JPH0614138Y2 - 一体式ベアリングシール - Google Patents
一体式ベアリングシールInfo
- Publication number
- JPH0614138Y2 JPH0614138Y2 JP1988139364U JP13936488U JPH0614138Y2 JP H0614138 Y2 JPH0614138 Y2 JP H0614138Y2 JP 1988139364 U JP1988139364 U JP 1988139364U JP 13936488 U JP13936488 U JP 13936488U JP H0614138 Y2 JPH0614138 Y2 JP H0614138Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing element
- seal
- sealing
- bearing seal
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、相互に可動する二部材間に装着して該二部材
の内部と外部とを密封するシール装置に関し、具体的に
は外方の泥水に対するシール性の向上を目的としたベア
リング用の一体式シールに関する。
の内部と外部とを密封するシール装置に関し、具体的に
は外方の泥水に対するシール性の向上を目的としたベア
リング用の一体式シールに関する。
[従来の技術] 従来、この種の一体式シールを図面によって説明すれ
ば、第3図の様に、互いに組み合わせて空洞を造形でき
る形状の第1密封要素1と第2密封要素2とからなって
おり、この内側に相手部材に摺接するシールリップ3′
を1個あるいは複数個配設して一体式シールを構成して
いる。
ば、第3図の様に、互いに組み合わせて空洞を造形でき
る形状の第1密封要素1と第2密封要素2とからなって
おり、この内側に相手部材に摺接するシールリップ3′
を1個あるいは複数個配設して一体式シールを構成して
いる。
[考案が解決しようとする課題] しかし、前記の一体式シールはそれぞれ個別に構成され
ているから組み合わせるに手間取るのは勿論組み合わせ
不備の不安が多く残り、さらに複数のシールリップ3′
に統一した方向性を持たしめていないのでどうしても片
方からの密封性に対して高水準のものを得ることができ
ない欠点がある。この欠点を補うためにシールリップ
3′の取り付け数量を増したり複雑なリップ形状に造形
するなど様々な試みがなされているが価格代価に対する
密封力は未だ得られていない。
ているから組み合わせるに手間取るのは勿論組み合わせ
不備の不安が多く残り、さらに複数のシールリップ3′
に統一した方向性を持たしめていないのでどうしても片
方からの密封性に対して高水準のものを得ることができ
ない欠点がある。この欠点を補うためにシールリップ
3′の取り付け数量を増したり複雑なリップ形状に造形
するなど様々な試みがなされているが価格代価に対する
密封力は未だ得られていない。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図で示す様に、互いに回転するベアリン
グ間に用いられ、断面が略L字形状の第1密封要素1
と、断面が逆略L字形状の第2密封要素2とを組み合わ
せ、該それぞれの密封要素1・2に弾性体からなるシー
ルリップ3を設けて互いに摺接せしめた一体式ベアリン
グシールであって、前記密封要素1・2の径方向部にそ
れぞれ先部が外方に向くシールリップ3を配設し、内輪
部材に装着される第1密封要素1の内周面にこの第1密
封要素1とは逆の略L字形状を持ち第2密封要素2の一
部を遊抱する補助環4を嵌着せしめた後、該第1密封要
素1の内周面端部5を径方向にカシメて形成したことを
特徴としている。
グ間に用いられ、断面が略L字形状の第1密封要素1
と、断面が逆略L字形状の第2密封要素2とを組み合わ
せ、該それぞれの密封要素1・2に弾性体からなるシー
ルリップ3を設けて互いに摺接せしめた一体式ベアリン
グシールであって、前記密封要素1・2の径方向部にそ
れぞれ先部が外方に向くシールリップ3を配設し、内輪
部材に装着される第1密封要素1の内周面にこの第1密
封要素1とは逆の略L字形状を持ち第2密封要素2の一
部を遊抱する補助環4を嵌着せしめた後、該第1密封要
素1の内周面端部5を径方向にカシメて形成したことを
特徴としている。
[作用] 本考案は上記の様な構造を持って以下に示す多くの優れ
た作用をなさしめる。
た作用をなさしめる。
すなわち、本考案の一体式ベアリングシールを組み立て
るとき、第2図の様に、第1密封要素1の内周面に該第
1密封要素とは逆形状の補助環4を第2密封要素2の組
付けの後に嵌入せしめ、その後第1密封要素1の内周面
端部5をカシメて一体化する。このとき、外方に向いた
シールリップ3は挿入方向に対しそれぞれ順目形状をな
している。
るとき、第2図の様に、第1密封要素1の内周面に該第
1密封要素とは逆形状の補助環4を第2密封要素2の組
付けの後に嵌入せしめ、その後第1密封要素1の内周面
端部5をカシメて一体化する。このとき、外方に向いた
シールリップ3は挿入方向に対しそれぞれ順目形状をな
している。
[実施例] 本考案を実施するに、第1図及び第2図では補助環4を
第1密封要素1の内周面に直接嵌入しているが、これに
こだわるものでなく、例えばシールリップ3から弾性体
を連続せしめ該嵌入面に挿入させて密封力と装着性を向
上させることも可能である。
第1密封要素1の内周面に直接嵌入しているが、これに
こだわるものでなく、例えばシールリップ3から弾性体
を連続せしめ該嵌入面に挿入させて密封力と装着性を向
上させることも可能である。
[考案の効果] 以上の説明の様に、本考案の一体式ベアリングシール
