JPH07132385A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JPH07132385A
JPH07132385A JP5280806A JP28080693A JPH07132385A JP H07132385 A JPH07132385 A JP H07132385A JP 5280806 A JP5280806 A JP 5280806A JP 28080693 A JP28080693 A JP 28080693A JP H07132385 A JPH07132385 A JP H07132385A
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work
cutting
laser
laser processing
processing apparatus
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Atsushi Mori
敦 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの一部を切り落とすときに、無駄な加
工時間を省略できるレーザ加工装置を提供することを目
的とする。 【構成】 図において、加工プログラム25は位置決め
を行わずに、ワークを切り落とすようにプログラムされ
ている。計測器19はワーク9の物理量を計測する。ワ
ーク落下検出手段21は、計測器19の計測結果と基準
量24とを比較し、レーザ加工によりワークが切断され
落下したことを検出する。そして、ワーク9が切断され
落下したことを検出したワーク落下検出手段21は、加
工プログラム制御手段22に対しワーク落下検出信号を
出力する。ワーク落下検出信号を受け取った加工プログ
ラム制御手段22は、加工プログラム実行手段23に対
しジャンプ信号を出力する。ジャンプ信号を受け取った
加工プログラム実行手段23は、実行中の命令を終了
し、次のブロックの実行を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームによって切
断加工を行うレーザ加工装置に関し、特に高速にワーク
の切り落としができるレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CO2 ガスレーザ等のガスレーザ発振装
置は、高効率で高出力が得られるためレーザ加工装置に
広く使用されるようになってきた。特に、その高速化に
したがって、従来パンチプレス等で抜き落としていた丸
穴、角穴等もレーザ加工装置によって切断加工するよう
になってきている。そして、レーザ加工装置では、パン
チプレスのような、抜き型が不要であるので、加工プロ
グラムの作成のみで切断加工を行うことができる。
【0003】レーザ加工装置では、レーザビームが集光
されるワーク上の位置をスポットと呼び、そのスポット
を移動させることにより、レーザ加工装置はワークを任
意の形状に切断している。このスポットの移動は数値制
御装置により制御され、その数値制御装置の指令通りの
軌跡をたどるように構成されている。そして、コーナ部
や切断終了部においては、スポットの位置と、目的の位
置とを厳密に一致させる必要がある。このように、極め
て正確な位置にスポットを移動させるために、目的の位
置においてスポットの移動を一旦停止させている。この
様に、スポットの移動を正確な位置で止めることを、イ
グザクトストップとよぶ。
【0004】図6は従来のレーザ加工装置で円形切断を
行ったときの切断の軌跡を示す図である。この図におい
て、レーザ加工装置は点Pa1で切断を開始し、点Pa
2に向かって切断していく。次に、点Pa2でスポット
のイグザクトストップを行った後、点Pa2からさら
に、円Ca1を時計回りで切断する。円形に切断してい
き点Pa2に戻ってくると、もう一度点Pa2でスポッ
トのイグザクトストップを行う。この二度目のイグザク
トストップのときに、ワークが切り落とされる。このよ
うに、二度のイグザクトストップによって、円形の切断
を確実に実行する。
【0005】図7は従来のレーザ加工装置でイグザクト
ストップをせずに円形切断を行ったときの切断の軌跡を
示す図であり、(A)は360°の円弧を指令した場合
の軌跡を示し、(B)は360°を超える円弧を指令し
た場合の軌跡を示す。この図では、レーザ加工装置は点
Pb2でスポットのイグザクトストップを行わない、と
いう点において図6の場合と異なる。図7(A)におい
て、レーザ加工装置は点Pb1から点Pb2に向かって
切断を開始する。このとき、移動中のスポットを、停止
させずに方向転換させた場合、そのスポットの移動に
は、縦方向と横方向の加減速の遅れが生じる。そのた
め、スポットは点Pb2まで到達せずに、曲線を描きだ
し、切断するべき円Cb1の円周上の一点であるPb3
に移動する。Pb3は、切断するべき円Cb1の円周上
を点Pb2から時計回りに少しずれた位置にある点であ
る。点Pb3からさらに、円Cb1を時計回りで切断す
