JPH07222947A - 乾燥装置を備えた長尺鋼材の自動塗装設備 - Google Patents

乾燥装置を備えた長尺鋼材の自動塗装設備

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JPH07222947A
JPH07222947A JP1797094A JP1797094A JPH07222947A JP H07222947 A JPH07222947 A JP H07222947A JP 1797094 A JP1797094 A JP 1797094A JP 1797094 A JP1797094 A JP 1797094A JP H07222947 A JPH07222947 A JP H07222947A
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JP
Japan
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drying
line
coating
long steel
steel material
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JP1797094A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shibata
滋 柴田
Tetsuya Tsunetsugu
哲也 常次
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寒冷地や日照時間が短い地方での長尺鋼材の
塗装作業をより効率的に行うとともに、工場内に占有空
間を少なくする。 【構成】 直線状のパスライン1に沿って敷設された走
行レール11上に、搬送台車12A,12B を介して長尺鋼材W
を長さ方向に往復移動させる台車駆動装置13を設け、パ
スライン1の一端側にワーク搬入出部3を設けるととも
に、パスライン1の他端側に、塗膜内の揮発成分を自然
蒸発させる乾燥待機部7を設け、前記ワーク搬入出部3
と乾燥待機部7の間のパスライン1上に、往路移動時に
長尺鋼材を塗装する塗装装置5と、復路移動時に長尺鋼
材の塗膜を強制乾燥させる乾燥装置6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H型鋼やI型鋼等の長
尺鋼材の自動塗装設備において、強制乾燥装置を備えた
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は特願平5−192649号
により、「長尺鋼材の自動塗装設備」を提案した。この
設備では、塗装後の塗膜の乾燥は自然乾燥によるもので
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、寒冷地や日照
時間が短い地方での塗装作業において、特に冬場は、塗
装後に自然乾燥させるには、余りにも時間がかかりすぎ
るという問題が生じてきた。また、冬場は、屋外での塗
装作業が不可能であるため、作業場が屋内に限られ、乾
燥の為に塗装後の長尺鋼材を放置するスペースが制約さ
れるという問題があった。さらに、未硬化のままの搬送
は塗膜を傷付けてしまうという問題もあった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、塗装後
長尺鋼材を指触または半硬化状態まで乾燥させることが
できる乾燥装置を備えた長尺鋼材の自動塗装設備を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の第1の手段は、直線状のパスラインに沿っ
て長尺鋼材を長さ方向に沿って往復移動させるワーク搬
送装置を設け、パスラインの一端側にワーク搬入出部を
設けるとともに、パスラインの他端側に、塗膜内の揮発
成分を自然蒸発させる乾燥待機部を設け、前記ワーク搬
入出部と乾燥待機部の間のパスライン上に、往路移動時
に長尺鋼材を塗装する塗装装置と、復路移動時に長尺鋼
