JPH07221156A - 半導体の不良解析システムおよび半導体検査装置 - Google Patents

半導体の不良解析システムおよび半導体検査装置

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JPH07221156A
JPH07221156A JP6009915A JP991594A JPH07221156A JP H07221156 A JPH07221156 A JP H07221156A JP 6009915 A JP6009915 A JP 6009915A JP 991594 A JP991594 A JP 991594A JP H07221156 A JPH07221156 A JP H07221156A
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semiconductor
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analysis
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JP6009915A
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Kazuko Ishihara
和子 石原
Seiji Ishikawa
誠二 石川
Masao Sakata
正雄 坂田
Isao Miyazaki
功 宮崎
Yoshiyuki Miyamoto
佳幸 宮本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体のフェイルビットを容易かつ高精度か
つ高速に究明する半導体の不良解析システムと検査装置
を提供する。 【構成】 検査データ解析システム101は、製造ライ
ン111で異物検査102、外観検査103から得られ
るデータと、ウェハ最終検査112で得られるデータ
と、FB解析システム105からのデータとを基に解析
を行う。FB解析システム105は、ウェハ最終検査1
12で得られるデータとLSI設計情報107を用い
て、FBの分布形状から不良箇所および不良誘発点を抽
出し、不良原因ノウハウ情報108を参照して不良原因
の推定113を行う。観察装置109は、FB解析シス
テム105から渡された不良箇所および不良誘発点箇所
の座標を観察し、不良原因および不良工程を特定する。
分析装置110は、観察装置109で検出した異物等の
成分分析を行い、不良原因および不良工程を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体の不良解析シス
テムおよび半導体検査装置に係り、特に半導体製造技術
において、ウェハプロセス過程における不良原因を解析
するために好適な不良解析システムとそれに用いる半導
体検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体の不良解析システムと
して、計算機システムを用いて半導体ウェハの不良解析
を行い、被検査ワーク上の外観不良の不良解析結果を計
算機システムの表示装置に表示する解析システムが知ら
れている(特開平3−44054号公報)。また、他の
従来の半導体不良解析システムとして、電気テストの結
果得られる被検査物の良否点の分布パターンを基本パタ
ーンに分類し、記憶装置に蓄積してある基本パターンの
それぞれについて考えられる基本欠陥情報の中から得ら
れた基本パターンに対応した被検査物に可能な欠陥の情
報を示す情報を生成し、さらに、不良発生箇所と思われ
る座標を観察装置に自動転送するようにした不良解析シ
ステムが知られている(特開昭61−243378号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
半導体の不良解析システムのうち、前者のものは、半導
体の不良解析をチップ単位で行うものである。このた
め、特に、半導体記憶装置の不良を解析する時、単に、
チップの製品特性を解析するだけでなく、チップ内の記
憶素子1ビットずつの良、不良を解析する必要があるこ
とについて考慮されていない。
【0004】それゆえ、不良ビット(フェイルビット、
以下「FB」と略す)の原因を解析するために、チップ
の製品特性検査装置(以下「テスタ」という)からFB
アドレスを収集し、チップの大きさ、その上のメモリの
配置方法等を参照して、該当するFBのチップ上の場所
を割り出し、得られた実体座標を基に作業者がそのチッ
プを顕微鏡で観察していた。例えば、作業者は、顕微鏡
観察をして、不良発生箇所に異物を認めた場合、その不
良は、異物に起因していたと結論していた。
【0005】このように、従来では、FB1ビットずつ
解析するために多大の労力を要していた。それゆえ、か
かる労力を軽減し、不良解析を1ビット単位でシステム
としてスムーズに行いたいという要請に応える必要があ
った。
【0006】また、半導体の不良解析システムにおいて
は、電子顕微鏡等の観察装置、赤外線吸収分光スペクト
ロスコープ等の分析装置を用いるが、これらを用いて、
メモリ上のFBを解析する場合、メモリセル上の座標を
一致させようとしても、個々の装置によって座標原点が
異なるため、微細なずれが生じるという問題がある。さ
らに、半導体の不良解析システムにおいては、異なる検
査データの結果を比較解析する機能は考慮されていな
い。また、異なる検査データの比較をする際、座標基準
点が異なることに加え、各検査装置によって測定誤差が
生じることについても考慮されていない。
【0007】しかしながら、上記の前者の従来システム
は、システムのユーザインタフェースに関し、不良解析
結果情報を多数の観点より体系的に観察する手段につい
て考慮されていない。すなわち、ウェハ全体の不良ビッ
トの分析を示す表示、任意チップ上の分布を示す表示、
チップ内の一部領域内の不良ビットの分布を拡大して示
す表示等の不良解析結果情報を迅速かつ円滑に利用に供
することについて考慮されていない。これらの情報は、
表示装置の表示対象でないか、あるいは、表示される場
合であっても、画面切替等の操作が必要であった。その
ため、利用者にとって非常にわずらわしい操作が必要と
なる場合が多かった。
