JPH07223085A - レーザ出力制御方式 - Google Patents
レーザ出力制御方式Info
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- JPH07223085A JPH07223085A JP6020474A JP2047494A JPH07223085A JP H07223085 A JPH07223085 A JP H07223085A JP 6020474 A JP6020474 A JP 6020474A JP 2047494 A JP2047494 A JP 2047494A JP H07223085 A JPH07223085 A JP H07223085A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザ加工機の各軸の移動の遅れに対し、レ
ーザビームのオンオフを同期させるレーザ出力制御方式
を提供する。 【構成】 遅延時間データ記憶手段4は、レーザビーム
出力を開始させるオン指令があった際に実際にレーザビ
ーム出力を開始するまで時間であるオン遅延時間と、レ
ーザビーム出力を停止させるオフ指令があった際に実際
にレーザビーム出力を停止するまで時間であるオフ遅延
時間とを遅延時間データとして格納する。レーザ出力制
御手段5は、オン指令があった際にはオン遅延時間だけ
レーザビーム出力の開始を遅らせ、オフ指令があった際
にはオフ遅延時間だけレーザビーム出力の停止を遅らせ
る。これによって、連続の切断加工を高速に行うことが
できる。また、操作キー16aからのキー入力によっ
て、加工プログラム1を実行中であっても遅延時間デー
タを容易に変更することができる。
ーザビームのオンオフを同期させるレーザ出力制御方式
を提供する。 【構成】 遅延時間データ記憶手段4は、レーザビーム
出力を開始させるオン指令があった際に実際にレーザビ
ーム出力を開始するまで時間であるオン遅延時間と、レ
ーザビーム出力を停止させるオフ指令があった際に実際
にレーザビーム出力を停止するまで時間であるオフ遅延
時間とを遅延時間データとして格納する。レーザ出力制
御手段5は、オン指令があった際にはオン遅延時間だけ
レーザビーム出力の開始を遅らせ、オフ指令があった際
にはオフ遅延時間だけレーザビーム出力の停止を遅らせ
る。これによって、連続の切断加工を高速に行うことが
できる。また、操作キー16aからのキー入力によっ
て、加工プログラム1を実行中であっても遅延時間デー
タを容易に変更することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームで加工を行
うレーザ加工機のレーザ出力制御方式に関し、特に高速
にレーザ加工を行うことができるレーザ出力制御方式に
関する。
うレーザ加工機のレーザ出力制御方式に関し、特に高速
にレーザ加工を行うことができるレーザ出力制御方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】CO2 ガスレーザ等のガスレーザ発振装
置は、高効率で高出力が得られるためレーザ加工機に広
く使用されるようになってきた。特に、その高速化にし
たがって、従来パンチプレス等で抜き落としていた丸
穴、角穴等もレーザ加工機によって切断加工するように
なってきている。そして、レーザ加工機では、パンチプ
レスのような、抜き型が不要であるので、加工プログラ
ムの作成のみで切断加工を行うことができる。
置は、高効率で高出力が得られるためレーザ加工機に広
く使用されるようになってきた。特に、その高速化にし
たがって、従来パンチプレス等で抜き落としていた丸
穴、角穴等もレーザ加工機によって切断加工するように
なってきている。そして、レーザ加工機では、パンチプ
レスのような、抜き型が不要であるので、加工プログラ
ムの作成のみで切断加工を行うことができる。
【0003】レーザ加工機では、レーザビームが集光さ
れるワーク上の位置をスポットと呼び、そのスポットを
移動させることによりワークを任意の形状に切断してい
る。このスポットの移動は数値制御装置により制御さ
れ、その数値制御装置の指令通りの軌跡をたどるように
構成されている。
れるワーク上の位置をスポットと呼び、そのスポットを
移動させることによりワークを任意の形状に切断してい
る。このスポットの移動は数値制御装置により制御さ
れ、その数値制御装置の指令通りの軌跡をたどるように
構成されている。
【0004】このようなレーザ加工機で、一定のピッチ
で丸穴を連続して加工するような場合、まずレーザビー
ムの出力を開始して円弧補間を行う。円弧補間により穴
加工をしていき、穴加工を開始した位置まで加工を行う
ことにより一つの穴加工を行う。そして、レーザビーム
の出力を停止して、次の加工位置に移動する。次の加工
位置で位置決めを行った後、レーザビームの出力を開始
して次の円弧補間を行う。
で丸穴を連続して加工するような場合、まずレーザビー
ムの出力を開始して円弧補間を行う。円弧補間により穴
加工をしていき、穴加工を開始した位置まで加工を行う
ことにより一つの穴加工を行う。そして、レーザビーム
の出力を停止して、次の加工位置に移動する。次の加工
位置で位置決めを行った後、レーザビームの出力を開始
して次の円弧補間を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明のように、
丸穴加工を連続して行うには、切削開始時、および切削
終了時に位置決めを行う必要がある。しかし、位置決め
を行うためには、レーザ加工装置のXY送り機構を一旦
停止しなければならず、一旦停止させる分だけ加工時間
が延びてしまう。
丸穴加工を連続して行うには、切削開始時、および切削
終了時に位置決めを行う必要がある。しかし、位置決め
を行うためには、レーザ加工装置のXY送り機構を一旦
停止しなければならず、一旦停止させる分だけ加工時間
が延びてしまう。
【0006】一方、一時停止を行わずに、レーザビーム
のオンオフだけで上記のような連続の丸孔加工を行う場
合、丸穴を加工していき、丸穴の切削開始位置に戻る前
に、次の命令が出されレーザビームの出力が停止してし
まう。そのため、ワークを切り落とすことが出来ない。
これは、レーザビームは、指令から実際にオンオフする
までにほとんど時間の遅れがないのに対し、機械の移動
は遅れをともなうためである。この機械の移動の遅れ
は、移動時の加減速の遅れや、サーボの遅れによる。機
械移動に遅れがあるために、実際には目的の位置に達し
ていないにも係わらず、目的の位置に達したとみなさ
れ、次の指令が実行されてしまう。そして、この機械の
