JPH07226287A - 電熱器用ヒータ盤 - Google Patents
電熱器用ヒータ盤Info
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- JPH07226287A JPH07226287A JP3534294A JP3534294A JPH07226287A JP H07226287 A JPH07226287 A JP H07226287A JP 3534294 A JP3534294 A JP 3534294A JP 3534294 A JP3534294 A JP 3534294A JP H07226287 A JPH07226287 A JP H07226287A
- Authority
- JP
- Japan
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- meandering
- parts
- power supply
- shape
- heating element
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蛇行状の発熱帯に通電加熱によって不規則な
部分変形が生じないようにし、発熱帯の短絡を未然に防
止する。 【構成】 面状発熱体1は、ステンレス鋼板などの薄板
を打抜いて環状を呈する一連の発熱帯2が蛇行状をなし
て平面状に並ぶように形成される。面状発熱体1の発熱
帯2には、その蛇行状に沿って一方の面から他方の面に
膨出する一連のリブ条8を形成する。
部分変形が生じないようにし、発熱帯の短絡を未然に防
止する。 【構成】 面状発熱体1は、ステンレス鋼板などの薄板
を打抜いて環状を呈する一連の発熱帯2が蛇行状をなし
て平面状に並ぶように形成される。面状発熱体1の発熱
帯2には、その蛇行状に沿って一方の面から他方の面に
膨出する一連のリブ条8を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯沸かし用電気ポッ
ト、電気炊飯器等に内蔵する平盤状の電熱器用ヒータ盤
に関する。
ト、電気炊飯器等に内蔵する平盤状の電熱器用ヒータ盤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湯沸かし用電気ポットあるいは電
気炊飯器等のような各種電熱器においては、加熱部分に
平盤状のヒータ盤を内蔵しており、その平盤状のヒータ
盤は、2枚の耐熱絶縁板を平面的に並べ、この2枚の耐
熱絶縁板の一方に電熱線を巻装したうえ、他方の耐熱絶
縁板に掛けわたしてそれに一連に巻装してなるものであ
って、2枚の耐熱絶縁板はその両面を耐熱絶縁板で挟
み、さらに金属板の外装体で覆った構成のものである。
気炊飯器等のような各種電熱器においては、加熱部分に
平盤状のヒータ盤を内蔵しており、その平盤状のヒータ
盤は、2枚の耐熱絶縁板を平面的に並べ、この2枚の耐
熱絶縁板の一方に電熱線を巻装したうえ、他方の耐熱絶
縁板に掛けわたしてそれに一連に巻装してなるものであ
って、2枚の耐熱絶縁板はその両面を耐熱絶縁板で挟
み、さらに金属板の外装体で覆った構成のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の電熱器用ヒータ盤のように、耐熱絶縁板に電熱線を
巻装したものでは、一方の耐熱絶縁板の電熱線の巻終わ
り部と他方の耐熱絶縁板の巻始め部を止め孔に通して固
定する手作業を要するうえ、止め孔に通す電熱線が相当
に長いところから、その作業が甚だ面倒であり、電熱線
の巻装作業を能率的に行なうことができない許りか、止
め孔を通す過程で電熱線自体が捩れて強度が損われた
り、切れるおそれがあった。そこで、本出願人は、先
に、ステンレス鋼の薄板を打抜いて環状を呈する一連の
発熱帯が蛇行状をなして平面状に並ぶように形成された
面状発熱体からなり、しかも、面状発熱体の発熱帯の一
部分の蛇行方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に
構成して、発熱帯を異なる蛇行方向の互いの補強作用に
より補強された面状発熱体を開発して、面状発熱体の電
熱器への組み込み作業を容易にすることに成功した。と
ころが、面状発熱体は、薄板状の発熱帯が蛇行状をなし
ているものであるところから、通電加熱されると発熱帯
に不規則な部分変形が生じて、全体に歪んだままとなっ
て正しい平面状をなさない許りか、部分変形が残ること
によって蛇行状の発熱帯が互いに接触して短絡すること
があるなどの新たな問題があることが分かった。
種の電熱器用ヒータ盤のように、耐熱絶縁板に電熱線を
巻装したものでは、一方の耐熱絶縁板の電熱線の巻終わ
り部と他方の耐熱絶縁板の巻始め部を止め孔に通して固
定する手作業を要するうえ、止め孔に通す電熱線が相当
に長いところから、その作業が甚だ面倒であり、電熱線
の巻装作業を能率的に行なうことができない許りか、止
め孔を通す過程で電熱線自体が捩れて強度が損われた
り、切れるおそれがあった。そこで、本出願人は、先
に、ステンレス鋼の薄板を打抜いて環状を呈する一連の
発熱帯が蛇行状をなして平面状に並ぶように形成された
面状発熱体からなり、しかも、面状発熱体の発熱帯の一
部分の蛇行方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に
構成して、発熱帯を異なる蛇行方向の互いの補強作用に
より補強された面状発熱体を開発して、面状発熱体の電
熱器への組み込み作業を容易にすることに成功した。と
ころが、面状発熱体は、薄板状の発熱帯が蛇行状をなし
ているものであるところから、通電加熱されると発熱帯
に不規則な部分変形が生じて、全体に歪んだままとなっ
て正しい平面状をなさない許りか、部分変形が残ること
