JPH0722508Y2 - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JPH0722508Y2
JPH0722508Y2 JP8274089U JP8274089U JPH0722508Y2 JP H0722508 Y2 JPH0722508 Y2 JP H0722508Y2 JP 8274089 U JP8274089 U JP 8274089U JP 8274089 U JP8274089 U JP 8274089U JP H0722508 Y2 JPH0722508 Y2 JP H0722508Y2
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JP
Japan
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case
coil spring
piston rod
shock absorber
under
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雅典 渋谷
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、たとえば自動二輪車に取り付けられるいわゆ
るテレスコピック型の緩衝器に関する。
「従来の技術」 この種の緩衝器は、ピストンロッドを備えかつオイルと
加圧ガスが封入されたシリンダの外側に、上記ピストン
ロッドを伸張させる方向に付勢するためのコイルスプリ
ングを設け、さらにその外側に、コイルスプリングやシ
リンダ、ピストンロッドを覆うことによってそれらを保
護し、かつそれらに水等の異物が付着することを防止す
るためのケースが設けられた構成とされている。
上記のケースは、互いに径の異なる一対の筒状体すなわ
ちアッパーケースとアンダーケースとを、ピストンロッ
ドの伸縮に応じて軸方向に伸縮できるように嵌合させた
ものとなっている。
すなわち、上記アッパーケースは通常は上端側とされる
一端が閉じられており、また、上記アンダーケースは、
アッパーケースより小径とされているとともに通常は下
端側とされる一端が閉じられていて、このアンダーケー
スの上端部がアッパーケース内の下端部に挿入されるよ
うになっている。
そして、上記シリンダの基端(上端)はアッパーケース
の上端に対して固定されているとともに、上記ピストン
ロッドの先端(下端)はアンダーケースの下端に対して
固定され、かつ、上記のコイルスプリングは、その上下
両端をそれぞれアッパーケースの上端内面、アンダーケ
ースの下端内面に当接させた状態で配置されている。こ
れによって、そのコイルスプリングによってケースは伸
張する方向に付勢され、同時にピストンロッドも伸張す
る方向に付勢されるようになっている。
ところで、このようなテレスコピック型の緩衝器の一例
として、特公昭61−24577号に示されるものがある。こ
れは、アンダーケースの下端部に外部と連通する通路を
設けて、ケース内に水等の異物が浸入した場合には、そ
の通路を通して排出することでケース内に異物が蓄積さ
れてしまうことを防止しよう、とするものである。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、アンダーケースの下端部に外部と連通す
る通路を設けた上記従来の緩衝器にあっては、異物を排
出するために設けた通路から逆に水が浸入してしまうこ
とがあった。そして、アンダーケース内に水がわずかで
も浸入してしまうと、そのアンダーケースの下端内面に
当接しているコイルスプリングに水が付着してしまい、
その結果、コイルスプリングが錆びてしまうことがある
ので、その対策としてコイルスプリングに防錆用の表面
処理を施す必要があった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、ケース内に水等の異物が浸入したとして
もコイルスプリングに付着し難く、したがって、コイル
スプリングが錆びることを有効に防止し得る緩衝器を提
供することにある。
「課題を解決するための手段」 本考案は、ピストンロッドを備えたシリンダの外側に、
それぞれ筒状とされているとともに互いに径の異なるア
ッパーケースとアンダーケースとを軸方向に伸縮可能に
嵌合させてなるケースを取り付けて、そのケースにより
前記シリンダおよび前記ピストンロッドを覆うととも
に、そのケース内に、このケースおよび前記ピストンロ
ッドを伸張させる方向に付勢するコイルスプリングを設
けてなり、前記アンダーケースが下部側となるように上
下方向に縦置きされて使用される緩衝器において、前記
アンダーケースの下端部内側に、前記コイルスプリング
の下端が当接する突起を設けて、そのコイルスプリング
の下端とアンダーケースの下端との間にピストンロッド
軸方向のクリアランスを確保してなることを特徴とする
ものである。
「作用」 本考案の緩衝器においては、コイルスプリングの下端が
アンダーケースの下端部内側に形成された突起に当接す
ることで、コイルスプリングの下端とアンダーケースの
下端との間にはピストンロッド軸方向のクリアランスが
確保され、したがって、万一、ケース内に水が浸入して
蓄積されるようなことがあっても、その水がコイルスプ
リングに触れてしまうことがない。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。
