JPH07224934A - ピストンブーツ構造 - Google Patents
ピストンブーツ構造Info
- Publication number
- JPH07224934A JPH07224934A JP6017333A JP1733394A JPH07224934A JP H07224934 A JPH07224934 A JP H07224934A JP 6017333 A JP6017333 A JP 6017333A JP 1733394 A JP1733394 A JP 1733394A JP H07224934 A JPH07224934 A JP H07224934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- cylinder hole
- boot
- piston boot
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Diaphragms And Bellows (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンブーツの組み付け時においてブレー
キ液或いは防錆油が溢れ出ることを防ぐ。 【構成】 ピストンとシリンダ孔の開口端との間に挿入
され、弾性部材からなる環状のピストンブーツにおい
て、ピストンブーツのブレーキ液圧室側の外周面コーナ
ーの少なくとも１部に凹部を備えた。
キ液或いは防錆油が溢れ出ることを防ぐ。 【構成】 ピストンとシリンダ孔の開口端との間に挿入
され、弾性部材からなる環状のピストンブーツにおい
て、ピストンブーツのブレーキ液圧室側の外周面コーナ
ーの少なくとも１部に凹部を備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はピストンとシリンダ孔の
間をシールするディスクブレーキのピストンブーツに関
するものである。
間をシールするディスクブレーキのピストンブーツに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】ディスクブレーキのピストンブーツは、
例えば、実開平４−１３４９４０号公報に開示されるよ
うに、ディスクブレーキのキャリパボディとピストン間
に介装され、両者の間をシールするものである。
例えば、実開平４−１３４９４０号公報に開示されるよ
うに、ディスクブレーキのキャリパボディとピストン間
に介装され、両者の間をシールするものである。
【０００３】従来のピストンブーツの平面図を図４に、
図４のピストンブーツのＢ−Ｂ断面図を図５に示す。ピ
ストンブーツ１０は、ゴム等の弾性部材によりドーナツ
状かつ断面が波状に形成され、外周面１１と内周面１２
が互いに図示前後方向に変移可能になっている。外周面
１１はシリンダボディに嵌め込まれ、内周面１２はピス
トンに嵌め込まれる。ピストンブーツ１０の外周面コー
ナー１３にはシール性を高めるためにブレーキ液室側に
凸部を設けている。
図４のピストンブーツのＢ−Ｂ断面図を図５に示す。ピ
ストンブーツ１０は、ゴム等の弾性部材によりドーナツ
状かつ断面が波状に形成され、外周面１１と内周面１２
が互いに図示前後方向に変移可能になっている。外周面
１１はシリンダボディに嵌め込まれ、内周面１２はピス
トンに嵌め込まれる。ピストンブーツ１０の外周面コー
ナー１３にはシール性を高めるためにブレーキ液室側に
凸部を設けている。
【０００４】ピストンとシリンダボディとの間の間隔は
０．１mm程度である為、ピストンをシリンダ孔に挿入す
る際には、潤滑及び防錆のためにピストンの外周面とシ
リンダ孔の内周面に防錆油を塗布する。特に、ピストン
を機械で自動的に組み付ける際には油を入れることが必
須となる。
０．１mm程度である為、ピストンをシリンダ孔に挿入す
る際には、潤滑及び防錆のためにピストンの外周面とシ
リンダ孔の内周面に防錆油を塗布する。特に、ピストン
を機械で自動的に組み付ける際には油を入れることが必
須となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキの組
み付け時において、ピストンをシリンダ孔に挿入すると
防錆油がシリンダ孔の開口端に押し出される。シリンダ
孔の開口端は、パッドを配置する側であり、パッドに大
量の油が付着するとディスクブレーキの性能が悪化する
ため、パッドに油が付着することは避けなくてはならな
い。そこで、従来はピストンをシリンダ孔に挿入する際
に塗布する防錆油を少なくしたり、ピストンの組付後油
を拭き取ったりしていた。しかし、防錆油を少なくする
と機械組付が困難となる。また、油の拭き取りには更に
拭き取り工程が必要となり、コストアップの要因となっ
ていた。
み付け時において、ピストンをシリンダ孔に挿入すると