移動の遅れをレーザビームのオンオフと同期させるため
に、加工プログラムによってレーザビームのオンオフを
遅延させようとすると、非常に煩雑なプログラムになら
ざるをえない。また、どの位の時間遅延させれば良いか
は、加工条件によって変わるため、加工プログラム作成
時に的確な遅延時間を設定することは難しい。
のオンオフだけで上記のような連続の丸孔加工を行う場
合、丸穴を加工していき、丸穴の切削開始位置に戻る前
に、次の命令が出されレーザビームの出力が停止してし
まう。そのため、ワークを切り落とすことが出来ない。
これは、レーザビームは、指令から実際にオンオフする
までにほとんど時間の遅れがないのに対し、機械の移動
は遅れをともなうためである。この機械の移動の遅れ
は、移動時の加減速の遅れや、サーボの遅れによる。機
械移動に遅れがあるために、実際には目的の位置に達し
ていないにも係わらず、目的の位置に達したとみなさ
れ、次の指令が実行されてしまう。そして、この機械の
移動の遅れをレーザビームのオンオフと同期させるため
に、加工プログラムによってレーザビームのオンオフを
遅延させようとすると、非常に煩雑なプログラムになら
ざるをえない。また、どの位の時間遅延させれば良いか
は、加工条件によって変わるため、加工プログラム作成
時に的確な遅延時間を設定することは難しい。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、レーザ加工機の各軸の移動開始および停止を
レーザビームのオンオフを正確に同期させるレーザ出力
制御方式を提供することを目的とする。
のであり、レーザ加工機の各軸の移動開始および停止を
レーザビームのオンオフを正確に同期させるレーザ出力
制御方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、レーザビームで加工を行うレーザ加工機
のレーザ出力制御方式において、加工プログラムを解読
し、前記レーザ加工機の各軸の移動指令と、レーザ発振
器のレーザビーム出力を開始させるオン指令と、レーザ
ビーム出力を停止させるオフ指令とを出力する前処理演
算手段と、前記移動指令をうけて補間処理を行い補間パ
ルスを出力し、前記レーザ加工機の各軸の移動を制御す
る補間手段と、前記オン指令があった際に実際にレーザ
ビーム出力を開始するまでのオン遅延時間と、前記オフ
指令があった際に実際にレーザビーム出力を停止するま
でのオフ遅延時間とを遅延時間データとして格納する遅
延時間データ記憶手段と、レーザビーム出力を制御し、
前記オン指令があった際には前記オン遅延時間だけレー
ザビーム出力の開始を遅らせ、前記オフ指令があった際
には前記オフ遅延時間だけレーザビーム出力の停止を遅
らせるレーザ出力制御手段と、を有することを特徴とす
るレーザ出力制御方式が提供される。
決するために、レーザビームで加工を行うレーザ加工機
のレーザ出力制御方式において、加工プログラムを解読
し、前記レーザ加工機の各軸の移動指令と、レーザ発振
器のレーザビーム出力を開始させるオン指令と、レーザ
ビーム出力を停止させるオフ指令とを出力する前処理演
算手段と、前記移動指令をうけて補間処理を行い補間パ
ルスを出力し、前記レーザ加工機の各軸の移動を制御す
る補間手段と、前記オン指令があった際に実際にレーザ
ビーム出力を開始するまでのオン遅延時間と、前記オフ
指令があった際に実際にレーザビーム出力を停止するま
でのオフ遅延時間とを遅延時間データとして格納する遅
延時間データ記憶手段と、レーザビーム出力を制御し、
前記オン指令があった際には前記オン遅延時間だけレー
ザビーム出力の開始を遅らせ、前記オフ指令があった際
には前記オフ遅延時間だけレーザビーム出力の停止を遅
らせるレーザ出力制御手段と、を有することを特徴とす
るレーザ出力制御方式が提供される。
【0009】
【作用】前処理演算手段は、加工プログラムを解読し、
レーザ加工機の各軸の移動指令とレーザ発振器のレーザ
ビーム出力を開始させるオン指令と、レーザビーム出力
を停止させるオフ指令とを出力する。
レーザ加工機の各軸の移動指令とレーザ発振器のレーザ
ビーム出力を開始させるオン指令と、レーザビーム出力
を停止させるオフ指令とを出力する。
【0010】補間手段は、移動指令をうけて補間処理を
行い補間パルスを出力し、レーザ加工機の各軸の移動を
制御する。遅延時間データ記憶手段は、オン指令があっ
た際に実際にレーザビーム出力を開始するまでのオン遅
延時間と、オフ指令があった際に実際にレーザビーム出
力を停止するまでのオフ遅延時間とを遅延時間データと
して格納する。このオン遅延時間とオフ遅延時間とは、
レーザ加工機の各軸の移動の遅れる時間によって、任意
に設定する。
行い補間パルスを出力し、レーザ加工機の各軸の移動を
制御する。遅延時間データ記憶手段は、オン指令があっ
た際に実際にレーザビーム出力を開始するまでのオン遅
延時間と、オフ指令があった際に実際にレーザビーム出
力を停止するまでのオフ遅延時間とを遅延時間データと
して格納する。このオン遅延時間とオフ遅延時間とは、
レーザ加工機の各軸の移動の遅れる時間によって、任意
に設定する。
【0011】レーザ出力制御手段は、レーザビーム出力
を制御しており、オン指令があった際にはオン遅延時間
だけレーザビーム出力の開始を遅らせ、オフ指令があっ
た際にはオフ遅延時間だけレーザビーム出力の停止を遅
らせる。
を制御しており、オン指令があった際にはオン遅延時間
だけレーザビーム出力の開始を遅らせ、オフ指令があっ
た際にはオフ遅延時間だけレーザビーム出力の停止を遅
らせる。
【0012】これによって、レーザ加工機の各軸の移動
開始および停止と、レーザビームのオンオフとを同期さ
せることができる。
開始および停止と、レーザビームのオンオフとを同期さ
せることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の概略構成を表すブロック図であ
る。加工プログラム1はサーボモータ32を位置制御す
るための移動指令および速度を制御する速度指令と、レ
ーザ発振器20のオンオフを制御するオン指令とオフ指
令とを含んでいる。また、加工プログラム1には必要に
応じて、遅延時間データや、有効遅延時間データ番号が
プログラムされている。
する。図1は本発明の概略構成を表すブロック図であ
る。加工プログラム1はサーボモータ32を位置制御す
るための移動指令および速度を制御する速度指令と、レ
ーザ発振器20のオンオフを制御するオン指令とオフ指
令とを含んでいる。また、加工プログラム1には必要に
応じて、遅延時間データや、有効遅延時間データ番号が
プログラムされている。
