JPH07224944A - 異種金属部材における接合面のシール構造 - Google Patents

異種金属部材における接合面のシール構造

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JPH07224944A
JPH07224944A JP1852494A JP1852494A JPH07224944A JP H07224944 A JPH07224944 A JP H07224944A JP 1852494 A JP1852494 A JP 1852494A JP 1852494 A JP1852494 A JP 1852494A JP H07224944 A JPH07224944 A JP H07224944A
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JP
Japan
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joint surface
liquid gasket
oil pan
metal member
cylinder block
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JP1852494A
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English (en)
Inventor
Koji Aritome
浩治 有留
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな部品を追加することなく、隙間に起因
する接合面の電解腐食の発生を防止する。 【構成】 異種の金属部材20、24の接合部分を、液
状ガスケット40を介して締結するシール構造におい
て、金属部材20、24の少なくとも一方の金属部材2
4の接合面32の最外周部に、液状ガスケット40を塗
布する段差面36を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異種金属部材の接合面
を液状ガスケットによりシールするシール構造に関し、
とくに接合面における電解腐食の発生を防止するように
した異種金属部材における接合面のシール構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンにおいて、シリンダブ
ロックとオイルパンとを液状ガスケットを介して接合さ
せた技術は、たとえば実開昭57−92042号公報に
開示されている。近年、自動車は燃費等の向上させるた
めに軽量化が要求されており、オイルパンをマグネシウ
ム合金等の軽金属から構成することが考えられている。
【0003】図5および図6は、従来のエンジンにおけ
るシリンダブロックとオイルパンとを接合面のシール構
造を示している。図5および図6において、2は鋳鉄か
らなるシリンダブロックを示しており、4はマグネシウ
ム合金からなるオイルパンを示している。オイルパン4
の側壁上端には、フランジ部6が形成されている。フラ
ンジ部6の接合面7には、周方向に延びるシール溝8が
形成されている。
【0004】シール溝8には、図6に示す液状ガスケッ
ト10が塗布されるようになっている。液状ガスケット
10が塗布されたオイルパン4は、フランジ部6に挿入
されたボルト(図示略)によりシリンダブロック2の接
合面3に締結される。これにより、オイルパン4の接合
面7とシリンダブロック2の接合面3は、液状ガスケッ
ト10によって確実にシールされ、オイルパン4内への
雨水等の侵入が防止されるとともに、オイルが外へ漏れ
ることが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5および図
6に示す接合面のシール構造の場合は、つぎの問題が存
在する。従来では、オイルパン4のフランジ部6の中央
にシール溝8を設け、オイルパン4とシリンダブロック
2を締結した際に液状ガスケット10がシール面からは
み出すのを防止していたので、接合面3、7の最外周部
には液状ガスケット10が十分に行きわたらない。その
ため、シリンダブロック2の接合面3とオイルパン4の
フランジ部6の接合面7との間には隙間Sが生じ、隙間
Sに侵入した雨水等によって接合面3、7に電解腐食が
生じるという問題があった。マグネシウムは、全金属中
最も活性の高い金属であり、他の金属との電位差が大き
いので、電解腐食の進行が他の異種金属の組合せに比べ
て著しい。
【0006】マグネシウム合金製のシリンダヘッドカバ
ーと鋳鉄製のシリンダヘッドとの電食防止のため、SM
C(シートモールディングコンパウンド)からなるスト
ッパを設けた技術が知られている(特開平4−2555
55号公報)が、この場合は、電食防止のための新たな
部品が必要となり、コスト的に問題がある。
【0007】本発明は、新たな部品を追加することな
く、隙間に起因する接合面の電解腐食の発生を防止する
ことが可能な異種金属における接合面のシール構造を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る異種金属における接合面のシール構造
は、つぎのように構成されている。 (1)異種の金属部材の接合部分を、液状ガスケットを
介して締結するシール構造であって、前記金属部材の少
なくとも一方の接合面の最外周部に、前記液状ガスケッ
トを塗布する段差面を形成したことを特徴とする異種金
属部材における接合面のシール構造。 (2)異種の金属部材の接合部分を、液状ガスケットを