防錆油がシリンダ孔の開口端に押し出される。シリンダ
孔の開口端は、パッドを配置する側であり、パッドに大
量の油が付着するとディスクブレーキの性能が悪化する
ため、パッドに油が付着することは避けなくてはならな
い。そこで、従来はピストンをシリンダ孔に挿入する際
に塗布する防錆油を少なくしたり、ピストンの組付後油
を拭き取ったりしていた。しかし、防錆油を少なくする
と機械組付が困難となる。また、油の拭き取りには更に
拭き取り工程が必要となり、コストアップの要因となっ
ていた。
【０００６】そこで、本発明においては、ピストンブー
ツの組み付け時において防錆油がシリンダ孔の開口端か
ら溢れ出るのを抑えることを課題とする。
ツの組み付け時において防錆油がシリンダ孔の開口端か
ら溢れ出るのを抑えることを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、弾性部材からなる環状のピストンブー
ツにおいて、ブレーキ液圧室側の外周面コーナーの少な
くとも１部に凹部を備えた。
に、本発明では、弾性部材からなる環状のピストンブー
ツにおいて、ブレーキ液圧室側の外周面コーナーの少な
くとも１部に凹部を備えた。
【０００８】
【作用】本発明によれば、ディスクブレーキの組み付け
時にピストンブーツをピストンとシリンダ孔の間に挿入
する際には、ピストンブーツに設けられた凹部が防錆油
の保留場所になり、防錆油がシリンダ孔の外側に溢れ出
すことがなくなる。
時にピストンブーツをピストンとシリンダ孔の間に挿入
する際には、ピストンブーツに設けられた凹部が防錆油
の保留場所になり、防錆油がシリンダ孔の外側に溢れ出
すことがなくなる。
【０００９】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図１に本発明の一実施例であるピストンブーツを用
いたディスクブレーキの断面図を示す。図２はピストン
ブーツ１の平面図である。図３はピストンブーツ１のＡ
−Ａ断面図を示す。ピストンブーツ１は円環状をしてお
り、キャリパボディ４に設けられたシリンダ孔２とピス
トン３の間に取り付ける。ピストンブーツ１の外周面８
は、キャリパボディ４に設けられたシリンダ孔２に取り
付けられる。ピストンブーツ１の内周面は、シリンダ孔
２に内挿されるピストン３に取り付けられる。これによ
り、ピストンブーツ１はシリンダ孔２とピストン３の間
をシールしている。ピストンブーツ１の断面は湾曲して
いる。本実施例ではピストンブーツ１のブレーキ液圧室
６側の外周面コーナー１５の内４ヵ所が凹部７になって
おり、外周面コーナー１５の凹部７以外の部分は凸部に
なっている。尚、凹部７は、３ヶ所，５ヶ所等、４ヶ所
以外としても構わない。
る。図１に本発明の一実施例であるピストンブーツを用
いたディスクブレーキの断面図を示す。図２はピストン
ブーツ１の平面図である。図３はピストンブーツ１のＡ
−Ａ断面図を示す。ピストンブーツ１は円環状をしてお
り、キャリパボディ４に設けられたシリンダ孔２とピス
トン３の間に取り付ける。ピストンブーツ１の外周面８
は、キャリパボディ４に設けられたシリンダ孔２に取り
付けられる。ピストンブーツ１の内周面は、シリンダ孔
２に内挿されるピストン３に取り付けられる。これによ
り、ピストンブーツ１はシリンダ孔２とピストン３の間
をシールしている。ピストンブーツ１の断面は湾曲して
いる。本実施例ではピストンブーツ１のブレーキ液圧室
６側の外周面コーナー１５の内４ヵ所が凹部７になって
おり、外周面コーナー１５の凹部７以外の部分は凸部に
なっている。尚、凹部７は、３ヶ所，５ヶ所等、４ヶ所
以外としても構わない。
【００１０】以下、ピストンブーツ１の組み付けについ
て説明する。まずピストン３とシリンダ孔２の間の潤滑
及び防錆のためにピストン３の外周面とシリンダ孔２の
内周面に防錆油を塗布する。そして、ピストン３をシリ
ンダ孔２に内挿する。このとき、防錆油が溢れ出てシリ
ンダ孔２の開口端５に溜まる。ピストンブーツ１の一部
をピストン３とシリンダ孔２の間に挿入してから徐々に
他の部分を挿入していき、ピストンブーツ１の全てをシ
リンダ孔２に挿入するようになっている。
て説明する。まずピストン３とシリンダ孔２の間の潤滑
及び防錆のためにピストン３の外周面とシリンダ孔２の
内周面に防錆油を塗布する。そして、ピストン３をシリ
ンダ孔２に内挿する。このとき、防錆油が溢れ出てシリ
ンダ孔２の開口端５に溜まる。ピストンブーツ１の一部
をピストン３とシリンダ孔２の間に挿入してから徐々に
他の部分を挿入していき、ピストンブーツ１の全てをシ
リンダ孔２に挿入するようになっている。
【００１１】ピストンブーツ１をピストン３とシリンダ
孔２の開口端５の間に挿入するとき、ブレーキ液圧室６
側の外周面コーナー１５の凹部７が防錆油の保留場所と
なって、ピストンブーツ１から外部へ防錆油が溢れ出す