【0008】さらに、システムのユーザインタフェース
に関し、表示装置に表示する場合に、メモリセルの大き
さを視覚的に確認できる方法が、前者の従来システムで
は、提案されていない。
【0009】また、前記した従来の半導体の不良解析シ
ステムのうち、後者のものは、不良発生箇所と思われる
箇所の座標を観察装置に転送する際、それぞれの座標基
準点が異なるため、誤差が生じることについて考慮され
ていない。また、FBの発生パターンを分類している
が、分類にルールがあるわけではないので、分類した数
少ない基本パターンに対して不良原因を1つ対応付けて
全ての不良分布の原因を推定している。しかし、同一の
FBパターンに対して複数の不良原因が考えられるが、
その点について考慮していないし、基本パターンと対応
付けた原因についてもかなり大ざっぱなものであるた
め、原因究明に長時間を要す。また、品種毎にFBの発
生パターンと原因の関係が異なることについて考慮され
ていないので、複数品種に対応できない。
【0010】また、分類した基本パターンを基に、FB
の発生状況を統計的に管理し、その結果を製造工程にフ
ィードフォワードおよびフィードバックする機能につい
て提案されていないため、製造工程に異常が発生した場
合、それを検知するのが遅れる恐れがある。
【0011】さらに、ウェハ内またはチップ内等のFB
の発生状況をビット単位のミクロな解析ではなく、FB
の発生パターンをカテゴリ化して、そのカテゴリを用い
たマクロな解析方法について提案されていない。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その第一の目的は、半導体メ
モリの高集密化にともない、FBの不良解析を行う場
合、容易かつ高精度かつ高速に不良原因を究明する半導
体の不良解析システムを提供することにある。
【0013】第二の目的は、半導体メモリの高集積化に
伴い、複数の検査データを用いて不良解析を高精度かつ
高速に行うため、各検査装置によって異なる座標系の統
一と、各装置の測定誤差を補正しうる半導体の不良解析
システムを提供することにある。
【0014】さらに、本発明の第三の目的は、測定誤差
を補正して半導体の不良解析を行い得る半導体検査装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の第一の
目的を達成するため、半導体の不良情報をビット単位で
収集する不良情報収集手段と、半導体の不良情報を検査
する検査手段と、半導体の設計情報を記憶している記憶
手段と、不良情報収集手段および検査手段の各出力情報
と記憶手段よりの設計情報とに基づき不良情報を解析す
る解析手段と、解析手段による解析結果および前記不良
情報の少なくとも一方を表示する表示手段と、不良情報
の原因を推定する不良原因推定手段と、推定された不良
原因結果を不良発生工程にフィードバックする手段とを
有する構成としたものである。
【0016】また、上記の第二の目的を達成するため、
本発明は、半導体の不良情報をビット単位で収集する不
良情報収集手段と、半導体の不良情報を複数の検査装置
を用いてそれぞれ検査する検査手段と、不良情報収集手
段および検査手段の各出力情報に基づき不良情報を解析
する解析手段と、解析手段による解析結果および不良情
報の少なくとも一方を表示する表示手段と、複数の検査
装置間の測定誤差を補正する補正手段とを有する構成と
したものである。
【0017】さらに、上記の第三の目的を達成するた
め、本発明は、半導体の不良情報をビット単位で収集す
る不良情報収集手段と、半導体の不良情報を検査する検
査手段と、不良情報および検査結果の少なくとも一方を
表示する表示手段と、検査手段における測定誤差を補正
する補正手段とを有する構成としたものである。
【0018】
【作用】本発明では、不良情報収集手段および検査手段
の各出力情報と記憶手段よりの設計情報とに基づき、不
良情報を解析するようにしているため、各チップ種別に
応じたメモリセルの配置情報などを参照した不良情報の
解析ができることとなり、1チップを基準とした座標系
をとることができる。また、本発明では、不良情報収集
手段により収集した半導体の不良情報の原因を、不良原
因推定手段により推定し、その結果を不良発生工程にフ
ィードバックするようにしたため、製造工程の異常に迅
速に対応することができる。
【0019】また、本発明では、複数の検査装置間の測
定誤差を補正する補正手段を有する構成としているた
め、各装置に測定誤差があっても、相対的な補正量を算
出することができる。さらに、本発明では、不良原因と
対応付けながら前記不良情報を分類して、その分類結果
を解析するようにしたため、不良解析が専門家以外でも
できる。
【0020】また、本発明の検査装置では、上記の半導
体不良解析システムに用いることのできる検査装置であ
り、補正手段により検査装置毎に測定誤差があっても相
対的な補正量を算出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0022】まず、図1を用いて、本発明に係る不良解
析システムの基本概念を説明する。図1は、本発明に係
る不良解析システムの基本概念図である。
【0023】同図において、検査データ解析システム1
01は、製造ライン111で異物検査102、外観検査
103から得られるデータと、ウェハ最終検査112に
おいてテスタ1(104)から得られるデータと、さら
に、FB解析システム105からのデータとを基に解析
を行う。
【0024】FB解析システム105は、ウェハ最終検
査112においてテスタ2(106)から得られるFB
データとLSI設計情報を用いて、FBの分布形状から
不良箇所および不良誘発点を抽出し、不良原因ノウハウ
情報を参照して不良原因の推定113を行う。そのた
め、LSI設計情報を格納する設計情報データベース1
07aと、FBデータを格納するFBデータベース10
7bと、不良原因ノウハウ情報を格納する不良原因ノウ
ハウデータベース108とが接続されている。
【0025】また、観察装置109は、FB解析システ
ム105から渡された不良箇所および不良誘発点箇所の
座標を観察し、114で示す如く不良原因および不良工
程を特定する。分析装置110は、観察装置109で検
出した異物等の成分分析を行い、不良原因および不良工
程を特定する。