によって蛇行状の発熱帯が互いに接触して短絡すること
があるなどの新たな問題があることが分かった。
【0004】本発明は、このような面状発熱体からなる
ヒータ盤における上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、面状発熱体の発熱帯に、
その蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨出する一
連のリブ条を形成することにより、蛇行状をなす発熱帯
をリブ条による補強作用でその剛性を高くし、もって、
発熱帯に通電加熱による不規則な部分変形が生じるのを
未然に防止するとともに、蛇行状をなす発熱帯の短絡を
未然に防止することができる電熱器用ヒータ盤を提供し
ようとするものである。
ヒータ盤における上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、面状発熱体の発熱帯に、
その蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨出する一
連のリブ条を形成することにより、蛇行状をなす発熱帯
をリブ条による補強作用でその剛性を高くし、もって、
発熱帯に通電加熱による不規則な部分変形が生じるのを
未然に防止するとともに、蛇行状をなす発熱帯の短絡を
未然に防止することができる電熱器用ヒータ盤を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の構成は、ステンレス鋼板などの
薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱帯が蛇行状をな
して平面状に並ぶように形成された面状発熱体からな
り、面状発熱体の発熱帯には、その蛇行状に沿って一方
の面から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成した電
熱器用ヒータ盤としたものである。
に、本発明に係る第1の構成は、ステンレス鋼板などの
薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱帯が蛇行状をな
して平面状に並ぶように形成された面状発熱体からな
り、面状発熱体の発熱帯には、その蛇行状に沿って一方
の面から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成した電
熱器用ヒータ盤としたものである。
【0006】また、本発明に係る第2の構成は、ステン
レス鋼板などの薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱
帯が蛇行状をなして平面状に並ぶように形成された面状
発熱体からなり、面状発熱体の発熱帯は、その給電端子
付近の蛇行方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に
形成するとともに、給電端子付近の蛇行部分を除いた発
熱体にはその蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨
出する一連のリブ条を形成した電熱器用ヒータ盤とした
ものである。
レス鋼板などの薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱
帯が蛇行状をなして平面状に並ぶように形成された面状
発熱体からなり、面状発熱体の発熱帯は、その給電端子
付近の蛇行方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に
形成するとともに、給電端子付近の蛇行部分を除いた発
熱体にはその蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨
出する一連のリブ条を形成した電熱器用ヒータ盤とした
ものである。
【0007】また、本発明に係る第3の構成は、ステン
レス鋼板などの薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱
帯が蛇行状をなして平面状に並ぶように形成された面状
発熱体からなり、面状発熱体の発熱帯は、その給電端子
付近の蛇行方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に
形成するとともに、給電端子付近の蛇行部分および給電
端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた
左右両側の発熱帯にはその蛇行状に沿って一方の面から
他方の面に膨出する一連のリブ条を形成した電熱器用ヒ
ータ盤したものである。
レス鋼板などの薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱
帯が蛇行状をなして平面状に並ぶように形成された面状
発熱体からなり、面状発熱体の発熱帯は、その給電端子
付近の蛇行方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に
形成するとともに、給電端子付近の蛇行部分および給電
端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた
左右両側の発熱帯にはその蛇行状に沿って一方の面から
他方の面に膨出する一連のリブ条を形成した電熱器用ヒ
ータ盤したものである。
【0008】また、本発明に係る第4の構成は、前記第
3の構成において、給電端子付近の蛇行部分および給電
端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた
左右両側の発熱帯には蛇行状に沿って膨出方向が相反す