本実施例の緩衝器Sは、たとえば第5図に示されるよう
に、自動二輪車のフレーム1とパワーユニット2との間
に取り付けられるリアサスペンションとして、また、フ
ロントフォーク3とフロントピボットアーム4との間に
取り付けられるフロントサスペンションとして用いられ
る、いわゆるテレスコピック型のものである。
この緩衝器の構成を第1図および第2図を参照して説明
すると、図中符号10は内部にオイルおよび加圧ガスが封
入されているシリンダ、11はシリンダ10内に往復移動可
能に配されたピストン(図示略)に基端が連結されてシ
リンダ10の先端より延出しているピストンロッド、12は
上端にフランジ部12aが形成された円筒状とされていて
上記シリンダ10の外側に装着されたスプリングガイド、
13は上記シリンダ10およびピストンロッド11の外側に装
着されてピストンロッド11を伸張する方向に付勢するた
めのコイルスプリング、14はその外側を覆うケース、15
は上記シリンダ10の基端に一体に設けられていて、この
緩衝器Sを自動二輪車のフレーム1もしくはフロントフ
ォーク3に取り付けるためのアッパーブラケット、16は
上記ピストンロッド11の先端に固定されていて、この緩
衝器Sをパワーユニット2もしくはフロントビボットア
ーム4に取り付けるためのアンダーブラケット、17はそ
のアンダーブラケット16をピストンロッド11に固定する
ためのロックナイト、18はストッパーラバーである。
上記のケース14は、互いに径の異なる一対の筒状体、す
なわちアッパーケース14Aとそれより小径とされたアン
ダーケース14Bからなり、アンダーケース14Bの上端部を
アッパーケース14Aの下端部内に挿入することによっ
て、それらアッパーケース14Aとアンダーケース14Bとを
ピストンロッド11の伸縮に応じて軸方向に伸縮できるよ
うに嵌合してなるものである。
上記アッパーケース14Aの下端は開放されているが上端
は閉じられていて、その上端面20には上記シリンダ10が
挿通しているセンターホール21が形成されている。ま
た、上記アンダーケース14Bの上端は開放されているが
下端は閉じられていて、その下端面22には上記ロックナ
ット17が内側に位置するセンターホール23が形成されて
おり、このセンターホール23とロックナット17の間には
環状の隙間24が確保されるようになっており、さらに、
このアンダーケース14Bの下端部内側には、上方に突出
するリブ(突起)25…が第2図に示されるように放射状
に複数(図示例のものでは8つ)形成されている。
そして、このケース14は、上記コイルスプリング13によ
って伸張する方向に付勢されることにより、アッパーケ
ース14Aの上端面20がアッパーブラケット15の取付板部1
5aに押圧され、かつ、アッパーケース14Bの下端面22が
アンダーブラケット16の取付板部16aに押圧された状態
で、それら両ブラケット15,16の間にわたって設けら
れ、シリンダ10、ピストンロッド11、コイルスプリング
13の全体を覆うものとされている。
そのコイルスプリング13は、その上端が上記スプリング
ガイド12のフランジ部12aに当接してそのスプリングガ
イド12をアッパーケース14Aの上端面20側に押圧してい
るとともに、コイルスプリング13の下端はアンダーケー
ス14B下端部に設けられた上記リブ25…に当接するよう
になっている。これによって、上記のようにアッパーケ
ース14Aとアンダーケース14Bとはコイルスプリング13に
よって伸張する方向に付勢されて、それらアッパーケー
ス14A、アンダーケース14Bの上端面20、下端面22はそれ
ぞれアッパーブラケット15、アンダーブラケット16に対
して押圧され、したがって、アッパーケース14Aのセン
ターホール21、アンダーケース14Bのセンターホール23
はそれぞれアッパーブラケット15の取付板部15a、アン
ダーブラケット16の取付板部16aにより塞がれることに
なる。また、ケース14が伸張する方向に付勢されること
により、ピストンロッド11もアンダーブラケット16、ア
ンダーケース14Bを介してコイルスプリング13により伸
張する方向に付勢されることになる。
上記構成の緩衝器Sは、通常、第5図に示したようにア
ッパーケース14Aが上部側、アンダーケース14Bが下部側
となるように縦置きされ、かつ、傾斜させた状態で使用
されるのであるが、アッパーケース14Aのセンターホー
ル21、アンダーケース14Bのセンターホール23はそれぞ
れアッパーブラケット15、アンダーブラケット16により
閉じられたものとなっているし、アンダーケース14Bの
下端部には上述した従来の緩衝器のように外部と連通す
る格別の通路は設けられていないので、従来の緩衝器に
比して異物たとえば水等がケース14内に浸入し難いもの
となっている。
そして、万一、ケース14内に水が浸入したとしても、コ
イルスプリング13の下端はリブ25…に当接していること
から、コイルスプリング13の下端とアンダーケース14B
の下端との間には、リブ25の高さに相当するピストンロ
ッド軸方向のクリアランス30が確保されてコイルスプリ
ング13の下端はアンダーケース14Bの底面から浮いた状
態となっているために、ケース14内に浸入した水がコイ
ルスプリング13の下端部に触れてしまうことがなく、し