る。そして、点Pb2で切断を終了する。。この場合、
レーザ加工装置での切断の軌跡が交差する部分も、重な
り合う部分も無い。そのため、ワークを円形に切り落と
すことは出来ない。
【0006】図7(B)では、(A)の場合と異なり、
点Pb2で切断を終了せずに、さらに点Pb4まで切断
する。点Pb4は、点Pb3よりさらに円周上を時計回
りにずれた位置にある点である。図7(B)において、
レーザ加工装置は点Pb1から点Pb2に向かって切断
を開始する。そして、加減速の遅れのため曲線を描きな
がら点Pb3に達する。点Pb3から、円Cb1を時計
回りで切断する。さらに点Pb4まで切断する。この様
にすることにより、イグザクトストップを行わずにワー
クを円形に切断できる。しかし、点Pb3でワークが切
り落とされるため、点Pb3から点Pb4までの距離の
分だけ、余分に加工することになる。
【0007】図8は従来のレーザ加工装置で直線加工で
切断を行ったときの切断の軌跡を示す図である。この図
において、レーザ加工装置は、4本の直線によって囲ま
れた短形Qaを時計回りに切断するため、以下のような
加工を行うように制御されている。レーザ加工装置は点
Pa5から点Pa6に向かって切断を開始する。点Pa
6でイグザクトストップを行なわず、加減速の遅れがあ
るため曲線を描きながら点Pa8に達する。そして、ワ
ーク上を直線加工で切断していく。次に、90°方向を
変えた後、また直線加工で切断を行っていく。同様に、
90°方向を変えた後、直線加工で切断を行っていく、
という動作をレーザ加工装置があと3回繰り返すことに
より、最後にはレーザビームのスポットが点Pa6に戻
ってくる。そして、点Pa6を通過して点Pa7まで切
断を行う。点Pa8に到達したときに短形Qaが切り落
とされる。この様にして、レーザ加工装置は、4本の直
線によって囲まれた領域を切断する。なお、コーナの曲
線は加減速の遅れによって発生するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明の様に、ワ
ークの一部を切断をするためには、スポットのイグザク
トストップが必要になる。しかし、レーザビームのスポ
ットのイグザクトストップを行うためには、レーザ加工
装置のXY送り機構を一旦停止しなければならず、一旦
停止させる分だけ加工時間が延びてしまう。
【0009】一方、スポットのイグザクトストップを行
わなかった場合、レーザ加工装置での切断の軌跡が、交
差する部分も、重なり合う部分も無いため、ワークを切
り落とすことが出来ない。従って、確実にワークの一部
を切り落とすには、図7(B)及び図8に示すように重
複した切断加工を施す必要がある。この重複部分は切り
落としを確実にするために余裕をもたせる必要がある。
このため、ワークの一部が落下した後も切断加工が行わ
れ、無駄な加工時間が含まれていた。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、無駄な加工時間を省略できるレーザ加工装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、レーザビームで切断加工を行うレーザ加
工装置において、レーザ切断により、ワークの一部が切
り離されて落下することによって変化する物理量を計測
する計測装置と、前記物理量と基準量を比較し、ワーク
の一部が落下したことを検出し、ワーク落下検出信号を
出力するワーク落下検出手段と、前記ワーク落下検出信
号によって、ジャンプ信号を出力する加工プログラム制
御手段と、前記ジャンプ信号によって、実行中のブロッ
クの実行を終了して、次のブロックを実行する加工プロ
グラム実行手段と、を有することを特徴とするレーザ加
工装置が、提供される。
【0012】
【作用】計測装置は、レーザ切断により、ワークの一部
が切り離されて落下することによって変化する物理量を
計測する。ワーク落下検出手段は、計測装置で計測され
た物理量と基準量を比較し、ワークの一部が落下したこ
とを検出すると、ワーク落下検出信号を出力する。加工
プログラム制御手段は、ワーク落下検出手段が出力した
ワーク落下検出信号を受けることによってジャンプ信号
を出力する。加工プログラム実行手段は、加工プログラ
ム制御手段から出力されたジャンプ信号によって、実行
中のブロックの実行を終了して、次のブロックを実行す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明のレーザ加工装置のハードウェア
構成図である。プロセッサ(CPU)1は、読み取り専
用メモリ(ROM)2に格納された制御プログラムに基
づいて、ランダムアクセスメモリ(RAM)3に格納さ
れた加工プログラムを読み出し、NCレーザ装置全体の
動作を制御する。本発明を実行するための加工プログラ
ム、及びその他のパラメータもこのメモリ3内に格納さ
れている。I/Oユニット4は、CPU1からのオンオ
フ信号をレーザ発振器5に送る。レーザ発振器5は、オ
ンオフ信号に従ってレーザ発振器5の出力を制御する。