介して締結するシール構造であって、前記金属部材の接
合面を、前記液状ガスケットが塗布される位置よりも内
側にのみ形成したことを特徴とする異種金属部材におけ
る接合面のシール構造。
【0009】
【作用】上記(1)の異種金属部材における接合面のシ
ール構造においては、異種金属部材の少なくとも一方の
接合面の最外周部に、液状ガスケットを塗布する段差面
が形成されるので、両金属部材の締結が完了した際に
は、異種金属部材の接合面の最外周部には液状ガスケッ
トが充満することになり、接合面の最外周部には隙間は
生じない。そのため、接合面への雨水等が侵入が阻止さ
れ、接合面における電解腐食の発生が防止される。上記
(2)の異種金属部材における接合面のシール構造にお
いては、異種金属部材の接合面が液状ガスケットが塗布
される位置よりも内側にのみ形成されているので、接合
面への雨水等の侵入は液状ガスケットにより阻止され
る。したがって、上記(1)と同様に接合面における電
解腐食の発生が防止される。
【0010】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例を示し
ており、とくに自動車のエンジンに適用した場合を示し
ている。図4において、20は金属部材としてのシリン
ダブロックを示している。シリンダブロック20は、た
とえば鋳鉄から構成されている。シリンダブロック20
の下端は、水平な接合面22に形成されている。シリン
ダブロック20の直下には、金属部材としてのオイルパ
ン24が設けられている。オイルパン24は、マグネシ
ウム合金から構成されている。オイルパン24には、オ
イルを貯溜する凹部26が形成されている。オイルパン
24の側壁部28の上端には、周方向に延びるフランジ
部30が形成されている。フランジ部30の上面は、水
平な接合面32に形成されている。
【0011】フランジ部30には、複数のボルト穴34
が形成されている。ボルト穴34は、所定の間隔をもっ
て周方向に配置されている。ボルト穴34には、図4に
示すようにオイルパン24をシリンダブロック20に締
結させるためのボルト25が挿入される。フランジ部3
0の接合面32の最外周部には、液状ガスケット(FI
PG)40を塗布する段差面36が形成されている。段
差面36は、接合面32から高さh1 だけ低くなってい
る。段差面36は、水平面に形成されている。
【0012】マグネシウム合金からなるオイルパン24
は、たとえばダイカストによって製作される鋳物からな
り、上述したボルト穴34や段差面36は、フランジ部
30と一体成形される。図3に示すように、段差面36
に塗布された液状ガスケット40は、シリンダブロック
20とオイルパン24の締結時には、各接合面22、3
2から若干外側にはみ出るようになっている。段差面3
6は、フランジ部30の全周にわたって形成されるが、
ボルト穴34の外周には連らなって形成されている。
【0013】本実施例のように、接合面22、32を液
状ガスケット40が塗布される位置よりも内側(凹部2
6側)にのみ形成することにより、液状ガスケット40
の塗布位置にボルト穴34を配置することができる。な
お、本実施例ではシリンダブロック20を鋳鉄から構成
したが、アルミニウム合金製のシリンダブロック20で
あってもよく、オイルパン24がマグネシウム合金から
構成される条件であれば、シリンダブロック20の材質
はこれらに限定されない。
【0014】つぎに、本発明に係る異種金属部材におけ
る接合面のシール構造の作用について説明する。図3に
示すように、シリンダブロック20とオイルパン24の
締結前には、オイルパン24のフランジ部30に形成さ
れた段差面36に液状ガスケット40が塗布される。段
差面36に液状ガスケット40が塗布された状態では、
液状ガスケット40は、フランジ部30の接合面32よ
りも高さh2 だけ高く盛り上がっている。液状ガスケッ
ト40の塗布作業が完了すると、オイルパン24のフラ
ンジ部30がシリンダブロック20の接合面22に向け
て押圧される。
【0015】オイルパン24がシリンダブロック20に
対して所定の位置に位置決めされると、オイルパン24
の各ボルト穴34にボルト25が挿入され、ボルト25
の螺合緊締によりオイルパン24とシリンダブロック2
0との締結が行われる。オイルパン24とシリンダブロ
ック20との締結時には、液状ガスケット40が押しつ
ぶされ、押しつぶされた液状ガスケット40の一部はフ
ランジ部30の外側および内側に移動する。
【0016】オイルパン24とシリンダブロック20と
の締結完了時には、オイルパン24の段差面36とシリ
ンダブロック20の接合面22との間には液状ガスケッ
ト40が充満し、液状ガスケット40の一部は段差面3
6の最外周端よりも外方に突出する。これにより、シリ
ンダブロック20の接合面22とオイルパン24の段差
面36との間には隙間は存在しなくなる。したがって、
シリンダブロック20の接合面22とオイルパン24の
接合面32との間には、雨水等が侵入できなくなり、雨
水等の侵入による接合面22、32の電解腐食の発生が
防止される。
【0017】段差面36は、フランジ部30の全周にわ
たって形成され、ボルト穴34の外周にも連らなって形
成されるので、液状ガスケット40を一筆書きの要領で
オイルパン24に塗布することができ、塗布作業の能率
向上が図れる。また、つぎの理由により、修理等のため
にシリンダブロック20からオイルパン24を取外す作
業が従来に比べて著しく容易となる。
【0018】オイルパン24をシリンダブロック20か