ことはない。
孔２の開口端５の間に挿入するとき、ブレーキ液圧室６
側の外周面コーナー１５の凹部７が防錆油の保留場所と
なって、ピストンブーツ１から外部へ防錆油が溢れ出す
ことはない。
【００１２】また、外周面コーナー１５の凹部７以外の
部分は凸部になっているので、ピストンブーツ１の挿入
後においてピストンブーツ１のシール性を損なうことな
く、ピストンブーツ１の挿入の際において防錆油の保留
容量を増加することが可能になる。
部分は凸部になっているので、ピストンブーツ１の挿入
後においてピストンブーツ１のシール性を損なうことな
く、ピストンブーツ１の挿入の際において防錆油の保留
容量を増加することが可能になる。
【００１３】
【効果】本発明によれば、ピストンブーツの組み付けの
際に外部に防錆油が溢れ出すことが減少し、拭き取り工
程が不要となる。また、機械組付も可能となり、コスト
が低減する。
際に外部に防錆油が溢れ出すことが減少し、拭き取り工
程が不要となる。また、機械組付も可能となり、コスト
が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例であるピストンブーツを用い
たディスクブレーキの断面図である。
たディスクブレーキの断面図である。
【図２】本発明の一実施例であるピストンブーツの平面
図である。
図である。
【図３】本発明の一実施例であるピストンブーツの断面
図である。
図である。
【図４】従来のピストンブーツの平面図である。
【図５】従来のピストンブーツの断面図である。
１，１０ ピストンブーツ ２ シリンダ孔 ３ ピストン ４ キャリパボディ ５ 開口端 ６ ブレーキ液圧室 ７ 凹部 ８，１１ 外周面 ９，１４ 湾曲部 １２ 内周面 １３，１５ 外周面コーナー
フロントページの続き (72)発明者 須 賀 登志隆 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 ピストンとシリンダ孔の間に挿入され、
弾性部材からなる環状のピストンブーツにおいて、 ブレーキ液圧室側の外周面コーナーの少なくとも１部に
凹部を設けたことを特徴とするピストンブーツ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6017333A JPH07224934A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | ピストンブーツ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6017333A JPH07224934A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | ピストンブーツ構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07224934A true JPH07224934A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11941137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6017333A Pending JPH07224934A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | ピストンブーツ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07224934A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11486455B2 (en) | 2017-11-28 | 2022-11-01 | Hitachi Astemo, Ltd. | Disc brake and piston boot |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP6017333A patent/JPH07224934A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11486455B2 (en) | 2017-11-28 | 2022-11-01 | Hitachi Astemo, Ltd. | Disc brake and piston boot |
| DE112018006050B4 (de) | 2017-11-28 | 2023-05-11 | Hitachi Astemo, Ltd. | Scheibenbremse mit Kolbenmanschette |
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