レーザ発振器5より出力されたレーザビーム6は、反射
鏡7で反射してレーザ加工機8へ送られる。
【0014】レーザ加工機8は、ワーク9を固定するテ
ーブル10と、ワーク9にレーザビームを照射させる加
工ヘッド11とを備えている。加工ヘッド11に導入さ
れたレーザビーム6は、加工ヘッド11により焦点を絞
られワーク9に照射される。レーザ加工機8には、テー
ブル10をX軸、Y軸の2方向への移動を制御するため
のサーボモータ12、13が設けられている。また、加
工ヘッド11の上下の移動を制御するためのサーボモー
タ14が設けられている。これらのサーボモータ12、
13および14は、それぞれサーボアンプ15、16お
よび17に接続されており、CPU1からの軸制御信号
に従って回転が制御される。また、レーザ加工機8への
指示は、CRT/MDI装置18を介して行われる。計
測装置19は、ワーク9のから放射される光の量を計測
しておりその計測結果はCPU1に送られる。CPU1
は、計測装置19での測定結果の変動を監視することに
より、ワーク9の一部が切り落とされたことを検出す
る。
【0015】図1は本発明のレーザ加工装置の構成を示
すブロック図である。図においてレーザ発振器5は、例
えば炭酸ガスレーザであり、数値制御装置20からの命
令によって出力するレーザビーム6の強さが制御されて
いる。レーザ発振器5から出力されたレーザビーム6
は、反射鏡7で反射され加工ヘッド11に導入される。
加工ヘッド11に導入されたレーザビーム6は、集光レ
ンズ11aで集光された後、ワーク9に照射される。ワ
ーク9はテーブル10に固定されている。サーボモータ
30は、ボールネジ31とナット32とを介して、その
回転をテーブル10に伝達する。図示されているサーボ
モータの他に、図示されていないサーボモータが2個あ
る。それら3個のサーボモータにより、レーザビーム6
が集光されたワーク9上のスポットをX軸、Y軸、Z軸
それぞれの方向に移動させるように構成されている。
【0016】計測装置19は加工ヘッド11に設けら
れ、レーザ加工中にワーク9から放射される光の量を検
出する。その計測装置19の計測結果は、数値制御装置
20のワーク落下検出手段21に伝達されるように構成
されている。ワーク落下検出手段21はワーク9より放
射される光の量が減ることにより、ワーク9が落下した
ことを検出する。そして、ワーク落下検出手段21は、
ワーク9の切断が終了したことを検出すると、加工プロ
グラム制御手段22にワーク落下検出信号を伝達する。
加工プログラム制御手段22は、ワーク落下検出信号を
受け取ると、加工プログラム実行手段23に対してジャ
ンプ信号を出力する。加工プログラム実行手段23は、
通常は加工プログラム25の内容を読み取り、プログラ
ムの命令通りにレーザ発振器5やサーボモータ30を制
御することにより、ワーク9を任意の形状に切断してい
く。このときの加工プログラム25は、加工途中におい
てイグザクトストップを行わないようにプログラムされ
ている。そして、加工プログラム実行手段23は、ジャ
ンプ信号を受け取った場合には実行中の加工を終了さ
せ、次の加工を開始させる。
【0017】この様な構成において、円形の切断を行う
ときの動作を説明する。図3は本発明のレーザ加工装置
により円形切断を行ったときの切断の軌跡を示す図であ
る。レーザ加工装置は点P1より点P2に向かって切断
を開始する。次に、点P2ではイグザクトストップを行
わずに、時計方向に円C1の切断が行われる。なお、ワ
ーク9を移動させるときの加減速の遅れがあるため、切
断の軌跡は曲線を描きながら切断するべき円C1の円周
上の軌道にのる。切断の軌跡が、切断するべき円C1の
円周上の軌道にのった点をP3とする。そして、加工プ
ログラムは円形に切断していき点P2を通りすぎ、点P
4まで切断していくようにプログラムされている。つま
り、360°を超える円を切断するようにプログラムさ
れている。
【0018】図1に戻り、加工プログラム実行手段23
は、加工プログラム25の命令を読み取り、点P1から
加工を開始する。そして、図3で示したような軌跡でワ
ーク9を切断していく。ワーク9を円形に切断してい
き、点P2を通過し、点P3に達するとワーク9が円形
に切断され円の内部が落下する。計測装置19で計測し
ているワーク9から放射される光の量の変化が、ワーク
落下検出手段21に送られる。ワーク落下検出手段21
はワーク9の切断が終了したことを検出し、加工プログ
ラム制御手段22にワーク落下検出信号を伝達する。加
工プログラム制御手段22は、加工プログラム実行手段
に対しジャンプ信号を伝達することにより、実行中の円
弧補間を強制終了し、次の加工プログラムを実行する。
【0019】この様にすることにより、点P3から点P
4までの切断加工をする必要がなくなり、加工時間をか
なり短縮できる。開けるべき穴の大きさが大きいほど、
全体の加工時間に対する無駄な加工時間の割合が大きく
なる。このように無駄な加工時間を省くことにより、レ
ーザ加工装置の行う加工全体を高速化することができ
る。
【0020】上記の例では、計測装置19はワークから