材の塗膜を強制乾燥させる乾燥装置を設けたのである。
【0006】また第2の手段は、互いに平行に配置され
た塗装ラインと乾燥ラインの一端側間を、回送ラインで
接続するとともに他端側間を移送ラインで接続して循環
ラインを構成し、前記塗装ラインに、長尺鋼材を搭載し
た台車を塗装ラインに沿って一端側から他端側に駆動す
る塗装用台車駆動装置を設け、塗装ラインの一端側にワ
ーク搬入部と設けるとともに途中に塗装装置を設け、前
記乾燥ラインに、長尺鋼材を搭載した前記台車を乾燥ラ
インに沿って他端側から一端側に駆動する乾燥用台車駆
動装置を設け、前記乾燥ラインの途中側に乾燥装置を設
けるとともに、一端側にワーク搬出部を設け、前記移送
ラインを塗膜内の揮発成分を自然蒸発させる乾燥待機部
に構成するとともに、長尺鋼材を搭載した台車を塗装ラ
インから乾燥ラインに移送する移送用シフト装置を設
け、回送ラインに空の台車を乾燥ラインのワーク搬出部
から塗装用パスラインのワーク搬入部に返送する回送用
シフト装置を設けたものである。
【0007】
【作用】上記第1の構成において、ワーク搬入出部に長
尺鋼材を搬入し、ワーク搬送装置により、長尺鋼材をパ
スラインに沿って移動させて塗装装置により長尺鋼材を
塗装し、乾燥待機部に停止させる。この乾燥待機部で塗
膜中の揮発分を自然乾燥させた後、再度ワーク搬送装置
によりパスラインを逆方向に移動させて乾燥装置により
塗膜を乾燥させ、さらにワーク搬入出部に搬送して搬出
する。
【0008】したがって、パスラインに沿ってワーク搬
入部、塗装装置、乾燥待機部、乾燥装置、ワーク搬出部
を順に設けるのに比較して、パスラインの長さを半減す
ることができ、塗装設備の設置面積を減少させるととも
に、乾燥に必要な乾燥用空間を不要とし、工場内空間の
有効利用を図ることができる。また、塗装後の長尺鋼材
の取扱も容易となる。
【0009】また第2の構成において、長尺鋼材を搬送
する台車の循環経路を設けて循環移動させるとともに、
塗装ラインから乾燥ラインに移送する移送ラインを乾燥
待機部として、移送用シフト装置による移動時間を揮発
成分の自然蒸発に適用するので、約30分程度必要な乾
燥待機時間を循環サイクルの基準単位とする必要がなく
なり、塗装装置による塗装時間または乾燥装置による乾
燥時間を循環サイクルの基準単位として、塗装作業およ
び乾燥作業を行うことができ、生産能力を向上させるこ
とができる。また、第1の手段に比べて同一ラインに塗
装装置と乾燥装置を並設しない分、塗装ラインまたは乾
燥ライン方向の長さを短くすることができ、工場内の敷
地の長さに規制されることがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る塗装設備の第1実施例を
図1〜図7に基づいて説明する。図1,図2において、
1はたとえばI型鋼などの長尺鋼材Wを長さ方向に沿っ
て往復移動させる直線状のパスラインで、このパスライ
ン1に沿って長尺鋼材Wを搬送するワーク搬送装置2が
設けられている。パスライン1には、一端側から長尺鋼
材Wを搬入および搬出するワーク搬入出部3と、往路移
動時に長尺鋼材Wを検出するワーク形状検出装置4と、
往路移動時に長尺鋼材Wを両側から塗装する塗装装置5
と、復路移動時に長尺鋼材Wの塗膜を強制乾燥させる乾
燥装置6とが配置され、パスライン1の他端側に一定時
間待機させて塗膜の揮発成分を自然乾燥する乾燥待機部
7が設けられている。9は塗装設備の制御装置である。
【0011】前記ワーク搬送装置2は、床面8上にパス
ライン1に沿ってワーク搬入出部3から乾燥待機部7に
敷設された左右一対の走行レール11と、この走行レー
ル11に案内されて移動自在で長尺鋼材Wの両端部をそ
れぞれ支持する2台の搬送台車12A,12Bと、これ
ら搬送台車12A,12Bを往復移動させる搬送台車駆
動装置13とで構成されている。このこの台車駆動装置
13は、ワーク搬入出部3の出口の床面8部分に配置さ
れた従動スプロケット13aと乾燥待機部7の外端部の
床面8部分に配置された駆動スプロケット13bとに巻
