JP3205886B2 - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JP3205886B2
JP3205886B2 JP26164193A JP26164193A JP3205886B2 JP 3205886 B2 JP3205886 B2 JP 3205886B2 JP 26164193 A JP26164193 A JP 26164193A JP 26164193 A JP26164193 A JP 26164193A JP 3205886 B2 JP3205886 B2 JP 3205886B2
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foil
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heating element
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野 裕 長
谷 雅 己 神
野 政 二 安
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Krosaki Harima Corp
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Krosaki Harima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気ヒ−タ−の発熱部と
なる金属箔で形成した面状発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気ヒ−タ−にはニクロム巻線ヒ
−タ−や金属箔ヒ−タ−がある。前者のヒ−タ−は均一
加熱になりにくいという欠点を有しているばかりでな
く、高温加熱時に巻線の折曲げ箇所で切れやすく、短寿
命であるという難点があった。また後者のヒ−タ−にあ
っては、金属箔から箔条を作る場合に、切抜き形状が複
雑である上に、材料の切落し部が多く不経済であり、発
熱密度も小さくなり、切抜き後にマイカプレスが必要な
ど結局、高価格なヒ−タ−とならざるを得ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは金属箔の
切落しがほとんどないように全面利用を図り、箔条の折
曲げがなく、絶縁板の両面に箔条を配置し、箔条同士の
接触、短絡を防止した面状発熱体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る面状発熱体
は、帯状の連続した箔条となる如く、金属箔の全面に所
定間隔をおいて一方側から他方側へ、他方側から一方側
へと交互に切込み線を形成した面状発熱体であって、該
交互に切込み線を形成して帯状の連続した箔条が交互に
上下に位置し、上側および下側の箔条同士が接触、短絡
しないように上側と下側の箔条間に絶縁板を挿し込むと
ともに該絶縁板の両側に交互に形成したスリットに前記
箔条の各端部を係止させたものである。また請求項1記
載の面状発熱体において、前記金属箔は矩形金属箔であ
って、該矩形金属箔の両側の一端から他端に向け、該他
端で所定幅相当分を残すとともに、他端から一端に向
け、該一端で所定幅相当分を残すようにして交互に直線
的な切込み線を形成したものである。さらに請求項1記
載の面状発熱体において、前記金属箔は円形金属箔であ
って、該円形金属箔の周縁部から中央部に向け、該中央
部で所定幅相当分を残すとともに、中央部から周縁部に
向け、該周縁部で所定幅相当分を残すようにして交互に
横または縦方向の直線的な切込み線を形成したものであ
る。
【0005】また請求項1、2又は3記載の面状発熱体
において、請求項1の絶縁板はスリットの方向に対し直
交する方向に分割したものである。そして請求項1、
2、3又は4記載の面状発熱体において、請求項3の箔
条同士が接触、短絡しないように上側と下側の箔条間に
分割した円形絶縁板を挿し込むとともに該円形絶縁板の
両側対称位置および中央部に形成したスリットに前記箔
条の各端部を係止させたものである。
【0006】以下、本発明の一実施例を図面により具体
的に説明する。図1は矩形金属箔に交互に切込み線を形
成して帯状の連続した箔条とした矩形面状発熱体の平面
図である。1aは矩形金属箔、2は端子、3は矩形金属
箔1aに交互に形成した切込み線をそれぞれ示す。切込
み線3を形成するに際しては、帯状の連続した箔条4と
なる如く、金属箔1の全面に所定間隔をおいて一方側か
ら他方側へ、他方側から一方側へと交互に切込み線3を
形成する。切込み線3を形成するに当たっては、面状発
熱体にボルト等を取付ける場合は、隣接する切込み線3
の間隔を適宜変えるようにしてもよい。すなわち、矩形
金属箔1aの両側の一端から他端に向け、該他端で所定
幅相当分を残すとともに、他端から一端に向け、該一端
で所定幅相当分を残すようにして交互に横または縦方向
に直線的な切込み線3を形成する。
【0007】図2は矩形金属箔に交互に切込み線を形成
して帯状の連続した箔条を上下に交互に配置するための
矩形絶縁板の平面図である。5はマイカ等の絶縁板で、
図2では矩形絶縁板5aの場合を示す。この矩形絶縁板
5aの両側には左右ずれた位置に交互にスリット6を形
成し、該スリット6に箔条4の端部(所定幅相当分を残
すようにして形成した切込み線3の終端)を係止させ
る。7は矩形絶縁板5aの中央部の縦方向に沿って形成
した分割線である。この分割線7は縦方向に沿って1本
または複数本形成してもよい。分割線7は箔条4同士が
接触、短絡しないように上側と下側の箔条4間に絶縁板
5を挿し込む時に挿入し易いようにするためである。図
3は本発明で得た箔条4に絶縁板5を挿し込んだ状態を
示す矩形面状発熱体の平面図、図4は本発明の矩形面状
発熱体の上下面に絶縁材カバ−8を配置した断面図であ