放射される光を検出する計測装置としたが、計測装置1
9は加工用ノズルに設けられ、加工用ノズルの先端とワ
ーク9間の電気容量の変化を計測する装置とすることも
できる。この場合、ワーク9が落下することにより、加
工用ノズルの先端とワーク9との距離が変化し、加工用
ノズルの先端とワーク9との間の電気容量もまた変化す
る。ワーク落下検出手段21は、その電気容量の変化を
検出することにより、ワーク9の落下を検出する。
【0021】また、計測装置19は加工用ノズルに設け
られ、加工用ノズルの先端でのインダクタンスの変化を
検出する装置とすることもできる。この場合、ワーク9
が落下することにより、加工用ノズルの先端とワーク9
との距離が変化し、加工用ノズルの先端のおいてインダ
クタンスが変化する。ワーク落下検出手段21は、その
インダクタンスの変化を検出することにより、ワーク9
の落下を検出する。
【0022】また、計測装置19は加工用ノズルに設け
られ、加工用ノズルの先端からワーク9に向かって超音
波を発信し、その反射波の変化を検出する装置とするこ
ともできる。この場合、ワーク9が落下することによ
り、加工用ノズルの先端にとどく超音波の反射波が急激
に減る。ワーク落下検出手段21は、その反射波の変化
を検出することにより、ワーク9の落下を検出する。
【0023】また、計測装置19は加工用ノズルに設け
られ、加工用ノズルの先端とワーク9間の磁力の変化を
検出する装置とすることもできる。この場合、ワーク9
が落下することにより、加工用ノズルの先端とワーク9
の間の磁力が弱まる。ワーク落下検出手段21は、その
磁力の変化を検出することにより、ワーク9の落下を検
出する。
【0024】また、加工プログラム制御手段22は、ワ
ーク落下検出信号を受け取ることによってレーザビーム
の出力を止める信号を出し、レーザビームの照射を終了
するように構成することもできる。
【0025】図3に示す軌跡で円形切断を行うようにプ
ログラムされた、加工プログラム25の例を図4に示
す。シーケンスナンバーN010のブロックは、レーザ
ビーム6が集光されるワーク9上のスポットを点P1
(X1,Y1)に来るように移動(G00)する。
【0026】シーケンスナンバーN011のブロック
は、P2(X2,Y2)に向かい直線補間(G01)を
行い、レーザ出力は1000W(S1000)、レーザ
のパルス周波数100Hz(P100)、パルスのオンデ
ューティ80%(Q80)、送り速度8000mm/mi
n(8000)、でワーク9を切断していく。
【0027】シーケンスナンバーN012のブロックの
Iの値(x)とJの値(y)は、P2(X2,Y2)か
らの、切断するべき円C1の中心の位置を、それぞれX
軸方向、Y軸方向の距離で表している。そして、シーケ
ンスナンバーN012のブロックでは,時計方向の円弧
補間(G02)を行い、xとyとで示された点を中心と
する円C1を切断していく。
【0028】シーケンスナンバーN013のブロック
は、シーケンスナンバーN012のブロックで行った円
弧補間(G02)を点P4(X4,Y4)まで行う。シ
ーケンスナンバーN014のブロックは、次に加工を行
う図示されていない位置(X5,Y5)へ移動(G0
0)する。
【0029】このような図1のレーザ加工装置の加工プ
ログラム実行手段23は、シーケンスナンバーN012
のブロックまでは、加工プログラム25の命令通りに実
行していく。そして、シーケンスナンバーN013のブ
ロックを実行中に円C1が切り落とされる。そのとき、
加工プログラム実行手段23は、加工プログラム制御手
段よりジャンプ信号を受け取り実行中のプログラムを終
了する。次に、加工プログラム実行手段23はシーケン
スナンバーN014のブロックの実行を開始することに
より、レーザビーム6が集光されるワーク9上のスポッ
トを、次の加工場所へ移動する。
【0030】図5は本発明のレーザ加工装置で直線加工
で切断を行ったときの切断の軌跡を示す図である。この
図において、レーザ加工装置は、4本の直線によって囲
まれた短形Qを時計回りに切断するため、以下のような
加工を行う。
【0031】レーザ加工装置は点P5から点P6に向か
い切断を開始する。切断の軌跡は、点P6に達する前に
曲線を描きだし、点P7で切断するべき直線上に乗る。
このレーザ加工装置はワーク9上を直線加工で切断して
いき、90°方向を変えた後、また直線加工で切断を行
っていく。同様に、90°方向を変えた後、直線加工で
切断を行っていく、という動作をレーザ加工装置があと
3回繰り返すことにより、レーザビームのスポットは点
P6に戻ってくる。レーザ加工装置は点P6で切断を終
了せず、点P8に向かって切断を続ける。スポットが点
P7に達した時点で、ワーク9が切り落とされ切断が終
了する。そして、次のブロックの実行が開始される。こ
のようにして、直線により囲まれた短形Qを切断するこ
とができる。すなわち、点P7と点P8の間の切断加工
を省略できる。
【0032】また、直線と円弧とを組み合わせた切断を
行う場合でも、イグザクトストップを行わずに切断をす