【0014】前処理演算手段2は、加工プログラム1を
解読し、レーザ加工機30の各軸の移動指令と、レーザ
発振器20のレーザビーム出力を開始させるオン指令
と、レーザビーム出力を停止させるオフ指令とを出力す
る。さらに、加工プログラム1に遅延時間データが含ま
れていた場合には、その遅延時間データに従い遅延時間
データ記憶手段4に格納された遅延時間データを変更す
る。また、加工プログラム1に有効遅延時間データ番号
が含まれていた場合には、遅延時間データ記憶手段4に
格納された複数の遅延時間データから、指定されたデー
タを有効遅延時間データとする。
解読し、レーザ加工機30の各軸の移動指令と、レーザ
発振器20のレーザビーム出力を開始させるオン指令
と、レーザビーム出力を停止させるオフ指令とを出力す
る。さらに、加工プログラム1に遅延時間データが含ま
れていた場合には、その遅延時間データに従い遅延時間
データ記憶手段4に格納された遅延時間データを変更す
る。また、加工プログラム1に有効遅延時間データ番号
が含まれていた場合には、遅延時間データ記憶手段4に
格納された複数の遅延時間データから、指定されたデー
タを有効遅延時間データとする。
【0015】補間手段3は、移動指令をうけて補間処理
を行い補間パルスを出力する。なお、レーザビームの遅
延を補間周期(ITP)と同期させる場合には、レーザ
出力制御手段5に対し、補間周期の信号を出力する。サ
ーボアンプ18は補間パルスに従ってレーザ加工機30
内のサーボモータ32を駆動する。この図においては説
明を分かりやすくするために、サーボアンプ18とサー
ボモータ32は一つずつしか図示していないが、実際に
は各移動軸ごとにそれぞれサーボアンプとサーボモータ
がある。
を行い補間パルスを出力する。なお、レーザビームの遅
延を補間周期(ITP)と同期させる場合には、レーザ
出力制御手段5に対し、補間周期の信号を出力する。サ
ーボアンプ18は補間パルスに従ってレーザ加工機30
内のサーボモータ32を駆動する。この図においては説
明を分かりやすくするために、サーボアンプ18とサー
ボモータ32は一つずつしか図示していないが、実際に
は各移動軸ごとにそれぞれサーボアンプとサーボモータ
がある。
【0016】遅延時間データ記憶手段4は遅延時間デー
タを格納している。この遅延時間データは、オン遅延時
間のみ、オフ遅延時間のみ、またはオン遅延時間とオフ
遅延時間の両方を、一つの遅延時間データとして格納す
る。遅延時間データは一つとは限らず、複数の場合もあ
る。その場合、複数ある遅延時間データのうちの一つを
使用可能な有効遅延時間データとしている。
タを格納している。この遅延時間データは、オン遅延時
間のみ、オフ遅延時間のみ、またはオン遅延時間とオフ
遅延時間の両方を、一つの遅延時間データとして格納す
る。遅延時間データは一つとは限らず、複数の場合もあ
る。その場合、複数ある遅延時間データのうちの一つを
使用可能な有効遅延時間データとしている。
【0017】レーザ出力制御手段5は、レーザビーム制
御指令をうけてレーザ発振器20のレーザビーム出力を
制御しており、レーザビーム制御指令によりレーザビー
ム出力を開始するオン指令があった際には、オン遅延時
間だけレーザビーム出力の開始を遅らせる。そして、レ
ーザビーム制御指令によりレーザビーム出力を停止する
オフ指令があった際には、オフ遅延時間だけレーザビー
ム出力の停止を遅らせる。このオン遅延時間およびオフ
遅延時間は、遅延時間データ記憶手段4に格納された遅
延時間データを使用し、遅延時間データが複数格納され
ている場合には、有効遅延時間データを使用する。
御指令をうけてレーザ発振器20のレーザビーム出力を
制御しており、レーザビーム制御指令によりレーザビー
ム出力を開始するオン指令があった際には、オン遅延時
間だけレーザビーム出力の開始を遅らせる。そして、レ
ーザビーム制御指令によりレーザビーム出力を停止する
オフ指令があった際には、オフ遅延時間だけレーザビー
ム出力の停止を遅らせる。このオン遅延時間およびオフ
遅延時間は、遅延時間データ記憶手段4に格納された遅
延時間データを使用し、遅延時間データが複数格納され
ている場合には、有効遅延時間データを使用する。
【0018】レーザ発振器20はレーザビームを出力
し、そのレーザビームはレーザ加工機30に設けられた
ヘッド35を介して加工物に照射される。操作キー16
aは、キー入力をすることによって遅延時間データを設
定あるいは変更する。遅延時間データが複数ある場合に
は、キー入力によって有効遅延時間データを選択する。
この操作キー16aからの入力は、加工プログラム実行
時においても可能である。
し、そのレーザビームはレーザ加工機30に設けられた
ヘッド35を介して加工物に照射される。操作キー16
aは、キー入力をすることによって遅延時間データを設
定あるいは変更する。遅延時間データが複数ある場合に
は、キー入力によって有効遅延時間データを選択する。
この操作キー16aからの入力は、加工プログラム実行
時においても可能である。
【0019】表示装置16bは、遅延時間データ記憶手
段4に格納されている遅延時間データを表示する。遅延
時間データが複数ある場合には、どの遅延時間データが
有効遅延時間データであるかもあわせて表示する。これ
によって作業者は、現在有効な遅延時間データを容易に
知ることができる。
段4に格納されている遅延時間データを表示する。遅延
時間データが複数ある場合には、どの遅延時間データが
有効遅延時間データであるかもあわせて表示する。これ
によって作業者は、現在有効な遅延時間データを容易に
知ることができる。
【0020】図2は本発明が適用されるレーザ加工装置
の全体構成を示す図である。図において、レーザ加工装
置は、数値制御装置(CNC)10、レーザ発振器20
及びレーザ加工機30から構成される。
の全体構成を示す図である。図において、レーザ加工装
置は、数値制御装置(CNC)10、レーザ発振器20
及びレーザ加工機30から構成される。
【0021】CNC10は、プロセッサ(CPU)11
を中心に構成されている。ROM12にはEPROMあ
るいはEEROMが使用され、システムプログラムが格
納される。また、不揮発性メモリ13にはバッテリバッ
クアップされたCMOSが使用され、電源切断後も保持
すべき加工プログラムや各種パラメータ等が格納され
る。さらに、不揮発性メモリ13の一部の領域を遅延時
間データ記憶手段4に使用し、遅延時間データを格納す
る。プロセッサ11はシステムプログラムに基づいて加
工プログラムを読み出し、装置全体の動作を制御する。
加工プログラムには、遅延時間データや有効遅延時間デ