るリブ条を形成したものである。
3の構成において、給電端子付近の蛇行部分および給電
端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた
左右両側の発熱帯には蛇行状に沿って膨出方向が相反す
るリブ条を形成したものである。
【0009】そして、本発明に係る第5の構成は、前記
第1ないし第4の構成において、面状発熱体の発熱帯に
形成するリブ条は、その蛇行状に沿って断続状に形成し
たものである。
第1ないし第4の構成において、面状発熱体の発熱帯に
形成するリブ条は、その蛇行状に沿って断続状に形成し
たものである。
【0010】
【作用】本発明に係るヒータ盤は、ステンレス鋼板など
の薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱帯が蛇行状を
なして平面状に並ぶように形成された面状発熱体からな
るものであり、面状発熱体の発熱帯には、その蛇行状に
沿って一方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条が
形成されているので、発熱帯は、薄板状であってもその
面に対して立体状をなすリブ条により補強され、剛性が
高くなる。このため、発熱帯が通電加熱により膨張し、
また通電を止めてもとの状態に収縮する作用を繰り返し
ても、発熱帯には不規則な部分変形が生じない。したが
って、面状発熱体は正しい面状に保たれる。
の薄板を打抜いて環状を呈する一連の発熱帯が蛇行状を
なして平面状に並ぶように形成された面状発熱体からな
るものであり、面状発熱体の発熱帯には、その蛇行状に
沿って一方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条が
形成されているので、発熱帯は、薄板状であってもその
面に対して立体状をなすリブ条により補強され、剛性が
高くなる。このため、発熱帯が通電加熱により膨張し、
また通電を止めてもとの状態に収縮する作用を繰り返し
ても、発熱帯には不規則な部分変形が生じない。したが
って、面状発熱体は正しい面状に保たれる。
【0011】そして、面状発熱体の給電端子付近の蛇行
方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に形成すると
ともに、給電端子付近の蛇行部分を除いた発熱体に、そ
の蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨出する一連
のリブ条を形成することにより、給電端子付近の蛇行部
分の柔軟性が保たれるので、組立て接続等の容易性を損
なうことなく、その左右に連なる蛇行状の発熱帯の部分
変形を防止することができる。
方向を他の部分の蛇行方向と直交する形状に形成すると
ともに、給電端子付近の蛇行部分を除いた発熱体に、そ
の蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨出する一連
のリブ条を形成することにより、給電端子付近の蛇行部
分の柔軟性が保たれるので、組立て接続等の容易性を損
なうことなく、その左右に連なる蛇行状の発熱帯の部分
変形を防止することができる。
【0012】さらに、給電端子付近の蛇行部分に加えて
それと対向する位置の蛇行部分を除いた左右両側の発熱
帯にその蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨出す
る一連のリブ条を形成することによっても、同様に組立
て接続等の容易性を損なうことなく、その左右に連なる
蛇行状の発熱帯の部分変形を防止することができるう
え、面状発熱体にリブ条がプレス加工される際の機械的
歪みを少なくして、平面性に優れたものを得ることがで
きる。
それと対向する位置の蛇行部分を除いた左右両側の発熱
帯にその蛇行状に沿って一方の面から他方の面に膨出す
る一連のリブ条を形成することによっても、同様に組立
て接続等の容易性を損なうことなく、その左右に連なる
蛇行状の発熱帯の部分変形を防止することができるう
え、面状発熱体にリブ条がプレス加工される際の機械的
歪みを少なくして、平面性に優れたものを得ることがで
きる。
【0013】また、給電端子付近の蛇行部分および給電
端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた
左右両側の発熱帯に、蛇行状に沿って膨出方向が相反す
るリブ条を形成することにより、面状発熱体にリブ条が
プレス加工される際の機械的歪みを左右で互いに吸収さ
せて、平面性に優れたものを得ることができる。
端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた
左右両側の発熱帯に、蛇行状に沿って膨出方向が相反す
るリブ条を形成することにより、面状発熱体にリブ条が
プレス加工される際の機械的歪みを左右で互いに吸収さ
せて、平面性に優れたものを得ることができる。
【0014】本発明に係る構成において、面状発熱体の
発熱帯に形成するリブ条を、その蛇行状に沿って断続状
に形成したものでは、発熱帯上においてリブ条の断続が
さらに異なる立体状を呈し、発熱帯の剛性がさらに向上
して、通電加熱による不規則な部分変形が一層よく防止
される。
発熱帯に形成するリブ条を、その蛇行状に沿って断続状
に形成したものでは、発熱帯上においてリブ条の断続が
さらに異なる立体状を呈し、発熱帯の剛性がさらに向上
して、通電加熱による不規則な部分変形が一層よく防止
される。
【0015】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1および図2において、1は、面状発熱体である。この
面状発熱体1は、プレス加工等により、例えば厚さ0.