ることができる。レーザ加工装置が行う加工の大部分
は、直線による切断、円弧による切断、若しくは直線と
円弧との組み合わせからなる切断である。つまり、この
様なレーザ加工装置を用いることにより殆どの切断にお
いて加工時間を短縮でき、加工全体の所要時間をかなり
短縮することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ワーク
の一部が切断によって落下したことを検出し、実行中の
ブロックを中止して、次のブロックを実行するように構
成したので、無駄な加工時間を省略して、加工時間を短
縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ加工装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明のレーザ加工装置のハードウェア構成図
である。
【図3】本発明のレーザ加工装置により円形切断を行っ
たときの切断の軌跡を示す図である。
【図4】本発明のレーザ加工装置で円形切断を行うとき
の加工プログラムの例である。
【図5】本発明のレーザ加工装置で直線加工で切断を行
ったときの切断の軌跡を示す図である。
【図6】従来のレーザ加工装置で円形切断を行ったとき
の切断の軌跡を示す図である。
【図7】従来のレーザ加工装置でイグザクトストップを
せずに円形切断を行ったときの切断の軌跡を示す図であ
り、(A)は360°の円弧を指令した場合の軌跡を示
し、(B)は360°を超える円弧を指令した場合の軌
跡を示す。
【図8】従来のレーザ加工装置で直線加工で切断を行っ
たときの切断の軌跡を示す図である。
【符号の説明】
19 計測装置 21 ワーク落下検出手段 22 加工プログラム制御手段 23 加工プログラム実行手段 24 基準量

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームで切断加工を行うレーザ加
    工装置において、 レーザ切断により、ワークの一部が切り離されて落下す
    ることによって変化する物理量を計測する計測装置と、 前記物理量と基準量を比較し、ワークの一部が落下した
    ことを検出し、ワーク落下検出信号を出力するワーク落
    下検出手段と、 前記ワーク落下検出信号によって、ジャンプ信号を出力
    する加工プログラム制御手段と、 前記ジャンプ信号によって、実行中のブロックの実行を
    終了して、次のブロックを実行する加工プログラム実行
    手段と、 を有することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記計測装置は加工中の前記ワークから
    放射される光の量を検出する装置であることを特徴とす
    る請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記計測装置は加工用ノズルに設けら
    れ、前記加工用ノズルの先端とワーク間の電気容量の変
    化を計測する装置であることを特徴とする請求項1記載
    のレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 前記計測装置は、加工ノズルに設けら
    れ、前記加工用ノズルの先端とワーク間のインダクタン
    スの量を計測する装置であることを特徴とする請求項1
    記載のレーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記計測装置は、加工用ノズルに設けら
    れ、超音波による反射波を計測する装置であることを特
    徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記計測装置は、加工用ノズルに設けら
    れ、前記加工用ノズルの先端とワーク間の磁力の量を計
    測する装置であることを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ加工装置。
  7. 【請求項7】 前記実行中のブロックは360°を越え
    る円弧指令であることを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ加工装置。
  8. 【請求項8】 前記実行中のブロックは直線加工指令で
    あることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  9. 【請求項9】 前記ワーク落下検出信号によって、前記
    レーザビームの照射を終了するように構成したことを特
    徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
JP5280806A 1993-11-10 1993-11-10 レーザ加工装置 Withdrawn JPH07132385A (ja)

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