ータ番号が含まれる場合もある。
を中心に構成されている。ROM12にはEPROMあ
るいはEEROMが使用され、システムプログラムが格
納される。また、不揮発性メモリ13にはバッテリバッ
クアップされたCMOSが使用され、電源切断後も保持
すべき加工プログラムや各種パラメータ等が格納され
る。さらに、不揮発性メモリ13の一部の領域を遅延時
間データ記憶手段4に使用し、遅延時間データを格納す
る。プロセッサ11はシステムプログラムに基づいて加
工プログラムを読み出し、装置全体の動作を制御する。
加工プログラムには、遅延時間データや有効遅延時間デ
ータ番号が含まれる場合もある。
【0022】I/Oユニット(I/O)15は、プロセ
ッサ11からの出力制御信号を変換してレーザ発振器2
0に送る。レーザ発振器20は、出力制御信号に従って
パルス状のレーザビーム21を出射する。このレーザビ
ーム21は、ベンディングミラー22で反射してレーザ
加工機30に送られる。
ッサ11からの出力制御信号を変換してレーザ発振器2
0に送る。レーザ発振器20は、出力制御信号に従って
パルス状のレーザビーム21を出射する。このレーザビ
ーム21は、ベンディングミラー22で反射してレーザ
加工機30に送られる。
【0023】CNC10にはCRT/MDI16が接続
されており、このCRT/MDI16を用いて各種のプ
ログラムやデータが対話形式で入力される。操作キー1
6aから、遅延時間データや有効遅延時間データ番号を
入力することができる。表示装置16bには、不揮発性
メモリ13に格納されている遅延時間データや、現在使
用可能な有効遅延時間データが表示される。
されており、このCRT/MDI16を用いて各種のプ
ログラムやデータが対話形式で入力される。操作キー1
6aから、遅延時間データや有効遅延時間データ番号を
入力することができる。表示装置16bには、不揮発性
メモリ13に格納されている遅延時間データや、現在使
用可能な有効遅延時間データが表示される。
【0024】レーザ加工機30は、加工機本体34、ワ
ーク38にレーザビーム21を照射するヘッド35、及
びワーク38が固定されるテーブル37を備えている。
ヘッド35に導入されて集光されたレーザビーム21
は、ノズル36からワーク38に照射される。
ーク38にレーザビーム21を照射するヘッド35、及
びワーク38が固定されるテーブル37を備えている。
ヘッド35に導入されて集光されたレーザビーム21
は、ノズル36からワーク38に照射される。
【0025】レーザ加工機本体34には、テーブル37
をX軸及びY軸の2方向に移動制御するためのサーボモ
ータ31及び32が設けられている。また、ヘッド35
をZ軸方向に移動制御するためのサーボモータ33が設
けられている。これらのサーボモータ31、32及び3
3は、CNC10側のサーボアンプ17、18及び19
にそれぞれ接続されており、プロセッサ11からの軸制
御信号に従ってその回転が制御される。テーブル37及
びヘッド35は、その回転に応じて移動する。ノズル3
6から照射されたレーザビーム21は、テーブル37の
移動に応じてワーク38上に軌跡を描き、ワーク38を
所定形状に切断する。
をX軸及びY軸の2方向に移動制御するためのサーボモ
ータ31及び32が設けられている。また、ヘッド35
をZ軸方向に移動制御するためのサーボモータ33が設
けられている。これらのサーボモータ31、32及び3
3は、CNC10側のサーボアンプ17、18及び19
にそれぞれ接続されており、プロセッサ11からの軸制
御信号に従ってその回転が制御される。テーブル37及
びヘッド35は、その回転に応じて移動する。ノズル3
6から照射されたレーザビーム21は、テーブル37の
移動に応じてワーク38上に軌跡を描き、ワーク38を
所定形状に切断する。
【0026】図3は本発明により丸穴加工をしたときの
加工の軌跡を示す図である。レーザビームが集光される
ワーク上の位置をスポットと呼び、そのスポットを円C
1内の点P1(X1,Y1)に移動した後、レーザビー
ムの出力をオンにし切断加工を開始する。直線補間で点
P2(X2,Y2)まで切断加工した後、円弧補間で時
計回りに切断加工する。スポットが円C1上の点P2の
手前の点P3までくると、レーザビームを停止するオフ
指令が出される。このとき、レーザ出力制御手段5(図
1に示す)は、オフ指令が出されてからオフ遅延時間が
経過した後に、レーザビームの出力を停止する。そのオ
フ遅延時間の間に、スポットは点P2まで達し、円C1
を切り落とすことができる。
加工の軌跡を示す図である。レーザビームが集光される
ワーク上の位置をスポットと呼び、そのスポットを円C
1内の点P1(X1,Y1)に移動した後、レーザビー
ムの出力をオンにし切断加工を開始する。直線補間で点
P2(X2,Y2)まで切断加工した後、円弧補間で時
計回りに切断加工する。スポットが円C1上の点P2の
手前の点P3までくると、レーザビームを停止するオフ
指令が出される。このとき、レーザ出力制御手段5(図
1に示す)は、オフ指令が出されてからオフ遅延時間が
経過した後に、レーザビームの出力を停止する。そのオ
フ遅延時間の間に、スポットは点P2まで達し、円C1
を切り落とすことができる。
【0027】次に、円C2の点P5(X5,Y5)まで
直線補間でスポットを移動する。点P5に達する手前で
ある点P4でオン指令がだされる。レーザ出力制御手段
5(図1に示す)は、オン指令を受け取ってからオン遅
延時間が経過した後に、レーザビームの出力を開始す
る。このオン遅延時間の間にスポットは点P5に達す
る。
直線補間でスポットを移動する。点P5に達する手前で
ある点P4でオン指令がだされる。レーザ出力制御手段
5(図1に示す)は、オン指令を受け取ってからオン遅
延時間が経過した後に、レーザビームの出力を開始す
る。このオン遅延時間の間にスポットは点P5に達す
る。
【0028】点P5から点P6(X6,Y6)まで直線
補間で切断加工した後、点P6から時計回りに円弧補間
でC2を切断加工する。スポットが円C2上の点P6の
手前の点P7までくると、オフ指令が出される。このと
き、レーザ出力制御手段5(図1に示す)は、オフ指令
を受け取ってからオフ遅延時間が経過した後に、レーザ
ビームの出力を停止する。このオフ遅延時間の間にスポ
ットは点P6に達し、円C2を切り落とすことができ
る。そして、さらに次の加工位置へ移動をする。
補間で切断加工した後、点P6から時計回りに円弧補間
でC2を切断加工する。スポットが円C2上の点P6の
手前の点P7までくると、オフ指令が出される。このと
き、レーザ出力制御手段5(図1に示す)は、オフ指令
