する(ステップ112)。
【0010】
【従来技術の問題点】
前記めっき前処理工程(ステップ106)において、ソフトエッチング処理は酸性液を用いて行うものであるが、メタルコア10の特にインバー12が酸に対して非常に弱いという問題がある。このためスルーホール孔26の内面に臨む露出面が酸によりエッチングされて陥没してしまう。図5の30はこの陥没部を示す。
【0011】
このようにインバー12が容易にエッチングされるためにスルーホール孔26内面が不均一になり、無電解めっきが円滑に生成できず強固に密着しなくなる。
【0012】
従ってスルーホールめっきの信頼性が低下するという問題があった。またソフトエッチング工程の処理液にインバーが溶出し、処理液が汚染されてその処理が困難になるという問題もあった。
【0013】
【発明の目的】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、無電解めっきの前処理工程においてインバーが溶出せず、スルーホール孔内面に無電解めっきが円滑に生成でき、強固に密着させてスルーホール銅めっきの信頼性を高めることができるメタルコア・プリント配線板を提供することを第1の目的とする。
【0014】
またインバーが無電解めっきの前処理液に溶出するのを防ぎつつ前記のメタルコア・プリント配線板を製造する製造方法を提供することを第2の目的とする。
【0015】
【発明の構成】
本発明によれば第1の目的は、インバーの表面を銅で被覆したインバー・銅のメタルコアを有するメタルコア・プリント配線板において、スルーホール孔の内面に臨む前記メタルコアの露出面に形成されたピロりん酸銅めっき層と、このピロりん酸銅めっき層を含む前記スルーホール孔内面に形成された電解銅めっき層とを有することを特徴とするメタルコア・プリント配線板により達成される。
【0016】
また第2の目的は、インバーの表面を銅で被覆したインバー・銅のメタルコアを有するメタルコア・プリント配線板の製造方法において、以下の各工程を有することを特徴とするメタルコア・プリント配線板の製造方法:
a.前記メタルコア入りの積層板に外層回路パターンを形成する工程;
b.積層板にスルーホール孔を孔あけする工程;
c.前記メタルコアを陰極としてピロりん酸銅めっきを行い、前記スルーホール孔内面に臨む前記メタルコアの露出面にピロりん酸銅めっき層を形成する工程;
d.前記スルーホール孔にめっき前処理を施す工程;
e.前記スルーホール孔に無電解めっきを施す工程;
f.前記スルーホール孔に電解銅めっきを施す工程、
により達成される。
【0017】
【作用】
ピロりん酸銅めっき液はアルカリ浴であるから、インバーを溶出させることなく、メタルコアに銅めっきを施すことができる。このようにインバーをこの銅めっきで覆った状態で無電解めっきの前処理を行い、さらに無電解めっき、電解銅めっきを行う。
【0018】
【実施例】
図1は本発明による製造工程を示す図、図2はその製造過程のスルーホールの断面図である。図1、2においては、前記図3、4と対応する部分に同一符号を付したから、その説明は繰り返さない。図3、4のものと異なるのは、図1におけるステップ120である。
【0019】
このステップ120は、ドリルによりスルーホール孔26の孔あけを行った後(ステップ104)、ピロりん酸銅めっき処理を行うものである。この処理は銅イオン源としてピロりん酸銅(Cu2 P2 O7 ・3H2 O)の水溶性錯塩を用いた電解めっきである。すなわちメタルコア10を陰極にし、脱酸素銅の板あるいはボールを陽極にして行う。図2の(B)において符号32は、この処理によりメタルコア10のスルーホール孔26内面に臨む露出部に形成されためっき層である。
【0020】
従って図2の(B)に示す状態の多層板22Aにめっき前処理を施し(ステップ106)、無電解めっき例えば無電解銅めっきを行い(ステップ108)、電解銅めっきを行えば(ステップ110)、図2の(C)に示すようにスルーホールめっき層34が形成される。メタルコア10のスルーホール孔に臨む露出面にはピロりん酸銅めっき層32が析出しているから、スルーホールめっき層34とメタルコア10との電気接続が確実で、信頼性が高いものとなる。なお無電解めっき(ステップ108)は銅に代えてニッケル等をメッキするものでもよい。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、インバー・銅メタルコアのスルーホール孔内面に臨む露出面にピロりん酸銅めっきを行うから、インバーが溶出せず、この銅めっき層の上に無電解めっき、電解銅めっきを行うからメタルコアとスルーホールめっき層との密着性が強くなり、信頼性が向上する。
【0022】
また請求項2の発明によれば、インバーがめっき前処理におけるソフトエッチング液に溶出せず、インバーによる処理液の汚染を防ぎつつ請求項1のメタルコア・プリント配線板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造工程を示す図
【図2】その製造過程のスルーホールの断面図
【図3】従来の製造工程を示す図
【図4】その製造過程のスルーホールの断面図
【図5】そのめっき終了状態の一部を拡大して示す断面図
【符号の説明】
10 メタルコア
12 インバー
14 銅
16 絶縁層
18 銅箔
20 内層回路パターン
22、22A 積層板
24 外層回路パターン
26 スルーホール孔
28、34 スルーホールめっき層
30 陥没部
32 ピロりん酸銅めっき層
Claims (2)
- インバーの表面を銅で被覆したインバー・銅のメタルコアを有するメタルコア・プリント配線板において、スルーホール孔の内面に臨む前記メタルコアの露出面に形成されたピロりん酸銅めっき層と、このピロりん酸銅めっき層を含む前記スルーホール孔内面に形成された電解銅めっき層とを有することを特徴とするメタルコア・プリント配線板。