【0026】図2は、本発明の半導体不良解析システム
の一実施例のハードウェア構成図を示す。同図に示すよ
うに、本実施例は、上記の検査データ解析を行う検査デ
ータ解析システム101を構成する解析ワークステーシ
ョン(W.S.)200と、上記の異物検査102を行
う異物検査装置201、上記の外観検査103を行う外
観検査装置202、プローブテスタ203およびフェイ
ルビットテスタ204などの検査装置と、観察装置10
9に相当する観察装置205、および、不良原因の推定
などを行うFB解析システム105を構成するフェイル
ビットワークステーションW.S.206とを含む。
【0027】解析W.S.200は、表示を行なうため
の表示装置200aと、演算等の各種処理を行なう中央
処理装置(CPU)、主記憶および内蔵補助記憶装置を
少なくとも有する演算処理装置200bと、各種入力を
行なうためのマウスおよびキーボードを含む入力装置2
00cと、外付けの大容量記憶装置200dとを有す
る。同様に、フェイルビットW.S.206は、表示を
行なうための表示装置206aと、演算等の各種処理を
行なう中央処理装置(CPU)、主記憶および内蔵補助
記憶装置を少なくとも有する演算処理装置206bと、
各種入力を行なうための、マウスおよびキーボードを含
む入力装置206cと、外付けの大容量記憶装置206
dとを有する。
【0028】なお、ウェハ208は、製造工程209で
チップが作り込まれた後、テスト工程210で、本実施
例の不良解析システムなどによりテストされた後、良品
のチップ製造後のウェハ211のみが出荷される。
【0029】上記表示装置200aおよび/または20
6aは、種々の表示および指示を行なうための画面が表
示される。図11および図12に示すように、基本的に
は、マルチウインドウシステムが採用されている。すな
わち、メニュー画面1000がまず表示される。このメ
ニュー画面1000には、その下部に、選択目入力が表
示される。本実施例では、ウェハ、チップ、ズーム、カ
テゴリマップ、突合せ解析、ウェハ重ね合わせ、チップ
重ね合わせ、不良原因照合、補正および領域分割の各選
択項目が表示されている。図11の例では、解析画面1
200が表示された上に、さらに、補正1109が選択
されて、補正値入力画面1101が表示されている。
【0030】上記演算処理装置200bおよび/または
206bに内蔵されている記憶装置としては、例えば、
ハードディスクHDを用いることができる。また、外部
の第容量記憶装置200dおよび206dとしては、同
様に、ハードディスクHDを用いることができる。な
お、光ディスク装置等を用いることもできる。
【0031】図12に示すように、解析画面は、メイン
画面1210、サブ画面1220,1230および12
40に分割されて構成される。
【0032】なお、フェイルビットW.S.206の機
能を解析W.S.200にもたせ、図3に示す如く、フ
ェイルビットW.S.206を省略することもできる。
【0033】次に、図4および図5を用いて、半導体ウ
ェハ(以下単に「ウェハ」と呼ぶ)上のチップの状況
と、そのチップ内の構成を説明する。図4は、ウェハ上
に配列されたチップの状況を示す図で、同図に示すよう
にチップは検査対象であるウェハ401上に縦横に配列
された長方形の板状に作りこまれている。ウェハ401
内のチップの位置は、例えば、図4に示すように、
(4,3)のような座標で示すことができる。
【0034】図5は、チップ内の構成を示す図である。
チップの端には、チップ内原点を示すマーク501が形
成されている。チップの周辺部分には、複数個の外部端
子(ボンディングパッド)503が配列されている。チ
ップ中央部には、例えば、4メガビットの大容量を有す
るメモリマット504〜507が配列されている。この
メモリマットは、第1メモリマット504から第4メモ
リマット507に4分割されている。そして、4分割さ
れた各メモリマット504〜507のそれぞれは、1メ
ガビットの容量に構成されている。
【0035】第1メモリマット504と第2メモリマッ
ト505の間には、デコーダ回路を含む周辺回路502
が配置されている。同様に、第3メモリマット506と
第4メモリマット507との間にも、周辺回路508が
配置されている。さらに、第1メモリマット504にお
いては、メモリセル(以下、単に「セル」と呼ぶ)が、
図5に示されるように、升目上に配置されている。すな
わち、第2メモリマット505においては、セル群は、
第1メモリマット504のミラー反転パターンにより座
標系が取られている。そして、第3メモリマット506
は第1メモリマット504と同様に、また、第4メモリ
マット507は第2メモリマット505と同様に、セル
群がそれぞれ順次配列されている。
【0036】さて、ここで、LSI設計情報データベー
ス107aに格納されているLSI設計情報について説
明する。LSI設計情報は、上述したメモリマットの配
置位置やサイズ情報の他、ウェハサイズやチップサイ
ズ、メモリサイズ、ウェハ内のチップ配列情報、チップ
内にあるメモリマット数、メモリマット内にあるメモリ
セル数、チップ内の座標を決めるための座標基準パター
ンの位置座標、その他多数の半導体の不良解析を行うた
めの情報が含まれている。図1のFB解析システム10
5では、随時、このLSI設計情報を参照してFBの解
析を行う。
【0037】次に、各検査装置または観察装置間におけ
る座標系の統一について説明する。図6は、チップ内の
座標基準パターンを示す。座標基準パターンは、図5に
示すようなチップ内の座標基準パターン501があり、
そのパターン内のどこを基準点にするかは、各検査装置
または観察装置によって異なっている。そのため、各検
査装置または観察装置の座標基準点の座標と各検査装置
または観察装置の相対誤差をあらかじめ設計情報より算
出しておき、その情報をLSI設計情報データベース1
07aに登録しておく。そして、データの転送や異なる
検査データ間での比較解析をする際、座標系間の誤差分
を補正して座標算出を行う。
【0038】例えば、解析者がFB解析システム105
で解析を行った後、あるメモリセルの座標を観察装置1
09(205)であるSEMに転送して観察する場合、
計算機の中で以下の処理を行った後、データ転送する。
【0039】まず、FBデータを論理座標から実体座標