る。
【0008】図5は本発明の他の実施例を示す円形面状
発熱体の平面図、図6は円形面状発熱体に装着する円形
絶縁板の平面図である。円形面状発熱体を形成するに
は、図5に示すように、円形金属箔1bの周縁部から中
央部に向け、該中央部で所定幅相当分を残すとともに、
中央部から周縁部に向け、該周縁部で所定幅相当分を残
すようにして交互に横または縦方向の直線的な切込み線
3を形成すればよい。円形金属箔1bから得た箔条3同
士が接触、短絡しないように上側と下側の箔条3間に、
分割線7を形成した円形絶縁板5bを挿し込むとともに
該円形絶縁板の両側対称位置および中央部に形成したス
リット6に前記箔条4を係止させる。
【0009】絶縁板5の他の実施例として、交互に切込
み線を形成して帯状の連続した箔条3が交互に上下に位
置し、上側および下側の箔条3同士が接触、短絡しない
ようにするために、図7に示すように、上側と下側の箔
条3間に矩形絶縁板5aを挿し込むとともに該絶縁板5
aの両側の外側から櫛状のスリット6を内側に形成した
別の絶縁板5cにて箔条3を係止させるようにしてもよ
い。なお、本実施例では金属箔および絶縁板を矩形また
は円形とする場合について説明したが、必ずしもこれら
の形状に限定されるものではなく、楕円形状、その他、
矩形と円形の組合わせ、あるいは他の形状の組合わせで
あってもよい。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の面状発熱
体は金属箔の全面利用を図ることにより金属箔の切落し
がなく、箔の使用に際し、高歩留であり、かつ高発熱密
度を保持でき、昇温速度も早く、均一発熱を行うという
優れた効果を奏する。また金属箔に交互の直線的な切込
み線を形成することにより、複雑な切抜き形状から開放
され、切抜き長さも減少し、切込み作業が容易であり、
低価格なる。さらに、箔条を交互に絶縁板の両面に配
置し、かつ絶縁板に形成したスリットに箔条の端部を
係止させることとしたので、箔条同士の接触、短絡の危
険性がなく安全である。また従来のように箔条をプレス
固定する必要がないために、製作が容易であるばかり
か、断続通電による箔条の膨張・収縮に伴う箔条の波打
ちからも解放され、長寿命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】矩形金属箔に交互に切込み線を形成して帯状の
連続した箔条とした矩形面状発熱体の平面図である。
【図2】矩形金属箔に交互に切込み線を形成して帯状の
連続した箔条を上下に交互に配置するための矩形絶縁板
の平面図である。
【図3】本発明で得た箔条に絶縁板を挿し込んだ状態を
示す矩形面状発熱体の平面図である。
【図4】本発明の矩形面状発熱体の上下面に絶縁材カバ
−を配置した断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す円形面状発熱体の平
面図である。
【図6】円形面状発熱体に装着する円形絶縁板の平面図
である。
【図7】矩形絶縁板と櫛状のスリットを形成した別の絶
縁板を組合わせた平面図である。
【符号の説明】
1 金属箔 1a 矩形金属箔 1b 円形金属箔 3 切込み線 4 箔条 5 絶縁板 5a 矩形絶縁板 5b 円形絶縁板 6 スリット 7 分割線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−159092(JP,A) 特開 平3−159093(JP,A) 実開 昭62−201494(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/20 H05B 3/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の連続した箔条となる如く、金属箔
    の全面に所定間隔をおいて一方側から他方側へ、他方側
    から一方側へと交互に切込み線を形成した面状発熱体で
    あって、該交互に切込み線を形成して帯状の連続した箔
    条が交互に上下に位置し、上側および下側の箔条同士が
    接触、短絡しないように上側と下側の箔条間に絶縁板を
    挿し込むとともに該絶縁板の両側に交互に形成したスリ
    ットに前記箔条の各端部を係止させたことを特徴とする
    面状発熱体。
  2. 【請求項2】 前記金属箔は矩形金属箔であって、該矩
    形金属箔の両側の一端から他端に向け、該他端で所定幅
    相当分を残すとともに、他端から一端に向け、該一端で
    所定幅相当分を残すようにして交互に直線的な切込み線
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の面状発熱
    体。
  3. 【請求項3】 前記金属箔は円形金属箔であって、該円
    形金属箔の周縁部から中央部に向け、該中央部で所定幅
    相当分を残すとともに、中央部から周縁部に向け、該周
    縁部で所定幅相当分を残すようにして交互に横または縦
    方向の直線的な切込み線を形成したことを特徴とする
    求項1記載の面状発熱体。
  4. 【請求項4】 請求項1の絶縁板はスリットの方向に対
    し直交する方向に分割したことを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の面状発熱体。
  5. 【請求項5】 請求項3の箔条同士が接触、短絡しない
    ように上側と下側の箔条間に分割した円形絶縁板を挿し
    込むとともに該円形絶縁板の両側対称位置および中央部
    に形成したスリットに前記箔条の各端部を係止させたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の面状発熱
    体。
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