は、第2密封要素2の一部を遊抱する補助環4をカシメ
て取り付けたことによって完全に一体化している。
は、第2密封要素2の一部を遊抱する補助環4をカシメ
て取り付けたことによって完全に一体化している。
また、シールリップ3は挿入する相手部材に対して完全
に順目形状となっているから簡単に組み付けられ装着不
備を起こすものでない。さらに、このシールリップ3は
全て外方に向いて配設されているので外部から浸入しよ
うとする泥水・異物等に対して強い自己排除作用をな
す。
に順目形状となっているから簡単に組み付けられ装着不
備を起こすものでない。さらに、このシールリップ3は
全て外方に向いて配設されているので外部から浸入しよ
うとする泥水・異物等に対して強い自己排除作用をな
す。
また、内部の潤滑用グリースは補助環4の径方向部がダ
ム効果と振り切り効果を発揮しその漏洩を防止する働き
をなす。
ム効果と振り切り効果を発揮しその漏洩を防止する働き
をなす。
また、前記補強環4は完全なる摺動性とシール性のため
だけに機能すれば良いのであるからそのための最適の材
料あるいは表面仕上げ等を用いることができ、逆にこれ
を抱持する第1密封要素1は摺動箇所を持たないからシ
ールリップ3の成型接着のために施す接着剤の選択が自
由であって、さらにこの接着剤は前記理由で摺動面のシ
ール性を維持するための削除を必要としないから、その
ための作業が不要であるため、削除作業を省くことは大
きく、かつ、その接着剤を利用して全面の被膜層となし
強い防錆効果をも発揮せしめるものとなる。
だけに機能すれば良いのであるからそのための最適の材
料あるいは表面仕上げ等を用いることができ、逆にこれ
を抱持する第1密封要素1は摺動箇所を持たないからシ
ールリップ3の成型接着のために施す接着剤の選択が自
由であって、さらにこの接着剤は前記理由で摺動面のシ
ール性を維持するための削除を必要としないから、その
ための作業が不要であるため、削除作業を省くことは大
きく、かつ、その接着剤を利用して全面の被膜層となし
強い防錆効果をも発揮せしめるものとなる。
第1図は本考案の一体式ベアリングシールを表わした断
面図である。第2図は本考案の一体式ベアリングシール
を組み立てる過程を示した断面図である。第3図は従来
の一体式シールの断面図である。 1…第1密封要素、2…第2密封要素、3…シールリッ
プ、4…補助環、5…内周面端部
面図である。第2図は本考案の一体式ベアリングシール
を組み立てる過程を示した断面図である。第3図は従来
の一体式シールの断面図である。 1…第1密封要素、2…第2密封要素、3…シールリッ
プ、4…補助環、5…内周面端部
Claims (1)
- 【請求項1】断面が略L字形状の第1密封要素1と、断
面が逆略L字形状の第2密封要素2とを組み合わせ、該
それぞれの密封要素1・2に弾性体からなるシールリッ
プ3を設けて互いに摺接せしめた一体式ベアリングシー
ルにおいて;前記密封要素1・2の径方向部にそれぞれ
先部が外方に向くシールリップ3を配設し、内輪部材に
装着される第1密封要素1の内周面にこの第1密封要素
1とは逆の略L字形状を持つ補助環4を嵌着せしめた
後、該第1密封要素1の内周面端部5を径方向にカシメ
て形成したことを特徴とする一体式ベアリングシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988139364U JPH0614138Y2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-10-25 | 一体式ベアリングシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988139364U JPH0614138Y2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-10-25 | 一体式ベアリングシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0259368U JPH0259368U (ja) | 1990-04-27 |
JPH0614138Y2 true JPH0614138Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=31402554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988139364U Expired - Lifetime JPH0614138Y2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-10-25 | 一体式ベアリングシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614138Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0599235A (ja) * | 1991-05-02 | 1993-04-20 | Timken Co:The | 減摩軸受用シール組立体 |
JP4600649B2 (ja) * | 2004-09-22 | 2010-12-15 | Nok株式会社 | スリーブ |
-
1988
- 1988-10-25 JP JP1988139364U patent/JPH0614138Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0259368U (ja) | 1990-04-27 |
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