を受け取ってからオフ遅延時間が経過した後に、レーザ
ビームの出力を停止する。このオフ遅延時間の間にスポ
ットは点P6に達し、円C2を切り落とすことができ
る。そして、さらに次の加工位置へ移動をする。
【0029】図4は、本発明により図3で示した丸穴加
工を行うための加工プログラム1aを示す図である。シ
ーケンスナンバーN010のブロックは、スポットがワ
ーク38(図2に示す)上の点P1(X1,Y1)に来
るように移動(G00)する。
工を行うための加工プログラム1aを示す図である。シ
ーケンスナンバーN010のブロックは、スポットがワ
ーク38(図2に示す)上の点P1(X1,Y1)に来
るように移動(G00)する。
【0030】シーケンスナンバーN020のブロック
は、P2(X2,Y2)に向かって直線補間(G01)
を行い、レーザ出力は2000W(S2000)、送り
速度10000mm/min(F10000)、でワーク
を切断する。
は、P2(X2,Y2)に向かって直線補間(G01)
を行い、レーザ出力は2000W(S2000)、送り
速度10000mm/min(F10000)、でワーク
を切断する。
【0031】シーケンスナンバーN030のブロックの
Iの値(x1 )とJの値(y1 )は、P2(X2,Y
2)からの、切断すべき円C1の中心の位置を、それぞ
れX軸方向、Y軸方向の距離で表している。円の中心点
の座標を(Xc,Yc)とすると、x1,y1 は次のよう
になる。
Iの値(x1 )とJの値(y1 )は、P2(X2,Y
2)からの、切断すべき円C1の中心の位置を、それぞ
れX軸方向、Y軸方向の距離で表している。円の中心点
の座標を(Xc,Yc)とすると、x1,y1 は次のよう
になる。
【0032】 x1 =Xc−X2 y1 =Yc−Y2 そして、時計方向の円弧補間(G02)を行い、x1 と
y1 とで示された点を中心点とする円C1を切断する。
y1 とで示された点を中心点とする円C1を切断する。
【0033】シーケンスナンバーN040のブロック
は、次に加工をおこなう位置点P5(X5,Y5)へ直
線補間で移動(G01)する。このときレーザ出力は0
W(S0)である。
は、次に加工をおこなう位置点P5(X5,Y5)へ直
線補間で移動(G01)する。このときレーザ出力は0
W(S0)である。
【0034】シーケンスナンバーN050のブロック
は、P6(X6,Y6)に向かって直線補間(G01)
を行い、レーザ出力は2000W(S2000)、送り
速度10000mm/min(F10000)、でワーク
を切断する。
は、P6(X6,Y6)に向かって直線補間(G01)
を行い、レーザ出力は2000W(S2000)、送り
速度10000mm/min(F10000)、でワーク
を切断する。
【0035】シーケンスナンバーN060のブロックの
Iの値(x2 )とJの値(y2 )は、P6(X6,Y
6)からの、切断するべき円C2の中心点の位置を、そ
れぞれX軸方向、Y軸方向の距離で表している。(x
2,y2の値の求め方は、シーケンスナンバーN030
で説明したx1,y1の場合と同様である。)そして、
時計方向の円弧補間(G02)を行い、x2 とy2 とで
示された点を中心とする円C2を切断する。
Iの値(x2 )とJの値(y2 )は、P6(X6,Y
6)からの、切断するべき円C2の中心点の位置を、そ
れぞれX軸方向、Y軸方向の距離で表している。(x
2,y2の値の求め方は、シーケンスナンバーN030
で説明したx1,y1の場合と同様である。)そして、
時計方向の円弧補間(G02)を行い、x2 とy2 とで
示された点を中心とする円C2を切断する。
【0036】シーケンスナンバーN070のブロック
は、次に加工をおこなう図示されていない位置(X8,
Y8)へ直線補間で移動(G01)する。このときレー
ザ出力は0W(S0)である。
は、次に加工をおこなう図示されていない位置(X8,
Y8)へ直線補間で移動(G01)する。このときレー
ザ出力は0W(S0)である。
【0037】図5は、図4で示した加工プログラム1a
を実行した場合の実行ブロックとレーザビーム出力とス
ポット位置とのタイミングを示す図である。時刻t0 で
シーケンスナンバーN010の実行が開始される。時刻
t1 でシーケンスナンバーN020の実行が開始されレ
ーザビームの出力開始のオン指令が出されるがレーザビ
ームは0Wのままである。なお、スポットの移動には加
減速の遅れやサーボの遅れがあるため、スポット位置は
まだ点P1に達していない。
を実行した場合の実行ブロックとレーザビーム出力とス
ポット位置とのタイミングを示す図である。時刻t0 で
シーケンスナンバーN010の実行が開始される。時刻
t1 でシーケンスナンバーN020の実行が開始されレ
ーザビームの出力開始のオン指令が出されるがレーザビ
ームは0Wのままである。なお、スポットの移動には加
減速の遅れやサーボの遅れがあるため、スポット位置は
まだ点P1に達していない。
【0038】時刻t2 でスポットは点P1に達する。同
時に、オン遅延時間が経過しレーザビームの出力が20
00Wになる。時刻t3 でシーケンスナンバーN030
の実行が開始され、円C1切断加工のための円弧補間の
命令が出される。
時に、オン遅延時間が経過しレーザビームの出力が20
00Wになる。時刻t3 でシーケンスナンバーN030
の実行が開始され、円C1切断加工のための円弧補間の
命令が出される。
【0039】時刻t4 でスポットは点P2に達して、円
弧補間が開始する。時刻t5 でシーケンスナンバーN0
40の実行が開始されレーザビームの出力停止のオフ指
令が出されるがレーザビームは2000Wのままであ
る。この時のスポットの位置は点P3である。
弧補間が開始する。時刻t5 でシーケンスナンバーN0
40の実行が開始されレーザビームの出力停止のオフ指
令が出されるがレーザビームは2000Wのままであ
る。この時のスポットの位置は点P3である。
【0040】時刻t6 でスポットは点P2に達する。同
時に、オフ遅延時間が経過しレーザビームの出力が0W
になり、点P5に直線補間で移動する。この時点で、円
C1が切り落とされる。
時に、オフ遅延時間が経過しレーザビームの出力が0W
になり、点P5に直線補間で移動する。この時点で、円
C1が切り落とされる。
【0041】時刻t7 でシーケンスナンバーN050の
実行が開始され、オン指令が出される。この時のスポッ
トの位置は点P4である。時刻t8 でスポットは点P5
に達する。同時に、オン遅延時間が経過しレーザビーム
の出力が2000Wになる。
実行が開始され、オン指令が出される。この時のスポッ
トの位置は点P4である。時刻t8 でスポットは点P5