回された駆動チェーン13cが、前部の搬送台車12A
に連結され、駆動スプロケット13bに正逆転可能な台
車駆動モーター13dが減速機を介して連動連結されて
いる。また駆動スプロケット13bの駆動軸にはロータ
リーエンコーダーからなる位置検出器14が設けられて
おり、駆動スプロケット13bの回転数が入力される制
御装置9により、搬送台車12Aの移動距離すなわち長
尺鋼材Wの位置を検知するように構成されている。ま
た、前記搬送台車12A,12Bは、図 に示すよう
に、台車本体15の四隅に走行レール11に案内される
走行車輪16が回転自在に配置され、台車本体15上の
中央部にはパスライン1に沿う垂設板17を介して載置
台18が設けられている。そして、台車駆動装置13の
駆動チェーン13cが、前部の搬送台車12Aの台車本
体15の中央部に垂下された連結体15aに連結されて
いる。
【0012】前記ワーク形状検出装置4は、検出室21
の入口に配置されたエリアセンサ22と、内部に配置さ
れた形状検出器23とで構成されている。エリアセンサ
22は、図3に示すように、パスライン1を囲む門型フ
レーム31の両側部に、取付材31aを介して一定範囲
の検出エリア32を形成する上下高さ用光電検出器33
U,33Dと左右幅用光電検出器33R,33Fが設け
られており、検出エリア32を越える規定外寸法の長尺
鋼材Wが搬入されるのが防止されている。
【0013】前記形状検出器23は、図4に示すよう
に、パスライン1を囲む門型フレーム34の支柱34a
下部に、センサ取付アーム35が対向して突設されてお
り、これらセンサ取付アーム35とこれに対向する天フ
レーム34bとに配置された長尺鋼材W(I型鋼)の上
下フランジUF,DFを検出する光電式幅検出器36
と、両支柱34aに配置されて長尺鋼材Wの高さを検出
する光電式高さ検出器37とで構成され、連続した検出
により、長尺鋼材Wに取り付けられた突出物も検出する
ことができる。また、支柱34aの光電式高さ検出器3
7の下部に、スチフナSの位置を検出する超音波式のス
チフナ検出器38が配置されている。
【0014】塗装装置5を配置した塗装室25は、図5
に示すように、走行レール11とこれを走行する搬送台
車12A〜12Cの台車本体15を覆うカバー体39が
設けられ、垂設板17が通過可能な通過スリット39a
に、垂設板17に摺接する可撓性シール板40が取り付
けられている。また、長尺鋼材Wの入口および出口には
エアカーテンを形成するエアノズルからなる遮蔽装置2
1がそれぞれ設けられ、塗装中に飛散する塗料粒子の拡
散を防止している。さらに塗装室22内の空気を塗料粒
子を除去して清浄空気のみを排出するフィルター42お
よび排気ファン43が設けられている。
【0015】前記塗装装置5は、遮蔽装置24を備えた
塗装室25内にパスライン1を挟んですこし位置ずれし
た対向位置に2台が配置されて、同一構造に構成されて
おり、図6,図7に示すように、基台51にパスライン
1と直交する水平方向に配設された左右一対のガイドレ
ール52に案内されて長尺鋼材Wに対して接近離間自在
な昇降機ボックス53と、この昇降機ボックス53をガ
イドレール52に沿って移動させる退避用シリンダー装
置54と、昇降機ボックス53内に配置された昇降シリ
ンダー装置55により昇降駆動される作業アーム56
と、作業アーム56の先端部に設けられた3つの塗装ガ
ン57,58,59とを具備している。
【0016】前記乾燥装置6は、出入口にエアカーテン
形成用のエアノズルを有する遮蔽装置61を備えた乾燥
室62内に、遠赤外線ヒーター63をパスライン1の周
囲に複数個配置して構成され、復路移動する長尺鋼材W
を乾燥するように構成される。
【0017】上記構成における塗装作業を説明する。 1.ワーク搬入出部3において、所定長さの長尺鋼材W
がクレーン等により搬入され、前端部と後端部が搬送台
車12A,12Bに搭載されて支持される。なお、長尺
鋼材Wが更に長い場合は、図2に仮想線で示すように、
搬送台車12Bから後方に突出する状態で支持してもよ
い。
【0018】2.次に、制御装置9により台車駆動モー
ター13dが起動されて駆動ワイヤー13cを介して搬
送台車12Aが搬送台車12Bとともに走行レール11
に沿って移動され、長尺鋼材Wがパスライン1上を移動
される。長尺鋼材Wの先端部が検出室21の入口に差し
掛かると、エリアセンサ22により、長尺鋼材Wが検出
エリア32内にあるかどうかが検出される。長尺鋼材W
が規定外寸法であったり、長尺鋼材Wの搬送台車12
A,12Bの支持位置がずれた場合には、上下高さ用光
電検出器33U,33Dまたは左右幅用光電検出器33
R,33Fが長尺鋼材Wを検出してその検出信号が制御
装置9に入力され、制御装置9により台車駆動装置13
が非常停止される。ついで、長尺鋼材Wが形状検出器2
3を通過すると、光電式幅検出器36により長尺鋼材W
の上下フランジUF,DFの幅が検出されるとともに、
光電式高さ検出器37により長尺鋼材Wの高さが検出さ
れ、長尺鋼材Wの搬送により長尺鋼材Wに設けられた突
起物の位置が検出されて制御装置9に入力される。
【0019】3.さらに塗装室25に入ると、上記 検
出値に基づいて制御装置9から出力された操作信号によ
り2台の塗装装置5が駆動され、3つの塗装ガン57,
58,59が所定方向に移動または回動されて長尺鋼材
Wの全面が塗装される。そして、作動されない乾燥装置
5の塗装室25を通過して、乾燥待機部7に搬送され停
止される。
【0020】4.さらにこの乾燥待機部7で、30分ま
たはそれ以上、塗料に応じて一定時間放置され、塗膜内
の揮発物を自然乾燥させた後、制御装置9により台車駆
動装置13が駆動されて搬送台車12Aが逆方向にパス
ライン1に沿って復路搬送される。
【0021】5.この時、乾燥室25内では、出入口が
エアカーテンによる遮蔽装置61で遮蔽されるととも
に、遠赤外線ヒーター63が通電されて塗膜が加熱さ
れ、指触または半硬化状態まで強制的に乾燥される。そ
して、停止状態の塗装室25を通過して搬入出部3まで
搬送され停止される。さらに、クレーン等により塗装後
の長尺鋼材Wが搬送台車12A,12B上から搬出され
る。
【0022】上記第1実施例によれば、パスラインに沿
ってワーク搬入部、ワーク検出装置、塗装装置、乾燥待
機部、乾燥装置およびワーク搬出部を配置するのに比べ
て、長尺鋼材Wの長さが12mの場合、設備ラインの長
さを約52mから39mにすることができ、工場内面積
の有効利用を図ることができる。
【0023】次に第2実施例を図8〜図15に基づいて
説明する。なお、第1実施例と同一の部材は同一符号を
付し、説明は省略する。この第2実施例は、第1実施例
が搬送台車12A,12Bを往復移動させるのに対し
て、循環移動させることにより、強制乾燥前の自然乾燥
を循環ライン中に組み込んで、能率良く塗装および乾燥
が行えるように構成したものである。
【0024】すなわち、互いに平行に配置された塗装ラ
インALと乾燥ラインCLの一端側間が、回送ラインD
Lで接続されるとともに、他端側間が移送ラインDLで
接続されて循環パスラインPLが構成されている。この
循環パスラインPLは、2台1組の搬送台車12A,1
2Bをそれぞれ循環移動させて、塗装ラインALから移
送ラインBLを介して乾燥ラインCLに沿って長尺鋼材
Wを搬送するものである。
【0025】前記塗装ラインALおよび塗装ラインCL
には、長尺鋼材W搬送用の搬送台車12A,12Bを搬
送駆動する塗装用台車駆動装置13Aおよび乾燥用台車
駆動装置13Bが設けられており、駆動チェーン13c
が前後の搬送台車12A,12Bの台車本体15に垂下
された連結体15aに着脱自在な他は、第1実施例の台
車駆動装置13と同一構造であるため、説明を省略す
る。
【0026】また、前記移送ラインBLには、塗装ライ
ンALから乾燥ラインCLに長尺鋼材W搭載の搬送台車
12A,12Bを移送する移送用シフト装置71Aが設
けられ、回送ラインDLには、乾燥ラインCLから塗装
ラインALに空の搬送台車12A,12Bを返送する回
送用シフト装置71Bが設けられている。
【0027】さらに、この循環パスラインPLには、回
送用シフト装置71Bから塗装用台車駆動装置13Aに
搬送台車12A,12Bを受け渡す第1移載装置72A
が配置されるとともに、塗装用台車駆動装置13Aから
移送用シフト装置71Aに搬送台車12A,12Bを受
け渡す第2移載装置72Bが配置されている。また、移
送用シフト装置71Aから乾燥用台車駆動装置13Bに
搬送台車12A,12Bを受け渡す第3移載装置72C
が配置されるとともに、乾燥用台車駆動装置13Bから
回送用シフト装置71Bに搬送台車12A,12Bを受
け渡す第4移載装置72Dが配置され、これら第1〜第
4移載装置72A〜72Dは、プッシャー(後述する)
の回動方向以外は同一構造となっている。
【0028】前記塗装ラインALには、回送ラインCL
との交差部にワーク搬入部73が設けられ、また一端側
から順に、ワーク形状検出器4と、塗装装置5を備えた
塗装室25が配置されている。また、前記乾燥ラインD
Lには密閉式の乾燥装置74が配置され、乾燥ラインD
Lの回送ラインCLとの交差位置にワーク搬出部75が
設けられている。そして、移送ラインBLが塗膜から揮
発物を自然乾燥させる乾燥待機部に構成されている。
【0029】前記移送用シフト装置71Aおよび回送用
シフト装置71Bは、同一構成であり、移送用シフト装
置71のみを説明し、回送用シフト装置71Bは同一符
号を付して説明は省略する。
【0030】移送用シフト装置71Aは、図10〜図1
3に示すように、塗装ラインALの外側で塗装ラインA
Lと平行に軸受を介して配置された従動支持軸81に、
4個の従動スプロケット82が取り付けられるととも
に、乾燥ラインCLの外側で乾燥ラインCLと平行に軸
受を介して支持された駆動支持軸83に、4個の駆動ス
プロケット84が取り付けられ、各スプロケット82,
84間にそれぞれローラー85a付のシフト用チェーン
85が巻回されている。そして、これらシフト用チェー
ン85間にわたって、走行レール11と連続可能で長尺
鋼材Wを搭載した2台の搬送台車12A,12Bを支持
できる長さのシフト用レール86がレール支持材87を
介して長さ方向一定間隔毎に複数組が支持されている。
また塗装ラインALと乾燥ラインCLとの間には、シフ
ト用チェーン85を下方から支持する支持台80が配置
されるとともに、自然乾燥に必要な時間を確保可能なた
とえば3組のシフト用レール86を支持できるシフトス
トロークが確保されている。駆動支持軸83の一端部に
は、減速機付きシフト用モーター88が連結され、スプ
ロケット82,84およびシフト用チェーン85を介し
てシフト用レール86を塗装ラインALに連続する位置
から乾燥ラインCLに連続する位置に移動させ、搬送台
車12A,12Bを介して長尺鋼材Wを塗装ラインAL
から乾燥ラインCLにシフトできるように構成されてい
る。
【0031】この移送用シフト装置71Aには、シフト
用レール86を一定位置で停止させるための台車ストッ
パー装置89A,89Bが設けられており、この台車ス
トッパー装置89A,89Bは、図13に示すように、
レール支持材87の前面に当接可能なストッパー体89
aと、このストッパー体89aを昇降させるストッパー
昇降用シリンダー装置89bとで構成されている。
【0032】第1〜第4移載装置72A〜72Dは、台
車駆動装置13が移送用シフト装置71A,71Bの干
渉を避けて配置されているため、移送用シフト装置71
A,71Bにより搬送された前方の搬送台車12B(1
2A)を、シフト用レール86上から走行レール11上
に載せ換えるか、または台車駆動装置13により移送用
シフト装置71A,71Bの直前まで搬送された後方の
搬送台車12B(2A)を走行レール11上からシフト
用レール86上に載せ換える、為のもので、同一構造に
構成され、図14,図15に示すように、走行レール1
1の端部で走行レール11に沿って配置された移載用ガ
イドレール91と、移載用ガイドレール91に案内され
て移動自在でプッシャー92を有する可動体93と、こ
の可動体93を駆動する移載用シリンダー装置94とで
構成されている。そして、搬送台車12B(12A)の
後端部には移載用受材95が突設されており、可動体9
2に設けられたプッシャー92は、直立位置から前方ま
たは後方にのみ水平ピン92aを中心に回動自在に取り
付けられるとともに、ばね(図示せず)により直立方向
に付勢されて、移載用受材95の通過を許すように構成
されている。
【0033】乾燥ラインCLに配置される乾燥装置74
は、第1実施例に示した通過型でもよいが、通過型は指
触程度までの乾燥に対応することができるものの、厳寒
地帯に設置される場合や、乾燥程度が高く要求される場
合に対応が困難であり、この場合には密閉式の乾燥装置
74が設けられる。この乾燥装置74は、長尺鋼材Wの
全体が収容可能な乾燥室96を具備し、内部に複数の遠
赤外線ヒーター97を具備し、長尺鋼材Wの出入り口に
は、開閉扉98が設けられている。
【0034】次に第2実施例の塗装設備の塗装作業を説
明する。 1.ワーク搬入部73において、長尺鋼材Wの長さに合
わせて基準寸法以内であれば、長尺鋼材Wの長さに合わ
せて配置し、基準寸法以上の場合には、最大間隔をあけ
て配置する。そして長尺鋼材Wを搬入して搬送台車12
A,12Bの中心に端面がくるように搭載する。または
基準寸法以上の長尺鋼材Wは、図9に仮想線で示すよう
に後部の搬送台車12Bの後方に突き出した状態で搭載
する。
【0035】2.第1移載装置72Aを駆動して前部の
搬送台車12Aをシフト用レール86から走行レール1
1上に乗り移らせ、塗装用台車駆動装置13Aの駆動チ
ェーン3cを連結体15aに連結する。
【0036】3.塗装用台車駆動装置13Aを起動して
搬送台車12Aを駆動し、長尺鋼材Wを塗装ラインAL
に沿って移動させる。そして、長尺鋼材Wをエリアセン
サ22により検出エリア32を確認し、さらに形状検出
器23により、長尺鋼材Wの寸法と突起物を検出する。
この検出値に基づいて制御装置9から出力される操作信
号により、塗装装置5が作動されて長尺鋼材Wを全面に
わたって塗装が行われる。
【0037】4.前部の搬送台車12Aが駆動スプロケ
ット13b近傍の移動限にくると、塗装用台車駆動装置
13Aを一旦停止し、駆動チェーン3cを前部の搬送台
車12Aから外し、次いで後部の搬送台車12Bの連結
体15aに駆動チェーン3cを連結する。そして、塗装
用台車駆動装置13Aを再駆動して後部の搬送台車12
Bを介して長尺鋼材Wを移動させ作業を続ける。
【0038】5.後部の搬送台車12Bが駆動スプロケ
ット13b近傍の移動限にくると、塗装用台車駆動装置
13Aを停止して駆動チェーン3cを後部の搬送台車1
2Bから外す。そして、制御装置9により第2移載装置
13Bを作動して、後部の搬送台車12Bを走行レール
11からシフト用レール86に乗り移らせる。
【0039】6.制御装置9からの信号により、移送用
シフト装置71Aのシフト用モーター88が起動され
て、台車ストッパー装置89A,89Bにより停止され
つつ、シフト用レール86を介して搬送台車12A,1
2Bおよび長尺鋼材Wが移送ラインBLに沿って一定ピ
ッチで搬送され、塗膜の揮発成分が自然蒸発される。
【0040】7.長尺鋼材Wが乾燥ラインCLの延長上
まで搬送されると、制御装置9からの信号により、第3
移載装置72Cが作動されて、前部の搬送台車12Bが
シフト用レール86上から乾燥ラインCLの走行レール
11上に乗り移され、さらに乾燥用台車駆動装置13B
の駆動チェーン13cが搬送台車12Bの連結体15a
に連結される。
【0041】8.制御装置9からの信号により、乾燥用
台車駆動装置13Bが駆動されて搬送台車12Bが搬送
され、搬送台車12Aと共に長尺鋼材Wが乾燥室96に
入庫されて遠赤外線ヒーター97により所定時間強制乾
燥される。
【0042】9.乾燥が終了すると、乾燥用台車駆動装
置13Bが再駆動されて搬送台車12Bが移動限まで移
動され、乾燥用台車駆動装置13Bを一旦停止後、駆動
チェーン13cを搬送台車12Bから外し、後部の搬送
台車12Aの連結台15aに連結し、乾燥用台車駆動装
置13Bを駆動する。
【0043】10.搬送台車12Aが移動限までくる
と、乾燥用台車駆動装置13Bを停止させ、次いで第4
移載装置72Dにより、後部の搬送台車12Bが走行レ
ール11から回送用シフト装置71Bのシフト用レール
86上に移載され、ワーク搬出部75に停止される。そ
して長尺鋼材Wが搬送台車12A,12B上から人手に
より搬出される。
【0044】11.さらに回送用シフト装置71Bが駆
動されて搬送台車12A,12Bが一定ピッチずつ搬送
され、搬送台車12A,12Bがワーク搬入部73に回
送される。
【0045】このようにして、8組の搬送台車12A,
12Bを手順循環移動されて長尺鋼材Wが順次塗装、乾
燥される。
【0046】上記第2実施例によれば、寒冷地において
も、移送ラインBLを利用して塗膜からの揮発物を自然
乾燥することができ、塗膜を強制乾燥できる効率の良い
全自動塗装ラインを提供でき、作業者は長尺鋼材Wの搬
入および搬出だけで3Kの作業から開放される。寒冷地
の作業でも、指触や半硬化のレベルまで乾燥することが
でき、長尺鋼材Wの横持ち作業が即刻可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の第1の構成
によれば、ワーク搬入出部に長尺鋼材を搬入し、ワーク
搬送装置により、長尺鋼材をパスラインに沿って移動さ
せて塗装装置により長尺鋼材を塗装し、乾燥待機部に停
止させる。この乾燥待機部で塗膜中の揮発分を自然乾燥
させた後、再度ワーク搬送装置によりパスラインを逆方
向に移動させて乾燥装置により塗膜を乾燥させ、さらに
ワーク搬入出部に搬送して搬出する。
【0048】したがって、パスラインに沿ってワーク搬
入部、塗装装置、乾燥待機部、乾燥装置、ワーク搬出部
を順に設けるのに比較して、パスラインの長さを半減す
ることができ、塗装設備の設置面積を減少させるととも
に、乾燥に必要な乾燥用空間を不要とし、工場内空間の
有効利用を図ることができる。また、塗装後の長尺鋼材
の取扱も容易となる。
【0049】また第2の構成によれば、長尺鋼材を搬送
する台車の循環経路を設けて循環移動させるとともに、
塗装ラインから乾燥ラインに移送する移送ラインを乾燥
待機部として、移送用シフト装置による移動時間を揮発
成分の自然蒸発に適用するので、約30分程度必要な乾
燥待機時間を循環サイクルの基準単位とする必要がなく
なり、塗装装置による塗装時間または乾燥装置による乾
燥時間を循環サイクルの基準単位として、塗装作業およ
び乾燥作業を行うことができ、生産能力を向上させるこ
とができる。また、第1の手段に比べて同一ラインに塗
装装置と乾燥装置を並設しない分、塗装ラインまたは乾
燥ライン方向の長さを短くすることができ、工場内の敷
地の長さに規制されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装設備の第1実施例を示す概略
全体平面図である。
【図2】同塗装設備の塗装装置を示す概略全体側面図で
ある。
【図3】同塗装設備のエリアセンサを示す正面図であ
る。
【図4】同塗装設備の形状検出器を示す正面図である。
【図5】同塗装設備の塗装室のシール機構を示す正面断
面図である。
【図6】同塗装設備の塗装装置を示す側面断面図であ
る。
【図7】同塗装設備の塗装装置を示す背面断面図であ
る。
【図8】本発明に係る塗装設備の第2実施例を示す概略
全体平面図である。
【図9】同塗装設備の塗装ラインを示す概略側面図であ
る。
【図10】同塗装設備の移送用シフト装置を示す平面図
である。
【図11】同塗装設備の移送用シフト装置を示す正面図
である。
【図12】同塗装設備の移送用シフト装置を示す側面図
である。
【図13】同塗装設備の台車ストッパー装置を示す側面
図である。
【図14】同塗装設備の移載装置を示す側面図である。
【図15】同塗装設備の移載装置を示す平面図である。
【符号の説明】
W 長尺鋼材 1 パスライン 2 ワーク搬送装置 3 ワーク搬入出部 4 ワーク形状検出装置 5 塗装装置 6 乾燥装置 7 乾燥待機部 11 走行レール 12A,12B 搬送台車 13 台車駆動装置 13c 駆動チェーン 13d 台車駆動モーター 21 検出室 22 エリアセンサ 23 形状検出器 53 昇降機ボックス 54 退避用シリンダー装置 55 昇降用シリンダー装置 56 作業アーム 57 上面用塗装ガン 58 側面用塗装ガン 59 下面用塗装ガン 62 乾燥室 63 遠赤外線ヒーター PL 循環パスライン AL 塗装ライン BL 移送ライン CL 乾燥ライン DL 回送ライン 13A 塗装用台車駆動装置 13B 乾燥用台車駆動装置 15a 連結体 71A 移送用シフト装置 71B 回送用シフト装置 72A〜72D 第1〜第4移載装置 73 ワーク搬入部 74 乾燥装置 75 ワーク搬出部 85 シフト用チェーン 86 シフト用レール 88 シフト用モーター 92 プッシヤー 94 移載用シリンダー装置 96 塗装室 97 遠赤外線ヒーター 98 開閉扉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状のパスラインに沿って長尺鋼材を
    長さ方向に沿って往復移動させるワーク搬送装置を設
    け、パスラインの一端側にワーク搬入出部を設けるとと
    もに、パスラインの他端側に、塗膜内の揮発成分を自然
    蒸発させる乾燥待機部を設け、前記ワーク搬入出部と乾
    燥待機部の間のパスライン上に、往路移動時に長尺鋼材
    を塗装する塗装装置と、復路移動時に長尺鋼材の塗膜を
    強制乾燥させる乾燥装置を設けたことを特徴とする乾燥
    装置を備えた長尺鋼材の自動塗装設備。
  2. 【請求項2】 互いに平行に配置された塗装ラインと乾
    燥ラインの一端側間を、回送ラインで接続するとともに
    他端側間を移送ラインで接続して循環ラインを構成し、
    前記塗装ラインに、長尺鋼材を搭載した台車を塗装ライ
    ンに沿って一端側から他端側に駆動する塗装用台車駆動
    装置を設け、塗装ラインの一端側にワーク搬入部と設け
    るとともに途中に塗装装置を設け、前記乾燥ラインに、
    長尺鋼材を搭載した前記台車を乾燥ラインに沿って他端
    側から一端側に駆動する乾燥用台車駆動装置を設け、前
    記乾燥ラインの途中側に乾燥装置を設けるとともに、一
    端側にワーク搬出部を設け、前記移送ラインを塗膜内の
    揮発成分を自然蒸発させる乾燥待機部に構成するととも
    に、長尺鋼材を搭載した台車を塗装ラインから乾燥ライ
    ンに移送する移送用シフト装置を設け、回送ラインに空
    の台車を乾燥ラインのワーク搬出部から塗装用パスライ
    ンのワーク搬入部に返送する回送用シフト装置を設けた
    ことを特徴とする乾燥装置を備えた長尺鋼材の自動塗装
    設備。
JP1797094A 1994-02-15 1994-02-15 乾燥装置を備えた長尺鋼材の自動塗装設備 Pending JPH07222947A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098221A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 建築板の塗装装置
KR101245760B1 (ko) * 2010-12-10 2013-03-25 삼성중공업 주식회사 풍력발전기의 블레이드 제조용 접착제 도포장치
CN108816612A (zh) * 2018-07-19 2018-11-16 段遵虎 一种铸件涂料自动喷涂装置
JP2020089828A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 元古鉄工株式会社 鉄骨自動塗装装置、および鉄骨の塗装方法
KR102137090B1 (ko) * 2019-12-23 2020-07-23 강정모 운반성이 개선된 분체도장 방법

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