に変換する。さらに、SEMとテスタとの座標系の相対
誤差を補正する。つまり、図6に示すように、テスタに
おけるFBデータの実体座標を601で示す如く(x,
y)、補正値を602で示す如く(a,b)とすると、
603で示すSEM座標系におけるFB座標(X,Y)
は、以下の式により与えられる。
【0040】 (X,Y)=(x,y)+(a,b) 従って、(x+a,y+b)の値が転送されることにな
る。他のデータとの突き合わせを行う際も同様な方法で
座標変換を行えば良い。この変換を行うことにより、各
装置を同じ座標系でデータを扱えるようになるので、異
なる装置間での座標比較等の作業が容易になる。
【0041】次に、自動補正機能について説明する。F
Bデータ、外観検査データ、異物検査データ等、異なる
検査データ間で座標比較を行う際、装置間の座標系を統
一するため、上記座標変換を行っても誤差が生じる場合
がある。それは、各装置毎に測定誤差が生じる場合があ
るためである。そこで、この誤差を補正するため以下の
操作を行う。
【0042】例えば、異物検査データと外観検査データ
間で座標比較を行う場合、異物検査装置と外観検査装置
でそれぞれ検出できるような粒子を実験ウェハに予め付
着しておき、そのウェハを異物検査装置と外観検査装置
で測定し、予めウェハに付着させた粒子の測定座標に関
して比較する。その結果を基に、補正量(x,y,θ)
を算出し、求めた補正量(x,y,θ)を、前記LSI
設計情報データベース107aに登録する。このとき、
xはx方向の補正量、yはy方向の補正量、θは回転方
向の補正量とする。
【0043】この補正量の算出方法としては、回転方向
の補正をした後、x,y方向の補正を行う第1の方法
と、x,y方向の補正を行った後、回転方向の補正を行
う方法がある。第1の方法では、次式により補正を行
う。
【0044】
【数1】
【0045】また、第2の方法では次式により補正を行
う。
【0046】
【数2】
【0047】但し、上記の(1)式〜(6)式中、(X
i,Yi)は、外観検査装置202で測定した各粒子の
座標、(xi,yi)は、異物検査装置201で測定し
た粒子の座標、(△x,△y)は、回転の中心である。
nはウェハに付着させた粒子の数である。
【0048】このようにして得られた補正量は、外観検
査装置202と異物検査装置201との間の相対的な補
正量として求まるので、別の装置との座標比較をする場
合は、同様な方法で補正量を求めれば良い。上記(1)
式〜(6)式において、θが十分0に近いとして、si
nθ=θ、cosθ=1と近似する。このようにして、
本実施例によれば、装置間の座標統一と装置毎の測定誤
差を補正することで、高精度な解析が行えるようにな
り、解析時間の短縮が図れる。
【0049】また、この補正については、図11に示す
ように、FB解析システム105または検査データ解析
システム101の解析画面1200に、検査データが表
示された後、作業者が座標ずれを確認した上で、補正値
を設定し、手動補正を行うことも可能である。この場合
の補正値の設定方法としては、例えば、次のように行な
う。検査データが検査装置の画面上に表示された後、補
正1109を入力装置200c(図2参照)のマウス等
で指示する。すると、図11に示すような補正値入力画
面1101が表示される。作業者は、各項目の値を入力
する。
【0050】補正値の入力方法としては、例えば、異物
検査データと外観検査データの比較の場合、異物検査デ
ータの座標を外観検査データに近づける方法と、外観検
査データを異物検査データに近づける方法がある。前者
の場合は、異物検査データの補正値入力欄1102に補
正値を入力し、外観検査データの補正値入力欄には、何
も入力しない。後者の場合、外観検査データの補正値入
力欄に補正値を入力する。そして、補正実行1103を
マウスで指示すれば、補正が実行される。計算機内部の
座標変換処理に関しては、上記の自動補正機能の場合と
同様である。
【0051】次に、図7乃至図10と共に、FB解析シ
ステムにおけるデータ処理のアルゴリズムについて説明
する。図7は、フィジカル変換の概略フローチャートを
示す。フィジカル変換とは、図5の論理的な座標系の情
報を、メモリセルを一元的に配列した情報に置き換える
ことである。
【0052】まず、テストデータをFBデータベース1
07bから読み込み(ステップ701)、かつ、前記L
SI設計情報データベース107aからLSI配列デー
タの読み込みを行う(ステップ702)。次に、前記ミ
ラー反転パターンに構成されたメモリの設計情報を、順
方向に配列し直す(ステップ703)。そして、図5の
左下のビットからY方向に一つずつ各ビットの良、不良
状態をフィジカルデータファイルに読み込む(ステップ
704)。
【0053】Y方向に1列読み終わると、次に、X方向
へ一つずれ、同様に、Y方向に一つずつ各ビットの良、
不良を記録する(ステップ705)。すべてのデータを
読み込むまで以上の各処理が繰り返される(ステップ7
06)。
【0054】次に、データを読み込んでから、圧縮保
存、復元および表示までについて、図8乃至図10と共
に説明する。但し、これらのフローチャートは、一つの
ウェハに対する圧縮、復元および表示用のもので、複数
枚のウェハについて行う場合は、それぞれのフローチャ
ートの処理が繰り返される。
【0055】図8は、チップ内のFBの形状毎にいくつ
かの圧縮方法を使い分ける場合のフローチャートを示
す。同図において、まず、データの品種の認識を行う
(ステップ801)。次に、テストデータをメモリ上に
8ビットずつ読み込む(ステップ802)。そして、デ
ータに2次元座標を持たせるため、Nバイト毎にリター
ンコードを入れる(ステップ803)。ただし、Nはチ
ップの横方向に並ぶビット数で、リターンコードを入れ
る位置は品種毎に異なる。
【0056】次に、チップ内のFBの形状認識を行う
(ステップ804)。そして、認識した形状毎に圧縮法
を使い分ける(ステップ805)。例えば、FBの形状
がブロック欠けのときは対角化、縦と横のライン欠けの
場合はベクトル化、縦、横ペアビット欠けの場合は、先
頭ビットの座標(x,y)をデータ値とし、孤立点の場
合はビットの座標(x,y)をデータ値とする。
【0057】続いて、上記の選択した圧縮方法でデータ