185mmのステンレス鋼板を打抜いて形成されたもの
であって、細幅の発熱帯2が給電端子3,4の部分をは
さんで左右対称の形状をなし、かつ全体的に略環状をな
して同一平面上で並ぶように蛇行状に形成されている。
上記給電端子3,4には、発熱帯2の打抜き加工時に短
絡状のリード板5,6が一連に形成されているが、後加
工により図1のA,A線の部位を切断してそれぞれの給
電端子3,4を構成する。面状発熱体1は、発熱帯2が
左右両側の部分7b,7cおよびその間をつなぐ部分7
aが同方向に蛇行する形状をなし、給電端子3,4の部
分が左右の部位と直交する方向に蛇行する形状に形成さ
れている。上記面状発熱体1は、その発熱帯2の給電端
子3,4付近の左右の部位と直交する方向に蛇行する形
状に形成されている部分が、他の部分より幅広に形成さ
れていて、発熱帯2の給電端子3,4付近の部分7が他
の部分より強度が大となるように構成されている。そし
て、上記のように、発熱帯2の給電端子3,4付近の左
右の部位と直交する方向に蛇行する形状に形成されてい
る部分を、他の部分より幅広に形成すれば、給電端子
3,4付近の部分7が他の部分より電気抵抗が低くなる
ので、その部分発熱量を低くし、発熱帯2の全体の加熱
温度の均等化を図ることができる。すなわち、このこと
は、導線上の2点間に電流Iを流すと、ジュール熱が生
じるが、ジュール熱Pは、抵抗をRとすれば、P=RI
2であることから、給電端子3,4から発熱帯2に通電
すると、発熱帯2の電気抵抗が他の部分より低い給電端
子3,4付近の部分7の部分発熱量が低くなることによ
る。なお、発熱帯2の給電端子3,4付近の部分7の幅
は、必ずしも他の部分より幅広に形成しなくてもよいも
のである。
1および図2において、1は、面状発熱体である。この
面状発熱体1は、プレス加工等により、例えば厚さ0.