ら取外す際には、液状ガスケット40により各接合面2
2、32が粘着している状態にあるので、オイルパン2
4の接合面32とシリンダブロック20の接合面22と
の間に工具(図示略)を挿入してこじあける必要が生じ
るが、オイルパン24の接合面32の最外周部に段差面
36を形成することにより、接合面22と段差面36と
の間に工具を入れ易くなり、こじあけ作業が著しく容易
となる。また、液状ガスケットを除去する場合でも、図
5に示す従来構造ではシール溝8内の液状ガスケット1
0を工具ですくい取る必要があるが、本実施例のように
段差面36にすることにより、容易にかき落すことが可
能となる。
【0019】本実施例は、エンジンのシリンダブロック
20とオイルパン24の接合面におけるシール構造に適
用した場合を示したが、これに限定されるものではな
く、各種装置の接合面におけるシール構造にも適用する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】
(1)請求項1に係る異種金属部材における接合面のシ
ール構造によれば、異種金属部材の少なくとも一方の接
合面の最外周部に、液状ガスケットを塗布する段差面を
形成したので、各接合面の最外周部には液状ガスケット
が充満することになり、接合面の間に隙間が生じるのを
解消することができる。したがって、接合面間への雨水
等の侵入を阻止することができ、新たな部品を追加する
ことなく、接合面における電解腐食の発生を防止するこ
とができる。また、接合面の最外周部に段差面が形成さ
れることから、修理等のために一方の金属部材から他方
の金属部材を取外す際には、段差部分に工具等を容易に
差込むことができる。したがって、液状ガスケットによ
ってシールされた接合部分を容易にこじあけることが可
能となり、修理等の作業能率を高めることができる。 (2)請求項2に係る異種金属部材における接合面のシ
ール構造によれば、異種金属部材の接合面を、液状ガス
ケットが塗布される位置よりも内側にのみ形成するよう
にしたので、請求項1と同様に接合面間への雨水等の侵
入を液状ガスケットにより阻止することができ、接合面
における電解腐食の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る異種金属部材における
接合面のシール構造を示す要部拡大断面図である。
【図2】図1におけるオイルパン全体の平面図である。
【図3】図1のオイルパンの段差面に液状ガスケットが
塗布された状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】図1におけるシリンダブロックとオイルパンと
の締結状態を示す断面図である。
【図5】従来のシリンダブロックとオイルパンとのシー
ル構造を示す部分拡大断面図である。
【図6】図5のオイルパンのシール溝に液状ガスケット
が塗布された状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
20 金属部材としてのシリンダブロック 22 接合面 24 金属部材としてのオイルパン 32 接合面 36 段差面 40 液状ガスケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異種の金属部材の接合部分を、液状ガス
    ケットを介して締結するシール構造であって、前記金属
    部材の少なくとも一方の接合面の最外周部に、前記液状
    ガスケットを塗布する段差面を形成したことを特徴とす
    る異種金属部材における接合面のシール構造。
  2. 【請求項2】 異種の金属部材の接合部分を、液状ガス
    ケットを介して締結するシール構造であって、前記金属
    部材の接合面を、前記液状ガスケットが塗布される位置
    よりも内側にのみ形成したことを特徴とする異種金属部
    材における接合面のシール構造。
JP1852494A 1994-02-15 1994-02-15 異種金属部材における接合面のシール構造 Pending JPH07224944A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1298467C (zh) * 2002-01-15 2007-02-07 西铁城时计株式会社 导向套筒
CN100402896C (zh) * 2003-10-10 2008-07-16 日产自动车株式会社 密封结构
JP2010270790A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Denso Corp 筐体のシール構造およびシール方法
JP2012233497A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Denso Corp 電力変換装置及びその製造方法
JP2016034798A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキ液圧制御装置
US11710880B2 (en) 2020-09-17 2023-07-25 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Terminal for secondary battery and secondary battery provided with the terminal

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