に達する。同時に、オン遅延時間が経過しレーザビーム
の出力が2000Wになる。
【0042】時刻t9 でシーケンスナンバーN060の
実行が開始され、円C2切断加工のための円弧補間の命
令が出される。時刻t10でスポットは点P6に達し、円
弧補間が開始する。
実行が開始され、円C2切断加工のための円弧補間の命
令が出される。時刻t10でスポットは点P6に達し、円
弧補間が開始する。
【0043】時刻t11でシーケンスナンバーN070の
実行が開始され、オフ指令が出される。この時のスポッ
トの位置は点P7である。時刻t12でスポットは点P6
に達する。同時に、オフ遅延時間が経過しレーザビーム
の出力が0Wになる。この時点で、円C2が切り落とさ
れる。
実行が開始され、オフ指令が出される。この時のスポッ
トの位置は点P7である。時刻t12でスポットは点P6
に達する。同時に、オフ遅延時間が経過しレーザビーム
の出力が0Wになる。この時点で、円C2が切り落とさ
れる。
【0044】このように、オン遅延時間およびオフ遅延
時間をスポット位置の移動の遅れと同じにすることによ
り、スポット位置が目的の位置に達するのとレーザビー
ムの出力のオンオフとを同時にすることができる。その
結果、位置決めを行わずに連続して切断加工が可能にな
り、加工の高速化が図れる。
時間をスポット位置の移動の遅れと同じにすることによ
り、スポット位置が目的の位置に達するのとレーザビー
ムの出力のオンオフとを同時にすることができる。その
結果、位置決めを行わずに連続して切断加工が可能にな
り、加工の高速化が図れる。
【0045】次に、遅延時間データ記憶手段4に格納さ
れている遅延時間データの設定方法について説明する。
(以下図1を用いて説明する。) この際の遅延時間データは、msec単位の時間か、ま
たは補間周期(ITP)単位で設定することができる。
補間周期単位で設定された場合、レーザ出力制御手段5
は補間手段3から補間周期の信号を受け取り、補間周期
と同期をとってレーザビームの出力を遅延させる。
れている遅延時間データの設定方法について説明する。
(以下図1を用いて説明する。) この際の遅延時間データは、msec単位の時間か、ま
たは補間周期(ITP)単位で設定することができる。
補間周期単位で設定された場合、レーザ出力制御手段5
は補間手段3から補間周期の信号を受け取り、補間周期
と同期をとってレーザビームの出力を遅延させる。
【0046】まず、操作キー16aからのキー入力によ
って遅延時間データを設定する方法がある。この操作
は、加工プログラム1実行時でも可能である。そのた
め、オン遅延時間やオフ遅延時間が、スポット位置の移
動の遅れとずれていた場合には、直ぐに修正が可能であ
る。オン遅延時間およびオフ遅延時間とスポット位置の
移動の遅れとのずれの分だけ遅延時間データを修正すれ
ばよい。このとき、表示装置16bに現在の遅延時間デ
ータを表示させることにより、遅延時間データの修正が
より簡単におこなえる。
って遅延時間データを設定する方法がある。この操作
は、加工プログラム1実行時でも可能である。そのた
め、オン遅延時間やオフ遅延時間が、スポット位置の移
動の遅れとずれていた場合には、直ぐに修正が可能であ
る。オン遅延時間およびオフ遅延時間とスポット位置の
移動の遅れとのずれの分だけ遅延時間データを修正すれ
ばよい。このとき、表示装置16bに現在の遅延時間デ
ータを表示させることにより、遅延時間データの修正が
より簡単におこなえる。
【0047】次に、加工プログラム1に遅延時間データ
を含ませる方法がある。これは、ある一つのコード(例
えば「G」)に遅延時間データを設定する機能をもた
せ、このコードでオン遅延時間、またはオフ遅延時間を
指定する。前処理演算手段2は加工プログラム1を解読
し遅延時間データを認識すると、その遅延時間データを
遅延時間データ記憶手段4に格納する。これによって、
遅延時間データの変更ができる。
を含ませる方法がある。これは、ある一つのコード(例
えば「G」)に遅延時間データを設定する機能をもた
せ、このコードでオン遅延時間、またはオフ遅延時間を
指定する。前処理演算手段2は加工プログラム1を解読
し遅延時間データを認識すると、その遅延時間データを
遅延時間データ記憶手段4に格納する。これによって、
遅延時間データの変更ができる。
【0048】例えばG200に遅延時間データを設定す
る機能を与え、次のような指令で遅延時間データをIT
P周期単位で設定することができる。 G200Pl(QmRn); (Pl:l=0 遅延時間データ無効化,l=1 遅延
時間データ有効化) (Qm:オン遅延時間 m×ITP周期) (Rn:オン遅延時間 n×ITP周期) このように指令された、オン遅延時間とオフ遅延時間と
は遅延時間データ記憶手段4に格納され、レーザビーム
の出力をオン、またはオフするときはこのデータによっ
て遅延される。例えば、レーザビームの出力をオンする
場合には、レーザ出力制御手段5はオン指令を受け取る
と、ITPをm回カウントした後にレーザビームをオン
する。
る機能を与え、次のような指令で遅延時間データをIT
P周期単位で設定することができる。 G200Pl(QmRn); (Pl:l=0 遅延時間データ無効化,l=1 遅延
時間データ有効化) (Qm:オン遅延時間 m×ITP周期) (Rn:オン遅延時間 n×ITP周期) このように指令された、オン遅延時間とオフ遅延時間と
は遅延時間データ記憶手段4に格納され、レーザビーム
の出力をオン、またはオフするときはこのデータによっ
て遅延される。例えば、レーザビームの出力をオンする
場合には、レーザ出力制御手段5はオン指令を受け取る
と、ITPをm回カウントした後にレーザビームをオン
する。
【0049】遅延時間データ記憶手段4に複数の遅延時
間データが格納されている場合には、有効遅延時間デー
タを変更することのより、遅延時間データを変更でき
る。なお、複数の遅延時間データが格納されている場合
には、そのうちの一つの遅延時間データだけが有効遅延
時間データである。
間データが格納されている場合には、有効遅延時間デー
タを変更することのより、遅延時間データを変更でき
る。なお、複数の遅延時間データが格納されている場合
には、そのうちの一つの遅延時間データだけが有効遅延
時間データである。
【0050】まず、操作キー16aからキー入力をする
ことにより、有効遅延時間データを変更する方法があ
る。このとき、遅延時間データ記憶手段4に格納されて
いる複数の遅延時間データと、そのうちの有効遅延時間
データがどのデータであるかを表示装置16bに表示さ
せておく。作業者は表示装置16bの表示内容を見なが