圧縮を行った後(ステップ806)、チップ内のすべて
のデータの圧縮をしたか否かチェックする(ステップ8
07)。すべてのデータの圧縮が済んでいないときは、
ステップ803以降の処理を繰り返す。
【0058】このようにして、すべてのデータの圧縮が
終ると、1チップ分の圧縮データを内蔵の記憶装置であ
るハードディスク(HD)に保存する(ステップ80
8)。次に、全チップについての圧縮データの保存が完
了したかをチェックし(ステップ809)、済んでいな
いときには再びステップ802から処理を行う。
【0059】次に、図9と共にチップ単位に圧縮法を選
択させて保存するまでの概略手順について説明する。ス
テップ901〜904は、図8のステップ801〜80
4と同様である。ステップ904に続いて、圧縮法を選
択する(ステップ905)。すなわち、1チップの中で
圧縮前のライン欠けの総容量が他の形状に比べて多い場
合は、ベクトル化の手法を選択し、圧縮前のブロック欠
けの総容量が多い場合は、対角化の手法を選択する。孤
立点の場合は、どちらの手法を用いても保存データの形
式が(x,y)と同じなので、どちらを選択してもよ
い。本実施例においては、対角比の手法を選択させる。
【0060】次に、データ圧縮を行った後、HDに圧縮
データを保存する(ステップ906、907)。そし
て、1ウェハ分のデータの保存が終るまで、上記のステ
ップ902〜907の動作が繰り返される(ステップ9
08)。
【0061】次に、図10を参照して、圧縮データの復
元および表示について説明する。以下のデータ処理を通
して、作業者は、テストデータを表示装置上に表示する
ことができ、FBの分布などの解析ができる。
【0062】図10において、HDから1ウェハ分の圧
縮データが読み出され(ステップ1001)、高速な画
面表示のためにピクセル変換が行われる(ステップ10
02)。これは、圧縮データのみを用いて、画像圧縮を
してウェハ全体を1画面で表示させるための処理であ
る。例えば、ブロック欠けデータの場合は、圧縮データ
の対角座標をそれぞれ1画素あたりのビット数で除算
し、CRT上の座標を求める。そして、求めた座標の表
示が行われる(ステップ1003)。
【0063】次に、チップ内のFBがどのように表示さ
れ、解析していくかについて説明する。
【0064】作業者は、品種名、ロット番号、ウェハ番
号等を指定することにより、所望のウェハに関するFB
データをFBデータベース107bから検索し、表示装
置200a上に表示させる。この場合の表示フォーマッ
トを、図12から図15に示す。
【0065】図12は、表示装置に表示される本システ
ムの画面構成を説明する。図12に示すように、本シス
テムの解析画面は、主に4つに分れている。具体的に
は、例えば、図13に示すように、メイン画面1210
には、解析したい部分の表示がなされる。サブ画面12
20には、解析しているものについてのデータ(品種
名、ロットNO、ウェハNO、ウェハサイズ、……)
と、テスタの測定条件(電源電圧、動作温度、アクセス
時間、……)とが表示される。サブ画面1230には、
ウェハ内のカテゴリ(検査のためのウェハ内のチップに
行う分類)等が表示される。サブ画面1240には、チ
ップ内のマット構成等が表示される。また、サブウィン
ドウも必要に応じて開かれる。なお、本実施例では、こ
の解析画面1200は、メニュー画面1000を表示す
る際に、特に指示することなしに、標準的に、併せてに
表示される。
【0066】ここで、サブ画面1220にテスタの測定
条件を表示する利点について説明する。半導体の不良
は、電源電圧や測定温度などテスタの測定条件の規格値
の設定に問題があって発生する不良と、製造プロセス上
の問題により発生する不良とに大きく分けることができ
る。前者は、各測定条件の規格値内で不良が発生する場
合、どのような条件にすると不良数が増加したり減少し
たりするか、その原因を追及することが重要になる。そ
のため、テスト条件等をサブ画面1220に表示する。
【0067】そして、条件を表示することにより、規格
値内で測定したものか、規格値外で測定したものか明確
になるため、解析を効率的に行うことができる。例え
ば、規格値通りに測定したとき、FBが発生していれ
ば、電源電圧のマージンが足りないためと考えられる。
【0068】これに対し、電源電圧の規格値を変えても
新たなFBが発生していなければ、他の測定条件の値を
変えて測定を行い、すべての測定で同じ結果が得られれ
ば、このFBは、異物や外観不良等の製造プロセス上に
問題があると考えられる。
【0069】さて、以下では、図13から図15を用い
て、実際に具体例により、不良解析を行う場合について
説明する。
【0070】図13は、表示装置上に表示されるウェハ
上のFBの分布表示の例を示した図、図14は、表示装
置上に表示された、チップ内のFBの分布表示の例を示
した図、図15は、チップ内の一部領域を拡大表示した
FBの分布表示を示したものである。
【0071】作業者が、解析画面が表示されているメニ
ュー画面100において、選択項目1100からウェハ
表示1101を指示すると、図13に示すように、メイ
ン画面1210にウェハ全体像1301が示され、その
中に各チップ内のFBの分布が表示されている。また、
サブ画面1220には、解析しているものについてのデ
ータ(品種名、ロットNO、ウェハNO、ウェハサイ
ズ、……)とテスタの測定条件(電源電圧、動作温度、
アクセス時間、……)が表示されている。サブ画面12
30には、ウェハ内のカテゴリ(検査のためのウェハ内
のチップに行う分類)等が表示されている。サブ画面1
240には、チップ内のマット構成等が表示されてい
る。
【0072】作業者は、メニュー画面1000の選択項
目1100中からチップ表示1102を選び、サブ画面
1230の中から所望のチップをマウス等を用いて指定
する。所望のチップが指定されると、図14に示すよう
に、メイン画面1210に指定されたチップ全体像14
01が表示される。チップ全体像1401には、このチ
ップ内のFBの分布1404が表示される。
【0073】なお、図13および図14の表示の際、図
4に示すように、オリフラ側(ウェハが平になっている
下の部分)をX軸、左側をY軸、X軸とY軸の交点を原
点として、ウェハ上のチップの位置を示す数字が、図1