185mmのステンレス鋼板を打抜いて形成されたもの
であって、細幅の発熱帯2が給電端子3,4の部分をは
さんで左右対称の形状をなし、かつ全体的に略環状をな
して同一平面上で並ぶように蛇行状に形成されている。
上記給電端子3,4には、発熱帯2の打抜き加工時に短
絡状のリード板5,6が一連に形成されているが、後加
工により図1のA,A線の部位を切断してそれぞれの給
電端子3,4を構成する。面状発熱体1は、発熱帯2が
左右両側の部分7b,7cおよびその間をつなぐ部分7
aが同方向に蛇行する形状をなし、給電端子3,4の部
分が左右の部位と直交する方向に蛇行する形状に形成さ
れている。上記面状発熱体1は、その発熱帯2の給電端
子3,4付近の左右の部位と直交する方向に蛇行する形
状に形成されている部分が、他の部分より幅広に形成さ
れていて、発熱帯2の給電端子3,4付近の部分7が他
の部分より強度が大となるように構成されている。そし
て、上記のように、発熱帯2の給電端子3,4付近の左
右の部位と直交する方向に蛇行する形状に形成されてい
る部分を、他の部分より幅広に形成すれば、給電端子
3,4付近の部分7が他の部分より電気抵抗が低くなる
ので、その部分発熱量を低くし、発熱帯2の全体の加熱
温度の均等化を図ることができる。すなわち、このこと
は、導線上の2点間に電流Iを流すと、ジュール熱が生
じるが、ジュール熱Pは、抵抗をRとすれば、P=RI
2であることから、給電端子3,4から発熱帯2に通電
すると、発熱帯2の電気抵抗が他の部分より低い給電端
子3,4付近の部分7の部分発熱量が低くなることによ
る。なお、発熱帯2の給電端子3,4付近の部分7の幅
は、必ずしも他の部分より幅広に形成しなくてもよいも
のである。
【0016】面状発熱体1の発熱帯2には、図3および
図4に詳細を示すように、その蛇行状に沿って一方の面
から他方の面に膨出する一連のリブ条8が形成されてい
る。このリブ条8は、面状発熱体1を打ち抜く工程で一
方の面から他方の面にプレス加工するものであって、そ
の形状は膨出面が平面状をなす断面略コ字状であり、リ
ブ条8の膨出高さは例えば0.35mm程度である。一
連のリブ条8は、発熱帯2の給電端子3,4付近の部分
7にも形成されているが、この部分7は幅広に形成され
ているから、必ずしもリブ条を形成しなくてもよく、そ
のようにすることにより、給電端子3,4付近の蛇行部
分7の柔軟性が保たれるので、組立て接続等の容易性を
損なうことなく、その左右に連なる蛇行状の発熱帯2の
部分変形を防止することができる。また、給電端子3,
4付近の部分7と対向する位置の蛇行部分7aにも必ず
しもリブ条を形成しなくてもよく、そのようにすること
により、同様に組立て接続等の容易性を損なうことな
く、その左右に連なる蛇行状の発熱帯2の部分変形を防
止することができるうえ、面状発熱体1にリブ条がプレ
ス加工される際の機械的歪みを少なくして、平面性に優
れたものを得ることができる。
図4に詳細を示すように、その蛇行状に沿って一方の面
から他方の面に膨出する一連のリブ条8が形成されてい
る。このリブ条8は、面状発熱体1を打ち抜く工程で一
方の面から他方の面にプレス加工するものであって、そ
の形状は膨出面が平面状をなす断面略コ字状であり、リ
ブ条8の膨出高さは例えば0.35mm程度である。一
連のリブ条8は、発熱帯2の給電端子3,4付近の部分
7にも形成されているが、この部分7は幅広に形成され
ているから、必ずしもリブ条を形成しなくてもよく、そ
のようにすることにより、給電端子3,4付近の蛇行部
分7の柔軟性が保たれるので、組立て接続等の容易性を
損なうことなく、その左右に連なる蛇行状の発熱帯2の
部分変形を防止することができる。また、給電端子3,
4付近の部分7と対向する位置の蛇行部分7aにも必ず
しもリブ条を形成しなくてもよく、そのようにすること
により、同様に組立て接続等の容易性を損なうことな
く、その左右に連なる蛇行状の発熱帯2の部分変形を防
止することができるうえ、面状発熱体1にリブ条がプレ
ス加工される際の機械的歪みを少なくして、平面性に優
れたものを得ることができる。
【0017】また、給電端子3,4付近の蛇行部分7お
よび給電端子3,4付近の蛇行部分7と対向する位置の
蛇行部分7aを除いた左右両側の部分7b,7cの発熱
帯2に、蛇行状に沿って膨出方向が相反するリブ条を形
成してもよく、それによれば、面状発熱体1にリブ条8
がプレス加工される際の機械的歪みを左右で互いに吸収
させて、平面性に優れたものを得ることができることに
なる。
よび給電端子3,4付近の蛇行部分7と対向する位置の
蛇行部分7aを除いた左右両側の部分7b,7cの発熱
帯2に、蛇行状に沿って膨出方向が相反するリブ条を形
成してもよく、それによれば、面状発熱体1にリブ条8
がプレス加工される際の機械的歪みを左右で互いに吸収
させて、平面性に優れたものを得ることができることに
なる。
【0018】上記リブ条8は、図5に示すように断面円