ら、操作キー16aを操作することにより有効遅延時間
データを変更する。これは加工プログラム実行中にも可
能である。
ことにより、有効遅延時間データを変更する方法があ
る。このとき、遅延時間データ記憶手段4に格納されて
いる複数の遅延時間データと、そのうちの有効遅延時間
データがどのデータであるかを表示装置16bに表示さ
せておく。作業者は表示装置16bの表示内容を見なが
ら、操作キー16aを操作することにより有効遅延時間
データを変更する。これは加工プログラム実行中にも可
能である。
【0051】次に、加工プログラム1により有効遅延時
間データの変更を行う方法について説明する。この方法
は、加工条件設定機能を使用して、従来の加工条件にオ
ン遅延時間とオフ遅延時間とを追加する方法である。
間データの変更を行う方法について説明する。この方法
は、加工条件設定機能を使用して、従来の加工条件にオ
ン遅延時間とオフ遅延時間とを追加する方法である。
【0052】図6は加工条件ファイルを示す図である。
加工条件ファイル40は複数あり、それぞれの加工条件
ファイルに番号をつける。この番号によって加工条件フ
ァイルを指定することができる。つまり、この番号が有
効遅延時間データ番号として使用される。加工条件ファ
イルには送り速度、ピーク値、周波数、デュティ等のデ
ータとともに、オン遅延時間とオフ遅延時間とを格納す
る。加工条件ファイルE1では、送り速度10000m
m/min、ピーク値2000W、周波数100Hz、
デュティ80%、オン遅延時間2ITP,オフ遅延時間
2ITPである。
加工条件ファイル40は複数あり、それぞれの加工条件
ファイルに番号をつける。この番号によって加工条件フ
ァイルを指定することができる。つまり、この番号が有
効遅延時間データ番号として使用される。加工条件ファ
イルには送り速度、ピーク値、周波数、デュティ等のデ
ータとともに、オン遅延時間とオフ遅延時間とを格納す
る。加工条件ファイルE1では、送り速度10000m
m/min、ピーク値2000W、周波数100Hz、
デュティ80%、オン遅延時間2ITP,オフ遅延時間
2ITPである。
【0053】図4に示す加工プログラム1aのシーケン
スナンバーN020を、加工条件ファイルの指定によっ
て行うには、次のようなプログラムでできる。 G01 X2 Y2 E1 ;このようにして、加工条
件設定機能を用いて有効遅延時間データを変更すること
ができる。
スナンバーN020を、加工条件ファイルの指定によっ
て行うには、次のようなプログラムでできる。 G01 X2 Y2 E1 ;このようにして、加工条
件設定機能を用いて有効遅延時間データを変更すること
ができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、レーザ
出力制御手段は遅延時間データによってレーザビームの
オンオフを遅延させ、レーザビームのスポットの移動
と、レーザビームのオンオフとを正確に同期させるよう
にしたので、連続の切断加工を高速に行うことができ
る。
出力制御手段は遅延時間データによってレーザビームの
オンオフを遅延させ、レーザビームのスポットの移動
と、レーザビームのオンオフとを正確に同期させるよう
にしたので、連続の切断加工を高速に行うことができ
る。
【0055】また、作業者は遅延時間データを設定する
だけでレーザビームのオンオフを遅延させることができ
るので、実際の加工にあわせた設定の変更が容易であ
る。さらに、遅延時間データを加工プログラム実行中に
も変更できるようにしたため、遅延時間が微妙にずれて
いる場合にもすぐに修正が可能になった。
だけでレーザビームのオンオフを遅延させることができ
るので、実際の加工にあわせた設定の変更が容易であ
る。さらに、遅延時間データを加工プログラム実行中に
も変更できるようにしたため、遅延時間が微妙にずれて
いる場合にもすぐに修正が可能になった。
【図1】本発明の概略構成を表すブロック図である。
【図2】本発明が適用されるレーザ加工装置の全体構成
を示す図である。
を示す図である。
【図3】本発明により丸穴加工をしたときの加工の軌跡
を示す図である。
を示す図である。
【図4】本発明により丸穴加工を行うための加工プログ
ラムを示す図である。
ラムを示す図である。
【図5】実行ブロックとレーザビーム出力とスポット位
置とのタイミングを示す図である。
置とのタイミングを示す図である。
【図6】加工条件ファイルを示す図である。
1 加工プログラム 2 前処理演算手段 3 補間手段 4 遅延時間データ記憶手段 5 レーザ出力制御手段 16a 操作キー 16b 表示装置 18 サーボアンプ 20 レーザ発振器 30 レーザ加工機 32 サーボモータ 35 ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 嘉教 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 鈴木 一弘 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 倍田 照生 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 レーザビームで加工を行うレーザ加工機
のレーザ出力制御方式において、 加工プログラムを解読し、前記レーザ加工機の各軸の移
動指令と、レーザ発振器のレーザビーム出力を開始させ
るオン指令と、レーザビーム出力を停止させるオフ指令
とを出力する前処理演算手段と、 前記移動指令をうけて補間処理を行い補間パルスを出力
し、前記レーザ加工機の各軸の移動を制御する補間手段
と、 前記オン指令があった際に実際にレーザビーム出力を開
始するまでのオン遅延時間と、前記オフ指令があった際
に実際にレーザビーム出力を停止するまでのオフ遅延時
間とを遅延時間データとして格納する遅延時間データ記
憶手段と、 レーザビーム出力を制御し、前記オン指令があった際に
は前記オン遅延時間だけレーザビーム出力の開始を遅ら
せ、前記オフ指令があった際には前記オフ遅延時間だけ
レーザビーム出力の停止を遅らせるレーザ出力制御手段
と、 を有することを特徴とするレーザ出力制御方式。 - 【請求項2】 前記遅延時間データ記憶手段に格納され
た前記遅延時間データを設定あるいは変更する操作キー
を有することを特徴とする請求項1記載のレーザ出力制
御方式。 - 【請求項3】 前記前処理演算手段は、前記遅延時間デ
ータを含んだ前記加工プログラムを解読し、前記遅延時
間データ記憶手段に格納された前記遅延時間データを変
更するようにしたことを特徴とする請求項1記載のレー