3のウェハ表示の場合は、1305、1306に示すよ
うに、また、図14のチップ表示の場合は、1402、
1403に示すように、それぞれ表示することにより、
解析を行う者にとって、表示しているウェハ内のチップ
の位置を明瞭ならしめている。
【0074】この拡大表示は、作業者が、ウェハ表示や
チップ表示等の画面で、一部分拡大してみたい場合に
は、図15に示すような拡大表示が行われる。作業者
が、ウェハ表示やチップ表示で一部分を拡大する場合、
選択項目1100のズーム1103を、マウスで指定す
ると、図15に示すように、拡大表示画面1500が新
たに開かれる。さらに、拡大率を上げて表示する場合に
は、画面上方にある拡大率ボタン1501をマウス等で
指定することにより、自由に変換することができる。画
面上には、設計情報に基づく(X,Y)座標1502、
1503が表示されるので、FBの位置を容易に確認す
ることができる。拡大率を変更した場合には、それに合
わせて座標の表示も変る。
【0075】次に、FBのカテゴリ分類について説明す
る。
【0076】FBの分布をいくつかのパターンに分類す
る方法として、FBの分布が周期的であるか非周期的で
あるか、また、FBのパターンが周辺回路に接している
か接していないか、さらに、パターンの方向性(縦,
横)に着目して分類することが行なえる。例えば、周辺
回路に接するか接しないかにより、周辺回路上に問題が
あるか、セル自身の問題かについて、おおよそ判断がつ
く。また、メモリマット内には、データ線とワード線が
あるので、パターンの方向性を考慮することにより、同
じ形状の不良であっても、縦横の方向の違いによる原因
の違いがわかる。
【0077】そこで、FBの発生パターンを原因と対応
付けた形で分類することで、不良の原因推定を、熟練し
た作業者以外の者でも、容易に解析が行えるようにす
る。
【0078】具体例を述べると、図16の場合、FBが
周辺回路に接しない状態で発生している。これは、FB
となったセル状に異物が付着したことが原因であると考
えられる。
【0079】また、図17の場合は、FBがクロス状に
発生している。さらにFBが周辺回路に接している。原
因としては、交差している部分1701がショートした
ため、または、周辺回路1702と1703でショート
したため等が考えられる。
【0080】以上のように、1つのパターンに複数の原
因が考えられる場合は、最も可能性の高い原因から優先
順位をつけて対応付ける。この原因の対応付けは、過去
の解析実績による。
【0081】上記のルールで、FBの発生パターンとそ
の不良原因をまとめた不良原因一覧1800の一例を図
18に示す。図18に示す不良原因一覧中に表示される
カテゴリ1801とは、分類したFBのパターンを視覚
的に分かりやすく表現したものである。つまり、FBの
発生パターンを記号化したものである。例えば、図19
のパターンが周辺回路に接していないクロスラインの場
合、図20に示すようなカテゴリパターンとなる。
【0082】以上のように、FBパターンと不良原因原
因を対応付けたものは、図1に示した不良原因ノウハウ
データベース108に、品種単位に別ファイルで保存さ
れる。また、新規に不良カテゴリが発生した場合は、そ
のカテゴリと不良原因等を順次不良原因ノウハウデータ
ベース108に追加登録することができる。
【0083】次に、上記カテゴリパターンを用いたカテ
ゴリマップの機能について説明する。この機能は、FB
の発生状況をマクロな解析で効率的かつ高精度に行うた
めのものであり、任意領域内に発生するFBの発生状況
を上記で分類したFBのカテゴリを用いて解析するもの
である。カテゴリの表示ルールとしては、任意領域内に
おいて最も多く発生したFBのパターンをその領域の代
表パターンとする。
【0084】例えば、図21に示すようなFBが発生し
ている場合、5つの孤立ビット2101、1つの横ライ
ン2102、1つのブロック欠け2103から、この領
域の代表パターンは、孤立ビットとなる。この場合に
は、図22のようなカテゴリで表される。なお、異なる
FBのパターンで、発生数が同じとなった場合は、パタ
ーン面積や不良対策の重要度によって表示パターンを決
定する。
【0085】次に、上記ルールで作成したカテゴリマッ
プを用いて不良原因を究明する手法について説明する。
【0086】図23は、カテゴリマップの一例を示す。
まず、ウェハ全体で、FBの発生状況を把握する。そし
て、注目するカテゴリが表示されるチップについて、今
度は、そのカテゴリが、チップ内のどのマットに発生し
ているか、または、任意領域内の何処に発生しているか
を確認する。さらに、注目パターンの正確な位置を1ビ
ット単位の詳細なフェイルビットマップを用い確認す
る。
【0087】この解析方法は、予め不良原因を推定した
上で発生場所のみを確認するだけなので、フェイルビッ
トマップのみを用いた解析に比べ、解析期間の大幅な短
縮が図れる。
【0088】例えば、クロスパターン2301に注目し
た場合、今度は、そのクロスパターンがチップ内の何処
に発生しているか確認する。そして、このクロスパター
ン2301が発生しているマット2302についてフェ
イルビットマップ2303を用いて詳細解析を行い、F
Bの発生座標を確認する。そしてこの座標をSEMや異
物検査装置、外観検査装置等2304に送り、更なる解
析を行い、不良発生工程、不良原因の同定をし、対策す
る方法がある。
【0089】本システムは、フェイルビットマップとカ
テゴリマップを同一画面上に表示することが可能なの
で、まずカテゴリマップのウェハ2301より全体の発
生状況を把握して、FBのウェハマップ2305で、実
際の分布を確認したり等、カテゴリマップとフェイルビ
ットマップを解析の目的にあわせて、即時に表示するこ
とが可能である。
【0090】さらに、カテゴリマップ表示の場合、図2
4に示すように、カテゴリパターンの近傍にそのパター
ンの発生の度合(個数)2401が表示されるので、1
ビット単位のフェイルビットマップを確認せずに、不良
の発生状況を把握することができる。パターンの発生の
度合の表示は、ウェハマップ、チップマップ等で表示さ
れる。
【0091】また、カテゴリマップの機能により、人が
視覚的に解析しやすくなるほか、カメラ等を用いて自動
解析を行う場合、認識が容易になる。また、カテゴリマ