弧状に形成したり、図6に示すように断面角錐状に形成
してもよい。そして、リブ条8を断面円弧状とすること
により、発熱帯2または給電端子3,4付近の部分7が
変形しようとする応力のリブ条8における吸収力が増大
するので、発熱帯2または給電端子3,4付近の部分7
の部分変形防止効果を一層向上させることができる。ま
た、リブ条8を断面角錐状とすることにより、発熱帯2
または給電端子3,4付近の部分7の面方向の剛性が向
上し、同様にそれらの部分変形防止効果が向上する。
弧状に形成したり、図6に示すように断面角錐状に形成
してもよい。そして、リブ条8を断面円弧状とすること
により、発熱帯2または給電端子3,4付近の部分7が
変形しようとする応力のリブ条8における吸収力が増大
するので、発熱帯2または給電端子3,4付近の部分7
の部分変形防止効果を一層向上させることができる。ま
た、リブ条8を断面角錐状とすることにより、発熱帯2
または給電端子3,4付近の部分7の面方向の剛性が向
上し、同様にそれらの部分変形防止効果が向上する。
【0019】図7には、発熱帯2の蛇行方向に沿って、
リブ条8を断続状に形成したものが示されている。この
ように、発熱帯2にリブ条8を断続状に形成すれば、発
熱帯2上において断続するリブ条8がさらに異なる立体
状を呈することになるので、発熱帯2の剛性がさらに向
上して、通電加熱による不規則な部分変形が一層よく防
止される。なお、給電端子3,4付近の部分7にもリブ
条8を断続状に形成してもよいことは勿論である。さら
に、図7に示すように、発熱帯2は、略直角方向に折り
返し形成されているが、その折り返し部分に突リブ8a
が形成されているので、蛇行状をなす発熱帯2の形状保
持性が良好である。この突リブ8aを円形突起状とすれ
ばその形状保持性を一層向上させることができる。
リブ条8を断続状に形成したものが示されている。この
ように、発熱帯2にリブ条8を断続状に形成すれば、発
熱帯2上において断続するリブ条8がさらに異なる立体
状を呈することになるので、発熱帯2の剛性がさらに向
上して、通電加熱による不規則な部分変形が一層よく防
止される。なお、給電端子3,4付近の部分7にもリブ
条8を断続状に形成してもよいことは勿論である。さら
に、図7に示すように、発熱帯2は、略直角方向に折り
返し形成されているが、その折り返し部分に突リブ8a
が形成されているので、蛇行状をなす発熱帯2の形状保
持性が良好である。この突リブ8aを円形突起状とすれ
ばその形状保持性を一層向上させることができる。
【0020】図8には、前記面状発熱体1を備えた電気
ポットの湯沸かし部が例示されている。この図に示すよ
うに、湯溜容器9の底面には、両面を耐熱絶縁板10,
11ではさまれた面状発熱体1が金属板の外装体12で
固定されている。面状発熱体1の発熱帯2は、その給電
端子3,4付近の部分7が他の部分と直交する方向に蛇
行してしているので、発熱帯2は蛇行方向が異なる部分
で互いに補強し合って、全体に垂れ状の変形が抑制され
る。したがって、面状発熱体1を電気ポット8の底面に
耐熱絶縁板10,11とともに組み込む際に、それが大
きく変形することがなく、組み込み作業を容易かつ的確
に行うことができる。
ポットの湯沸かし部が例示されている。この図に示すよ
うに、湯溜容器9の底面には、両面を耐熱絶縁板10,
11ではさまれた面状発熱体1が金属板の外装体12で
固定されている。面状発熱体1の発熱帯2は、その給電
端子3,4付近の部分7が他の部分と直交する方向に蛇
行してしているので、発熱帯2は蛇行方向が異なる部分
で互いに補強し合って、全体に垂れ状の変形が抑制され
る。したがって、面状発熱体1を電気ポット8の底面に
耐熱絶縁板10,11とともに組み込む際に、それが大
きく変形することがなく、組み込み作業を容易かつ的確
に行うことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりに構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。請求項1に記載さ
れた発明によれば、面状発熱体の発熱帯に、その蛇行状
に沿って一方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条
を形成したので、蛇行状をなす発熱帯をリブ条による補
強作用でその剛性を高くして、発熱帯に通電加熱による
不規則な部分変形が生じるのを未然に防止するととも
に、蛇行状をなす発熱帯の短絡を未然に防止することが
できる。
るので、次に記載する効果を奏する。請求項1に記載さ
れた発明によれば、面状発熱体の発熱帯に、その蛇行状
に沿って一方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条
を形成したので、蛇行状をなす発熱帯をリブ条による補
強作用でその剛性を高くして、発熱帯に通電加熱による
不規則な部分変形が生じるのを未然に防止するととも