ザ出力制御方式。 - 【請求項4】 前記遅延時間データは、補間周期を単位
時間として設定し、前記レーザ出力制御手段は、前記補
間周期と同期をとってレーザビーム出力の開始、もしく
は停止を行うことを特徴とする請求項1記載のレーザ出
力制御方式。 - 【請求項5】 前記遅延時間データ記憶手段は、前記遅
延時間データを複数格納し、複数の前記遅延時間データ
のうちの1つを使用可能な有効遅延時間データとしてい
ることを特徴とする請求項1記載のレーザ出力制御方
式。 - 【請求項6】 複数の前記遅延時間データと前記有効遅
延時間データとを表示する表示装置と、 前記有効遅延時間データを選択する操作キーとを有する
ことを特徴とする請求項5記載のレーザ出力制御方式。 - 【請求項7】 前記前処理演算手段は、前記有効遅延時
間データを選択するための有効遅延時間データ番号を含
んだ前記加工プログラムを解読し、前記有効遅延時間デ
ータを指定することを特徴とする請求項5記載のレーザ
出力制御方式。 - 【請求項8】 前記遅延時間データは、補間周期を単位
時間とし、 前記レーザ出力制御手段は、前記補間周期と同期をとっ
てレーザビーム出力の開始、もしくは停止を行うことを
特徴とする請求項5記載のレーザ出力制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02047494A JP3405797B2 (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | レーザ出力制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02047494A JP3405797B2 (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | レーザ出力制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223085A true JPH07223085A (ja) | 1995-08-22 |
JP3405797B2 JP3405797B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=12028113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02047494A Expired - Fee Related JP3405797B2 (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | レーザ出力制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3405797B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000053363A1 (fr) * | 1999-03-05 | 2000-09-14 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Appareil d'usinage au laser |
EP1422015A2 (en) | 2002-11-20 | 2004-05-26 | Fanuc Ltd | Laser machining apparatus |
KR20160107602A (ko) * | 2015-03-04 | 2016-09-19 | 주식회사 이오테크닉스 | 레이저 시스템의 제어방법 및 레이저 시스템의 제어장치 |
CN112207462A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-12 | 苏州领创先进智能装备有限公司 | 一种用于激光飞行切割控制的超采样输出方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6002431B2 (ja) * | 2012-05-09 | 2016-10-05 | 株式会社アマダホールディングス | 加工機の制御装置及びその方法 |
EP4046741B1 (fr) | 2021-02-23 | 2023-11-01 | DM Surfaces SA | Procede d'usinage laser d'un composant horloger |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP02047494A patent/JP3405797B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000053363A1 (fr) * | 1999-03-05 | 2000-09-14 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Appareil d'usinage au laser |
US6570121B1 (en) | 1999-03-05 | 2003-05-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Laser machining apparatus |
EP1422015A2 (en) | 2002-11-20 | 2004-05-26 | Fanuc Ltd | Laser machining apparatus |
EP1422015A3 (en) * | 2002-11-20 | 2007-09-05 | Fanuc Ltd | Laser machining apparatus |
KR20160107602A (ko) * | 2015-03-04 | 2016-09-19 | 주식회사 이오테크닉스 | 레이저 시스템의 제어방법 및 레이저 시스템의 제어장치 |
CN112207462A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-12 | 苏州领创先进智能装备有限公司 | 一种用于激光飞行切割控制的超采样输出方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3405797B2 (ja) | 2003-05-12 |
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Date | Code | Title | Description |
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