ップは、全不良の状況を確認した上で、代表カテゴリを
決定するので、マクロな情報ではあるが、精度の高い情
報である。
【0092】次に、フェイルビットのパターンの原因照
合機能について説明する。
【0093】この機能は、フェイルビットマップ、カテ
ゴリマップ上で使用可能である。不良原因の照合方法と
しては、マップ上のカテゴリパターンまたは、FBの分
布をマウス等で指定し、不良原因照合機能1108を選
択すると、適切な不良原因が表示される。
【0094】例えば、フェイルビットマップを用いて不
良原因を照合する場合、まず、図25に示すフェイルビ
ットマップから所望のフェイルビットパターン2501
を1つマウス等で指定し、次に、不良原因照合1108
をマウス等で選択する。すると、サブ画面2503が新
たに開かれ、推定される不良原因が優先順位をつけた状
態で表示される。さらに、図25に示すグラフ2564
をマウス等で指定すると、図26に2601で示すよう
に、不良原因の内訳を円グラフで割合表示するグラフ画
面2601を示するようにしてもよい。
【0095】また、不良原因一覧2505を指示する
と、図27に示すように、カテゴリパターンとその不良
原因が対応づけられた表2701が表示される。この時
表示された不良原因は、過去の実績より、その時点で最
も優先順位の高いものが対応づけられている。したがっ
て、不良原因は、そのときの状況によって変わる。従っ
て、図27の、前頁2702および後頁2703を使用
して、所望の不良原因を検索することができる。カテゴ
リマップの場合も同様に行えばよい。
【0096】次に、領域分割機能について説明する。こ
の機能は、任意領域内を複数の領域に分割し、各領域毎
に上記で分類したFBのパターンの頻度を集計し、その
結果を数値的に表現するものである。領域の分割方法と
しては、作業者が予め分割領域を設定するものである。
分割領域の設定方法は、以下の手順で行う。
【0097】まず、作業者は、条件検索で、品種名を指
定する。そして、領域分割1110を指示することによ
り、領域分割設定機能を起動させる。これにより、図2
8の様な画面が開かれる。領域区分画面2801におい
て、領域を1つ選択し、次に、ウェハマップ上の所望チ
ップをマウス等で順次指定していく。
【0098】例えば、A領域を指定する場合、まず領域
区分画面2801で”A”ボタンをマウス等で指定す
る。そして、A領域にしたいチップ2802の上を順次
マウス等で指定していく。領域BからDについても同様
の手順で設定する。全チップの設定終了後、設定280
3を指示して、例えば、設計情報データベース107a
に登録する。登録の際、登録名を入力すれば、分割の設
定領域を変えて、複数の領域分割パターンを登録するこ
とができる。チップ内分割や任意領域内分割においても
同様に行うことができる。
【0099】次に、領域分割機能を使用するための手順
を以下に述べる。
【0100】まず、条件検索で、品種名、ロットNO等
必要条件を入力し、所望のデータを呼び出す。そして、
領域分割1110を指示する。すると、図29に示すよ
うに、分割した各領域毎にフェイルビットの分布パター
ンの内訳が、グラフ表示される。グラフの出力として
は、縦軸には、パターンの発生率または、発生件数、横
軸には、月別、週別、日別、ロット別、ウェハ別、任意
領域別等のデータに関するものが出力可能である。
【0101】図29に出力の一例を示す。横軸に分割領
域2901、縦軸にパターンの発生個数2902を取
る。このグラフの見方は、例えば、93/9/20の日
に検査したウェハ全体で、AからDまでの各領域におけ
る各パターンの全パターンに対する割合が表示されてい
る。グラフの示す不良内容2903は、画面右下に表示
されている。縦軸は、不良発生個数の他、不良発生率の
モードがある。
【0102】この機能によれば、装置異常など、不良発
生に領域性のある場合、早期に異常発見することが可能
とある。
【0103】次に、不良カテゴリの推移グラフ機能につ
いて説明する。この機能は、FBの発生パターンの状況
を、ウェハ別、ロット別、日別、週別、月別で管理可能
なものである。
【0104】例えば、日別(93/9/1〜93/9/
10)のFBの発生状況を解析する場合、まず、作業者
は、サブ画面1220において、条件検索で、品種名、
期間、ロットNO等必要条件を選択し、FBデータベー
ス107bを検索する。すると、図30に示すような日
別の推移グラフ3000がメイン画面1210出力され
る。横軸には日付3001が表示され、縦軸には、それ
ぞれの日に検査したウェハにおいて発生した不良パター
ンの内訳(単位:個)3002が表示される。各不良パ
ターンの内容3003は、画面右下に表示される。縦軸
は、不良個数の他、不良発生率のモードがある。
【0105】この機能で、日々の不良発生状況を監視
し、異常発生時には、さらにロット別、ウェハ別の推移
グラフを解析し、異常ロット、異常ウェハの検出をする
ことができる。さらなる原因究明のため、カテゴリマッ
プやフェイルビットマップを用いて、不良発生工程を同
定し、異常が発生していることを警告することにより、
ドカ不良の防止が可能となる。また、解析結果を、不良
発生工程にフィードバックし、原因対策を行うことがで
きる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1チップを基準とした座標系をとることができるため、
各チップの種別によって生ずる特性に円滑に対応するこ
とができ、また、半導体の不良情報の原因の結果を不良
発生工程にフィードバックすることにより、製造工程の
異常に迅速に対応するようにしたため、製造工程の異常
の検知が遅れることにより生ずる不良原因のある半導体
の無駄な製造を極力避けることができる。
【0107】また、本発明では各装置に測定誤差があっ
ても相対的な補正量を算出することにより、システムに
用いられる観察装置、分析装置および各種検査装置の固
有の測定誤差を補正することができる。よって、測定精
度の高い不良解析を高速に行うことかできる。
【0108】さらに、本発明では、不良原因と対応付け
ながら前記不良情報を分類して、その分類結果を解析す
ることで、不良解析が専門家以外でもできるようにした
ため、経験の浅い作業者でもフェイルビット解析を容