に、蛇行状をなす発熱帯の短絡を未然に防止することが
できる。
【0022】請求項2に記載された発明によれば、面状
発熱体の給電端子付近の蛇行方向を他の部分の蛇行方向
と直交する形状に形成するとともに、給電端子付近の蛇
行部分を除いた発熱体に、その蛇行状に沿って一方の面
から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成したので、
給電端子付近の蛇行部分の柔軟性が保たれて、組立て接
続等の容易性を損なうことなく、その左右に連なる蛇行
状の発熱帯の部分変形を防止することができる。
発熱体の給電端子付近の蛇行方向を他の部分の蛇行方向
と直交する形状に形成するとともに、給電端子付近の蛇
行部分を除いた発熱体に、その蛇行状に沿って一方の面
から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成したので、
給電端子付近の蛇行部分の柔軟性が保たれて、組立て接
続等の容易性を損なうことなく、その左右に連なる蛇行
状の発熱帯の部分変形を防止することができる。
【0023】請求項3に記載された発明によれば、給電
端子付近の蛇行部分に加えてそれと対向する位置の蛇行
部分を除いた左右両側の発熱帯にその蛇行状に沿って一
方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成した
ので、組立て接続等の容易性を損なうことなく、その左
右に連なる蛇行状の発熱帯の部分変形を防止することが
できるうえ、面状発熱体にリブ条がプレス加工される際
の機械的歪みを少なくして、平面性に優れたものを得る
ことができる。
端子付近の蛇行部分に加えてそれと対向する位置の蛇行
部分を除いた左右両側の発熱帯にその蛇行状に沿って一
方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成した
ので、組立て接続等の容易性を損なうことなく、その左
右に連なる蛇行状の発熱帯の部分変形を防止することが
できるうえ、面状発熱体にリブ条がプレス加工される際
の機械的歪みを少なくして、平面性に優れたものを得る
ことができる。
【0024】請求項4に記載された発明によれば、給電
端子付近の蛇行部分および給電端子付近の蛇行部分と対
向する位置の蛇行部分を除いた左右両側の発熱帯に、蛇
行状に沿って膨出方向が相反するリブ条を形成したの
で、面状発熱体にリブ条がプレス加工される際の機械的
歪みを左右で互いに吸収させて、平面性に優れたものを
得ることができる。
端子付近の蛇行部分および給電端子付近の蛇行部分と対
向する位置の蛇行部分を除いた左右両側の発熱帯に、蛇
行状に沿って膨出方向が相反するリブ条を形成したの
で、面状発熱体にリブ条がプレス加工される際の機械的
歪みを左右で互いに吸収させて、平面性に優れたものを
得ることができる。
【0025】請求項5に記載された発明によれば、、面
状発熱体の発熱帯に形成するリブ条を、その蛇行状に沿
って断続状に形成したので、発熱帯上においてリブ条の
断続がさらに異なる立体状を呈し、発熱帯の剛性がさら
に向上して、通電加熱による不規則な部分変形が一層よ
く防止することができる。
状発熱体の発熱帯に形成するリブ条を、その蛇行状に沿
って断続状に形成したので、発熱帯上においてリブ条の
断続がさらに異なる立体状を呈し、発熱帯の剛性がさら
に向上して、通電加熱による不規則な部分変形が一層よ
く防止することができる。
【図1】本発明に係る電熱器用ヒータ盤の面状発熱体の
平面図である。
平面図である。
【図2】図1の一部拡大平面図である。
【図3】面状発熱体の発熱帯の部分拡大平面図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視方向の拡大断面図であ
る。
る。
【図5】図4に対応する他例を示す断面図である。
【図6】図4に対応するさらに他例を示す断面図であ
る。
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す発熱帯の部分平面図
である。
である。
【図8】本発明に係る電熱器用ヒータ盤を備えた電気ポ
ットの一部を示す一部破断斜視図である。
ットの一部を示す一部破断斜視図である。
1 面状発熱体 2 発熱帯 3,4 給電端子 5,6 リード板 7 給電端子付近の蛇行部分 7a 給電端子付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部
分 7b,7c 左右両側の部分 8 リブ条 9 湯溜容器 10,11 耐熱絶縁板 12 外装体
分 7b,7c 左右両側の部分 8 リブ条 9 湯溜容器 10,11 耐熱絶縁板 12 外装体
Claims (5)
- 【請求項1】 ステンレス鋼板などの薄板を打抜いて環
状を呈する一連の発熱帯が蛇行状をなして平面状に並ぶ
ように形成された面状発熱体からなり、面状発熱体の発
熱帯には、その蛇行状に沿って一方の面から他方の面に
膨出する一連のリブ条を形成したことを特徴とする電熱
器用ヒータ盤。 - 【請求項2】 ステンレス鋼板などの薄板を打抜いて環
状を呈する一連の発熱帯が蛇行状をなして平面状に並ぶ
ように形成された面状発熱体からなり、面状発熱体の発
熱帯は、その給電端子付近の蛇行方向を他の部分の蛇行
方向と直交する形状に形成するとともに、給電端子付近
の蛇行部分を除いた発熱体にはその蛇行状に沿って一方
の面から他方の面に膨出する一連のリブ条を形成したこ
とを特徴とする電熱器用ヒータ盤。 - 【請求項3】 ステンレス鋼板などの薄板を打抜いて環
状を呈する一連の発熱帯が蛇行状をなして平面状に並ぶ
ように形成された面状発熱体からなり、面状発熱体の発
熱帯は、その給電端子付近の蛇行方向を他の部分の蛇行
方向と直交する形状に形成するとともに、給電端子付近
の蛇行部分および給電端子付近の蛇行部分と対向する位
置の蛇行部分を除いた左右両側の発熱体にはその蛇行状
に沿って一方の面から他方の面に膨出する一連のリブ条
を形成したことを特徴とする電熱器用ヒータ盤。 - 【請求項4】 給電端子付近の蛇行部分および給電端子
付近の蛇行部分と対向する位置の蛇行部分を除いた左右
両側の発熱帯には蛇行状に沿って膨出方向が相反するリ
ブ条を形成したことを特徴とする請求項3に記載の電熱
器用ヒータ盤。 - 【請求項5】 面状発熱体の発熱帯に形成するリブ条
は、その蛇行状に沿って断続状に形成したことを特徴と
する請求項1ないし請求項4の何れかに記載の電熱器用
ヒータ盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3534294A JP2612230B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 電熱器用ヒータ盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3534294A JP2612230B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 電熱器用ヒータ盤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226287A true JPH07226287A (ja) | 1995-08-22 |
JP2612230B2 JP2612230B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=12439192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3534294A Expired - Lifetime JP2612230B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 電熱器用ヒータ盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2612230B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005068282A1 (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Mitsubishi Cable Industries, Ltd. | ヒータ付ハンドルグリップ |
JP2006040882A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-02-09 | Ngk Spark Plug Co Ltd | セラミックヒータの製造方法、その製造方法で製造したセラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグ |
-
1994
- 1994-02-08 JP JP3534294A patent/JP2612230B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005068282A1 (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Mitsubishi Cable Industries, Ltd. | ヒータ付ハンドルグリップ |
JP2006040882A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-02-09 | Ngk Spark Plug Co Ltd | セラミックヒータの製造方法、その製造方法で製造したセラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2612230B2 (ja) | 1997-05-21 |
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