たがってコイルスプリング13が錆びてしまうことを有効
に防止でき、従来においては必要であった防錆処理も不
要となる。
また、上記の緩衝器Sは傾斜させた状態で使用されるこ
とが一般的であるため、ケース14内に浸入した水が各リ
ブ25…の相互間に蓄積する余地はあるが、第3図に示さ
れるように、その水Wの量は、センターホール23へオー
バーフローし得ないごくわずかな量に止どまり、それ以
上の水は、センターホール23とロックナット17との間の
隙間24、およびアンダーケース14Bの下端面22とアンダ
ーブラケット16の取付板部16aとの間に自ずとわずかに
形成される隙間を通して外部に排出されてしまう。した
がって、上記クリアランス30の範囲を越えて水Wが蓄積
されてしまうようなことはなく、その水Wにコイルスプ
リング13が浸漬されてしまうことはない。
そして、上記のようなリブ25…相互間にわずかに蓄積さ
れた水Wも、走行時の振動等により速やかにセンターホ
ール23に流れ落ち、上記の隙間を経ていずれは外部へ排
出されてしまうとともに、この緩衝器Sが作動してケー
ス14が収縮したときには、ケース14内の空気が圧縮され
て上記の隙間から噴出することになるため、その空気流
によっても水Wが押し出されることが期待でき、したが
って、ケース14内に水Wが長期にわたって蓄積されたま
まとなることはない。
なお、本考案は上記実施例に限定されることなく、シリ
ンダやケース等の各構成要素の形状等は適宜変更して良
い。また、上記実施例におけるリブ25の数や形状は変更
可能であることは勿論であるし、さらに、たとえば第4
図に示すように、アンダーケース14Bの下端部内周面に
内側に膨出する形態の突起35を設け、その突起35にリン
グ部材36を介してコイルスプリング13を当接させること
でクリアランス37を確保するように構成する等、突起の
形態の適宜変更可能である。
「考案の効果」 以上で詳細に説明したように、本考案は、アンダーケー
スの下端部内側にコイルスプリングの下端が当接する突
起を設けて、そのコイルスプリングの下端とアンダーケ
ースの下端との間にピストンロッド軸方向のクリアラン
スを確保したから、ケース内に水が浸入したとしてもコ
イルスプリングの下端部に水が触れてしまうことを防止
でき、したがって、コイルスプリングが錆びてしまうこ
とを有効に防止できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は本実施
例の緩衝器の概略構成を示す断面図、第2図は第1図の
II−II線矢視図、第3図は傾斜させた状態で取り付けら
れた緩衝器の下端部の拡大断面図、第4図は本考案の他
の実施例を示す要部拡大断面図、第5図はこの緩衝器が
取り付けられた自動二輪車の全体図である。 S……緩衝器、10……シリンダ、11……ピストンロッ
ド、13……コイルスプリング、14……ケース、14A……
アッパーケース、14B……アンダーケース、15……アッ
パーブラケット、16……アンダーブラケット、17……ロ
ックナット、20……アッパーケースの上端面、21……セ
ンターホール、22……アンダーケースの下端面、23……
センターホール、25……リブ(突起)、30……クリアラ
ンス、35……突起、37……クリアランス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドを備えたシリンダの外側
    に、それぞれ筒状とされているとともに互いに径の異な
    るアッパーケースとアンダーケースとを軸方向に伸縮可
    能に嵌合させてなるケースを取り付けて、このケースに
    より前記シリンダおよび前記ピストンロッドを覆うとと
    もに、そのケース内に、このケースおよび前記ピストン
    ロッドを伸長させる方向に付勢するコイルスプリングを
    設けてなり、前記アンダーケースが下部側となるように
    上下方向に縦置きされて使用される緩衝器において、前
    記アンダーケースの下端部内側に、前記コイルスプリン
    グの下端が当接する突起を設けて、そのコイルスプリン
    グの下端とアンダーケースの下端との間にピストンロッ
    ド軸方向のクリアランスを確保してなることを特徴とす
    る緩衝器。
JP8274089U 1989-07-14 1989-07-14 緩衝器 Expired - Lifetime JPH0722508Y2 (ja)

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JPH0322144U JPH0322144U (ja) 1991-03-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2852563B1 (fr) * 2003-03-17 2006-04-28 Butee d'absorption de choc pour vehicule automobile
JP4540112B2 (ja) * 2005-06-30 2010-09-08 パラマウントベッド株式会社 歩行補助器
DE102016116519A1 (de) * 2016-09-05 2018-03-08 Stabilus Gmbh Federeinrichtung

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