易、かつ、高精度に行い得る。
【0109】またさらに、本発明によれば、不良の発生
状況を日々管理することができるので、早期異常の警告
および対策が可能である。
【0110】また、本発明の検査装置では、補正手段に
より検査装置毎に測定誤差があっても相対的な補正量を
算出することができるため、装置間の座標系を統一する
ことで座標変換を行っても生じる、検査装置毎の誤差を
補正することができ、高精度の検査ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不良解析システムの基本概念を示
すブロック図である。
【図2】本発明の不良解析システムの一実施例のハード
ウェア構成図である。
【図3】本発明の不良解析システムの他の実施例のハー
ドウェア構成図である。
【図4】ウェハ上に配列されたチップの概略を示す説明
図である。
【図5】チップ内構成を示す説明図である。
【図6】チップ内の座標基準点を示す説明図である。
【図7】本発明におけるフィジカル変換の概要説明用フ
ローチャートである。
【図8】チップ内のFBの形状毎にいくつかの圧縮方法
を使いわける方法のフローチャートである。
【図9】チップ単位に圧縮方法を選択される方法を説明
するフローチャートである。
【図10】1ウェハ分のデータの復元および表示につい
てのフローチャートである。
【図11】表示装置に表示される検査装置の測定誤差を
補正する入力画面を示す説明図である。
【図12】表示装置に表示されるシステムの画面の構成
を示す説明図である。
【図13】表示装置に表示されるウェハ上のFBの分布
表示例を示す説明図である。
【図14】表示装置に表示されるチップ上のFBの分布
例を示す説明図である。
【図15】表示装置に表示されるチップ内のFBの分布
を拡大表示した例を示す説明図である。
【図16】チップ内のFBの分布例を示す説明図であ
る。
【図17】チップ内のFBの分布例を示す説明図であ
る。
【図18】FBの発生パターンと不良原因の対応付けを
示す説明図である。
【図19】チップ内のFBの分布例を示す説明図であ
る。
【図20】チップ内に発生するFBの分布パターンをカ
テゴリ表示した例を示す説明図である。
【図21】チップ内のFBの分布例を示す説明図であ
る。
【図22】チップ内のFBの分布パターンより抽出した
代表パターンをカテゴリ表示した例を示す説明図であ
る。
【図23】表示装置内に表示されるカテゴリマップを示
す説明図である。
【図24】チップ内に発生するFBの分布パターンをカ
テゴリ表示した例を示す説明図である。
【図25】表示装置内に表示される不良原因照合リスト
を示した説明図である。
【図26】表示装置内に表示される不良原因の内訳を円
グラフで示した説明図である。
【図27】表示装置内に表示されるカテゴリパターンと
不良原因を対応付けた表を示した説明図である。
【図28】表示装置内に表示される領域分割設定画面を
示した説明図である。
【図29】表示装置内に表示されるウェハ内各領域毎の
不良の発生状況を示した説明図である。
【図30】表示装置内に表示される日別の不良の発生状
況を示した説明図である。
【符号の説明】
101…検査データ解析システム、102…異物検査、
103…外観検査、105…FB解析システム、107
…設計情報データベース、108…不良原因ノウハウデ
ータベース、109…観察装置、110…分析装置、5
01…原点を示すマーク、504〜507…メモリマッ
ト、1200…解析画面、1210…メイン画面、12
20〜1240…サブ画面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 功 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 宮本 佳幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体の不良情報をビット単位で収集する
    不良情報収集手段と、 該半導体の不良情報を検査する検査手段と、 該半導体の設計情報を記憶している記憶手段と、 該不良情報収集手段および該検査手段の各出力情報と該
    記憶手段よりの設計情報とに基づき不良情報を解析する
    解析手段と、 該解析手段による解析結果および前記不良情報の少なく
    とも一方を表示する表示手段と、 前記不良情報の原因を推定する不良原因推定手段と、 推定された該不良原因結果を不良発生工程にフィードバ
    ックする手段とを有することを特徴とする半導体の不良
    解析システム。
  2. 【請求項2】半導体の不良情報をビット単位で収集する
    不良情報収集手段と、 該半導体の不良情報を複数の検査装置を用いてそれぞれ
    検査する検査手段と、 該不良情報収集手段および該検査手段の各出力情報に基
    づき不良情報を解析する解析手段と、 該解析手段による解析結果および前記不良情報の少なく
    とも一方を表示する表示手段と、 前記複数の検査装置間の測定誤差を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする半導体の不良解析システム。
  3. 【請求項3】半導体の不良情報をビット単位で収集する
    不良情報収集手段と、 該半導体の不良情報を検査する検査手段と、 不良原因と対応付けながら前記不良情報を分類する分類
    手段と、 該分類手段により分類された分類結果を解析する解析手
    段とを有することを特徴とする半導体の不良解析システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記解析手段による解析結果および前記不
    良情報の少なくとも一方を表示する表示手段をさらに有
    することを特徴とする請求項3記載の半導体の不良解析
    システム。
  5. 【請求項5】半導体の不良情報をビット単位で収集する
    不良情報収集手段と、 該半導体の不良情報を検査する検査手段と、 該不良情報および検査結果の少なくとも一方を表示する
    表示手段と、 該検査手段における測定誤差を補正する補正手段とを有
    することを特徴とする半導体検査装置。
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