- インバーの表面を銅で被覆したインバー・銅のメタルコアを有するメタルコア・プリント配線板の製造方法において、以下の各工程を有することを特徴とするメタルコア・プリント配線板の製造方法:
a.前記メタルコア入りの積層板に外層回路パターンを形成する工程;
b.積層板にスルーホール孔を孔あけする工程;
c.前記メタルコアを陰極としてピロりん酸銅めっきを行い、前記スルーホール孔内面に臨む前記メタルコアの露出面にピロりん酸銅めっき層を形成する工程;
d.前記スルーホール孔にめっき前処理を施す工程;
e.前記スルーホール孔に無電解めっきを施す工程;
f.前記スルーホール孔に電解銅めっきを施す工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3750294A JP3609117B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3750294A JP3609117B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226572A JPH07226572A (ja) | 1995-08-22 |
JP3609117B2 true JP3609117B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=12499306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3750294A Expired - Fee Related JP3609117B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3609117B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100861619B1 (ko) * | 2007-05-07 | 2008-10-07 | 삼성전기주식회사 | 방열 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
KR100962371B1 (ko) * | 2008-07-02 | 2010-06-10 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP3750294A patent/JP3609117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07226572A (ja) | 1995-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3067021B2 (ja) | 両面配線基板の製造方法 | |
TWI391061B (zh) | Wiring substrate and manufacturing method thereof | |
US7169313B2 (en) | Plating method for circuitized substrates | |
JPH06318783A (ja) | 多層回路基板の製造方法 | |
CN108353510B (zh) | 多层印刷配线基板及其制造方法 | |
JP4129665B2 (ja) | 半導体パッケージ用基板の製造方法 | |
JP3609117B2 (ja) | メタルコア・プリント配線板およびその製造方法 | |
JP3942535B2 (ja) | 多層配線基板の製造方法 | |
WO2004084597A1 (ja) | コンデンサを内蔵した多層配線板用材料、多層配線板用基板および多層配線板とこれらの製造方法 | |
JPS6397000A (ja) | 多層プリント配線板およびその製造方法 | |
US6003225A (en) | Fabrication of aluminum-backed printed wiring boards with plated holes therein | |
JP3953252B2 (ja) | クロメート系防錆膜の除去方法および配線基板の製造方法 | |
JP2000151096A (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
JP2001135750A (ja) | 半導体パッケージ用基板の製造方法 | |
JPS63137498A (ja) | スル−ホ−ルプリント板の製法 | |
JP4180192B2 (ja) | 多層プリント配線基板の製造方法 | |
JP2001168147A (ja) | 電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法 | |
JPS6199700A (ja) | 銅配線基板の構造 | |
JPH033296A (ja) | 配線基板の製造方法 | |
JPH04171891A (ja) | 表面実装用パッドを有する多層プリント配線板及びその製造方法 | |
JP2508981B2 (ja) | 多層印刷配線板とその製造方法 | |
JPH11284309A (ja) | プリント配線板及びその製造方法 | |
JP2586765B2 (ja) | マルチワイヤー配線板の製造方法 | |
JPS62266895A (ja) | 耐熱性単層及び多層積層基板の製法 | |
JPH10326960A (ja) | プリント配線板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20041012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20041013 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |