JPH072218Y2 - インクリボン巻取り装置 - Google Patents

インクリボン巻取り装置

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JPH072218Y2
JPH072218Y2 JP1987125989U JP12598987U JPH072218Y2 JP H072218 Y2 JPH072218 Y2 JP H072218Y2 JP 1987125989 U JP1987125989 U JP 1987125989U JP 12598987 U JP12598987 U JP 12598987U JP H072218 Y2 JPH072218 Y2 JP H072218Y2
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friction
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JP1987125989U
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JPS6432154U (ja
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雄輝 大石
秀樹 内藤
知行 樋口
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、熱転写プリンタ等においてインクリボンを所
定量巻取るために、摩擦伝達を行なうインクリボン巻取
り装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のインクリボン巻取り装置を第2図〜第4図の図に
基いて説明する。
第2図はこの種のインクリボン巻取り装置を用いた熱転
写プリンタの要部断面図、第3図はラック切換機構の要
部斜視図、第4図はインクリボン巻取り装置の一部切欠
正面図である。
1はキャリッジで、サーマルヘッド2、インクリボン巻
取り装置3が設けられている。このキャリッジ1はガイ
ド軸4に摺動自在に支持されている。サーマルヘッド2
は図示しないプラテンに対向して設けられ、記録紙5を
挟んだ状態となっている。
インクリボン巻取り装置3は第4図に示すように巻取り
軸6がキャリッジ1に回動自在に支持されている。この
巻取り軸6の先端には巻取りボビン7が一体的に設けら
れ、他端には支持板8が固定されている。この支持板8
の上面にはフェルト等の摩擦部材9が巻取り軸6を貫通
されて固着されている。また、巻取り軸6には円板状部
材10が軸方向に摺動自在で、かつ回動自在に挿通されて
支持されている。この円板状部材10は、その外周にギア
11が刻設され、また巻取りボビン7との間にはばね12が
蓄設されて円板状部材10は摩擦部材9に圧接されてい
る。
12はラック切換機構で、このラック切換機構12はガイド
軸14に回動自在に支持された回動片13・13間にラックギ
ア14を設け、回動片13・13の回動動作によりラックギア
14がギア11との噛合・解除がなされる。この回動片13に
は突片14が突設され、この突片14がカム片15のカム溝16
に挿入されている。このカム片15は切換軸が挿入された
軸受部17を中心に回動され、カム溝16はこの軸受部17か
ら距離を異なるように弧状に形成されている。
18はインクリボンが一対のリールに巻回され、その一部
を外部に露出したインクリボンカセットである。このイ
ンクリボンカセット18はキャリッジ1上に装填され、巻
取り側のリールが巻取りボビン7に嵌込まれる。また、
インクリボンカセット18のインクリボンは熱溶融性イン
クが塗布され、インクリボンはサーマルヘッド2と記録
紙5間に位置される。
次に、従来の構成の動作を説明する。
まず、ラック切換動作はインクリボンの巻取り動作(キ
ャリッジの往路)時に巻取り装置3のギア11にラックギ
ア14を噛合せ、巻取り停止(キャリッジの復路)時に噛
合せを解除させる。これは、カム片15の回動によって回
動片13を動作させ、ラックギア14を上下動させてギア11
との離接により行なわれる。
次に、インクリボン巻取り動作について説明する。往路
時、すなわちギア11がラックギア14に噛合った状態でキ
ャリッジ1が移動すると、ギア11の回動、つまり円板状
部材10が回動する。この円板状部材10は摩擦部材9に圧
接されているため、この回動は摩擦部材9に摩擦力によ
って伝えられて支持板8を回動させる。そして、支持板
8に一体化された巻取り軸6、巻取りボビン7が回動さ
れ、巻取りボビン7は嵌込まれた巻取りリールを回動さ
せて印字後のインクリボンを巻取る。
次に、摩擦伝達動作について説明する。インクリボンを
リールに巻取る場合、リールの巻取径はインクリボンの
巻取りとともに変化するため、それに合わせて巻取り軸
6を回動させる必要がある。すなわち、インクリボンに
負荷が生じて巻取り軸6の回動速度が早すぎる場合、円
板状部材10と摩擦部材9との接触面でスリップが生じ、
巻取り軸6の回動数を適正なものにする。このようにし
て駆動側の回転数は一定であっても、インクリボン巻取
り量に合わせて巻取り軸6の回動数を自動調整する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記した従来のインクリボン巻取り装置
にあっては、摩擦部材9と円板状部材10との摺接面は一
面しかなく、したがって、摩擦伝達するための摺接面積
が小さく、巻取りトルクが安定せず、場合によっては巻
取れない事態が生じる等の問題点があった。
本考案は、上記した従来の技術における問題点に鑑みて
なされたもので、その目的は、巻取りトルクが安定した
インクリボン巻取り装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために本考案は、駆動部の駆動力に
よって駆動される巻取り軸を有し、この駆動力の伝達経
路に摩擦力によって伝達する摩擦伝達機構を備えてなる
インクリボン巻取り装置において、前記摩擦伝達機構
は、前記巻取り軸に固定された支持板と、前記巻取り軸
にスプライン結合され、かつ前記支持板の方へ附勢する
附勢手段により附勢された押え板と、この押え板と前記
支持板間に介在された被駆動部材とを有し、この被駆動
部材と前記押え板との間に第1の摩擦部材が備えられ、
この第1の摩擦部材の片面が前記被駆動部材か前記押え
板かのどちらか一方に固着され、他面が固着されない前
記被駆動部材か前記押え板かのどちらか一方と摩擦係合
し、前記被駆動部材と前記支持板との間に第2の摩擦部
材が備えられ、この第2の摩擦部材の片面が前記被駆動
部材か前記支持板かのどちらか一方に固着され、他面が
固着されない前記被駆動部材か前記支持板かのどちらか
一方と摩擦係合しうるように配置されたことを特徴とす
る。
〔作用〕
本考案のインクリボン巻取り装置は、上記したように構
成してあることから、円板状部材10の回動は、一つは摩
擦部材9bから摩擦力によって押え板19に伝えられて巻取
り軸6aに伝達される。もう一つは摩擦部材9aから摩擦力
によって支持板8に伝えられ巻取り軸6aに達する。
駆動部の駆動力は2面の摺接面から摩擦によって伝達さ
れるので、巻取りトルクが安定する。
〔実施例〕
以下、本考案のインクリボン巻取り装置を図に基いて説
明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図である。
この第1図に示す実施例にあっては、インクリボン巻取
り装置3aは巻取り軸6aを有している。この巻取り軸6aは
従来と同様にキャリッジ1に回動自在に取り付けられて
いる。この巻取り軸6aの先端には巻取りボビン7が設け
られ、インクリボンカセット18のリールを回動させる。
また、巻取り軸6aの他端には支持板8が固定され、この
支持板8上にはフェルト等の摩擦部材9aが固着されてい
る。
巻取り軸6aにはスプライン結合された押え板19が設けら
れ、この押え板19と摩擦部材9a間の巻取り軸6aには円板
状部材10が軸方向に摺動自在で、かつ回動自在に支持さ
れている。この円板状部材10の外周には、駆動部である
ラックギア14と噛合うギア11が刻設されている。また、
円板状部材10の押え板19側の面にはフェルト等の摩擦部
材9bが固着されている。
12はばねで、このばね12は、巻取りボビン7と押え板19
間に蓄設されて押え板19を支持板8の方へ押圧してい
る。したがって、押え板19は摩擦部材9bに、円板状部材
10はもう一つの摩擦部材9aに圧接されている。
このように構成した実施例における動作は次のとおりで
ある。
すなわち、ラックギア14と噛合ったギア11によって円板
状部材10は回動されると、この回動は摩擦力によって摩
擦部材9aを介して支持板8に伝えられて巻取り軸6aを回
動させる。これと同時に、円板状部材10の回動は摩擦力
によって摩擦部材9bを介して押え板19に伝えられて巻取
り軸6aを回動させる。
このようにして、円板状部材10に伝達された駆動部の駆
動力は巻取り軸6aを回動させる。
そして、インクリボン巻取り量に応じて巻取り軸6aの回
転は、押え板19と摩擦部材9b、並びに円板状部材10と摩
擦部材9aとの摺接面の摩擦力によって、スリップが生じ
て調整される。この摺接面積は、従来に比べて2倍ある
ことになり、巻取りトルクが安定し、巻取り軸6aの各回
動数において確実な巻取りがなされる。
このように構成した実施例にあっては、摩擦部材9a,9b
の直径が従来と同じ場合、摺接面積は2倍あるので、巻
取りトルクが安定し、確実な巻取りがなされる。
なお、上記実施例では、摩擦部材9a,9bを支持板8、円
板状部材10にそれぞれ固着したが、円板状部材10、押え
板19に固着する構造とすることもできる。
〔考案の効果〕
本考案は、以上のように構成してあることから、従来に
比べて摺接面積は2倍となるので、巻取りトルクが安定
し、巻取り軸のどのような回動状態でも確実に巻取り動
作がなされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のインクリボン巻取り装置の一実施例を
示す一部切欠正面図,第2図は従来のインクリボン巻取
り装置を使用した熱転写プリンタの要部断面図,第3図
は同ラック切換機構の要部斜視図,第4図は同インクリ
ボン巻取り装置の一部切欠正面図である。 3a…インクリボン巻取り装置 6a…巻取り軸、7…巻取りボビン 8…支持板、9a・9b…摩擦部材 10…円板状部材、11…ギア、12…ばね 19…押え板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動部の駆動力によって駆動される巻取り
    軸を有し、この駆動力の伝達経路に摩擦力によって伝達
    する摩擦伝達機構を備えてなるインクリボン巻取り装置
    において、前記摩擦伝達機構は、前記巻取り軸に固定さ
    れた支持板と、前記巻取り軸にスプライン結合され、か
    つ前記支持板の方へ附勢する附勢手段により附勢された
    押え板と、この押え板と前記支持板間に介在された被駆
    動部材とを有し、 この被駆動部材と前記押え板との間に第1の摩擦部材が
    備えられ、この第1の摩擦部材の片面が前記被駆動部材
    か前記押え板かのどちらか一方に固着され、他面が固着
    されない前記被駆動部材か前記押え板かのどちらか一方
    と摩擦係合し、 前記被駆動部材と前記支持板との間に第2の摩擦部材が
    備えられ、この第2の摩擦部材の片面が前記被駆動部材
    か前記支持板かのどちらか一方に固着され、他面が固着
    されない前記被駆動部材か前記支持板かのどちらか一方
    と摩擦係合しうるように配置されたことを特徴とするイ
    ンクリボン巻取り装置。
JP1987125989U 1987-08-19 1987-08-19 インクリボン巻取り装置 Expired - Lifetime JPH072218Y2 (ja)

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JPS6432154U JPS6432154U (ja) 1989-02-28
JPH072218Y2 true JPH072218Y2 (ja) 1995-01-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2643118B2 (ja) * 1985-12-16 1997-08-20 松下電器産業株式会社 サーマルプリンタ

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JPS6432154U (ja) 1989-02-28

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